| 【発明の名称】 |
PRF調節方法および装置並びに超音波撮影装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】片岡 宏章
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| 【要約】 |
【課題】最適なPRFを得るPRF調節方法および装置並びにそのようなPRF調節装置を備えた超音波撮影装置を実現する。
【解決手段】超音波エコーのドップラシフトに基づきエコー源の速度分布を求め、速度分布のプロファイルを求め(172)、プロファイルの折り返しを補正し(174)、補正後のプロファイルにおいて速度の最大値を検出し(176)、それに基づいて前記超音波の送波のPRFを調節する(178)。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 超音波を繰り返し送波して受信したエコーのドップラシフトに基づきエコー源の速度分布を求め、前記速度分布のプロファイルを求め、前記プロファイルの折り返しを補正し、前記補正後のプロファイルにおいて速度の最大値を検出し、前記最大値に基づいて前記超音波の送波の繰り返し周波数を調節する、ことを特徴とするPRF調節方法。 【請求項2】 前記折り返しの補正は折り返し部分におけるプロファイルの段差に相当する値を用いて行う、ことを特徴とする請求項1に記載のPRF調節方法。 【請求項3】 前記プロファイルは1次元プロファイルである、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のPRF調節方法。 【請求項4】 前記プロファイルは2次元プロファイルである、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のPRF調節方法。 【請求項5】 予め定められた複数の周波数の中から前記最大値に相当するドップラシフト周波数に最も近い周波数を前記繰り返し周波数として採用する、ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載のPRF調節方法。 【請求項6】 前記最も近い周波数を前記最大値に相当するドップラシフト周波数を超えるものの中から選定する、ことを特徴とする請求項5に記載のPRF調節方法。 【請求項7】 前記最も近い周波数を前記最大値に相当するドップラシフト周波数を超えないものの中から選定する、ことを特徴とする請求項5に記載のPRF調節方法。 【請求項8】 超音波を繰り返し送波して受信したエコーのドップラシフトに基づきエコー源の速度分布を求める速度分布計算手段と、前記速度分布のプロファイルを求めるプロファイル計算手段と、前記プロファイルの折り返しを補正する折り返し補正手段と、前記補正後のプロファイルにおいて速度の最大値を検出する最大値検出手段と、前記最大値に基づいて前記超音波の送波の繰り返し周波数を調節する繰り返し周波数調節手段と、を具備することを特徴とするPRF調節装置。 【請求項9】 前記折り返し補正手段は折り返し部分におけるプロファイルの段差に相当する値を用いて補正する、ことを特徴とする請求項8に記載のPRF調節方法。 【請求項10】 前記プロファイル計算手段は1次元プロファイルを計算する、ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載のPRF調節装置。 【請求項11】 前記プロファイル計算手段は2次元プロファイルを計算する、ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載のPRF調節装置。 【請求項12】 繰り返し周波数調節手段は予め定められた複数の周波数の中から前記最大値に相当するドップラシフト周波数に最も近い周波数を前記繰り返し周波数として選定する繰り返し周波数選定手段を有する、ことを特徴とする請求項8ないし請求項11のうちのいずれか1つに記載のPRF調節装置。 【請求項13】 前記繰り返し周波数選定手段は前記最も近い周波数を前記最大値に相当するドップラシフト周波数を超えるものの中から選定する、ことを特徴とする請求項12に記載のPRF調節装置。 【請求項14】 前記繰り返し周波数選定手段は前記最も近い周波数を前記最大値に相当するドップラシフト周波数を超えないものの中から選定する、ことを特徴とする請求項12に記載のPRF調節装置。 【請求項15】 超音波を繰り返し送波して受信したエコーのドップラシフトに基づきエコー源の速度分布を求める速度分布計算手段と、前記速度分布のプロファイルを求めるプロファイル計算手段と、前記プロファイルの折り返しを補正する折り返し補正手段と、前記補正後のプロファイルにおいて速度の最大値を検出する最大値検出手段と、前記最大値に基づいて前記超音波の送波の繰り返し周波数を調節する繰り返し周波数調節手段と、前記速度分布を画像として表示する表示手段と、を具備することを特徴とする超音波撮影装置。 【請求項16】 前記折り返し補正手段は折り返し部分におけるプロファイルの段差に相当する値を用いて補正する、ことを特徴とする請求項15に記載のPRF調節方法。 【請求項17】 超音波を繰り返し送波して受信したエコーのドップラシフトに基づきドップラ信号のパワーの分布を求めるパワー分布計算手段と、超音波を繰り返し送波して受信したエコーのドップラシフトに基づきエコー源の速度分布を求める速度分布計算手段と、前記速度分布のプロファイルを求めるプロファイル計算手段と、前記プロファイルの折り返しを補正する折り返し補正手段と、前記補正後のプロファイルにおいて速度の最大値を検出する最大値検出手段と、前記最大値に基づいて前記超音波の送波の繰り返し周波数を調節する繰り返し周波数調節手段と、前記パワーの分布を画像として表示する表示手段と、を具備することを特徴とする超音波撮影装置。 【請求項18】 前記折り返し補正手段は折り返し部分におけるプロファイルの段差に相当する値を用いて補正する、ことを特徴とする請求項17に記載のPRF調節方法。 【請求項19】 前記表示手段はドップラシフトの方向を区別して前記パワーを表示する、ことを特徴とする請求項17または請求項18に記載の超音波撮影装置。 【請求項20】 超音波を繰り返し送波して受信したエコーのドップラシフトに基づきエコー源の速度の拍動強度分布を求める拍動強度分布計算手段と、超音波を繰り返し送波して受信したエコーのドップラシフトに基づきエコー源の速度分布を求める速度分布計算手段と、前記速度分布のプロファイルを求めるプロファイル計算手段と、前記プロファイルの折り返しを補正する折り返し補正手段と、前記補正後のプロファイルにおいて速度の最大値を検出する最大値検出手段と、前記最大値に基づいて前記超音波の送波の繰り返し周波数を調節する繰り返し周波数調節手段と、前記拍動強度分布を画像として表示する表示手段と、を具備することを特徴とする超音波撮影装置。 【請求項21】 前記折り返し補正手段は折り返し部分におけるプロファイルの段差に相当する値を用いて補正する、ことを特徴とする請求項20に記載のPRF調節方法。 【請求項22】 前記表示手段は前記拍動強度分布に前記速度分布を組み合わせて表示する、ことを特徴とする請求項20または請求項21に記載の超音波撮影装置。 【請求項23】 前記プロファイル計算手段は1次元プロファイルを計算する、ことを特徴とする請求項15ないし請求項22のうちのいずれか1つに記載の超音波撮影装置。 【請求項24】 前記プロファイル計算手段は2次元プロファイルを計算する、ことを特徴とする請求項15ないし請求項22のうちのいずれか1つに記載の超音波撮影装置。 【請求項25】 繰り返し周波数調節手段は予め定められた複数の周波数の中から前記最大値に相当するドップラシフト周波数に最も近い周波数を前記繰り返し周波数として選定する繰り返し周波数選定手段を有する、ことを特徴とする請求項15ないし請求項22のうちのいずれか1つに記載の超音波撮影装置。 【請求項26】 前記繰り返し周波数選定手段は前記最も近い周波数を前記最大値に相当するドップラシフト周波数を超えるものの中から選定する、ことを特徴とする請求項25に記載の超音波撮影装置。 【請求項27】 前記繰り返し周波数選定手段は前記最も近い周波数を前記最大値に相当するドップラシフト周波数を超えないものの中から選定する、ことを特徴とする請求項25に記載の超音波撮影装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、PRF調節方法および装置並びに超音波撮影装置に関し、特に、超音波エコー(echo)のドップラシフト(Doppler shift)に基づく画像を撮影する場合のPRF(pulse repetition frequency)を調節する方法および装置、並びに、PRF調節装置を備えた超音波撮影装置に関する。 【0002】 【従来の技術】超音波撮影では、超音波を繰り返し送波して受信したエコーのドップラシフトを利用して血流像等を撮影することが行われる。血流像は血流速度の2次元分布を示すCFM(Color Flow Mapping)像、血流の所在を血流方向とともに示すDPDI(Directional Power Doppler Imaging)像、あるいは、血流の拍動強度の2次元分布を示すPFD(Pulsatile Flow Detection)像等として表示される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】CFM像、DPDI像、PFD像等を適切に得るためには、送波超音波の繰り返し周波数すなわちPRFを適切に設定する必要があるが、最適PRFの設定を自動化する技術が無かったので、操作者が手動により試行錯誤的に設定しなければならない不便さがあった。 【0004】本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、最適なPRFを得るPRF調節方法および装置、並びに、そのようなPRF調節装置を備えた超音波撮影装置を実現することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】(1)上記の課題を解決する1つの観点での発明は、超音波を繰り返し送波して受信したエコーのドップラシフトに基づきエコー源の速度分布を求め、前記速度分布のプロファイルを求め、前記プロファイルの折り返しを補正し、前記補正後のプロファイルにおいて速度の最大値を検出し、前記最大値に基づいて前記超音波の送波の繰り返し周波数を調節することを特徴とするPRF調節方法である。 【0006】この観点での発明では、折り返しを補正した速度分布プロファイルの最大値に基づいてPRFを調節する。これにより最高速度に応じてPRFを自動調節することができる。 【0007】(2)上記の課題を解決する他の観点での発明は、超音波を繰り返し送波して受信したエコーのドップラシフトに基づきエコー源の速度分布を求める速度分布計算手段と、前記速度分布のプロファイルを求めるプロファイル計算手段と、前記プロファイルの折り返しを補正する折り返し補正手段と、前記補正後のプロファイルにおいて速度の最大値を検出する最大値検出手段と、前記最大値に基づいて前記超音波の送波の繰り返し周波数を調節する繰り返し周波数調節手段とを具備することを特徴とするPRF調節装置である。 【0008】この観点での発明では、折り返しを補正した速度分布プロファイルの最大値に基づいて、繰り返し周波数調節手段によりPRFを調節する。これにより最高速度に応じてPRFを自動調節することができる。 【0009】(3)上記の課題を解決する他の観点での発明は、超音波を繰り返し送波して受信したエコーのドップラシフトに基づきエコー源の速度分布を求める速度分布計算手段と、前記速度分布のプロファイルを求めるプロファイル計算手段と、前記プロファイルの折り返しを補正する折り返し補正手段と、前記補正後のプロファイルにおいて速度の最大値を検出する最大値検出手段と、前記最大値に基づいて前記超音波の送波の繰り返し周波数を調節する繰り返し周波数調節手段と、前記速度分布を画像として表示する表示手段とを具備することを特徴とする超音波撮影装置である。 【0010】この観点での発明では、折り返しを補正した速度分布プロファイルの最大値に基づいて、繰り返し周波数調節手段によりPRFを調節する。これにより最高速度に応じてPRFを自動調節することができる。このPRFで撮影した速度分布像を表示手段で表示する。これにより適正なCFM像を得ることができる。 【0011】(4)上記の課題を解決する他の観点での発明は、超音波を繰り返し送波して受信したエコーのドップラシフトに基づきドップラ信号のパワーの分布を求めるパワー分布計算手段と、超音波を繰り返し送波して受信したエコーのドップラシフトに基づきエコー源の速度分布を求める速度分布計算手段と、前記速度分布のプロファイルを求めるプロファイル計算手段と、前記プロファイルの折り返しを補正する折り返し補正手段と、前記補正後のプロファイルにおいて速度の最大値を検出する最大値検出手段と、前記最大値に基づいて前記超音波の送波の繰り返し周波数を調節する繰り返し周波数調節手段と、前記パワーの分布を画像として表示する表示手段とを具備することを特徴とする超音波撮影装置である。 【0012】この観点での発明では、折り返しを補正した速度分布プロファイルの最大値に基づいて、繰り返し周波数調節手段によりPRFを調節する。これにより最高速度に応じてPRFを自動調節することができる。このPRFで撮影したパワー分布像を表示手段で表示する。これにより適正なDPDI像を得ることができる。 【0013】(5)上記の課題を解決する他の観点での発明は、超音波を繰り返し送波して受信したエコーのドップラシフトに基づきエコー源の速度の拍動強度分布を求める拍動強度分布計算手段と、超音波を繰り返し送波して受信したエコーのドップラシフトに基づきエコー源の速度分布を求める速度分布計算手段と、前記速度分布のプロファイルを求めるプロファイル計算手段と、前記プロファイルの折り返しを補正する折り返し補正手段と、前記補正後のプロファイルにおいて速度の最大値を検出する最大値検出手段と、前記最大値に基づいて前記超音波の送波の繰り返し周波数を調節する繰り返し周波数調節手段と、前記拍動強度分布を画像として表示する表示手段とを具備することを特徴とする超音波撮影装置である。 【0014】この観点での発明では、折り返しを補正した速度分布プロファイルの最大値に基づいて、繰り返し周波数調節手段によりPRFを調節する。これにより最高速度に応じてPRFを自動調節することができる。このPRFで撮影した拍動強度分布像を表示手段で表示する。これにより適正なPFD像を得ることができる。 【0015】(6)上記の課題を解決する他の観点での発明は、超音波を繰り返し送波して受信したエコーのドップラシフトに基づきエコー源の速度分布を求め、前記速度分布のプロファイルを求め、前記プロファイルの折り返しを補正し、前記補正後のプロファイルにおいて速度の最大値を検出し、前記最大値に基づいて前記超音波の送波の繰り返し周波数を調節し、前記速度分布を画像として表示することを特徴とする超音波撮影方法である。 【0016】この観点での発明では、折り返しを補正した速度分布プロファイルの最大値に基づいてPRFを調節する。これにより最高速度に応じてPRFを自動調節することができる。このPRFで撮影した速度分布像を表示する。これにより適正なCFM像を得ることができる。 【0017】(7)上記の課題を解決する他の観点での発明は、超音波を繰り返し送波して受信したエコーのドップラシフトに基づきドップラ信号のパワーの分布を求め、超音波を繰り返し送波して受信したエコーのドップラシフトに基づきエコー源の速度分布を求め、前記速度分布のプロファイルを求め、前記プロファイルの折り返しを補正し、前記補正後のプロファイルにおいて速度の最大値を検出し、前記最大値に基づいて前記超音波の送波の繰り返し周波数を調節し、前記パワーの分布を画像として表示することを特徴とする超音波撮影方法である。 【0018】この観点での発明では、折り返しを補正した速度分布プロファイルの最大値に基づいてPRFを調節する。これにより最高速度に応じてPRFを自動調節することができる。このPRFで撮影したパワー分布像を表示する。これにより適正なDPDI像を得ることができる。 【0019】(8)上記の課題を解決する他の観点での発明は、超音波を繰り返し送波して受信したエコーのドップラシフトに基づきエコー源の速度の拍動強度分布を求め、超音波を繰り返し送波して受信したエコーのドップラシフトに基づきエコー源の速度分布を求め、前記速度分布のプロファイルを求め、前記プロファイルの折り返しを補正し、前記補正後のプロファイルにおいて速度の最大値を検出し、前記最大値に基づいて前記超音波の送波の繰り返し周波数を調節し、前記拍動強度分布を画像として表示することを特徴とする超音波撮影方法である。 【0020】この観点での発明では、折り返しを補正した速度分布プロファイルの最大値に基づいてPRFを調節する。これにより最高速度に応じてPRFを自動調節することができる。このPRFで撮影した拍動強度分布像を表示する。これにより適正なPFD像を得ることができる。 【0021】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態に限定されるものではない。図1に超音波撮影装置のブロック(block)図を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の動作によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例が示される。 【0022】図1に示すように、本装置は、超音波プローブ2(probe)を有する。超音波プローブ2は、図示しない複数の超音波トランスデューサ(transducer)のアレイ(array)を有する。個々の超音波トランスデューサは例えばPZT(チタン(Ti)酸ジルコン(Zr)酸鉛)セラミックス(ceramics)等の圧電材料によって構成される。超音波プローブ2は、操作者により撮影対象4に当接して使用される。 【0023】超音波プローブ2は送受信部6に接続されている。送受信部6は、超音波プローブ2に駆動信号を与えて超音波を送波させる。送受信部6は、また、超音波プローブ2が受波したエコー信号を受信する。 【0024】送受信部6のブロック図を図2に示す。同図に示すように、送受信部6は送波タイミング(timing)発生ユニット(unit)602を有する。送波タイミング発生ユニット602は、送波タイミング信号を周期的に発生して送波ビームフォーマ(beamformer)604に入力する。送波タイミング信号の周期は後述の制御部18により制御される。 【0025】送波ビームフォーマ604は、送波のビームフォーミング(beamforming)を行うもので、送波タイミング信号に基づき、所定の方位の超音波ビームを形成するためのビームフォーミング信号を生じる。ビームフォーミング信号は、方位に対応した時間差が付与された複数の駆動信号からなる。ビームフォーミングは後述の制御部18によって制御される。送波ビームフォーマ604は、送波ビームフォーミング信号を送受切換ユニット606に入力する。 【0026】送受切換ユニット606は、ビームフォーミング信号を超音波トランスデューサアレイに入力する。超音波トランスデューサアレイにおいて、送波アパーチャ(aperture)を構成する複数の超音波トランスデューサは、駆動信号の時間差に対応した位相差を持つ超音波をそれぞれ発生する。それら超音波の波面合成により、所定方位の音線に沿った超音波ビームが形成される。 【0027】送受切換ユニット606には受波ビームフォーマ610が接続されている。送受切換ユニット606は、超音波トランスデューサアレイ中の受波アパーチャが受波した複数のエコー信号を受波ビームフォーマ610に入力する。受波ビームフォーマ610は、送波の音線に対応した受波のビームフォーミングを行うもので、複数の受波エコーに時間差を付与して位相を調整し、次いでそれら加算して所定方位の音線に沿ったエコー受信信号を形成する。受波のビームフォーミングは後述の制御部18により制御される。 【0028】超音波ビームの送波は、送波タイミング発生ユニット602が発生する送波タイミング信号により、所定の時間間隔で繰り返し行われる。それに合わせて、送波ビームフォーマ604および受波ビームフォーマ610により、音線の方位が所定量ずつ変更される。それによって、撮影対象4の内部が、音線によって順次に走査される。このような構成の送受信部6は、例えば図3に示すような走査を行う。すなわち、放射点200からz方向に延びる音線202で扇状の2次元領域206をθ方向に走査し、いわゆるセクタスキャン(sector scan)を行う。 【0029】送波および受波のアパーチャを超音波トランスデューサアレイの一部を用いて形成するときは、このアパーチャをアレイに沿って順次移動させることにより、例えば図4に示すような走査を行うことができる。すなわち、放射点200からz方向に発する音線202を直線状の軌跡204に沿って平行移動させることにより、矩形状の2次元領域206をx方向に走査し、いわゆるリニアスキャン(linear scan)を行う。 【0030】なお、超音波トランスデューサアレイが、超音波送波方向に張り出した円弧に沿って形成されたいわゆるコンベックスアレイ(convex array)である場合は、リニアスキャンと同様な音線走査により、例えば図5に示すように、音線202の放射点200を円弧状の軌跡204に沿って移動させ、扇面状の2次元領域206をθ方向に走査して、いわゆるコンベックススキャンが行えるのはいうまでもない。 【0031】送受信部6はBモード(mode)処理部10およびドップラ処理部12に接続されている。送受信部6から出力される音線ごとのエコー受信信号は、Bモード処理部10およびドップラ処理部12に入力される。ドップラ処理部12には心電信号検出部8が接続され、撮影対象4の心電信号が入力される。 【0032】Bモード処理部10はBモード画像データを形成するものである。Bモード処理部10は、図6に示すように、対数増幅ユニット102と包絡線検波ユニット104を備えている。Bモード処理部10は、対数増幅ユニット102でエコー受信信号を対数増幅し、包絡線検波ユニット104で包絡線検波して音線上の個々の反射点でのエコーの強度を表す信号、すなわちAスコープ(scope)信号を得て、このAスコープ信号の各瞬時の振幅をそれぞれ輝度値として、Bモード画像データを形成する。 【0033】ドップラ処理部12はドップラ画像データを形成するものである。ドップラ画像データには、後述する速度データ、分散データ、パワーデータ、周波数グラフデータおよび拍動強度データが含まれる。 【0034】ドップラ処理部12は、図7に示すように直交検波ユニット120、MTIフィルタ(moving target indication filter)122、自己相関演算ユニット124、平均流速演算ユニット126、分散演算ユニット128およびパワー(power)演算ユニット130を備えている。 【0035】ドップラ処理部12は、直交検波ユニット120でエコー受信信号を直交検波し、MTIフィルタ122でMTI処理してエコー信号のドップラシフトを求める。また、自己相関演算ユニット124でMTIフィルタ122の出力信号について自己相関演算を行い、平均流速演算ユニット126で自己相関演算結果から平均流速Vを求め、分散演算ユニット128で自己相関演算結果から流速の分散Tを求め、パワー演算ユニット130で自己相関演算結果からドップラ信号のパワーPWを求める。 【0036】これによって、撮影対象4内で移動するエコー源、例えば血液等の平均流速Vとその分散Tおよびドップラ信号のパワーPWを表すそれぞれのデータが音線ごとに得られる。これら画像データは、音線上の各点(ピクセル:pixel)の平均流速、分散およびパワーを示す。以下、平均流速を単に速度という。なお、速度は音線方向の成分として得られる。また、超音波プローブ2に近づく方向と遠ざかる方向とが区別される。なお、エコー源は血液に限るものではなく、例えば血管等に注入されたマイクロバルーン(micro balloon)造影剤等であって良い。以下、血液の例で説明するがマイクロバルーン造影剤の場合も同様である。 【0037】ドップラ処理部12は、また、図8に示すように、ローパスフィルタ(lowpass filter)152、サンプルホールドユニット(samplehold unit)154、バンドパスフィルタ(bandpass filter unit)156および周波数分析ユニット158を有する。 【0038】ローパスフィルタ152は直交検波ユニット120の出力信号をローパスフィルタリングする。ローパスフィルタ152の出力信号をサンプルホールドユニット154により、撮影対象4内のサンプルボリューム(sample volume)の位置に応じてサンプルホールドし、サンプルホールドした信号をバンドパスフィルタ156でバンドパスフィルタリングする。これによって、サンプルボリュームにおけるエコーのドップラシフトを表す信号、すなわち、ポイントドップラ信号が得られる。これを周波数分析ユニット158で周波数分析してドップラシフト周波数を表すデータを得る。以下、ドップラシフト周波数を表すデータを単にドップラ周波数データという。 【0039】ドップラ処理部12は、また、図9に示すように、拍動検出ユニット132およびメモリ134を有する。拍動検出ユニット132は、例えばDSP(digital signal processor)やMPU(micro processing unit)等で構成される。 【0040】拍動検出ユニット132およびメモリ134には、平均流速演算ユニット126の出力データすなわち速度Vがピクセルごとに入力される。また、拍動検出ユニット132には、分散演算ユニット128から分散Tがピクセルごとに入力され、心電信号検出部8から心電信号のR波タイミング信号Rが入力される。 【0041】メモリ134は音線走査の1フレーム(frame)分の入力速度データVを記憶する。記憶された速度データは、入力速度データVのピクセルと同一ピクセルに関する1フレーム前のデータが読み出され、拍動検出ユニット132に入力される。これにより、速度データVがメモリ134を介して1フレーム遅れで拍動検出ユニット132に入力される。 【0042】なお、メモリ134は1フレームに限らず数フレーム分の速度データを記憶し、数フレーム遅れで読み出すようにしても良い。以下、1フレーム遅れの例で説明するが数フレーム遅れの場合も同様である。また、メモリ134は必ずしも記憶装置である必要なく、1フレーム時間ないし数フレーム時間に相当する遅延時間を持つ遅延ユニットであって良い。以下、メモリの例で説明するが遅延ユニットの場合も同様である。1フレーム時間は例えば1/30秒である。 【0043】拍動検出ユニット132は、平均流速演算ユニット126から入力された速度データVn、メモリ134から読み出された速度データVoおよび分散Tを用いた演算に基づいて血流速度の拍動の強度を検出する。拍動強度データPは音線上のピクセルごとの拍動強度を表す。拍動強度の検出は次のようにして行う。 【0044】図10に、心臓の拍動に伴う血流の速度変化すなわち血流速度の拍動を模式的に示す。同図の(a)は心電信号を示し、(b)は動脈性流速、(c)は静脈性流速を示す。(b)に示すように、動脈性流速は心電信号のR波の発生から少し遅れた時刻t1からt2にかけて急激に増加し、ピーク(peak)を過ぎた後は時刻t4からt5にかけて速やかに減少し、その後、残り期間中に緩やかに減少するという変化を繰り返す。静脈性流速は(c)に示すように、時刻t2より遅い時刻t3から速度の増加が始まるが、速度の増加は小幅にとどまる。 【0045】このような流速の変化に応じて、速度データVnも(b)または(c)のように変化する。また、メモリ134から読み出された速度データVoは、1フレーム時間の遅れを持って同様に変化する。以下、速度データVnを現速度Vn、速度データVoを過去速度Voと呼ぶ。 【0046】拍動検出ユニット132は、これら入力データを用いて次式により拍動の強度Pを検出する。 【0047】 【数1】
【0048】ここで、k:定数すなわち、図11に模式的に示すように、現速度Vnと過去速度Voの差に基づいて拍動の強度(拍動性)を検出する。そして、差分値ΔVが大きいほど拍動性が大きいとする。 【0049】あるいは、差分値ΔVを現速度Vnで除算し、次式によって拍動性を検出するようにしても良い。 【0050】 【数2】
【0051】ここで、m:定数(2)式を用いれば、拍動性を正規化して表現できるので便利である。定数mを例えば図12に示すように、現速度Vnに応じて変化する可変定数とし、現速度Vnに応じた重み付けを行うようにしても良い。すなわち、所定値Vthを下回る速度については定数mの値を小さくして重み付けを減らす。これによって、一般的に速度が遅い静脈性血流に対する拍動検出の感度を下げることができ、動脈性血流の拍動検出を確実に行うことができる。なお、可変定数mの特性曲線は図示のものに限らず適宜に設定して良い。 【0052】拍動検出ユニット132は、上式による演算に加えて、分散値Tを参照して拍動性の検出を行う。動脈性流速は静脈性流速に比べて速度の分散が大きいので、分散値Tを参照することにより確実性の高い拍動性検出を行うことができる。すなわち、例えば、(1)式または(2)式によるPの値が大きい場合でも、分散値Tが小さい場合はそれに対応してPの値を縮小し、拍動性検出が過度に行われるのを抑制する。 【0053】Bモード処理部10およびドップラ処理部12は画像処理部14に接続されている。画像処理部14は、Bモード処理部10およびドップラ処理部12からそれぞれ入力されるデータに基づいて、それぞれBモード画像、ドップラ画像、拍動強度画像およびドップラ周波数画像を生成するものである。 【0054】超音波プローブ2、送受信部6、ドップラ処理部12および画像処理部14からなる部分は、本発明における速度分布計算手段の実施の形態の一例である。また、パワー分布計算手段の実施の形態の一例である。また、拍動強度分布計算手段の実施の形態の一例である。 【0055】画像処理部14は、図13に示すように、バス(bus)140によって接続された入力データメモリ(data memory)142、ディジタル・スキャンコンバータ(digital scan converter)144、画像メモリ146およびプロセッサ(processor)148を備えている。 【0056】Bモード処理部10およびドップラ処理部12から音線ごとに入力されたBモード画像データおよびドップラ画像データは、入力データメモリ142にそれぞれ記憶される。入力データメモリ142のデータは、ディジタル・スキャンコンバータ144で走査変換されて画像メモリ146に記憶される。プロセッサ148は、入力データメモリ142および画像メモリ146のデータについてそれぞれ所定のデータ処理を施すものである。データ処理の詳細については後述する。 【0057】画像処理部14には表示部16が接続されている。表示部16は本発明における表示手段の実施の形態の一例である。表示部16は、画像処理部14から画像信号が与えられ、それに基づいて画像を表示するようになっている。なお、表示部16は、カラー(color)画像が表示可能なグラフィックディスプレー(graphic display)等で構成される。 【0058】以上の送受信部6、Bモード処理部10、ドップラ処理部12、画像処理部14および表示部16には制御部18が接続されている。制御部18は、それら各部に制御信号を与えてその動作を制御する。また、被制御の各部から各種の報知信号が入力される。 【0059】制御部18の制御の下で、Bモード動作およびドップラモード動作が実行される。制御部18には操作部20が接続されている。操作部20は操作者によって操作され、制御部18に適宜の指令や情報を入力するようになっている。操作部20は、例えばキーボード(keyboard)やポインティングデバイス(pointing device)およびその他の操作具を備えた操作パネル(panel)で構成される。 【0060】本装置の動作を説明する。操作者は超音波プローブ2を撮影対象4の所望の個所に当接し、操作部20を操作して、例えばBモードとドップラモードを併用した撮影動作を行う。これによって、制御部18による制御の下で、Bモード撮影とドップラモード撮影が時分割で行われる。これにより、例えばドップラモードのスキャンを所定回数行う度にBモードのスキャンを1回行う割合で、Bモードとドップラモードの混合スキャンが行われる。 【0061】Bモードにおいては、送受信部6は、超音波プローブ2を通じて音線順次で撮影対象4の内部を走査して逐一そのエコーを受信する。Bモード処理部10は、送受信部6から入力されるエコー受信信号を対数増幅ユニット102で対数増幅し包絡線検波ユニット104で包絡線検波してAスコープ信号を求め、それに基づいて音線ごとのBモード画像データを形成する。画像処理部14は、Bモード処理部10から入力される音線ごとのBモード画像データを入力データメモリ142に記憶する。これによって、入力データメモリ142内に、Bモード画像データについての音線データ空間が形成される。 【0062】ドップラモードにおいては、送受信部6は超音波プローブ2を通じて音線順次で撮影対象4の内部を走査して逐一そのエコーを受信する。その際、1音線当たり複数回の超音波の送波とエコーの受信が行われる。同一音線における送受信の繰り返し周波数がPRFである。撮影開始時には、PRFとして予め用意されているデフォールト(default)値が用いられる。 【0063】ドップラ処理部12は、エコー受信信号を直交検波ユニット120で直交検波し、MTIフィルタ122でMTI処理し、自己相関演算ユニット124で自己相関を求め、自己相関結果から、平均流速演算ユニット126で平均流速を求め、分散演算ユニット128で分散を求め、パワー演算ユニット130でパワーを求める。また、拍動検出ユニット132により前述のようにして拍動の強度を求める。これらの算出値は、それぞれ、例えば血流等の平均速度とその分散、ドップラ信号のパワーおよび血流等の拍動性を、音線ごとかつピクセルごとに表す画像データとなる。 【0064】ドップラ処理部12は、また、ローパスフィルタ152、サンプルホールドユニット154、バンドパスフィルタ156および周波数分析ユニット158からなる構成により、サンプルボリュームにおけるドップラ周波数データを求める。 【0065】画像処理部14は、ドップラ処理部12から入力される音線ごとかつピクセルごとの各ドップラ画像データ、および、ドップラ周波数データを入力データメモリ142に記憶する。これによって、入力データメモリ142内に、各ドップラ画像データについての音線データ空間、および、ドップラ周波数データ空間がそれぞれ形成される。 【0066】プロセッサ148は、入力データメモリ142のBモード画像データ、ドップラ画像データおよびドップラ周波数データをディジタル・スキャンコンバータ144でそれぞれ走査変換して画像メモリ146に書き込む。その際、ドップラ画像データは、速度に分散を加味したCFM画像データ、パワードップラ(PDI)画像データおよび拍動強度(PFD)画像データとして書き込まれる。PDI画像データには、ドップラシフトの極性に応じた方向性を付与する。このPDI画像を特にDPDI(directional power Dopplerimaging)という。 【0067】PFD画像データは、拍動強度に速度を加味したCFM類似画像データとして書き込むようにしても良い。また、拍動強度にPDI画像データを加味したPDI類似画像データとして書き込むようにしても良い。ドップラ周波数データについては、縦軸を周波数、横軸を時間とするグラフ(graph)上の座標として書き込む。 【0068】プロセッサ148は、Bモード画像データ、CFM画像データ、DPDI画像データ、拍動強度画像データおよびドップラ周波数データを別々な領域に書き込む。Bモード画像は、音線走査面における体内組織の断層像を示すものとなる。CFM画像は、音線走査面における血流速度等の2次元分布を示す画像となる。この画像では血流の方向に応じて表示色を異ならせる。また、速度に応じて表示色の輝度を異ならせる。また、分散に応じて所定の色の混色率を高め表示色の純度を変える。 【0069】DPDI画像は、音線走査面における血流等の存在を方向とともに示す画像となる。DPDI画像では、血流の方向を区別するため表示色は2色とする。表示色はCFM画像に用いる色とは異ならせる。信号強度に応じて表示色の輝度を変える。 【0070】拍動強度画像は、音線走査面における血流等の拍動強度の2次元分布を示す画像となる。拍動強度画像は1色で表される。表示色はCFM画像およびPDI画像に用いる色とは異ならせる。拍動の強度に応じて表示色の輝度を変える。 【0071】拍動強度画像をCFM類似画像またはPDI類似画像として生成するときは、拍動の強度に応じて速度またはパワーの表示色の純度を変える。ただし、分散との区別が明確になるように、混入する色の種類を変える。 【0072】これらの画像を表示部16に表示させる場合には、例えばBモード画像とCFM画像を重ね合わせて表示する。これにより、体内組織との位置関係が明確な血流速度分布像を観察することができる。また、Bモード画像とDPDI画像を重ね合わせて表示する。この場合は、体内組織との位置関係が明確な血管走行状態を観察することができる。 【0073】また、Bモード画像と拍動強度画像を重ね合わせて表示する。この場合は、体内組織との位置関係が明確な動脈走行状態を観察することができる。これによって、血管が動脈性か否かを一目で確認することができる。特に、CFM類似画像またはPDI類似画像で表示した場合は、速度分布とその拍動性、または、流動するエコー源の分布と速度の拍動性を一挙に視認することができる。 【0074】ドップラ周波数の時間変化を示すグラフは、必要に応じて上記の各画像に並べて同一画面に表示する。これによってサンプルボリュームにおけるドプラ周波数の時間変化を観察することができる。 【0075】図14に、PRF調節の観点でのプロセッサ148のブロック図を示す。同図における各部ロックは、例えばコンピュータプログラム(computer program)等により実現される。同図に示すように、プロセッサ148はプルファイル(profile)計算ユニット172を有する。プロファイル計算ユニット172は、入力データメモリ142または画像メモリ146からCFM画像を読み出してそのプロファイルを求める。プロファイル計算ユニット172は、本発明におけるプロファイル計算手段の実施の形態の一例である。 【0076】プロファイルを求める箇所は表示画面上で操作者により指定される。すなわち、例えば図15に示すようなCFM画像が表示されているとすると、この画面上でポインティングデバイス等により2点A,Bを指定することにより、点A,Bを結ぶ直線がプロファイルを求める箇所として指定される。 【0077】プロファイル計算ユニット172は、直線ABに沿うCFM画像の1次元プロファイルすなわち直線AB上の流速分布を求める。これによって例えば図16に示すようなプロファイルが得られる。同図に示すプロファイルは、PRFが血流の最高速度に適合していない場合のものであり、ドップラ周波数に換算した流速は、PRFの1/2に相当する周波数を超えた部分が−PRF/2側から折り返すようになる。このような折り返しを含む図15のCFM画像では、部分的に血流方向が逆に表示されるので、正しい血流状態が表示されない。 【0078】プロファイルは折り返し補正ユニット174に入力される。補正ユニット174は、本発明における折り返し補正手段の実施の形態の一例である。折り返し補正ユニット174は、プロファイルについて折り返しの有無を調べ、折り返しのあるところではそれを補正する。折り返しは直線AB上に並んだデータが0を通過することなく+から−へ、または、−から+に変化したことによって検出する。そして、そのような箇所ではPRFに相当する値をデータに加算することにより折り返しを補正する。これによって、例えば図17に示すようなプロファイルを得る。 【0079】折り返しを補正したプロファイルは最大値検出ユニット176に入力される。最大値検出ユニット176は、入力されたプロファイルについてその最大値maxを求めてPRF調節ユニット178に入力する。PRF調節ユニット178は、入力された最大値maxに基づいて新たなPRFを決定する。新たなPRFは、例えばプロファイルの最大値maxを超える値に決定する。これによって、例えば図18に示すような新たなPRF’が得られる。 【0080】最大値検出ユニット176は、本発明における最大値検出手段の実施の形態の一例である。PRF調節ユニット178は、本発明における繰り返し周波数調節手段の実施の形態の一例である。 【0081】新たなPRF’は制御部18に入力される。制御部18は新たなPRF’を送受信部6に設定し、それに基づく超音波送受信の繰り返しを行わせる。これによって血流の最高速度に適合した繰り返し周波数で超音波の送受信が行われ、方向表示の逆転がない正しいCFM画像を得ることができる。 【0082】PRF調節ユニット178は、例えば図19に示すように、PRF選定ユニット192とメモリ194で構成するようにしても良い。メモリ194には予め値の異なる複数のPRFが記憶されている。PRF選定ユニット192は、メモリに記憶された複数のPRFのうち、最大値検出ユニット176から入力された最大値maxに最も近い値を持つもの選定する。PRF選定ユニット192は、本発明における繰り返し周波数選定手段の実施の形態の一例である。 【0083】選定に当たっては、最大値maxに最も近くかつそれを上回る値を選定する。あるいは、最大値maxに対する大小に関わらず最も近い値を選定する。この場合は最大値maxを下回るPRFが選定される可能性があるが、観察の目的によっては少し折り返しがあったほうが都合がよい場合もある。それを目的として最大値maxに最も近くかつそれを下回る値を選定するようにしても良い。いずれの様式の選定にするかは、予め操作者が操作部20を通じて設定する。 【0084】プロファイルを求める箇所を直線ABで指定する代わりに、例えば図20に示すように2次元のエリア(area)Cで指定するようにしても良い。エリアCで指定した場合は、プロファイル計算ユニット172はエリアCについて2次元のプロファイルを求める。 【0085】折り返し補正ユニット174は2次元プロファイルについて折り返し部分の検出と補正を行い、最大値検出ユニット176は補正後の2次元プロファイルについて最大値maxを求め、それに基づいてPRF調節ユニット178がPRFの最適値を求める。このようにエリアCで指定するときは、そのエリア内での最大値maxが求まるので、PRFをCFM画像を得るためのより適切な値に調節することができる。 【0086】上記の操作は、CFM画像ばかりでなく、DPDI画像またはPFD画像についても行えるようになっている。DPDI画像およびPFD画像については、それらと対をなすCFM画像を画像メモリ146に記憶するようになっている。そこで、表示画面上のDPDI画像またはPFD画像につき直線ABまたはエリアCによりプロファイル計算箇所が指定されたときは、対応するCFM画像について同じ位置のプロファイルを求める。以下、上記と同様にして最適PRFを求める。そして、最適PRFにより精度の良いDPDI画像またはPFD画像を得る。 【0087】上記のようにして求めたPRFは、ポイントドップラのPRFを決めるのに利用することができる。ただし、CFM画像が表現する流速は平均流速であるから、それに基づいて調整したPRFは平均流速の最大値に適合したものになる。これに対して、ポイントドップラでは瞬時流速のドップラ周波数が表示される。平均流速と瞬時流速とは概ね2倍の相違がある。そこで、上記のようにした求めたPRFの2倍の値をポイントドップラ用のPRFとする。これによって、ポイントドプラのPRF調節をも自動化することができる。 【0088】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によれば、最適なPRFを得るPRF調節方法および装置、並びに、そのようなPRF調節装置を備えた超音波撮影装置を実現することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】300019238 【氏名又は名称】ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー
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| 【出願日】 |
平成11年11月5日(1999.11.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085187 【弁理士】 【氏名又は名称】井島 藤治 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−128976(P2001−128976A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月15日(2001.5.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−314614 |
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