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【発明の名称】 内視鏡的止血用先端透明フード
【発明者】 【氏名】山本 博徳

【要約】 【課題】より容易、且つ確実な内視鏡的止血術の開発。

【解決手段】内視鏡的止血を行う際の視野を確保し、圧迫止血用の圧迫用部分及び、同部に高周波処置用電極、もしくは止血剤注出口を設けた内視鏡的止血用先端透明フードの開発。
【特許請求の範囲】
【請求項1】出血点を確認しながら圧迫止血の行える圧迫用の部分を設けた先端透明フード【請求項2】請求項1の圧迫用部分に小電極を露出し、高周波電流による処置を可能とする仕掛け【請求項3】請求項1の圧迫用部分に請求項2の代わりに止血剤注出口を設け、出血点をねらって止血剤を注入できるようにする仕掛け【請求項4】請求項1,2,3を用いて行う内視鏡的止血法
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療技術としての消化管内視鏡検査に関するもので、内視鏡的止血処置の補助具として全く新しいものである。
【0002】
【従来の技術】従来の内視鏡的止血術の補助具としてはヒートプローブ、高周波焼灼等の熱凝固法、エタノール、高張食塩エピネフリン液などの局所注入法、クリッピングなどの機械的止血法などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のいずれの方法を用いる場合にもまず出血点の確認が必要で、大量の出血が持続する場合には出血点を確認することが難しく、出血点がわかっても凝血塊や血液に阻まれ、適切な処置を施すことが難しいことがしばしばある。このように内視鏡的止血が困難な場合は大量輸血が必要となり、また内視鏡的に止血できない場合は手術による外科的止血が必要となる。このような凝血塊や血液による視野確保や処置施行における障害を克服し、内視鏡的止血術をより確実なものにしようというのが課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】内視鏡にて出血点を確認し、確実な止血処置を施すまでの間も無駄な出血の持続がないように、また、血液や、凝血塊があってもそれを排除して視野を確保することができる手段として、出血点の圧迫用部分を設けた内視鏡先端装着用透明フードを考案した。このフードにより凝血塊や血液を排除しながら出血点を探すことが出来、出血点が見つかれば単に透明フードの圧迫用部分を出血点に押し当てるだけで圧迫止血することが可能である。この間、常に透明フードの圧迫用部分を通して出血点は見えており、確実に出血点を圧迫することが可能である。この透明フードによる圧迫だけで止血が完了することもあるが、通常、より確実な止血処置を施すことが必要となると思われる。このようなより確実な止血処置として、高周波電流による止血や、止血剤の局所投与を行える仕掛けを透明フードの圧迫用部分に設けておくのである。このような止血用透明フードを用いれば、確実な止血処置を行うまでの間の無駄な出血が防げ、視野を妨げられないばかりか、高周波電流による止血や、止血剤の局所投与を施す際にも血液や凝血塊に妨げられることが無く、確実に止血処置を施すことが可能となるのである。
【0005】
【発明の実施の形態】先ず、通常内視鏡観察にて出血点を探す。出血点自体が確認できなくとも新鮮な凝血塊の付着などからおおよその出血部位を見つけだす。出血点の予測がつけばあらかじめ内視鏡先端に装着しておいた請求項1の透明フードで凝血塊をはがし、出血点を探す。出血点上の凝血塊をはがすと通常血液が噴出するのが確認される。出血点がわかればすぐに請求項1の圧迫用部分にて出血点を圧迫し、止血する。少量の出血の場合は2、3分の圧迫のみで止血されるが、圧迫のみで不十分な場合は請求項2の小電極に出血点を合わせ、圧迫したままで通電し、凝固止血を行う。この際、請求項2の代わりに請求項3の止血剤注出口を設けた透明フードを用いた場合はこの注出口に出血点を合わせ、圧迫したままで止血剤を出血点に注入して止血をはかる。 このように、圧迫、高周波電流による凝固、止血剤の注入などにより、ほぼ確実に止血することが可能となると思われるが、もしも出血が続くような場合はクリッピングを追加することも可能である。クリッピングによる止血を行う場合でもクリップを準備している間請求項1による圧迫止血を続けておくことが出来るため、無駄な出血を防ぐことが出来、一度確認した出血点を見失うこともない。
【0006】
【実施例】食道、胃、大腸、小腸等の消化管出血。出血は潰瘍、血管異常などの病変からの出血であっても、またポリペクトミー、内視鏡的粘膜切除術などの内視鏡処置に伴う出血であっても有効に実施可能である。その他、呼吸器、泌尿器、生殖器など内視鏡の到達できるところならばどの領域においても実施可能と思われる。
【0007】
【発明の効果】この発明により、これまでの方法では内視鏡的に止血することが不可能であったような出血でも安全かつ確実に止血できるようになる。この方法を用いることにより、内視鏡の熟達者でなければ止血処置が出来なかったような出血に対しても比較的初心者でも容易に止血を行うことが出来るようになるのである。従って、これまでは内視鏡的止血が困難であるため開腹手術や大量輸血が必要とされたような出血でも、より容易、且つ確実に内視鏡的止血が可能となるのである。
【出願人】 【識別番号】598066857
【氏名又は名称】山本 博徳
【出願日】 平成11年11月8日(1999.11.8)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−128924(P2001−128924A)
【公開日】 平成13年5月15日(2001.5.15)
【出願番号】 特願平11−353460