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【発明の名称】 小児用歯科麻酔器誘導具
【発明者】 【氏名】坂俣 一雄

【要約】 【課題】

【解決手段】歯科麻酔用の注射器Pに着脱自在に装着する麻酔器誘導具であって、注射器本体P1の外側面に着脱自在に装着するカバー体1を設け、このカバー体1を小児誘導用の玩具状に形成する。注射器Pの表面を覆う袋状のカバー体1を設け、このカバー体1に小児誘導用の図柄を表示する装飾部2を形成する。注射器本体P1の側面に突設された指当部P1aから注射針P3を装着する先端部にかけて被覆するようにカバー体1を設ける。注射器PのピストンP2端部に設けられた押圧体P2aの表面を被覆するようにカバー体1を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 歯科用麻酔注射器に着脱自在に装着する麻酔用誘導具であって、注射器の外側面に着脱自在に装着するカバー体を設け、このカバー体を小児誘導用の玩具状に形成したことを特徴とする小児用歯科麻酔器誘導具。
【請求項2】 歯科用麻酔注射器に着脱自在に装着する麻酔用誘導具であって、注射器の表面を覆う袋状のカバー体を設け、このカバー体に小児誘導用の図柄を表示する装飾部を形成したことを特徴とする小児用歯科麻酔器誘導具。
【請求項3】 前記カバー体は、注射器本体の側面に突設された指当部から注射針を装着する先端部にかけて被覆するように設けられた請求項1又は請求項2記載の小児用歯科麻酔器誘導具。
【請求項4】 前記カバー体は、注射器のピストン端部に設けられた押圧体の表面を被覆するように設けられた請求項1乃至3いずれか記載の小児用歯科麻酔器誘導具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小児の歯科治療において歯科用麻酔を注射する注射器に装着して使用する小児用歯科麻酔器誘導具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、小児用の歯科治療における治療誘導については、できるだけ小児が怯えないようにするための工夫が凝らされている。例えば、治療中に玩具を用いて気を逸したり、治療者の態度や言葉使いなどが小児に安心感を与えるように細やかな注意が払われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のように玩具を用いて気を逸らしたり、安心感を与える態度を心掛けていても、麻酔を注射する場合に小児の緊張が最も高まるので、この麻酔注射をするまでの誘導に多くの手間や時間がかかることが知られている。この麻酔は、通常、歯槽粘膜から歯根部に向けて注射針を刺し込み、骨膜下に麻酔液を注入する浸潤麻酔法が行なわれる。この際、児童等が過度に緊張していると、麻酔の注射が困難になり、その後の治療が進まないので、治療に当たる医師にとっては、この麻酔注射をいかに迅速に処置できるかが、極めて重要な課題になっている。
【0004】しかも、麻酔に使用する注射器は、麻酔液を充填したカートリッジを装填するスチール製の注射器が使用されている。そのため、この注射器が有する金属の光沢は小児の恐怖心を更に煽ることになり、麻酔注射時の緊張をより高める要因になっている。
【0005】そこで、本発明は上述の課題を解消すべく案出されたもので、歯科麻酔用の注射器に装着することで、小児の治療誘導が容易になり、迅速な治療が可能になる小児用歯科麻酔器誘導具の提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するため、本発明の第1の手段は、歯科麻酔用の注射器Pに着脱自在に装着する麻酔器誘導具であって、注射器Pの外側面に着脱自在に装着するカバー体1を設け、このカバー体1を小児誘導用の玩具状に形成したことにある。
【0007】また、第2の手段は、歯科麻酔用の注射器Pに着脱自在に装着する麻酔器用誘導具であって、注射器Pの表面を覆う袋状のカバー体1を設け、このカバー体1に小児誘導用の図柄を表示する装飾部2を形成したものである。
【0008】更に、第3の手段のカバー体1は、注射器本体P1の側面に突設された指当部P1aから注射針P3を装着する先端部にかけて被覆するように設けられている。
【0009】そして、第4の手段は、注射器PのピストンP2端部に設けられた押圧体P2aの表面を被覆するようにカバー体1を設けたことを課題解消のための手段とする。
【0010】本発明によると、注射器Pの表面を覆うカバー体1によって、歯科用注射器P特有の金属反射光が遮蔽されるので、小児を徒に緊張させることがない。しかも、このカバー体1で形成した人形・お面等の玩具や、小児が好む図柄やキャラクターを表示する装飾部2を利用することで、有効な治療誘導をすることができるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の実施の形態を説明する。
【0012】本発明は、歯科用麻酔注射器Pに着脱自在に装着して使用する。注射器Pへの装着は、カバー体1を注射器Pの外側面に被覆することで行う。
【0013】このカバー体1は、例えばプラスチック製のカバー体1や、ゴム製・布製等のカバー体1など、その材質は問わない。
【0014】図1に示すカバー体1は、プラスチック製のカバー体1を使用した例を示している。そして、このカバー体1を小児が好む人形やお面などの玩具状に形成することで、小児の治療誘導を容易にするものである。この実施例では、カバー体1を長手方向に沿って二分割し、注射器本体P1やピストンP2基端部の押圧体P2aに外嵌したときに嵌合する連結嵌合部1Aをカバー体1の分割面に設けている(図2参照)。また、このカバー体1を注射器本体P1の側面に突設された指当部P1aから注射針P3を装着する先端部にかけて被覆することで、特に注射器本体P1の金属光沢が小児に与える恐怖心を取り除くようにしている。人形に模したカバー体1は、図示例の他、小児の好むキャラクター等に使用することで、より強く小児の興味をひくことができる。更に、カバー体1には、玩具に適した図柄等を表示する装飾部2を設けている。尚、歯科麻酔用の注射器Pには、注射器本体P1に装填したカートリッジ内の麻酔量を確認する窓部(図示せず)を形成しているので、小児から見えない側のカバー体1を一部切り欠いて、注射器本体P1の窓部から麻酔量を確認できるようにしている。
【0015】一方、図3に示すカバー体1は、例えば布材やゴム材等の柔軟な材質を袋状に形成したもので、小児向きの図柄を表示する装飾部2をカバー体1の表面に形成したものである。この装飾部2には、図示例の花柄のような図柄や、小児が好む人気キヤラクター等を表示する。このカバー体1によると、袋状のカバー体1を注射器本体P1に被せるだけで装着ができるので、カバー体1の着脱が容易である。また、カバー体1の開口部に伸縮自在な固定部1Bを設けることで、着脱作業を更に容易にすることができる。また、このカバー体1においても、前記のカバー体1と同様に、小児から見えない側のカバー体1に、注射器本体P1の窓部から麻酔量を確認できるような穴などを設けるものである。
【0016】袋状のカバー体1では、注射器PのピストンP2端部に設けられた押圧体P2aの表面を被覆するように形成することも容易なことから、注射器本体P1を被覆するカバー体1と、ピストンP2の押圧体P2aを被覆するカバー体1とによって、注射器P表面をより多く覆うことが可能になる。また、伸縮性を有する袋状のカバー体1では、この押圧体P2aから注射器本体P1の先端までを、一つのカバー体1で一体に被覆することも可能である(図示せず)。更に、柔軟な材質を使用することにより、カバー体1を注射針P3方向に延長して注射針P3を覆うことも可能である。
【0017】本発明誘導具によると、注射器Pの金属的な反射光を遮蔽するだけでなく、カバー体1で形成した玩具や、カバー体1の表面に表示した装飾部2の図柄等を使用し、小児の好む遊戯等を演出するなどの治療誘導を行なってもよい。また、治療後に、使用した誘導具を小児へのご褒美として用いるなど、工夫次第で様々な治療誘導が可能になる。
【0018】
【発明の効果】本発明は、上述の如く構成したことにより、当初の目的を達成する。
【0019】すなわち、歯科用麻酔注射器Pに着脱自在に装着する麻酔器誘導具であって、注射器本体P1の外側面に着脱自在に装着するカバー体1を設け、このカバー体1を小児誘導用の玩具状に形成したことによって、注射器本体P1の金属光沢が小児に与える恐怖心を取り除くことができる。しかも、このカバー体1で形成した人形を利用した小児の治療誘導も可能になる。したがって、これまで困難であった小児用の麻酔注射が容易に行えるようになり、その後の治療も迅速に進めることが可能になった。
【0020】また、歯科麻酔用の注射器Pに着脱自在に装着する麻酔器用誘導具であって、注射器Pの表面を覆う袋状のカバー体1を設けているから、カバー体1の着脱が容易であり、注射器本体P1や押圧体P2aへの装着も容易に行なえる。しかも、このカバー体1に小児誘導用の図柄を表示した装飾部2を形成しているので、この装飾部2を利用した治療誘導も行える。
【0021】更に、注射器本体P1の側面に突設された指当部P1aから注射針P3を装着する先端部にかけて被覆するように、カバー体1を設けているので、注射器Pを小児の口に近付けても、注射器本体P1の反射光が最も多い部分が被覆されているので、徒に小児の恐怖感を煽るおそれは解消した。
【0022】そして、注射器PのピストンP2端部に設けられた押圧体P2aの表面を被覆するようにカバー体1を設けているので、注射器P表面をより多く覆うことが可能になり、小児の緊張を更に少なくすることができる。
【0023】このように、本発明によると、小児の治療誘導が容易になり、迅速な治療が可能になるなどといった実用上有益な種々の効果を奏するものである。
【出願人】 【識別番号】500024458
【氏名又は名称】坂俣 一雄
【出願日】 平成12年1月14日(2000.1.14)
【代理人】 【識別番号】100066223
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 政美
【公開番号】 特開2001−190576(P2001−190576A)
【公開日】 平成13年7月17日(2001.7.17)
【出願番号】 特願2000−5415(P2000−5415)