| 【発明の名称】 |
歯科サンドブラスト用ハンドピース |
| 【発明者】 |
【氏名】八野 光俊
|
| 【要約】 |
【課題】研削性粉体の消費量を抑えながら、十分な研磨力又は切削力を確保する。
【解決手段】バイパス管路と、バイパス管路経由の圧縮空気と混合気が合流する混合室を設ける。歯科用ホースから供給された圧縮空気はバイパス管路にもまわるので、圧縮空気全量が粉体容器に入らず混合気量が抑えられる。よって研削性粉体の消費量を抑えられる。バイパス管路にまわった圧縮空気は、研削性粉体を撹拌したり断面積の小さい孔を通ることもなく圧力損失の少ない状態で混合室にて混合気と合流するので、混合気は高い圧力で噴射される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】研削性粉体を貯蔵するための粉体容器と、前記粉体容器に圧縮空気を供給するべく粉体容器に開口した圧縮空気供給管路と、前記圧縮空気供給管路の上流端を歯科用ユニットから延長する歯科用ホースに歯科用タービンハンドピースと互換的に接続するためのホース継手と、圧縮空気と粉体容器内の研削性粉体との混合気を噴射するための噴射ノズルとを備えた歯科サンドブラスト用ハンドピースにおいて、圧縮空気供給管路とは別に圧縮空気が通るバイパス管路と、バイパス管路を通る圧縮空気が前記混合気と合流する混合室を設けたことを特徴とする歯科サンドブラスト用ハンドピース。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、重曹粉末やアルミナ粉末のような研削性粉体を歯牙に吹き付けることにより歯牙を研磨又は切削する歯科サンドブラスト用ハンドピースに関する。 【0002】 【従来の技術】重曹粉末やアルミナ粉末のような研削性粉体を、圧縮空気を用いて歯牙に吹き付けることにより歯牙を研磨又は切削する歯科サンドブラスト用ハンドピースは知られている。例えば、特開平10−286268号には、研削性粉体を貯蔵するための粉体容器と、粉体容器に圧縮空気を供給する圧縮空気供給管路と、圧縮空気と研削性粉体との混合気を噴射するための噴射ノズルとを備えた歯科サンドブラスト用ハンドピースが開示されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】この種の歯科サンドブラスト用ハンドピースにおいて研磨力又は切削力を上げるには、ハンドピース内の管路を広げるなど歯科用ユニットから供給される圧縮空気の圧力損失を抑えることが必要である。しかし従来は、ハンドピースに供給された圧縮空気は研削性粉体を撹拌するために全量が粉体容器内に入り、混合気となって射出されるため圧縮空気の管路を広げると、圧縮空気の流量が増えると同時に研削性粉体の射出量が増加する。ある程度の研削性粉体の射出量増加は研磨力又は切削力向上に寄与するが、一定以上増えると研磨力又は切削力は変わらなくなる。また粉体容器の容量には限界があり、一度の補給で患者一人分持たなければ使用勝手が悪いので研削性粉体の消費量は抑えなければならない。本発明の目的は、研磨力又は切削力があり、かつ研削性粉体の消費量が少ない歯科サンドブラスト用ハンドピースを提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、研削性粉体を貯蔵するための粉体容器と、前記粉体容器に圧縮空気を供給するべく粉体容器に開口した圧縮空気供給管路と、前記圧縮空気供給管路の上流端を歯科用ユニットから延長する歯科用ホースに歯科用タービンハンドピースと互換的に接続するためのホース継手と、圧縮空気と粉体容器内の研削性粉体との混合気を噴射するための噴射ノズルとを備えた歯科サンドブラスト用ハンドピースにおいて、圧縮空気供給管路とは別に圧縮空気が通るバイパス管路と、バイパス管路を通る圧縮空気が前記混合気と合流する混合室を設けたことを特徴とするものである。 【0005】歯科用ユニットから延長する歯科用ホースによって供給される圧縮空気は、圧縮空気供給管路を通って粉体容器に入り、研削性粉体を撹拌して混合気となって噴射ノズルから射出される。しかし供給された圧縮空気は、バイパス管路にもまわり、粉体容器に入る圧縮空気は全量ではなく一部となるので混合気量は少なく、よって研削性粉体の消費量は少なくできる。またバイパス管路は管路を広げられるので、供給された大部分の圧縮空気は圧力損失の少ない状態でバイパス管路を通って混合室にて混合気と合流し、高い圧力のまま混合気となって噴射されるので、十分な研磨力又は切削力を確保することができる。 【0006】 【発明の実施の形態】図1及び図2を参照するに、歯科サンドブラスト用ハンドピース10は手で把持することができる細長いハンドピース本体12を有する。ハンドピース本体12は、ハンドピース本体前部14とハンドピース本体後部16からなる。ハンドピース本体前部14とハンドピース本体後部16は、ハンドピース本体後部16を挟むようにハンドピース本体前部14と螺合した接続ネジ18によりハンドピース本体前部14がハンドピース本体後部16と回転可能な状態で接合されている。ハンドピース本体12の下部には斜め後方に向けて、ホース継手の雄部材20を受け入れるようになった雌部材22が形成されている。雄部材20は歯科用ホース24の端部に周知の態様で装着されている。雄部材20と雌部材22とでホース継手が形成される。周知のように、この雄部材20には、本発明の歯科サンドブラスト用ハンドピース10や従来型のタービンハンドピースその他の圧縮空気動式歯科用ハンドピースを交換可能にワンタッチで接続することができる。歯科用ホース24は歯科用ユニット(図示せず)から延長している。ハンドピース本体12の後端には粉体容器26が螺合されており、これを緩めて取り外すことにより重曹粉末やアルミナ粉末のような研削性粉体27を粉体容器26内に充填することができる。雌部材22内に設けられた雌部材内室29は、供給管28によってハンドピース本体12内の供給室30に連通されている。ハンドピース本体12内後端側に設けた圧縮空気供給管路32と、圧縮空気供給管路32の一部であって粉体容器26内に突出させるように設けた給気管34により、供給室30は粉体容器26に連通させてある。供給室30は他方で、ハンドピース本体12内の空隙からなるバイパス管路36によりハンドピース本体12先端側にある混合室40に連通させてある。粉体容器26と混合室40は、混合気管42によって連通させてある。混合気管42は給気管34、圧縮空気供給管路32,供給室30、バイパス管路36を貫通するように設けてある。ハンドピース本体12先端には噴射ノズル44が装着されており、噴射ノズル44内に設けられたノズル管46により、混合室40はノズル先端開口部48と連通させてある。 【0007】歯科用ホース24の雄部材20を雌部材22に接続して歯科サンドブラスト用ハンドピース10に圧縮空気を供給すると、雌部材内室29から供給管28を通って供給室30に供給される。供給室30内の圧縮空気は、一部は圧縮空気供給管路32へ、その他はバイパス管路36へと分かれる。圧縮空気供給管路32へとまわった圧縮空気は給気管34を通って粉体容器26内に供給される。図3を参照するに、給気管34を通ってきた圧縮空気は、給気管34先端近傍で円周方向に開口する給気孔50から粉体容器26内へと噴射される。圧縮空気によって研削性粉体27は粉体容器26内で撹拌され、圧縮空気との混合気となる。混合気管42は給気管34と2重管構造となっており、内管となる混合気管42は給気管34端部の吸入孔52より粉体容器26と連通されている。混合気はこの吸入孔52より混合気管42に入り、混合室40へと供給される。給気孔50や吸入孔52の断面積はバイパス管路36のそれよりも十分小さいので、供給室30内の圧縮空気のうち粉体容器26へとまわる圧縮空気量は、バイパス管路36へとまわる量に比べ少ない。よって混合気量は抑えられ、研削性粉体27の消費量が抑えられる。図2及び図4を参照するに、バイパス管路36へまわってきた圧縮空気は、バイパス管路36内をハンドピース本体12先端方向に進み、混合室40内へと供給される。混合気管42を通ってきた混合気は、バイパス管路36を通ってきた圧縮空気と紡錘形状の混合室40において合流し、ノズル管46を通ってノズル先端開口部48より噴射される。 【0008】 【発明の効果】本発明によれば、歯科用ホース24から供給される圧縮空気は、圧縮空気供給管路32とバイパス管路36に分かれ、かつ給気孔50と吸入孔52の断面積はバイパス管路36のそれよりも十分小さいので、大半の圧縮空気はバイパス管路36にまわり、粉体容器26に入る圧縮空気量が少なくなる。よって混合気量は抑えられ、研削性粉体27の消費量も抑えられる。バイパス管路36にまわった圧縮空気は、圧力損失の少ない状態で混合室40にて混合気と合流するので、結果高い圧力で混合気は噴射ノズル44より噴射され、十分な研磨または切削力を確保することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】591179101 【氏名又は名称】株式会社ミクロン
|
| 【出願日】 |
平成12年5月24日(2000.5.24) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2001−327515(P2001−327515A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月27日(2001.11.27) |
| 【出願番号】 |
特願2000−153143(P2000−153143) |
|