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【発明の名称】 歯科用治療装置
【発明者】 【氏名】滝沢 文男

【氏名】三本松 清美

【要約】 【課題】従来、歯科用チェアユニットの水回路内の残留水や、濾過フィルタの内で細菌が繁殖することがあり、その処理に殺菌用の酸性水等を用いたが、水路の金属類に錆や腐食を生じさせ、また合成樹脂、ゴム系等の関連製品を変形劣化させることがあったため、さらに、水によって洗浄した後管内を乾燥する等していた。これらの課題を解決する手段を提供する。

【解決手段】歯科用チェアユニットの水回路に、粒状の母材の表面に抗菌材が被着されてなる抗菌性粒子を通水可能に収容した通水性抗菌材収容容器を配設し、水回路内残留水の滅菌並びに水回路の防錆等を行う。粒状の母材はプラスチックが好ましく、抗菌材はイオン交換性の金属としての銀を含むゼオライト粉末であることが好ましい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 歯科用チェアユニットの水回路に、粒状の母材の表面に抗菌材が被着されてなる抗菌性粒子を通水可能に収容した通水性抗菌材収容容器を配設したことを特徴とする歯科用治療装置。
【請求項2】 粒状の母材がプラスチックであり、抗菌材がイオン交換性の金属としての銀を含むゼオライト粉末であることを特徴とする請求項1記載の歯科用治療装置。
【請求項3】 粒状の母材が粒径1〜10mmのプラスチックであり、抗菌材がイオン交換性の金属としての銀を含む直径0.5〜30μmの銀ゼオライト系抗菌剤粉末であることを特徴とする請求項2記載の歯科用治療治療装置。
【請求項4】 銀ゼオライト系抗菌剤粉末が母材としてのプラスチック粒子表面に融着により被着されてなることを特徴とする請求項2又は3に記載の歯科用治療治療装置。
【請求項5】 水道水とその通水により抗菌材収容容器から生成する銀イオン含有洗浄水とを切り換える水回路切換制御器を備えてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の歯科用治療装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は歯科用チェアユニットの水回路の処理に係り、特に洗浄水に銀イオン含有水溶液を用いて水回路残留水の滅菌並びに水回路の防錆、劣化防止、消臭等を行う処理に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歯科用チェアユニットにおいて、治療中には患者の口腔内をインスツルメントからの噴流あるいは、シリンジ等により水道水により洗浄しているが、停止時にインスツルメントの先端から水が垂れるのを防止するため吸引を行っており、その際一緒に患者の口腔内の病原菌を吸引し、水回路が汚染される場合があり、また、休診日等でチェアユニットを長時間使用しなかった場合、前記水回路の内の残留水に細菌が繁殖することがあった。さらに、水回路の供給回路に濾過フィルタを設けてある場合、その内部で経時的に細菌が繁殖することがあった。そして上記のため、汚染された洗浄水が患者の口腔内において使用され、患者が感染するというケースがあった。一方、上記の問題に鑑み、歯科用チェアユニットの水回路の残留水の処理に、殺菌のためインスツルメント等の使用後、水回路内に酸性水等を流す場合があるが、前記水回路内に残留することによって、そこに使用されている金属類を経時的に酸化させ、錆や腐食を生じさせることがあり、あるいは合成樹脂系、ゴム系等からなる水管や関連製品を、変形、劣化させるという問題があった。このため、事後に水道水によって酸性水を流して除去し、その後さらに乾燥エアを流して管内を乾燥する等の手続がとられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記酸性水等を使用する時間は短時間ではあるが、その間に水管内の錆や腐食が行われるとともに、一般に歯科用チェアユニットの水回路は入り組んだ複雑な経路をもち、その間には複数のジョイント器具等も使用されているため、金属製のものあるいは、樹脂系、ゴム系の製品が使用されている。従って、前記水道水により事後酸性水を洗い流しても酸性水が完全には除去できず、水路内に残留することがあり、徐々に水路内の錆や、腐食、変形、劣化等が進行する場合があった。また、最後に乾燥エアによって管内を乾燥させる一連の作業工程機構は複雑であり面倒であった。そして一度錆たり腐食したり、劣化してしまうと、元の状態への復元は困難であった。本発明では上記水回路の洗浄水に、銀イオン水溶液を用いた簡単な機構によって水回路内残留水の滅菌並びに水回路の防錆、防劣化を行う手段を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記に鑑み鋭意実験研究の結果下記の手段により上記の課題を解決した。
1、歯科用チェアユニットの水回路に、粒状の母材の表面に抗菌材が被着されてなる抗菌性粒子を通水可能に収容した通水性抗菌材収容容器を配設したことを特徴とする歯科用治療装置。
2、粒状の母材がプラスチックであり、抗菌材がイオン交換性の金属としての銀を含むゼオライト粉末であることを特徴とする(1)項記載の歯科用治療装置。
3、粒状の母材が粒径1〜10mmのプラスチックであり、抗菌材がイオン交換性の金属としての銀を含む直径0.5〜30μmの銀ゼオライト系抗菌剤粉末であることを特徴とする(2)項記載の歯科用治療治療装置。
4、銀ゼオライト系抗菌剤粉末が母材としてのプラスチック粒子表面に融着により被着されてなることを特徴とする(2)項又は(3)項に記載の歯科用治療治療装置。
5、水道水とその通水により抗菌材収容容器から生成する銀イオン含有洗浄水とを切り換える水回路切換制御器を備えてなることを特徴とする(1)項〜(4)項のいずれか1項に記載の歯科用治療装置。
【0005】
【発明の実施の形態】銀系抗菌剤の抗菌作用は古くから知られているが、上記抗菌作用とともに、歯科用チェアユニット水回路に使用されている金属に対する防錆・防腐食作用並びに、合成樹脂、ゴム系に対する防劣化・防変形作用、さらに洗浄作用及び消臭作用等の各種の作用を有することに注目し、銀イオン含有水を歯科用チェアユニットの水回路の洗浄水として使用することとした。本発明の歯科用チェアユニットの水回路に供給される銀イオン含有洗浄水として使用される銀イオン水溶液生成装置は、開示されている(特開平5−176976)抗菌性粒子を水中に投入して生成するもので、上記抗菌性粒子として喜務良工業株式会社製の通称「ドラゴンボール」を使用している。
【0006】抗菌作用の一例として、上記粒状のポリエチレンの母材の表面に被着されている銀イオン交換して担持されたゼオライト抗菌性粒子の一定量を、一定量の水中に入れると、銀イオンが溶出し、銀イオン濃度7.9ppb(μg/kg)の水中では、20分間に大腸菌6.2×105cells/mlをO.1%まで殺菌する効果が得られている。また、上記の銀イオン水溶液は生成の過程において、銀イオンの溶出が一定率でかつ、長時間持続することを特徴としている。なお、銀ゼオライト系抗菌剤は、構造式がXM2/nO.Al23 .YSiO2.ZH2Oであり、XY及びZは係数を示し、MはAgのほかにNa等を示す。
【0007】次に、前記歯科用チェアユニット水回路に使用されている金属に対する防錆・防腐食作用並びに、合成樹脂、ゴム系に対する防劣化・防変形作用、さらに洗浄作用及び消臭作用等の各種の作用金属、樹脂、ゴム等の各素材に対しての防錆作用について説明する。まず、金属については周知のように、金属が電子を放出してイオン化する傾向を表示するイオン化列は、K>Ca>Na>Mg>Zn>Fe>Co>Pb>(H)>Cu>Ag>Hg>Auの順であり、先にあるものほどイオン化傾向が大きく酸化されやすい。したがって、銀(Ag)のイオン化傾向は小さいので、銀イオンを含む溶液に、例えば、亜鉛(Zn)、銅(Cu)、あるいはそれらの合金等の金属を投入すると、銀が金属単体となって析出し、逆に上記亜鉛や銅が亜鉛イオン、銅イオンとなって液に溶け込むイオンの置き換えが行われ、その表面が銀で薄くメッキされる状態となるため防錆効果が生じる。また、前記樹脂、ゴム系統の水管、パッキン等については、前記の銀イオン水溶液のPHは7.2の弱アルカリ性であるため、本来酸化に起因する劣化の要素はなく、また、銀イオンによる薄い皮膜ができるため、例えば可塑材の溶出を防止することができ劣化ひいては変形の防止効果が生じる。
【0008】さらに、周知のように通常の水(水道水)は12ケのクラスターにより構成されているが、銀イオン水においては3ケのクラスターにより構成されており、水に比し1/4と小さいため洗浄効果が大であり、前記水回路内の汚れを容易に洗い流す作用があり、前記各種素材の防錆、劣化等を防止するのに役立っている。
【0009】そして、銀イオンは、アンモニア、ブタン、アミン等に起因する悪臭を前記抗菌作用との相乗効果で強力に分解するため、例えば前記歯科用チェアユニットの水回路の導水管の入り口に設置されたフィルター部分、スピットンの排水トラップ、バキュームタンク等、水が通過滞留する部分から発生する悪臭に対する消臭効果も大である。なお、圧縮エア回路のフィルター部分の消臭効果も同様に行うことができる。
【0010】以上に述べた各作用は、歯科用チェアユニットの水回路は、各種のインスツルメントをはじめ、入り組んだ複雑な水管経路が多く、また、その間には複数のジョイント器具や、パッキン等が使用されているため、その素材である各種の金属、樹脂、ゴム等のが徐々に錆、腐食、劣化、変形等が発生するのを防止し、さらに消臭するのに適している。なお、一般に、上記の素材は、金属は各種ステンレス、黄銅、銅、アルミ等が、樹脂はポリウレタン、ナイロン、塩化ビニール、デルリン、ポリプロピレン、ポリエチレン等が、ゴムはフッ素ゴム、NBR、CR等が、またフィルターには中空糸膜等が使用されている。
【0011】
【実施例】以下図面に基づき実施例を説明する。図1は、抗菌性粒子の拡大外観図、図2は、本発明の歯科用治療装置の銀イオン水溶液生成装置の前面を透視した外観斜視図である。図において、1は抗菌性粒子、2は球状母材、3は無機質抗菌性粉末、4は銀イオン水溶液生成装置、5は抗菌性粒子収容容器、6は容器側面メッシュ、7は容器蓋、8は容器把手、9は銀イオン水溶液、10は生成装置蓋、11は収容器取り出し開口部、12は送出管、13は装置筺体、14は水道水導入管、23は連通管、24は球状フロート、58は設定日記録札、をそれぞれ示す。
【0012】図1に示したように、前述した抗菌性粒子1は球状母材2と、その表面全体に付着されている無機質抗菌性粉末3からなる。実施例では、上記母材2は透明なプラスチック(合成樹脂)で、約3〜5mmの直経を有している。無機質抗菌性粉末3はゼオライト固体粉末からなり、平均粒径が2μm、比重が2.1〜2.2を有している。またこの無機質抗菌性粉末3は100gの母材2に対し約3gの割合で被着されている。上記ゼオライト固体粉末は、例えばアルミノシリケートよりなる天然又は合成ゼオライトが銀イオン交換して担持されている。
【0013】図2の前面を透視した外観斜視図に示したように、まず、本発明の歯科用治療装置の銀イオン水溶液生成装置4には、上記抗菌性粒子1の多数個を、抗菌性粒子収容容器5に容器蓋7をとって積層して入れる。また容器側面メッシュ6は、銀イオン水溶液を自由に流通させるものである。また、前記の銀イオン濃度に設定するには、例えば、上記収容器5の容積は、所要銀イオン水溶液生成装置4の、1リットル当たり約1g〜5gの前記抗菌性粒子1が収容できる容積とする。また、例えば一台の歯科用チェアユニットにおいて、水回路の残留水処理に要する総量を約10リットル/1日とすると、銀イオン水溶液生成装置4の容積を10リットルとし、抗菌性粒子収容容器5の容積は抗菌性粒子1が10g収容できる容積とすれば、1日のサイクルで常用することができる。また、本発明の銀イオン水溶液は、有効期間が約6ケ月と長期であり経済的に使用できるとともに、新しい材料に交換することも容易である。そして、設定日記録札58を備えることにより、経過日数を明確に把握することができる。
【0014】さらに、前記銀イオン水溶液9の水位を外部から観測するため、球状フロート24を浮かせた連通管23を、外部から見える位置に配設して観測できるようにしている。なお、水位の観測には前記連通管23内の、形を特定しないフロートを、電気回路を用いて、光や磁気によって非接触で計測し表示するようにしてもよく、それと連動して水位が低いときには注水栓を開き注水するようにしてもよい。
【0015】本装置にて生成される銀イオン水溶液は前述したように、前記の濃度では、その滅菌作用は遅効性であるが、通常水回路の残留水は滞留時間が長いため前記の殺菌効果及び防錆、防腐食、防劣化・変形、消臭の各作用が発揮される。一方、銀イオン水溶液は無色透明、無味、無臭でかつ人体に対しては無害であり、誤って嚥下しても弱アルカリイオン水としての効果をもつため、インスツルメントの洗浄液として常時使用することが可能であり、また口腔のうがい用にも適している。
【0016】図3は本発明の銀イオン水溶液生成装置を配設した歯科用チェアユニットの外観図で、図4は、注水付きハンドピースの外観図、である。図において、25は歯科用チェアユニット、26はチェア、27はブラケットテーブル、28はメイン側インスツルメント群、29はサブ側インスツルメント群、30はスピットン、31はコップ給水管、32はスピットン洗浄管、33はハイドロコロイド給水管、34は台座、35はフットスイッチ、36はライト、37は注水付きハンドピース、38は注水、39は回転ドリル、40は銀イオン水溶液生成装置の収容筺体を示す。
【0017】図3は、銀イオン水溶液生成装置4を収容筺体40に収容し、歯科用チェアユニット25の外部に付設して構成した事例であり、洗浄水は全て前記銀イオン水溶液を用いている。なお、上記中のインスツルメント群28、29及びスピットン30、コップ給水管31、スピットン洗浄管32、ハイドロコロイド給水管33等の各水回路の作用については後述する。また、上記の銀イオン水溶液生成装置4は、チェアユニット25に内蔵してもよい(図示せず)。図4はインスツルメント群の中の、注水付きハンドピース(AT:エアタービン)37の事例で、先端部の回転ドリル39の下方周辺穴から注水38される。また、基部で供給用ホースに着脱できるようになっている。
【0018】図5は、銀イオン水溶液生成装置に水回路切替制御器を並設した外観図、である。図において、15は水道水導入管、16は水回路切換制御器、17、18は回路表示ランプ、19は切り換え用つまみ、20は導水時間設定器、21は制御器筺体、22は送出管を示す。水回路切換制御器16は、水道水導入管15並びに銀イオン水送出管12の2本の水管を有し、パネル面の切り換え用つまみ19によって内部で、水道水又は銀イオン水のいずれかに切り替えられ、回路表示ランプ17あるいは18を点灯表示する。そして、送出管22から導出方向矢印のように前記チェアユニット25へ供給される。また、導水時間は導水時間設定器20により所要時間が設定される。この水回路切換制御器16は、洗浄水を少量使用するインスツルメント群と、洗浄水を多量に使用するスピットン等の他の水回路とを分離することにより、銀イオン水溶液を効率よく使用する(後記)ことができる。
【0019】次に、本発明の歯科用治療装置のブロック図に基づいて作用を説明する。図6は、歯科用チェアユニットの全水回路に銀イオン水溶液の洗浄水を使用したブロック図である。図において、14は導入管、14aは電磁弁、14bは開閉スイッチ、41は給水ポンプ、42は吸引ポンプ、43はコップ給水、44はスピットン、45はスリーウエイシリンジ、47はバキュームシリンジ、48はサライバエジェクタ、49はスケーラ、50はマイクロモータハンドピース、51、52はエアタービンハンドピース、31a〜33aは電磁弁、31b〜33bは開閉スイッチ、及び45a、47a〜52aは電磁弁、45b、47b〜52bは開閉スイッチ、53はメイン側ハンドピース排水路、54はサブ側ハンドピース排水路、55は排水元管、56はサブ側、57はメイン側、59はフィルター、60は排水タンク、61吸水用容器、62は排水用容器、64は電磁弁、をそれぞれ示す。
【0020】水道水は、フィルタ59と開閉スイッチ14bによる電磁弁14a及び水道水導入管14を経由して洗浄水生成装置4に導入され、前記洗浄水(銀イオン水溶液)が生成される。そして、送出管12より歯科用チェアユニット25(図3)の水回路に、給水ポンプ41とフットスイッチ35の開閉駆動により電磁弁64を経由して供給される。この洗浄水は、メイン側57のブラケットテーブル27(図3)に搭載されているインスツルメント群28(スリーウエイシリンジ45、スケーラ49、マイクロモータハンドピース50、エアタービンハンドピース51、52、の水回路並びに、サブ側56のブラケットテーブル56(図3)に搭載されているインスツルメント群29(スリーウエイシリンジ45及び、吸引排水用のバキュームシリンジ47、サライバエジェクタ48)の各水回路に供給され、そして、上記各インスツルメン洗浄後の排水は、コップ給水43、スピットン44あるいは排水用容器62等から排水元管55に流される。また、上記吸引排水用のバキュームシリンジ47、サライバエジェクタ48の洗浄水は、前記洗浄水を吸水用容器61に一旦貯留し、そこから吸引洗浄し排出する。
【0021】そして、前記インスツルメント群の水回路の他の、ハイドロコロイド給水管33、コップ給水43、スピットン44等の排水用の水回路にも、それぞれ洗浄水を供給し、排水元管55から排水タンク60吸引ポンプ42を径て排水される。電磁弁(14a、31a〜33a、45a、47a〜52a)は、開閉スイッチ(14ba、31b〜33b、45b、47b〜52b)に、連動しており、上記各開閉スイッチによって電磁弁が作動する。この電磁弁が作動した状態の時、送出管12の電磁弁64をフットスイッチ35で開閉駆動し、前記の各水回路に洗浄水を供給する。
【0022】図7は、銀イオン水溶液生成装置に水回路切替制御器を並設したブロック図である。この水回路切替制御器16は、洗浄水を少量使用するインスツルメント群と、洗浄水を多量に使用するスピットン等の他の水回路とを分離することにより、銀イオン水溶液を効率よく使用するため配設されたものである。図において、19a、19b、19cは電磁弁、19a′、19b′、19c′は連動開閉スイッチを示す。前記水回路切換制御器16は、水道水導入管15、並びに銀イオン水の送出管12の2本の水管を有し(図5)、パネル面の切り換え用つまみ19によって内部で、水道水又は銀イオン水のいずれかに切り替えられ、この時回路表示ランプ17あるいは18が点灯表示される(図5)。そして、送出管22から前記チェアユニット25へ供給される。また、各導水時間は、導水時間設定器20により設定され、所要時間が設定される。
【0023】上記水回路切換制御器16は、切り換え用つまみ19(図5)によって切り替えられる19a′、19b′、19c′の3つの水管切り替え用の連動開閉スイッチと、それによって駆動される電磁弁19a、19b、19cを作動させ、その組み合わせによって、洗浄水を少量使用するインスツルメント群(スケーラ49、マイクロモータハンドピース50、エアタービンハンドピース51、52)の水回路と、洗浄水を多量に使用するスピットン等の他の水回路(スリーウエイシリンジ45、ハイドロコロイド給水管33、コップ給水43、スピットン44)等の排水用とに分離し、常時(診療時)には、洗浄水生成装置4からの洗浄水は上記洗浄水を少量使用するインスツルメント群のみに供給し、洗浄水を多量に使用するスピットン等の他の水回路には、水道水を供給する。なお、吸引排水用のバキュームシリンジ47、サライバエジェクタ48の水回路は、他の水回路の分類に入る。そして、上記、他の水回路には、診療後に前記導水時間設定器20により一定時間を限って、銀イオン水溶液生成装置4からの洗浄水が供給される。上記の組み合わせによって、銀イオン水溶液生成装置4の容積は小さくて済み、歯科用チェアユニット25に内蔵させることも容易となるとともに、銀イオン水溶液を効率よく使用することができる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば下記のような優れた効果が発揮される。簡単な機構により水回路内残留水の滅菌並びに水回路の防錆、防劣化、防変形効果及び水回路の防臭効果等の総合的効果を得ることができる。また、水道水と銀イオン水溶液生成装置からの洗浄水とを切り換える水回路切換制御器を備えたものにあっては、洗浄水を少量使用する水回路には常時供給し、その他の大量使用の水回路には、常時は水道水を供給し、診療後の一定時間のみ前記銀イオン水溶液の洗浄水を供給することができ、効率よく使用することができる。
【出願人】 【識別番号】591038370
【氏名又は名称】喜務良工業株式会社
【識別番号】390011121
【氏名又は名称】株式会社モリタ東京製作所
【出願日】 平成11年7月6日(1999.7.6)
【代理人】 【識別番号】100090985
【弁理士】
【氏名又は名称】村田 幸雄
【公開番号】 特開2001−17452(P2001−17452A)
【公開日】 平成13年1月23日(2001.1.23)
【出願番号】 特願平11−192360