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【発明の名称】 ビデオスコープ付き歯磨き装置
【発明者】 【氏名】河村 達朗

【氏名】大嶋希代子

【要約】 【課題】ビデオスコープで観察した個所と歯ブラシで磨く個所が、一致していることを実際に画像で確認しながら、歯磨き動作をする際に、撮像光が入射する光学窓等に泡、水滴等が付着して撮像を妨害することが有った。

【解決手段】先端に配置され、対象物からの光を透過させる光学窓12と、光学窓12を透過した対象物からの光を結像するプリズムミラー10および対物レンズ9と、結像された光を電気信号に変換するCCDユニット8と、操作者が保持するための握り部5とを有するビデオスコープと、ブラシ部と、操作者が保持するための握り部5とを有する歯ブラシと、光学窓12への付着物を水噴射して除去するノズル15とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 先端に配置され、対象物からの光を透過させる透過窓と、前記透過窓を透過した前記対象物からの光を結像する結像手段と、前記結像手段によって結像された光を電気信号に変換する撮像素子と、操作者が保持するための第1握り部とを有するビデオスコープと、ブラシ部と、操作者が保持するための第2握り部とを有する歯ブラシと、前記透過窓への付着物を除去するための除去手段とを備え、前記第1握り部と前記第2握り部は一体化されていることを特徴とするビデオスコープ付き歯磨き装置。
【請求項2】 先端に配置され、対象物からの光を透過させる透過窓と、前記透過窓を透過した前記対象物からの光を結像する結像手段と、前記結像手段によって結像された光を電気信号に変換する撮像素子と、操作者が保持するための第1握り部とを有するビデオスコープと、前記対象物からの光を透過させる透明部と、ブラシ部と、操作者が保持するための第2握り部とを有する歯ブラシと、前記透明部への付着物を除去するための除去手段とを備え、前記第1握り部と前記第2握り部は一体化されており、前記透明部は、前記歯ブラシの前記ブラシ部と前記第2握り部との間に、または前記歯ブラシの前記ブラシ部に設けられ、前記透過窓は、前記透明部を透過した前記対象物からの光を透過することが可能となるように設けられていることを特徴とするビデオスコープ付き歯磨き装置。
【請求項3】 前記結像手段が前記透明部を透過した前記対象物からの光を結像する場合と、前記結像手段が前記透明部を透過していない前記対象物からの光を結像する場合のいずれの場合においても、前記対象物が鮮明に撮像されるように、前記ビデオスコープにおける撮像条件が切り替え可能であることを特徴とする請求項2に記載のビデオスコープ付き歯磨き装置。
【請求項4】 前記透過窓への付着物を除去するための第2除去手段を備えたことを特徴とする請求項2または3に記載のビデオスコープ付き歯磨き装置。
【請求項5】 前記除去手段および/または前記第2除去手段は、液体および/または気体を噴射する噴射手段であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のビデオスコープ付き歯磨き装置。
【請求項6】 前記除去手段および/または前記第2除去手段は、前記透過窓または前記透明部に付着した付着物を拭き取る拭き取り手段であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のビデオスコープ付き歯磨き装置。
【請求項7】 前記除去手段および/または前記第2除去手段は、前記透過窓または前記透明部を振動させる振動手段であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のビデオスコープ付き歯磨き装置。
【請求項8】 前記一体化された前記第1握り部と前記第2握り部に設けられ、前記除去手段および/または前記第2除去手段の動作を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のビデオスコープ付き歯磨き装置。
【請求項9】 前記歯ブラシは電動歯ブラシであり、前記一体化された前記第1握り部と前記第2握り部に設けられ、前記電動歯ブラシのブラシ部を駆動するための駆動手段を備え、前記駆動手段は、前記除去手段および/または前記第2除去手段の動作をも制御することができる手段であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のビデオスコープ付き歯磨き装置。
【請求項10】 先端に配置され、対象物からの光を透過させる透過窓と、前記透過窓を透過した前記対象物からの光を結像する結像手段と、前記結像手段によって結像された光を電気信号に変換する撮像素子と、操作者が保持するための第1握り部とを有するビデオスコープと、ブラシ部と、貫通孔と、操作者が保持するための第2握り部とを有する歯ブラシとを備え、前記第1握り部と前記第2握り部は一体化されており、前記貫通孔は透明部材で遮蔽されており、前記透過窓は前記透明部材を透過した光を透過させ、前記結像手段は前記透明部材および前記透過窓を透過した前記対象物からの光を結像することを特徴とするビデオスコープ付き歯磨き装置。
【請求項11】 前記透明部材は、透明フィルムまたは透明板であることを特徴とする請求項10に記載のビデオスコープ付き歯磨き装置。
【請求項12】 前記貫通孔は前記ブラシ部に設けられており、前記透明フィルムは、前記ビデオスコープ側の前記ブラシ部の外面と連続する部分に設けられていることを特徴とする請求項11に記載のビデオスコープ付き歯磨き装置。
【請求項13】 被写体を照明する照明手段を備えたことを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載のビデオスコープ付き歯磨き装置。
【請求項14】 照明光は、前記透明部または前記透明部材を通じて前記対象物を照射することを特徴とする請求項2から13のいずれかに記載のビデオスコープ付き歯磨き装置。
【請求項15】 前記透過窓、前記透明部および前記透明部材の全部または一部は、可視光に対する透過性を確保した撥水処理または親水処理が施されていることを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載のビデオスコープ付き歯磨き装置。
【請求項16】 前記撥水処理は、ジメチルシリコン系有機ポリマー撥水処理剤、または直鎖アルキル鎖を有するシランカップリング剤により施される処理であることを特徴とする請求項15に記載のビデオスコープ付き歯磨き装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、口腔内を撮像するCCD等の撮像素子を内蔵したビデオスコープと、歯ブラシ特に電動歯ブラシとに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、歯科や口腔外科などにおける口腔内の患部の診療に、更に操作者が自身の歯や歯茎の状況を観察するのに、照明しながら局所を撮像できるCCDを用いたビデオスコープが用いられる。また、家庭での歯磨きにおいては電動歯ブラシが広く普及している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような局所撮像を行うビデオスコープ及び電動歯ブラシには、片手で保持して操作できる取り扱い易いものが求められる。
【0004】従来は、ビデオスコープと電動歯ブラシは独立して使用されていた。すなわち、ビデオスコープで、歯垢や食べ残しが付着している歯や歯茎を観察して、その部分を電動歯ブラシで磨き、更に磨いた結果をビデオスコープで確認する必要が有った。この場合、ビデオスコープで観察した個所と歯ブラシで磨く個所が、一致していることを実際に画像で確認することは難しかった。
【0005】そこで、ビデオスコープで観察した個所と歯ブラシで磨く個所が一致していることを実際に画像で確認しながら歯磨き作業ができるビデオスコープ付き歯磨き装置が特願平11−330524に示されている。しかし、これを用いて、歯磨き作業中に撮像する場合、泡、水滴や歯磨き粉が結像手段の光学窓(透過窓)に付着して、鮮明な画像が得られないことがあった。
【0006】本発明はこのような点に鑑みて、撮像を妨害する泡、水滴や歯磨き粉等の撮像妨害物が、結像手段の被写体側の光学窓(透過窓)や、ビデオスコープの透明部に付着した場合、または付着しようとする場合、その付着物または付着しようとする物を除去することにより、歯磨き作業中においても鮮明な画像が得られるビデオスコープ付き歯磨き装置を提供することを目的とする。
【0007】また、本発明は、撮像妨害物の光学窓(透過窓)への付着を防止することにより、歯磨き作業中においても鮮明な画像が得られるビデオスコープ付き歯磨き装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するために、第1の本発明(請求項1に対応)は、先端に配置され、対象物からの光を透過させる透過窓と、前記透過窓を透過した前記対象物からの光を結像する結像手段と、前記結像手段によって結像された光を電気信号に変換する撮像素子と、操作者が保持するための第1握り部とを有するビデオスコープと、ブラシ部と、操作者が保持するための第2握り部とを有する歯ブラシと、前記透過窓への付着物を除去するための除去手段とを備え、前記第1握り部と前記第2握り部が一体化されていることを特徴とするビデオスコープ付き歯磨き装置である。
【0009】第2の本発明(請求項2に対応)は、先端に配置され、対象物からの光を透過させる透過窓と、前記透過窓を透過した前記対象物からの光を結像する結像手段と、前記結像手段によって結像された光を電気信号に変換する撮像素子と、操作者が保持するための第1握り部とを有するビデオスコープと、前記対象物からの光を透過させる透明部と、ブラシ部と、操作者が保持するための第2握り部とを有する歯ブラシと、前記透明部への付着物を除去するための除去手段とを備え、前記第1握り部と前記第2握り部が一体化されており、前記透明部が、前記歯ブラシの前記ブラシ部と前記第2握り部との間に、または前記歯ブラシの前記ブラシ部に設けられ、前記透過窓が、前記透明部を透過した前記対象物からの光を透過することが可能となるように設けられていることを特徴とするビデオスコープ付き歯磨き装置である。
【0010】第3の本発明(請求項3に対応)は、前記結像手段が前記透明部を透過した前記対象物からの光を結像する場合と、前記結像手段が前記透明部を透過していない前記対象物からの光を結像する場合のいずれの場合においても、前記対象物が鮮明に撮像されるように、前記ビデオスコープにおける撮像条件が切り替え可能であることを特徴とする第2の本発明に記載のビデオスコープ付き歯磨き装置である。
【0011】第4の本発明(請求項4に対応)は、前記透過窓への付着物を除去するための第2除去手段を備えたことを特徴とする第2または第3の本発明に記載のビデオスコープ付き歯磨き装置である。
【0012】第5の本発明(請求項5に対応)は、前記除去手段および/または前記第2除去手段が、液体および/または気体を噴射する噴射手段であることを特徴とする第1から第4のいずれかの本発明に記載のビデオスコープ付き歯磨き装置である。
【0013】第6の本発明(請求項6に対応)は、前記除去手段および/または前記第2除去手段が、前記透過窓または前記透明部に付着した付着物を拭き取る拭き取り手段であることを特徴とする第1から第4のいずれかの本発明に記載のビデオスコープ付き歯磨き装置である。
【0014】第7の本発明(請求項7に対応)は、前記除去手段および/または前記第2除去手段が、前記透過窓または前記透明部を振動させる振動手段であることを特徴とする第1から第4のいずれかの本発明に記載のビデオスコープ付き歯磨き装置である。
【0015】第8の本発明(請求項8に対応)は、前記一体化された前記第1握り部と前記第2握り部に設けられ、前記除去手段および/または前記第2除去手段の動作を制御する制御手段を備えたことを特徴とする第1から第7のいずれかの本発明に記載のビデオスコープ付き歯磨き装置である。
【0016】第9の本発明(請求項9に対応)は、前記歯ブラシが電動歯ブラシであり、前記一体化された前記第1握り部と前記第2握り部に設けられ、前記電動歯ブラシのブラシ部を駆動するための駆動手段を備え、前記駆動手段は、前記除去手段および/または前記第2除去手段の動作をも制御することができる手段であることを特徴とする第1から第7のいずれかの本発明に記載のビデオスコープ付き歯磨き装置である。
【0017】第10の本発明(請求項10に対応)は、先端に配置され、対象物からの光を透過させる透過窓と、前記透過窓を透過した前記対象物からの光を結像する結像手段と、前記結像手段によって結像された光を電気信号に変換する撮像素子と、操作者が保持するための第1握り部とを有するビデオスコープと、ブラシ部と、貫通孔と、操作者が保持するための第2握り部とを有する歯ブラシとを備え、前記第1握り部と前記第2握り部が一体化されており、前記貫通孔が透明部材で遮蔽されており、前記透過窓が前記透明部材を透過した光を透過させ、前記結像手段が前記透明部材および前記透過窓を透過した前記対象物からの光を結像することを特徴とするビデオスコープ付き歯磨き装置である。
【0018】第11の本発明(請求項11に対応)は、前記透明部材が、透明フィルムまたは透明板であることを特徴とする第10の本発明に記載のビデオスコープ付き歯磨き装置である。
【0019】第12の本発明(請求項12に対応)は、前記貫通孔が前記ブラシ部に設けられており、前記透明フィルムが、前記ビデオスコープ側の前記ブラシ部の外面と連続する部分に設けられていることを特徴とする第11の本発明に記載のビデオスコープ付き歯磨き装置である。
【0020】第13の本発明(請求項13に対応)は、被写体を照明する照明手段を備えたことを特徴とする第1から第12のいずれかの本発明に記載のビデオスコープ付き歯磨き装置である。
【0021】第14の本発明(請求項14に対応)は、照明光が、前記透明部または前記透明部材を通じて前記対象物を照射することを特徴とする第2から第13のいずれかの本発明に記載のビデオスコープ付き歯磨き装置である。
【0022】第15の本発明(請求項15に対応)は、前記透過窓、前記透明部および前記透明部材の全部または一部が、可視光に対する透過性を確保した撥水処理または親水処理が施されていることを特徴とする第1から第14のいずれかの本発明に記載のビデオスコープ付き歯磨き装置である。
【0023】第16の本発明(請求項16に対応)は、前記撥水処理が、ジメチルシリコン系有機ポリマー撥水処理剤、または直鎖アルキル鎖を有するシランカップリング剤により施される処理であることを特徴とする第15の本発明に記載のビデオスコープ付き歯磨き装置である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、図1から図8を用いて説明する。
【0025】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1におけるビデオスコープ付き歯磨き装置の側面図である。図1において、1はブラシ、2はブラシ1が植毛された頭部、3は頭部2を支える頚部である。4は、歯ブラシの取付け台で、頚部3と握り部5との間にあり動力等を伝達する。例えば、取付け台4ごと歯ブラシ全体を往復運動させたり、台4、頚部3、頭部2内に動力伝達機構を備えて、ブラシ1を回転運動させたりすることで、歯磨き動作をさせる。
【0026】握り部5には、電源、歯ブラシ駆動用のモーター、及びビデオスコープ用の信号処理回路、画像伝送回路、照明制御回路などが内臓されている。また、この握り部5には、歯ブラシの動作や液体の噴射を制御する制御スイッチ6が設けられている。さらに、この握り部5には、ビデオスコープのヘッド部13を支えるビデオスコープ台7が取付けられている。
【0027】8は、固体撮像素子であるCCDを先端に配置してその各端子に駆動回路及び信号処理回路基板を配したCCDユニットである。9は対物レンズで画像をCCDユニット8のCCDの受光面に結像させる。10はプリズムミラーで撮像光を反射する。対物レンズ9とプリズムミラー10との間には虹彩絞りを設け視野角や焦点深度などを調整するが、本図では省略する。これらプリズムミラー10、虹彩絞り及び対物レンズ9により、結像手段が構成されている。
【0028】11は、被写体を照明する白色LEDである。12は、外部から密閉することで防水機能を果たし、同時に被写体からの光がプリズムミラー10に入射できる様に可視光を透過するガラス等からなる光学窓(透過窓)である。これらCCDユニット8と結像手段により撮像系を構成する。この撮像系と照明手段によりビデオスコープのヘッド部13を構成する。このヘッド部13はビデオスコープ台7により握り部5へ取付けられており、ビデオスコープ台7内には、各種信号や電力を供給する電気配線が施されているが、本図では省略する。図1に示した様に配置することで、ビデオスコープで対象となる歯を画像で確認しながら歯磨き動作を行う事ができる。
【0029】15はノズルでパイプ14を経て送られた水等の液体を、光学窓12へ噴射する。この液体の噴射は、握り部5に設けられたスイッチ6によって制御される。
【0030】アタッチメント(握り部)5、ビデオスコープ台7から先が口腔内に進入して、歯や歯茎を撮像するとともに歯磨き動作を行う。歯ブラシを特定の歯を磨く状態に配置した時、撮像画像の端にブラシ1の先端部分が位置して、中央部分に磨く歯が位置する様に撮像系の視野角や焦点距離、深度及び照明手段の照明角度、強度を調整する。
【0031】この歯磨き動作の際中は、泡、水滴が発生しやすく、この泡、水滴や歯磨き粉が光学窓12に付着して撮像を妨害することが有る。この時、操作者がスイッチ6を操作すると、ノズル15より液体が光学窓12へ噴射して、付着した泡、水滴や歯磨き等の付着物を除去する。なお、付着物の除去が撮像した画像等で確認された時点で、操作者が制御スイッチ6を操作して液体の噴射を停止すると、撮像対象の歯や歯茎等は再度鮮明に撮像される。
【0032】以上の様に、光学窓12に液体を噴射する手段を設け、操作者がこれを制御することで、ビデオスコープで観察した個所と歯ブラシで磨く個所が一致していることを実際に画像で確認しながら歯磨き動作をしている最中に、光学窓12に泡、水滴や歯磨き粉等が付着して撮像を妨害した場合、これを除去することができる。これにより、歯磨き動作中においても、安定した画像で確認することができ、実用的効果は極めて大きい。
【0033】なお、歯ブラシの台4とビデオスコープ台7は、別々に握り部5に固定されているので、歯ブラシが往復運動の動作をしている最中においても、撮像可能である。
【0034】また、上述した実施の形態1では、ノズル15は水等の液体を噴射するとしたが、ノズル15は空気等の気体を噴射するとしてもよい。要するに、噴射手段としてのノズル15は、液体または気体を噴射して、光学窓12に付着した、または付着しようとする泡や、水滴や、歯磨き粉等を除去する手段である。
【0035】また、上述した実施の形態1における噴射手段としてのノズル15は、図1に示すようにビデオスコープに設けられていてもよいし、例えば歯ブラシの頭部2に設けられていてもよい。要するに、噴射手段としてのノズル15は、ビデオスコープに設けられると限定されない。
【0036】さらに、上述した実施の形態1では、握り部5に設けられている制御スイッチ6は、歯ブラシの動作と液体の噴射とを制御する手段であると説明したが、歯ブラシの動作のみを制御する手段と、液体または気体の噴射を制御する手段とが別々に設けられていてもよい。
【0037】(実施の形態2)図2は、本発明の実施の形態2におけるビデオスコープ付き歯磨き装置の側面図である。図2の1〜13は、図1の1〜13と同じもので同様に配置されている。
【0038】図2において、16は光学窓12に付着した泡、水滴や歯磨き粉等を除去するゴム製のはけで、連結機17によって、歯ブラシの頭部2に連結されている。歯ブラシが歯磨き動作のために往復運動することで、はけ16が光学窓12の面上で往復運動して、光学窓12に付着した、泡、水滴や歯磨き粉を除去する。
【0039】以上の様に、光学窓12をふき取る手段を設けたことで、ビデオスコープで観察した個所と歯ブラシで磨く個所が一致していることを実際に画像で確認しながら歯磨き動作をしている最中に、光学窓12に泡、水滴や歯磨き粉が付着して撮像を妨害した場合、これを除去することができる。これにより、歯磨き動作中においても、安定した画像で確認することができる。
【0040】本実施の形態においては、ふき取り手段を、電動歯ブラシの駆動手段を利用して即ちはけ16を連結機17を通じて歯ブラシの頭部2に連結し、歯ブラシの動作とはけ16の動作とを同時に制御スイッチ6で制御することができるので、実用的効果は極めて大きい。
【0041】なお、はけ16の動作は、歯ブラシの動作と連動させるものと限定することはなく、例えば、はけ16を、ビデオスコープの、光学窓12に付着した物を拭き取ることができる位置に設け、さらに歯ブラシの動作とは別に、はけ16の動作を制御する手段を握り部5に設けるとしてもよい。
【0042】また、上述した実施の形態2では、拭き取り手段としてのはけ16は、図2に示すように歯ブラシの頭部2に設けられていてもよいし、例えばビデオスコープのヘッド部13に設けられていてもよい。要するに、拭き取り手段としてのはけ16は、歯ブラシの頭部2に設けられると限定されない。
【0043】さらに、上述した実施の形態2では、はけ16はゴム製のはけであるとしたが、はけ16はゴム製のはけであると限定されない。要するに、はけ16は、光学窓12を実質上傷つけることなく、光学窓12に付着した物を拭き取ることができるもので有りさえすればよい。
【0044】(実施の形態3)図3は、本発明の実施の形態3におけるビデオスコープ付き歯磨き装置の側面図である。図3の1〜13は、図1の1〜13と同じもので同様に配置されている。
【0045】図3において、18はチタン酸バリウム磁器からなる圧電振動子で、光学窓12を周波数28KHzで微小振動させる。この圧電振動子18は、制御スイッチ6によって動作が制御される。
【0046】歯磨き動作の際中に発生した泡、水滴や歯磨き粉等が光学窓12に付着して撮像を妨害すると、操作者はスイッチ6を操作して、圧電振動子18を微小振動させ、光学窓12に付着した泡、水滴や歯磨き等を除去する。そして、付着物の除去が撮像した画像等で確認された時点で、操作者が制御スイッチ6を操作して微小振動を停止する。
【0047】なお、歯磨き動作開始と同時に、微小振動動作させ、泡、水滴や歯磨き粉等が付着しにくくするとなお一層効果が有る。
【0048】以上の様に、光学窓12を微小振動する手段を設け、操作者がこれを制御することで、ビデオスコープで観察した個所と歯ブラシで磨く個所が一致していることを実際に画像で確認しながら歯磨き動作をしている最中に、光学窓12に泡、水滴や歯磨き粉等が付着して撮像を妨害した場合、これを除去することができる。更に、実施の形態1の様に、噴射する液体を供給する必要がなく、コードレス化に有利である。これにより、歯磨き動作中においても、安定した画像で確認することができ、実用的効果は極めて大きい。
【0049】なお、上述した実施の形態3では、握り部5に設けられている制御スイッチ6は、歯ブラシの動作と圧電振動子18の振動とを制御する手段であると説明したが、歯ブラシの動作のみを制御する手段と、圧電振動子18の振動を制御する手段とが別々に設けられていてもよい。
【0050】また、上述した実施の形態3では、圧電振動子18はチタン酸バリウム磁器から形成された圧電振動子であるとしたが、圧電振動子18はチタン酸バリウム磁器以外の物から形成された圧電振動子であってもよい。
【0051】さらに、上述した実施の形態3では、圧電振動子18は光学窓12を周波数28KHzで微小振動させるとしたが、光学窓12を振動させる周波数は28KHzに限定されない。要するに、圧電振動子18は、光学窓12を振動させさえすればよい。
【0052】(実施の形態4)図4は、ブラシが植毛された頭部に空洞部分を有する実施の形態4における歯ブラシを示した図である。図4において、1はブラシ、2はブラシ1が植毛された頭部、3は頭部2を支える頚部である。19は、頭部2に設けられたブラシ1の方向に中心軸を有する円柱状の空洞で、ブラシ1が植毛された面と反対側の面にポリ塩化ビニリデンフィルムの透明フィルム26が貼られている。この透明フィルム26は厚さが約0.02mmで、空洞部分19を遮蔽し、また、ブラシ1側の面には可視光を透過する親水処理が施されている。
【0053】図5は、図4に示した歯ブラシを用いたビデオスコープ付き歯磨き装置の側面図である。図5の1〜7、13は、図1の1〜7、13と同じものである。
【0054】撮像光は、空洞部分19と透明フィルム26を通じてビデオスコープのヘッド部13に入射する。またヘッド部13内に収められている白色LEDからの照明光もこの空洞部分19を通じて被写体を照明する。その空洞部分19に貼られた透明フィルム26は、ヘッド部13に設けられている光学窓への泡や、水滴や歯磨き粉等の付着を防止する。
【0055】歯ブラシ台4、ビデオスコープ台7から先が口腔内に進入して、歯や歯茎を撮像するとともに歯磨き動作を行う。歯ブラシを特定の歯を磨く状態に配置した時、撮像画像の周辺部分または四隅にブラシ1の先端部分が位置して、中央部分に磨く歯が位置する様に撮像系の視野角や焦点距離、深度及び照明手段の照明角度、強度を調整する。
【0056】以上の様に、歯ブラシの頭部2に設けられた空洞部分19より、撮像及び照明して、撮像画像の周辺部分または四隅にブラシ1の先端部分が位置して、中央部分に磨く歯が位置する様に撮像系及び照明手段を調整することで、ビデオスコープで観察した個所と歯ブラシで磨く個所が一致していることを実際に画像で確認しながら歯磨き作業ができる。
【0057】なお、空洞部分19に貼られた透明フィルム26のブラシ1側の面には、親水処理が施されているため、泡や水滴がつぶれやすく撮像が妨害されにくい。また、この親水処理には、曇り留め効果があり、使用開始時における撮像画像の曇りを防止できる。この時、使用開始時に一時的に曇ったとしても、透明フィルム26は、薄いため熱容量が小さく、曇りが短時間に解消しやすい。
【0058】また、この透明フィルム26がブラシ1とは反対側の面に貼れれていることから、磨かれている歯からの距離が大きいため、泡、水滴や歯磨き粉等がここまで到達する確率が低い。
【0059】さらに、この透明フィルム26の厚さが0.02mmと非常に薄いため、これの有無が結像条件に、実質的影響を及ぼさない。即ち、この歯ブラシを設置した時と取り除いた時に、焦点距離等の結像条件を変更する必要がなく、構成を簡単化でき、実用的効果は極めて大きい。
【0060】なお、上述した実施の形態4では、透明フィルム26の一例としてポリ塩化ビニリデンフィルムを示したが、透明フィルム26は、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の他の透明フィルムでもよい。また、透明フィルム26は親水処理を施さない場合でもよい。
【0061】また、上述した実施の形態4では、空洞部分19は透明フィルム26で遮蔽されているとしたが、空洞部分19は透明板で遮蔽されていてもよい。その透明板は空洞部分19を実質上全部を埋めるものであってもよい。このように、透明フィルム26の替わりに透明板を用いても、ヘッド部13に設けられている光学窓への泡や、水滴や歯磨き粉等の付着を防止することができる。
【0062】また、上述した実施の形態4では、透明フィルム26は、ビデオスコープ側の頭部2の外面と連続する空洞部分19に設けられているとしたが、透明フィルム26は、空洞部分19を遮蔽することができる位置であれば、どの部分に設けられていてもよい。
【0063】さらに、上述した実施の形態4では、空洞部分19は、歯ブラシの頭部2に設けられるものと限定することはない。空洞部分は、頚部3に設けられていてもよい。そのさい、頚部3に設けられた空洞部分を通った対象物からの光が、ヘッド部13に設けられている光学窓へ入射するように、ビデオスコープの構成を変える必要がある。
【0064】(実施の形態5)図6は、本発明の実施の形態5におけるビデオスコープ付き歯磨き装置の側面図である。図6の1〜7、13は、図1の1〜7、13と基本的に同じものであるが、頚部3の材質、ビデオスコープ台7の形状、ヘッド部13の構造及び配置が異なる。
【0065】図6において、頚部3は透明部材である透明のポリエチレンから構成されている。ビデオスコープ台7及びビデオスコープのヘッド部13は、図6の様に配置されており、撮像光は、透明である頚部3通じてビデオスコープのヘッド部13に入射する。またヘッド部13内に収められている白色LEDからの照明光もこの頚部3を通じて被写体を照明する。
【0066】歯ブラシ台4、ビデオスコープ台7から先が口腔内に進入して、歯や歯茎を撮像するとともに歯磨き動作を行う。歯ブラシを特定の歯を磨く状態に配置した時、撮像画像の端にブラシ1の先端部分が位置して、中央部分に磨く歯が位置する様に撮像系の視野角や焦点距離、深度及び照明手段の照明角度、強度を調整する。ここで、歯ブラシを取り除いた時即ち頚部3を通さずに撮像することも可能なように、ヘッド部13内の虹彩絞りの絞り径、対物レンズ、CCDの位置を変更することで、焦点距離などの結像条件を変更できるような構造になっている。これにより、歯磨き動作の最中以外に、口腔内を観察する時に便利である。
【0067】更に、透明ポリエチレンからなる頚部3のブラシ1が植毛されている側の面には、CF3(CF2n(CH22SiCl3(但し、nは0または1以上の整数)等で表わされる直鎖アルキル鎖を有するシランカップリング剤により撥水処理が施されている。この撥水処理の膜厚は10nm以下で実質的に可視光を完全に透過する。
【0068】20はノズルでパイプ21を経て送られた空気等の気体を、頚部3へ噴射する。この気体の噴射はスイッチ6によって制御される。
【0069】歯磨き動作の際中は、泡、水滴が発生しやすく、この泡、水滴や歯磨き粉等が頚部3に付着して撮像を妨害することが有る。この時、操作者がスイッチ6を操作すると、ノズル20より空気が頚部3へ噴射して、付着した泡、水滴や歯磨き等の付着物を除去する。なお、付着物の除去が撮像した画像等で確認された時点で、操作者が制御スイッチ6を操作して空気の噴射を停止すると、撮像対象の歯や歯茎等は再度鮮明に撮像される。この際、頚部3に撥水処理が施されているので、空気等の気体の噴射によって泡や水滴が除去されやすくなっている。
【0070】以上の様に、透明な頚部3に気体を噴射する手段を設け、操作者がこれを制御することで、ビデオスコープで観察した個所と歯ブラシで磨く個所が一致していることを実際に画像で確認しながら歯磨き動作をしている最中に、透明な頚部3に泡、水滴や歯磨き粉等が付着して撮像を妨害した場合、これを除去することができる。これにより、歯磨き動作中においても、安定した画像で確認することができ、実用的効果は極めて大きい。
【0071】また、上述した実施の形態5では、空気を握り部5に内蔵した送風ポンプ等で噴射すればよいので、実施の形態1の様に液体を供給する必要がなく、コードレス化に有利である。ただし、気体を噴射するノズル20の替わりに水等の液体を噴射するノズルを用いてもよい。要するに、噴射手段として気体を噴射するノズル20、または液体を噴射するノズルを設け、頚部3に付着した、または付着する泡や、水滴や、歯磨き粉等を除去しさえすればよい。
【0072】さらに、本実施の形態のビデオスコープは、撮像条件を歯ブラシの有無に応じて2段階に切り替えれることから、つまり図6におけるビデオスコープ台7の折れ曲がっている部分から先端部がビデオスコープ台7本体の延長線上に位置するように形状を変えることができるので、単なる口腔内の観察にも使用しやすく、利用範囲が広い。
【0073】なお、上述した実施の形態5では、頚部3を構成する透明部材の一例としてポリエチレンを示したが、頚部3を構成する透明部材として、他の透明なポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネイト、ポリプロピレン等を用いてもよい。
【0074】また、上述した実施の形態5では、撥水処理の一例として、CF3(CF2n(CH22SiCl3(但し、nは0または1以上の整数)等で表わされる直鎖アルキル鎖を有するシランカップリング剤による処理を示したが、可視光に対する透過性さえ確保すればジメチルシリコン系有機ポリマー撥水処理剤によるものでもよい。
【0075】また、上述した実施の形態5における噴射手段としてのノズル20は、図6に示すように握り部5に設けられていてもよいし、例えば歯ブラシの握り部5と頚部3との間に設けられていてもよい。要するに、噴射手段としてのノズル20は、握り部5に設けられると限定されない。
【0076】また、上述した実施の形態5では、握り部5に設けられている制御スイッチ6は、歯ブラシの動作と気体の噴射とを制御する手段であると説明したが、歯ブラシの動作のみを制御する手段と、液体または気体の噴射を制御する手段とが別々に設けられていてもよい。
【0077】さらに、図6に示すビデオスコープのヘッド部13の光学窓に付着した、または付着しようとする泡や、水滴や、歯磨き粉等を除去する手段、例えば実施の形態1から3で説明した、水等の液体や空気等の気体を噴射する噴射手段や、光学窓に付着した付着物を拭き取る拭き取る手段や、光学窓を振動させる振動手段を設けてもよい。それら噴射手段や、拭き取る手段や、振動手段は、制御スイッチ6によって制御されるとしてもよいし、噴射手段や、拭き取る手段や、振動手段を制御するための制御手段を、制御スイッチ6とは別に握り部5に設けてもよい。
【0078】(実施の形態6)図7は、本発明の実施の形態6におけるビデオスコープ付き歯磨き装置の側面図である。図6の1〜7、13は、図1の1〜7、13と同じもので同様に配置されており、同様に機能する。
【0079】22は頚部3のブラシ1側に付着した泡、水滴や歯磨き粉等を除去するゴム製のはけで、固定台23によって、握り部5に固定されている。頚部3が歯磨き動作のために往復運動することで、はけ22が頚部3の面上で往復運動して、頚部3に付着した、泡、水滴や歯磨き粉を除去する。この際、頚部3に撥水処理を施しておくと、泡や水滴を除去しやすくなる。
【0080】以上の様に、頚部3をふき取る手段を設けたことで、ビデオスコープで観察した個所と歯ブラシで磨く個所が一致していることを実際に画像で確認しながら歯磨き動作をしている最中に、頚部3に泡、水滴や歯磨き粉が付着して撮像を妨害した場合、これを除去することができる。これにより、歯磨き動作中においても、安定した画像で確認することができる。
【0081】本実施の形態においては、ふき取り手段を、電動歯ブラシの駆動手段を利用して即ちはけ22を固定台23を通じて握り部5に固定し、歯ブラシの動作とはけ22の動作とを同時に制御スイッチ6で制御することができるので、実用的効果は極めて大きい。
【0082】なお、本実施の形態における頚部3は、ポリカーボネイトで構成されてもよいし、他の透明なポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレン、ポリプロピレン等で構成されてもよい。
【0083】また、また撥水処理として、CF3(CF2n(CH22SiCl3(但し、nは0または1以上の整数)等で表わされる直鎖アルキル鎖を有するシランカップリング剤による処理を用いてもよいし、可視光に対する透過性さえ確保すればジメチルシリコン系有機ポリマー撥水処理剤によるものでもよい。
【0084】また、はけ22の動作は、歯ブラシの動作と連動させるものと限定することはなく、歯ブラシの動作とは別に、はけ22の動作を制御する手段を握り部5に設けてもよい。
【0085】また、上述した実施の形態6では、はけ22はゴム製のはけであるとしたが、はけ22はゴム製のはけであると限定されない。要するに、はけ22は、頚部3を実質上傷つけることなく、頚部3に付着した物を拭き取ることができるものでありさえすればよい。
【0086】また、図7に示すビデオスコープのヘッド部13の光学窓に付着した、または付着する泡や、水滴や、歯磨き粉等を除去する手段、例えば実施の形態1から3で説明した、水等の液体や空気等の気体を噴射する噴射手段や、光学窓に付着した付着物を拭き取る拭き取る手段や、光学窓を振動させる振動手段を設けてもよい。それら噴射手段や、拭き取る手段や、振動手段は、制御スイッチ6によって制御されるとしてもよいし、噴射手段や、拭き取る手段や、振動手段を制御するための制御手段を、制御スイッチ6とは別に握り部5に設けてもよい。
【0087】また、上述した実施の形態6では、拭き取り手段としてのはけ22は、図2に示すように固定台23を介して握り部5に設けられていてもよいし、例えばビデオスコープ台7に設けられていてもよい。要するに、拭き取り手段としてのはけ22は、固定台23を介して握り部5に設けられると限定されない。
【0088】さらに、実施の形態5または6では、透明な頚部3に付着した物、または付着しようとする物を、空気または液体を噴射する噴射手段またはふき取り手段を用いて除去するとしたが、実施の形態3に記述したように、頚部3を振動させる振動手段を用いて、頚部3に付着した物、または付着しようとする物を除去してもよい。その振動手段の振動制御機能を、制御スイッチ6に持たせてもよいし、その振動手段のみを制御する制御手段を、制御スイッチ6とは別に握り部5に設けてもよい。
【0089】(実施の形態7)図8は、ブラシが植毛された頭部に透明部分を有する実施の形態7における歯ブラシを示した図である。図8において、1はブラシ、2はブラシ1が植毛された頭部、3は頭部2を支える頚部である。24は、頭部2に設けられた透明なポリメタクリル酸メチルからなる透明部分である。
【0090】撮像光は、透明部分24を通じてビデオスコープのヘッド部に入射する。またヘッド部内に収められている白色LEDからの照明光もこの透明部分24を通じて被写体を照明する。なお、図8には、ビデオスコープは図示されていないが、図5に示すように、共通の握り部に、歯ブラシとビデオスコープが取り付けられている。
【0091】さて、頭部2及びビデオスコープのヘッド部が口腔内に進入して、歯や歯茎を撮像するとともに歯磨き動作を行う。歯ブラシを特定の歯を磨く状態に配置した時、撮像画像の周辺部分または四隅にブラシ1の先端部分が位置して、中央部分に磨く歯が位置する様に撮像系の視野角や焦点距離、深度及び照明手段の照明角度、強度を調整する。ここで、歯ブラシを取り除いた時即ち透明部分24を通さずに撮像することも可能なように、ヘッド部内の虹彩絞りの絞り径、対物レンズ、CCDの位置を変更することで、焦点距離などの結像条件を変更できるような構造になっている。これにより、歯磨き動作の最中以外に、口腔内を観察する時に便利である。なお、焦点距離などの結像条件は、手動で切り替えられる構造になっていてもよいし、自動的に切り替えられる構造になっていてもよい。
【0092】25は透明部分24のブラシ1側の面に付着した泡、水滴や歯磨き粉等を除去するゴム製のはけで、スイッチ6によってその動作が制御される。
【0093】歯磨き動作の際中は、泡、水滴が発生しやすくこの泡、水滴や歯磨き粉が透明部分24のブラシ1側の面に付着して撮像を妨害することが有る。この時、操作者がスイッチ6を操作して、はけ25を動作させ、付着した泡、水滴や歯磨きを除去する。なお、付着物の除去が撮像した画像等で確認された時点で、操作者が制御スイッチ6を操作してはけ25の動作を停止してもよい。
【0094】以上の様に、頭部2に設けられた透明部分25のブラシ1側の面にふき取り手段を設け、操作者がこれを制御することで、ビデオスコープで観察した個所と歯ブラシで磨く個所が一致していることを実際に画像で確認しながら歯磨き動作をしている最中に、透明な頚部に泡、水滴や歯磨き粉が付着して撮像を妨害した場合、これを除去することができる。これにより、歯磨き動作中においても、安定した画像で確認することができ、実用的効果は極めて大きい。
【0095】なお、本実施の形態における透明部分24は、ポリメタクリル酸メチルにより親水処理が施されていてもよい。また、透明部分24は、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の他の透明材料で構成されていてもよい。
【0096】また、はけ25の動作は、歯ブラシの動作と連動させるものと限定することはなく、歯ブラシの動作とは別に、はけ25の動作を制御する手段を握り部に設けてもよい。
【0097】また、上述した実施の形態7では、はけ25はゴム製のはけであるとしたが、はけ25はゴム製のはけであると限定されない。要するに、はけ25は、透明部分24を実質上傷つけることなく、透明部分24に付着した物を拭き取ることができるものでありさえすればよい。
【0098】上述した実施の形態1から7より、口腔内の観察やチェックと歯磨き等のメンテ作業が同時に安定的に実施でき、実用的効果は極めて大きい。
【0099】なお、上述した実施の形態1から7における光学窓、透明な頚部3、透明部分24、および透明フィルム26の全部または一部は、表面が親水処理または撥水処理されたものであってもよい。撥水処理は、実施の形態6または7で説明した撥水処理剤で行われる処理であるとしてもよい。
【0100】また、上述した実施の形態1から7では、例えば図1や図5に示すように、光学窓における法線が、ブラシ1の方向と同じような方向となるように光学窓は設けられているが、光学窓の設けられる位置および方向は、図1や図5に示すような位置および方向に限定されない。例えば、光学窓における法線と、ブラシ1の方向とが実質上垂直または60度の角をなすような関係となるように、光学窓は設けられてもよい。さらにいうと、光学窓は、歯ブラシの頭部2の、ブラシ1が植毛されている面以外の面の横側に位置するように、かつ、ブラシ1の方向に対して光学窓における法線が実質上垂直または60度の角をなすような関係となるように、横向きに設けられてもよい。
【0101】また、上述した実施の形態1から7では、本発明のビデオスコープ付き歯磨き装置のビデオスコープの第1握り部および歯ブラシの第2握り部の一例として握り部5を用いた。
【0102】また、上述した実施の形態1から7それぞれにおけるビデオスコープ付き歯磨き装置は、操作者が歯を磨くときのみに使用されるものと限定することはない。操作者が歯を磨いていないときに使用されてもよい。
【0103】また、上述した実施の形態1から7それぞれにおけるビデオスコープ付き歯磨き装置によって撮像された画像は、所定のディスプレイに伝送されて表示される。
【0104】さらに、上述した実施の形態1から7それぞれにおけるビデオスコープ付き歯磨き装置の歯ブラシは、電動歯ブラシに限定されない。
【0105】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなように、本発明は、撮像を妨害する泡、水滴や歯磨き粉等の撮像妨害物が、結像手段の被写体側の光学窓(透過窓)や、ビデオスコープの透明部に付着した場合、または付着しようとする場合、その付着物または付着しようとする物を除去することにより、歯磨き作業中においても鮮明な画像が得られるビデオスコープ付き歯磨き装置を提供することができる。
【0106】また、本発明は、撮像妨害物の光学窓(透過窓)への付着を防止することにより、歯磨き作業中においても鮮明な画像が得られるビデオスコープ付き歯磨き装置を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成11年12月16日(1999.12.16)
【代理人】 【識別番号】100092794
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 正道
【公開番号】 特開2001−170084(P2001−170084A)
【公開日】 平成13年6月26日(2001.6.26)
【出願番号】 特願平11−358120