| 【発明の名称】 |
外科用吻合装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐々木 和弘
|
| 【要約】 |
【課題】嵌合操作を常に迅速、的確に行うことができ、且つ嵌合操作の際生体に押圧力がかからないような外科用吻合装置を提供する。
【解決手段】生体の開孔の周囲に粘着固定する接皮部材1と、接皮部材1の非接皮側に固定しリング状嵌合部7を有する第1のフランジ4と、第1のフランジ4と嵌合可能なリング状嵌合部16を有する第2のフランジ15とを備え、リング状嵌合部の一方はリング状突起12として、他方のリング状嵌合部はリング状溝18として形成され、リング状突起12として形成された方のリング状嵌合部7の外周にリング状突起12より高いリング状突出部8を備え、このリング状突出部8は両フランジが嵌合されたときリング状溝として形成されたリング状嵌合部16の外周部を囲むリング状壁部分10と、それに続き外方へ延びるリング状つば部分11とを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 生体の開孔の周囲に粘着固定する接皮部材と、接皮部材の非接皮側に固定した第1のフランジと、第1のフランジと嵌合可能な第2のフランジとを備え、接皮部材は生体の開孔に対応する開口を有し、第1のフランジは接皮部材と反対側にリング状嵌合部を有し、第2のフランジは第1のフランジのリング状嵌合部と嵌合するリング状嵌合部を有し、両フランジのリング状嵌合部はいずれか一方がリング状突起として形成され、他方が突起に対応するリング状溝として形成され、リング状突起として形成されたリング状嵌合部は外周にリング状突起より高いリング状突出部を有し、このリング状突出部は両フランジの両嵌合部が嵌合されたときリング状溝として形成された他方のフランジの嵌合部の外周部を囲むリング状壁部分とこのリング状壁部分から外方へ延びるリング状つば部分とを備えることを特徴とする外科用吻合装置。 【請求項2】 接皮部材に固定したフランジの非接皮側に設けたフランジのリング状嵌合部をリング状突起として形成したことを特徴とする請求項1記載の外科用吻合装置。 【請求項3】 接皮部材に固定したフランジの非接皮側に設けたフランジのリング状嵌合部をリング状溝として形成したことを特徴とする請求項1記載の外科用吻合装置。 【請求項4】 第1のフランジの外周に設けたリング状突出部に部分的に第1のリング状嵌合部の最外周縁に達する切込みを設け、この部分でのみ第1のリング状嵌合部を囲むリング状突出部が除去されたことを特徴とする請求項1記載の外科用吻合装置。 【請求項5】 接皮部材の非接皮側の第1のフランジを薄肉の可撓性のリング状部分により接皮部材に固定したことを特徴とする請求項1記載の外科用吻合装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、生体の表面に形成された開孔に装着し、生体内からの排出物を取り出したり、生体内へ液剤を導入するために用いる外科用吻合装置に関する。 【0002】 【従来の技術】直腸や膀胱の疾患のため外科手術を行い、腸管、尿管、その他これらに類する管を体表まで導き生体表面に造設した瘻孔、或は創傷により生体表面に形成された創面といった開孔には、生体内から排出される種々の排泄物、排液を収容し、時には治療、洗浄のため生体内へ液剤を注入するため、いわゆる外科用吻合装置が装着される。人工肛門用装具、人工膀胱用装具はその一例であるが、この外科用吻合装置は生体内から排出される汚物を処理するものであるから、汚物に触れることなく操作を衛生的に行うことができ、使用中汚物が漏れたりすることがないよう信頼性があり、着脱が容易であり、更に生体の表面に直接装着するものであるから肌への感触がよいことが要求される。 【0003】これらの要求を満たすため、従来種々の外科用吻合装置が提案されているが、その比較的要求に近いものとして、生体の開孔の周辺に粘着固定し得るようにした接皮部材と、接皮部材の非接皮側に固定した第1のフランジと、第1のフランジと着脱可能な第2のフランジとを備え、第1のフランジと第2のフランジにそれぞれ相互に嵌合可能な突起または溝を有する吻合装置が本出願人により提案されている(実公平7−15542号公報)。この吻合装置は、接皮部材でもって第1のフランジを常時生体の開孔の周囲に固定しておき、第1のフランジと第2のフランジとを突起とそれに対応する溝により連結し、開孔から排出された排泄物を第2のフランジに取り付けた袋に収容し、排泄物が溜まったら第2のフランジを第1のフランジから取り外して袋内の排泄物を除去し洗浄して再使用するか新しいものと交換するようにし、場合によっては第2のフランジを袋式からキャップ式に代えるようにしたものである。この外科用吻合装置においては、第1のフランジと第2のフランジとを接合する場合、両フランジに設けた円形リング状の嵌合部を相互に押圧するが、その際直接押圧力が開孔周囲の肌に加わらないようにするため第1のフランジと接皮部材との間に指を挿入して第1のフランジを裏側から十分支えられるようにすることが好ましく、そのため第1のフランジの外径は比較的大きくとられている。この両フランジの嵌合部を嵌め合わせるため位置合わせする場合、生体の開孔は概ね下半身にあり、また第1のフランジ上に第2のフランジの袋が重なるため、嵌合部を直接目視することが難しく、手探りで両嵌合部間の位置合わせをしなければならないことが多く、なかなか位置が定まり難く、他に多くの利点を有しながらも、この操作上の問題が大きな欠点として残っている。 【0004】この欠点を解決するため、第1のフランジの嵌合部の外側にフランジの外周によってつば部を形成し、つば部が少なくとも一部に嵌合部の最外周縁に達し指が入る大きさの切り込みを有する吻合装置が本出願人により提案されている(実用新案登録第2534783号公報)。この吻合装置によれば、第1のフランジの外周の切り込みに指を添えて持つことにより第1のフランジの嵌合部の位置を明確に知覚することができ、また、第1のフランジのつば部より第1のフランジと接皮部材との間に指を十分差し込むことにより第1のフランジを裏側から指で支持しながら生体の開孔周辺部に圧迫力を加えることなく両フランジの嵌合部を相互に押圧することができる。 【0005】上述のような従来の吻合装置において、両フランジの嵌合部の位置は正確に認識することはできるものの、実際に両嵌合部を噛み合わせることは必ずしも容易ではない。即ち、一方のフランジに1つの突起、他方のフランジに1つの溝を持つ型の嵌合部の場合、突起と溝とがずれた状態で嵌合部が不正規な位置で嵌り込んでしまい、正確な嵌合位置を得るまで何度か操作を繰り返す必要に迫られることがある。また例えば一方のフランジの嵌合部に2つの突起がある場合、2つの突起の間に溝がある形状であっても面のように振る舞い、他方のフランジの嵌合部底面が滑って両者は微妙にずれて嵌合ができなくなり、更に2つの突起の形状が完全に同一でなくても大きさが比較的近いと、両嵌合部を位置合わせする際滑って位置が微妙にずれ、突起と溝が1つずれて仮止めのようにその箇所だけ嵌り込んでしまうことがあり、それを外して再び嵌合操作をやり直さなければならないことになる。又上述のつば部を設けたものも、第1のフランジと接皮部材との間に十分指を差し込むことが必ずしも常に保証されるものではなく、指の太い人の場合には困難である。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、嵌合操作を常に迅速に的確に行うことができ、嵌合操作の際生体の開孔の周辺部に圧迫力がかからないようにフランジを手で容易に保持することができる外科用吻合装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するため、本発明においては、生体の開孔の周囲に粘着固定する接皮部材と、接皮部材の非接皮側に固定した第1のフランジと、第1のフランジと嵌合可能な第2のフランジとを備え、接皮部材は生体の開孔に対応する開口を有し、第1のフランジは接皮部材と反対側にリング状嵌合部を有し、第2のフランジは第1のフランジのリング状嵌合部と嵌合するリング状嵌合部を有し、両フランジのリング状嵌合部はいずれか一方がリング状突起として形成され、他方が突起に対応するリング状溝として形成され、リング状突起として形成されたリング状嵌合部は外周にリング状突起より高いリング状突出部を有し、このリング状突出部は両フランジの両嵌合部が嵌合されたときリング状溝として形成された他方のフランジの嵌合部の外周部を囲むリング状壁部分とこのリング状壁部分から外方へ延びるリング状つば部分とを備える。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明においては、一方の側に粘着層を有する接皮部材の粘着層と反対側に第1のフランジを固定し、この第1のフランジの周縁部に例えばリング状突起として形成された第1のリング状嵌合部を設け、第2のフランジの接皮側に第1のリング状嵌合部と嵌合可能なリング状溝として形成された第2のリング状嵌合部を設け、第1のフランジの外周に嵌合状態において第2の嵌合部の外周部を取り囲み第1のリング状嵌合部より高いリング状壁部分とこのリング状壁部分に続き外側へ接皮部材とほぼ平行に延びるリング状つば部分とからなるリング状突出部を形成し、嵌合状態においてリング状突出部が第2のリング状嵌合部を取り囲むようになっている。 【0009】第1のフランジの外周に設けたリング状突出部に部分的に第1のリング状嵌合部の最外周縁に達する切込みを設け、この部分では第1のリング状嵌合部を囲むリング状突出部が除かれるようにすると、嵌合操作の際指が一部第1の嵌合部の最外周縁に接触して嵌合部の位置の確認が更に容易となる。 【0010】接皮部材の非接皮側の第1のフランジを薄肉の可撓性のリング状部分により接皮部材に固定すると、嵌合操作の際嵌合部の裏側に指を挿入し易く、また嵌合部を手で保持しやすくなる。 【0011】第1のフランジにリング状溝により形成されたリング状嵌合部を設け、第2のフランジにリング状突起により形成されたリング状嵌合部を設けてもよく、その場合には第1のフランジのリング状嵌合部ではなく第2のフランジのリング状嵌合部、即ちリング状突起により形成されたリング状嵌合部の方にリング状突出部を設ける。 【0012】接皮部材としては、従来使用されている種々の素材が可能であり、例えば親水性ポリマーと疎水性粘着ポリマーとからなる皮膚保護剤を発泡シート又はフィルムに貼り合わせたもの、このように形成した接皮部材の非接皮側の最外周縁に装着状態において周囲の皮膚との間に跨り得るようにリング状の粘着補強テープを設けたもの、発泡シート又はフィルムに粘着剤を塗布したもの等を使用することができる。発泡シート又はフィルムとしては、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニルコポリマー、エチレン・アクリル酸エチルコポリマー、エチレン・アクリル酸メチルコポリマー、ポリプロピレン、塩化ビニル、ポリエステル、ナイロン等の材料を単独で、又は組合せて使用することができる。 【0013】第1、第2のフランジとしては、エチレン・アクリル酸エチルコポリマー、エチレン・酢酸ビニルコポリマー、エチレン・アクリル酸メチルコポリマー、エチレン・メタクリル酸メチルコポリマー、ポリエチレン、塩化ビニル、エチレン・アクリル酸コポリマー、エチレン・メタクリル酸コポリマー、塩素化ポリエチレンなどを用いることができる。特に好適なものとしては、本出願人により提案されたメタロセン触媒を使用して作ったポリオレフィン系プラスチックなどを用いることができる。第1のフランジと接皮部材との結合は、第1のフランジ側から熱溶着する方法、接皮部材の一部を形成するフィルムと第1のフランジとを高周波ウエルダー又は超音波ウエルダーによって溶着し、ついでフィルムを接皮部材に貼着する方法、接着剤による方法などがある。第2のフランジと袋体との結合には熱溶着、高周波溶着、超音波溶着、接着剤による接着などを用いることができる。なお第2のフランジのリング状嵌合部と反対側には袋体の代りに用途に応じてキャップ、栓などを設けてもよい。 【0014】 【実施例】次に本発明の実施例を図面について説明する。 【0015】図1は本発明の一実施例で、a、bは各部分の正面図、cは全部分の縦断側面図を示す。1は接皮部材で例えば正方形状をなし中心部に開口2を備え、接皮側には粘着層3を備えている。4は第1のフランジで、薄肉の可撓性のリング状部分5でもって接皮部材1の非接皮側表面6上に例えば溶着により固定され、接皮部材1の表面に沿って外方に延びている。第1のフランジ4の接皮部材1と反対側にはリング状嵌合部7が設けられ、このリング状嵌合部7の外側即ちフランジ4の最外縁にリング状突出部8が形成され、リング状突出部8はフランジ4の最外周縁9に続きリング状嵌合部7を取り囲むように形成されたリング状壁部分10とリング状壁部分10に続き接皮部材1とほぼ平行に外方へ延びるリング状つば部分11とから形成されている。リング状嵌合部7は1つの円形リング状突起12から成っている。第1のフランジ4は更に上側と下側の一部にリング状突出部8を直線状に切り取って形成した切込み13、14を備え、この切込み13、14はリング状嵌合部7の最外周縁9に達している。 【0016】15は第2のフランジで、一方の側即ち接皮部材側に円形のリング状嵌合部16、他方の側に袋体17を有し、リング状嵌合部16は第1のフランジ4のリング状嵌合部7の突起12を挿入し得るリング状溝18から成っており、リング状嵌合部7の突起12がリング状嵌合部16のリング状溝18内に嵌め込まれることによって両者は気密に結合される。19はフランジを持ち易くするために付加したつまみ片である。 【0017】図2は図1に示す実施例の要部の拡大縦断側面図で、aは第1のフランジ4のリング状嵌合部7と第2のフランジ15のリング状嵌合部16との嵌合前の状態を示し、bは嵌合状態を示す。リング状突出部8は凸式、即ちリング状突起として形成されたリング状嵌合部7の側に設けられ、そのリング状壁部分10は第1のフランジ4の最外周縁9から第2のフランジ15のリング状嵌合部16の最外周縁20とほぼ同傾斜角で立ち上がり、また最外周縁20との間に僅かな間隙21を有し、嵌合操作の際のリング状嵌合部16の変形に対応し得るようになっている。リング状壁部分10の上端の高さは突起12の高さ以上であることが必要で、それより低いと嵌合操作の際第2のフランジ15のリング状嵌合部16が第1のフランジ4のリング状嵌合部7を越えてずれ、嵌合が円滑に行かない惧れがある。また嵌合状態において第2のフランジの上面と同じレベル又はそれ以下であることが望ましく、それより高いと嵌合状態においてリング状突出部が第2のフランジより突き出して好ましくない。リング状壁部分10と第1のフランジ4のリング状嵌合部7の最上端22との間隙pは凹式、即ちリング状溝として形成されたリング状嵌合部16の幅qより狭いことが望ましく、それ以上広いと嵌合操作の際リング状嵌合部16がリング状嵌合部7とリング状壁部分10との間に嵌り込んで嵌合が円滑に行かない惧れがある。リング状突出部8のリング状つば部分11の幅dはリング状嵌合部16の溝18の幅rより大きいことが望ましい。この幅rより小さいと同様に嵌合操作が円滑に行き難い。 【0018】第1のフランジ4の接皮部材1との接続箇所からリング状嵌合部7に至る部分を可撓性のテーパ状に形成したリング状部分5により連結することにより、接皮部材1との間に隙間23が形成され、嵌合操作の際にこの隙間23に指を十分深く挿入することが可能となり、第1のフランジ4をその裏側から確実に保持することができる。 【0019】第1のフランジ4と第2のフランジ15とを連結する際には、図3に示すように、第1のフランジ4のリング状突出部8のリング状壁部分10とリング状つば部分11とを裏側から指で支えながら、第2のフランジ15を手に持って第1のフランジ4上に軽く接触せしめ、第1のフランジ4上で矢印で示すように前後左右に僅かずらせると(a)、第2のフランジ15は第1のフランジ4のリング状突出部8の内部空間に自然と入り込み(b)、更に極僅かずらせることにより両者は正しい嵌合位置に持ち来され(c)、その位置で両者を指で挟んで押圧力を加えると、容易に嵌合が完成する。この際切込み13又は14に指を添えることにより、嵌合部の位置をより感覚的に認識することができ、嵌合位置により迅速に達することができる。 【0020】図4は本発明の異なる実施例の正面図で図1の実施例と同等部分には同符号を付してある。この実施例の図1の実施例と異なる点は、接皮部材1が円形である点と切込み13がただ一個設けられている点である。なお上述の実施例では第1のフランジに切込みを2個又は1個設けたものを示したが、この切込みは必ずしも設ける必要はない。 【0021】図5は本発明の異なる実施例で、a、bは各部分の正面図、cは全部分の縦断側面図を、また図6のaは要部の嵌合前の状態の拡大縦断側面図、bは要部の嵌合状態の拡大縦断側面図を示す。この実施例は先に本出願人によって提案された外科用吻合装置(実公平7−15542号公報)に本発明を適用した例で、図1の実施例と特に異なる点は各フランジのリング状嵌合部の突起ないし溝が1個ではなく2個で形成されている点である。図1の実施例と同等部分には同符号を付してある。第1のフランジ4のリング状嵌合部7は内側のリング状突起61と外側のリング状突起62とからなり、第2のフランジ15のリング状嵌合部16は内側のリング状溝63と外側のリング状溝64とからなっており、内側のリング状突起61が内側のリング状溝63に嵌まり込み、外側のリング状突起62が外側のリング状溝64に嵌まり込むことにより両者は気密に結合される。凸式、即ちリング状突起から形成される第1のフランジ4のリング状嵌合部7の外側にリング状突出部65が設けられている。このリング状突出部65は図1に示す実施例のリング状突出部8と同じ機能を有する。即ちリング状突出部65は嵌合状態において第2のフランジ15のリング状嵌合部16の最外周縁66を取り囲み、この最外周縁66とほぼ同傾斜角で立ち上がるリング状壁部分67とそれに続き接皮部材とほぼ平行に外方へ延びるリング状つば部分68とからなっており、図1の実施例について説明したように第2のフランジ15を第1のフランジ4上へ案内する機能を持つ。この実施例においても、接皮部材は正方形に限らず円等の他の形状でもよく、第1のフランジ4に設けた切込み13、14も、一個でも、或は無しでもよい。 【0022】上述の実施例ではいずれも接皮部材に固定したフランジのリング状嵌合部にリング状突出部を設けたものについて説明したが、接皮部材に固定したフランジのリング状嵌合部がリング状溝として形成される場合には、それに対応するリング状突起として形成されたリング状嵌合部、即ち袋体側のフランジのリング状嵌合部の外周にリング状突出部を設ければよい。 【0023】 【発明の効果】本発明によれば、次に列挙するような効果を得ることができる。 (1) 第1のフランジと第2のフランジとの位置合わせが容易になる。即ち、リング状突起として形成されたリング状嵌合部、例えば第1のフランジのリング状嵌合部とリング状突出部との間に段差が形成されているから、この段差を基準にして第2のフランジを容易に第1のフランジのリング状突出部の内側に置くことができ、位置合わせが容易且つ迅速となる。突起ないし溝が複数存在するような嵌合部を使用する場合でも、対応しない突起と溝とを嵌め合わそうとしても第1のフランジのリング状突出部の嵌合部に対し段差のある内側の壁が第2のフランジの外周縁に当たり、それ以上入り込めない。 (2) 操作のための指がフランジの裏側に入れやすくなる。即ちリング状突起として形成されたリング状嵌合部、例えば第1のフランジのリング状嵌合部に形成したリング状突出部はそのリング状嵌合部より立ち上がっているから、接皮部材と第1のフランジとの間の間隙が大となり、太い指の場合にも十分指を指し込むことができ、操作が容易となり、接皮部材側のフランジを裏側から確実に保持することができ、両フランジ間に押圧力を加える際にも生体に力が加わらず、苦痛を与えない。 (3) 厚みが厚くならない。即ちリング状突起として形成されたリング状嵌合部、例えば第1のフランジのリング状嵌合部のリング状突出部はそのリング状嵌合部より立ち上がっているから、それ単体としては第1のフランジの厚みは増しているが、使用状態ではリング状突出部の上面は第2のフランジの上面と同じ高さとすることができ、嵌合状態では厚み自体に変化はなく、構造的に複雑化しない。 (4) 嵌合に対する信頼感が増大する。即ち嵌合部の構造には従来と本質的な変化はなく、一方のリング状嵌合部の外周縁に更にリング状突出部が存在し、他方のリング状嵌合部の最外周縁を覆うため、嵌合強度が高くなり、信頼性が増す。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000151380 【氏名又は名称】アルケア株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年7月15日(1999.7.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075166 【弁理士】 【氏名又は名称】山口 巖
|
| 【公開番号】 |
特開2001−29377(P2001−29377A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月6日(2001.2.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−201734 |
|