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【発明の名称】 超音波手術装置
【発明者】 【氏名】本田 吉隆

【氏名】田中 一恵

【氏名】▲高▼橋 裕之

【氏名】小野 寛生

【氏名】櫻井 友尚

【要約】 【課題】超音波振動子及び超音波プローブを実駆動させる際の時間を短縮できる超音波手術装置を提供する。

【解決手段】駆動回路4のVCO12により、接続されたハンドピース3A等を駆動した場合の信号と、制御回路9からの電圧制御により基準発振器7のVCOの発振周波数を掃引して発振した場合の信号との位相が位相比較器13で検出されてその位相が引き込み可能な範囲内になると、制御回路9により切り替え手段24は切り替えられてPLL制御状態に移行し、かつその場合のVCO12を発振させる電圧情報が周波数保存手段18にリアルタイムで保存され、次に出力SW10がONされた場合には、そのONの前に最後にOFFにされた時の電圧情報で基準発振器7のVCOを発振させることにより、PLL制御状態への移行及びハンドピース3A等の実駆動を短時間で可能にした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 共振周波数が異なる複数の超音波プローブが着脱自在に接続される超音波手術装置において、周波数を変化させて発振が可能な信号発生手段と、前記信号発生手段が発生する発振信号を基に超音波プローブに供給可能な出力信号に増幅する増幅手段と、前記増幅手段を経て前記超音波プローブに供給する出力信号の電圧の位相と電流の位相が合致しているか否かを検出する位相比較手段と、前記位相比較手段により前記電圧の位相と電流の位相が合致していることが検出された時の前記信号発生手段が発生する発振信号の周波数情報を保存する記憶手段と、前記記憶手段に保存されている前記周波数情報を選択してこの周波数情報により前記信号発生手段が発振する発振周波数を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする超音波手術装置。
【請求項2】 前記記憶手段にて記憶された前記周波数情報に基づいて、前記信号発生手段の発振信号を前記増幅手段で増幅し、接続された超音波プローブに印加することを特徴とする請求項1に記載の超音波手術装置。
【請求項3】 前記記憶手段に保存されている前記周波数情報に基いて、前記信号発生手段を駆動するか否かを判断する判断手段を具備した事を特徴とする請求項1に記載の超音波手術装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波により手術を行う超音波手術装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波により手術を行う超音波手術装置の先行技術としては、特開平2−265681号、特開平7−313937号、特願平11−078334号がある。特開平2−265681号では、可変周波数手段により超音波振動子を駆動し、帰還信号が共振周波数近傍であるか否か共振点検出手段にて判断し、帰還信号と可変周波数手段にて出力されている信号とを切り替えPLL制御に移行するという実出力へ移行する構成となっている。
【0003】特開平7−313937号では、上記と異なる構成は、上記駆動している周波数がある所定の周波数範囲内に入っているか監視する監視手段を有している。監視手段の結果、範囲外と判断された場合には出力を停止させる構成となっている。
【0004】特願平11−078334号では、上記と異なる構成は、可変発振手段にて異なる共振周波数を持つ超音波振動子を周波数変化させて予め駆動し、その際に発生する電流や電圧情報から共振点検出回路にて共振周波数を検出する。実出力する際には左記共振周波数より駆動を開始するという構成になっている。
【0005】図6は特願平11−078334号に類似した従来例を示す。超音波手術装置1″は装置本体2″と、該装置本体2″に着脱自在に接続される超音波手術器具としてのハンドピース3とからなり、ハンドピース3には装置本体2″から供給される超音波エネルギを超音波機械信号に変換する為の超音波振動子を内在している。
【0006】つまり、ハンドピース3は符号3A、3B、3Cに示すようにいろいろな形状であり、その形状によって内蔵している超音波振動子16a、16b、16cはそれぞれの共振周波数を持っている。また、プローブ17a、17b、17cの長さ、太さ等によっても共振周波数が異なる。
【0007】装置本体2″を構成する駆動回路4は超音波エネルギを発生する為の信号を生成する。この駆動回路4には増幅器5が接続されている。この増幅器5は、駆動回路4にて生成された超音波エネルギ信号を電力増幅する。増幅器5には検出回路6が接続されている。
【0008】この検出回路6は、増幅器5によって増幅された超音波エネルギから電圧位相信号θv及び電流位相信号θiを検出すると共に、ハンドピース3I(I=A,B,C,…)を駆動させた際のインピーダンス|Z|を検出する。その際、検出された電圧位相信号θvは駆動回路4に伝達される。
【0009】また、検出回路6は、ハンドピース3Iと接続され、超音波エネルギをハンドピース3Iに供給する。また、装置本体2″には基準発振器7が設けられ、該基準発振器7は駆動回路4にて最初に駆動する超音波周波数で発振する発振器である。この基準発振器7には、切り替え手段8が接続されている。この切り替え手段8には前述した検出回路6にて検出された電流位相信号θiが接点bに印加される。
【0010】また、切り替え手段8には基準発振器7から発振される基準周波数の信号が接点aに印加されており、駆動発振時には基準発振器7から入力される基準周波数の信号が駆動回路4に伝達されるように切り替えられる。この切り替え手段8の切り替え制御端は制御回路9が接続されている。この制御回路9は基準発振器7及び出力SW10と接続されている。出力SW10はハンドピース3を駆動させるON/OFF信号を制御回路9に伝達する。
【0011】駆動回路4は、位相比較を行う位相比較器13、位相比較器13の出力信号における低域信号成分を通すローパスフィルタ11、このローパスフィルタ11を通した低域信号成分の電圧に応じた周波数で発振する電圧制御発振器としてのVCO12にて構成されている。
【0012】位相比較器13の一端には検出回路6にて検出された電圧位相信号θvが入力され、他端には切り替え手段8から入力される基準周波数の信号若しくは電流位相信号θiが入力され、双方の波形の位相が一致するような周波数とする為の信号を出力する。
【0013】位相比較器13にはローパスフィルタ11が接続されている。位相比較器13より出力された信号に低周波成分を通過するフィルタをかけて電圧位相と電流位相を一致させる為に必要な電圧を生成する。ローパスフィルタ11にはVCO12が接続されている。VCO12はローパスフィルタ11にて生成された電圧により電圧位相と電流位相が一致する周波数を増幅器5に伝達し、PLL制御を実現している。
【0014】また、検出回路6の出力端には共振点検出回路15が接続されている。この共振点検出回路15には検出回路6やローパスフィルタ11、制御回路9からの信号が入力され、電圧位相信号θvと電流位相信号θiとが一致しているかを判断する為の回路が構成されており、その詳細は後述する。
【0015】また、制御回路9は周波数を保存する周波数保存手段18と、告知手段としての表示回路19及び音源回路20と制御開始を促す開始手段14がそれぞれ接続されている。開始手段14はハンドピース3Iと接続され、開始手段14がONすると、制御回路9に動作開始の信号(実際には電力)が入力されると共に、ハンドピース3Iにも入力される。
【0016】この従来例で制御回路9は出力SW10が出力ON信号を送る前において、つまり開始手段14にて制御回路9の制御開始許可が出ると基準発振器7はハンドピース3I(I=A,B,C)の共振周波数近傍の周波数を共振周波数の高い周波数から低い周波数に若しくはその逆の周波数移行で掃引する。その際、共振点検出回路15にて共振周波数が判別されることとなる。そして共振点検出回路15による検出結果が制御回路9に送信され共振周波数データが周波数保存手段18に保存される。
【0017】図7に共振点検出回路15の構成例を示す。共振点検出回路15は比較回路21にて構成されている。また、基準発振器7がVCOにて構成され、このVCOは駆動回路4を構成するVCO12と全く同じ特性で構成されている。周波数掃引の開始許可信号が制御回路9により基準発振器7へ入力されると、基準発振器7により発振の周波数掃引が開始される。
【0018】図8に共振点検出回路15への入出力信号を示す。制御回路9からは周波数掃引する為の電圧aが入力される。電圧aが低い際には基準発振器7から出力される周波数が低い為、位相比較器13を介してローパスフィルタから出力される電圧は電圧bのように高く出力される。つまりVCO12が高い周波数で出力するように制御が働く。その際比較回路21から出力される電圧c(の2値化の論理)は“H”である。
【0019】制御回路9からの制御電圧aが徐々に高くなっていくとローパスフィルタ11より出力される電圧bは降下していく傾向に有り、その結果電圧aと電圧bが一致するポイントがある。これは強制的に出力している周波数と位相比較器13を介してローパスフィルタ11より出力される電圧(により掃引発振されている周波数)とが一致していることを示しており、共振周波数にて駆動している事を意味する。
【0020】この際、比較回路21より出力される電圧cは論理“L”に遷移する。制御回路9は左記電圧cよりとその際に出力していた電圧aを周波数保存手段18に保存する事で次回に実際に出力する際に保存された電圧aにて出力する事でPLL制御への移行の時間短縮を可能としていた。
【0021】図9に示す従来技術では共振点検知回路15が比較回路21及び基準電圧源22にて構成されている。比較回路21の入出力信号を図10、図11に示している。
【0022】検出回路6よりインピーダンス信号が入力された際には電圧eとなる。基準電圧源22より比較回路21に入力される電圧が電圧dであった時、基準発振器7にて周波数掃引をすると出力電圧信号は電圧cとなり制御回路9に伝達される。電圧cが論理“L”になっている間の周波数に共振周波数が含まれているため、その際の周波数データを周波数保存手段18に保存する事で次回、実出力する際に保存された電圧aにて出力する事でPLL制御への移行の時間短縮を可能としていた。
【0023】また、入力信号が電流信号であった場合、図11に示すように入力電圧が電圧fと基準電圧である電圧dとを比較する事により比較回路21の出力結果は電圧cとなる。電圧cが論理“H”になっている間の周波数に共振周波数が含まれているため、その際の周波数データを保存手段18に保存する事で次回実出力する際に保存された電圧aにて出力する事でPLL制御への移行の時間短縮を可能としていた。
【0024】さらに、共振点検知回路15の変形例を図12に示す。従来技術では共振検知回路15が比較回路21及びピークホールド回路23にて構成されている。比較回路21の入出力信号は図13に示している。検出回路6より入力された電流信号は電圧fである。また電圧fはピークホールド回路23にて電圧gのように変化する。
【0025】比較回路21に入力される電圧が電圧f及び電圧gであった時、基準発振器7にて周波数掃引をすると出力電圧信号は電圧cとなり制御回路9に伝達される。電圧cが論理“L”になった瞬間の周波数がほぼ共振周波数である為、その際の周波数データを周波数保存手段18に保存する事で次回実出力する際に保存された電圧aにて出力する事でPLL制御への移行の時間短縮を可能としていた。
【0026】図14、図15にハンドピースのインピーダンス特性とPLL制御に至る時間を記載した。実線A、実線Dは使用開始時のインピーダンス特性である。実線B、実線Eは連続使用してハンドピースの各素子が温度上昇してしまったインピーダンス特性であり全体的に周波数が下がる傾向がある。
【0027】実線C、実線Fはハンドピースが冷却されるなど温度降下したインピーダンス特性であり、全体的に周波数が上がる傾向にある。実線A′、B′、C′、D′、E′、F′は超音波出力を開始してからハンドピースの共振周波数に至るまでの時間を示している。
【0028】超音波処置具に内在されている超音波振動子や締結されている超音波プローブは超音波電気エネルギを超音波機械振動エネルギに変換する時の熱損による発熱にて共振周波数は減少する方向で微少変化する。
【0029】この様にハンドピースは内在している振動子やプローブの物理組成による温度特性を持っており周波数が変化する傾向にある中で図14のように超音波出力をする毎に共振周波数を掃引して検出しPLL制御(実出力)に移行する為の時間が異なる。低周波から周波数掃引をかければ、実線Cの傾向に有った場合に余計に時間がかかってしまう。図示はしなかったが高周波から周波数掃引すれば、実線Aの傾向に有った場合に余計に時間がかかってしまうのは言うまでもない。
【0030】また、図15のように予め周波数掃引して共振周波数近傍の周波数を検出し、その周波数結果を用いて超音波出力を行った場合を示す。この場合でも、上記図12の場合の制御ステップよりハンドピースの共振周波数に至るまでの時間は減少したもののハンドピースの温度特性等によってPLL制御が終了(実出力)に至るまでの時間が異なり、時間がかかってしまう場合がある。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】特開平11−078334号の構成では、振動子の共振周波数は振動子を定電流制御下において周波数掃引を行って得られた駆動インピーダンスが一番低い周波数若しくは電圧位相と電流位相が一致する周波数を共振周波数として事前に保存している為、超音波振動子や超音波プローブを駆動しつづけるとどうしても発熱等による周波数ずれが発生してしまう。
【0032】また、上記周波数ずれは再度周波数掃引を行う事で解決可能であるが、左記ステップが必要となる為、実際に超音波プローブを駆動できる状態に設定するまでに時間がかかり、レスポンスが低下する。特開平7−313937号及び特開平2−265681号の構成では、振動子の共振周波数情報は実出力する事前に検出しておらず、且つある任意の周波数から駆動を開始する為、上記周波数ずれは一段と大きくなりPLL移行へ制御が複雑になり、レスポンスの低下につながる。
【0033】(発明の目的)本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、超音波振動子及び超音波プローブを実駆動させる際の時間を短縮できる超音波手術装置を提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】共振周波数が異なる複数の超音波プローブが着脱自在に接続される超音波手術装置において、周波数を変化させて発振が可能な信号発生手段と、前記信号発生手段が発生する発振信号を基に超音波プローブに供給可能な出力信号に増幅する増幅手段と、前記増幅手段を経て前記超音波プローブに供給する出力信号の電圧の位相と電流の位相が合致しているか否かを検出する位相比較手段と、前記位相比較手段により前記電圧の位相と電流の位相が合致していることが検出された時の前記信号発生手段が発生する発振信号の周波数情報を保存する記憶手段と、前記記憶手段に保存されている前記周波数情報を選択してこの周波数情報により前記信号発生手段が発振する発振周波数を制御する制御手段と、を備えたことにより、周波数を変化させて超音波プローブに供給する出力信号の電圧の位相と電流の位相が合致した場合の発振信号の周波数情報を記憶手段に記憶した後は、その記憶手段に記憶した周波数情報を選択してこの周波数情報により前記信号発生手段を発振させるようにしているので短時間に超音波プローブを実駆動させることができるようにしていえる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)図1ないし図4は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は本発明の第1の実施の形態の超音波手術装置の全体構成を示し、図2は切り替え手段の構成を示し、図3は動作説明用タイミングチャートを示し、図4は変形例における一部の構成を示す。図1に示すように本発明の第1実施の形態の超音波手術装置1は図6に示す従来例の超音波手術装置1″において、異なる所は、共振点検出回路15を有しない構成であり、また駆動回路4を構成するローパスフィルタ11からの出力信号が図6の切り替え手段8とは異なる構成の切り替え手段24に入力されるようにしている。
【0036】また、装置本体2にはリセットを行うリセットSW25が設けてあり、このリセットSW25の出力信号はリセット検出をするリセット検出回路26に入力される。このリセット検出回路26はリセットSW25の入力信号を検出し、その結果を制御回路9に伝達する。
【0037】本実施の形態の超音波手術装置1をより詳細に説明すると以下のようになっている。超音波手術装置1は装置本体2と、該装置本体2に着脱自在に接続される超音波手術器具としてのハンドピース3とからなり、ハンドピース3には装置本体2から供給される超音波エネルギを超音波機械信号に変換する為の超音波振動子を内在している。
【0038】つまり、ハンドピース3は符号3A、3B、3Cに示すようにいろいろな形状であり、その形状によって内蔵している超音波振動子16a、16b、16cはそれぞれの共振周波数を持っている。また、プローブ17a、17b、17cの長さ、太さ等によっても共振周波数が異なる。
【0039】装置本体2を構成する駆動回路4は超音波エネルギを発生する為の信号を生成する。この駆動回路4には増幅器5が接続されている。この増幅器5は、駆動回路4にて生成された超音波エネルギ信号を電力増幅する。増幅器5には検出回路6が接続されている。
【0040】この検出回路6は、装置本体2に接続されたハンドピース3I(I=A,B,C,…)を駆動させた際における増幅器5によって増幅された超音波エネルギから電圧位相信号θv及び電流位相信号θiを検出する。その際、検出された電圧位相信号θvは駆動回路4(の位相比較器13)に伝達される。また、装置本体2には周波数を変化させて発振が可能な基準発振器7が設けられ、該基準発振器7は駆動回路4にて最初に駆動する超音波周波数で発振する発振器である。
【0041】この基準発振器7は、制御回路9により切り替えが制御される切り替え手段24と接続され、切り替え手段24を介して発振信号を(駆動回路4の)位相比較器13に出力可能である。また、基準発振器7には制御回路9からの周波数制御電圧と、周波数保存手段18に保存された周波数制御電圧と切り替え手段24を介してその発振制御端子に印加できるようにしていえる。
【0042】また、制御回路9は出力SW10と接続され、出力SW10はハンドピース3Iを駆動させるON/OFF信号を制御回路9に伝達する。駆動回路4は、位相比較を行う位相比較器13、位相比較器13の出力信号における低域信号成分を通すローパスフィルタ11、このローパスフィルタ11を通した低域信号成分の電圧に応じた周波数で発振する電圧制御発振器としてのVCO12にて構成されている。
【0043】位相比較器13の一端には検出回路6にて検出された電圧位相信号θvが入力され、他端には切り替え手段24を介して入力される基準周波数の信号若しくは電流位相信号θiが入力され、双方の波形の位相が一致するようにVCO12側の周波数を調整する為の信号を出力する。
【0044】位相比較器13の出力端にはローパスフィルタ11が接続されている。位相比較器13より出力された信号における低周波成分を通過するフィルタをかけて電圧位相と電流位相を一致させる為に必要な電圧を生成する。このローパスフィルタ11の出力端にはVCO12の入力端(発振周波数を決定する電圧が印加される入力端)が接続されている。VCO12はローパスフィルタ11にて生成された電圧により電圧位相と電流位相が一致する周波数を増幅器5に伝達し、PLL制御を実現している。また、ローパスフィルタ11の出力端は切り替え手段24と接続され、PLL制御状態において、その出力電圧を周波数保存手段18に保存できるようにしている。
【0045】また、上記位相比較器13は検出回路6から入力される電圧位相信号θvと切り替え手段24を介して基準発振器7から周波数が掃引されて入力される信号との位相ずれ(周波数ずれ)がPLL引き込み可能な範囲内かの判断を行い、PLL引き込み可能な範囲内になると、その判断結果の信号を制御回路9に送り、PLL制御状態に移行させてハンドピース3Iを実駆動する。
【0046】また、制御回路9は、告知手段としての表示回路19及び音源回路20とそれぞれ接続されている。また、上述のように装置本体2にはリセットを行うリセットSW25が設けてあり、このリセットSW25の出力信号はリセット検出をするリセット検出回路26に入力される。このリセット検出回路26はリセットSW25の入力信号を検出し、その結果を制御回路9に伝達する。また、このリセット検出回路26は装置本体2に接続されるハンドピース3Iの接続状態を検出し、その結果を制御回路9に伝達する。
【0047】図2に示すように切り替え手段24はリレー手段27a、27b、27cにて構成されている。リレー手段27aは、検出回路6から電流位相信号が入力される端子aと基準発振器7から基準周波数が入力される端子bとを制御回路9により切り替えて共通端子cから位相制御回路13に出力可能にしている。リレー手段27bは、ローパスフィルタ11からの信号が入力される入力端子dと、この端子dが制御回路9によりON/OFF制御される端子eを有し、端子eはリレー手段27cの端子gに接続され、この端子gは周波数保存手段18に接続されている。
【0048】また、リレー手段27cは、制御回路9からの発振用電圧が入力される端子fと前記周波数保存手段18に保存されている電圧を入力する端子gとが制御回路9によって、共通端子hに導通されるように切り替えられるようにしている。この共通端子hは基準発振器7を構成するVCO28に印加されるようにしている。
【0049】また、周波数保存手段18は例えばサンプルホールド回路等のホールド用コンデンサを備えて構成され、基準発振器7を構成するVCO28が発振する発振周波数を決定する電圧値を保持する電圧保持手段29にて構成されている。その他の構成は図6と同様である。
【0050】本実施の形態では、装置本体2の電源が投入されて出力SW10がONされると、制御回路9は図3に示すタイミングチャートのように切り替え手段24を構成するリレー手段27a、27b、27cを制御して、PLL制御状態に移行させてそのPLL制御状態に移行した場合におけるVCO12の発振周波数を決定する周波数情報(具体的にはVCO28に対する発振制御電圧の情報)を周波数保持手段18で保持し、出力SW10が一旦OFFにされてから再度出力SW10がONにされた場合には周波数保存手段18に保存した最後の周波数情報で基準発振器7を発振させて短時間でPLL制御状態に移行可能にしている。
【0051】次に本実施の形態の動作を切り替え手段24を構成するリレー手段27a、27b、27cの切り替えタイミングを示す図3のタイムチャートを参照して説明する。装置本体2に超音波プローブ3Iが接続され、電源が投入された後、時刻t1で、出力SW10がONされて超音波出力が開始されるとする。
【0052】この時リレー手段27aの共通端子cと導通する端子はbとなり、リレー手段27cの共通端子hと導通する端子はfとなり、制御回路9からVCO28に対してその発振周波数を制御決定する(発振周波数掃引用)制御電圧が伝達される為、周波数掃引(発振信号の周波数掃引)が可能となる。
【0053】そして、位相比較器13はVCO12の発振出力が増幅され、検出回路6を介してハンドピース3Iの超音波振動子16i(i=a,b,c)を駆動した状態での電圧信号θvが入力されると共に、基準発振器7を構成するVCO28の周波数掃引されている発振出力とが入力され、これらの両信号の位相を比較し、PLL移行可能かの判断をする。
【0054】そして、VCO28の周波数掃引により時刻t2では、位相比較器13にてPLL移行可能の判断結果が制御回路9に伝達される。つまり、位相比較器13でPLL移行が可能であると、その判断結果が制御回路9に伝達される。その結果を受けて制御回路9はリレー手段27aの共通端子cとONする端子はbからaに切り替わる様に制御し、検出回路6から検出される電流信号との位相比較となりPLL制御が開始されて超音波の実出力が開始される。
【0055】そして装置本体2に着脱自在で接続されたハンドピース3I(図1では3A)側に超音波駆動信号が出力され、それに内蔵された振動子16iに超音波駆動信号が印加され、超音波手術を行うことができるようになる。
【0056】PLL制御状態になって少し時間が経過した時刻t3では、リレー手段27bが制御回路9によりONとなる為、ローパスフィルタ11からVCO12に出力されている周波数制御電圧が電圧保持手段29にも伝達され、リアルタイムでその周波数制御電圧を保持する。超音波の実出力が開始し、さらにその状態でのVCO12に対する周波数制御電圧を電圧保持手段29でリアルタイムで保持し、患部等に対して超音波手術を行った後、超音波を停止させたいような時刻t4になる。
【0057】この時刻t4では、出力SW10がOFFされ、リレー手段27bのリレー端子が時刻t1の状態に復帰すると共に、リレー手段27cの共通端子hと導通する端子はfからgに切り替わる。
【0058】ここで電圧保持手段29には、出力SW10にてOFFされる直前にローパスフィルタ11からVCO12に対して伝達された周波数制御電圧が保持されている。また、リレー手段27cの共通端子hとON端子はfからgに切り替わっておりVCO28には電圧保持手段29が保持している電圧がVCO28の周波数制御電圧として伝達可能なように接続されている状態になる。
【0059】そして、時刻t5で、出力SW10をONにして超音波出力が再度開始されるとする。すると、VCO28は電圧保持手段29が保持している電圧を周波数制御電圧として発振する。このため、位相比較器13は時刻t5から非常に短い時間の時刻t6でPLL移行が可能な状態と判断し、PLL移行可能の判断結果が制御回路9に伝達される。
【0060】時刻t6は時刻t2と同様の制御を行っており、また時刻t7は時刻t3と同様の制御を行っており、さらに時刻t8では時刻t4と同様の制御を行っているのでその説明は割愛する。
【0061】時刻1〜時刻t4までのステップと時刻t5〜時刻t8までのステップとで時間的に異なっているステップは時刻t5から時刻t6へのステップが短いことである。なぜなら、電圧保持手段29には前回共振周波数として追尾する為の周波数制御電圧が保持されいる為、VCO28にて位相比較器13に対して出力すると、それは即共振周波数でPLL制御可能と判断され、その結果が制御回路9に伝達される為であり一連の制御完了までの時間を短縮する事が可能である。
【0062】つまり一旦時刻t1〜時刻t4までのステップを終えてしまえば、以降の実出力するにあたってはステップが時刻t5〜時刻t8のステップにて制御を行うことを意味している。
【0063】つまり、本実施の形態では、装置本体2に接続されたハンドピース3Iに対してそれに内蔵された超音波振動子16iの共振周波数で駆動させた場合、最初はその共振周波数でPLL駆動する状態に設定するのに時間がかかるが、その後はリアルタイムでその共振周波数の周波数制御電圧を電圧保持手段29で保持しているので、超音波の出力を一旦停止した後、再び超音波の出力を行うような場合には電圧保持手段29に保持した周波数制御電圧で基準発振器7を駆動してPLL移行させて(ハンドピース3Iに)実出力させるまでの時間を非常に短時間で可能とする。
【0064】このため、出力SW10を頻繁にON及びOFFして、超音波手術を行うような場合には、術者は出力SW10をONした場合には、最初の場合を除いて殆ど待たされることなく、瞬時にそのハンドピース3Iの共振周波数で超音波駆動でき、レスポンスが良く術者にとって非常に使い勝手の良い超音波手術装置1を提供できる。
【0065】この場合、出力SW10のON及びOFFを繰り返し行って出力SW10がONされた累積時間が長くなるような場合には、超音波振動子16iが発熱して共振周波数が徐々にずれる事態も起こりえるが、常に最後にOFFにした直前の周波数情報を保存していいるので、次にONした場合にはその周波数情報で再び駆動するので、(OFFからONした場合の時間間隔が大きい場合を除いて)その間での共振周波数の変化は小さくなり、PLL制御状態への移行を短時間にできる。
【0066】つまり、本実施の形態によれば、使用中での周波数情報をほぼリアルタイムで保持しているので、OFFにしてから次にONした場合にはそのONの前の最後のOFFの際の周波数情報で発振させるようにしているので、ハンドピース3Iの使用時間が短い場合はもとより、長くなり、温度が上昇するような場合にも、短時間で実駆動でき、操作性(使い勝手)を向上できる。
【0067】一方、ハンドピース3Iが着脱し直された場合、上記電圧保持手段29に保存されている電圧情報は着脱し直されたハンドピース3Iの共振周波数と異なることが考えられる。その際にはハンドピース3Iの接続状態はリセット検出回路26にて検出しており、その結果に一端でも非接続状態になるとその信号を制御回路9に伝達する。制御回路9ではリセット検出回路26より信号伝達が有った場合、時刻t1からのステップから制御する様に動作する為、共振周波数が異なる種類のハンドピース3Iが接続されても問題ない。また、ユーザが独自に周波数情報をリセットしたい場合でも、リセットSW25の信号をリセット検出回路26にて検出している為、上記と同様のデータを制御回路9に伝達することで同様の効果が得られる事は言うまでもない。
【0068】図4は第1の実施の形態の変形例における一部の構成を示す。この変形例では、制御回路9はCPU32(中央演算装置)にて構成されている。また、周波数保存手段18はRAM33及びD/Aコンバータ34、A/Dコンバータ35にて構成されており、データバスによりCPU32、RAM33、D/Aコンバータ34及びA/Dコンバータ35は接続されている。
【0069】また、D/Aコンバータ34のアナログ出力端及びA/Dコンバータ35のアナログ入力端は基準発振器7のVCO28のVCO発振させる電圧制御入力端に接続されている。本変形例では基準発振器7のVCO28の周波数制御電圧を入力するタイミングにてA/Dコンバータ35を用いてその周波数制御電圧をリアルタイムで検出する。その結果は制御回路9のCPU32を介してRAM33へデジタルデータとして保存される。
【0070】この一連のステップは図3にて説明した時刻t3〜時刻t4若しくは時刻t7〜時刻t8で行われる。そして周波数保存手段18から直接VCO28を駆動するステップつまり図3にて説明した時刻t5〜時刻t6のステップではRAM33に最終的に保存されたデータをCPU32を介してD/Aコンバータ34より出力する事で実現が可能となる。
【0071】本変形例は第1の実施の形態と比べてVCO28の周波数制御する電圧データをデジタルデータにて保存制御している為、素子のバラツキや温度特性に左右される事が無く、精度の向上も容易に対応可能である。
【0072】なお、第1の実施の形態では出力SW10がONになってPLL移行に移った後、リアルタイムでの周波数制御電圧を電圧保持手段29で保持するようにしているが、これに限定されるものでなく、出力SW10がONになった状態の後に出力SW10がOFFにされる時の周波数制御電圧を(周波数保持手段18の)電圧保持手段29で保持するようにしても良い。
【0073】(第2の実施の形態)図5は本発明の第2の実施の形態の超音波手術装置1′の構成を示す。図5に示す超音波手術装置1′は図1に示す超音波手術装置1において、駆動回路4を構成するVCO12の代わりにデジタルデータで発振周波数が可変の可変発振器、より具体的にはDDS(ダイレクトデジタルシンセサイザ)36にて構成されており、DDS36の発振出力は増幅器5に出力され、またDDSの発振制御端子は制御回路9に接続されている。
【0074】また図1の超音波手術装置1において、基準発振器7及び切り替え手段24が削除された構成となっている。そして検出回路6から出力される電圧位相信号θvと電流位相信号θiは位相比較器13に入力される。また、位相比較器13の出力はローパスフィルタ11に入力されると共に、制御回路9に入力されるようになっている。また、周波数保存手段18はRAM(ランダムアクセスメモリ)37にて構成されている。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0075】次に本実施の形態の作用を説明する。まず、出力SW10の出力ON信号が伝達される前に制御回路9から可変発振器としてDDS32に対して共振周波数近傍の周波数を高い周波数から低い周波数へ若しくはその逆周波数移行でハンドピース3を掃引するようにデジタルデータが送信される。
【0076】検出回路6にて検出された電圧位相信号θv及び電流位相信号θiは位相比較器13に伝達され共振周波数を検出する。換言すると電圧位相信号θvと電流位相信号θiの位相関係が一致した際に制御回路9に信号を伝達する。
【0077】上述したように制御回路9は周波数掃引を行っている為、上記位相一致の信号が位相比較器13より伝達された場合には制御回路9がDDS36を制御する周波数デジタルデータは周波数保存手段18を構成しているRAM37に伝達されデータ保存される。
【0078】次回に実出力する際には、RAM37に保存された共振周波数データを用いてDDS36の発振を開始する事で即PLL制御に移行する事が可能となり、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0079】また、リセット検出回路26及びリセットSW25の構成は第1の実施の形態と同様であり、制御回路9にリセット信号が入力された場合には、RAM37の共振周波数データを用いずに周波数掃引することは可能である。
【0080】本実施の形態の効果は、可変発振器であるDDS36及び周波数保存手段であるRAM37及び制御回路9も含めて周波数データを全てデジタルデータをI/Fとして扱っている為、素子のバラツキや温度特性が優れているばかりか、CPUによる演算処理を加える事も可能な構成となっており、ソフトウェアを改良する事で容易に制御フローを改良できる拡張性に富んでいる。
【0081】なお、上述の説明では周波数保存手段18に保存した最後の周波数制御電圧の情報を次に再度出力SW10をONした場合に利用するようにしているが、出力SW10がONされた時間や再度出力SW10をONにする時間間隔を計測して、その時間の長さを判断したり、超音波プローブ3I(に内蔵された超音波振動子16iの温度)を検出して、次に使用する周波数制御電圧を変更或いは切り替えるようにしても良い。
【0082】つまり、出力SW10を長くONさせたような場合には、超音波振動子16iが発熱してその共振周波数が発熱していない状態の場合よりも変化していることがある。
【0083】このような場合には、再度出力SW10をONした時、その温度があまり変化していないと、その場合の共振周波数は周波数保存手段18に保存した最後の周波数制御電圧の情報のものと殆ど変化していないので上述したように短時間でPLL制御状態への移行を短時間でできる。
【0084】しかし、再度出力SW10をONするまでに長い時間が経過すると、発熱が緩和された状態に変化し、その場合には最初に出力SW10をONしてPLL制御状態に移行する時に周波数保存手段18に保存した最初の方の周波数制御電圧の情報のものの方が適当な場合もあり得る。
【0085】このため、次に出力SW10がONされるまでの時間が長くかかった場合には周波数保存手段18に保存した最初の方の周波数制御電圧の情報を採用し、次に出力SW10がONされるまでの時間が長くかかっていない場合には周波数保存手段18に保存した最後の方の周波数制御電圧の情報を採用するように切り替える(選択する)ようにしても良い。また、時間計測を行うことなく、温度で切り替えるようにしても良い。
【0086】なお、図6の従来例では周波数掃引を行う時にインピーダンスの絶対値にて共振周波数を検出してPLL制御に移行していたが、定電流フィードバックで周波数掃引を行ってもインピーダンスの絶対値が大きい為、所望の電流値が流れない場合がある。このような場合、定電流フィードバックで周波数掃引を行い、一定値以上の電流値が検出された場合、共振周波数近傍であると判断し、その時点でPLL制御に切り替える事でPLL制御開始時の安定性を向上させるようにしても良い。また、定電流フィードバックで周波数掃引を行い、電流がピークになった周波数にてPLL制御に切り替えるようにしても良い。
【0087】[付記]
1.共振周波数が異なる複数の超音波プローブが着脱自在に接続される超音波手術装置において、周波数を変化させて発振が可能な信号発生手段と、前記信号発生手段が発生する発振信号を基に超音波プローブに供給可能な出力信号に増幅する増幅手段と、前記増幅手段を経て前記超音波プローブに供給する出力信号の電圧の位相と電流の位相が合致しているか否かを検出する位相比較手段と、前記位相比較手段により前記電圧の位相と電流の位相が合致していることが検出された時の前記信号発生手段が発生する発振信号の周波数情報を保存する記憶手段と、前記記憶手段に保存されている前記周波数情報を選択してこの周波数情報により前記信号発生手段が発振する発振周波数を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする超音波手術装置。
【0088】2.前記記憶手段にて記憶された前記周波数情報に基づいて、前記信号発生手段の発振信号を前記増幅手段で増幅し、接続された超音波プローブに印加することを特徴とする請求項1に記載の超音波手術装置。
3.前記記憶手段に保存されている前記周波数情報に基いて、前記信号発生手段を駆動するか否かを判断する判断手段を具備した事を特徴とする請求項1に記載の超音波手術装置。
【0089】4.複数の異なる超音波手術用器具が着脱自在に接続される超音波手術装置において、前記超音波手術用器具に対して周波数の変化する基準信号を供給可能な基準信号発生手段と、前記超音波手術用器具に対して供給される前記基準信号に基いて発生する電圧信号及び電流信号の位相から前記超音波手術用器具の共振周波数を検出する位相比較回路と、前記位相比較回路が共振周波数にて駆動している間は、前記基準信号発生手段の周波数制御信号を保存する記憶手段と、前記記憶手段に保存されている周波数制御信号を選択する選択手段と、を具備した事を特徴とする超音波手術装置。
【0090】5.前記記憶手段にて記憶された前記共振周波数情報に基づいて、前記超音波手術用器具を駆動する駆動回路を具備したことを特徴とする付記4に記載の超音波手術装置。
6.前記記憶手段に保存されている前記共振周波数情報に基いて、前記基準信号発生手段を駆動するか判断する判断手段を具備した事を特徴とする付記4に記載の超音波手術装置。
【0091】7−1.音波振動子を駆動する超音波振動子駆動用発振器と、この超音波振動子駆動用発信器により前記超音波振動子へ供給される駆動用信号をフィードバックするフィードバック手段とを有し、前記フィードバック手段からのフィードバック信号に応じて前記超音波振動子駆動用発振器を制御することにより、前記超音波振動子をその共振周波数にて駆動する超音波振動子の駆動装置であり、周波数が変化する基準信号を発生する第1の基準信号発生手段と、周波数を変化させ共振周波数を検出する為の第2の基準信号発生手段と基準信号発生手段からの基準信号とを前記2つの帰還信号の一方と切り替えて前記位相比較器に供給する第1の信号切り替え手段と前記位相比較器から前記第1の駆動用発振器へ入力される信号を周波数保存回路に伝達する第2の信号切り替え手段と周波数保存回路から前記第2の駆動用発振器へ入力させる第3の信号切り替え手段と前記駆動開始手段により駆動された際に周波数保存回路に保存された周波数情報を基に共振周波数にて発振する第2の基準発生手段と周波数保存回路に保存されている周波数情報を基に発振させるか判断するリセット回路とを具備する事を特徴とする超音波手術装置。
【0092】7−2.周波数が変化する第1、第2の基準信号発生手段は電圧制御発振手段であることを特徴とする7−1に記載の超音波手術装置。
7−3.周波数保存手段が電圧保存手段であることを特徴とする7−1に記載の超音波手術装置。
7−4.周波数保存手段がデジタルアナログ変換手段とアナログデジタル変換手段とメモリー手段にて構成される事を特徴とする7−1に記載の超音波手術装置。
【0093】7−5.第3の信号切り替え手段を切り替える判断を行っているリセット検出回路は超音波振動子と超音波手術装置との接続状態を検出するハンドピース接続検出回路であることを特徴とする7−1に記載の超音波手術装置。
7−6.第3の信号切り替え手段を切り替える判断を行っているリセット検出回路はユーザーが操作可能なSWであることを特徴とする7−1に記載の超音波手術装置。
【0094】8−1.複数の異なる超音波手術用器具が着脱自在に接続される超音波手術装置において、前記超音波手術器具に対して周波数の変化する基準信号を供給可能な基準信号を発生する基準信号発生手段と前記超音波手術用器具に対して供給される前記基準信号に基いて、前記超音波手術用器具の共振周波数を検出する位相比較手段と前記位相比較手段にて検出された共振周波数情報を記憶する記憶手段と記憶手段の共振周波数情報をリセットするリセット検出回路とを具備した事を特徴とする超音波手術装置。
【0095】8−2.前記記憶手段に記憶された前記共振周波数情報に基づいて、前記超音波手術用器具を駆動する駆動回路を具備した事を特徴とする8−1に記載の超音波手術装置。
8−3.前記基準信号発生手段はデジタルシンセサイザ手段であることを特徴とする8−1に記載の超音波手術装置。
8−4.前記記憶手段はメモリ手段であることを特徴とする8−1に記載の超音波手術装置。
【0096】8−5.前記記憶手段に保存されている共振周波数情報をリセットするリセット検出回路は超音波振動子と超音波手術装置との接続状態を検出するハンドピース接続検出回路であることを特徴とする8−1に記載の超音波手術装置。
8−6.前記記憶手段に保存されている共振周波数情報をリセットするリセット検出回路はユーザが操作可能なSWであることを特徴とする8−1に記載の超音波手術装置。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、共振周波数が異なる複数の超音波プローブが着脱自在に接続される超音波手術装置において、周波数を変化させて発振が可能な信号発生手段と、前記信号発生手段が発生する発振信号を基に超音波プローブに供給可能な出力信号に増幅する増幅手段と、前記増幅手段を経て前記超音波プローブに供給する出力信号の電圧の位相と電流の位相が合致しているか否かを検出する位相比較手段と、前記位相比較手段により前記電圧の位相と電流の位相が合致していることが検出された時の前記信号発生手段が発生する発振信号の周波数情報を保存する記憶手段と、前記記憶手段に保存されている前記周波数情報を選択してこの周波数情報により前記信号発生手段が発振する発振周波数を制御する制御手段と、を備えているので、周波数を変化させて超音波プローブに供給する出力信号の電圧の位相と電流の位相が合致した場合の発振信号の周波数情報を記憶手段に記憶した後は、その記憶手段に記憶した周波数情報を選択してこの周波数情報により前記信号発生手段を発振させるようにしているので短時間に超音波プローブを実駆動させることができる。
【出願人】 【識別番号】000000376
【氏名又は名称】オリンパス光学工業株式会社
【出願日】 平成12年6月9日(2000.6.9)
【代理人】 【識別番号】100076233
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 進
【公開番号】 特開2001−346805(P2001−346805A)
【公開日】 平成13年12月18日(2001.12.18)
【出願番号】 特願2000−174088(P2000−174088)