| 【発明の名称】 |
内視鏡の操作ワイヤ駆動機構 |
| 【発明者】 |
【氏名】大内 輝雄
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| 【要約】 |
【課題】極めてシンプルで小型軽量かつ低コストに構成することができ、しかも機能的に優れた内視鏡の操作ワイヤ駆動機構を提供すること。
【解決手段】回転体として歯車17を用いると共に、紐状体20を操作ワイヤ10の基端付近の外周面に歯車17のピッチに対応するピッチで螺旋状に巻き付けて固着し、その部分を歯車17に係合させた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】内視鏡の操作部において回転操作される回転体によって操作ワイヤを牽引するための内視鏡の操作ワイヤ駆動機構において、上記回転体として歯車を用いると共に、紐状体を上記操作ワイヤの基端付近の外周面に上記歯車のピッチに対応するピッチで螺旋状に巻き付けて固着し、その部分を上記歯車に係合させたことを特徴とする内視鏡の操作ワイヤ駆動機構。 【請求項2】上記操作ワイヤと上記紐状体の各々に合成樹脂材がコーティングされていて、そのコーティングどうしが溶着されることにより上記操作ワイヤと上記紐状体とが固着されている請求項1記載の内視鏡の操作ワイヤ駆動機構。 【請求項3】上記歯車の歯が上記紐状体の向きに対応して斜め向きに形成されている請求項1又は2記載の内視鏡の操作ワイヤ駆動機構。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、回転体によって操作ワイヤを牽引するための内視鏡の操作ワイヤ駆動機構に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、内視鏡の湾曲操作装置などの場合、円周溝が全周に形成されたプーリーに操作ワイヤの基端部分を巻き回し、プーリーの回転によって操作ワイヤを牽引するようにしたものがある。 【0003】しかし、そのような機構では、操作ワイヤの端部をプーリーに固定しなければならないので、回転角度が著しく制限されたり、操作ワイヤの固定部分への応力集中による切断が起き易い等の欠点がある。 【0004】そこで従来は、回転体としてスプロケット歯車を用い、操作ワイヤの基端に連結したチェーンをスプロケット歯車に係合させて操作ワイヤを牽引していた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、チェーンには相当の厚みと高さがあることから、操作ワイヤの基端にチェーンを連結すると装置が大きく重くなるため、体腔内観察中ずっと操作者が手で保持した状態で操作しなければならない内視鏡操作部が大型で重いものになってしまう。また、チェーンを用いることによりコスト高にもなってしまう。 【0006】そこで本発明は、極めてシンプルで小型軽量かつ低コストに構成することができ、しかも機能的に優れた内視鏡の操作ワイヤ駆動機構を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡の操作ワイヤ駆動機構は、内視鏡の操作部において回転操作される回転体によって操作ワイヤを牽引するための内視鏡の操作ワイヤ駆動機構において、回転体として歯車を用いると共に、紐状体を操作ワイヤの基端付近の外周面に歯車のピッチに対応するピッチで螺旋状に巻き付けて固着し、その部分を歯車に係合させたものである。 【0008】なお、操作ワイヤと紐状体の各々に合成樹脂材がコーティングされていて、そのコーティングどうしが溶着されることにより操作ワイヤと紐状体とが固着されていてもよく、歯車の歯が紐状体の向きに対応して斜め向きに形成されていてもよい。 【0009】 【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図2は内視鏡の全体構成を示しており、操作者が手で保持して操作する操作部1の下端に挿入部可撓管2が連結されている。 【0010】そして、操作部1に配置された湾曲操作ノブ5からの遠隔操作によって屈曲する湾曲部3が挿入部可撓管2の先端に連結され、対物光学系等が内蔵された先端部本体4が湾曲部3の先端に連結されている。6は、処置具挿通チャンネルに通された処置具100の先端部分100aの突出方向を遠隔的に変化させるための起上台操作レバーである。 【0011】図1は、湾曲部3を屈曲させるための操作ワイヤ10を牽引操作するように操作部1内に設けられた湾曲操作ワイヤ駆動装置を示している。一対の操作ワイヤ10は先端が各々湾曲部3の先端部分に連結され、挿入部可撓管2内に挿通配置された密着巻きコイルパイプからなるガイド管12内を通って、基端側が操作部1内に導入されている。 【0012】なお、この実施の形態においては、一対の操作ワイヤ10の基端側が一本に繋がっているが、ガイド管12内に通された部分と操作部1内に配置された部分とを分けて構成して、それらを操作部1内で連結してもよい。13は、ガイド管12の基端部分を操作部1内のフレーム14に固定する固定座である。 【0013】湾曲操作ノブ5によって回転駆動される軸体16に直結して歯車17が配置されており、U字状に曲げ戻された操作ワイヤ10の曲げ戻し部分が、その歯車17に約半周巻回されている。 【0014】操作ワイヤ10の外周面には、紐状体20が歯車17のピッチと同じピッチで螺旋状に巻き付けられて固着されており、その紐状体20のピッチ間の隙間に歯車17の歯が嵌まり込む。 【0015】したがって、図3に示されるように、歯車17としては、歯の向きが紐状体20の向きと同じ斜め向きに形成された「はす歯歯車」になっている。歯形は、紐状体20のピッチ間隙間から外れない形状であればよい。このような構成においては、歯車17が回転位置のどこで操作ワイヤ10と噛み合ってもよく、組み立ての自由度が大きい。 【0016】紐状体20が巻き付けられた部分の操作ワイヤ10と歯車17との係合状態が外れないように、その部分を外面側から囲む外面カバー18が、小ネジ19によってフレーム14に固定されている。21は外面カバー18の位置をずらしてフレーム14に固定することができるように設けられたネジ孔である。 【0017】このような構成により、湾曲操作ノブ5を回転操作して歯車17を回転させると、その歯と共に操作ワイヤ10が軸線方向に移動し、一対の操作ワイヤ10の一方が牽引されて他方が押し出され、その牽引量に対応する角度だけ湾曲部3が屈曲する。 【0018】紐状体20は、湾曲部3が最大限に屈曲された状態でも歯車17との係合が外れない範囲まで操作ワイヤ10に巻き付けられており、その巻き付け両端位置には操作ワイヤ10に移動ストッパ23が固着されている。 【0019】24は、弛み側の操作ワイヤ10に取り付けられた移動ストッパ23を当接させるための固定ストッパであり、Aで示されるように、移動ストッパ23が固定ストッパ24に当接してさらに湾曲操作が行われると、弛み側の操作ワイヤ10は操作部1内の空間で大きく撓むようになっている。 【0020】本発明において、操作ワイヤ10と紐状体20との固着はどのような手段によってもよいが、例えば図4に示されるように、操作ワイヤ10と紐状体20の各々について、金属ワイヤ10a,20aに熱可塑性の合成樹脂材(例えば、ポリアミド樹脂又はポリウレタン樹脂等)のコーティング10b,20bを例えば0.1〜0.3mm程度の厚みで施しておき、紐状体20を操作ワイヤ10に巻き付けた状態で加熱して、双方のコーティング10b,20bどうしを溶着させればよい。 【0021】操作ワイヤ10に用いられる金属ワイヤ10aとしては、例えば1×7撚り、又は1×3撚り等の直径0.3〜1mm程度のステンレス鋼撚り線が用いられ、紐状体20が巻き付けられた部分の外径が、金属ワイヤ10aの直径の3〜5倍程度(例えば1〜5mm程度)の範囲にあればよい。なお、工業用内視鏡として太い管腔内に挿入されるような場合には、使用状況等に応じて操作ワイヤ10の径を太くすればよい。 【0022】操作ワイヤ10は使用を重ねると次第に伸びるが、本発明の装置においては歯車17に対する係合に滑りが発生せず、確実に動作する。ただし、湾曲部3の最大屈曲角度が減衰するので、そのような場合には、図5に示されるように、外面カバー18の固定位置をずらして歯車17に対する噛み合わせ位置をずらせばよい。当初の組み立て時に、例えば操作ワイヤ10が長すぎた場合等には、同じようにしても差し支えない。 【0023】なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば上記の装置を二つ組み合わせて、いわゆる四方向湾曲の操作装置に用いてもよい。また、湾曲操作装置以外の装置に適用してもよい。 【0024】図6は、本発明を先端部本体4に配置された処置具起上台7の操作装置に適用した例を示しており、操作ワイヤ10で処置具起上台7を回動させることにより、処置具挿通チャンネル8に通された処置具100の先端部分100aの突出方向を変えることができる。 【0025】この実施の形態においては、一本の操作ワイヤ10が操作部1内に真っ直ぐに配置され、側面に歯が形成された歯車117が起上台操作レバー6に連結されて操作部1に配置されている。10cは、操作ワイヤ10を接続する繋ぎ管である。 【0026】図7は、本発明を内視鏡のフォーカシング操作装置に適用した例を示しており、先端部本体4に配置された対物レンズ筒9を操作ワイヤ10で光軸方向に進退させることにより、フォーカシングを行うことができる。 【0027】この実施の形態においても、一本の操作ワイヤ10が操作部1内に真っ直ぐに配置され、第1の実施の形態と同様の歯車17によって軸線方向に進退操作される。 【0028】 【発明の効果】本発明によれば、操作部において回転操作される歯車に対して、操作ワイヤの基端付近の外周面に紐状体が螺旋状に巻き付けられて固着されたものを係合させたことにより、極めてシンプルな構成で操作ワイヤを確実に進退操作することができ、小型軽量で低コストでありながら機能的に優れた内視鏡の操作ワイヤ駆動機構を得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000527 【氏名又は名称】旭光学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年11月10日(1999.11.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100091317 【弁理士】 【氏名又は名称】三井 和彦
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| 【公開番号】 |
特開2001−128934(P2001−128934A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月15日(2001.5.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−319134 |
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