| 【発明の名称】 |
立体視スコープ |
| 【発明者】 |
【氏名】阿部 一博
【氏名】遠山 修
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| 【要約】 |
【課題】バルーン型アクチュエータの容量の増大や特殊形状化を行うことなく、十分な輻輳角変化量を実現した立体視スコープを提供する。
【解決手段】2本のイメージガイド2,2を有する立体視スコープであって、輻輳角変更機構Fが、イメージガイド2,2の先端部2a,2aを相互に連結する無端状帯体7と、バルーン型アクチュエータ8と、から成る。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 2本のイメージガイドを有する立体視スコープに於て、輻輳角変更機構が、上記2本のイメージガイドの先端部を相互に連結するように巻付けられた無端状帯体と、該無端状帯体の内部であって上記2本のイメージガイドの先端部間に配設されたバルーン型アクチュエータと、から構成され、軸心方向から見て該アクチュエータの膨張にて上記無端状帯体が上記2本のイメージガイドの軸心を結ぶ方向に直交する方向へ拡張変形して、該2本のイメージガイドの先端部を相互に接近させて輻輳角を増加させるようにしたことを特徴とする立体視スコープ。 【請求項2】 2本のイメージガイドを有する立体視スコープに於て、輻輳角変更機構が、上記2本のイメージガイドの先端部を相互に連結する帯状部材と、該帯状部材に近接して配設されたバルーン型アクチュエータと、から構成され、アクチュエータの膨張にて上記帯状部材が凸状に拡張変形して、該2本のイメージガイドの先端部を相互に接近させて輻輳角を増加させるようにしたことを特徴とする立体視スコープ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は2本のイメージガイドを有する立体視スコープに関する。 【0002】 【従来の技術】配管内や血管内を観察する場合、一般には、1本のイメージガイドを有する一眼性のファイバスコープや、2本のイメージガイドを有する二眼性のファイバスコープ(立体視スコープ)を使用している。 【0003】しかしながら、一眼性のファイバスコープでは、その画像は平面的であり、複雑な幾何学的環境を十分認識することができなかった。そこで、近年、立体的な観察を行うことができる二眼性のファイバスコープが多用されるようになった。 【0004】本発明者の内の一人は、既に、特願平10− 82534号にて、バルーンを用いて輻輳角θを変化させる発明を提案した。即ち、図10に示すように、2本のイメージガイド31, 31の先端部に、この先端部を支持する前後一対の支持部材32, 33を付設し、さらに、バルーン34を、両支持部材32, 33及び2本のイメージガイド31, 31の間に、配設し、図10中の2点鎖線から実線の如く、バルーン34をエアーにて膨張させることにより、イメージガイド31, 31の先端部の視野方向(輻輳角θ)を増加させる構造のものであった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、図10に示したような構造では、バルーン34は直接イメージガイド31, 31に接触して、押圧し、輻輳角θを変化させるため、動作特性はバルーン34の形状に依存する部分が多かった。 【0006】従って、輻輳角θの変化量を増大させるためには、バルーン34の大型化、(形状・構造の)特殊化が要求されるという問題があり、それに応じて、駆動エネルギー(エアー量等)も増加せねばならないという問題がある。このように、図10に示すような構成のものは、小型化や省エネルギー化が特に要望される用途・分野に於ては、改良の余地があることが、判明した。 【0007】そこで、本発明では、バルーンの容量の増大や特殊形状化を行わず、従来と同等乃至それ以上の輻輳角変化量を実現することを目的とする。また、従来よりも小型のバルーンにて同一の輻輳角変化量を達成し、駆動に要するエネルギー投入量を減少すること(省エネルギー)を他の目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するため、本発明に係る立体視スコープは、2本のイメージガイドを有する立体視スコープに於て、輻輳角変更機構が、上記2本のイメージガイドの先端部を相互に連結するように巻付けられた無端状帯体と、該無端状帯体の内部であって上記2本のイメージガイドの先端部間に配設されたバルーン型アクチュエータと、から構成され、軸心方向から見て該アクチュエータの膨張にて上記無端状帯体が上記2本のイメージガイドの軸心を結ぶ方向に直交する方向へ拡張変形して、該2本のイメージガイドの先端部を相互に接近させて輻輳角を増加させるようにした。 【0009】また、2本のイメージガイドを有する立体視スコープに於て、輻輳角変更機構が、上記2本のイメージガイドの先端部を相互に連結する帯状部材と、該帯状部材に近接して配設されたバルーン型アクチュエータと、から構成され、アクチュエータの膨張にて上記帯状部材が凸状に拡張変形して、該2本のイメージガイドの先端部を相互に接近させて輻輳角を増加させるようにした。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基づいて本発明を詳説する。 【0011】図9に於て本発明に係る立体視スコープの全体の簡略構成を示し、2本のイメージガイド2,2を外被チューブ3に内装し、立体的に観察部位を観察できる。イメージガイド2,2の各基端部はテレビカメラ4,5に接続され、かつ、テレビカメラ4,5は立体視型モニター装置6に接続される。 【0012】このようにして、2本のイメージガイド2,2により同一視野を観察し、その画像を夫々テレビカメラ4,5に導き、この画像をさらにモニター装置6のモニター画面6a上に合成する。 【0013】なお、図示省略するが、ライトガイドを外被チューブ3内に挿入し、観察部位を照射して、イメージガイド2,2にて観察しても良い。また、イメージガイド2,2は直視形の場合を示し、その先端には対物レンズ(図示省略)が付設されている。 【0014】ところで、図1〜図4に於て、第1の実施の形態を示す。外被チューブ3の先端部に対応するイメージガイド2,2の先端部2a,2aを無端状帯体7にて巻付けて、相互に連結する。この無端状帯体7の内部であって、2本のイメージガイド2,2の先端部2a,2a間に平行に、バルーン型アクチュエータ8が配設される。 【0015】本発明では、立体視スコープの先端部に輻輳角変更(視差可変)機構Fを具備し、その輻輳角変更(視差可変)機構Fが、上記無端状帯体7とアクチュエータ8とから、構成されており、しかも、(立体視スコープの先端部を)軸心方向から見て、アクチュエータ8の非膨張状態の図2と膨張状態の図4とを、比較対比すれば明らかなように、アクチュエータ8の膨張にて無端状帯体7の側壁部7a,7aが、2本のイメージガイド2,2の軸心L2 ,L2 を結ぶ方向(Ly)に直交する方向Lxへ拡張変形して、2本のイメージガイド2,2の先端部2a,2aを相互に(上記Ly方向に)接近させて、輻輳角θを増加させる。逆に、アクチュエータ8が収縮すれば、図4から図2のように、無端状帯体7を介して、イメージガイド2,2自体の弾性復元力にて、復元する。 【0016】上記無端状帯体7は、いわば駆動伝達体の機能をなし、バルーン型アクチュエータ8の膨張・収縮動作が、駆動伝達体としての無端状帯体7を介して、イメージガイド先端部2a,2aに及ぼされて、輻輳角θが増減変化する。駆動伝達体としての無端状帯体7は、金属薄板や合成繊維布体等をもって構成し、伸縮量が小さい素材が望ましい。 【0017】バルーン型アクチュエータ8は、シリコーンゴム、ラテックス等の伸縮性の材料、又は、ポリイミド、PET等の非伸縮性材料から成り、このバルーン型アクチュエータ8は、エアー導入機構9にてエアーが導入されて、図1(図2)から図3(図4)のように膨張する。このエアー導入機構9は、イメージガイド2,2と平行に配設されたエアー導入管10と、これにエアーを供給する(図外の)エアー供給源と切換弁とを、備える。 【0018】ところで、図1と図2に於て、外被チューブ3の最先端面には透明キャップ11が固着されている。かつ、外被チューブ3のこの透明キャップ11から小さな寸法だけ基端側へ寄った位置に、支持部材12が外被チューブ3に内装されており、2本のイメージガイド2,2がこの支持部材12の孔部12a,12aへ挿入して、図1と図2のように、イメージガイド先端部2aが片持梁状に保持され、弾性的に弯曲真直変形可能である。 【0019】図1〜図4の実施の形態を従来例の図10と比較すれば明らかなように、無端状帯体7を駆動伝達体として、アクチュエータ8とイメージガイド先端部2a,2aとの間に、介在させた構造によって、アクチュエータ8の動作量(膨縮変化量)を従来よりも増幅しているといえる。従って、バルーン型アクチュエータ8を小型化可能となり、かつ、特殊な形状も不要となる。 【0020】次に、図5〜図8は他の実施の形態を示す。この図5〜図8に於て、図1・図3に仮想線にて示した外被チューブ3,透明キャップ11等は、図示省略したが、同様に図5〜図8の場合にも、具備している。そして、支持部材12から先端側へ片持梁状に突設されたイメージガイド2,2の先端部2a,2aを、軸心L2 方向の微小間隔Aをもって平行にかつ軸心L2 と直交する平面上に配設された2枚の帯状部材13, 13にて、相互に連結している。 【0021】具体的には、帯状部材13, 13は、後述のバルーン型アクチュエータ8の非膨張状態では、図5のように軽く接触する程度の微小間隔Aをもって、平行に配設された帯片部14と、この帯片部14をイメージガイド2の先端部2aに取着する連繋線部15, 15と、から成る。 【0022】この2枚の帯状部材13, 13(の帯片部14, 14)の微小間隔A内に、バルーン型アクチュエータ8が、2本のイメージガイド2,2と直交状に、配設される。即ち、図5〜図8に於て、上方から見たときに、アクチュエータ8の長手方向(軸心)が、イメージガイド2と、直交して見える。エアー導入管10は約90°弯曲している。 【0023】このように、輻輳角変更(視差可変)機構Fは、上記2枚の帯状部材13, 13とアクチュエータ8とから、構成される。そして、非膨張状態の図5と、膨張状態の図7とを、比較対比すれば明らかなように、アクチュエータ8の膨張にて2枚の帯状部材13, 13の帯片部14, 14が、軸心L2 方向の相互に反対へ凸状に拡張変形して、2本のイメージガイド2,2の先端部2a,2aを接近させて、輻輳角θを増加させる。 【0024】逆に、アクチュエータ8が収縮変形してゆけば、帯状部材13, 13を介して、イメージガイド2,2自体の弾性復元力にて、図7の状態からしだいに輻輳角θが減少して、ついには図5の状態に復元する。 【0025】この実施の形態に於ては、帯状部材13, 13がいわば駆動伝達体の機能をなし、アクチュエータ8の膨張・収縮動作が、駆動伝達体としての帯状部材13, 13を介して、イメージガイド先端部2a,2aに及ぼされて、輻輳角θが増減変化する。 【0026】帯片部14としては、金属薄板や合成繊維布体等をもって構成し、また、連繋線部15は金属線等をもって構成し、伸縮量が小さい素材が望ましい。バルーン型アクチュエータ8の材質は図1〜図4の場合と同様であり、エア導入機構9にてエアーが導入されて、膨張するのも、同様である。 【0027】図5〜図8の実施の形態を従来例(図10)と比較すれば明らかなように、2枚の帯状部材13, 13を駆動体として、アクチュエータ8とイメージガイド先端部2a,2aとの間に、介在させた構造によって、アクチュエータ8の動作量(膨縮変化量)を、従来よりも増幅しているといえる。従って、バルーン型アクチュエータ8を小型化可能となり、かつ、特殊な形状とする不要もなくなる利点がある。 【0028】なお、図5〜図8に於て、2枚の帯状部材13, 13の内の一方───特に図5,図7の右側のもの───を比較的撓み難い材質や肉厚等として、他方(特に図5,図7の左側のもの)のみを、凸状に拡張変形するようにして、後者の帯状部材13のみにて、2本のイメージガイドの先端部を接近させて輻輳角θを増加させるように構成するも自由である。 【0029】なお、バルーン型アクチュエータ8について補足説明すれば、このアクチュエータ8はバルーンの内圧と外圧との差を利用したものであって、一例を挙げると、バルーン内部に導入するエアー圧を加減する方式、あるいは、液体又は昇華性の固体を、バルーン内部に封入した上で、レーザー光等を照射し、加熱・気化させ、このときの容量増加によって膨張動作させ、その後、気体を冷却することで液化又は凝固させて、容量を減少させて、バルーンを収縮させる方式等がある。 【0030】 【発明の効果】本発明は上述の構成によって次のような著大な効果を奏する。 【0031】(請求項1又は請求項2によれば、)従来よりもバルーン型アクチュエータ8による輻輳角θの変化量を、増加できる。また、より小さなアクチュエータ8により、同一の輻輳角変化量を得ることができ、駆動に要するエネルギー投入量が少なくなって、省エネルギー効果も得られる。 【0032】また、アクチュエータ8が小型化されて、熱容量小さいため、特に熱駆動を行った場合には、冷却時間が短縮されて、応答性が向上できる。そして、アクチュエータ8として特殊形状化させる必要がなくなり、バルーン型アクチュエータ8の製作が容易となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003263 【氏名又は名称】三菱電線工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年10月25日(1999.10.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080746 【弁理士】 【氏名又は名称】中谷 武嗣
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| 【公開番号】 |
特開2001−120494(P2001−120494A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月8日(2001.5.8) |
| 【出願番号】 |
特願平11−302710 |
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