| 【発明の名称】 |
大型器材箱および大型器材箱を備えた救急車両 |
| 【発明者】 |
【氏名】樋口 正久
【氏名】甲斐 孝治
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| 【要約】 |
【課題】救命活動の利便性が向上する大型器材箱および救急車両を提供することを課題とする。
【解決手段】救急車両10のスライドドアが設けられた車両側面の出入口22には、大型器材箱20の第1側面24が外側を向いて配置されている。第1側面24には、レスキューツール32や消火器36が備えられており、救急隊員がスライドドアを開放するだけでレスキューツール32等を取り出して救助活動を行なうことができる。また、第2側面26には手指消毒台40が設けられているため、出入口22から処置室12の内部に入る救急隊員がそのまま手指消毒台40で手指の消毒を行なうことができる。さらに、引出し等が備えられているため、処置室内部で救急隊員の傍に器材を集中して配置することができる。この結果、救命活動の利便性が向上する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 負傷者等を救出する際に使用するレスキューツール等を収納する第1側面と、救急隊員の手指等の消毒を行なう手指消毒台を設けた第2側面と、を備えることを特徴とする大型器材箱。 【請求項2】 車両後部に処置室を有し、車両のサイドドアから前記処置室に出入可能な救急車両であって、請求項1記載の大型器材箱が前記処置室に配設され、サイドドアを開放したとき前記第1側面が車両外側に面し、前記第2側面が処置室内部に向いていることを特徴とする救急車両。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、救急車両の処置室内部に配置される大型器材箱および大型器材箱を備えた救急車両に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から救急車両には、様々な器材が備えられている。特に、近年、救急救命士制度が導入されてから救急車両内部で傷病者に対する初期治療が認められたことに伴ない、救急車両に備えられる器材が増加している。 【0003】例えば、救急車両の後部に設けられた処置室には、呼吸停止状態の傷病者を蘇生させるための心肺蘇生器や人工呼吸器等の器材や、傷口等を保護するガーゼや包帯などの備品を収納した引き出し等、さらに酸素ボンベや消火器等が備えられている。また、処置室には、救急隊員が救命処置を行なう際に手指を消毒するための手指消毒台等が配置されている。 【0004】さらに、救急車両の側面外側には、万能斧等のレスキューツールが開閉蓋の内側に配置されている。したがって、必要に応じて車両の外部で開閉蓋を開き、レスキューツールを取り出して迅速に負傷者の救助にあたることができる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】このように様々な器材を有する救急車両であるが、例えば、交通事故で車両火災が発生している場合、レスキュー活動と共に消火活動も必要となるが、消火器は処置室の内部、レスキューツールは車両側面外部というように、必要とされる器材がまとめて配置されておらず、利便性に欠けているところがあった。 【0006】また、処置室内部では、傷病者が搬送されるストレッチャーのスペースおよび救急隊員が救急処置を施すためのスペースが優先されるため、上記器材の配置は処置室内の残りのスペースに分散されることになる。したがって、救急処置に必要とされる備品などが救急隊員から離れる場合があり、利便性に欠けることがあった。 【0007】さらに、処置室に備えられる器材の増加に伴なって、収納スペースの増大が要望されていた。 【0008】本発明は、上記事実を考慮し、救命活動の利便性を向上させる大型器材箱および前記大型器材箱を備えた救急車を提供することを課題とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明では、負傷者等を救出する際に使用するレスキューツール等を収納する第1側面と、救急隊員の手指等の消毒を行なう手指消毒台を設けた第2側面と、を備えることを特徴とする。 【0010】請求項1記載の大型器材箱の作用について説明する。 【0011】救急車両の処置室内に大型器材箱の第1側面を外部に向けてサイドドアの部分に設置する。この際、レスキューツールや消火器を第1側面にまとめて収納することによって、サイドドアを開放するだけで外部を向いた第1側面から当該レスキューツールや消火器を迅速に取り出して現場に駆けつけることができる。 【0012】また、傷病者を処置室に収容後、救急隊員は救命処置を施す前に手指を消毒する必要があるが、大型器材箱の第2側面に設けられた手指消毒台によって行なうことができる。 【0013】さらに、大型器材箱の側面に処置器具等を収納する棚あるいは引き出しなどを設けることによって、救急処置を行なう救急隊員の傍に必要な処置器具等を集中して配置することができる。 【0014】このように、従来分散配置されていた器材を大型器材箱に集中して収納することによって、救命活動の利便性が向上する。 【0015】請求項2に記載の発明では、車両後部に処置室を有し、車両のサイドドアから前記処置室に出入可能な救急車両であって、請求項1記載の大型器材箱が前記処置室に配設され、サイドドアを開放したとき前記第1側面が車両外側に面し、前記第2側面が処置室内部に向いていることを特徴とする。 【0016】請求項2記載の救急車両の作用について説明する。 【0017】車両のサイドドアから処置室に出入り可能な救急車両において、サイドドアを開放した場合に第1側面が車両外側に面する位置に大型器材箱を配置するため、従来の救急車において器材が配置されていなかったスペース(サイドドアの出入口部分)を有効に活用することができる。また、第1側面を車両外側に向けているため、サイドドアを開けるだけで救急隊員が外側からレスキューツールを迅速に取り出して現場に駆けつけることができる。 【0018】また、傷病者を処置室に収容後、救急隊員は救命処置を施す前に手指を消毒する必要があるが、大型器材箱の第2側面に設けられた手指消毒台によって行なうことができる。 【0019】さらに、大型器材箱の側面に処置器具等を収納する棚あるいは引き出しなどを設けることによって、救急処置を行なう救急隊員の傍に必要な処置器具等を集中して配置することができる。 【0020】このように、処置室内で従来分散配置されていた器材を大型器材箱に集中して収納することによって、救命活動の利便性が向上する。 【0021】 【発明の実施の形態】先ず、本発明の第1実施形態に係る大型器材箱および大型器材箱が配置された救急車両について図1〜図3を参照して説明する。 【0022】図1に示すように、救急車両10は、車両後部に処置室12が設けられている。処置室12には、傷病者などを運搬するストレッチャー14、心電図を見るモニタ16、吸引器固定装置18などと共に大型器材箱20が備えられている。 【0023】大型器材箱20は、処置室12の側面に設けられた出入口(スライドドアーは図示せず)22の半分を埋めるように配置されており、後述するレスキューツールが配置された第1側面24が車両外側に向かって配置され、手指消毒台が設けられた第2側面26が車両後方に向かって配置されている。 【0024】図2に示すように、大型器材箱20は直方体形状であり、第1側面24に器材を収納する凹部30が複数形成され、ガラスカッター32A、金テコ32B、万能斧32C、シートベルトカッター32D(以下、4点をまとめてレスキューツール32という)と消火器36が凹部30に収納され固定金具34で固定されると共に、現場保存用の反射テープ38が取り付けられている。 【0025】第1側面24に隣接する第2側面26には、凹部(手指消毒台)40が中段に設けられ、手指消毒台40の上部に自動手指消毒器42が配置され、手指消毒台40の下部にシンク44が設けられている。また、第2側面26の上部には、2段に引き出し46が設けられている。 【0026】さらに、図3に示すように、第2側面26に隣接する、すなわち、第1側面24と反対側の第3側面50の下部には、開閉扉52が設けられており、シンク44に流される排水を回収する排水タンク(図示せず)が収納されている。したがって、排水タンクの排水を捨てる場合には、開閉扉52を開けて排水タンクを取り出し、排水を捨てるだけで良い。 【0027】また、大型器材箱20の上部には、周縁部を凸状に形成したアッパートレイ54が形成されており、上部に器材を載置することが可能とされている。 【0028】このように構成された第1実施形態に係る大型器材箱20および大型器材箱20が配置された救急車両10の作用について説明する。 【0029】大型器材箱20は、第1側面24にレスキューツール32及び消火器36を収納し、第2側面26に手指消毒台40および引き出し46を設け、第3側面50に排水タンク取出し用の開閉扉52を設けたため、多数の器材を集中して配置することができる。また、車両側面に設けられた出入口22の半分のスペースに大型器材箱20を配置したため、処置室12の限られたスペースの中に新たに設置することができる。 【0030】また、大型器材箱20の第1側面24を外部に向けて配置しているため、救急隊員がレスキューツール32あるいは消火器36を必要とする場合、スライドドアを開放するだけで迅速にレスキューツール32および消火器36等を取り出し、迅速に現場に駆けつけることができる。 【0031】さらに、大型器材箱20の第2側面26は、後方に向かって配置されており、救急隊員が出入口22から出入りするついでに、手指を消毒することができる。 【0032】また、第3側面50に設けられた開閉扉52を開けて排水タンクを取り出して外部に持ち出すことにより、排水タンクに溜まった排水を簡単に捨てることができる。 【0033】したがって、大型器材箱20を処置室12に配置することによって器材が集中して配置され、救命活動の利便性が向上する。 【0034】本発明に係る第2実施形態の大型器材箱について説明する。第1実施形態と同様の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。 【0035】大型器材箱20は、図4および図5に示すように、第1側面24の上部に開閉扉60を設け、開閉扉60の内側および第1側面24の上部に凹部30を形成し、そこにレスキューツール32および反射テープ38を取り付けている。 【0036】第1側面24の下部には、凹部62が形成されており、凹部62に消火器36とシンク44からの排水を溜める排水タンク66が配置されている。 【0037】本実施形態に係る大型器材箱20の作用について説明する。 【0038】第1実施形態と同様の作用効果を奏すると共に、第1側面24の上部に開閉扉60を設け、開閉扉60の内側および第1側面24にレスキューツール32を収納しているため、第1側面24の下部に排水タンク66も収納する凹部62を設けることが可能となった。この結果、車両外部に向いて配置された第1側面24から排水タンク66を取出し可能となり、排水タンク66の排水を捨てる際、一層作業効率が向上した。 【0039】 【発明の効果】本発明では、第1側面にレスキューツール等を収納し、救急車両のサイドドアが開放された場合に外部に面するように配置されているため、サイドドアを開放するだけでレスキューツールなどを迅速に策取り出すことができる。また、手指消毒台を第2側面を処置室内部に設けたため、救急隊員が手指の消毒を簡単にすることができる。したがって、救命活動の利便性が向上した。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000108188 【氏名又は名称】セントラル自動車株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年10月7日(1999.10.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079049 【弁理士】 【氏名又は名称】中島 淳 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−104337(P2001−104337A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月17日(2001.4.17) |
| 【出願番号】 |
特願平11−287072 |
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