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【発明の名称】 歯科用ハンドピース
【発明者】 【氏名】中川 雅基

【要約】 【課題】歯科治療において使用する、例えば、歯垢や歯石を除去するために使用するスケーラ等において、治療部位を照明するために内蔵されている光源により発せられる熱を効果的に除去する。

【解決手段】光源22を内蔵し、該光源22からの光をライトガイド12を通してハンドピース先端部へ導き、該先端部より光を放射して治療部位を照明し、また、水導管21を内蔵し、前記先端部より水を噴射することができる。光源22の周囲を囲むカバー部材23を有し、該カバー部材23が前記水導管21と接触又は熱伝導率のよい材料を介して接触しており、これにより、光源22からの熱を水導管21内を流れる水を通して放散する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光源を内蔵し、該光源からの光をライトガイドを通してハンドピース先端部へ導き、該先端部より光を放射して治療部位を照明することができ、かつ、水導管を内蔵し、前記先端部より水を噴射することのできる歯科用ハンドピースにおいて、前記光源の周囲を囲むカバー部材を有し、該カバー部材が前記水導管と接触又は熱伝導率のよい材料を介して接触していることを特徴とする歯科用ハンドピース。
【請求項2】 前記カバー部材及び水導管は、熱伝導率の良い材料で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の歯科用ハンドピース。
【請求項3】 前記カバー部材の外周は、前記水導管と接触又は熱伝導率のよい材料を介して接触している箇所を除いて、熱伝導率の低い材料又は空間(空気)で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の歯科用ハンドピース。
【請求項4】 前記歯科用ハンドピースは、光源からの光をライトガイドを通してハンドピース先端部へ導く握持部と、前記光源を内蔵し一端側において前記握持部に着脱自在に連結される中継部と、該中継部の他端部に着脱自在に連結され該中継部に冷却水を供給するチューブを内蔵するインスツルメントホースとから成り、前記カバー部材を前記水導管とは前記中継部において接触又は熱伝導率のよい材料を介して接触していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の歯科用ハンドピース。
【請求項5】 前記中継部材は熱伝導性の良い材料で一体形成され、前記水導管及びカバー部材が前記熱伝導率の良い材料で一体的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の歯科用ハンドピース。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯科用ハンドピース、より詳細には、歯科治療において使用する、例えば、歯垢や歯石を除去するために使用するスケーラ等において、治療部位を照明するために内蔵されている光源により発せられる熱を効果的に除去するようにした歯科用ハンドピースに関する。
【0002】
【従来の技術】歯科用のハンドピース、例えば、歯垢や歯石を除去するために使用されるハンドピース(スケーラ)において、光源(例えば、ハロゲンランプ)及び該光源からの光をハンドピースの先端まで導くライトガイド(例えば、光ファイバ)を内蔵しており、歯科治療時、前記ライトガイドの先端(ハンドピースの先端)から光を放射して治療部位を照射するようにしたものが市販されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】而して、上述のごとき歯科用ハンドピースにおいては、光源から発する熱が問題であり、この熱がハンドピースの表面まで伝わり、該ハンドピースの表面が高温になり、使用不可能になることさえある。
【0004】この熱対策のため、現在、市販されている歯科用ハンドピースは、該歯科用ハンドピースが接続されているインスツルメントホース内のエアーチューブを通して該インスツルメント内に冷却用空気を導き、該空気を前記光源周辺に放出して、該光源部を空冷するようにしている。
【0005】上述のように、従来の光源内臓の歯科用ハンドピースにおいては、光源を冷却するためのエアー回路及びエアー供給源を特別に設けなければならず、その分、コストが高くなることは避けられなかった。
【0006】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、光源を冷却するためのエアー回路を特別に設けることなく、歯科治療に必要な水回路を効果的に利用し、該水回路にて光源を冷却するようにすることを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、光源を内蔵し、該光源からの光をライトガイドを通してハンドピース先端部へ導き、該先端部より光を放射して治療部位を照明することができ、かつ、水導管を内蔵し、前記先端部より水を噴射することのできる歯科用ハンドピースにおいて、前記光源の周囲を囲むカバー部材を有し、該カバー部材が前記水導管と接触又は熱伝導率のよい材料を介して接触していることを特徴としたものである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記カバー部材及び水導管は、熱伝導率の良い材料で構成されていることを特徴としたものである。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記カバー部材の近傍は、前記水導管を除いて、熱伝導率の低い材料で構成されていることを特徴としたものである。
【0010】請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの発明において、前記歯科用ハンドピースは、光源からの光をライトガイドを通してハンドピース先端部は導く握持部と、前記光源を内蔵し一端側において前記握持部に着脱自在に連結される中継部と、該中継部の他端部に着脱自在に連結され該中継部に冷却水を供給するチューブを内蔵するインスツルメントホースとから成り、前記カバー部材を前記水導管とは前記中継部において接触又は熱伝導率のよい材料を介して接触していることを特徴としたものである。
【0011】請求項5の発明は、請求項1の発明において、前記中継部材は熱伝導性の良い材料で一体形成され、前記水導管及びカバー部材が前記熱伝導性の良い材料で一体的に形成されていることを特徴としたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による歯科用ハンドピースの要部分解構成図で、図中、10は握持部、20は中継部、30はインスツルメントホースで、中継部20は、握持部10とインスツルメントホース30とを連結するもので、一端が握持部10に対して着脱自在に連結され、他端はインスツルメントホース30を通して図示しない給排水コントロールボックスに接続されており、該給排水コントロールボックスより、給水チューブ31を通して水が送られてくるようになっている。この給水チューブ31は、中継部20において、熱伝導率の良い(例えば、金属製の)水導管21に連結されるようになっている。更に、中継部20は、光源(ランプ)22を内蔵しており、この光源(ランプ)22は、図2に拡大して示すように、カバー部材23を介して前述の伝熱性の良い水導管21に接して配設されている。
【0013】握持部10は、前記中継部20に連結された時に、該中継部20側の水導管(水パイプ)21と連結される水導管(水パイプ)11及び受光端が前記光源(ランプ)22に対向するライトガイド(光ファイバ)12を内蔵しており、必要により、握持部(ハンドピース)10の先端から水を放出し、或いは、照明光を照射することができる。なお、図示例の場合、ライトガイド12の光放出端は、円環状、又は、円環状の数点(例えば、180°離れた2点、120°離れた3点、90°離れた4点)から放射されるようになっている。
【0014】図2は、図1に示した中継部20内における水導管21と光源ランプ22との配置関係を説明するための拡大図で、本発明においては、光源(ランプ)22は、該光源(ランプ)22の周囲を囲むカバー部材23を介して水導管21に接しており、光源(ランプ)22から放射された熱を該カバー部材23を介して水導管21に導き、該水導管21を通して、或いは、該水導管21内を流れる水を通して放熱する。そのため、水導管21、カバー部材23としては、熱伝導率の良い材料(例えば、金属)を用い、更に、好ましくは、カバー部材23の外周辺には、熱伝導率の良い材料を配設しないようにして、換言すれば、カバー部材23の水導管に接触している部分以外の部材は熱伝導率の低い材料(例えば、樹脂)又は空間(空気)で構成するようにして、光源(ランプ)22からの熱が優先的にカバー部材23を通して水導管21に伝わるようにする。
【0015】図3は、本発明の他の実施例を説明するための要部斜視図で、この実施例は、中継部20を熱導伝率の良い材料(例えば、金属)で一体的に構成し、換言すれば、熱導伝性の良い材料25内に水導路用の孔25a及び光源(ランプ)22を装着するための穴25bを一体的に設けたもので、このようにすると、光源22からの熱を効率よく水導路25a内の水に伝達することができる。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によると、光源を内蔵した歯科用ハンドピースにおいて、該光源から発せられる熱を、該ハンドピース内に配設されている水回路を通して、換言すれば、ハンドピースに備えられている水導管を通して放出するようにしたので、何ら、特別な付加機構を設けることなく、従って、何ら付加的なコストを必要とすることはなく、光源からの熱を効果的に処理することができる。
【出願人】 【識別番号】000150671
【氏名又は名称】株式会社長田中央研究所
【出願日】 平成12年4月11日(2000.4.11)
【代理人】 【識別番号】100079843
【弁理士】
【氏名又は名称】高野 明近 (外2名)
【公開番号】 特開2001−286486(P2001−286486A)
【公開日】 平成13年10月16日(2001.10.16)
【出願番号】 特願2000−108929(P2000−108929)