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【発明の名称】 画像処理装置
【発明者】 【氏名】角村 卓是

【要約】 【課題】三次元の再構成データに対して拡大領域指定を三次元で行うことができ、拡大再演算することによってアキシャル、コロナル、サジタル画像全てを拡大し、オペレーターがより細やかな診断を行うことのできる画像処理装置を提供する。

【解決手段】アキシャル画像2、コロナル画像4、サジタル画像6は、図3に示すように表示装置10に出力表示される。診断したい断面画像を3軸断面画像2、4、6それぞれについて選択する。表示された3枚の断面画像2、4、6のうちいずれか1枚(図ではアキシャル画像2)に対して、マウスで拡大させたい患部を含むようにドラッグし拡大領域を入力する。他2枚の断面画像(図ではコロナル画像4、サジタル画像6)に対して自動的に領域が指定され、指定された拡大領域を基に拡大再演算処理が行われ、拡大されたアキシャル画像、コロナル画像、サジタル画像が表示装置10に表示される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 3次元原画像中の互いに直交する3種類の断面画像を表示する表示手段と、前記表示手段に表示させる3つの断面画像を選択する断面画像選択手段と、前記表示手段に表示された3つの断面画像の1つ又は複数の断面画像を用いて3次元の拡大したい拡大領域を設定する拡大領域設定手段と、前記拡大領域設定手段によって設定された3次元の拡大領域を拡大再演算処理する拡大再演算処理手段と、を備え、前記表示手段は前記拡大再演算処理手段によって拡大再演算処理された3種類の断面画像を表示することを特徴とする画像処理装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置に係り、特に三次元原画像中の被検体の体軸と垂直方向に得る断面像(アキシャル画像)、被検体の体軸と平行方向で被検体の側面の方向に得る断面像(コロナル画像)、及び被検体の体軸と平行方向で被検体の正面から背面の方向に得る断面像(サジタル画像)を利用して三次元的な領域を指定し、指定した領域に基づいて拡大再演算処理を行い、その結果得られる拡大された再構成画像を3軸で表示する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像処理装置では、小さな患部の細部をより詳しく診断するために拡大再演算処理を行ってきた。この拡大再演算処理では、既にある再構成画像より診断したい画像を選択し、さらに画像内の拡大したい領域を指定し、この指定に基づいて拡大再演算を行い、結果の画像を表示することができる。以上により小さな患部の診断が可能になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えばコーンビームCTでは二次元のセンサにより取得した投影画像を基に画像再構成を行い、三次元の再構成データを得る。この三次元の再構成データに対して 任意断面方向の断面画像を選択する装置において拡大再演算を行うためには、拡大再演算を行う領域を三次元で指定しなければならないが、これまでそのような画像処理装置がなかった。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、三次元の再構成データに対して拡大領域指定を三次元で行うことができ、拡大再演算することによって3種類の断層画像全てを拡大表示し、オペレーターがより細やかな診断を行うことのできる画像処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成するために、3次元原画像中の互いに直交する3種類の断面画像を表示する表示手段と、前記表示手段に表示させる3つの断面画像を選択する断面画像選択手段と、前記表示手段に表示された3つの断面画像の1つ又は複数の断面画像を用いて3次元の拡大したい拡大領域を設定する拡大領域設定手段と、前記拡大領域設定手段によって設定された3次元の拡大領域を拡大再演算処理する拡大再演算処理手段と、を備え、前記表示手段は前記拡大再演算処理手段によって拡大再演算処理された3種類の断面画像を表示することを特徴とする。
【0006】本発明によれば、表示手段は3次元原画像中の互いに直交する3種類の断面画像を表示し、断面画像選択手段は表示手段に表示させる3つの断面画像を選択する。拡大領域設定手段は表示手段に表示された3つの断面画像の1つ又は複数の断面画像を用いて3次元の拡大したい拡大領域を設定する。拡大再演算処理手段は拡大領域設定手段によって設定された3次元の拡大領域を拡大再演算処理し、表示手段は拡大再演算処理手段によって拡大再演算処理された3種類の断面画像を表示する。このように、拡大領域を三次元で指定することによって、拡大再演算することによって3種類の断面画像全てを拡大表示し、オペレーターがより細やかな診断を行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に係る画像処理装置の好ましい実施の形態について詳説する。
【0008】先ず、本発明の画像処理装置の原理について説明する。コーンビームCTにおいて、再構成によって三次元データが得られ、この三次元のデータは図1に示すように一辺が512pixelの立方体である。このため、図2に示すように、三次元のデータをy−z平面方向に切り出したコロナル画像、x−y平面方向に切り出したアキシャル画像、x−z平面方向に切り出したサジタル画像はそれぞれ512枚である。これらのアキシャル画像、コロナル画像、サジタル画像がメモリに読み込まれる。読み込まれたアキシャル画像2、コロナル画像4、サジタル画像6は、図3に示すように表示装置10に出力表示される。
【0009】図4に示すように、マウスで3軸断面画像それぞれに設置されたスピンボタン12a、12b、12cを押すことによってエディットボックス14a、14b、14c内の画像番号を変化させ、診断したい断面画像を3軸断面画像2、4、6それぞれについて選択する。
【0010】図8に示すように、表示された3枚の断面画像2、4、6のうちいずれか1枚(図8ではアキシャル画像2)に対して、マウスで拡大させたい患部を含むようにドラッグし拡大領域を入力する。拡大領域はトラッカー表示される。
【0011】図9に示すように、他2枚の断面画像(図9ではコロナル画像4、サジタル画像6)に対して自動的に領域が指定される。指定された拡大領域の頂点の座標及びx軸、y軸、z軸の長さの情報を基に、拡大再演算処理が行われる。拡大再演算処理された画像データは図1に示すように一辺が512pixelの立方体であり、表示装置10に出力され、図11に示すように、拡大されたアキシャル画像22、コロナル画像24、サジタル画像26が表示装置10に表示される。
【0012】図12は本発明の画像診断装置の処理手順を示すフローチャートである。
【0013】先ず、画像診断装置の断面画像をメモリに読み込む(ステップ1)。例えばコーンビームCTでは、図1の三次元データを図2に示すようにそれぞれx−y平面、y−z平面、x−z平面方向に切り出してアキシャル画像2、コロナル画像4、サジタル画像6を得る。
【0014】ステップ1で読み込んだアキシャル画像2、コロナル画像4、サジタル画像6を、図3に示すように表示装置10に出力表示する(ステップ2)。
【0015】アキシャル画像2、コロナル画像4、サジタル画像6が表示されたら、マウスでスピンボタン12をクリックすることによってエディットボックス14内の画像番号を変化させ、診断したい断面画像を3軸各々について選択する(ステップ3)。尚、断面画像の選択は前記スピンボタン12でなくとも、図5に示すスクロールバー30や、図6に示すスライダー32、図7に示すエディットボックス34等のダイアログやコントロールで行ってもよい。
【0016】ステップ3で診断したい断面画像の位置を選択したら、拡大領域の入力を行う(ステップ4)。図8の表示画面上で3枚の断面画像のうちいずれか1枚(図8ではアキシャル画像2)に対して拡大領域を入力する。拡大させたい患部を含むようにマウスで患部の左上部分から右下へドラッグすることによって正方形の拡大領域が入力され、トラッカーで拡大領域が表示される。
【0017】1枚の断面画像に対して入力が終了すると、図9のように他2枚の断面画像(図9ではコロナル画像4、サジタル画像6)に対しても、入力した領域の軸方向の長さ、中心座標、選択した断面画像のスライス位置の情報を基に、自動的に領域の指定が行われる(ステップ5)。他2枚の断面画像に対しての指定では、アキシャル画像で入力した領域のx軸長さとy軸長さからz軸長さをx、y軸長さと同じとし、立方体の拡大領域を設定する。x軸長さが決定したら選択スライス位置がx軸長さを二等分するようにx軸位置を決定する(x、y、z軸の方向については図1参照)。このようにすれば1枚の断面画像からの領域入力で三次元の領域が指定できる。
【0018】また、拡大領域の指定において、例えば図10に示すように、断面画像からの入力をしなくとも視野のインチモードが選択できるようなラジオボタン36等のダイアログを設置し、ラジオボタン36でインチモードを選択すると、選択されたインチモードに応じた拡大領域が表示画面に表示されるようにしてもよい。
【0019】ステップ4、5で指定された拡大領域の頂点の座標及びx軸、y軸、z軸の長さの情報を基に、拡大再演算処理を行う(ステップ6)。
【0020】ステップ6で拡大再演算処理された画像データは表示装置10に出力され、図11に示すように、拡大されたアキシャル画像22、コロナル画像24、サジタル画像26が表示装置10に表示される(ステップ7)。マウスでスピンボタン12をクリックすることによってエディットボックス14内の画像番号を変化させ、表示したい断面画像を3軸各々について選択される。
【0021】尚、本実施の形態では拡大領域は立方体で説明したが、3つの断面画像のうち2つを用いてそれぞれ異なるx軸、y軸、z軸の長さが異なる直方体の拡大領域を設定してもよい。
【0022】図13は本発明の画像処理装置のハードウェア構成を示す図である。本発明の画像処理装置はCT40、コーンビームCT42、MRI44等の画像診断装置の画像データを入出力するインターフェース(I/F)46と、画像データを一時的に格納するメモリ48と、演算処理を行うCPU50と、処理結果の表示データを表示する表示装置10と、演算処理に必要なテーブルや表示データを記録するハードディスク52と、画面上のソフトスイッチを操作するマウス54、キーボード56等の外部入力装置とから構成される。
【0023】
【発明の効果】本発明の画像処理装置によれば、拡大領域を三次元で指定することによって、3種類の断層画像全てを拡大表示し、オペレーターがより細やかな診断を行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000153498
【氏名又は名称】株式会社日立メディコ
【出願日】 平成11年11月12日(1999.11.12)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−137231(P2001−137231A)
【公開日】 平成13年5月22日(2001.5.22)
【出願番号】 特願平11−322204