| 【発明の名称】 |
超音波診断装置システム |
| 【発明者】 |
【氏名】御園 和裕
【氏名】吉村 武浩
|
| 【要約】 |
【課題】たとえ互いに接続可能であっても超音波観測装置に対応しない超音波内視鏡及び超音波プローブが接続された際には、これを確実に把握して、誤った組み合わせでの使用を未然に防止する。
【解決手段】超音波観測装置20に超音波内視鏡10を接続すると、コード発生部A16は超音波内視鏡10の種別を表す識別コードを発生し、コード発生部B22は超音波観測装置の種別を表す識別コードを発生し、コード変換部17は超音波観測装置20の識別コードに基づき超音波内視鏡10の識別コードを変換する。ここで、識別コードの変換は、これら2つの識別コードが不適合の際は、未接続状態と同様の識別コードに変換され、超音波観測装置20の機能は制限される。また、警報部18からは超音波観測装置20と超音波内視鏡10とが不適合である警報が発せられる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 超音波観測装置と、先端に超音波振動子を有し、上記超音波観測装置に接続する超音波内視鏡及び超音波プローブと、上記超音波内視鏡及び超音波プローブ側に設けられ、該超音波内視鏡及び超音波プローブの種別を表す第一の識別コードを発生する第一の識別コード発生手段と、上記超音波観測装置側に設けられ、この超音波観測装置の種別を表す第二の識別コードを発生する第二の識別コード発生手段と、上記第二の識別コードに基づき上記第一の識別コードを第三の識別コードに変換する識別コード変換手段と、上記第三の識別コードを判別するコード判別手段と、上記コード判別手段で判別した結果に基づいて上記超音波内視鏡及び超音波プローブと上記超音波観測装置を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする超音波診断装置システム。 【請求項2】 前記識別コード変換手段は、前記第二の識別コードと前記第一の識別コードの組み合わせにより警告信号を発生することを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置システム。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、超音波を体内組織に照射し、超音波の持つ組織の音響インピーダンスの境界面で反射する特性を利用し、体内の組織断層画像を得る超音波内視鏡及び超音波プローブ等の超音波診断装置システムに関する。 【0002】 【従来の技術】近年、医療分野においては、超音波振動子から生体組織内に超音波パルスを繰り返し送信し、生体組織から反射される超音波パルスのエコーを受信して、生体内の情報を可視像の超音波断層画像として表示する超音波内視鏡及び超音波プローブが種々提案されている。 【0003】このような、超音波内視鏡及び超音波プローブ等の超音波診断装置システムは、医学的応用として病変の深達度診断、臓器の実質診断が行われており、応用分野も消化管から泌尿器、呼吸器系へと広がりを見せ、ドクターの機器に対する要望も多岐にわたってきている。 【0004】例えば、消化管分野において、病変の胃への浸潤度を調べる為に、深達度診断が行われ、この様な時には、胃粘膜を分解能良く観察する意味で、超音波周波数が20、30 MHzと高いものが要求されている。一方、膵臓、胆嚢などの壁、実質を診断する場合は、胃壁越しに観察する為、深達度のある、低い周波数である7.5 MHz等が使用される。また、最近では、広帯域振動子も開発され、信号帯域が非常に広帯域になったことで、深達度があり、分解能も高い仕様のものも実用化が可能になってきている。更に、体内の管腔にあわせて、様々な径の超音波内視鏡及び超音波プローブが開発されてきた。 【0005】これら多種の超音波内視鏡及び超音波プローブを使用する上で、超音波内視鏡及び超音波プローブを識別する識別コードを超音波観測装置に伝送する必要が生じている。例えば、特開昭63−154160号公報では、少なくとも超音波探触子固有の信号制御情報を記憶する記憶手段を、超音波探触子内に設けた超音波診断装置が開示されている。また、特開平5−31109号公報には、超音波観測装置には、使用が予定される複数のプローブユニットそれぞれの較正用データを予め持たせ、プローブユニットのコネクタプラグ部には、プローブ識別情報を生成する回路を持たせて構成した超音波イメージング装置が開示されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のように超音波内視鏡及び超音波プローブを識別して構成される超音波診断装置においては、互いに接続されている機器が正確に判別できることが超音波診断装置の機能を十分に発揮させる上で重要ある。このため、例えば、特開平11−70109号公報では、予め装備されているプローブタイプを識別する手段とは別に、通常使用外のコネクタピンの電気的状態からプローブタイプを特定する手段を設け、これらを比較してプローブタイプを特定するようにしてプローブタイプの認識精度を向上する技術が開示されている。 【0007】しかしながら、この技術をもってしても、超音波観測装置にコネクタの電気的割り当て等が異なる新しい超音波内視鏡及び超音波プローブが接続された場合は、対応が困難であった。 【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、たとえ互いに接続可能であっても超音波観測装置に対応しない超音波内視鏡及び超音波プローブが接続された際には、これを確実に把握して、誤った組み合わせでの使用を未然に防止することが可能な超音波診断装置システムを提供することを目的としている。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため請求項1記載の発明による超音波診断装置システムは、超音波観測装置と、先端に超音波振動子を有し、上記超音波観測装置に接続する超音波内視鏡及び超音波プローブと、上記超音波内視鏡及び超音波プローブ側に設けられ、該超音波内視鏡及び超音波プローブの種別を表す第一の識別コードを発生する第一の識別コード発生手段と、上記超音波観測装置側に設けられ、この超音波観測装置の種別を表す第二の識別コードを発生する第二の識別コード発生手段と、上記第二の識別コードに基づき上記第一の識別コードを第三の識別コードに変換する識別コード変換手段と、上記第三の識別コードを判別するコード判別手段と、上記コード判別手段で判別した結果に基づいて上記超音波内視鏡及び超音波プローブと上記超音波観測装置を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。 【0010】上記請求項1記載の発明による超音波診断装置システムは、超音波観測装置に超音波内視鏡及び超音波プローブを接続すると、超音波内視鏡及び超音波プローブ側に設けられた第一の識別コード発生手段は、超音波内視鏡及び超音波プローブの種別を表す第一の識別コードを発生し、超音波観測装置側に設けられた第二の識別コード発生手段は、この超音波観測装置の種別を表す第二の識別コードを発生する。すると、識別コード変換手段は、第二の識別コードに基づき第一の識別コードを第三の識別コードに変換し、コード判別手段は、第三の識別コードを判別する。そして、制御手段は、コード判別手段で判別した結果に基づいて超音波内視鏡及び超音波プローブと超音波観測装置を制御する。 【0011】また、請求項2記載の発明による内視鏡医療装置システムは、請求項1記載の超音波診断装置システムにおいて、前記識別コード変換手段は、前記第二の識別コードと前記第一の識別コードの組み合わせにより警告信号を発生することを特徴とするもので、第二の識別コードと第一の識別コードの組み合わせが不適切な場合は警告信号を発生して、ブザーや音声による聴覚的警告や、モニタやランプによる視覚的警告を行う。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1〜図3は本発明の実施の第1形態を示し、図1は超音波診断装置の全体機能説明図、図2はコード発生部A周辺の詳細説明図、図3は超音波観測装置の識別コードと超音波内視鏡の識別コードの対応説明図である。 【0013】図1において、符号1は超音波診断装置を示し、この超音波診断装置1は、本実施の第1形態においては、超音波内視鏡10を図示しないコネクタを介して超音波観測装置20に接続して主要に構成されている。 【0014】上記超音波内視鏡10は、先端に超音波振動子10aを有し、内部に駆動部11、回転位置検出部12、信号伝達部13、信号増幅部14、制御部15、コード発生部A16、コード変換部17及び警報部18の各機能部を備えて構成されている。 【0015】また、上記超音波観測装置20は、内部にコード判別部21、コード発生部B22、コントロール部23、信号処理部24、パルス発生部25、座標変換部26及びDSC27の各機能部を備えて構成されている。 【0016】そして、上記超音波内視鏡10のコード発生部A16では、この超音波内視鏡10の仕様に基づく、超音波周波数コード及びスキャナコード等により構成される識別コードを発生するようになっている。すなわち、この識別コードは第一の識別コードであり、上記コード発生部A16は、第一の識別コード発生手段としてのものである。 【0017】ここで、上記超音波周波数コードは、超音波内視鏡10の超音波振動子10aを識別する為に用いるコードであり、上記スキャナコードは、超音波内視鏡10のスキャン方式、振動子オフセット(超音波振動子10aの放射面と回転軸とのずれを補間する値)等を識別するために用いるコードである。例えば、超音波内視鏡10のスキャン方式は、メカニカルラジアルスキャン、メカニカルセクタスキャン、前方スキャン等多岐に渡る。また、超音波内視鏡10の図示しない先端キャップと超音波振動子10aとの距離情報(オフセット量)を識別する為に用いられる。 【0018】また、上記超音波観測装置20のコード発生部B22は、この超音波観測装置20の識別コードを発生する。すなわち、この識別コードは第二の識別コードであり、上記コード発生部B22は、第二の識別コード発生手段としてのものである。また、上記超音波観測装置20の識別コードは、超音波観測装置20の仕様で別れており、例えば、ローレンジ、ミドルレンジ、ハイレンジ等に別れるようになっている。 【0019】上記コード変換部17は、識別コード変換手段として設けられるもので、まず、上記コード発生部A16からの超音波内視鏡10の識別コードと、上記コード発生部B22からの超音波観測装置20の識別コードとが入力され、これら2つの識別コードを予め設定しておいたコード対応マップ等を参照して比較する。 【0020】ここで、上記コード対応マップは、例えば図3に示すように、超音波内視鏡10の識別コードと超音波観測装置20の識別コードとを基に、各対応する識別コードで接続が可能(図中○印)か否(図中×印)かが判別できるようになっている。例えば、超音波内視鏡10の識別コードが、コードB(周波数コードが30MHzでスキャナコードがラジアルスキャンのコード:予め設定しておく)であり、超音波観測装置20の識別コードがミドルレンジの場合は、上記コード対応マップに従って、接続可能な組み合わせと判定される。 【0021】そして、上記コード変換部17は、超音波内視鏡10の識別コードと超音波観測装置20の識別コードとの対応の結果が、接続可能な組み合わせの場合、上記超音波内視鏡10の識別コードを、超音波観測装置20のコード判別部21へ伝送する。 【0022】上記コード判別部21では、コード判別手段として設けられており、この超音波内視鏡10の識別コードをデコードして、超音波観測装置20の、制御手段としてのコントロール部23へデータを転送し、このコントロール部23は、超音波観測装置20内部の初期設定を行い、各部が初期化される。 【0023】この初期化後の動作について簡単に説明する。まず、上記コントロール部23から、図示しない操作卓からのフリーズ信号(超音波を走査するON/OFF信号)により、コード発生部A16で発生した識別コードに基づいて、駆動部11(例えばDCモータ)を回転させるトリガ信号が、超音波内視鏡10の制御部15へ伝送される。 【0024】すると、上記制御部15では、トリガ信号をトリガにして電圧を発生し、駆動部11を回転させ、超音波振動子10aを回転させる。 【0025】一方、エンコーダ等で構成した上記回転位置検出部12は、上記駆動部11の位置を検出して、z,A,B相パルスを制御部15へフィードバックする。こうして、上記制御部15は、上記z,A,B相により、発生電圧をコントロールし、駆動部11の回転速度を一定に保つ。 【0026】また同時に、上記z,A,B相は、超音波観測装置20のコントロール部23へ出力され、コントロール部23は、例えば上記A相に同期して、送信トリガを発生させる。 【0027】上記構成により、上記送信トリガは、上記駆動部11の回転に同期したパルスとなり、パルス発生部25へ出力される。 【0028】上記パルス発生部25では、超音波振動子10aの周波数に応じた駆動パルスを発生させる。ここで、上述の如く、超音波内視鏡10の識別コードが、コードB(周波数コードが30 MHzでスキャナコードがラジアルスキャンのコード:予め設定しておく)であれば、上記パルス発生部25からは、17ns(=(1/30 MHz)/2)のパルス幅の駆動パルスが超音波振動子10aへ出力される。 【0029】こうして、高電圧パルスより励振された超音波振動子10aは、超音波を発生し、受信エコーを受信する。 【0030】上記受信エコーは、電気信号に変換され、超音波内視鏡10の信号伝達部13へ出力され、この信号伝達部13より伝達された受信信号は、信号増幅部14で増幅され、超音波観測装置20へ出力される。 【0031】上記超音波観測装置20へ出力された受信信号は、コントローラ部23によりコントロールされて、信号処理部24で信号処理される。 【0032】上記信号処理部24では、超音波振動子10aの周波数に応じたBPF(BandPass Filter)、及び、DFS(Dynamic Frequency System)により処理される。また同様に、超音波振動子10aに対応した値にプリセットされた、GAIN、CONTRAST、STC(Sensitive Timegain Control)の値で処理される。こうして、上記信号処理部24で処理された信号は、図示しないADC(ADコンバータ)でディジタル信号に変換され、座標変換部26に出力される。 【0033】上記座標変換部26は、ラジアルスキャンをラスタースキャンに変換すると共に、画像の補間を行う。 【0034】ここで、ラスタスキャンに変換する際に、前記コード発生部A16から発生した識別コードにより、振動子オフセットを発生させる。すなわち、超音波内視鏡10の超音波振動子10aは、内視鏡先端に設けられており、視鏡挿入部の中心に挿入されているフレキシブルシャフト等の回転伝達手段により回転されるようになっている。このため、超音波振動子10aの放射面が、回転伝達手段の軸と同じ面で揃っていれば、オフセットは0になるが、振動子の厚み等で、振動子放射面と軸とがずれ、このまま軸と振動子放射面とがずれた状態で画像化すると、画像が歪んでしまう。従って、超音波内視鏡毎に、振動子オフセットをコード化してもたせ、前記識別コードにより、回路上で、オフセットを補間して画像化するのである。 【0035】こうして、上記座標変換部26により変換されたデータは、DSC(ディジタルスキャンコンバータ)27へ出力され、このDSC27で、ラスタースキャンをTV走査(例えばNTSC)に変換して、図示しないモニタへデータを出力する。上記構成により、超音波振動子10aに適した画像が出力される。 【0036】次に、図2を用いて、コード発生部A16周辺の詳細を説明する。上記コード発生部A16は、4本の信号ラインCode_0〜Code_3とプルアップ抵抗16aにより構成されており、上記Code_1とCode_3はGNDに接地されている。このため、上記Code_0〜Code_3は、{1,0,1,0}となっている。 【0037】次に、上記超音波観測装置20のコード発生部B22よりコードが発生される。この超音波観測装置20の識別コードは、抵抗22aでプルアップされており、コードとしては、例えば“0,1”を発生する。 【0038】そして、上記コード変換部17では、上記超音波観測装置20の識別コードをイネーブル信号として、上記Code_0〜Code_3:{1,0,1,0}を変換する。例えば、イネーブル信号が、“0,1”であれば、Code_0〜Code_3をそのまま出力するが、イネーブル信号が、例えば“0,0”のときには、Code_0〜Code_3を、{1,1,1,1}に変換する。尚、上記超音波内視鏡10の未接続状態では、Code_0〜Code_3:{1,1,1,1}となるように、超音波観測装置20では設定している。 【0039】そして、例えば、図3に示すコード対応マップ中で、×印の記してある接続不可の組み合わせの場合、上述のように、超音波内視鏡10の未接続状態を示すコードをコード変換部17から出力する。 【0040】逆に、図3に示すコード対応マップ中で、○印の記してある接続可能の組み合わせの場合は、コード判別回路21は、コード変換部17により伝送された識別コードを周波数コード、スキャナコードを共に、コントロール部23が読み出せる形式でデータをコーディングして出力する。 【0041】また、上述の如く、プローブ未接続状態では、超音波観測装置20は停止状態となり一切の操作を受け付けなくなる。こうして、このような状態に至った場合に、操作者に何か異常が発生した旨を知らせることが可能となっている。 【0042】そして、上記コード変換部17と接続された上記警報部18が、上記コード変換部17からの警告信号を受けて操作者に報知すべく作動する。例えば、図3に示すコード対応マップ中で、×の記してある組み合わせの場合、上記コード変換部17は、仕様外の組み合わせであるとして、上記警報部18に警告信号を出力する。すると、上記警報部18は、駆動回路18a,18bにより、圧電ブザー18c、LED18dを駆動させて、操作者に警告を行う。尚、警報は、その他、スピーカからの音声、チャイム音等であっても良い。 【0043】このように、本発明の実施の第1形態によれば、超音波観測装置20に超音波内視鏡10を接続すると、コード発生部A16は超音波内視鏡10の種別を表す識別コードを発生し、コード発生部B22は超音波観測装置の種別を表す識別コードを発生し、コード変換部17は超音波観測装置20の識別コードに基づき超音波内視鏡10の識別コードを変換し、この変換したコードをコード判別部21で判別して超音波内視鏡10と超音波観測装置20の制御が行われるようになっているので、たとえ互いに接続可能であっても超音波観測装置20に対応しない超音波内視鏡10が接続された際には、これを確実に把握して、誤った組み合わせでの使用を未然に防止することが可能になる。 【0044】次に、図4は本発明の実施の第2形態による超音波診断装置の全体機能説明図である。尚、本実施の第2形態は、超音波内視鏡と超音波観測装置とをアダプタを介して接続するようにしたもので、前記実施の第1形態と略同様のものには同じ符号を記し説明は省略する。 【0045】すなわち、図4において、符号30は超音波診断装置を示し、この超音波診断装置30は、超音波内視鏡31と超音波観測装置20とをアダプタ32及び図示しないコネクタを介して接続し主要に構成されている。 【0046】上記超音波内視鏡31は、先端に超音波振動子10aを有し、内部に駆動部11、回転位置検出部12、信号伝達部13、信号増幅部14、制御部15及びコード発生部A16の各機能部を備えて構成されている。 【0047】また、上記アダプタ32は、コード変換部17と警報部18とを備えて構成されている。 【0048】このように、アダプタ32を設けて、コード変換部17と警報部18を超音波内視鏡31内から独立させアダプタ32内に設けることにより、前記実施の第1形態の効果に加え、超音波内視鏡31の小型化、コスト削減が可能になる。また、既販の超音波内視鏡に対しても、アダプタ32により対応可能となり、互換性の著しい向上を保つことができる。 【0049】次に、図5〜図8は本発明の実施の第3形態を示し、図5は超音波診断装置の全体機能説明図、図6は擬似B相処理部の回路説明図、図7は擬似B相処理部で生成する信号説明図、図8はz相,A相,B相及び送信トリガの説明図である。尚、本実施の第3形態は、アダプタ32のコード変換部17内部にシリアル変換部を設け、更に、アダプタ32内部に疑似B相処理部を設けて、超音波内視鏡31に設ける回転位置検出部12を簡易的なものに変更したものである。 【0050】このため、本実施の第3形態による超音波診断装置40では、超音波内視鏡41と超音波観測装置20とをアダプタ42及び図示しないコネクタを介して接続する様に構成されている。 【0051】上記超音波内視鏡41は、先端に超音波振動子10aを有し、内部に駆動部11、回転位置検出部43、信号伝達部13、信号増幅部14、制御部15及びコード発生部A16の各機能部を備えて構成されている。 【0052】また、上記アダプタ42は、内部にシリアル変換部44aを有するコード変換部44、警報部18及び疑似B相処理部45を備えて構成されている。 【0053】上記コード変換部44のシリアル変換部44aは、前述したコード変換部17の如く得られる出力結果をシリアル変換して、超音波観測装置20に出力する。すると、超音波観測装置20内のコード判別部21では、上記シリアルデータをパラレルデータに変換して、コントロール部23へ出力する。 【0054】一方、超音波内視鏡41の回転位置検出部43は、駆動部11の回転量を検出して、z相、A相を出力する(前述したB相の出力は行わない)。このz相、A相信号は、制御部15に出力され、駆動部11の回転速度がコントロールされる。 【0055】また、上記制御部15は、疑似B相処理部45にz相、A相を出力し、上記疑似B相処理部45では、A相から疑似B相を生成する。そして、上記疑似B相処理部45から、z相、A相、B相をコントロール部23に出力され、超音波観測装置20がコントロールされる。 【0056】ここで、z相、A相、B相について説明する。A相は、例えばz相に対し、256個のパルスが出力される。よって、周512の分解能を有する360°のラジアル像の超音波画像を得る時、256個のA相パルスの立ち上がり、立ち下がりエッジにより、512パルスを生成する。 【0057】また、上記以上に分解能を向上させたい場合がある。その時、上記A相及び、90°位相のずれたB相を利用し、周1024の分解能を有する超音波画像を得る。その時、A相をB相により逓倍して、256パルスから512パルスを生成するようになっている。上記逓倍した512パルスの立ち上がり、立ち下がりエッジから1024個のパルスを生成するようになっている。例えば、図8に示すように、駆動部11が1回転するごとに1パルス出力されるz相に対し、A相は駆動部11が1回転するごとに256パルス出力される。そして、B相はA相に対して90゜位相がずれたパルスとして出力され、これらz相、A相、B相により、1回転中に1024本の送信トリガが発生させられる。 【0058】そして、本実施の第3形態では、上記B相をエンコーダ等の回転位置検出部から出力させなくても疑似B相処理部45で発生可能としている。この疑似B相処理部45の主要部は、具体的には図6に示すように、コンパレータU1を使用したヒステリシス特性を持たせた回路で構成されている。 【0059】そして、この回路のA点に、図7(a)に示すような、A相の方形波が入力されると、抵抗R1,コンデンサC1によりローパスフィルタが形成されているので、回路のB点での出力は、図7(b)のようになる。 【0060】また、この回路では、抵抗R3,R4,R5,R6によりコンパレータU1のしきい値が設定されており、例えば、コンパレータU1の出力がローであれば、コンパレータU1のしきい値はV1となり、コンパレータU1の出力がハイとなればしきい値はV2となる。こうして、回路のC点における最終出力は、図7(c)に示すようになり、従って、A点での入力A相に比較して、略位相が90°異なるB相が生成される。 【0061】このように、本実施の第3形態によれば、前記実施の第2形態の効果に加え、回転位置検出部43はB相を発生させなくとも良いため、回転位置検出部43の外形を小型化し、また、構造を簡易化することが可能になる。 【0062】ところで、上述のような各超音波診断装置で用いられる警報部18は、超音波内視鏡と超音波観測装置の組み合わせに関する警告を行うのみではなく、超音波内視鏡のスイッチ状態についても操作者に報知できれば、効率が良く好ましい。 【0063】このため、図9に示すように、警報部18を、カウンタ18a,電圧切換器18b,駆動回路18c及び圧電ブザー18dを備えて構成する。 【0064】そして、超音波内視鏡の図示しないスイッチがトグル動作で押されると、S.W.トリガが、カウンタ18aに入力され、カウンタ18aではS.W.トリガの回数をカウントしてカウンタ出力を切り換える。 【0065】このカウンタ出力は、電圧切換器18bに入力され、予め設定した電圧値が出力され、この電圧値で駆動回路18cが圧電ブザー18dを駆動して、所定の周波数の音のブザー音が発せられる。従って、警報部18は、超音波内視鏡のスイッチを切り換える度に、異なる周波数の音が発生可能で、スイッチの状態を操作者に知らせることができる。 【0066】尚、前記各実施の形態においては、それぞれの超音波診断装置を、超音波内視鏡と超音波観測装置との組み合わせで説明しているが、超音波診断装置が超音波プローブと超音波観測装置との組み合わせによるものであっても、本発明が同様に適用できることは云うまでもない。 【0067】[付記] (1) 超音波観測装置と、先端に超音波振動子を有し、上記超音波観測装置に接続する超音波内視鏡及び超音波プローブと、上記超音波内視鏡及び超音波プローブ側に設けられ、該超音波内視鏡及び超音波プローブの種別を表す第一の識別コードを発生する第一の識別コード発生手段と、上記超音波観測装置側に設けられ、この超音波観測装置の種別を表す第二の識別コードを発生する第二の識別コード発生手段と、上記第二の識別コードに基づき上記第一の識別コードを第三の識別コードに変換する識別コード変換手段と、上記第三の識別コードを判別するコード判別手段と、上記コード判別手段で判別した結果に基づいて上記超音波内視鏡及び超音波プローブと上記超音波観測装置を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする超音波診断装置システム。 【0068】(2) 前記識別コード変換手段は、前記第二の識別コードと前記第一の識別コードの組み合わせにより警告信号を発生することを特徴とする付記項1に記載の超音波診断装置システム。 【0069】(3) 前記識別コード変換手段は、前記第一の識別コードと前記第二の識別コードとが不適合の際、前記第三の識別コードを、前記超音波観測装置と前記超音波内視鏡及び超音波プローブとが未接続状態と同様の識別コードに変換し、前記コード判別手段が、上記第三の識別コードを未接続状態のコードと判別した際には、前記制御手段は、少なくとも上記超音波観測装置を機能させないことを特徴とする付記項1又は付記項2に記載の超音波診断装置システム。 【0070】(4) 超音波観測装置本体と、コネクタを介して接続され、超音波内視鏡、プローブ情報を前記装置本体に供給する超音波内視鏡、プローブにおいて、超音波内視鏡、プローブ情報を発生する識別コード発生回路と、前記超音波観測装置より観測装置情報を識別する識別手段と、前記識別手段により、前記超音波内視鏡、プローブの識別コードを変換する識別コード変換手段と、前記識別手段、識別コードよりコントロールされる警報回路と、を有する超音波内視鏡及び、超音波プローブ。 【0071】(5) 観測装置情報を識別する識別手段と、超音波内視鏡、プローブ情報を識別する識別コードと、上記組み合わせ判定回路と、により、特定の組み合わせ時には、超音波内視鏡、プローブの識別コードを前記識別コード変換手段により、変換し前記観測装置に前記超音波内視鏡、プローブ識別コードを伝送することを特徴とする。 【0072】(6) 前記変換した超音波内視鏡、プローブ識別コードでは、前記観測装置が機能しないことを特徴とする。 【0073】 【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明によれば、超音波観測装置側で発生する超音波観測装置の種別を表す第二の識別コードに基づき、超音波内視鏡及び超音波プローブ側で発生する超音波内視鏡及び超音波プローブの種別を表す第一の識別コードを第三の識別コードに変換し、この第三の識別コードの判別結果に基づいて超音波内視鏡及び超音波プローブと超音波観測装置を制御するようになっているので、たとえ互いに接続可能であっても超音波観測装置に対応しない超音波内視鏡及び超音波プローブが接続された際には、これを確実に把握して、誤った組み合わせでの使用を未然に防止することが可能となるという優れた効果を奏する。 【0074】また、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の超音波診断装置システムにおいて、第二の識別コードと第一の識別コードの組み合わせにより警告信号を発生するので、第二の識別コードと第一の識別コードの組み合わせが不適切な場合は警告信号を発生して、操作者に組み合わせが不適切であることを迅速に警告することが可能になる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000000376 【氏名又は名称】オリンパス光学工業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年11月17日(1999.11.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076233 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 進
|
| 【公開番号】 |
特開2001−137246(P2001−137246A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月22日(2001.5.22) |
| 【出願番号】 |
特願平11−327152 |
|