トップ :: A 生活必需品 :: A61 医学または獣医学;衛生学




【発明の名称】 伸延可能な肉体切除術的装置
【発明者】 【氏名】ハワード・アン

【氏名】イーヴ・クロゼット

【氏名】トッド・ハリントン

【要約】 【課題】長さ調整が可能な脊椎を支持するための人工装具を提供すること。

【解決手段】肉体切除術的装置は、外側部材12内にテレスコープ的に配置されている内側部材11を有し、このようにして、内側部材11は、軸線方向に可動である。内側部材11及び外側部材12は中空であり、中空を形成し、チャンバと連通する開口を含む。ロッキングクリップ14は、内側部材11及び外側部材12と係合して、外側部材に対する内側部材11の位置を固定する。本装置の長手寸法は、内側部材11を伸延して、内側部材11が、外側部材から延びるようにし、ロッキングクリップ14を非ロック位置からロック位置へ移動することにより、調整可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 a) 長手軸線を有する第1の部材と、b) 前記第1の部材に対して軸線方向に可動可能な第2の部材と、c) 前記第1の部材及び前記第2の部材と係合可能であり、互いに対して相対的軸線方向において前記第1の部材と前記第2の部材とをロックするために、第1の非ロック位置と第2のロック位置との間で可動可能であるロッキングクリップとを具備する、肉体切除術的装置。
【請求項2】 前記ロッキングクリップが、少なくとも1つの凹部を含み、前記第2の部材が、互いに対して相対位置で前記第1の部材と前記第2の部材とをロックするために、前記少なくとも1つの凹部内に係合可能な少なくとも1つのリッジを含む、請求項1に記載の肉体切除術的装置。
【請求項3】 前記ロッキングクリップ及び前記第2の部材が、互いに対して相対的軸線方向位置で前記第1の部材と前記第2の部材とをロックするために、相互係合するねじを含む、請求項1に記載の肉体切除術的装置。
【請求項4】 前記ロッキングクリップが、回転により前記ねじと係合しまたは係合解除するために、前記第1の部材に回転可能に取付けられている、請求項3に記載の肉体切除術的装置。
【請求項5】 前記第1の部材と前記第2の部材とのうちの少なくとも1つが、中空部材を有し、前記第1の部材及び前記第2の部材の間にチャンバが形成されている、請求項1に記載の肉体切除術的装置。
【請求項6】 前記第2の部材が、前記軸線方向に運動可能なように、前記第1の部材の通路内にスライド可能かつテレスコープ的に収容されている、請求項5に記載の肉体切除術的装置。
【請求項7】 前記第1の部材と前記第2の部材とが、1つの共通の長手軸線を有し、前記ロッキングクリップが、前記軸線に対して横断する方向で前記ロック位置へ並進的に可動である、請求項6に記載の肉体切除術的装置。
【請求項8】 前記ロッキングクリップが、前記第1の部材に可動可能に取付けられている、請求項6に記載の肉体切除術的装置。
【請求項9】 前記ロッキングクリップが、第1の孔を含み、前記第1の部材が、1つの対応する穴を含み、前記第1の孔と前記対応する穴とが、前記ロッキングクリップが前記ロッキングクリップのロック位置にロックされるように、ねじにより係合可能である、請求項8に記載の肉体切除術的装置。
【請求項10】 前記第1の部材と前記第2の部材とが、骨、血管及び他の組織の内部成長が可能となるように、複数の穿孔を含む、請求項6に記載の肉体切除術的装置。
【請求項11】 前記穿孔が、a) 前記第1の部材と前記第2の部材とのうちの一方の部材に軸線方向に延びる細長穿孔と、b) 前記第1の部材と前記第2の部材とのうちの他方の部材に位置する略円形穿孔とを含む、請求項10に記載の肉体切除術的装置。
【請求項12】 前記第1の部材と前記第2の部材とのうちの少なくとも1つが、骨、血管及び他の組織の成長を促進する物質により前記チャンバを充填するために、前記チャンバへのアクセスを提供する開口を含む、請求項6に記載の肉体切除術的装置。
【請求項13】 前記第2の部材及び前記第1の部材が、骨と係合するためにフランジ表面に歯部を含み外方へ延びるフランジを持った軸線方向外側端部を有する、請求項6に記載の肉体切除術的装置。
【請求項14】 前記フランジが、前記第1の部材と前記第2の部材との共通の長手軸線に対して鋭角で配置されている、請求項13に記載の肉体切除術的装置。
【請求項15】 前記第2の部材が、内側管状部材を有し、前記第1の部材が、前記内側管状部材と係合するための通路を有する外側管状部材を有し、前記内側管状部材が、前記外側管状部材内にテレスコープ的に配置されている、請求項6に記載の肉体切除術的装置。
【請求項16】 前記外側管状部材が、穴を含み、前記ロッキングクリップが前記穴内に係合されることが可能であるウェッジを含み、前記ロッキングクリップが前記外側管状部材と係合するようにした、請求項15に記載の肉体切除術的装置。
【請求項17】 前記ウェッジが、凹部を含み、前記内側管状部材が、前記ロッキングクリップが前記内側シリンダと係合するように前記凹部内に係合される少なくとも1つのブリッジ部分を含む、請求項16に記載の肉体切除術的装置。
【請求項18】 前記内側管状部材が、第1の表面部分と第2の表面部分とを含む外面を有する、請求項15に記載の肉体切除術的装置。
【請求項19】 前記ロッキングクリップが、1つの開口を含む内面を有し、前記内面は、第3の表面部分及び第4の表面部分を含み、前記第3の表面部分は、前記ロッキングクリップが前記ロッキングクリップの非ロック位置にある場合に前記内側管状部材が前記通路内にテレスコープ的に収容されるように前記第1の表面部分に対応することが可能である、請求項18に記載の肉体切除術的装置。
【請求項20】 前記ロッキングクリップが、第3の表面部分及び第4の表面部分を含む内面を有し、前記第3の表面部分及び前記第4の表面部分のそれぞれは、曲線状であり、互いに異なる曲率半径を有する、請求項15に記載の肉体切除術的装置。
【請求項21】 前記内側管状部材の前記外面が、前記第2の表面部分を有する側辺と、前記第1の表面部分を有する丸い角とを含む略正方形横断面を有する、請求項19に記載の肉体切除術的装置。
【請求項22】 前記ロッキングクリップ上の前記内面が、前記第4の表面部分を有する円形表面部分と、前記第3の表面部分を有する丸い角とを含み、前記ロッキングクリップが前記ロッキングクリップの非ロック位置にある場合、前記ロッキングクリップ上の前記丸い角が、前記内側管状部材上の前記丸い角と位置合せされるようにする、請求項21に記載の肉体切除術的装置。
【請求項23】 前記ロッキングクリップ上の前記円形表面部分と、前記内側管状部材上の前記丸い角とが、前記ロッキングクリップが前記ロッキングクリップのロック位置にある場合、互いに対して相対位置で前記内側管状部材と前記外側管状部材とをロックするためのリッジとを含む、請求項22に記載の肉体切除術的装置。
【請求項24】 前記ロッキングクリップ上の前記円形表面部分と、前記内側管状部材上の前記丸い角とが、互いに対して相対位置で前記内側管状部材と前記外側管状部材とをロックするために相互係合するねじを含む、請求項22に記載の肉体切除術的装置。
【請求項25】 前記外側管状部材が、前記通路を含む内面と、外面とを有する壁を含み、前記外面は、前記内側管状部材及び前記通路の横断面形状と異なる横断面形状を有する、請求項15に記載の肉体切除術的装置。
【請求項26】 前記外側管状部材が、前記通路を含む内面と、外面とを有する壁を含み、前記外面は、円形横断面形状を有する、請求項15に記載の肉体切除術的装置。
【請求項27】 a) 角を含む多角形形状を有する内側部材と、b) 多角形通路を有する外側部材であって、前記多角形通路の寸法及び形状は、前記内側部材と前記外側部材とが1つの共通の長手軸線を有するように、前記外側部材内にテレスコープ的かつか回転不可能に収容されるように定められる、外側部材と、c)角及びロッキング部分を含む開口を含む内面を有する可動可能なロッキングクリップであって、前記ロッキングクリップの、前記外側部材上での軸線方向運動が制限されるように、前記ロッキングクリップが、前記外側部材上に回転可能に取付けられている、ロッキングクリップと、d) 前記ロッキングクリップと前記内側部材との間の軸線方向運動を阻止するために相互係合するために形成されている、前記ロッキング部分上のかみあい表面と、前記内側部材の前記角上のかみあい表面とを有する、肉体切除術的装置。
【請求項28】 前記かみあい表面が、前記ロッキング部分上のねじと、前記内側部材の前記角上のねじとを有する、請求項27に記載の肉体切除術的装置。
【請求項29】 前記外側部材が、スロットを含み、前記ロッキングクリップにピンが取付けられ、前記ピンは、前記スロットを通り抜けて延びて、前記ロッキングクリップの軸線方向運動を制限する、請求項27に記載の肉体切除術的装置。
【請求項30】 前記ピンが、前記スロットを通り抜けて延びて、前記ロッキングクリップの回転運動を制限する、請求項29に記載の肉体切除術的装置。
【請求項31】 前記外側部材が、穴を含み、前記ロッキングクリップが、対応する穴を含み、前記外側部材の前記穴と、前記ロッキングクリップの前記穴とが、互いに対して前記ロッキングクリップと前記外側シリンダとの相対位置を固定するために止めねじにより係合可能である、請求項27に記載の肉体切除術的装置。
【請求項32】 a) 前記内側部材が、前記内側部材の軸線方向外側端部上の、半径方向に延びる第1のフランジを含み、前記第1のフランジが、骨と係合するために前記第1のフランジの表面上の歯部を含み、b) 前記外側部材が、前記外側部材の外側軸線方向端部上の、半径方向に延びる第2のフランジを含み、前記第2のフランジは、骨と係合するために前記第2のフランジの表面上の歯部を含む、請求項27に記載の肉体切除術的装置。
【請求項33】 前記第1のフランジ及び前記第2のフランジが、前記長手軸線に対して鋭角で配置されている、請求項32に記載の肉体切除術的装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椎骨の少なくとも一部を除去した後、脊椎を支持すのに使用される装置に関する。
【0002】
【従来の技術】椎骨が損傷または罹患すると、手術が、椎骨の正常のスペーシング(空間配置)を維持し、脊椎を支持するために、人工装具装置により椎骨及び椎骨の一部を置換して用いられることもある。肉体切除術的装置とも呼ばれる人工装具が、椎骨が除去されるて形成されるキャビティ内に挿入される。Saggar の米国特許第5702455号明細書に開示されている1つのこのような装置は、一対の円筒形中空部材を含み、これらの中空部材は、内面にねじが形成され、外面にねじが形成されている中央シリンダ形ジャッキねじと相互作用する。ジャッキねじの頂部部分は、ジャッキねじの底部部分とは反対方向でねじを形成されている。ジャッキねじは、本装置の垂直寸法を長さ調整するために係合及び回転されることが可能である。ジャッキねじが回転されると、中空シリンダは、互いに近づいてまたは互いから遠ざかるように動く。
【0003】Kojimoto らの米国特許第5290312号明細書により開示されている別の人工装具は、2つの中空方形シリンダを有する。各シリンダ部分は、少なくとも1つの開放端を有する。管状部分の寸法及び形状は、一方の部分が他方の部分内にテレスコープ的に収容されるように、定められている。これらの部分の相互位置は、他方の部分と係合するために、一方の部分内の開口を通り抜ける1つ以上の止めねじにより固定される。Rasheed の国際公開番号WO92/01428号により開示されている肉体切除術的人工装具は、2つの部分を含み、各部分は、歯付表面を有する。これらの部分の位置は、歯付表面の相互係合により、互いに対して固定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】椎骨及び椎骨の一部の除去後に脊椎を支持するための人工装具は、望ましくは、肉体切除術的処置により形成されたキャビティのサイズに応じて長さ調整可能である。キャビティのサイズは、特定の患者のサイズと、椎骨に沿ってのキャビティの個所とに依存する。さらに、本装置は、キャビティ内への挿入の前にまたはキャビティ内の本来の場所で(in situ)で長さ調整されることが可能である。本来の場所で長さ調整される装置において、正しい高さで本装置をロックするための好都合な手段が、望ましい。前述の明細書は、様々な解決法を提供するにもかかわらず、この領域におけるさらなる改善が、望まれる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの態様では、長手軸線を有する第1の部材と、前記第1の部材に対して軸線方向に可動可能な第2の部材と、前記第1の部材及び前記第2の部材と係合可能であり、互いに対して相対的軸線方向位置で前記第1の部材と前記第2の部材とをロックするために、第1の非ロック位置と第2のロック位置との間で可動可能であるロッキングクリップとを具備する、肉体切除術的装置が提供される。肉体切除術的装置はロッキングクリップを有し、本装置は、肉体切除術処置の間に形成されたキャビティ内に位置決めされ、本来の場所で(in sute)伸延され、適所にロックされることが可能である。本装置は、ロッキングクリップが非ロック位置にある間、隣接の椎骨と係合するように長さ調整可能である。長さ調整後、ロッキングクリップは、ロック位置へ動かされることが可能であり、このようにして、本装置は脊椎を支持する。
【0006】好ましい実施例では、第2の部材が、少なくとも1つのリッジを含み、ロッキングクリップが、本装置をロックするために、少なくとも1つの凹部を含む。前記少なくとも1つのリッジは、前記少なくとも1つの凹部内に結合され、このようにして、ロッキングクリップは第2の部材と係合する。好ましい実施例では、ロッキングクリップ及び第2の部材は、相互係合するねじを含む。
【0007】ロッキングクリップは、多数の方法で、本装置に取付けられることが可能である。ロッキングクリップは、ロック位置と非ロック位置との間で可動可能であり、さもなければ、第1の部材に可動に取付けられることが可能である。ロッキングクリップは、ロック位置と非ロック位置との間で並進的に可動可能である。ロッキングクリップは、好ましくは、第1の孔を含み、第1の部材は、好ましくは、対応する穴を含む。前記第1の孔と、前記対応する穴とは、ロッキングクリップをロッキングクリップのロック位置にロックするために、例えば止めねじなどの部材により係合可能である。
【0008】第2の部材が、第1の部材内にテレスコープ的に収容されることが可能である。好ましくは、第1の部材と第2の部材とのうちの少なくとも1つが、中空部材を有し、第1の部材と第2の部材との間にチャンバが形成されている。好ましくは、前記第1の部材と前記第2の部材とのうちの少なくとも1つが、骨、血管及び他の組織の内部成長が可能となるように、複数の穿孔を含む。好ましくは、これらの穿孔が、前記第1の部材と前記第2の部材とのうちの1つの部材上で軸線方向に延びる細長穿孔と、前記第1の部材と前記第2の部材とのうちの他方の部材上に位置する略円形穿孔とを含む。チャンバへのアクセスを提供するために、少なくとも1つの開口が形成されることが望ましく、本装置は、患者内に取付けられた後、骨の断片、骨成長因子、または、骨、血管及び他の組織の成長を促進する他の物質により充填されることが可能となる。この開口は、骨用セメントまたは、本処置において使用される他の物質によりチャンバを充填するのに使用されることも可能である。他の穿孔が、組織の内部成長を促進するために、様々なサイズ及び形状で設けられることが可能である。
【0009】肉体切除術的装置は、好ましくは、第2の部材及び第1の部材の軸線方向外側端部上で外方へ延びるフランジを含む。フランジは、好ましくは、歯部を含み、隣接の椎骨は、歯部により係合されることが可能であり、これにより、本装置は脊椎内に固定される。好ましい実施例では、フランジは、第1の部材及び第2の部材の共通の長手軸線に対して、鋭角で配置されている。アングルフランジは、脊椎の異なる部分区間の曲率の差に適合する。特定の角度は、一般に、脊椎内の本装置の位置に依存する。
【0010】第2の部材は、内側管状部材を有し、第1の部材は、外側管状部材を有し、外側管状部材を通り抜けて通路が延びることもある。前記通路は、多角形であり、外側管状部材内の中央に位置する。通路は、内側管状部材と係合し、内側管状部材は、外側管状部材内にテレスコープ的に収容される。
【0011】ロッキングクリップは、ロッキングクリップ上のウェッジを介して、外側管状部材と係合することが可能である。外側管状部材は、穴を含み、ロッキングクリップ上のウェッジは、穴内に係合可能であり、ロッキングクリップは、外側管状部材と係合する。内側管状部材と係合し、本装置をロックするために、ウェッジは、凹部を有し、内側管状部材は、凹部内に係合される少なくとも1つのブリッジ部分を含むこともある。
【0012】外側管状部材、内側管状部材及びロッキングクリップの管状横断面形状は、様々な形状を含む。外側管状部材の通路の横断面形状は、少なくとも部分的に、内側管状部材の横断面形状に対応し、このようにして、内側管状部材は、通路内にテレスコープ的に収容される。管状部材の外面は、管状部材の外面と異なる形状を有することもある。内側管状部材と通路との横断面形状は、例えば、略方形であることもある。しかし、内側管状部材及び通路の横断面形状は、三角形、平行四辺形、楕円形、円形または他の幾何学的形状であることもある。非円形形状は、内側管状部材が、外側管状部材に対して回転することを阻止するのに好ましい。外側管状部材は、通路を形成する内面を有する壁を含むこともある。外側管状部材は、内側管状部材及び通路の横断面形状と異なる横断面形状を形成する外面も含むこともある。外面は、例えば、正方形、三角形、平行四辺形、楕円形、円形、または他の形状を有することもある。
【0013】ロッキングクリップ及び内側管状部材のかみ合い表面内の、中断されたねじ、溝またはリッジは、内側管状部材と外側管状部材との相対位置をロックするのに使用されることが可能である。内側管状部材の外面は、第1の表面部分と第2の表面部分とを含むこともある。ロッキングクリップの内面は、開口を含み、第3の表面部分及び第4の表面部分を含むこともある。第3の表面部分は、内側管状部材上の第1の表面部分に対応することが可能であり、内側管状部材は、ロッキングクリップがロッキングクリップの非ロック位置にある場合、通路内にテレスコープ的に収容される。第3及び第4の表面部分は、好ましくは、曲線状であり、互いに異なる曲率半径を有する。内側管状部材の外面は、第1の表面部分を有する丸い角と、第2の表面部分を有する側辺とを含む略正方形横断面形状を有することもある。ロッキングクリップの内面は、第4の表面部分を有する円形表面部分と、第3の表面部分を有する丸い角とを含む。内側管状部材及びロッキングクリップ上の丸い角は、ロッキングクリップがロッキングクリップの非ロック位置にある場合、位置合せされている。円形表面部分は、ロッキングクリップがロッキングクリップのロック位置にある場合、内側管状部材の丸い角上のリッジと係合するために、リッジを有することもある。好ましい実施例では、ロッキングクリップ上の円形表面部分と、内側管状部材の丸い角とは、相互係合するねじを有する。
【0014】肉体切除術的装置は、角を含む多角形を有する内側部材も有することもあり、外側部材は、多角形通路を有し、多角形通路の寸法及び形状は、内側部材が、外側部材内にテレスコープ的にかつ回転不可能に収容され、内側部材と外側部材とが1つの長手軸線を有するように、定められている。本装置は、角とロッキング部分を含む開口を含む内面を有する取外し可能なロッキングクリップも有する。ロッキングクリップは、外側部材上に回転可能に取付けられ、ロッキングクリップの、外側部材上での軸線方向運動は制限される。ロッキング部分上のかみあい表面と、内側部材上の角とは、互いに係合して、ロッキングクリップと内側部材との間の軸線方向運動を阻止する。
【0015】好ましい実施例では、かみあい表面は、ロッキングクリップのロッキング部分上のねじと、内側部材の角上のねじとを有する。外側部材は、スロットを含むこともあり、ロッキングクリップ上にピンが取付けられていることもあり、ピンは、スロットを通り抜けて延在し、ロッキングクリップの軸線方向運動を制限する。ピンは、ロッキングクリップの回転運動を制限するように取付けることができ、ロッキングクリップが非ロック位置からロック位置へ、次いで、さらなる非ロック位置に回転されることがない。
【0016】外側部材は、穴を含むこともあり、ロッキングクリップは、対応する穴を有し、このようにして、これらの穴は、外側部材に対してロッキングクリップの相対位置を固定するために、止めねじと係合されることが可能である。内側部材及び外側部材は、好ましくはそれぞれ、内側部材及び外側部材の軸線方向外側端部上に半径方向に延びるフランジを含む。最も好ましくは、フランジは、骨、特に、肉体切除術的処置の間に形成されたキャビティに隣接する椎骨と係合するために歯部を含む。いくつかの好ましい実施例では、フランジは、肉体切除術的装置が取付けられた後、脊椎の湾曲を修復するために、本装置の長手軸線に対して鋭角で配置される。
【0017】本発明の別の1つの態様では、キャビティが、1つまたは複数の椎骨の少なくとも一部を除去することにより、脊椎内に形成された後、患者の脊椎に対する支持を提供する方法であって、長手軸線を有する外側部材、外側部材に対して軸線方向で可動な内側部材、及び、内側部材と外側部材との互いに対する相対位置をロックするためのロッキングクリップを含む長さ調整可能な肉体切除術的装置を、キャビティ内に挿入することを含む方法が提供される。本方法は、脊椎を支持するために適切なサイズに本装置の長手寸法を増加するために、内側部材と外側部材とを互いに対して動かして、肉体切除術的装置を伸延することと、内側部材と外側部材との互いに対する相対位置を固定するために、ロック位置にロッキングクリップを動かすこととを含む。方法は、骨、血管、及び他の組織の内部成長を促進するための物質により、肉体切除術的装置内の中空チャンバを充填することも含む。伸延ステップは、内側部材及び外側部材内の互いに対応する穴内に伸延装置の第1の端部及び第2の端部を挿入することと、内側部材と外側部材とを、軸線方向で互いから遠ざかるように動かすために、第1の端部及び第2の端部を動かすこととを含むこともある。
【0018】ロッキングクリップを動かすステップは、好ましくは、ロッキングクリップを内側部材と係合することを含む。ロッキングクリップを動かすステップは、ロッキングクリップを回転するか、または、ロッキングクリップをスナップ動作させて内側部材と係合させることを含むこともある。本方法は、ロッキングクリップ内の穴内に止めねじを挿入し、次いで、止めねじを捩って、止めねじが、外側部材内の別の1つの穴と係合するようにすることを含むこともある、なお、複数の穴のうちの少なくとも1つは、止めねじを収容するように、ねじが形成されている。
【0019】本発明のこれらの及び他の特徴、態様及び利点が、次の説明、添付の請求の範囲及び添付図面を参照して、以下、説明される。
【0020】
【発明の実施の形態】図1において、肉体切除術的装置10が示され、肉体切除術的装置10は、内側部材11を有し、内側部材11は、シリンダ形にすることができ、任意の多角形横断面を有することもでき、同様にシリンダとすることができる外側部材内にテレスコープ的に収容されている。本装置は、さらに、ロッキングクリップ14を含み、ロッキングクリップ14は、ロック位置及び非ロック位置を有し、ロッキングクリップは、以下に詳細に説明される方法で、内側部材と外側部材とを、互いに対する相対位置でロックするために、内側部材及び外側部材と係合可能である。
【0021】図1〜図5において、内側部材11は上端15及び下端16を有し、端部15と16との間で延び、内面19及び外面20を有する中空管状部分18を形成する壁17から実質的に成る。好ましい実施例では、上端15は、略円形であり、中空管状部分18の横断面は、外側が丸い角31を有する略正方形である。上端15は、円形基板24を有し、円形基板24の中心の開口26も含む。開口26は、一般に略正方形等の四角形であり、丸い角27を有する。壁17の内面19は、中空スペース30を有する。中空スペース30は、内側部材11の下端16から、円形基板24内の開口26へ延びる。内側中空スペースは、壁17の丸い角31により定められる丸い角37を有する略正方形である。
【0022】壁17の外面20は、異なる表面部分を有する。この好ましい実施例では、外面20は、丸い角31を有する第1の表面部分と、略正方形横断面を有する側辺32を有する第2の表面部分32’とを含む。壁17の丸い角31は、外面20上にリッジ35を有する。側辺32は、壁17の、互いに隣接する丸い角31を連結する。この好ましい実施例では、図2に最良に示されているように、側辺32は開口33を有し、開口33は、細長であり、内側部材11の壁17内で軸線方向に延びる。開口33は、中空スペース30と連通する。
【0023】上面15は、好ましくは、管状部分18と接続されているかまたは一体的であるフランジ31の形を有し、このようにして、管状部材18は、底部端部16から、フランジ21の下面へ延びる。図5に最良に示されているように、フランジ21は、円形基板24を含み、好ましくは、脊椎内のキャビティに隣接する椎骨と係合するために、円形基板24から外方へ延びて歯部28を形成する周辺延長部すなわち壁25を含む。
【0024】穴が、フランジ21に隣接する内側シリンダ内に形成されている。少なくとも1つの穴38が、壁17の側辺32内に形成され、少なくとも1つの別の穴39が、壁17の、少なくとも1つの角31内に形成されている。これらの穴は、好ましくは、これらの穴が、以下、説明されるように、肉体切除術的装置10を伸延するための機器により係合されることが可能であるように、形成される。
【0025】本発明の肉体切除術的装置のための内側部材の寸法は、次のようであるが、図示の実施例の寸法は、本発明にとって決定的重要性を有しない。
【0026】図5に最良に示されているように、壁25は、約6mmの高さyを有し、円形基板24は、約2mmの厚さtを有する。歯部28のそれぞれは、図6に最良に示されているように、底面24から遠ざかる方向へ延びる2つの互いに隣接する表面から成る。表面29、34は、互いに対して角度を成して配置されている。表面29と34とは、好ましくは90#である角度αを形成する。各歯部は、頂点48を有し、互いに隣接する頂点の間の距離は、約4mmである。延長部25及び歯部28は、歯付アングル表面を形成し、図示の実施例では、歯付アングル表面は、水平方向と4#のアングル角度を成す。この角度は、好ましくは、以下、説明されるように、用途に依存して変化する。
【0027】この好ましい実施例では、図2及び図4に示されているように、内側部材11の管状部材18は、約36mmの高さHを有する。好ましい正方形管状部分は、管の一方の側32における外面20から出発し、管を横断して、管の反対側32の外面20に到達するまでを測定して、約22mmの外側幅Wを有する。内側幅Xは、一方の側32の内面19から出発して、反対側32の内面に到達するまでを測定して、約17mmである。この寸法は、勿論、壁厚と共に変化することが可能である。略正方形18の丸い角31は、4mmの直径を有する円形により形成される。リッジ35は、丸い角31内の奥まった部位により形成され、好ましくは、メートル法のM26×1ねじなどの左ねじを有する。当業者は、このタイプのねじを、アメリカの寸法体系を基礎とするねじに、容易に変換することが可能である。
【0028】管状部分18の側辺32の開口すなわちスロット33は、約30mmの高さl1を有し、フランジ21の基板の底面から、約2.5mmの距離(図3の距離d)を置いて位置する。穴38に隣接する開口33は、図2に示されているように、フランジ21の底面の下方に位置する穴38を設けられるように、約27mmの高さl2を有する。
【0029】図1及び図8〜図10において、上端40及び下端41を有する外側部材12が示されている。外側部材12は、外面43及び内面44を有する壁42を含む。この好ましい実施例では、外面43は、外側部材12のための円形横断面を形成し、内面44は、上端40から下端41へ延在し、内側部材11の受け部分18を収容するように寸法決めされている通路のための略正方形横断面形状を形成する。通路45は、外側部材内に中心に位置し、壁42の内面44により形成される丸い角46を有する。通路45は、同様に、壁42の内面により形成され、丸い角46と46との間で延在する側辺47も有する。丸い角46は、内側部材11の丸い角32に対応し、側辺47は、内側部材11の丸い角31に対応し、このようにして、内側部材11は、外側部材12の通路45内にテレスコープ的に収容される。
【0030】フランジ50は、外側部材12の下端41に取付けられている。フランジ50は、内側部材11のフランジ21と同様に形成されている。この好ましい実施例では、フランジ21もフランジ50も、約34mmの直径Dを有する。頂部フランジ21と同様、フランジ50は、円形基板51と、角53を有する内側開口52とを有する。フランジ50は、好ましくは、フランジ50に隣接する椎骨と係合するために、壁54の外面内に歯部55を有する、外方へ延びる周辺壁54も含む。開口26及び52により、フランジ21及び50に隣接する椎骨から、骨、血管及び他の組織が内部成長することが可能となる。周辺壁54及び歯部55も、フランジ21のアングル角度と同一または異なるアングル角度を有する歯付アングル表面を形成する。
【0031】外側部材12は、図1、図8、図9及び図10に示されているように、壁42により形成される開口58を有する。開口58は、外面43から内面44へ延び、通路45と連通する。開口58により、肉体切除術的装置10の患者体内への取付け後、肉体切除術的装置10内への骨、血管、及び他の組織の内部成長が可能となる。外側部材12は、穴59及び60も含み、穴59及び60は、内側部材11上の穴38及び39に対応し、これにより、肉体切除術的装置10を伸延することが可能となる。穴59及び60は、壁42を通り抜けて延び、下部フランジ50に隣接して位置する。外側部材12は、好ましくは、開口61も含み、開口61は、壁42内に位置し、これにより、肉体切除術的装置10の外部から通路45へアクセスすることが可能となる。開口61を介して、通路45は、骨用セメントにより充填されことが可能であり、骨用セメントは、本装置を固定するために使用されることが可能であるが、骨用セメントは、必要不可欠ではない。開口61は、骨片、患者体内の肉体切除術的装置を固定するための物質、または、骨、血管、及び他の組織の成長を促進する物質を、本装置内へ充填するのに使用されることも可能である。この好ましい実施例では、開口61は、約12mmの高さfを有する。好ましくは、外側部材12の壁42内のスリット62は、外面43から内面44へ延び、周方向に延び、これにより、ロッキングクリップが、外側シリンダに可動に取付けられることが可能となる。スリット62は、第1の側辺78と第2の側辺76とを有し、側辺78及び76は双方とも、壁42により形成される。好ましいスリット62は、約2mmの高さeを有し、上端40から約6mm間隔を置いて位置する中央水平平面75とを有する。第1の側辺78と第2の側辺76との間の好ましい円周角度φは、53゜である。
【0032】好ましい外側部材12は、上端40からフランジ50まで測定して、約35mmの高さkを有する。フランジ50は、フランジ21と同一の寸法を有する。一般に、正方形通路45は、側辺47の内面44から、対向して位置する側辺47内面まで測定して、約22mmの幅mを有する。丸い角46は、内側部材11上の丸い角31と同一の曲率半径を有する。外面43は、約30mmの好ましい直径Bを有する円形横断面形状を形成する。
【0033】図8及び図9に最良に示されているように、この好ましい実施例は、好ましくは、水平面内で外側部材12の円周方向に列を成して配置されている開口58を含む。各後続の列内の穴58は、先行の列と互い違いで配置されていることもある。開口58の第1の列70は、壁42内に配置され、このようにして、開口58を含む平面74は、上端50から約6mmだけ間隔を置いて位置する。7つの穴が、列70を成して、壁42の周りに等間隔で配置され、各穴は、約6mmの直径を有する。第2の列71の開口58を含む平面74は、上端40から14mmだけ間隔を置いて位置する。8つの穴は、列71を成して、壁42に沿って等間隔で配置され、各穴は、約7mmの直径を有する。列70は、列71に比して、1つだけ少ない数の穴を有し、このようにして、列70内に水平スリット62を収容することが可能となる。第3の列72の開口58は、平面74が、上端40から22mmだけ間隔を置いて位置するように、配置されている。7つの穴が第3の列72内に配置され、各穴は、約6mmの直径を有する。第4の列73の開口58は、これらの開口58の中心を含む平面74が、上端70から約30mmだけ間隔を置いて位置するように、配置されている。この列は5つの穴を有し、各穴は、約6mmの直径を有する。このようにして、第4の列73のみが5つの穴を有し、第3の列72のみが7つの穴を有し、これにより、開口61を収容することが可能となる。開口61は、略三角形であり、丸い角63及び側辺64を有する。開口61は、チャンバ95へのアクセスを提供し、このようにして、本装置は、骨片、骨成長因子、または、骨、血管及び他の組織の成長を促進する他の物質、または、肉体切除術的処置で使用される物質により充填されることが可能となる。開口61の、互いに隣接する側辺64は、70゜の角度βを形成する。
【0034】好ましいロッキングクリップは、図11〜図13に最良に示されているように、上面80及び底面81を有する。ロッキングクリップ14の上面80は、ねじを有する開口83を含む内面87を有する円形ディスク82を有する。壁84が、円形ディスク82の周辺から下方へ延び、このようにして、ロッキングクリップの底面81に開放面あるいは孔85が形成される。ロッキングクリップは、以下、説明されるように、外側部材12の表面40上に取付けられている。
【0035】内面は、第3の表面部分89’を含み、表面部分89’は、内側部材の表面部分31に対応し、このようにして、内側部材は、ロッキングクリップが、図16のロッキングクリップの非ロック位置にある場合、通路45内にテレスコープ的に収容される。内面87は、第4の表面部分88’も含む。
【0036】この好ましい実施例では、開口83は、円形86と交差する通路45の、丸みを帯びた正方形横断面形状の形状を有する。開口83は、表面部分89’により形成され、表面部分89’は、丸い角と、円形86のねじ付き円形表面セグメント部分88を有する表面部分88’とを有する。丸い角89は、外側部材12の丸い角46と、内側部材11の角31とに対応する。図14において、円形表面部分88は、表面87に沿って延びるねじ(またはネジ山)またはリッジ90を有する。円形表面部分88上のねじ90は、角31上のねじと係合し、これにより、ロッキングクリップは、外側部材12に対して、ある1つの位置に内側部材11をロックすることが可能となる。これを達成するために、ロッキングクリップ14は、内側部材11及び外側部材12に対して、ロック位置及び非ロック位置を有する。図16において、ロッキングクリップ14が、内側部材18上のロッキングクリップのロック位置にある場合での、外側部材12に対するロッキングクリップ14の位置が示されている。図15において、ロッキングクリップがロッキングクリップの非ロック位置にあり、このようにして、内側部材18が自由にスライドすることが可能である場合での、外側部材12に対するロッキングクリップ14の位置が示されている。
【0037】ロッキングクリップ14は、孔91の集合を有し、孔91は、ロッキングクリップ14の円周の周りに、1つの共通の水平面92内に配置されている。8つの孔91は、ロッキングクリップ14の壁84に沿って等間隔で配置されている。各孔91は、外側部材12上の第1の列70内にそれぞれ1つの対応する開口58を有する。孔91と、第1の列70内の開口58とは、以下、説明されるように、本装置をさらにロックするのに使用されることが可能である。ロッキングクリップ14は、外側部材12上にロッキングクリップ14を恒久的に取付けるために、開口93も有する。図13に示されているピン96は、開口93内に取付けられ、壁84の内面94を通過して延び、外側部材12上のスリット62内に内方に延びる。ピン96によりロッキングクリップ14は、外側部材12に取付けられ、これにより、ロッキングクリップ14は、外側部材12上で回転可能となるが、軸線方向運動は阻止される。製造の間、ピンは、ロッキングクリップ上の適所に溶接され、このようにして、ロッキングクリップは、外側部材に前もって取付けられる。
【0038】好ましいロッキングクリップ14は、約34mmの直径gを有する。ロッキングクリップ14の開放面すなわち孔85は、約30mmの直径hを有する。壁84の厚さは、約1〜2ミリメータとすることができる。ロッキングクリップの上面80から底面81までの高さiは、約13mmである。円形ディスク82の厚さjは、約3mmである。この好ましい実施例では、ディスク82内の開口83の円形表面部分88は、内側部材11上のねじに対応する、26mmすなわちM26×1左巻きねじを有する。丸い角89は、約6ミリメータの曲率半径を有し、曲率半径は、図11において、軸線200から5.6ミリメータの間隔を置き、軸線201から6.5ミリメータの間隔を置く点から測定される。孔91は、平面92内に配置され、従って、平面92は、上面80から9mmの間隔を置いて位置する。好ましくは、孔91は、約6mmの直径を有し、ねじを収容するために、ねじを形成されている。開口93は、約2mmの直径を有する。
【0039】ロッキングクリップ14は、ロッキングクリップ14を外側部材12の周りに配置し、このようにして、外側シリンダの上端40が、ロッキングクリップ14の開放面すなわち孔85内に収容されることにより、外側部材12に取付けられる。次いで、ピンが、開口93内に取付けられるか、または、ロッキングクリップ14の内面94に取付けられて、ピンがスリット62内に延在する。ロッキングクリップ14は、外側部材12に取付けられ、外側部材12の周りを回転可能であり、このようにして、ロッキングクリップ14は、ロック位置と非ロック位置とを有する。図15及び図16において、外側部材12の周りに取付けられたロッキングクリップ14の上面図が示されている。図15において、ロッキングクリップ14が、ロッキングクリップ14の非ロック位置にある場合の組立が示されている。この位置において、スリット62内のピンは、スロット62の面78または76に隣接している。面76が非ロック位置か、または、面78が非ロック位置かは、設計の選択の問題である。内側部材11は、次いで、通路45内に挿入され、このようにして、底部端16は、通路45内に収容される。ロッキングクリップ14が、非ロック位置にある場合、ロッキングクリップ14の丸い角89は、外側部材12の丸い角46と位置合せされている。リッジまたはねじ90を有する円形表面部分88が、外側部材12の面47と位置合せされる。ロッキングクリップ14が、ロック位置にある場合、スリット62内のピンは、面78及び76のうちの他方の面に隣接する。図16に示されているように、丸い角89は、ロッキングクリップ14がロック位置にある場合、面47と位置合せされる。
【0040】本装置を組立てるためには、内側部材11の底部端16が、開口83を通り抜けて挿入され、外側部材12の通路45内に挿入される。内側部材11が通路45内に挿入されると、通路45及び中空スペース30は、チャンバ95を形成する。内側部材11を通路45内に挿入するためには、外側部材12上の丸い角46は、ロッキングクリップ14上の丸い角89と位置合せされなければならなず、これにより、ロッキングクリップ14は、ロッキングクリップ14の非ロック位置をとる。ロッキングクリップ14がロッキングクリップ14のロック位置で移動されると、ねじまたはリッジ90を有する円形表面部分88は、丸い角46と重畳し、内側部材11の丸い角31上のリッジまたはねじ35と係合する。図16は、クリップ14係合ねじと部材11を示す。外側部材12に対する内側部材11の相対位置が、軸線方向で固定される。ロッキングクリップ14の位置は、1つ以上のねじを孔91内に挿入し、これにより、ねじが、外側部材12上の第1の行70内の開口58内に延びることにより、このロック位置に固定される。ロッキングクリップ14が、内側部材の挿入前に、外側部材12に前もって取付けられない場合、ロッキングクリップ14は、外側部材12の端部40上に配置され、ピン96は、ロッキングクリップ14の穴93内に取付けられて、スロット62内に延びる。
【0041】スリット62の長さは、丸い角31の水平寸法にほぼ等しい。これらの寸法は、ロッキングクリップ14が、ロッキングクリップ14のロック位置から回転することが阻止され、リッジまたはねじ90及び35が、ロッキングクリップ14がロッキングクリップ14のロック位置を大幅に越えて回転されることにより、リッジまたはねじ90及び35の相互係合から解除されることが阻止されるために、望ましい。このようにして、ロッキングクリップ14がロッキングクリップ14のロック位置にある場合、ロッキングクリップ14に取付けられているピン96が、第1の面78または第2の面76のうちの1つに当接される。同様に、ロッキングクリップ14がロッキングクリップ14の非ロック位置に移動され、丸い角31が丸い角89と位置合せされる場合、ロッキングクリップ14に取付けられているピン96は、第1の面78または第2の面76のうちの他方に当接される。
【0042】肉体切除術的装置を使用するには、ロッキングクリップ14が、外側部材12に取付けられ、最初に、ロッキングクリップ14の非ロック位置にあり、内側部材11は、外側部材12及びロッキングクリップ14と一緒に組立てられる。通路45は、外科医により、本装置内に形成されている多数の開口を介して、骨物質、骨成長因子、骨形態形成蛋白質(BMP)、または、骨成長または他の組織の成長のための物質により充填される。本装置は、伸延部材または伸延装置97の一端98を穴38および/または39内に挿入するか、または、伸延部材の他端99を穴59および/または60内に挿入して、挿入部材の両端を分離し、このようにして、内側部材11上方へ、外側部材12から遠ざかるように引張られて、所望の全長に達成することにより、伸延される。ロッキングクリップ14は、次いで、回転されて、ロック位置に到達し、1つ以上の止めねじが、孔91内に挿入され、これにより、ロッキングクリップ14の位置が、外側部材12に対して固定される。前記1つ以上の止めねじは、ロッキングクリップ14が回転するのを阻止する。このようにして、肉体切除術的装置は、本来の場所で(in situ)伸延され、好都合に適所にロックされることが可能であり、このようにして、本装置は、除去された椎骨を置換して、脊椎を支持するのに必要な高さに調整されることが可能である。骨用セメントは、本装置をロックするのに不可欠ではないが、使用されることが可能である。好ましくは、本装置は、ハンマーで叩いて、頂部フランジ21及び下部フランジ50上の歯部が、隣接する椎骨と係合するようにする。
【0043】内側部材11、外側部材12、ロッキングクリップ14及び任意の止めねじは、好ましくは、チタンから成るが、ステンレス鋼、セラミック、複合材料、手術及び医療技術において知られている他の物質、および/または生物学的に不活性な物質が、使用されることが可能である。開口58、開口61、開口26及び52、及び開口33は、任意の形状を有することが可能である。しかし、製造を容易にするために、曲線形状が好ましい。本装置は、患者の脊椎も支持しなければならず、角は、本装置内の応力領域を増加する。内側部材11内の細長開口33は、好ましい、何故ならばこれにより、本装置が伸延された後、外科医は、付加的物質、または他の所望の物質を、本装置内に充填する。さらに、比較的大きい開口61が、本装置をこのような物質により充填するために好都合である。
【0044】部分18、中空スペース30、外側部材12の外面43、通路45及び開口83の横断面形状は、内側部材が、通路45内にスライド可能に収容されることを可能にし、ロッキングクリップ14が、内側部材及び外側部材と係合して、内側部材と外側部材との相対位置をロックすることを可能にする任意の形状を有することが可能である。例えば、部分18、通路45及び開口83は、三角形、五角形または八角形を含む形状を有することが可能である。内側部材が、外側部材12に対して回転することが不可能であることが、むしろ好ましい。ロッキングクリップ及び内側部材は、多数の方法で互いに係合する。例えば、前述の係合部材90及び35は、部分18の丸い角31と、ロッキングクリップ14の円形表面部分88とに形成されているリッジ、ねじまたは溝を有することもある。好ましくは、ねじ、溝、またはリッジは、製造を容易にするために、水平直線に沿って配置させている。内側部材11の位置が、ロッキングクリップ14がロッキングクリップ14のロック位置へ移動されると、上方または下方へ調整されることが、望ましく、リッジ90及び35は、垂直方向へ僅かにアングルを付けられているねじを有することもある。代替的に、円形表面部分88は、凹部を有することもあり、丸い角31は、これらの凹部内に係合されるリッジを有することもある。
【0045】前述の本装置の特定の寸法は、特定の実施例のみのための寸法である。異なる患者の脊椎内で、そして、脊椎に沿って異なる位置で、肉体切除術的装置を使用することは、様々な寸法を必要とする。このようにして、異なる高さ及び直径を有する様々な本装置が、異なる用途及び異なる外科医の好みに対応することが可能である。頂部フランジ及び下部フランジのための特定のアングル角度も、特定の用途及び外科医の好みに従って変化することが可能である。フランジは、脊椎の湾曲を修復するために、0゜〜8゜またはそれ以上の角度のうちに任意の角度でアングルを付けられることが可能である。特定の寸法は、本発明にとって重要性を有しない。1つの変形では、歯部28及び55は、隣接の椎骨に本装置を係留するねじにより置換されるか、または、このようなねじに対して付加的に使用されることが可能である。穴は、隣接する椎骨と係合することが可能であるねじを挿入するために、頂部フランジ及び下部フランジ内に設けられていることが可能である。
【0046】本発明の別の1つの実施例が、図19〜図21に示されている。この実施例では、内側部材111は、外側部材112内にスライド可能に収容され、内側部材111及び外側部材112は、相互係合する円形横断面形状と、1つの共通の長手軸線146とを有する。内側部材111は、好ましくは、内側部材111の外側軸線方向端部の個所に、フランジ121を有し、フランジ121は、隣接する椎骨と係合するために、歯部を有する。内側部材111は、フランジ121から延びる管状部材118を含む。内側部材111は、一連の開口すなわちスロット151を有し、これらのスロット151の間に、周方向ブリッジ152が形成されている。開口33に類似の開口133が、部分118内に形成されている。
【0047】外側部材112は、開口158を有する。開口158及び133は、前述の好ましい実施例に関連して説明された開口と同一または類似であることも可能である。外側部材112は、上端140及び下端141を有し、穴143は、外側部材112から延びて、内側部材及び外側部材により形成されているチャンバ195に到達する。切欠部142が、ロッキングクリップ114との相互作用のために、外側シリンダ112内に、穴143のそれぞれの側に形成されている。切欠部142は壁147を有し、壁147内に穴144が形成され、1つづの穴144が、各切欠部142内に形成され、これにより、ロッキングクリップ114が、外側部材112に取付けられることが可能となる。外側部材112は、好ましくは、開口161を含み、開口161は、図19及び図20に示されている細長形状を有するか、または、前述の開口61の形状を有する。
【0048】この実施例のロッキングクリップ114は、シリンダの一部の形状を有し、外側部材112の外面に取付けられることが可能であるように寸法及び形状を定められ、外側部材112は、この実施例では、円形横断面を有する。ロッキングクリップ114は、曲線アーム部品182から下方へ延びる曲線状壁184を有する。アーム部品182は、内面194と、アーム部品182から内方に延びる直線状面189を有するウェッジ部分188とを有する。壁184は、開口191を有し、開口191は、前述の開口58の第1列に類似の外側シリンダ112内に形成されている第1の列の開口に対応する。
【0049】ウェッジ部分188の内面189において、凹部186は、ウェッジ部分188内へ水平方向に延びる側壁190を有する。アーム182は、ウェッジ部分188のそれぞれの側に第1の端部160及び第2の端部162を有する。ロッキングクリップは、端部160及び162に隣接する内面194上のピン163を含む。ウェッジ部分188は、上面153及び底面154を含む。凹部186は、凹部186のそれぞれの側において、内面189内に部分155及び156を形成する。
【0050】外側シリンダ112上の切欠部142は、アーム182の端部160及び162を収容する。ロッキングクリップ114は、切欠部142内の外側シリンダ112に取付けられ、ピン163は、外側シリンダ上の穴144内に収容される。穴144は、水平方向に細長に形成されている。穴144はそれぞれ、第1の面及び第2の面を有する。ロッキングクリップ114が、外側シリンダ112に取付けられる場合、ウェッジ部分188内の凹部186は、外側シリンダ内の開口143内に配置されるが、通路145内に突出しない。凹部186は、外側シリンダ112内の通路145に連通する。ロッキングクリップは、好ましくは、外側シリンダ112に前もって取付けられているが、本装置が取付けられると、適所にスナップ動作により移動される。
【0051】ロッキングクリップ114は、非ロック位置を有し、非ロック位置において、ピン163は、穴144の一方の側に当接する。内側部材111は、ロッキングクリップがロッキングクリップの非ロック位置にある場合、通路145内に挿入されることが可能である。何故ならばウェッジ部分188は、開口143を通り抜けて通路145内に突出していないからである。ロッキングクリップ114はロック位置も有し、ロック位置において、ピン163は、穴144の他方の側に当接する。この位置で、ウェッジ部分188は、開口143内に突出し、ウェッジ部分188は、通路145内に位置する。内側シリンダ111が、通路145内に挿入された後、ロッキングクリップ114は、ロッキングクリップ114のロック位置に並進運動により到達する。ロッキングクリップ114は、ロッキングクリップ114を、長手軸線146を横断する方向で並進することにより、ロッキングクリップ114のロック位置に移動される。ロッキングクリップ114のロック位置において、ロッキングクリップ114上の凹部186は、内側シリンダ上のブリッジ152と係合する。ロッキングクリップ114が、ロッキングクリップ114のロック位置に移動されると、ブリッジ152は、凹部186内に収容され、面189上の部分155及び156は、ロッキングクリップ114内の凹部186により係合されている特定のブリッジ152に隣接する穴151内に収容される。
【0052】容易に分かるように、多数の他の変形及び前述の特徴の組合せが、本発明から逸脱することなしに採用されることが可能である。従って、好ましい実施例の前述の説明は、前述の特徴に対して、例示的であり、制限的ではない。
【出願人】 【識別番号】500239373
【氏名又は名称】ハウメディカ・オステオニクス・コーポレイション
【出願日】 平成12年9月1日(2000.9.1)
【代理人】 【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一 (外2名)
【公開番号】 特開2001−104325(P2001−104325A)
【公開日】 平成13年4月17日(2001.4.17)
【出願番号】 特願2000−264740(P2000−264740)