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【発明の名称】 内視鏡用撮像素子組付け装置
【発明者】 【氏名】高橋 一昭

【要約】 【課題】2枚の回路基板上のグランド端子とグランド線の接続が容易となり、また対向配置された2枚の回路基板が外力によって潰されないようにする。

【解決手段】CCD1の側面にリード線2を介して接続された2枚の回路基板11,12をCCD1の裏側へ折り曲げ、互いの裏面が向き合うように配置する構成において、この2枚の回路基板11,12の対向面にグランド端子パッドKcg1 ,Kcg2 を形成し、これら回路基板11,12の間には、上記端子パッドKcg1 ,Kcg2 を接続し、かつ補強部材となるグランド端子接続部材14を設ける。これによれば、2枚の回路基板11,12のグランド端子パッドKcg1 ,Kcg2 を1本のグランド線7Gに容易に接続でき、またグランド端子接続部材14が2枚の回路基板11,12の位置固定の補強部材となるので、外力に対し強くなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 撮像素子にリード線を介して接続された2枚の回路基板を、上記リード線で折り曲げて互いの面が向き合うように配置し、かつこれら回路基板の対向面のそれぞれにグランド端子を形成し、これら回路基板の間には、上記双方のグランド端子を接続すると共に当該2枚の回路基板の位置を固定するための補強部材となるグランド端子接続部材を設けた内視鏡用撮像素子組付け装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡用撮像素子組付け装置、特に撮像素子に接続した2枚の回路基板を撮像素子面方向から直角方向に曲げて配置する場合のグランド端子接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】内視鏡(電子内視鏡)では、撮像素子であるCCD(Charge Coupled Device)を回路基板に取り付けた撮像素子組付け装置が先端部に配置されている。従来では、この撮像素子組付け装置として、CCDを回路基板上に平行に置いたり、或いはパッケージ内に平行に収納する構成が多く採用されているが、内視鏡の細径化の促進や組立て製作の容易性等を図るために、この回路基板をCCDの面(撮像面)方向外に折り曲げ配置することが考えられている。
【0003】図4には、本願出願人が今回提案している撮像素子組付け装置の構成が示されており、この装置では、撮像素子であるCCD(Charge Coupled Device)1の上面端子部に複数のリード線2が取り付けられ、その上側にほぼ同一の大きさのカバーガラス3が接着剤等で貼着される構成となる。
【0004】上記CCD1には、その上下にセラミック製の回路基板5,6が配置され、この回路基板5,6の表面に形成した端子パッドKa[図1(C)]に上記リード線2を接続することにより、CCD1に回路基板5,6が接続される。この回路基板5,6は、リード線2を折り曲げることにより図4(B)のように、CCD1の撮像面方向に垂直な方向に配置される。
【0005】図4(D)に示されるように、この回路基板5,6の裏側、即ち互いに対向する面には、上記端子パッドKaに図示していないプリント配線によって接続された端子パッドKbが形成されており、このパッドKbに、CCD1の駆動及びビデオ信号の伝送を行うための信号線7が接続される。これによれば、CCD1の面(撮像面)と平行に回路基板を配置しないので、このCCD1の面方向の大きさが小さくなり、これによって細径化の促進が可能となり、また製作も容易となる。
【0006】しかしながら、上記の2枚の回路基板5,6の構成では、図4(D)に示されるように、端子パッドKbの中にグランド端子パッドKbgが設けられており、双方の回路基板5,6のそれぞれのグランド端子パッドKbgに信号線7であるグランド線を接続しなければならず、2本のグランド線が必要になるという不都合がある。
【0007】また、図4の構成では、2枚の回路基板5,6がリード線2で接続されると共に、接着剤等で固定が行われるが、図4(B)から理解されるように、回路基板5,6が矢示Jのように上下方向に動き易く、特に外側からの外力によって潰される可能性がある。これにより、装置自体の破損が起こることになる。
【0008】本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、2枚の回路基板に設けられたグランド端子とグランド線の接続が容易となり、また撮像素子面に垂直な方向に対向配置された2枚の回路基板が外力によって変形し、破損することのない内視鏡用撮像素子組付け装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1に係る内視鏡用撮像素子組付け装置は、撮像素子にリード線を介して接続された2枚の回路基板を、上記リード線で折り曲げて互いの面が向き合うように配置し、かつこれら回路基板の対向面のそれぞれにグランド端子を形成し、これら回路基板の間には、上記双方のグランド端子を接続すると共に当該2枚の回路基板の位置を固定するための補強部材となるグランド端子接続部材を設けたことを特徴とする。
【0010】上記の構成によれば、グランド端子接続部材を導電性材料で支柱状に形成したり、或いは連結導電線プリントを施した合成樹脂製支柱体とすることにより、2枚の回路基板のそれぞれのグランド端子を1本のグランド線に容易に接続することができる。また、このグランド端子接続部材は2枚の回路基板の間に例えば支柱のように配置されるので、回路基板の固定状態が補強され、外力が加わっても潰されたりすることがない。
【0011】
【発明の実施の形態】図1乃至図3には、実施形態例に係る内視鏡用撮像素子組付け装置の構成が示されている。まず、図2において、この撮像素子組付け装置は、図4の場合と同様に、CCD1の上面端子に導体リード線2が接続され、このリード線2の部分と撮像面側の外周に塗布した接着剤によりカバーガラス3が貼着されており、TAB(Tape Automated Bonding)方式等で製作される。
【0012】このCCD1の上下側面に、2枚の回路基板11,12が配置され、この回路基板11,12の表側に形成された端子パッドKa[図2(A)]にCCD1のリード線2が半田付け等により接続される。また、この回路基板11,12の裏側には、上記端子パッドKaに不図示の配線パターン及びスルーホールを介して信号線用の複数の端子パッドKcが形成される[図2(C)]。そして、この2枚の回路基板11,12の端子パッドKcの中に、例えば中央部にグランド端子パッドKcg1 ,Kcg2 が設けられる。
【0013】このようにして、CCD1に接続された回路基板11,12は、図1及び図3に示されるように、リード線2の部分でCCD1の裏側へ90度曲げられる。即ち、CCD1の撮像面に垂直な方向に回路基板11,12の面が配置されて、それらの裏面が対向配置されることになり、この状態でグランド端子接続部材14が両回路基板11,12間に取り付けられる。
【0014】図1(A)に示されるように、このグランド端子接続部材14は、例えば合成樹脂製材料を用いてI形支柱状に製作され、その高さを対向する回路基板11,12の間隔に合わせると共に、その上下面に端子パッドKdを有する配線15がプリント形成される。また、このグランド端子接続部材14として、金属等の導電性部材で図示のI形状に形成したものを用いてもよく、この場合はプリント配線を施す必要がない。
【0015】このようなグランド端子接続部材14は、図1(B)等に示されるように、2枚の回路基板11,12の支柱となるように挿入され、これら回路基板11,12の裏側に形成してある上記グランド端子パッドKcg1 ,Kcg2 に上記端子パッドKdが半田等で接続される。このとき、グランド端子接続部材14と2枚の回路基板11,12との固定状態を更に確実にするために、両者を接着剤等で接着することが好ましい。
【0016】そうして、図1(A),(B)に示されるように、当該回路基板11,12の端子パッドKcには信号線7が接続されるが、同時に例えば下側のグランド端子パッドKcg2 にグランド線7Gが接続される。即ち、上側のグランド端子パッドKcg1 はグランド端子接続部材14の端子パッドKdを含む配線15によって下側の端子パッドKcg2 に接続されており、両方のグランド端子(Kcg1 ,Kcg2)が1本のグランド線7Gに接続されることになる。
【0017】また、この支柱状のグランド端子接続部材14によれば、2枚の回路基板11,12の位置固定の補強部材としての役目をするので、図3(A)に示されるように、特に上下方向から外力Fが加わった場合でも容易に潰れることがなく、組付け装置が破損することもない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、撮像素子の側面に接続された2枚の回路基板を互いの面が向き合うように折り曲げた構成で、この2枚の回路基板の対向面にグランド端子を形成し、これら回路基板の間に、上記グランド端子を接続すると共にこれら回路基板の位置固定のための補強部材となるグランド端子接続部材を設けたので、2枚の回路基板上のそれぞれのグランド端子を1本のグランド線に容易に接続できることになる。また、撮像素子面に垂直な方向に対向配置された2枚の回路基板が外力によって潰されることがないという利点がある。
【出願人】 【識別番号】000005430
【氏名又は名称】富士写真光機株式会社
【出願日】 平成11年11月24日(1999.11.24)
【代理人】 【識別番号】100098372
【弁理士】
【氏名又は名称】緒方 保人
【公開番号】 特開2001−145600(P2001−145600A)
【公開日】 平成13年5月29日(2001.5.29)
【出願番号】 特願平11−332521