| 【発明の名称】 |
電子内視鏡装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】山中 一浩
【氏名】樋口 充
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| 【要約】 |
【課題】ケーブルを伝送するクロック信号の数を可能な限り減らし、接続ケーブル部分からの高周波電磁波の放射を抑制する。
【解決手段】CCD11の出力信号をデジタル映像処理する電子スコープ10がケーブルを介して新旧のプロセッサ装置18に接続される構成で、この電子内視鏡10のマイコン15では、旧タイプのプロセッサ装置18に接続されたと判定したとき、例えば色データ変換回路16により変換した旧タイプの色信号と共に、2つの基準クロック信号K1,K2をプロセッサ装置18へ供給する。一方、新タイプのプロセッサ装置18に接続されたときは、DVP14から出力された新タイプの色信号と共に、基準クロック信号K1のみを供給する。これにより、不要なクロック信号のケーブル伝送がなくなり、高周波の放射が抑制される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 撮像素子の出力信号に基づいて処理された映像信号を出力すると共に、複数のクロック信号を出力することが可能な電子内視鏡と、この電子内視鏡がケーブルを介して接続され、上記映像信号及びクロック信号に基づき所定の信号処理をする各種のプロセッサ装置と、上記電子内視鏡側に設けられ、上記プロセッサ装置における映像信号の処理形式を判定し、上記複数のクロック信号の内、必要としないクロック信号については出力停止の制御を実行する制御回路とを含んでなる電子内視鏡装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は電子内視鏡装置、特に電子内視鏡とプロセッサ装置とを信号ケーブルで接続する構成の高周波ノイズ対策に関する。 【0002】 【従来の技術】図3には、電子内視鏡装置の全体構成が示されている。図示の電子スコープ(電子内視鏡)1には、その先端部に固体撮像素子であるCCD(Charge CoupledDevice)2が搭載され、この電子スコープ1は、例えばケーブル3及びコネクタ部4により光源装置5に接続され、このコネクタ部4から分岐するケーブル6によってプロセッサ装置7に接続される。 【0003】このような電子内視鏡装置によれば、上記CCD2から出力されたビデオ信号(映像信号)がDVP(デジタルビデオプロセッサ)等で映像処理され、例えばデジタルビデオ信号としてケーブル3,6を介してプロセッサ装置7に伝送される。このプロセッサ装置7では、その他の必要な信号処理が施されると共に、所定のモニタへ出力するための処理が行われることにより、モニタ画面に被観察体画像が表示される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の電子内視鏡装置では、映像処理のためのクロック信号が高速化されていること等から、ケーブル3,6及びその近傍からの高周波(ノイズ)の漏洩・放射が問題となっている。即ち、高画素化に伴い、14.318MHzの整数倍(例えば2,3倍)の高い周波数の基準クロック信号が用いられるようになっており、このクロック周波数の高調波等が高周波ノイズとして発生し易くなっている。 【0005】また、上記電子スコープ1とプロセッサ装置7とを接続するケーブル3,6では装置内の回路部と比較するとノイズ対策が採り難いことから、高周波がケーブル3,6から放射する傾向にある。しかも、最近では、電磁波放射基準が厳しく見直されており、高周波電磁波放射の抑制が要請されている。 【0006】本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ケーブルを伝送するクロック信号の数を可能な限り減らし、接続ケーブル部分からの高周波電磁波の放射を抑制することができる電子内視鏡装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明に係る電子内視鏡装置は、撮像素子の出力信号に基づいて処理された映像信号を出力すると共に、複数のクロック信号を出力することが可能な電子内視鏡と、この電子内視鏡がケーブルを介して接続され、上記映像信号及びクロック信号に基づき所定の信号処理をする各種のプロセッサ装置と、上記電子内視鏡側に設けられ、上記プロセッサ装置における映像信号の処理形式を判定し、上記複数のクロック信号の内、必要としないクロック信号については出力停止の制御を実行する制御回路とを含んでなることを特徴とする。 【0008】例えば、電子内視鏡として、色データ変換回路により処理形式の異なる(出力タイミングも異なる)色データ信号を形成し、新旧のプロセッサ装置に対応したものがあり、この電子内視鏡では、処理形式に対応したクロック信号が複数出力される。そして、この電子内視鏡のマイコンは、接続したプロセッサ装置のマイコンとの間の通信等により、処理形式を判定しており、例えば処理形式が旧タイプのプロセッサ装置であるときは、2種類の基準クロック信号が出力され、新タイプのプロセッサ装置であるときは、1種類の基準クロック信号のみが出力され、もう一方の信号線はハイインピーダンス又はグランド電位に維持される。これにより、ケーブルを伝送する高周波数のクロック信号が減り、ノイズの原因となる高周波電磁波の放射が少なくなる。 【0009】 【発明の実施の形態】図1には、実施形態例に係る電子内視鏡装置の構成が示されており、図示されるように、電子内視鏡(電子スコープ)10では、その先端部にCCD11が設けられ、このCCD11から読み出された撮像信号はCDS(相関二重サンプリング)/AGC(自動利得制御)回路12に供給される。このCDS/AGC回路12では、アナログビデオ信号(映像信号)が相関二重サンプリングされると共に、所定レベルへの増幅が行われる。 【0010】上記CDS/AGC回路12には、アナログビデオ信号をデジタル信号へ変換するA/D変換器13及びビデオ信号をデジタル映像処理するDVP(デジタルビデオプロセッサ)14が接続され、このDVP14等を制御するマイコン15が設けられる。上記DVP14では、デジタルビデオ信号につき、例えばY(輝度)信号、C(色差)信号[R(赤),G(緑),B(青)信号等でもよい]に変換されると共に、ガンマ補正等の処理が施される。 【0011】即ち、上記デジタルビデオ信号は、図2(A),のY0,Y1,Y2…からなるY信号と、図2(B)のようにのY信号と同一速度(周波数)で、R(赤)−Y0,B(青)−Y0,R−Y2,B−Y2,R−Y4…からなるC信号とが、Y:R−Y:B−Y=4:2:2の比率で出力される形式(新タイプ)の信号となる。 【0012】そして、上記DVP14の後段に色データ変換回路16が設けられており、この色データ変換回路16は、上記マイコン15の制御により旧タイプのプロセッサ装置(18)が接続されたときに、図2の(B)と(F)に示される色データ間の変換を行う。即ち、上記図2(B)の新タイプのC信号が図2(F)に示されるように、例えばY信号の1/2の速度(周波数)で、R−Y0,B−Y0,R−Y4,B−Y4…からなるC信号へ変換され、Y:R−Y:B−Y=4:1:1の比率で出力される形式(旧タイプ)の信号とされる。なお、上記DVP14で旧タイプのC(色)信号を形成し、上記色データ変換回路16で新タイプのC信号へ変換することもできる。 【0013】また、上記色データ変換回路16からは、上記の出力速度の異なる色データを処理するための2種類の基準クロック信号、即ち図2(C),(G)に示される基準クロック信号K1(例えば20MHzの周波数信号)と図2(H)に示される基準クロック信号K2(例えば5MHzの周波数信号)が出力される。 【0014】上記電子スコープ10は、ケーブル(図3の3,6)によりプロセッサ装置18に接続されているが、このプロセッサ装置18内には、デジタルビデオ信号をラッチする映像ラッチ回路20が設けられ、このラッチ回路20では基準クロック信号で形成されたラッチパルスにてビデオ信号である上記Y信号、C信号のそれぞれがラッチされる。上記映像ラッチ回路20の後段には、輪郭強調、電気マスク及び各種情報の混合処理等のその他の信号処理をすると共に、各種のモニタへの出力処理をする信号処理回路21、D/A変換器22が配置され、このD/A変換器22の出力は所定のモニタ、記録装置等に供給される。 【0015】また、上記信号処理回路21等を制御するマイコン23が設けられ、このマイコン23によりプロセッサ装置18で採用する処理形式の情報が電子スコープ10へ与えられる。即ち、上記電子スコープ10側のマイコン15は、電源投入時等に上記マイコン23との間で情報通信を行い、プロセッサ装置18の色信号に関する処理形式が新タイプか旧タイプかを判定する。そして、接続したプロセッサ装置18が新タイプであるとマイコン15が判定したときは、色データ変換回路16から図2(C)の基準クロック信号K1のみを出力し、もう一方の信号線には図2(D)の高インピーダンス出力(又はグランド電位)を維持する。また、プロセッサ装置18が旧タイプであると判定したときは、図2(G)の基準クロック信号K1と図2(H)の基準クロック信号K2の両方を出力する。 【0016】実施形態例は以上の構成からなり、まず図1の電子スコープ10のマイコン15は、電源投入時等に上記マイコン23との情報通信により、プロセッサ18側の処理形式が旧タイプ又は新タイプのいずれであるかを判定する。なお、当該電子スコープ10は新タイプの処理形式を採用したものである。 【0017】一方、この電子スコープ10の先端部のCCD11で被観察体の撮像が行われるが、このCCD11の出力信号(アナログ信号)は、CDS/AGC回路12へ供給され、相関二重サンプリングと増幅が行われる。この後、アナログビデオ信号はA/D変換器13でデジタル信号に変換され、DVP14でデジタル映像処理が施される。即ち、ビデオ信号として例えば図2(A),(B)に示されるY:R−Y:B−Y=4:2:2の比率のY信号とC信号が形成されると共に、ガンマ補正等の各種の処理が行われる。 【0018】そして、上記マイコン15にて、接続したプロセッサ装置18が旧タイプであると判定されたときは、上記DVP14から出力された色信号が色データ変換回路16でY:R−Y:B−Y=4:1:1の比率の信号へ変換される。即ち、図2(E),(F)に示されるように、Y信号の1/2の速度のR−Y0,B−Y0,R−Y4,B−Y4…からなるC信号が形成され、このY及びC信号がケーブルを介してプロセッサ装置18へ供給される。また、これらの信号と同時に、図2(G),(H)に示される基準クロック信号K1(例えば5MHz)及びK2(例えば20MHz)が出力される。 【0019】一方、プロセッサ装置18では、上記Y信号,C信号及び2つの基準クロック信号K1,K2が映像ラッチ回路20へ供給され、この映像ラッチ回路20では、Y信号が基準クロック信号K1で形成されたラッチパルス、C信号が基準クロック信号K2で形成されたラッチパルスでラッチされる。その後、これらのデジタルビデオ信号は、信号処理回路21でその他の処理及び出力処理が施され、またD/A変換器22によりアナログビデオ信号とされてモニタへ供給され、このモニタへ被観察体の映像が表示される。 【0020】一方、上記マイコン15にて、接続したプロセッサ装置18が新タイプであると判定された場合は、上記DVP14から出力された色信号がそのまま色データ変換回路16から出力される。即ち、図2(A),(B)に示されるように、Y信号とこれと同一速度のR−Y0,B−Y0,R−Y2,B−Y2…からなるC信号がプロセッサ装置18へ供給される。そして、これらの信号と同時に、図2(C)に示される基準クロック信号K1が出力されるが、基準クロック信号K2は出力されず、他方の信号線では高インピーダンス出力(又はグランド電位)が維持される。 【0021】従って、この場合には旧タイプの電子スコープ10を接続したときと比べると、1つの基準クロック信号の伝送がなくなり、ケーブル部からの高周波電磁波の放射を減らすことが可能となる。 【0022】上記実施形態例では、色データ変換回路16により速度の異なる色データを形成し、これに応じて速度の異なる基準クロック信号K1,K2を出力する場合について説明したが、その他の処理形式でも、複数のクロック信号を出力する場合に同様に適用することができる。 【0023】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、映像信号と共に複数のクロック信号を出力する電子内視鏡に、ケーブルを介して新旧のプロセッサ装置を接続する装置で、上記電子内視鏡側の制御回路により、接続されたプロセッサ装置の映像信号の処理形式を判定し、必要としないクロック信号については出力停止の制御を実行するので、ケーブルを伝送するクロック信号の数を可能な限り減らすことができ、接続ケーブル部分からの高周波電磁波の放射が抑制される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005430 【氏名又は名称】富士写真光機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月31日(2000.3.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100098372 【弁理士】 【氏名又は名称】緒方 保人
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| 【公開番号】 |
特開2001−275957(P2001−275957A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月9日(2001.10.9) |
| 【出願番号】 |
特願2000−96065(P2000−96065) |
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