| 【発明の名称】 |
口腔内装着具 |
| 【発明者】 |
【氏名】吉田 信隆
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| 【要約】 |
【課題】口腔4内に装着したとき、刺激を与えて唾液が出るのを促し、また樹脂の臭いや口臭を出来るだけ消して装着時の不快感をなくし、長時間にわたって快適に使用できる口腔内装着具1を提供する。
【解決手段】熱可塑性樹脂を主材とし、この主材中に、刺激又は消臭作用若しくは刺激及び消臭両作用を有する添加剤を混入して成形した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上側ないし下側の歯に、歯列に沿って装着されて使用される口腔内装着具であって、樹脂からなる主材中に、刺激、消臭又は芳香等の内いずれか一以上の作用を有する添加剤が混入されて成形されていることを特徴とする口腔内装着具。 【請求項2】 上側ないし下側の歯に、歯列に沿って装着されて使用される口腔内装着具であって、表面の一部ないし全部に、刺激、消臭又は芳香等の内いずれか一以上の作用を有する添加剤が付着されたことを特徴とする口腔内装着具。 【請求項3】 少なくとも歯に噛みしめられる部分の内、歯への装着側となる保護部の下層が、人の体温よりも高く、水の沸騰温度よりも低い軟化温度を有する熱可塑性樹脂により形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の口腔内装着具。 【請求項4】 少なくとも歯に噛みしめられる部分が、噛みしめによって弾性変形すると共に、その噛みしめの解除により元の状態に復元する弾性力を有する弾性材により形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の口腔内装着具。 【請求項5】 前記添加剤が香料、ハーブ、トルマリン、シクロデキストリン、キシリトール又はフッ素であることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の口腔内装着具。 【請求項6】 前記香料がハッカ油、ケイ皮油であることを特徴とする請求項5に記載の口腔内装着具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、プロスポーツ選手や一般のスポーツ愛好者などが運動を行う際に、口腔内に装着して、内部の歯や舌などを保護するために用いるマウスピースやマウスガイドに関するものである。或いは、ガムのように噛みしめることで、美容や健康の増進及びリハビリを図るために使用される噛みしめ運動用具、若しくは歯ぎしりによる弊害を防止するために、睡眠時に歯に装着して使用される歯ぎしり防止具に関するものである。なお、上記マウスピースや噛みしめ運動用具や歯ぎしり防止具等をまとめて、口腔内装着具ということにする。 【0002】 【従来の技術】この種の口腔内装着具として、本発明者は、先に特公平6−2175号公報に記載のものを提案した。その内容は、歯の裏側に沿う係止部と、その両側に設けられる臼歯保護部とを備え、これら係止部と臼歯保護部を熱可塑性樹脂により一体成形したものであった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記装着具を口腔内に装着して運動していると、運動時の緊張感もあって直ぐに口腔内部が乾いてしまう。また、装着具の樹脂の臭いや、装着具に口臭が移ることによって、不快感を生じるおそれもある。 【0004】そこで本発明の目的は、口腔内に装着したとき、刺激を与えて唾液が出るのを促し、また装着具の樹脂の臭いや口臭を出来るだけ消して装着時の不快感をなくすことにより、長時間にわたって快適に使用できる口腔内装着具を提供することにある。 【0005】また、本発明の他の目的は、特願平11−313475号として出願中の噛みしめ運動用具を改良することにある。すなわち、ガムに代えて使用でき、左右の奥歯で同時にバランス良く噛むことができ、樹脂の臭い等による装着時の違和感をなくし、噛むことで美容と健康の増進や、リハビリ、虫歯予防等にも貢献できる口腔内装着具を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明の口腔内装着具は、上側ないし下側の歯に、歯列に沿って装着されて使用される口腔内装着具であって、樹脂からなる主材中に、刺激、消臭又は芳香等の内いずれか一以上の作用を有する添加剤が混入されて成形されていることを特徴としている。 【0007】あるいは、本発明の口腔内装着具は、上側ないし下側の歯に、歯列に沿って装着されて使用される口腔内装着具であって、表面の一部ないし全部に、刺激、消臭又は芳香等の内いずれか一以上の作用を有する添加剤が付着されたことを特徴としている。 【0008】上記装着具を口腔内に装着したとき、装着具を構成する主材中に刺激作用のある添加剤が混入ないし付着されていると、これが口腔内部に刺激を与え、唾液が出るのを促して、内部の乾きを抑制する。また、消臭や芳香作用のある添加剤が混入ないし付着されていると、これが口臭の発散を抑制したり、装着具の樹脂の臭いを消すので、装着時の不快感を解消する。よって、長時間にわたる快適な使用が行える。なお、刺激や消臭等の各作用を有する添加剤を共に混入している場合は、口腔内部の乾きと口臭の発散等が共に抑制されるので、より快適な長時間にわたる使用が可能となる。 【0009】上記主材としては、人の体温よりも高く、水の沸騰温度よりも低い軟化温度を有し、かつ適度の柔軟性をもつ熱可塑性樹脂を用いることができる。このような樹脂からなる口腔内装着具は、軟化状態に保持して口腔内に挿入し、これを上下の歯で噛み締めることにより、自己の口腔内部と合致した形状となって、使い勝手が良好となる。よって、添加剤の混入による口腔内部の乾き抑制効果や口臭の発散抑制と相俟って、さらに快適な使用が可能となる。 【0010】或いは、上記主材として、少なくとも歯に噛みしめられる部分が、噛みしめによって弾性変形すると共に、その噛みしめの解除により元の状態に復元する弾性力を有する弾性材を用いることもできる。この場合は、ガムのように噛むことで、美容と健康の増進やリハビリを図ることができる。しかも、刺激や芳香等の作用を有する添加剤を付加されているので、快適に使用することができる。 【0011】上記添加剤としては、ハッカ油やケイ皮油の他、植物の花、果実、樹皮又は葉などから得られるその他の香料、或いはカルダモン、クローブ、シナモン、ディル、レモングラス、ローズマリー、ミント、フェンネルなどのハーブ(香草)が好適に使用される。これらの添加剤は、天然産物として知られ、健康に有益であるばかりか、刺激や消臭等の作用を有しているので、口腔内部の乾きを抑制し、かつ口臭や樹脂の臭いを和らげて、口腔内装着具のより快適な長時間にわたる使用が可能となる。特に、ハッカ油などの香料は、運動神経を刺激するので、良好な試合結果も得られる。また、上記添加剤は、比較的安価で入手も簡単なので、口腔内装着具の製作コストが低廉可能となる。尚、上記ハーブとしては、その粉末又は抽出液が用いられる。 【0012】また、添加剤としては、天然鉱石であるトルマリンの使用も可能である。このトルマリンは、電気石として知られ、これから発生する微弱電流が人体に電気的刺激を与えるだけではなく、消臭作用も有している。よって、トルマリンを用いることによっても、最適な口腔内装着具が得られる。 【0013】さらに、添加剤として、シクロデキストリンを使用することができる。シクロデキストリンを使用する場合は、香りを長時間持続することができる。また、添加剤として、キシリトールないしフッ素を使用することもできる。この場合には、虫歯の予防効果等を期待できる。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の口腔内装着具の一実施例について、図面に基づいて更に詳細に説明する。図1から図3の実施例では、スポーツの際に装着される運動用臼歯保護具に本発明を適用した例を示している。 【0015】図1は、下側の歯に装着して上下の臼歯を保護するための臼歯保護具1を示している。この臼歯保護具1は、歯の裏側を覆うように歯列に沿ってほぼU形状に延びる係止部2と、この係止部2の左右両側に連設され、左右臼歯の咬合面を覆う保護部3,3とを備えている。 【0016】上記保護具1は、人の体温よりも高く、水の沸騰温度よりも低い軟化温度(例えば50〜90℃)を有し、かつ、常温付近で適度の柔軟性をもつ熱可塑性樹脂(エラストマー、プラストマー)を主材として一体に成形する。具体的には、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン樹脂、シリコン樹脂、酢酸ビニルなどが用いられる。 【0017】そして、上記熱可塑性樹脂中に、刺激、消臭又は芳香等の内いずれか一以上の作用を有する添加剤を混入する。もしくは、成形した熱可塑性樹脂の表面に塗布等の手段により添加剤を付着させる。 【0018】上記添加剤としては、ハッカ油やケイ皮油の他、植物の花、果実、樹皮、葉などから得られるその他の香料、またカルダモン、クローブ、シナモン、ディル、レモングラス、ローズマリー、ミント、フェンネルなどのハーブ(香草)が好適に使用される。 【0019】上記添加剤の熱可塑性樹脂に対する混入比率は、保護具1を成形するときの成形性を損なわず、かつ混入する添加剤の作用効果を損なわない例えば0.5〜10%程度の比率で混入する。 【0020】次に、上記保護具1を使用する場合の手順について説明する。使用に先立って保護具1を、50〜90℃程度の熱湯中に10秒〜1分間浸漬して軟化状態とする。そして、口腔内に挿入可能な程度に冷してから、軟化状態の保護具1を口腔4の内部に挿入(図3参照)し、その係止部2を歯の裏側に沿わせて位置決めした後、各保護部3を上下の臼歯5で噛み締める。すると、図2のように、保護部3の上下面に着用者の歯形と同形の凹凸面31が形成され、また係止部2も着用者の歯列の裏側に沿った形状となる。そして、軟化温度以下に冷えると、その状態で形状が固定されることになる。よって、図2及び図3のように、保護具1を口腔4内に装着したとき、その係止部2と各保護部3が自己の口腔内部と合致した形状となり、使い勝手が良好となる。 【0021】また、上記保護具1を装着するとき、その主材中には上記した添加剤が混入されているので、この添加剤が口腔内部の乾きを抑制し、かつ口臭や樹脂の臭いを和らげて、保護具1の快適な長時間にわたる使用が行える。特に、ハッカ油などの香料は、運動神経を刺激するので、良好な競技結果も得られる。また、上記添加剤は、比較的低廉で容易に入手できるので、口腔内装着具の安価な提供が可能となる。さらに、添加剤としては、天然鉱石の電気石として知られている消臭作用を有するトルマリンやシクロデキストリン、キシリトールやフッ素等を用いることもできる。 【0022】以上の実施例では、臼歯保護具について説明したが、本発明は、これ以外にマウスピースやマウスガイド、歯ぎしり防止具や噛みしめ運動具などにも適用できる。なお、歯ぎしり防止具の場合には、歯への装着側となる保護部3の下層と、これに連設された係止部2とが、水の沸騰温度よりも低い軟化温度を有する熱可塑性樹脂により形成され、保護部3の上層は、この軟化温度では軟化しない材料により平面状に形成すればよい。また、上記実施例では、下の歯に装着する例について説明したが、上の歯に装着して使用できるよう構成してもよい。 【0023】さらに、以上の実施例では、お湯に入れて使用者に合った形状にして使用する例について説明したが、お湯に入れて変形させることなく、即座に口に入れて使用することができるよう構成してもよい。図4は、この場合の口腔内装着具の一例(第2実施例)を示す斜視図である。 【0024】この第2実施例の口腔内装着具1では、少なくとも歯に噛みしめられる部分(左右の保護部)3,3が、噛みしめによって弾性変形すると共に、その噛みしめの解除により元の状態に復元する弾性力を有する弾性材により形成されている。具体的には、シリコン樹脂やエラストマーが使用される。この装着具は、ガムのように噛むことで、美容や健康の増進やリハビリを図るのに使用される。なお、添加剤としてキシリトールを入れておけば、虫歯予防にも役立つ。 【0025】 【発明の効果】以上のように、本発明の口腔内装着具によれば、口腔内に装着したとき、刺激を与えて唾液が出るのを促し、また口臭や装着具の樹脂の臭いを出来るだけ抑えて装着時の不快感をなくすことができる。よって、長時間にわたって快適に使用できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】396010203 【氏名又は名称】吉田 信隆
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| 【出願日】 |
平成12年3月14日(2000.3.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085316 【弁理士】 【氏名又は名称】福島 三雄 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−252288(P2001−252288A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月18日(2001.9.18) |
| 【出願番号】 |
特願2000−69658(P2000−69658) |
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