| 【発明の名称】 |
歯科用水pHコントロールシステム |
| 【発明者】 |
【氏名】松田 光太
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 インスツルメント給水系と、スピットン洗い水給水系と、うがい水給水系と、水道水より弱酸性水,強酸性水及び弱アルカリ水を生成する歯科用水pHコントローラとからなり、前記インスツルメント給水系に前記弱酸性水を供給し、前記スピットン洗い水給水系に前記強酸性水を供給し、前記うがい水給水系に前記弱アルカリ水を供給することを特徴とする歯科用水pHコントロールシステム。 【請求項2】 前記歯科用水pHコントローラは、水道水を電気分解して酸性イオン水及びアルカリイオン水を生成することを特徴とする請求項1記載の歯科用水pHコントロールシステム。 【請求項3】 前記弱酸性水はpH6〜7、前記強酸性水はpH2〜3、前記弱アルカリ水はpH8〜9であることを特徴とする請求項1または2記載の歯科用水pHコントロールシステム。 【請求項4】 前記インスツルメント給水系またはスピットン洗い水給水系からそれぞれの水を給水中は、他の給水系に対する給水を遮断することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の歯科用水pHコントロールシステム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、歯科用水pHコントロールシステム、より詳細には、歯科ユニットにおいて、治療時に口腔内へ噴出される水,鉢洗浄用の水,うがい用の水等の種々の用途に使用される水のpHをコントロールするシステムに関する。 【0002】 【従来の技術】図4は、本発明が適用される従来の歯科治療ユニットの1例を説明するための全体構成図で、歯科治療ユニット1は、治療椅子2,スピットン3,洗浄水ノズル4,うがい水ノズル5,給排水及びコントロールボックス6,無影灯7,ワークテーブル8,インスツルメントホルダ9,インスツルメントホース10,各種インスツルメント11,フットスイッチ12等からなり、インスツルメントホルダ9には歯科治療時に使用する種々のインスツルメント10が収納されており、周知のように、歯科治療に当たり、患者は椅子2に座り、頭を安頭台に固定して治療を受ける。治療中、患者は治療椅子2を上下動、倒起動、傾斜動等させて、患者を治療しやすい姿勢にして治療を行う。 【0003】インスツルメント11としては、例えば歯牙等の切削に使用するエアータービンやマイクロエンジン、歯垢の除去に使用するスケーラ、患者の口腔内を清掃するスケーラ等があるが、これらのインスツルメントは、切削個所を冷却するための冷却水を噴射、あるいはスプレーを噴射するための水通路を内蔵している。また、歯科治療中、または治療後に、患者はうがい水供給管から噴出される水をコップに受けて口腔内をうがいし、うがいした水をスピットン3内に吐き捨てる。うがい等によって汚れたスピットン3は、スピットン(鉢)洗浄水ノズル4から噴出される水で洗われ、うがい水とともに吐き出された血液、その他の汚物とともに排水管を通して排出される。 【0004】上述したように、歯科治療で使用する水の用途は大きく分けると、(1)歯科治療時に口腔内へ噴射する水、(2)鉢の洗浄用の水、(3)うがい用の水、のように3種類に分けられる。従来の歯科治療ユニットにおいては、これらの3種類の水を特に区別することなく、一般水道水から供給するのが通常であった。したがって、口腔内での殺菌効果,鉢の洗浄効果,うがい時の心地よさ感等に関して何ら考慮されたものでなく、満足すべきものでなかった。 【0005】また、歯科治療ユニットにおけるエアータービン、マイクロエンジン、ウォータシリンジ等のインスツルメントの水回路を消毒することを目的として、アルカリイオン水及び酸性イオン水を生成する手段を有し、歯科治療時アルカリイオン水を前記インスツルメントに供給し、消毒時、酸性イオン水をインスツルメントに供給するようにしたものが知られている(特開平8−103471号公報参照)が、スピットン(鉢)の洗浄用の水、及びうがい用の水のpH管理を行うものではなく、機能的に十分といえるものではなかった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】歯科治療ユニットにおいて使用される前記3種類の水は、それぞれ異なる目的を有するものであって、前記した(1)の水は、口腔内の冷却とともに殺菌を目的とし、pH6〜7の弱酸性であることが望ましい。また、(2)の水は、鉢の汚物の除去とともに強力な殺菌を行うことを目的とし、pH2〜3の強酸性であることが望ましく、(3)の水は、人に優しい水であって、pH8〜9の弱アルカリであることが望ましい。しかしながら、前記したように従来の歯科治療ユニットにおいては、インスツルメントに供給する水,スピットン(鉢)洗浄用の水,うがい用の水として好ましいのpH値の水を供給するものでなく、より厳しい衛生管理、及び患者に対しよりきめの細かいサービスが要求される今日において改善が望まれていた。 【0007】本発明は、前記のような実状に鑑みてなされたもので、各種インスツルメントに供給され歯科治療時に口腔内へ噴射される水,スピットンの洗浄用の水,うがい用の水等歯科治療ユニットにおいて使用される各種の水を、その用途に応じて最適のpHの水を供給することができる歯科用水pHコントロールシステムを提供することを目的とする。 【0008】また、歯科治療ユニットにおいて使用される各種の水を、歯科用水pHコントローラにて水道水を元にして生成された所定のpH値の水から供給し、歯科治療ユニットのコストを低減することができるとともに、限られたスペースの中に設置することができるスペース効率の良い歯科用水pHコントロールシステムを提供することを目的とする。 【0009】また、歯科用水pHコントローラにて所定のpH値の水を生成中に、供給される水のpH値が変動せず、安定した動作をする歯科用水pHコントローラを提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであって、請求項1の発明は、インスツルメント給水系と、スピットン洗い水給水系と、うがい水給水系と、水道水より弱酸性水,強酸性水及び弱アルカリ水を生成する歯科用水pHコントローラとからなり、前記インスツルメント給水系に前記弱酸性水を供給し、前記スピットン洗い水給水系に前記強酸性水を供給し、前記うがい水給水系に前記弱アルカリ水を供給する歯科用水pHコントロールシステムであることを特徴とする。 【0011】請求項2の発明は、請求項1記載の歯科用水pHコントロールシステムにおいて、前記歯科用水pHコントローラは、水道水を電気分解して酸性イオン水及びアルカリイオン水を生成することを特徴とする。 【0012】請求項3の発明は、請求項1または2記載の歯科用水pHコントロールシステムにおいて、前記弱酸性水はpH6〜7、前記強酸性水はpH2〜3、前記弱アルカリ水はpH8〜9であることを特徴とする。 【0013】請求項4の発明は、請求項1乃至3記載の歯科用水pHコントロールシステムにおいて、前記インスツルメント給水系またはスピットン洗い水給水系からそれぞれの水を給水中は、他の給水系に対する給水を遮断することを特徴とする。 【0014】 【発明の実施の形態】図1は、本発明の歯科用水pHコントロールシステムの概略構成を示す図、図2は、本発明の歯科用水pHコントロールシステムが適用される歯科治療ユニットの一例を説明するための一部を省略して示す全体構成図である。図2に示す歯科治療ユニットは、従来の歯科治療ユニットと同様に(1)歯科治療時に口腔内へ噴射する水、(2)スピットン洗浄用の水、(3)うがい用の水を使用する。 (1)の口腔内へ噴射する水は、インスツルメント給水系から給水され、歯科治療中、図示しないエアータービン、マイクロエンジン、ウォータシリンジ等の各種のインスツルメント11から噴射され、口腔内の冷却とともに殺菌を目的とし、pH6〜7の弱酸性水である。 (2)の洗浄用の水は、スピットン洗い水給水系から給水され、スピットン(鉢)3に付着した汚物の除去とともに強力な殺菌を行うことを目的とするpH2〜3の強酸性水で、スピットン3の内面の広い範囲に沿って流れるようにスピットン洗浄水ノズル4から噴出される。 (3)のうがい用の水は、うがい水給水系から給水され、人に優しい、pH8〜9の弱アルカリ水で、スピットン3に隣接した位置に配置されたうがい水ノズル5から噴出される。 【0015】各種のインスツルメント11、スピットン洗浄水ノズル4、うがい水ノズル5は、それぞれインスツルメントホース10、スピットン洗浄水供給管(弱酸性水取り出し口)22、うがい水供給管(強酸性水取り出し口)23を介して歯科用pHコントローラ16に接続されている。歯科用pHコントローラ16は、各種のインスツルメント11、スピットン洗浄水ノズル4、うがい水ノズル5のそれぞれに適したpH値の水を供給するもので、水道水を原料として、pH6〜7の弱酸性水、pH2〜3の強酸性水、pH8〜9の弱アルカリ水の3種類のpH値の水を生成することができる。 【0016】歯科用pHコントローラ16は、内部に電解槽17及び弱酸性水取り出し用バルブ19、強酸性水取り出し用バルブ20、弱アルカリ水取り出し用バルブ21からなる給水制御用のバルブを内蔵し、電解槽17は電気分解を利用した方法によってアルカリイオン水及び酸性イオン水を生成する。 【0017】図3は、電解槽17の構成を模式的に示すもので、電解槽17内には陽極17aと陰極17bが対向して配設されており、水道水供給口18より供給された水道水が連続して電気分解されることにより、アルカリ水であるアルカリイオン水と酸性水である酸性イオン水が生成される。すなわち、陰極17b側にはカルシウムCa,マグネシウムMg,カリウムK等のミネラル成分が陽イオンの形で移動してくるとともに、陽極17a側には塩素Cl,イオウS等が陰イオンの形で移動してくる。このようにして陰極17b側に移動してきたアルカリイオン水は、生成中に水素ガスが発散し、水酸基が普通の水より多く含まれたものとなって、pHが高くなりアルカリ性となる。一方、陽極17a側に移動してきた酸性イオン水は、生成中に酸素ガスが発散するので、水素イオンが多くなってpHが低くくなり酸性となる。なお、pH6〜7の弱酸性水とするか、あるいはpH2〜3の強酸性水とするかは、電気分解する時間または電気分解時の電流値を調整することによって適宜の酸性度に調整することができる。この点は、アルカリ度の調整においても同様である。 【0018】以上のようにして、所定のpH値に調整された水は、それぞれ弱酸性水は弱酸性水取り出し用バルブ19を介して弱酸性水取り出し口22より、強酸性水は強酸性水取り出し用バルブ20を介して強酸性水取り出し口23より、また、弱アルカリ水は弱アルカリ水取り出し用バルブ21を介して弱アルカリ水取り出し口24より取り出される。また、弱酸性水取り出し口22と各インスツルメント11の間はインスツルメントホース10で連結され、強酸性水取り出し口23と洗浄水ノズル4間は洗浄水供給管25で連結され、弱アルカリ水取り出し口24とうがい水ノズル5間はうがい水供給管26で連結される。 【0019】歯科用pHコントローラ16は、一般的には給排水及びコントロールボックス6中に設置されるが、既存の歯科治療ユニットであって給排水及びコントロールボックス6中に十分なスペースがないような場合は、給排水ボックス14及びpHコントローラ15を外付け式として配置することができる。 【0020】次に、本発明の歯科用水pHコントロールシステムの使用時の動作について説明する。 (1)各種インスツルメント11を用いて患者の治療を行う場合:インスツルメントホルダ9よりインスツルメント11を取り上げると、pHコントローラ16内に配置された弱酸性水取り出し用バルブ19を開き、pH6〜7の弱酸性水を各インスツルメント11へ供給する。例えば、歯牙の切削時、インスツルメントのヘッドから弱酸性水をスプレーし冷却及び殺菌を行う。この時、インスツルメント11へ供給する水のpH値を安定させるため、強酸性水取り出し用バルブ20及び弱アルカリ水取り出し用バルブ21を閉じ、洗浄水ノズル4及びうがい水ノズル5には給水しないようにする。インスツルメント11をインスツルメントホルダ9へ収納すると、弱酸性水取り出し用バルブ19が閉じられ、インスツルメント11への給水を遮断する。 【0021】(2)スピットンに付着した汚物の除去とともに殺菌を行う場合:鉢洗いのスイッチを押圧するか、またはうがい水ノズル5からのうがい水の噴出に連動して、強酸性水取り出し用バルブ20が開き、pH2〜3の強酸性水をスピットン洗浄水ノズル4に供給し、スピットン3の内面を洗浄する。この時、インスツルメント11に供給される水及びうがい水のpH値は変動する恐れがあるので、弱酸性水取り出し用バルブ19、及び弱アルカリ水取り出し用バルブ21を閉じて、インスツルメント11に供給される水、及びうがい水ノズル5への給水を遮断する。 【0022】(3)うがい用の水を供給する場合:うがい用の水の供給スイッチを押圧するか、またはうがい用の水が満たされていないうがい用コップを検知することによって、弱アルカリ水取り出し用バルブ21を開き、弱アルカリ水をうがい水ノズル5から噴出させる。なお、うがい用の水は、図示しない温水器付きのタンクに貯水された温水を使用するため、インスツルメント11に供給される水及び鉢洗浄用の水のpH値を変動する恐れはないので、強酸性水取り出し用バルブ20と連動して開いておくことができる。 【0023】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば、次のような効果が生じる。各種インスツルメントに供給され歯科治療時に口腔内へ噴射される水,スピットンの洗浄用の水,うがい用の水等歯科治療ユニットにおいて使用される各種の水を、その用途に応じて最適のpHの水とすることができる。 【0024】また、歯科治療ユニットにおいて使用される各種の水として、水道水を元にして歯科用水pHコントローラにて所定のpH値の水に生成された水を使用することにより、歯科治療ユニットのコストを低減することができるとともに、限られたスペースの中に設置できるスペース効率の良い歯科用水pHコントロールシステムを提供することができる。 【0025】また、歯科用水pHコントローラにて所定のpH値の水を生成中に、供給される水のpH値が変動せず、安定した動作をする歯科用水pHコントローラを提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000150671 【氏名又は名称】株式会社長田中央研究所
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| 【出願日】 |
平成12年5月25日(2000.5.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079843 【弁理士】 【氏名又は名称】高野 明近 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−327518(P2001−327518A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月27日(2001.11.27) |
| 【出願番号】 |
特願2000−154904(P2000−154904) |
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