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【発明の名称】 X線検出器及びこれを用いたX線CT装置
【発明者】 【氏名】吉岡 智恒

【要約】 【課題】フォトダイオードアレイの近傍にスイッチアレイを配置しても、計測に用いないフォトダイオードセルの出力が計測回路に与える影響をなくす。

【解決手段】シンチレータと、光検出素子アレイ6と受光領域の複数の出力を切り替えて外部回路に導くスイッチ素子アレイとから成るスイッチ回路付光検出素子アレイとでX線検出素子アレイを構成する。前記スイッチ回路は、選択された光検出素子アレイのスライス素子列の出力を外部回路へ導くと共に計測に用いないスライス素子列の出力を前記光検出素子アレイの共通接地電位に接続する。このように構成されたX線検出素子アレイをチャンネル方向およびスライス方向にX線管の焦点を中心とした略円弧上に略等角度ピッチでポリゴン状に複数個配列してマルチスライス用X線検出器を構成し、このX線検出器で検出したX線の強度に基づき被検体の複数のスライス断層像を一度に得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 入射する放射線を検知することにより発光するシンチレータと、チャンネル方向およびスライス方向に分離された受光領域を持つ光検出素子アレイと前記スライス方向に分離された受光領域の複数の出力を切り替えて外部回路に導くスイッチ素子アレイとから成るスイッチ回路付光検出素子アレイとを備え、前記シンチレータとスイッチ回路付光検出素子アレイとをチャンネル方向およびスライス方向にX線管焦点を中心とした略円弧上に略等角度ピッチでポリゴン状に複数個配列して成るX線検出器において、前記スイッチ回路は、選択された光検出素子アレイのスライス素子列の出力を外部回路へ導くと共に計測に用いないスライス素子列の出力を前記光検出素子アレイの共通接地電位に接続したことを特徴とするX線検出器。
【請求項2】 X線源と、このX線源と対向して配置されたX線検出器と、これらX線源及びX線検出器を保持し、被検体の周りを回転駆動される回転円板と、前記X線検出器で検出されたX線の強度に基づき前記被検体の断層像を画像再構成する画像再構成手段とを備えたX線CT装置において、前記X線検出器として請求項1に記載のX線検出器を用いたことを特徴とするX線CT装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同時に複数スライスのX線透過データを検出するX線検出器に係り、特にフォトダイオードアレイの近傍にスライス選択のためのスイッチアレイを配置しても計測に用いないフォトダイオードセルの出力が計測回路に与える影響をなくして高精度の計測が可能なX線検出器及びこのX線検出器を用いて高い診断能の再構成画像が得られるX線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、X線CT装置では、装置のスループット向上のためにスライス方向に複数列のX線検出素子アレイを配列(すなわち、2次元配列)し、一回のX線曝射によって2次元のX線データを収集し、複数のCT画像が得られるマルチスライス型X線CT装置が注目されている(以下、このマルチスライス型X線CT装置に用いるX線検出器をマルチスライス型X線検出器と呼ぶことにする)。このようなマルチスライス型X線CT装置は、上記検査時間の短縮以外に、従来の一列に配列した検出器(以下、シングルスライス型X線検出器と呼び、これを用いたX線CT装置をシングルスライス型X線CT装置と呼ぶことにする)に比較するとX線管から放射されるX線の利用効率が高いという利点もある。
【0003】上記のマルチスライス型X線検出器には、従来のキセノンガスによる電離箱方式の検出器に代わって、高空間分解能及び高S(信号)/N(ノイズ)が得られる、シンチレータを用いた固体検出器が用いられている。この固体検出器は、入射X線を光に変換するシンチレータと、このシンチレータで変換された光を検出して電気信号として出力するシリコンフォトダイオードなどの光検出素子とから成るX線検出素子を、X線源を中心としてチャンネル方向及び該チャンネル方向と直交するスライス方向に円弧状に多数配列して構成される。このようなマルチスライスCT装置の原理を図5を用いて説明する。
【0004】図5において、X線管12から放射されたファン状のX線ビーム102を受けるX線検出器103は、複数のX線検出素子列104によって構成されている。図示の場合、X線検出器103は被検体105のスライス方向に配列された4個のX線検出素子列104-1〜104-4から成る。
【0005】X線ビーム102は被検体18を透過した後にX線検出器103で検出されるが、各X線検出素子列104-1〜104-4ではそれぞれ被検体18の対応するスライス106-1〜106-4におけるX線減衰量を計測することになる。
【0006】このような原理のマルチスライス計測において、X線検出器103は、入射X線を光に変換するシンチレータと、このシンチレータで変換された光を検出して電気信号として出力するシリコンフォトダイオードなどの光検出素子とから成るX線検出素子を多数組み合わせてアレイ状にしてX線検出素子アレイを構成し、このX線検出素子アレイをX線源を中心としてチャンネル方向及び該チャンネル方向と直交するスライス方向に円弧状に多数配列して構成する。
【0007】このように、マルチスライス型X線検出器は、チャンネル方向とスライス方向に多数のX線検出素子が配列されるので、これらのX線検出素子の出力信号は従来のシングルスライス型X線検出器に比べて非常に多くなり、これらの出力信号を限られた実装スペースの中でいかに効率良く取り出すかが大きな課題となる。
【0008】上記のように、X線CT用検出器では多素子配列が要求されることから、シンチレータの出力光を電気信号に変換する光検出素子は単チャンネルチップを並べることは行わず、一つのチップ上に複数のチャンネルを形成した光検出素子アレイを多く用いる。
【0009】光検出素子アレイは、限られた実装スペースの中で高密度に素子を配列しなければならないので、一般にはシリコンフォトダイオードなどの半導体デバイスを用いている。
【0010】しかしながら、従来のシングルスライス型X線検出器の光検出素子アレイは、受光部および出力信号の取出しが単一のチャンネル方向にのみ分離された一次元配列であるが、マルチスライス型X線検出器の光検出素子アレイは、受光部をチャンネル方向およびそれに直交するスライス方向に分離した二次元配列にする必要がある。
【0011】したがって、当然の事ながら、1チャンネル当たりの素子出力信号数はスライス方向分割数に対応して増加してくる。さらにマルチスライスCT装置では、計測スライス幅の変更は入射するX線ビーム幅の変更だけでなく、X線検出素子のスライス方向の素子幅も変更する必要がある。何種類かのスライス幅での計測に対応するためにはX線検出素子はスライス方向に複数のフォトダイオードセルに分割されていて、その分割されたフォトダイオードセルの出力の組み合わせを変えることで計測スライス幅の変更を行なうことになる。この計測スライス幅の変更例について図6を用いて説明する。図6は任意のスライス厚を組み合わせて4スライスを同時に計測する例で、3はスイッチアレイ、6はフォトダイオードアレイである。
【0012】同図(a)は中央部の4スライスを個別に取出すことにより、検出素子のスライス方向基本分割ピッチに対応した「スライス厚1」の4スライス同時計測を行なう場合、同図(b)はスイッチアレイによって2スライスずつの出力を合わせて取出すことにより「スライス厚2」の4スライス同時計測を行なう場合、同様に同図(c)は「スライス厚3」、同図(d)「スライス厚4」の計測を行なう場合である。
【0013】このように、マルチスライス用X線検出素子に使用される光検出素子アレイはスライス方向に多分割されているとともに、その各出力を所望の組合せで外部回路に導けるようにスイッチアレイを組合せておく必要がある。通常、このスイッチアレイは光検出素子アレイの近傍に配置されその間を直接ワイヤボンディング法で接続し、さらにスイッチアレイの出力を配線基板にワイヤボンディング法で接続して基板上に設けられたコネクタから外部回路に信号を取出すようにしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記X線検出素子を構成するフォトダイオード素子の出力電流は、電流/電圧変換回路によって電圧に変換される。図7(a)は前記電流/電圧変換の基本回路で、シンチレータの出力光を受光してこの光を電流に変換するフォトダイオード20と、このフォトダイオード20に流れる電流を増幅する増幅器21と、この増幅器21のマイナスの入力端子と出力端子間に並列に接続された帰還抵抗22とで構成され、前記電流/電圧変換回路の入力電流をIi(A:アンペア)、帰還抵抗22の抵抗値をRf(Ω:オーム)、出力電圧Vo(V:ボルト)との間には以下の関係がある。
Vo=Rf×Ii ………(1)
【0015】しかし、実際には、フォトダイオード素子と増幅器21とを接続する配線材には抵抗分23があるので、この抵抗分23の抵抗値をRi(Ω:オーム)とすると、図7(b)に示すように前記増幅器の入力抵抗Riとして作用する。
【0016】このような抵抗分Riが存在しても、入力電流Iiと出力電圧Voとの間には(1)式の関係が保たれる。しかし、図7(c)に示すように、前記直列抵抗Riとフォトダイオード20との間に外部から寄生のコンデンサCを介して電圧eが印加されると、前記増幅器21(電流/電圧変換回路)は電圧増幅回路として動作し、印加された電圧eのRf/Ri倍の電圧Vo’が出力端にあらわれてしまうことになる。通常、直列抵抗分Riは数10mΩ(ミリオーム)であり、帰還抵抗Rfは数MΩ(メグオーム)であることから、前記増幅器21の電圧増幅率は106〜108倍と大きな値となり、わずかな電圧でも大きな計測誤差の原因となってしまう。
【0017】マルチスライスX線CT用X線検出器のフォトダイオードは、上記のようにスライス方向に複数のセルを用意し、計測スライス幅に合わせてスイッチを切りかえることにより適当なフォトダイオードセルの出力を計測回路に導いている。このとき、計測回路に接続されない外側のフォトダイオードセルにX線が入射した場合(X線管放射部のコリメータにより絞られることで主X線が入射しなくても、主X線が被検体を透過する際に一部は散乱X線となり計測をしない外側のフォトダイオードセルにも入射される)、計測回路に接続されていないフォトダイオードセルでは発生した電荷が外部に放出されないために該電荷に電圧が充電されたままとなる。このように、計測されないフォトダイオードセルに発生した電圧が信号配線間の浮遊静電容量を介して計測チャンネルに漏れ込むと、その電圧値がわずかなものであっても前述したように電圧増幅率が大きな値となってしまうことから計測値にたいして無視できない誤差となってしまうことになる。
【0018】したがって、このような誤差を含んだ計測データでは診断能の高い再構成画像が得られない。そこで、本発明の目的は、複数スライスを同時計測するマルチスライスX線検出器のフォトダイオードアレイの近傍にスライス選択のためのスイッチアレイを配置しても、計測に用いないフォトダイオードセルの出力が計測回路に与える影響をなくして高精度の計測が可能なX線検出器及びこの検出器の出力データを用いて高い診断能の再構成画像が得られるX線CT装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的は、入射する放射線を検知することにより発光するシンチレータと、チャンネル方向およびスライス方向に分離された受光領域を持つ光検出素子アレイと前記スライス方向に分離された受光領域の複数の出力を切り替えて外部回路に導くスイッチ素子アレイとから成るスイッチ回路付光検出素子アレイとを備え、前記シンチレータとスイッチ回路付光検出素子アレイとをチャンネル方向およびスライス方向にX線管焦点を中心とした略円弧上に略等角度ピッチでポリゴン状に複数個配列して成るX線検出器において、前記スイッチ回路は、選択された光検出素子アレイのスライス素子列の出力を外部回路へ導くと共に計測に用いないスライス素子列の出力を前記光検出素子アレイの共通接地電位に接続することによって達成される。
【0020】このように、計測回路に接続しないフォトダイオードセルの出力をフォトダイオードアレイのグラウンド(接地電位)に接続することによって、前記計測に用いないダイオードセルの出力端子を開放したままにしておくことによって発生する電圧を計測に用いるフォトダイオードセルに影響しないようにすることができるので、これによって高精度のX線計測データの取得が可能となる。
【0021】また、本発明は、X線源と、このX線源と対向して配置されたX線検出器と、これらX線源及びX線検出器を保持し、被検体の周りを回転駆動される回転円板と、前記X線検出器で検出されたX線の強度に基づき前記被検体の断層像を画像再構成する画像再構成手段とを備えたX線CT装置において、前記X線検出器として上記に記載のX線検出器を用いることによって、高い診断能の再構成画像が得られるマルチスライスX線CT装置を得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1〜図4を用いて詳細に説明する。
【0023】図1はX線検出素子アレイの外観を示したものである。X線検出素子アレイはプリント基板1の上に搭載されているフォトダイオードアレイ6の入射面にシンチレータ2が搭載されている構造となっている。フォトダイオードアレイ6およびシンチレータ2はチャンネル方向およびスライス方向にそれぞれ分割され各々の部分の出力が取出せるようになっていて、その出力はスイッチアレイ3を通りコネクタ4に接続されて外部回路に接続できるようになっている。
【0024】これは、図6にその一例を示したように、スイッチアレイ3で各検出素子の出力の組み合を変えることで所望のスライス厚さのデータを計測するためである。プリント基板1には取付け穴5が設けてあり、これは完成したX線検出素子アレイをネジ等によって検出器容器内部に配列固定するためのものである。
【0025】図2にフォトダイオードアレイの出力選択を行なうスイッチ回路を示す。この図2はフォトダイオードアレイの1チャンネル分について示した図であり、各チャンネルごとに同様のスイッチ回路が設けられていて、外部からのスライス幅選択信号によって全チャンネルが同時に同じスライス方向のセルの組み合わせの出力を外部回路に接続するように各スイッチ素子(本実施例では電界効果型トランジスタを用いた場合)が動作する。スライス幅選択信号によって各スイッチ素子のオン・オフスイッチング動作をさせるための駆動信号をスイッチ素子駆動信号発生回路7によって発生させ、フォトダイオードアレイの各セルの出力側に設けられているスイッチング回路8を制御することで所望の位置のセルの出力を外部計測回路に取出すようになっている。
【0026】図2では、フォトダイオードのセルは16個並んでいて(#1〜#16)、スライス幅選択信号により、1セル×4列、2セル×4列、4セル×4列の出力が取出せるようになっている。フォトダイオードセルおよびスイッチ素子は左右対称の構成となっていて、スライス幅選択の組み合わせによって分離させておく必要のないセルについては、スイッチ素子に入力される前にセル出力をまとめてしまうことでスイッチ素子の総数を低減させている。左右対称の位置にあるスイッチ素子はそれぞれ同じ動作をするようになっていて、外部回路に取出す出力(Out1〜Out4)も各セルの出力を左右対称に取出すこととなる。計測時のスライス幅選択は、図2の上側のs1〜s3の信号ラインによって行われる。s1は1セル×4列計測、s2は2セル×4列計測、s3は4セル×4列計測を行なうための信号ラインで、3本のうちいずれか一つだけが選択(Highレベルになる)され、他の信号ラインは非選択(Lowレベル)になる。
【0027】s1が選択された場合(s2、s3は非選択)、QA2、QA2’、QBG、QBG’、QCG、QCG’のスイッチング素子はオン(導通)となり、それ以外のスイッチング素子はオフ(非導通)となる。したがって、外部回路に接続されるOut1〜Out4には#7〜#10のセルの出力が取出されることになり、それ以外のセル(#1〜#6、#11〜#16)の出力はグラウンド(接地電位)に接続されることとなる。この結果、s1選択時の各セルと取り出し信号は図3(a)に示すようになる。
【0028】次に、s2が選択された場合(s1、s3は非選択)は、QA1、QA1’、QB2、QB2’、QCG、QCG’のスイッチング素子はオンとなり、それ以外のスイッチング素子はオフとなる。したがって、外部回路に接続されるOut1〜Out4には#5〜#12のセルの出力がそれぞれ2つずつまとめられる形で取出されることになり、それ以外のセル(#1〜#4、#13〜#16)の出力はグラウンド(接地電位)に接続されることとなる。
【0029】この結果、s2選択時の各セルと取り出し信号は図3(b)に示すようになる。
【0030】そして、s3が選択された場合(s1、s2は非選択)は、QA1、QA1’、QB1、QB1’、QC2、QC2’のスイッチング素子はオンとなり、それ以外のスイッチング素子はオフとなる。したがって、外部回路に接続されるOut1〜Out4には#1〜#16のすべてのセルの出力がそれぞれ4つずつまとめられる形で取出されることになる。この結果、s3選択時の各セルと取り出し信号は図3(c)に示すようになる。
【0031】図3から明らかなように、スライス幅の選択によっては計測回路に接続されない外側のセルの出力はすべてグラウンド(接地電位)に接続されることになる。このようにすることによって、計測回路に接続されていないセルに散乱X線等の入射による出力電荷が発生するような場合があったとしても、前記計測回路に接続されていないセルはグラウンド(接地電位)に接続されているために出力ラインに電圧が発生せず、計測回路に接続されている信号に誤差を与えることはない。
【0032】ここでは1セル×4列、2セル×4列、4セル×4列の出力を取出す場合について述べたが、3セル×4列や他の組合せでのセル出力取出しを行なう場合でも、スイッチング素子の回路の組合せを変えることで本実施例のように非選択セルの出力をグラウンド(接地電位)に接続して選択したセルの出力を計測回路に接続させることができる。
【0033】以上のマルチスライス型X線検出器をX線CT装置に搭載した例を図4に示す。
【0034】図4はCT装置の回転板11上への検出器容器13の配置、および検出器容器13内へのX線検出素子アレイ14の配列するようすを示したものである。回転板11上にX線管12と対向させて検出器容器13が搭載されている。検出器容器13の内部には図1〜図3で説明したX線検出素子アレイ14がX線管20の焦点を中心とした略円弧となるポリゴン状に配列されている。また、X線検出素子アレイ14のX線入射部にはX線管20の焦点以外の方向から入射してくる散乱線を除去するためのコリメータ板群15が置かれている。検出器容器13の外側には、検出素子からの信号を増幅するための増幅回路ユニット16が置かれている。回転板11の中央には開口部17があり、この開口部17内に置かれた被検体18を中心として回転板11が回転することにより被検体18の全周方向からのX線透過量の計測が4スライス同時に行えるようになっている。
【0035】上記の本発明のマルチスライス型X線検出器を用いたX線CT装置は、スライス方向に分割されたフォトダイオード(光検出素子)セルからの出力の取り出し方を変えて計測スライス幅を変更するスイッチアレイのうちの外部計測回路に接続しないスイッチアレイと接続されている増幅器(電流/電圧変換回路)への外乱電圧の混入を防止して、誤差のない計測データを検出できるので、この検出データ用いて診断能の高い複数のスライス断層像を一度に得られるX線CT装置とすることができる。
【0036】
【発明の効果】複数スライスを同時計測するマルチスライスX線検出器は、フォトダイオードアレイの近傍にスライス選択のためのスイッチアレイを配置しているが、本発明においては、前記スイッチアレイのうちの外部計測回路に接続しないスイッチアレイの出力端子をグラウンド(接地電位)に接続するようにしたので、計測回路に接続されていないフォトダイオードセルに散乱X線等の入射による出力電荷が発生するような場合があったとしても、これを検出することはないので計測回路に接続されている信号に誤差を生じることがない。したがって、このX線検出器をX線CT装置に用いることによって、診断能の高い複数のスライス断層像を一度に得られるX線CT装置を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000153498
【氏名又は名称】株式会社日立メディコ
【出願日】 平成12年6月12日(2000.6.12)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−346790(P2001−346790A)
【公開日】 平成13年12月18日(2001.12.18)
【出願番号】 特願2000−175193(P2000−175193)