| 【発明の名称】 |
義歯床用材料の比較方法と比較用セット |
| 【発明者】 |
【氏名】村田 富男
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| 【要約】 |
【課題】患者が床の材料の違いによる舌感の違いや感触の違いを口に入れて実際に比較でき、また床の材料を変えることによる義歯の重量の差や床の薄さの差を患者が手に持って実際に比較できて患者にとって最適な床の材料を選択することができる、義歯床用材料の比較用セットを提供する。
【解決手段】床を製作するための複数の材料で製作され、凹状の内側表面11aを細かい凹凸を有するように加工を施すとともに、凸状の外側表面11bをツルツルに仕上げ加工したスプーン本体11に、把持部12を一体に設けた複数組の同一形状の舌感テストプレートy1〜y4を備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 異なる複数の義歯床用材料を比較するための方法であって、前記床を製作するための複数の材料で、凹状の内側表面を細かい凹凸を有するように加工を施すとともに、凸状の外側表面をツルツルに仕上げ加工したスプーン本体に、把持部を一体に設けた複数組の同一形状の舌感テストプレートをそれぞれ形成し、義歯床用材料を選択しようとする患者に対し、舌感テストプレートをしゃぶらせて舌感を比較試験させることを特徴とする義歯床用材料の比較方法。 【請求項2】 平面より見て略U字状の歯牙排列部模型と、前記舌感テストプレートの材料と同一材料からなる複数の床模型とを分離して製作するとともに、歯牙排列部模型に対し各床模型を着脱可能に構成し、義歯床用材料を選択しようとする患者に対し、前記床模型を触れさせたり、床模型を手で持たせたりすることにより、義歯床用材料による重量や質感などの違いを比較試験させる請求項1記載の義歯床用材料の比較方法。 【請求項3】 異なる複数の義歯床用材料を比較するための比較用セットであって、前記床を製作するための複数の材料で製作され、凹状の内側表面を細かい凹凸を有するように粗加工を施すとともに、凸状の外側表面をツルツルに仕上げ加工したスプーン本体に、把持部を一体に設けた複数組の同一形状の舌感テストプレートを備えたことを特徴とする義歯床用材料の比較用セット。 【請求項4】 平面より見て略U字状のレジン部分に人口歯を植設してなる歯牙排列部模型と、前記舌感テストプレートの材料と同一材料からなる複数の床模型とをそれぞれ分離して製作し、前記歯牙排列部模型のレジン部の裏面内周縁部に多数の凸部を一定の間隔をあけ連続して形成するとともに、該凸部に嵌合可能な多数の開口を前記各床模型の外周縁部に連続して形成した請求項3記載の義歯床用材料の比較用セット。 【請求項5】 口腔内における上顎側の歯肉模型を、シリコンにより前記床模型に適合するように形成して備えた請求項4記載の義歯床用材料の比較用セット。 【請求項6】 前記義歯床用材料および前記舌感テストプレートが、純チタン、チタン合金、18金、白金加金、コバルトクロム系合金およびレジンのうちのいくつかの材料からそれぞれ製作されている請求項1〜5のいずれかに記載の義歯床用材料の比較方法又は比較用セット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、患者が歯科医師と相談して上顎総義歯床や下顎部分義歯床などの義歯床用材料を決める際に材料の違いによる舌感や重量などの差異を明確に比較できるようにするための義歯床用材料の比較方法と比較用セットに関する。 【0002】 【従来の技術】ところで、例えば上顎総義歯zは、図5に示すように、平面より見て略U字状のレジン部分13に人口歯14を植設してなる歯牙排列部tを半円形状の床yによって連結した構造からなる。床yには、歯牙排列部tと同一のレジン(合成樹脂)で歯牙排列部tのレジン部分13に連続して一体的に製作されるレジン床と、18金やチタン合金などの金属材料で歯牙排列部tとは別体で製作される金属床とがある。上顎総義歯を口腔内に装着した状態で、床の裏面(外面)は口蓋の歯肉部に接触するとともに、舌が床の表面(内面)に接触するので、床の材質(材料)によって総義歯床の装着感や食感や温感などが変わるために、床材料の選択は患者にとって重要である。また、金属床は一般に医療保険の対象外になっているため、材料の違いによって総義歯床の費用が大きく変わることになる。このため、患者とのトラブルを避けるために、歯科医師にとって患者に対し十分に説明をする必要がある。こうした説明の際に、歯科医師は総義歯の模型(モデル)を用いて患者に説明するというのが一般的である。 【0003】しかし、歯科医師が総義歯の模型だけを使って患者に床材料の違いによる相違点を納得するように十分に説明することは難しく、骨の折れる行為である。そこで、最近、床材料の違いを説明するための比較セットが提案されてきている。この種の比較用セットとして、上顎総義歯の床を中央部分を金属材料で製作するとともに周縁部分をレジン(合成樹脂)で製作した模型(モデル)と、材料の異なる2種類の金属床模型(モデル)と、材料の異なる2種類のコイン状メタルとを組み合わせたものが市販されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記した市販の比較セットや総義歯模型を用いた説明では、下記のような不都合がある。すなわち、■ 患者によって床材料の種類により、舌感が悪かったり、不快な金属味がしたりするので、実際に口の中に入れて試せたらよいが、そのようなテストピースは備えられていない。つまり、患者によって床の材料の種類により舌感・金属味・金属臭などに敏感に反応することがあるため、床の材料を決める際に事前に床材料に対する反応をチェックすることが重要であるが、そのようなチェックができない。 【0005】■ 従来の比較セットでは、2種類の金属材料の重さの違いと、金属材料の場合とレジンの場合における床の薄さの差異とを確認できる程度である。一方、実際に使用される床材料は5〜6種類位あるので、十分に比較することができない。 【0006】■ 総義歯模型および比較セットのいずれの場合も、歯牙排列部と床とを分離したり連結したりできないため、床だけを比較したり、床を連結した総義歯全体を比較したりするなどの十分な比較ができない。 【0007】この発明は上述の点に鑑みなされたもので、患者が床の材料の違いによる舌感の違いや感触の違いを口に入れて実際に比較でき、また床の材料を変えることによる義歯の重量の差や床の薄さの差を患者が手に持って実際に比較でき、歯科医師が患者に対して苦労せずに正確にかつ十分に義歯床用材料の差異を説明でき、患者に十分に納得させたうえで最適な床の材料を選択することができる、義歯床用材料の比較方法と比較用セットを提供することを目的としている。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために本発明に係る義歯床用材料の比較方法は、異なる複数の義歯床用材料を比較するための方法であって、前記床を製作するための複数の材料で、凹状の内側表面を細かい凹凸を有するように加工を施すとともに、凸状の外側表面をツルツルに仕上げ加工したスプーン本体に、把持部を一体に設けた複数組の同一形状の舌感テストプレート(デンチャ−チェックピースともいう)をそれぞれ形成し、義歯床用材料を選択しようとする患者に対し、舌感テストプレートをしゃぶらせて舌感を比較試験させることを特徴としている。 【0009】舌感テストプレートがスプーンの形状からなり、口に入れ易いうえに、内側表面を細かい凹凸ができるように加工しているので、舌との接触性に優れており、例えば金属材料の場合に金属味や金属臭を有していればそれらを十分に体験できる。一方、口蓋の歯肉部に接触する外側表面は実際の義歯の金属床と同様にツルツルとした仕上げ加工をしているので、義歯を口腔内に装着した状態とほぼ同様の状態を体験できる。このため、患者にとって不具合感のある金属床材料を確実に見つけ出すことができ、義歯床製作後に患者が歯科医師の特に説明不足によるトラブルを起こすことがなくなる。また、舌感テストプレートがスプーン形状からなり、把持部を設けているので、舌感の比較試験終了後に舌感テストプレートを簡単に洗浄することができる。 【0010】請求項2に記載のように、平面より見て略U字状の歯牙排列部模型と、前記舌感テストプレートの材料と同一材料からなる複数の床模型とを分離して製作するとともに、歯牙排列部模型に対し各床模型を着脱可能に構成し、義歯用床材料を選択しようとする患者に対し、前記床模型に触れさせたり、床模型を手で持たせたりすることにより、義歯床用材料による重量や質感などの違いを比較試験させることが望ましい。 【0011】床模型を歯牙排列部模型と分離可能に製作しているので、舌感テストプレートによる試験終了後あるいはその試験と並行して、床模型を単体で患者に持たせたり手で触らせたりすることができ、患者に床の材料の差異による重さや質感の違いを実感させて納得させることができる。また、各床模型を歯牙排列部模型に装着することにより、義歯としての全体的な重さや質感などを比較することもでき、歯科医師は患者に対し納得いく説明を苦労なく短時間で行うことができる。【0012】請求項3に記載のように、複数の異なる義歯床用材料を比較するための比較用セットであって、前記床を製作するための複数の材料で製作され、凹状の内側表面を細かい凹凸を有するように加工を施すとともに、凸状の外側表面をツルツルに仕上げ加工したスプーン本体に、把持部を一体に設けた複数組の同一形状の舌感テストプレートを備えたことを特徴としている。 【0013】請求項1の作用として上記したのと同様の作用が発揮される。また、各舌感テストプレートがスプーン形状で、小型・軽量で取り扱いが容易なうえに、複数組のセットにしても嵩ばらず、コンパクトにまとめて保管できる。 【0014】請求項4に記載のように、平面より見て略U字状のレジン部分に人口歯を植設してなる歯牙排列部模型と、前記舌感テストプレートの材料と同一材料からなる複数の床模型とをそれぞれ分離して製作し、前記歯牙排列部模型のレジン部の裏面内周縁部に多数の凸部を一定の間隔をあけ連続して形成するとともに、該凸部に嵌合可能な多数の開口を前記各床模型の外周縁部に連続して形成することが好ましい。 【0015】請求項2の作用として上記したのと同様の作用が発揮される。また、歯牙排列部模型のレジン部に多数の凸部を設けるとともに、これらの凸部に嵌合可能な多数の開口を各床模型の外周縁部に設けたので、歯牙排列部模型に対する床模型の着脱を確実にかつ簡単に行うことができ、長期間使用できる。 【0016】請求項5に記載のように、口腔内における上顎側の歯肉模型を、シリコンにより前記床模型に適合するように形成して備えることが好ましい。 【0017】請求項5記載の比較セットによれば、歯肉模型を見せながら床模型を歯肉模型上に載せて、総義歯が口腔内に装着された際の床の状態を詳しく説明でき、また床模型を歯牙排列部模型に一体に装着した状態の総義歯を歯肉模型上に載せて、総義歯が口腔内に装着された状態を具体的にかつ分かりやすく説明することができる。 【0018】請求項6に記載のように、前記義歯床用材料および前記舌感テストプレートを、純チタン、チタン合金、18金、白金加金、コバルトクロム系合金およびレジンのうちのいくつかの材料からそれぞれ製作することができる。 【0019】請求項6に記載の材料はいずれも義歯床用材料として一般的に使用されているものであるから、できるだけ全ての材料について各材料ごとに床および舌感テストプレートを製作するのが望ましい。特に純チタンおよびチタン合金が人体に優しく軽量であることから、金属材料および製作費がやや高いことを除けば最適であり、したがって純チタンおよびチタン合金からなる義歯床および舌感テストプレートは金属材料の選択に際し必要である。 【0020】 【発明の実施の形態】以下、本発明の義歯床用材料の比較方法と比較用セットの実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0021】図1は本発明の実施例に係る上顎総義歯床用材料の比較セットを示す正面図である。図1に示すように、収納ケース1は、透明な開閉蓋3をケース本体2の上辺に一対のヒンジ4で取り付けている。ケース本体2内には、本例では材料の異なる4種類の舌感テストプレートs1〜s4を取出し可能に配置可能なデンチャーチェックピース用台座5(図12)と、舌感テストプレートs1〜s4と同一材料の金属床モデル(模型)y1〜y4を収納するとともに、上顎歯肉モデル(模型)uおよび歯牙排列部モデル(模型)tを取出し可能に配置可能なウエイトサンプルモデル(模型)用台座6(図11)とが、それぞれケース本体2から取出し可能に収納されている。 【0022】舌感テストプレートs1〜s4は、本例では、純チタン、チタン合金、貴金属(18金又は白金加金)およびコバルトクロム系合金の4種類の金属材料で製作されている。舌感テストプレートs1〜s4は、図3に示すようにスプーン本体11の基端に把持部12を一体に形設し、スプーン本体11の凹状の内側表面11aを細かい凹凸が形成されるように加工を施すとともに、図10のように凸状の外側表面11bをツルツルに仕上げ加工を施している。各把持部12の端部寄りには小孔12aを穿設し、台座5にフック(図示せず)を設けて引っかけることもできるようにしている。なお、図示は省略するが、レジンからなる同一形状の舌感テストプレートs5も添えるのが望ましい。 【0023】台座5には、本例では、図12に示すように舌感テストプレートs1〜s4(s5)の把持部12を差し込んで保持できる複数の挿入部17が設けられ、全ての舌感テストプレートs1〜s4(s5)を台座5の挿入部17に差し込んで保持する。図12に示すように台座5は収納ケース1から取出して使用することができ、特に舌感テストプレートs1〜s4(s5)を患者に与えたり、使用後に洗浄したりする場合に便利である。 【0024】歯牙排列部モデルtは、図4のように平面より見て略U字状のレジン部13の表面に多数の人口歯14を略U字状に相互に隣接させかつ連続して植設した構造からなる。レジン部13の裏面内周縁部には、図6〜図8のように、多数の凸部13aが一定の間隔をあけ連続して形成されている。金属床モデルy1〜y4は、図2に示すように凹状に湾曲させた略半円形状の本体15の外周縁部分16に、凸部13aに嵌合可能な多数の開口16aを連続して形成している。金属床モデルy1〜y4は舌感テストプレートs1〜s4の金属材料と同一材料を用いて製作されており、いずれの金属床モデルy1〜y4も、図6のように歯牙排列部モデルtのレジン部13の凸部13aに嵌め込んで一体にしたり、取り外したりすることができる。そして、歯牙排列部モデルtに金属床モデルy1〜y4のいずれかを装着すると、図5に示すように総義歯モデルzが完成する。【0025】図11に示すように、台座6は、金属床モデルy1〜y4のうち3種類の金属床モデルyを差し込み可能な3つの挿入溝18が縦方向に間隔をあけて一側方(図の右側)に形成され、他側方の上側に上顎歯肉モデルuを嵌め込み可能な凹所19が、また下側に歯牙排列部モデルtを嵌め込み可能なU形溝20がそれぞれ形成されている。 【0026】図9に示すように、上顎歯肉モデルuは略半円形状からなり、外周縁部にやや上方に盛り上がった顎骨部分(歯槽堤)21が逆U字状に形成され、中央部分に軟口蓋22、口蓋皺壁23、硬口蓋24がそれぞれ形成されている。上顎歯肉モデルuは歯科用(歯肉色)シリコンで形成され、比較セットでは図1のように、この中央部分上に金属床モデルy1〜y4のうちの1つが載置される。また、いずれかの金属床モデルyを歯牙排列部モデルtに組み付けて完成させた状態の総義歯モデルzを、上顎歯肉モデルu上に載置することもできる。【0027】上記した金属床yについて、金属材料の違いによる厚みの基準および比重について下記の表1に示す。 【0028】 【表1】
さて、上記のようにして上顎総義歯床用材料の比較用セットが構成されるが、この比較セットは、普通は歯科医師によって以下の要領で使用される。 【0029】■ 総義歯が必要になった患者に対し、収納ケース1内の総義歯モデルzを見せながら、総義歯の説明を行う。このとき、総義歯の装着状態などは、上顎歯肉モデルuを用いて説明すると、説明が簡単で分かりやすくなる。 【0030】■ 総義歯は金属床とレジン床のモデルがあることから、両者の相違について説明をする。レジン床は歯牙排列部tと一体に形成されるが、金属床に比べて強度的に厚みを厚くしなければならないことから、熱い食物を口に入れたときに、温感が鈍くなること、レジン床総義歯の重量が金属床総義歯に比べて重くなることなどを説明する。 【0031】■ そこで患者が金属床を希望した場合には、金属床の材料を決定するために、台座5から舌感テストプレートs1〜s4をひとつずつ取出し、患者に渡して把持部12を持たせてしゃぶらせる。スプーン本体11の凹状部分11aが舌に接触し、上顎の歯肉部に凸状部分11bが接触するように口に入れさせる。そして、金属臭などの不快感を催す舌感テストプレートsの有無を試験する。この試験により、金属床を口腔内に装着することによる患者の不安を解消できると同時に、患者が敏感に反応する特定の金属材料の有無を調べられるので、その場合にはその金属材料を選択範囲から省く。なお、一般的には、純チタンあるいはチタン合金が人体に対する悪影響がほとんどなく、また金属アレルギーを起こすことが些少であり、しかも重量が貴金属(18金又は白金加金)のほぼ1/4と極めて軽いなどの利点を有するので、最適であると考えられるが、反面、加工が難しく製作費が高い。 【0032】■ また、■の作業と並行して金属床モデルy1〜y4を一つずつ患者の手に持たせて重さを比較させたり、手で触らせて質感や感触の差異などを実感させたりする。金属床モデルy1〜y4のいずれでも、歯牙排列部モデルtに組み付けて一体にし完成させた状態の総義歯モデルzを患者に持たせたり触らせたりすることができる。 【0033】■ 金属床モデルy1〜y4の種類によって、総義歯の製作費もかなり変わってくるので、費用面も併せて説明する。 【0034】■ 以上のように説明することにより、患者にレジン床および金属床の相違点や金属床のうちの金属材料の違いによる相違点を十分に納得させたうえで、歯科医師と患者との間で相談して患者に適応した床材料を選択することができる。 【0035】上記に総義歯床用材料の比較方法および比較セットの実施例を示したが、本発明は次のように実施することができる。 【0036】a)舌感テストプレートsおよび金属床モデルyは4種又は5種の場合を例示したが、必要に応じて増減することができる。 【0037】b)舌感テストプレートsおよび金属床モデルyの増減に伴って、台座5および6の大きさや形状を適宜変更することができる。 【0038】c)上顎総義歯床用材料に限らず、下顎の部分義歯床用材料や上顎の部分義歯床用材料などを比較するためのセットおよびそれらの比較方法についても同様に実施できることは言うまでもない。 【0039】 【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、本発明の義歯床用材料の比較方法と比較用セットには、次のような優れた効果がある。 【0040】(1) 請求項1および請求項3の発明では、舌感テストプレートがスプーンの形状からなり、口に入れ易いうえに、内側表面を細かい凹凸を有するように加工しているので、舌との接触性に優れており、金属味や金属臭を十分に試験できる。一方、口蓋の歯肉部に接触する外側表面は義歯床と同様にツルツルとした仕上げ加工をしているので、義歯床を口腔内に装着した状態とほぼ同様の状態を体験できる。このため、患者にとって不具合感のある金属床材料を確実に見つけ出すことができ、義歯床製作後に患者が歯科医師とトラブルを起こすことがなくなる。また、舌感テストプレートがスプーン形状からなり、把持部を設けているので、舌感の比較試験終了後に舌感テストプレートを簡単に洗浄することができる。また、各舌感テストプレートがスプーン形状で、小型・軽量で取り扱いが容易なうえに、複数組のセットにしても嵩ばらず、コンパクトにまとめておけるので、不使用時に場所をとらず保管できる。 【0041】(2) 請求項2および請求項4の発明では、床模型を歯牙排列部模型と分離可能に製作しているので、舌感テストプレートによる試験終了後あるいはその試験と並行して、床模型を単体で患者に持たせたり手で触らせたりすることができ、患者に床の材料の差異による重さや質感の違いを十分に説明して納得させることができる。また、各床模型を歯牙排列部模型に装着することにより、義歯としての全体的な重さや質感などを比較することもでき、患者に対し納得いく説明を行うことができる。さらに、歯牙排列部模型のレジン部に多数の凸部を設けるとともに、これらの凸部に嵌合可能な多数の開口を各床模型の外周縁部に設けたので、歯牙排列部模型に対する床模型の着脱を確実にかつ簡単に行うことができ、長期間使用できる。 【0042】(3) 請求項5記載の比較セットは、歯肉模型を見せながら床模型を歯肉模型上に載せて、総義歯が口腔内に装着された際の床の状態を詳しく説明でき、また床模型を歯牙排列部模型に一体に装着した状態の総義歯を歯肉模型上に載せて、総義歯が口腔内に装着された状態を具体的にかつ分かりやすく説明することができる。しかも、透明な蓋のケースに比較セットを収納すれば、不使用時には総義歯の模型として歯科医院などにおいて装飾物として陳列するのにも適する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598021524 【氏名又は名称】村田 富男
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| 【出願日】 |
平成11年12月24日(1999.12.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085291 【弁理士】 【氏名又は名称】鳥巣 実 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−178754(P2001−178754A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月3日(2001.7.3) |
| 【出願番号】 |
特願平11−367278 |
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