| 【発明の名称】 |
パワーアシスト式歯科用抜歯用鉗子 |
| 【発明者】 |
【氏名】坂井 信行
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 歯科用ホースに接続可能なハンドピース本体と、前記ハンドピース本体に内蔵された空気力式アクチュエータと、前記ハンドピース本体に開閉可能に装着され前記アクチュエータにより開閉駆動される一対の歯牙把持用顎部材、とを備えていることを特徴とするパワーアシスト式抜歯用鉗子。 【請求項2】 歯科用ホースに接続可能で歯科用抜歯用鉗子の一方のレバーを支承するようになったハンドピース本体と、前記ハンドピース本体に内蔵され歯科用抜歯用鉗子の他方のレバーに作用するようになった空気力式アクチュエータ、とを備えていることを特徴とする抜歯用鉗子のパワーアシスト装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、パワーアシスト(動力補助)機構を備えた歯科用抜歯用鉗子に関する。本発明は、また、抜歯用鉗子のパワーアシスト装置に関する。 【0002】 【従来の技術】歯科処置においては、抜歯は抜歯用鉗子を用いて行われる。抜歯用鉗子を用いて抜歯を行うには、(1)鉗子の顎部材で歯牙をシッカリと把持するべく抜歯用鉗子のレバーを強く握り締める動作と、(2)歯を引き抜くべく抜歯用鉗子に引っ張り力を加える動作との2種の動作を同時に行う必要がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】これら2種の動作にはいづれも強い力が必要であるので、高齢者や女性の歯科医は抜歯に大変苦労しているのが現状である。そこで、本発明の目的は、抜歯に必要な力の一部を動力により補うことが可能で、もって、施術者が容易に抜歯を行うのを可能にするパワーアシスト式抜歯用鉗子を提供することにある。また、今日では、多様なデザインの歯牙把持用顎部材を備えた種々の抜歯用鉗子が市販されており、歯科医は抜くべき歯牙に適合したデザインの抜歯用鉗子を選んで使用することができる。そこで、他の観点においては、本発明の目的は、既存の任意のデザインの抜歯用鉗子を交換自在に装着することが可能で、施術者が抜歯用鉗子に加える力の一部を動力により補うことが可能なパワーアシスト装置を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明のパワーアシスト式抜歯用鉗子は、歯科用ホースに接続可能なハンドピース本体と、前記ハンドピース本体に内蔵された空気力式アクチュエータ(エアシリンダ装置)と、前記ハンドピース本体に開閉可能に装着され前記アクチュエータにより開閉駆動される一対の顎部材とを備えている。 【0005】本発明のパワーアシスト式抜歯用鉗子は、歯科医院に常設されているエアコンプレッサによる圧縮空気を動力源として利用するものである。使用に際しては、このパワーアシスト式抜歯用鉗子は歯科用ユニットから延長する歯科用ホースに接続する。歯科用ユニットから供給される圧縮空気を動力源としてアクチュエータを作動させると、圧縮空気の力により顎部材は歯牙を締め付ける。このように圧縮空気の力によって歯牙が把持されるので、施術者は歯牙を把持するために力を費やす必要がない。従って、施術者は歯牙の引き抜き動作に全力を投入することができ、より容易に抜歯を行うことができる。 【0006】本発明の他の観点においては、本発明は、既存の抜歯用鉗子のためのパワーアシスト装置を提供するもので、この装置は、歯科用ホースに接続可能なハンドピース本体と、このハンドピース本体に内蔵された空気力式アクチュエータとを備えている。ハンドピース本体は歯科用抜歯用鉗子の一方のレバーを支承するようになっており、アクチュエータは抜歯用鉗子の他方のレバーに作用するように構成されている。 【0007】施術者は抜くべき歯に適したデザインの顎部を有する既存の任意の抜歯用鉗子を選択し、この鉗子の一方のレバーをハンドピース本体に係合させると共に、他方のレバーをアクチュエータに係合させる。圧縮空気を供給することによりアクチュエータを作動させると、抜歯用鉗子のレバーが締め付けられ、歯牙を把持する。従って、施術者が歯牙の引き抜きに専念することが可能になる。施術者は抜くべき歯の寸法や形状に応じて抜歯用鉗子を交換することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】図1および図2を参照するに、本発明のパワーアシスト式抜歯用鉗子10は、施術者が手で把持するようになったハンドピース本体12を有する。このハンドピース本体12には空気力式アクチュエータ(エアシリンダ装置)14が組み込んである。空気力式アクチュエータ14に圧縮空気を供給するため、ハンドピース本体12の後部には歯科用ユニット(図示せず)から延長する歯科用ホース16にハンドピース本体12を接続するための従来型の継手部18が設けてある。 【0009】ハンドピース本体12の前部には、空気力式アクチュエータ14によって作動される鉗子機構20が設けてある。鉗子機構20は、歯牙を把持するための一対の顎部材22を備え、これらの顎部材22はハンドピース本体12から前方に突出する一対の支持部24に対してピン26によって開閉可能に枢着されている。夫々の顎部材22にはレバー28が一体形成してあり、連接棒30を介して空気力式アクチュエータ14によって開閉されるようになっている。このため、連接棒30は一方においてピン32によってレバー28に連結してあり、他方においてピン34によって空気力式アクチュエータ14の出力部36に連結されている。 【0010】図2を参照するに、空気力式アクチュエータ14はハンドピース本体12に形成されたシリンダボア38を有する。シリンダボア38は、そこに摺動可能に嵌合された複動型ピストン40により第1作用室42と第2作用室44に分けられている。これらの作用室42および44は、手動操作の切り換え弁46により切り換えられる空気通路48および50によって継手部18の圧縮空気入口52に択一的に接続される。 【0011】図3を参照するに、切り換え弁46は、ハンドピース本体12に形成された弁孔54に嵌合されたスプール型の可動弁体56と、この可動弁体56を操作するための押しボタン58を有する。可動弁体56は復帰ばね60によってストッパねじ62に当接する休止位置(図3(A))に向かって付勢されている。図3に示したように、可動弁体56には、内部通路64および66が形成してあると共に、その外周には環状通路68と、排気通路として作用する長手方向溝70が形成してある。内部通路64は、可動弁体56が図3(A)に示した休止位置にある時に圧縮空気入口52からの空気通路72が第1空気通路48に接続されるように構成されている。 【0012】次に、このパワーアシスト式抜歯用鉗子10の作動と使用の態様を説明するに、使用時には歯科用ユニットからの歯科用ホース16を継手部18に接続し(図2参照)、歯科用ユニットのエアコンプレッサから圧縮空気の供給を受ける。圧縮空気の供給は歯科用ユニットに付属するフットスイッチ(図示せず)によって制御される。抜歯にあたり歯牙を把持するに際しては、施術者は、切り換え弁46を操作することなく、フットスイッチをオンにするだけでよい。この時、切り換え弁46は図3(A)に示した休止位置にある。 【0013】フットスイッチをオンにすると、歯科用ホース16からハンドピース本体12の圧縮空気入口52に入来した圧縮空気は、空気通路72、切り換え弁46の可動弁体56の内部通路64、および第1通路48を介して第1作用室42に導入され、ピストン40を図2において右方に駆動する。ピストン40の右動に伴い第2作用室44の容積は減少するが、第2作用室44内の空気は第2空気通路50、可動弁体56の内部通路66、および排気用溝70を介して外部に排気される。 【0014】ピストン40の右動に伴い、連接棒・レバーの作用により顎部材22は閉じ、歯牙を強固に掴持する。顎部材22は圧縮空気の作用により固く閉じられているので、施術者は歯を締め付けるための力を加える必要がない。従って、施術者は、ハンドピース本体12を引っ張ることにより、本来の抜歯に全力を投入することができる。従って、従来の抜歯用鉗子を用いる場合に比較して、より小さな力で抜歯を行うことができる。 【0015】抜歯が終わると、切り換え弁46の押しボタン58を押すことにより顎部材22の締め付けを解除し、歯を釈放することができる。押しボタン58を押すと、切り換え弁46の可動弁体56は図3(B)に示した作動位置に移動し、圧縮空気は第2空気通路50を介して空気力式アクチュエータ14の第2作用室44に送られる。その結果、ピストン40は図2(B)に示したように左方に移動し、顎部材22を開放する。 【0016】図4および図5には、市販の既存の抜歯用鉗子に加える力を補助するための本発明のパワーアシスト装置を示す。これらの図を参照するに、このパワーアシスト装置80は手で把持可能なハンドピース本体82を有する。このハンドピース本体82には、図1から図3に示したものと同様の空気力式アクチュエータ14、切り換え弁46および継手部18が組み込んである。ハンドピース本体82には、その周壁を貫通する取付穴86が形成してあり、図4に示したように市販の抜歯用鉗子84の一方のレバーを受け入れるようになっている。 【0017】ハンドピース本体82の前部には、抜歯用鉗子84の他方のレバーを受け入れるための取付穴88を備えた操作ロッド90が配置してあり、この操作ロッド90はピン92によってアクチュエータ14の出力部36に連結してある。ハンドピース本体82の取付穴86に挿通した抜歯用鉗子84のレバーが操作ロッド90に干渉するのを回避するため、操作ロッド90の中央にはスロット94が形成してある。 【0018】顎部材形状の異なる種々の抜歯用鉗子が市販されている。抜歯に際しては、施術者はパワーアシスト装置80の継手部18に歯科用ホース16を接続すると共に、最適の抜歯用鉗子84を選択し、図4に示したようにその一方のレバーをハンドピース本体82の取付穴86に係合させると共に、他方のレバーを操作ロッド90の取付穴88に係合させることにより、抜歯用鉗子84をパワーアシスト装置80に装着する。 【0019】抜くべき歯牙に鉗子84の顎部材をあてがい、フットスイッチをオンにしてパワーアシスト装置80のアクチュエータ14の第1作用室42に圧縮空気を導入すると、ピストン40ひいては操作ロッド90が図5において右に移動して鉗子84の2つのレバーを互いに締め付け、圧縮空気の作用により歯牙を強固に把持する。従って、施術者はこの状態で鉗子84を把持して歯牙に専ら引っ張り力を作用させることにより抜歯を行うことができる。 【0020】抜歯後は、切り換え弁46の押しボタン58を押すと、ピストン40の移動に伴い操作ロッド90はハンドピース本体82から伸び出し、歯牙は釈放される。 【0021】以上には本発明の特定の実施例を記載したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の修正や変更を施すことができる。例えば、パワーアシスト式抜歯用鉗子の顎部材22は歯牙の形状に応じた異なるデザインのものを交換可能に装着することができる。また、本発明のパワーアシスト装置は、抜歯用鉗子に限らず、種々のプライヤーの操作を補助するために使用することができる。 【0022】 【発明の効果】本発明によれば、圧縮空気の力によって歯牙が把持されるので、施術者は歯牙を把持するために力を費やす必要がない。従って、施術者が歯牙の引き抜き動作に全力を投入することが可能になり、高齢者や女性の施術者でもより容易に抜歯を行うことができる。本発明のパワーアシスト式抜歯用鉗子およびパワーアシスト装置は、歯科用タービン・ハンドピースなどと同様に、歯科用ホースにワンタッチで接続して使用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591179101 【氏名又は名称】株式会社ミクロン
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| 【出願日】 |
平成12年1月18日(2000.1.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090099 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 宏
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| 【公開番号】 |
特開2001−198142(P2001−198142A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月24日(2001.7.24) |
| 【出願番号】 |
特願2000−9133(P2000−9133) |
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