| 【発明の名称】 |
吸収性物品 |
| 【発明者】 |
【氏名】寺西 太
【氏名】横松 弘行
【氏名】田中 聰
【氏名】近藤 幸
【氏名】濱島 美次
【氏名】中西 稔
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| 【要約】 |
【課題】シール部に接着不良や損傷等が生じ難く、外観及び防漏性に優れた吸収性物品を提供すること。
【解決手段】液透過性の表面シート2、液不透過性の裏面シート3、及び両シート間に介在された液保持性の吸収体4を備え、該表面シート2と該裏面シート3との間が接合されてシール部S,Sが形成されている吸収性物品1であり、前記裏面シート3の引き裂き強度が120〜500cNである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び両シート間に介在された液保持性の吸収体を備え、該表面シートと該裏面シートとの間が接合されてシール部が形成されている吸収性物品において、前記裏面シートは、引き裂き強度が120〜500cNであることを特徴とする吸収性物品。 【請求項2】 前記裏面シートは、200g荷重時の伸度が3〜35%である請求項1記載の吸収性物品。 【請求項3】 前記裏面シートは、分子量分布が異なる複数種類の樹脂からなり、下記の分子量分布(A)を示す樹脂の配合比率が、樹脂の総量に対して5〜90%である請求項1又は2記載の吸収性物品。(A)分子量分布(Mw/Mn)=1.5〜4【請求項4】 前記分子量分布(A)を示す樹脂は、メタロセンを触媒として得られるポリオレフィン樹脂である請求項3に記載の吸収性物品。 【請求項5】 前記シール部は、坪量の異なる複数の領域を有しており、坪量最大の領域と坪量最小の領域との坪量差が15g/m2 以上である請求項1〜4の何れかに記載の吸収性物品。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、生理用ナプキン、使い捨ておむつ、失禁パッド、パンティライナー、ペット用シート等の吸収性物品に関し、より詳しくは、シール部に接着不良や損傷等が生じ難く、外観及び防漏性に優れた吸収性物品に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】生理用ナプキン等の吸収性物品として、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び両シート間に介在された液保持性の吸収体を備え、表面シートと裏面シートとの間が接合されてシール部が形成されているものが広く知られている。従来、かかるシール部は、接着剤を用いてシート間を接着したり、ヒートシール、超音波シール等の接合方法等によりシート間を接着して形成されているが、製造ラインの高速度化や経済性の観点から、接着剤は用いないか又は用いても少量とすることが好ましい。しかし、従来の吸収性物品においては、ヒートシールや超音波シールによると、シール部に接合不良や切れ等の損傷が生じる場合があり、特に、シール部における表面シートと裏面シートとの間に他のシート等が介在する等により、シール部に厚み差ないし坪量差が生じている場合に、かかる接合不良や損傷が発生し易く、外観が悪化したり、漏れの原因となる恐れがあった。 【0003】従って、本発明の目的は、シール部に浮きやはがれ等の接着不良や切れや裂け等の損傷が生じ難く、外観および防漏性に優れた吸収性物品を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び両シート間に介在された液保持性の吸収体を備え、該表面シートと該裏面シートとの間が接合されてシール部が形成されている吸収性物品において、前記裏面シートは、引き裂き強度が120〜500cNであることを特徴とする吸収性物品を提供することにより上記目的を達成したものである。 【0005】 【発明の実施の形態】以下本発明をその好ましい実施形態に基づいて説明する。図1に示す本実施形態の生理用ナプキン1は、実質的に縦長の形状をしており、液透過性の表面シート2、液不透過性の裏面シート3、及び両シート間に介在された液保持性の吸収体4を備えている。 【0006】吸収体4は、平面視して略矩形状の縦長形状をしており、裏面シート3上に載置されている。表面シート2は、肌当接面を形成するもので、吸収体4よりも大きい外形寸法を有しており、その長手方向の左右両側縁部は、吸収体4の左右の両側部を覆って吸収体4の非肌当接面側に位置し、その長手方向の両端部は、吸収体の前後の端部4a,4aよりも外方に延出している。裏面シート3は、左右両側縁部が折り込まれた状態の表面シート2の幅と略等しい幅を有し、その長手方向の両端部は、吸収体4の端部4a,4aよりも外方に延出している。 【0007】そして、表面シート2及び裏面シート3における吸収体4の端部4a,4aよりも延出する部分が互いにヒートシールされて、生理用ナプキン1の長手方向の両端部それぞれに、略対称形状の一対のシール部S,Sが形成されている。 【0008】両シール部S,Sそれぞれは、図2に示すように、坪量の異なる複数の領域E,F,Gを有している。即ち、表面シート2と裏面シート3との間に、表面シート2の折り込み部分21及び他の部材である防漏シート5が部分的に介在しており、表裏面シート2,3間に、これらが介在することによって、シール部Sにおける生理用ナプキン1の幅方向に、シートが5層に積層された坪量最大の領域E、シートが2層に積層された坪量最小の領域F、シートが4層に積層された、前記の両領域E,Fの中間の坪量を有する領域Gが形成されている。尚、坪量最大の領域Eと坪量最小の領域Fとの坪量差は15g/m2 以上となっている。 【0009】防漏シート5は、液不透過性の帯状シートであり、図1に示すように、生理用ナプキン1の両側部それぞれに、生理用ナプキン1の長手方向の両端部間に亘って配されている。両防漏シート5,5は、生理用ナプキン1の中央部においては、吸収体4の長手方向の両側部4b,4bそれぞれを覆うように左右一対配されており、各防漏シート5は、その長手方向に沿う一方の縁部5aが、吸収体4の肌当接面側に位置し、他方の縁部5bが、吸収体4の非肌当接面側に位置するように配されている。 【0010】シール部S,Sおけるシートの積層構造は、防漏シート5,5間に吸収体4が存しない以外は、生理用ナプキン1の中央部におけるシートの積層構造と同様である。即ち、図2(b)に示すように、表面シート2と裏面シート3との間に、表面シート2の折り込み部分21及び防漏シート5が部分的に介在しており、一対の防漏シート5,5の長手方向に沿う両縁部同士は、生理用ナプキン1の幅方向に離間されており、非肌当接面側に位置されている縁部5b,5b同士間の幅は、肌当接面側に位置されている縁部5a,5a同士の幅よりも狭くなっている。 【0011】而して、裏面シート3は、その引き裂き強度が120〜500cNである。裏面シート3の引き裂き強度が120cN未満であると、シール部3に、切れや孔等の損傷が生じ易くなり、500cN超であると、シール部3、特に坪量の小さい領域FやGに接着不良が生じ易くなる。かかる損傷や接着不良を防止する観点から、裏面シート3は、その引き裂き強度が150〜400cNであることが好ましい。ここで、裏面シート3の引き裂き強度は、JIS−K7128に準拠して測定したエルメンドルフ引き裂き強度である。また、裏面シート3は、少なくともシール部における引き裂き強度が120〜500cNであれば良い。 【0012】また、同様の観点から、裏面シート3の200g荷重時における伸度は、3〜35%であることが好ましく、特に3〜20%であることが好ましい。ここで、200g荷重時における伸度は、測定サンプルを、MD方向に100±10mm、CD方向に10±1mmで準備し、チャック間距離50mm、引張り速度300mm/分で最大2000gfまで引張り、途中200gf荷重時の伸度(%)を測定して得られる。 【0013】裏面シート3は、以下の分子量分布(A)を示す樹脂を含む樹脂組成物からなる。 (A)分子量分布(Mw/Mn)=1.5〜4(但し、Mwは重量平均分子量を示し、Mnは数平均分子量を示す。) 斯かる分子量分布(A)を示す樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、酢酸ビニル等/またはこれらの混合物等を挙げることができるが、メタロセンを触媒として得られるポリオレフィン樹脂であることが好ましく、これらの中でもポリエチレン、エチレン・α−オレフィン共重合体、プロピレン・α−オレフィン共重合体等が好ましい。α−オレフィンとしては、炭素数が3〜30のα−オレフィン、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ヘプテン、4−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、オクタデセン等が挙げられる。これらの中でも、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ヘプテン、4−メチル−1−ペンテンが好ましく用いられる。上記エチレン・α−オレフィン共重合体におけるエチレンとα−オレフィンとの好ましい配合割合は、エチレンが40〜98重量%であり、α−オレフィンが60〜2重量%である。ここで、メタロセンとは、シクロペンタジエニル錯体等、遷移金属を不飽和環状化合物で挟んだ構造化合物をいう。 【0014】前記の分子量分布(A)を示す樹脂は、製品の切断性を向上したり、裏面シートの強度を向上したりする等の観点から、分子量分布の異なる他の樹脂と組み合わせて用いることが好ましく、その場合の配合比率は、樹脂の総量に対して5〜90%であることが好ましく、特に10〜70%であることが好ましい。分子量分布の異なる他の樹脂の種類としては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエチレン等が挙げられる。また、フィルムに着色したりする目的で、酸化チタン、タルク、炭酸カルシウム等の白色顔料や他の着色顔料を使用することもできる。 【0015】また、裏面シートの坪量は、15〜50g/m2 が好ましく、コストとフィルム強度の観点から、18〜30g/m2 がより好ましい。尚、裏面シートは、コストの観点から、フィルム単体であることが好ましいが、裏面シートの肌触り等を向上させたりする目的で、不織布材料等と貼り合わせて用いても良い。 【0016】更に、裏面シート3は、シール部3に損傷や接着不良が生じるのを防止する観点から、密度が0.900〜0.960g/cm3 、特に0.91〜0.94g/cm3 であることが好ましく、メルトインデックス(MI)が2〜20g/10分、特に3〜15g/10分であることが好ましい。尚、MIは、ASTM D−1238に準拠して測定することができる。 【0017】生理用ナプキン1は、例えば下記のようにして製造することができる(以下、製造方法例という)。即ち、表面シート2、裏面シート3及び防漏シート5,5のそれぞれを形成するため連続シートを、内部に複数の吸収体4,4が所定幅離間されて保持され、該吸収体のない部分におけるシートの積層構造が図2に示す構造となるように、積層する。そして、得られた積層シート6を、図3に示す如く、ヒートシール装置における一対の加熱ロール71,72間に挿通させ、該積層シート6を、内部に吸収体4が配されていない部分において幅方向に亘ってシールする。しかる後、シール部S’が形成された積層シート6を、個々の製品寸法となるように切断する。この切断は、各シール部S’において行い、切断により生じる端縁の形状が図2(a)に示す形状となるように行う。尚、通常、裏面シート3の非肌当接面側には、ナプキン1を着用者の着衣に固定するための粘着剤(図示せず)が適宜の段階において塗布され、該粘着剤を介して該粘着層を保護する剥離紙等(図示せず)が接着される。 【0018】本実施形態の生理用ナプキン1は、裏面シート3の引き裂き強度が120〜500cNであるため、熱、超音波若しくは加圧又はこれらの結合により、シール部S,Sを形成した場合であっても、該シール部S,Sに、切れや孔等の損傷、浮き等の接着不良が生じ難い。例えば、上記の製造方法例のように、ヒートシールによりシール部S,Sを形成して、複数の生理用ナプキン1を連続的に高速生産する場合においても、該シール部S,Sに損傷や接着不良が生じない。 【0019】尚、表面シート2及び吸収体4としては、従来の吸収性物品において用いられている各種の材質及び構造のものを用いることができる。例えば、表面シートとしては、熱可塑性の合成繊維からなる不織布製シートが好ましく用いられる。また、防漏シート5,5としては、防漏効果を奏し得るものであれば良く、従来公知の各種のシートを用いることができる。例えば撥水処理を施した不織布や熱可塑性樹脂のフィルム等が好ましい。 【0020】本発明は、上記実施形態に制限されず、例えば防漏シート5,5は省略することができる。また、表面シート2及び裏面シート3が、吸収体4の全周に亘って外方に延出し、該吸収体4の周囲に環状のシール部が形成されているものでも良い。また、シール部における表面シート及び裏面シートは、直接接着された部分を有していなくても良い。また、引き裂き強度等の裏面シートの各物性は、少なくともシール部が、その物性を有していれば良く、裏面シール全体がその物性を有していなくても良い。また、本発明は、生理用ナプキンの他、使い捨ておむつ、失禁パッド、パンティライナー、ペット用シート等に適用しても良い。 【0021】 【実施例】〔実施例1〕 <樹脂組成物の調整>メタロセンを触媒として得られるポリエチレン〔三井石油化学(株)製、製品名「エボリューSP2040」、密度0.920、以下「樹脂(A)」という〕100重量%を、ヘンシェルミキサーで混合し、ついで、径45mmの二軸押出機〔池貝鉄工(株)製、PCM−45−33.5〕で設定温度160℃、スクリュー回転数150rpmで混練し、ペレット化して樹脂組成物を得た。尚、エボリューSP2040は、数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)とから求められる分子量分布(Mw/Mn)が2.10である。 <フィルムの成形>得られた樹脂組成物を用いて、径50mmの単軸押出機(L/D=28)と径100mmのサーキュラーダイ(ダイリップクリアランス1.0mm)からなるインフレーション成形設備を用い、フィルム厚み0.03mm、折り幅380mmの筒状フィルムを成形し、坪量20g/m2 、密度0.920g/cm3 のフィルムを製造した。成形条件は、設定温度160℃、吐出量25kg/h、ブロー比2.5とした。 【0022】<生理用ナプキンの製造>得られたフィルムを裏面シート形成用の連続シートとして用い、上記の製造方法例と同様にして、図1及び2に示す形態の生理用ナプキンを製造した。表面シート2形成用の連続シートとしては、PET/PE芯鞘型複合繊維からなる不織布シートを用い、防漏シート5,5形成用の連続シートとしては、防水紙(湿式吸収紙にポリエチレンをラミネートした紙)からなるシートを用いた。また、吸収体4としては、フラッフパルプと高吸収性ポリマーとの混合物を吸収紙で包んでなるものを用いた。 【0023】(実施例2)前記樹脂(A)70重量%と、直鎖状低密度ポリエチレン〔三井石油化学(株)製、製品名「ウルトゼックス3520」、密度0.940、以下「樹脂(B)という〕30重量%とを、ヘンシェルミキサーで混合した以外は、実施例1と同様にして、厚さ0.05mm、坪量30g/m2 、密度0.925g/cm3 のフィルムを得た。そして、このフィルムを裏面シート形成用のシートとして用いた以外は、実施例1と同様にして、生理用ナプキンを製造した。 【0024】(実施例3)前記樹脂(A)30重量%と前記樹脂(B)70重量%とをヘンシェルミキサーで混合した以外は、実施例1と同様にして、厚さ0.04mm、坪量25g/m2 、密度0.930g/cm3 のフィルムを得た。そして、このフィルムを裏面シート形成用のシートとして用いた以外は、実施例1と同様にして、生理用ナプキンを製造した。 【0025】(実施例4)前記樹脂(A)70重量%と、高密度ポリエチレン〔三井石油化学(株)製、製品名「ハイゼックス2208J」、密度0.968、以下「樹脂(C)という〕30重量%とを、ヘンシェルミキサーで混合した以外は、実施例1と同様にして、厚さ0.04mm、坪量25g/m2 、密度0.926g/cm3 のフィルムを得た。そして、このフィルムを裏面シート形成用のシートとして用いた以外は、実施例1と同様にして、生理用ナプキンを製造した。 【0026】(比較例1)前記樹脂(B)100重量%をヘンシェルミキサーで混合した以外は、実施例1と同様にして、厚さ0.04mm、坪量25g/m2 、密度0.940g/cm3 のフィルムを得た。そして、このフィルムを用いる以外は、実施例1と同様にして、生理用ナプキンを製造した。 【0027】(比較例2)前記樹脂(C)100重量%をヘンシェルミキサーで混合した以外は、実施例1と同様にして、厚さ0.03mm、坪量20g/m2 、密度0.968g/cm3 のフィルムを得た。そして、このフィルムを用いる以外は、実施例1と同様にして、生理用ナプキンを製造した。 【0028】(比較例3)前記樹脂(B)70重量%と前記樹脂(C)30重量%とをヘンシェルミキサーで混合した以外は、実施例1と同様にして、厚さ0.05mm、坪量30g/m2 、密度0.937g/cm3 のフィルムを得た。そして、このフィルムを用いる以外は、実施例1と同様にして、生理用ナプキンを製造した。 【0029】(比較例4)前記樹脂(B)50重量%と前記樹脂(C)30重量%と低密度ポリエチレン〔三井石油化学(株)製、製品名「ミラソン11P」、密度0.917〕20重量%とを、ヘンシェルミキサーで混合した以外は、実施例1と同様にして、厚さ0.04mm、坪量25g/m2 、密度0.940g/cm3 のフィルムを得た。そして、このフィルムを用いる以外は、実施例1と同様にして、生理用ナプキンを製造した。 【0030】(比較例5)メタロセンを触媒として得られるポリエチレン〔ダウケミカル(株)製、製品名「Affinity EG8200」、密度0.870〕100重量%を、ヘンシェルミキサーで混合した以外は、実施例1と同様にして、厚さ0.04mm、坪量25g/m2 、密度0.870g/cm3 のフィルムを得た。そして、このフィルムを用いる以外は、実施例1と同様にして、生理用ナプキンを製造した。 【0031】実施例及び比較例の裏面シート用の各フィルムについて、東洋精機製作所(株)製「ELMENDORF TEARING TESTER」を用いて、エルメンドルフ引き裂き強度を測定した。測定は、JIS−K7128に準拠し、20℃、65%RH下で行った。その結果を表1及び表2に示した。尚、各サンプルにつき5回測定し、その平均値を用いた。また、実施例及び比較例における裏面シート用の各フィルムの200g荷重時の伸度(%)(MD方向)を、上述した方法により測定し、その結果を表1及び表2に示した。尚、測定サンプルは5枚準備し、各測定サンプルの値の平均値を示した。 【0032】また、実施例及び比較例における樹脂組成物の分子量分布(Mw/Mn)及びメルトインデックス(MI)を、表1の「BSの分子量分布」及び「MI」の欄に示した。 【0033】ここで、分子量分布は、各サンプルを0.1重量%となるように140℃に加熱したオルトジクロロベンゼン〔(以下ODCBという);和光純薬鉱業(株)社製〕中に溶解したものを試料溶液とし、各試料溶液について、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(以下GPC)による分析を行い、得られた結果から算出した。分析に用いたGPC測定装置及び分析条件等は以下の通りである。 ・GPC測定装置;東ソー(株)社製、高速GPC装置 HLC−8020・分離カラム;ポリスチレンゲル〔東ソー(株)社製、商品名「TSKgelGMHHR−HHT」、カラムサイズ;直径72mm、長さ600mm〕 ・移動層;酸化防止剤 BHT〔武田薬品(株)社製〕を0.025重量%配合したODCB尚、移動層及びカラム温度は140℃とし、移動層の流速は1.0ml/分とした。また、試料溶液は500μl注入し、検出器としてはGPC測定装置に内蔵の示差屈折計(RI)を用いた。 【0034】GPCの検量線(校正曲線)は、単分散標準ポリスチレン〔東ソー(株)社製、商品名「TSK 標準ポリスチレン」〕を用いて作成し、この検量線を用いて、各測定試料の重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)、分子量分布(Mw/Mn)を算出した。 【0035】また、MIは、ASTM D−1238に準拠して測定し、ポリプロピレン樹脂及びブロック共重合体については、230℃、2.16KgFの条件、ポリエチレン樹脂については、190℃、2.16Kgfの条件で測定した値である。 【0036】実施例及び比較例で得られた生理用ナプキンについて、シール部の外観を以下の方法により評価した。その結果を表1に示す。尚、表1中、最大接合部は前記領域Eを意味し、最小接合部は前記領域Fを意味する。 【0037】<シール部の外観評価>各実施例(各比較例)毎に、100個の生理用ナプキンを外観サンプルとし、各外観サンプルにおけるシール部S,Sについて、接着不良による浮きの有無及び切れの有無を目視観察した。その結果を表1及び表2に示した。判定は、100個の外観サンプル中に、浮き又は切れが生じているものが一つもない場合には○、浮きが生じているもの又は切れが生じているものがある場合には△、浮きが生じているもの及び切れが生じているものの双方がある場合には×とした。面積0.01cm2 以上の圧着されていない部分がある場合を「浮きが生じている」と判断し、裏面シートが2mm以上スリットあるいは切断されている場合を「切れが生じている」と判断した。尚、比較例1には切れが生じたもの、比較例5には浮きが生じたものが存在した。 【0038】 【表1】
【0039】 【表2】
【0040】表1及び表2に示す結果から明らかなように、実施例の生理用ナプキンは、比較例の生理用ナプキンに比して、シール部に浮きや切れが生じ難いことが判る。 【0041】 【発明の効果】本発明の吸収性物品は、接着剤を用いないシール方法又は接着剤と他のシール方法とを併用する場合等においてもシール部に接着不良や損傷等が生じ難く、外観及び防漏性に優れたものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000918 【氏名又は名称】花王株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年7月8日(1999.7.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076532 【弁理士】 【氏名又は名称】羽鳥 修 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−17468(P2001−17468A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月23日(2001.1.23) |
| 【出願番号】 |
特願平11−194672 |
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