トップ :: A 生活必需品 :: A61 医学または獣医学;衛生学




【発明の名称】 複合歯間ブラシ
【発明者】 【氏名】林 大貴

【要約】 【課題】小型で低コストで携帯用に便利な複合歯間ブラシを提供する。

【解決手段】先端部に歯間ブラシ1を備えていると共に基端部に継手2を備えた第1歯間ブラシホルダー3と第2歯間ブラシホルダー4との組み合わせからなり、軸方向外側に延長するように突出する雄継手5および軸方向内側に延長するように凹む雌継手6を基端部に備えた第1歯間ブラシホルダー3と第2歯間ブラシホルダー4とが、同一中心軸線上に配置され、かつ前記第1歯間ブラシホルダー3における雄継手5と雌継手6が、それぞれ他方の第2歯間ブラシホルダー4における雌継手6と雄継手5とに着脱自在に嵌合係止されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 先端部に歯間ブラシを備えていると共に基端部に継手2を備えた第1歯間ブラシホルダーと第2歯間ブラシホルダーとが直列に配置されると共に、各歯間ブラシホルダーの基端側継手相互が着脱自在に嵌合係止されていることを特徴とする複合歯間ブラシ。
【請求項2】 軸方向外側に延長するように突出する雄継手および軸方向内側に延長するように凹む雌継手を基端部に備えた第1歯間ブラシホルダーと第2歯間ブラシホルダーとが、同一中心軸線上に配置され、かつ前記第1歯間ブラシホルダーにおける雄継手と雌継手が、それぞれ他方の第2歯間ブラシホルダーにおける雌継手と雄継手とに着脱自在に嵌合係止されていることを特徴とする請求項1に記載の複合歯間ブラシ。
【請求項3】前記第1および第2歯間ブラシホルダーにおける各雄継手が歯間ブラシホルダーと一体に設けられた軟質合成樹脂により構成された係止溝付き柱状突出部であり、各雌継手が歯間ブラシホルダー内に設けられた係止突部付き凹部であり、前記第1および第2歯間ブラシホルダーにおける雄継手および雌継手が嵌合された状態において、各係止突部が係止溝に係止されていることを特徴とする請求項2に記載の複合歯間ブラシ。
【請求項4】前記第1および第2歯間ブラシホルダーの基端部外周面に、基端部から先端部に向かって漸次拡径するように傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1、2または3のいずれかに記載の複合歯間ブラシ。
【請求項5】前記第1および第2歯間ブラシホルダーにブラシ保護用キャップが着脱自在に嵌合係止されていることを特徴とする請求項1、2、3または4のいずれかに記載の複合歯間ブラシ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に歯間部の清掃をするための歯間ブラシを直列に複合させた複合歯間ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歯間ブラシとしては、把手の先端部に歯間ブラシ部を一体に固定した形式の歯間ブラシが知られている。前記従来の場合は、把手を含む歯間ブラシ全体の大きさが比較的大きくなるという問題があった。
【0003】また歯間部の隙間に合わせて把手付き歯間ブラシを複数本用意したり、携帯用に同じ太さの歯間ブラシの予備を含め複数用意する必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来の欠点を解消し、把手を含む歯間ブラシ全体の大きさを比較的小型にすると共に、複数の歯間ブラシを持つ小型の携帯用に便利な複合歯間ブラシを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するため、本発明の請求項1の複合歯間ブラシにおいては、先端部に歯間ブラシ1を備えていると共に基端部に継手2を備えた第1歯間ブラシホルダー3と第2歯間ブラシホルダー4とが直列に配置されると共に、各歯間ブラシホルダー3,4の基端側継手相互が着脱自在に嵌合係止されていることを特徴とする複合歯間ブラシ。
【0006】また請求項2の発明においては、請求項1の複合歯間ブラシにおいて、軸方向外側に延長するように突出する雄継手5および軸方向内側に延長するように凹む雌継手6を基端部に備えた第1歯間ブラシホルダー3と第2歯間ブラシホルダー4とが、同一中心軸線上に配置され、かつ前記第1歯間ブラシホルダー3における雄継手5と雌継手6が、それぞれ他方の第2歯間ブラシホルダー4における雌継手6と雄継手5とに着脱自在に嵌合係止されていることを特徴とする。
【0007】さらに請求項3の発明においては、請求項2に記載の複合歯間ブラシにおいて、前記第1および第2歯間ブラシホルダー3,4における各雄継手5が歯間ブラシホルダー3,4と一体に設けられた軟質合成樹脂により構成された係止溝付き柱状突出部7であり、各雌継手6が歯間ブラシホルダー3,4内に設けられた係止突部付き凹部23であり、前記第1および第2歯間ブラシホルダー3,4における雄継手5および雌継手6が嵌合された状態において、各係止突部8が係止溝9に係止されていることを特徴とする。
【0008】さらにまた、請求項4の発明においては、請求項1、2または3のいずれかに記載の複合歯間ブラシにおいて、前記第1および第2歯間ブラシホルダー3,4の基端部外周面に、基端部から先端部に向かって漸次拡径するように傾斜する傾斜面10が形成されていることを特徴とする。
【0009】なおまた請求項5の発明においては、請求項1、2、3または4のいずれかに記載の複合歯間ブラシ前記第1および第2歯間ブラシホルダー3,4にブラシ保護用キャップ11が着脱自在に嵌合係止されていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面を参照しながら具体的に説明する。
[第1実施形態]図1ないし図3は本発明の第1実施形態の複合歯間ブラシを示すものであって、図1はブラシ保護用キャップを装着した状態を示す一部縦断側面図であり、図2は歯間ブラシを分離した状態を示す一部縦断側面図であり、図3は一方の歯間ブラシの側面図、正面図および底面図である。
【0011】ステンレス金属線材のより線よりなるワイヤステム12の先端部から中間部にかけて多数の合成樹脂製ブラシ毛13の中間部を撚り込み固定したブラシ毛付きワイヤステム14の基端部が、合成樹脂製歯間ブラシホルダー3,4の先端部に設けられたほぼ円錐状先細部15に埋め込み固定され、その円錐状先細部15の基端側外周面には、軸方向に間隔をおいて複数の環状溝15aが形成されている。
【0012】前記円錐状先細部15に、中間部にブラシ保護用キャップ中間部支承用環状突出部16を備えた円柱状中間部17および半径方向外向きに突出したブラシ保護用キャップ端部支承用環状フランジ18並びに前記環状フランジ18よりも大径で、外周面に、基端部から先端側に向かって漸次拡径するように傾斜する断面円弧状傾斜面10およびブラシ保護用キャップ端部支承用環状フランジ18の外周面に接続するストッパー用縦壁面19を備えた指係合用膨出部20が順次直列に一体に形成されて軟質合成樹脂製歯間ブラシホルダー3,4が構成されている。
【0013】前記軟質合成樹脂製歯間ブラシホルダー3,4の基端に、前記指係合用膨出部20と一体に、かつ前記指係合用膨出部20の外径よりも小径の環状突出部21が設けられ、前記環状突出部21の端面はブラシホルダー3,4の中心軸線と直角な平坦な端面に形成され、前記端面から前記ブラシホルダー3,4の後方に突出するように軟質合成樹脂製半柱状係止突起22が前記環状突出部21と一体に設けられ、前記半柱状係止突起22はブラシホルダー3,4の中心軸線を中心とし前記円柱状中間部16の径よりも小径の円形面における半円形部分から後方に突出するように形成されている。前記半柱状係止突起22の先端部には、断面凹溝状の半環状の係止溝9が形成され、前記係止溝9を備えた半柱状係止突起22等の係止溝付き柱状突出部7により雄継手5が構成されている。
【0014】また前記ブラシホルダー3,4には、前記円柱状中間部16よりも小径の円形面における半円形部分からブラシホルダー3,4の先端側に延長するように、前記環状突出部21から前記円柱状中間部に達する断面半円状の半柱状係止凹部23が設けられ、かつ前記半柱状係止凹部23の先端部には、内向きに突出する半環状係止突起24が前記ブラシホルダー3,4と一体に設けられている。前記半柱状係止凹部23と前記半環状係止突起24とにより雌継手6が構成されている。
【0015】前記雌継手6の長手方向の寸法は、前記雄継手5の寸法よりも若干長く設定され、前記雌継手6における半環状係止突起24は、前記雄継手5における先端部に形成されている半環状係止溝9に嵌合できる位置に設けられている。すなわち前記半環状係止突起24と半環状係止溝9の中心は、前記環状突出部21の端面から等距離に設定され、前記半環状係止溝9の溝断面は半環状係止突起24の突起断面よりも若干軸方向に広幅に設けられている。
【0016】前記のように雄継手5と雌継手6とは、中心を同じくする円形面を2分割した一方の半円形面からブラシホルダー中心軸線方向(長手方向)の一方に延長するように形成されると共に、他方の半円形面からブラシホルダー中心軸線方向(長手方向)の他方に延長するように形成されている。
【0017】このように一つのブラシホルダー3,4に雄継手5と雌継手6を対称的に設けることにより、2つのブラシホルダー3,4相互を、前記一方のブラシホルダー3における雌継手6に、他方のブラシホルダー4の雄継手5を指で比較的強く圧入嵌合させることにより、2つのブラシホルダー3,4の中心軸線を一致させながら、相互に回動不能に嵌合係止させることができる。また前記各ブラシホルダー3,4を分離させる場合には、前記各指係合用膨出部20を指で把持した状態で、各ブラシホルダー3,4を例えば矢印B方向に曲げるようにすると、容易に分離することができる。前記雄継手5および雌継手6を備えたブラシホルダー3,4により各ブラシユニットが構成され、これらが結合されて複合歯間ブラシが構成されている。
【0018】環状突出部21相互が当接された状態では、その周囲に環状の溝が形成されているので、複合歯間ブラシを曲げて分離させる場合に、逃げ溝になるので、容易に分離させることができる。
【0019】このようにブラシホルダー3,4相互を容易に分離および結合させることができるため、ブラシ毛の太さまたはブラシ直径の異なるものごとにブラシホルダーの色分けを行っておくと、適宜の色の歯間ブラシ相互を嵌合させて、歯間間隙の大小等の使用目的に応じて色の異なる(すなわち異なる歯間ブラシ)組み合わせの複合した歯間ブラシを適宜構成させることができ、利用者に便利である。なお、本発明の複合歯間ブラシは例えば、キャップを装着した状態で、全長75mm前後の寸法で製作される。
【0020】前記合成樹脂製ブラシホルダー3,4における前記ブラシ保護用キャップ中間部支承用環状突出部の外周面と環状フランジとにわたって、ほぼ透明または半透明の合成樹脂製ブラシ保護用キャップ11が嵌合されると共に、縦壁面19にブラシ保護用キャップ11の開口端面が当接されている。
【0021】前記合成樹脂製ブラシ保護用キャップ11の開口側端部の内周面には、大径内周面25が設けられ、その大径内周面25の直径は、前記合成樹脂製ブラシホルダー3,4における前記環状フランジ18の外径より若干小さい直径寸法に形成され、また大径内周面25の巾寸法は環状フランジ18の巾寸法より大きく設定され、前記大径内周面25に接続するように環状縦壁26が設けられ、前記環状縦壁26に接続する小径内周面27がブラシ保護用キャップ11の長手方向奥側に向かって延長するように設けられ、小径内周面27の内径寸法はブラシ保護用キャップ中間部支承用環状突出部16の外径寸法よりも若干小さく設定されている。
【0022】前記のように嵌設された状態のブラシ保護用キャップ11は、軸直角方向および軸方向に変位するのを防止され、また前記円柱状中間部17の外周面に形成された大径環状突出部16に前記透明合成樹脂製ブラシ保護用キャップ11の中間部小径内周面27が押圧されるように圧着された状態で支承されているので、前記2つ合成樹脂製ホルダー3,4が嵌合結合された状態においては、その一方の合成樹脂製ホルダー3にのみ合成樹脂製ブラシ保護用キャップ11を嵌設した状態にしておくと、その嵌設された合成樹脂製ブラシ保護用キャップ11を把手として利用して、他方の歯間ブラシを使用して歯間部の清掃をすることもできるが、すべてのブラシ保護用キャップ11を外した状態の複合歯間ブラシを使用してもよく、あるいは狭隘な口内の清掃をする場合には、分離した状態で使用するようにしてもよい。
【0023】なお、前記2つの合成樹脂製ブラシ保護用キャップ11が各合成樹脂製歯間ブラシホルダー3,4に嵌設装着された状態の一方のブラシ保護用キャップ11を取り外す場合には、一方のブラシ保護用キャップ11の開口部を合成樹脂製歯間ブラシホルダー3,4と共に比較的強く指で把持した状態で、他方のブラシ保護用キャップ11を把持した状態でこれを軸方向に移動させると、容易に軸方向に移動させて取り外すことができる。
【0024】[第2実施形態]図4および図5はこの発明の第2実施形態の複合歯間ブラシを示すものであって、この実施形態の場合には、前記第1実施形態における指係合用膨出部20の部分を軸方向に短縮した環状フランジ28に変更した構成とし、前記環状フランジ28の背面の環状突出部21が若干軸方向に広く設定されているが、その他の構成および作用は、前記実施形態と同様であるので、同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0025】[第3実施形態]図6および図7はこの発明の第3実施形態の複合歯間ブラシを示すものであって、この実施形態の場合には、第1実施形態に比べて、合成樹脂製ブラシホルダー3,4の基部側背面の環状膨出部20および環状溝15aが省略されて、環状フランジ28相互が直接当接されるように合成樹脂製ホルダー3,4相互が嵌合連結されるように構成され、また柱状中間部には周方向にほぼ等角度間隔をおいて、凸部29が形成され(図示の場合は計4つ)、前記凸部29がブラシ保護用キャップ11の小径内周面27に圧着するように係合するように構成されているが、その他の構成および作用については、前記実施形態の場合と同様であるので、同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0026】本発明を実施する場合、歯間ブラシホルダー3,4の本体全体を軟質合成樹脂により製作するようにしてもよく、また円錐状先細部15および雄継手5の部分を軟質合成樹脂とするようにしてもよい。また、軟質ゴムまたは軟質合成ゴムにより構成するようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、先端部に歯間ブラシ1を備えていると共に基端部に継手2を備えた第1歯間ブラシホルダー3と第2歯間ブラシホルダー4とが直列に配置されると共に、各歯間ブラシホルダー3,4の基端側継手相互が着脱自在に嵌合係止されているので、小型にして低コストの携帯用に便利な複合歯間ブラシとすることができる等の効果を奏することができる。
【0028】また請求項2の発明の場合は、単に各第1および第2歯間ブラシホルダーの雄継手5と雌継手6の部分を嵌合または分離させるだけで、各歯間ブラシホルダーを複合一体化させたり分離させることが簡単にできる等の効果を奏することができる。
【0029】さらに請求項3の発明の場合は、歯間ブラシホルダー3,4を結合一体化した状態で、軸方向に抜け出しの防止を図ることができ、また分離する場合には、歯間ブラシホルダー3,4の接合面を中心として曲げ変形を加えるようにするだけで、雄継手5を曲げ変形させながら雌継手6から離脱させることができ、さらに容易に、雄継手5の曲げ変形状態を元の状態に自然復元または矯正することができる等の効果がある。
【0030】さらに請求項4の発明の場合は、前記第1および第2歯間ブラシホルダー3,4の基端部外周面に、基端部から先端部に向かって漸次拡径するように傾斜する傾斜面10が形成されているので、この部分に指を係合させても、指が軸方向に後退することなく係合させることができるので、各歯間ブラシホルダーの分離または一体化の動作を容易にすることができる等の効果がある。
【0031】さらにまた請求項5の発明の場合は、前記第1および第2歯間ブラシホルダー3,4にブラシ保護用キャップ11が着脱自在に嵌合係止されているので、両側の歯間ブラシホルダー3,4に嵌設した場合には、不使用時の携帯時において、ブラシ部を保護することができるとともに、複合状態の歯間ブラシを適宜交換して、組み合わせの異なる複合歯間ブラシとする場合には、前記各ブラシ保護用キャップ11を把持しながら分離させたり、結合させたりすることができる等の効果がある。
【出願人】 【識別番号】399125137
【氏名又は名称】株式会社昇龍堂
【出願日】 平成12年1月7日(2000.1.7)
【代理人】 【識別番号】100107250
【弁理士】
【氏名又は名称】林 信之
【公開番号】 特開2001−190572(P2001−190572A)
【公開日】 平成13年7月17日(2001.7.17)
【出願番号】 特願2000−1446(P2000−1446)