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【発明の名称】 歯科用トリートメントユニット
【発明者】 【氏名】松田 光太

【氏名】臼井 薫

【要約】 【課題】電子ディスプレイ導入前のパノラマレントゲンフィルムを有する歯科医院等において、電子ディスプレイでは表示できない治療前の歯顎パノラマレントゲンフィルムと、電子ディスプレイにて表示することのできる電子ディスプレイ導入後の歯顎電子画像とを共に並べて表示することのできるトリートメントユニットを提供する。

【解決手段】トリートメントポール10に、口腔内カメラ,デジタルX線フィルム,電子カメラ等からの画像を表示するビジョン21とパノラマレントゲンフィルム用のビュアー22を有し、かつ、コンサルティングテーブル24を一体に有するトリートメントパーティション2が一体的に固定して或いは回動自在に取り付けられている。これらにより、1つのコンサルティング空間を形成し、患者と医師が、該コンサルティングテーブル24の前に座り、医師は、治療前の歯顎の様子と治療中又は治療後の歯顎の様子を比較しながら、患者に説明する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 支柱と、該支柱に一体的に固定又は回動自在に取り付けられたパーティションを有し、該パーティションの前面に、レントゲンフィルム用のビュアーと、該ビュアーの近傍に配設されたビジョンとを並設して有することを特徴とするトリートメントユニット。
【請求項2】 前記パーティションは、該パーティションの前面に、前記ビュアー及びビジョンより下方に、前記パーティションと一体にコミュニケーションテーブルを有することを特徴とする請求項1に記載の歯科用トリートメントユニット。
【請求項3】 前記支柱には、更に、ワークテーブルが一体的に固定又は回動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の歯科用トリートメントユニット。
【請求項4】 前記ワークテーブルは、歯科用インスツルメントを保持するインスツルメントホルダーを一体的に有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の歯科用トリートメントユニット。
【請求項5】 前記支柱のまわりに回動自在に配設されたアームを有し、前記ワークテーブルは、該アームに沿って前記支柱の径方向に移動自在であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の歯科用トリートメントユニット。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トリートメントユニット、より詳細には、歯科治療において、歯顎等の治療前の状態と治療中(又は治療後)の状態を比較して観察することのできる専用のトリートメントユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のフィルムビュアーの一例を説明するための図で、図3(A)は正面図、図3(B)は図3(A)のB−B線断面図で、図中、1は蛍光灯等から成る光源21〜24を内蔵する匡体、3は該匡体1の表面壁の一部を構成する半透明板、4は前記半透明板3の上辺に沿って配設されたフィルム押え板、5(5a,5b)はレントゲンフィルム(5aはデンタルサイズ、5bはパノラマサイズ)、6は光源をオン、オフするためのスイッチで、レントゲンフィルム5を読み取る場合、図に示すように、フィルム押え板4と半透明板(匡体表面)3との間にフィルム5を差し込んで固定し、フィルム5の裏側から半透明板3を通して光を当ててフィルムを透かして見るようにしているが、その際、領域Aにはデンタルサイズ(31×41mm)のフィルム5aを、領域Bにはパノラマサイズ(150(縦)×300(横)mm)のフィルム5bを取り付けるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来のフィルムビュアーは、精々、一枚のパノラマサイズのレントゲンフィルムと数枚のデンタルサイズのフィルムを観察することができる程度で、2枚のパノラマサイズのフィルム、例えば、治療前のレントゲンフィルムと治療中(又は治療後)のフィルムを2枚並べて、比較観察することはできなかった。
【0004】而して、最近では、液晶ディスプレイに代表される電子ディスプレイ(ビジョン)が普及し、歯科治療においても、該ビジョンを用いて、パノラマレントゲン写真に相当する歯顎の様子等を表示し、その表示を観察しながら歯牙の治療を行うようにしている。このようなビジョンを用いると、過去の、例えば、治療前の歯顎の様子をメモリに記憶しておくことにより、同一ディスプレイ上に、治療前の歯顎の様子と現在の治療中(又は治療後)の様子等の2以上の様子を、同時に表示することができ、治療効果を迅速にかつ正確に観察することができ、また、患者に説明することができる。
【0005】しかし、電子ディスプレイ導入前の、レントゲン撮影したパノラマフィルムに対しては、やはり、前述のごとき従来のフィルムビュアーを用いなければならず、そのような場合、治療前(又は過去)の歯顎の様子と治療後(現在)の歯顎の様子とを並べて比較・観察することはできず、非常に不便であった。
【0006】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、特に、電子ディスプレイ導入前のパノラマレントゲンフィルムを有する歯科医院等において、電子ディスプレイでは表示できない治療前の歯顎パノラマレントゲンフィルムと、電子ディスプレイにて表示することのできる電子ディスプレイ導入後の歯顎電子画像とを共に並べて表示することのできるトリートメントユニットを提供することを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、支柱と、該支柱に一体的に固定又は回動自在に取り付けられたパーティションを有し、該パーティションの前面に、レントゲンフィルム用のビュアーと、該ビュアーの近傍に配設されたビジョンとを並設して有することを特徴としたものである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記パーティションは、該パーティションの前面に、前記ビュアー及びビジョンより下方に、前記パーティションと一体にコミュニケーションテーブルを有することを特徴としたものである。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記支柱には、更に、ワークテーブルが一体的に固定又は回動可能に取り付けられていることを特徴としたものである。
【0010】請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの発明において、前記ワークテーブルは、歯科用インスツルメントを保持するインスツルメントホルダーを一体的に有することを特徴としたものである。
【0011】請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかの発明において、前記支柱のまわりに回動自在に配設されたアームを有し、前記ワークテーブルは、該アームに沿って前記支柱の径方向に移動自在であることを特徴としたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明によるトリートメントユニットの一実施例を説明するための要部全体斜視図で、図中、10はトリートメントポール(支柱)、20は該トリートメントポール10に一体的に固定又は回動自在に取り付けられたトリートメントパーティション、30は前記トリートメントポール10に回動自在に取り付けられたワークテーブルで、前記トリートメントパーティション20の前面には、電子ディスプレイ(ビジョン)21、パノラマフィルムビュアー22、デンタルフィルムビュアー23、コンサルティングテーブル24等が一体的に設けられ、前記ワークテーブル30には、インスツルメントホルダー31、操作スイッチ32等が一体的に設けられている。なお、このワークテーブル30は、図2に示すように、トリートメントポール10に矢印A方向に回動自在に取り付けられたアーム33に取り付けられており、かつ、該アーム33上を矢印B方向に移動可能に取り付けられている。
【0013】上述のように、本発明においては、トリートメントポール10に、口腔内カメラ,デジタルX線フィルム,電子カメラ等からの画像を表示するビジョン21とパノラマレントゲンフィルム用のビュアー22を有し、かつ、コンサルティングテーブル24を一体に有するトリートメントパーティション2が一体的に固定して或いは回動自在に取り付けられており、これらにより、1つのコンサルティング空間を形成し、患者と医師が、該コンサルティングテーブル24の前に座り、医師は、治療前の歯顎の様子と治療中又は治療後の歯顎の様子を比較しながら、患者に説明する。
【0014】表示するデータが、全て、ビジョンで表示できるものであれば、当然に、ビジョン21上に分割して両者を表示することにより、両者を比較することが可能であるが、一方が、ビジョン21では表示できたものである時は、この一方をフィルムビュアー22或いは23にて表示し、他方をビジョン21にて表示することにより、両者を比較することができる。なお、ビジョン21をオプションにして、該ビジョン21の位置にフィルムビュアーを取り付けるようにすると、フィルムビュアーが2台となり、まだ、ビジョンが導入されていない医院等においては、これら2つのフィルムビュアーを用いて、治療前のレントゲンフィルムと治療後のレントゲンフィルムを並べて表示することができ、医師は、これらを比較しながら、患者に、治療効果等を説明することができる。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によると、コンサルティング用の独立した空間を簡単かつ容易に形成することができ、かつ、治療前の歯顎の様子と治療中(後)の様子を並べて同時に表示することができ、これにて、医師は患者に対して、歯科治療の経過、結果等を、治療前の状態と比較しながら、解りやすく説明することができる。
【出願人】 【識別番号】000150671
【氏名又は名称】株式会社長田中央研究所
【出願日】 平成12年1月13日(2000.1.13)
【代理人】 【識別番号】100079843
【弁理士】
【氏名又は名称】高野 明近 (外2名)
【公開番号】 特開2001−190574(P2001−190574A)
【公開日】 平成13年7月17日(2001.7.17)
【出願番号】 特願2000−4381(P2000−4381)