| 【発明の名称】 |
運動量計付き携帯/PHS |
| 【発明者】 |
【氏名】山崎 岩男
【氏名】山崎 貴三代
|
| 【要約】 |
【課題】携帯/PHSに運動量計と体脂肪計を取り付けて計測を容易にすると共に、計測データを交換したり、コンピュータに送信して長期間の記録や分析プログラムによる支援などができるようにする。
【解決手段】人体インピーダンス測定回路2と運動量測定回路3を内蔵し、正面にLCDの表示部Dを設け、その下方にデータの入力を確定する決定ボタンB1と、処理メニューを呼び出すメニューボタンB2と、上下左右のスクロールボタンB3と、入力したデータを修正するクリアボタンB4と、通話を開始する開始ボタンB5と、電源のオン・オフと通話を終了する電源/終了ボタンB6と、0〜9の数字キーと*、#からなるダイヤルボタンB7などを配置する。また、ケース上方の側面に互いに電気的に絶縁する4端子電極を構成する一方の給電側電極E1、E1と、他方の検出側電極E2、E2を固着する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 身体動作を検知して運動量を計測する運動量計測手段と、計測した運動量を表示する表示手段と、を備えてなる運動量計付き携帯/PHS。 【請求項2】 身体動作を検知して運動量を計測する運動量計測手段と、計測した運動量を消費カロリーに換算する消費カロリー換算手段と、換算した消費カロリーを表示する表示手段と、を備えてなる運動量計付き携帯/PHS。 【請求項3】 電極を介して人体インピーダンスを測定する人体インピーダンス測定手段と、測定した人体インピーダンスに基づいて体脂肪率を算出する体脂肪率算出手段と、算出した体脂肪率を表示する表示手段と、を備えてなる運動量計付き携帯/PHS。 【請求項4】 身体動作を検知して運動量を計測する運動量計測手段と、計測した運動量を文字メッセージとしてメール送信するメール送信手段と、を備えてなる運動量計付き携帯/PHS。 【請求項5】 身体動作を検知して運動量を計測する運動量計測手段と、計測した運動量を消費カロリーに換算する消費カロリー換算手段と、換算した消費カロリーを文字メッセージとしてメール送信するメール送信手段と、を備えてなる運動量計付き携帯/PHS。 【請求項6】 電極を介して人体インピーダンスを測定する人体インピーダンス測定手段と、測定した人体インピーダンスに基づいて体脂肪率を算出する体脂肪率算出手段と、算出した体脂肪率を文字メッセージとしてメール送信するメール送信手段と、を備えてなる運動量計付き携帯/PHS。 【請求項7】 前記運動量として身体動作の加速度と回数を計測してなる請求項1または2または4または5記載の運動量計付き携帯/PHS。 【請求項8】 前記メール送信を決められた時刻に自動的に行うようにしてなる請求項4または5または6記載の運動量計付き携帯/PHS。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、健康増進のため各種の身体運動を行うフィットネスなどに使用し、運動量計と体脂肪計を具備する携帯電話やPHSに関する。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】体脂肪は生体にとって重要な役割を担っているが、体脂肪が過剰に蓄積した状態である肥満は、多くの生活習慣病と深い関わりがある。このため、肥満を予防・解消することが健康にとって大切であり、肥満度合いに応じて毎日の運動量を適当にコントロールして消費カロリーと摂取カロリーの収支バランスを適正に保つ必要がある。そのためには体重だけでなく肥満のバロメータである体脂肪率と毎日の運動量をきちんと把握する必要がある。 【0003】このような見地から、体脂肪計と運動量計を兼ね備える携帯用のフィットネス計測器が商品化されているが、これらの商品は計測するときに常に身体に付けていなければならないというわずらわしさがあった。また、毎日の計測データを見ることはできるが、それを長期間記録して、例えば、月単位や年単位の変化を見たり、運動量と体脂肪率の関係をコンピュータで分析して適正な運動方法のアドバイスを得たりするようなことはできなかった。また、計測データは本人が見るだけでいろいろな人と交換して比べてみたり、専門家などに見てもらって第三者の意見を聞くようなこともできなかった。このため、長い間興味を持続させるのが難しく、これらの商品が長期にわたって有効に活用されることが少なかった。 【0004】そこで本発明は、普段持ち歩くことの多い携帯/PHSに運動量計と体脂肪計を取り付けて計測を容易にすると共に、携帯/PHSの通信機能を活用していろいろな人と計測データを交換したり、計測データをコンピュータに送信して長期間の記録や分析プログラムによる支援などができるようにすることを目的になされたものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するために本発明は以下のように構成した。 【0006】すなわち、請求項1の発明は、身体動作を検知して運動量を計測する運動量計測手段と、計測した運動量を表示する表示手段と、を備えてなる運動量計付き携帯/PHSである。請求項2の発明は、身体動作を検知して運動量を計測する運動量計測手段と、計測した運動量を消費カロリーに換算する消費カロリー換算手段と、換算した消費カロリーを表示する表示手段と、を備えてなる運動量計付き携帯/PHSである。請求項3の発明は、電極を介して人体インピーダンスを測定する人体インピーダンス測定手段と、測定した人体インピーダンスに基づいて体脂肪率を算出する体脂肪率算出手段と、算出した体脂肪率を表示する表示手段と、を備えてなる運動量計付き携帯/PHSである。請求項4の発明は、身体動作を検知して運動量を計測する運動量計測手段と、計測した運動量を文字メッセージとしてメール送信するメール送信手段と、、を備えてなる運動量計付き携帯/PHSである。請求項5の発明は、身体動作を検知して運動量を計測する運動量計測手段と、計測した運動量を消費カロリーに換算する消費カロリー換算手段と、換算した消費カロリーを文字メッセージとしてメール送信するメール送信手段と、を備えてなる運動量計付き携帯/PHSである。請求項6の発明は、電極を介して人体インピーダンスを測定する人体インピーダンス測定手段と、測定した人体インピーダンスに基づいて体脂肪率を算出する体脂肪率算出手段と、算出した体脂肪率を文字メッセージとしてメール送信するメール送信手段と、を備えてなる運動量計付き携帯/PHSである。請求項7の発明は、前記運動量として身体動作の加速度と回数を計測してなる請求項1または2または4または5記載の運動量計付き携帯/PHSである。請求項8の発明は、前記メール送信を決められた時刻に自動的に行うようにしてなる請求項4または5または6記載の運動量計付き携帯/PHSである。 【0007】 【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。 【0008】図1に、本発明を実施した運動量計付き携帯/PHSの正面図を示す。運動量計付き携帯/PHS1は、人体インピーダンス測定回路2と運動量測定回路3を内蔵し、正面にLCDの表示部Dを設け、その下方にデータの入力を確定する決定ボタンB1と、処理メニューを呼び出すメニューボタンB2と、上下左右のスクロールボタンB3と、入力したデータを修正するクリアボタンB4と、通話を開始する開始ボタンB5と、電源のオン・オフと通話を終了する電源/終了ボタンB6と、0〜9の数字キーと*、#からなるダイヤルボタンB7などを配置する。また、ケース上方の側面に互いに電気的に絶縁する4端子電極を構成する一方の給電側電極E1、E1と、他方の検出側電極E2、E2を固着する。 【0009】図2に、人体インピーダンス測定回路のブロック図を示す。人体インピーダンス測定回路2は、発振器21が生成する50kHzの正弦波交流電圧を駆動回路22、切換スイッチ23Aを介して給電側電極E1、E1に供給する。 【0010】人体インピーダンスを測定するときは、両腕を肩の高さでまっすぐ伸ばし、図3に示すように、運動量計付き携帯/PHS1を一方の手で握り、他方の手を添えて左右の親指で給電側電極E1、E1と検出側電極E2、E2を押さえる。これにより、左右の検出側電極E2、E2の間に交流電圧が発生し、両手間の人体インピーダンスを測定する。左右の間隔を広くするため、給電側電極E1、E1と検出側電極E2、E2を運動量計付き携帯/PHS1の斜め対向側面に設ける場合は、図4に示すように、左右の親指を給電側電極E1、E1と検出側電極E2、E2に押し当て、左右の手でそれぞれ運動量計付き携帯/PHS1の上部と下部を支持する。 【0011】検出側電極E2、E2に発生した交流電圧を切換スイッチ23A、帯域フィルタ24、整流回路25、増幅器26を介して直流電圧に変換し、波形整形、レベル調整、オフセット調整した後、A/D変換器27、I/Oインタフェース16を介してCPU14に入力する。 【0012】人体インピーダンス測定回路2を構成する要素の経時変化や温度特性による測定誤差を修正するため、人体インピーダンスを測定する前に、検出側回路の出力特性をあらかじめ校正する。すなわち、2つの変量である人体インピーダンスZと検出側回路が検出する交-流電圧Vの関係を回帰直線Z=k・V+C0にあてはめる。そして、抵抗値が既知の2つの抵抗R1とR2の両端に、人体インピーダンスZを測定するときと同じ所定の交流電圧を印加し、抵抗R1とR2の両端に発生する交流電圧Vを検出して回帰直線の比例定数kと固定定数C0を求める。 【0013】このため、CPU14から制御信号を出力してI/Oインタフェース16、切換ユニット28、切換制御回路29Aを介して切換スイッチ23Aを切換え、駆動回路22と帯域フィルタ24との間に2つの抵抗R1とR2を接続する。次に、CPU14から制御信号を出力してI/Oインタフェース16、切換ユニット28、切換制御回路29Bを介して切換スイッチ23Bを切換え、測定対象を抵抗R1あるいは抵抗R2に切換える。 【0014】図5に、本発明を実施した運動量測定回路のブロック図を示す。運動量測定回路3は、電極を介して人体インピーダンスを測定する人体インピーダンス測定手段110と、ボタンを操作して性別、年齢(生年月日)、身長、体重の個人データを入力する個人データ入力手段120と、人体インピーダンスと個人データに基づいて体脂肪率を算出する体脂肪率算出手段130と、個人データと体脂肪率に基づいて基礎代謝量を算出する基礎代謝量算出手段140と、運動量を計測する運動量計測手段150と、計測した運動量と基礎代謝量に基づいて運動の消費カロリーを計算する消費カロリー計算手段160で構成する。 【0015】図6に、運動量計測手段150の運動量計の模式図を示す。運動量計30は、半導体圧力センサ31の圧力ポート31aに揺動自在に振子32を挿入する。振子32は、可撓性の弾性線32aの先端におもり32bを取り付け、基端を半導体圧力センサ31のシリコンダイヤフラム31bに固着する。おもり32bは、動作によって360°方向に揺動し、シリコンダイヤフラム31bが変形してひずみが生じる。これにより、シリコンダイヤフラム31bのストレイン・ゲージでピエゾ抵抗効果による抵抗変化が起こり、動作の加速度に応じて振幅が変化するパルス状のブリッジ電圧が発生する。このパルス状のブリッジ電圧をハイゲインアンプで増幅して身体動作の加速度と回数を計測する。運動量計30は、ばねに取り付けたおもりの相対変位をストレイン・ゲージで検出したり、ばねの代わりに圧電素子を利用しておもりの変位に比例して生じる電荷を検出したり、あるいは、磁界の中をおもりに固定したコイルが動くときに生じる誘導起電力を検出して身体動作の加速度と回数を計測してもよい。 【0016】基礎代謝量算出手段140は、個人データと体脂肪率に基づいて次の計算式によって基礎代謝量を算出する。 基礎代謝量=C0 ×体重×(100−体脂肪率)/100+C1C0 =24.0349 女性40歳未満21.951 女性40歳以上27.717 男性40歳未満25.333 男性40歳以上C1 =427.64 女性40歳未満424.38 女性40歳以上188.21 男性40歳未満243.28 男性40歳以上なお、運動量測定回路3に人体インピーダンス測定手段110と体脂肪率算出手段130を設けない場合は、身長と体重の関係から体表面積を求め、これに性別、年齢別に設定した体表面積1m2 当りの基準基礎代謝量を掛けて基礎代謝量を求めてもよい。 【0017】消費カロリー計算手段160は、運動量計30が計測した身体動作の加速度と回数および基礎代謝量に基づいて安静時を含めた1日の平均運動強度を求め、これに24時間の分数を掛けて1日の消費カロリーを求める。 1日の消費カロリー(kcal)=平均運動強度(kcal/分)×1440(分) 運動強度は、運動の際に消費する1分当りの消費カロリーを表し、次の式によって求める。 運動強度(kcal/分)=(エネルギー代謝率×基礎代謝量+安静時の代謝量)(kcal)/1440(分) エネルギー代謝率は、運動の強さによって基礎代謝量の何倍のカロリーを消費するかを表し、例えば、運動の強さが散歩程度の場合は2.0、歩行程度の場合は3.0、速足は5.0、駈足は7.0などのように、運動の強さとエネルギー代謝率の相関関係を実測によって求める。運動の強さは、運動量計30が計測した身体動作の加速度に比例するのでこれによりその値を推定する。なお、運動量計30が身体動作を検出しないときは安静時と判定し、このときのエネルギー代謝率を0として計算する。また、安静時の代謝量は基礎代謝量の1.2倍とする。 【0018】本発明を実施した運動量計付き携帯/PHSは以上のような構成で、体脂肪を測定するときは、まず、メニューボタンB2で体脂肪測定メニューを呼び出し、決定ボタンB1、スクロールボタンB3、クリアボタンB4、ダイヤルボタンB7などを操作して性別、年齢、身長および体重の個人データを入力する。個人データを入力するときは、それぞれのデフォルト値が表示され、データの入力はそれらの数値を修正しながら行う。また、データを入力する度に決定ボタンB1を押して入力を確定し、これにより次の入力に移行する。個人データの入力は初回のみ行い、体重などデータ値が変化したときだけ先に入力したデータを修正する。次に、スクロールボタンB3を操作して測定開始を選択し、決定ボタンB1を押して体脂肪の測定をスタートさせる。スタートと同時に、運動量計付き携帯/PHS1の側面にある給電側電極E1、E1と検出側電極E2、E2に左右の親指を押し当てる。測定を開始してしばらくすると、表示部Dに算出した体脂肪率と基礎代謝量が表示される。 【0019】運動量を測定するときは、メニューボタンB2で運動量測定メニューを呼び出し、運動量計付き携帯/PHS1を身体に付けた状態でスクロールボタンB3を操作して測定開始を選択し、決定ボタンB1を押して運動量の測定をスタートさせる。運動量の測定は、スケジュール機能を利用して毎日決められた時刻に自動的にスタートさせてもよい。 【0020】測定した運動量を照会するときは、スクロールボタンB3を操作して運動量照会メニューを選択し、決定ボタンB1を押す。これにより、表示部Dに測定した平均運動強度と運動回数および消費カロリーが表示される。 【0021】測定した運動量を送信するときは、スクロールボタンB3を操作して運動量送信メニューを選択し、決定ボタンB1を押す。これにより、測定した運動量がセンタのコンピュータあるいは他の携帯/PHSに送信される。運動量の送信は、スケジュール機能を利用して毎日決められた時刻に自動的に送信させてもよい。 【0022】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の運動量計付き携帯/PHSは運動量計と体脂肪計を備えて計測データを表示する一方、計測データを文字メッセージとしてメール送信する。従って、本発明によれば、普段持ち歩くことの多い携帯/PHSに運動量計と体脂肪計を兼ね備えるので、専用のフィットネス用計測器を余分に身体に付けて持ち歩くわずらわしさがなくなると共に、付け忘れも防止できる。また、計測データをいろいろな人の携帯/PHSと交換することにより、ゲーム感覚でダイエットやエクササイズを楽しむことができる。また、計測データをセンタのコンピュータに送信することにより、計測データを長期間記録できるようになると共に、分析プログラムによる適正な運動方法のアドバイスなどの支援を受けることができるようになる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000114628 【氏名又は名称】ヤーマン株式会社
|
| 【出願日】 |
平成12年6月12日(2000.6.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077779 【弁理士】 【氏名又は名称】牧 哲郎 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開2001−346784(P2001−346784A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月18日(2001.12.18) |
| 【出願番号】 |
特願2000−174639(P2000−174639) |
|