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【発明の名称】 歯科技術的なフライス切削装置
【発明者】 【氏名】ゲルト ショステーク

【氏名】ハルトムート ブリンクマン

【氏名】クラウス−ディートリッヒ リンゲマン

【氏名】アクセル ヘー

【要約】 【課題】作業テーブルを支持するベース体を備えた歯科技術的なフライス切削装置であって、前記作業テーブルが、フライス切削ユニットを受容する高さ調節可能なフライスアームのためのガイドコラムに接続されている形式のものを改良して、簡単な形式で垂直調節を行うことができ、しかもこのために、調節レバー、調節ハンドル車又は緊締レバーを手動で操作する必要がないようにする。

【解決手段】フライス切削アーム6がガイドコラム4のガイド軌道5に沿って電動モータ式の高さ調節駆動装置14,16,17によって走行可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 作業テーブルを支持するベース体を備えた歯科技術的なフライス切削装置であって、前記作業テーブルが、フライス切削ユニットを受容する高さ調節可能なフライスアームのためのガイドコラムに接続されている形式のものにおいて、フライス切削アーム(6)がガイドコラム(4)のガイド軌道(5)に沿って電動モータ式の高さ調節駆動装置(14,16,17)によって走行可能であることを特徴とする、歯科技術的なフライス切削装置。
【請求項2】 高さ調節駆動装置が、電気式の調節モータ(14)によって駆動可能なスピンドル駆動装置(16,18)を有している、請求項1記載の歯科技術的なフライス切削装置。
【請求項3】 スピンドル駆動装置が、ベース体(1)内に支承されたねじ山付きスピンドル(16)を有していて、該ねじ山付きスピンドル(16)が、フライス切削アーム(6)に設けられたスピンドルナット(18)に係合している、請求項2記載の歯科技術的なフライス切削装置。
【請求項4】 スピンドル駆動装置(16,18)がセルフロッキング式に構成されている、請求項2記載の歯科技術的なフライス切削装置。
【請求項5】 スピンドル駆動装置(16,18)が遊びなしに調節可能である、請求項2記載の歯科技術的なフライス切削装置。
【請求項6】 電気式の調節モータ(14)がステップモータである、請求項2記載の歯科技術的なフライス切削装置。
【請求項7】 ステップモータのための制御装置(19)が、モータのステップ数から誘導された、フライス切削アーム(6)の垂直位置に相当する位置信号を、表示・及び/又は位置決め装置に供給する、請求項6記載の歯科技術的なフライス切削装置。
【請求項8】 フライス切削アーム(6)が、ガイドコラム(4)に接続されたデジタル式の行程測定装置のためのピックアップを有していて、前記行程測定装置が、フライス切削アーム(6)の垂直位置に相当する位置信号を表示・及び/又は位置決め装置に供給する、請求項1記載の歯科技術的なフライス切削装置。
【請求項9】 フライス切削アーム(6)が、ガイドコラム(4)のガイド軌道(5)に沿って走行可能な支持キャリッジ(9)を有している、請求項1記載の歯科技術的なフライス切削装置。
【請求項10】 支持キャリッジ(9)が第1の垂直な旋回軸(10)を介してフライス切削アームの中央部分(11)に旋回可能に接続されており、フライス切削アームの中央部分(11)が第2の垂直な旋回軸(12)を介して、フライス切削ユニット(7)のための支持体(13)に旋回可能に接続されている、請求項9記載の歯科技術的なフライス切削装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業テーブルを支持するベース体を備えた歯科技術的なフライス切削装置であって、前記作業テーブルが、フライス切削ユニットを受容する高さ調節可能なフライスアームのためのガイドコラムに接続されている形式のもの関する。
【0002】
【従来の技術】歯科技術的な対象物特に鋳造歯及び義歯部分のフライス切削作業・穿孔作業を実施する場合、フライス切削・穿孔工具の水平な位置決め可能性の他に、フライス切削・穿孔工具の垂直な位置を種々異なる工作物の種々異なる高さに合わせる必要がある。この場合しばしば、フライス切削工具を高さ調節した後で再び、前もって規定された垂直な位置に移動させる必要がある。
【0003】今日公知の歯科技術的なフライス切削装置においては、この高さ調節は一般的に、中央のガイドコラムに設けられたラック又はねじ山付きスピンドルを介して手動操作で行われる。公知の歯科技術的なフライス切削装置においては(ドイツ連邦共和国特許第3611518号明細書)、ガイドコラムがベース体に回転可能に支承されている。フライス切削アームは、高さ調節可能であって、手動レバーによってガイドコラムに緊締可能にガイドされている。係止ねじによって、旋回可能なガイドコラムはベース体に係止可能である。高さ調節を行うためには、フライス切削アームを手動でガイドコラムに沿って移動させ、この際に、コイルばねが重さ補償のために用いられる。それぞれ相次いで行われるフライス切削作業及び穿孔作業のために必要な剛性及び精度を得るために、調節後に、種々異なる固定装置を操作する必要がある。この固定装置の操作部材は、しばしばフライス切削装置の異なる位置に配置されているために、使用者にわずかな人間工学的な作業形式を強制するだけである。固定装置によって得られる緊締力は、使用者の使用された手動力に関連しており、従って緊締力は規定されておらず、これが、後続の作業段階における不正確さを生ぜしめる原因となる。
【0004】種々異なる作業段階のために、フライス切削アームの垂直移動後の規定された垂直位置を再び探し出す必要がある。このために大抵の場合、垂直ガイドにおいて手動で調節可能なストッパが用いられる。この機械的なストッパは常にクリーンに保っておく必要がある。何故ならば金属チップ(metal chipps)がストッパ上に載ると位置決め精度に不都合な影響を及ぼすことになるからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題は、冒頭に述べた形式の歯科技術的なフライス切削装置を改良して、簡単な形式で垂直調節を行うことができ、しかもこのために、調節レバー、調節ハンドル車又は緊締レバーを手動で操作する必要がないようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決した本発明によれば、フライス切削アームがガイドコラムのガイド軌道に沿って電動モータ式の高さ調節駆動装置によって走行可能である。
【0007】
【発明の効果】本発明においては、垂直調節はもっぱら、使用者がアクセスし易い(接近し易い)操作盤で電気スイッチ例えば押しボタンを操作することによって行われる。
【0008】垂直方向の固定は、例えば電気式の調節モータの保持モーメントによって保証される。
【0009】有利には、高さ調節駆動装置は、電気式の調節モータによって駆動可能なスピンドル駆動装置を有しており、該スピンドル駆動装置は有利な形式で、ベース体内に支承されたねじ山付きスピンドルを有していて、該ねじ山付きスピンドルが、フライス切削アームに設けられたスピンドルナットに係合している。これによって構造的に簡単で、しかもスペースが節約された電動モータ式の調節駆動装置が実現される。
【0010】有利な実施例によれば、スピンドル駆動装置がセルフロッキング式に構成されている。これによって無電流状態で自動的にフライス切削アームをガイドコラムに垂直方向で固定することができる。
【0011】正確な垂直位置を得るために、スピンドル駆動装置が遊びなしに調節可能であれば有利である。
【0012】有利には、電気式の調節モータはステップモータである。このようにすれば、その都度得られた垂直位置は、モータのステップ数から電気制御装置によって検知して、予め与えることができる。ステップモータのための制御装置は、モータのステップ数から誘導された、フライス切削アームの垂直位置に相当する位置信号を、表示及び/又は位置決め装置に提供する。調節された位置は、制御装置の位置決め装置に記憶されて再び得ることができる。
【0013】その代わり、フライス切削アームが、ガイドコラムに接続されたデジタル式の行程測定装置のためのピックアップを有していて、前記行程測定装置が、フライス切削アームの垂直位置に相当する位置信号を表示・及び/又は位置決め装置に供給することも可能である。
【0014】本発明の思想のその他の有利な実施態様は従属請求項に記載されている。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に示した実施例を用いて詳しく説明する。
【0016】図面には、歯科技術的なフライス切削装置の側面図及び部分的な断面図が示されている。ベース体1は作業テーブル1と電気式の操作盤3とを有している。作業テーブル2は、加工しようとする歯科技術的な対象物を受容するために用いられる。ベース体1は、垂直なガイドコラム4に接続されていて、このガイドコラム4は、旋回可能に若しくは関節(ヒンジ)式に接続されたフライス切削アーム6のためのガイド軌道5を有しており、該ガイド軌道5はフライス切削ユニット7を支持していて、このフライス切削ユニット7内に交換可能なフライス切削・穿孔工具8が受容されている。フライス切削アーム6は、ガイドコラム4のガイド軌道5に沿って走行可能な支持キャリッジ9を有している。支持キャリッジ9は、第1の垂直な旋回軸10を介してフライス切削アームの中央部分11に水平方向で旋回可能に結合されている。フライス切削アームの中央部分11は第2の垂直な旋回軸12を介して、フライス切削ユニット7のための支持体13に旋回可能に接続されている。
【0017】フライス切削アーム6の垂直方向の運動及び位置決めは電動モータ式の高さ調節駆動装置によって行われる。この高さ調節駆動装置は、電気式の調節モータ14によって駆動可能なスピンドル駆動装置を有している。ベース体1内で支承部15に支承された、垂直なガイドコラム4に沿って延びるねじ山付きスピンドル16は、クラッチ17を介して調節モータ14に接続されている。ねじ山付きスピンドル16は、支持キャリッジ9に配置されたスピンドルナット18に係合している。スピンドルナット18は調節ねじ18aによって遊びなしで調節可能である。
【0018】調節モータ14は、図示の実施例ではステップモータであって、このステップモータは制御装置19によって制御され、この制御装置19は、表示・及び/又は位置決め装置としての操作盤3に接続されている。操作盤3の押しボタンを介して調節モータ14は制御され、それによってフライス切削アーム6は垂直方向で移動する。それぞれの垂直位置は、モータのステップ数から制御装置19によって計算される。フライス切削アーム6の垂直方向の固定は、ステップモータとして構成された調節モータ14の保持モーメント及びスピンドル駆動装置16,18のセルフロッキングによって保証される。
【0019】例えばフライス切削・穿孔工具8を交換するために、操作盤3の相応のプッシュボタンを介して、フライス切削アーム6を所定の行程だけ垂直方向に上昇さことができる。操作盤3の1つの押しボタンをもう一度操作することによって、フライス切削アーム6は再び、前もって電子式の制御装置19内に記憶された初期位置に下降せしめられる。
【0020】この場合、フライス切削アーム6の垂直方向運動及び垂直方向での固定は、もっぱら操作盤3によって制御される。ガイドコラム4の領域内での付加的なハンドルは省略される。これによって、人間工学的な作業が保証され、確実な固定は使用者の手動力に依存しない。
【出願人】 【識別番号】501073862
【氏名又は名称】デグサ アクチエンゲゼルシャフト
【出願日】 平成13年4月4日(2001.4.4)
【代理人】 【識別番号】100061815
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 敏雄 (外4名)
【公開番号】 特開2001−346815(P2001−346815A)
【公開日】 平成13年12月18日(2001.12.18)
【出願番号】 特願2001−106110(P2001−106110)