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【発明の名称】 電気掃除機
【発明者】 【氏名】難波 隆

【氏名】山崎 哲二

【要約】 【課題】パワーブラシ付きの電気掃除機においては、吸塵用モーターとパワーブラシ用モーターが備えられ、吸塵用モーターとパワーブラシ用モーターとは同じ電圧で駆動させている。このため、パワーブラシ用モーターとしては高電圧用のモーターを使用しており、低電圧用のモーターに比べ形状が大きく、吸込みノズル形状を大きくしなければならない。

【解決手段】吸塵用モーター2として低電圧用巻線と高電圧用巻線の2種類の巻線を巻いた2巻線方式のモーターを採用し、吸塵用モーター2を、高電圧用巻線に商用電源4の高電圧を印加して駆動させ、その駆動時に低電圧用巻線に発生する起電力をパワーブラシ用モーター3の電源としたもので、小型の低電圧用のモーターをパワーブラシ用モーターとして使用でき、パワーブラシ用モーター3を設ける吸込みノズル形状を小さくした小型の電気掃除機が得られる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】パワーブラシを駆動させるためのパワーブラシ用モーターと、吸塵用モーターを備えた電気掃除機であって、前記吸塵用モーターを、その回転子に低電圧用巻線と高電圧用巻線の2種類の巻線を巻いた2巻線方式のモーターとし、前記吸塵用モーターを、その高電圧用巻線に高電圧を印加することによって駆動する構成とし、前記吸塵用モーターの駆動時に低電圧用巻線に発生する起電力をパワーブラシ用モーターの電源としたことを特徴とする電気掃除機。
【請求項2】パワーブラシを駆動させるためのパワーブラシ用モーターと、吸塵用モーターを備えた電気掃除機であって、前記吸塵用モーターを、その回転子に低電圧用巻線と高電圧用巻線の2種類の巻線を巻いた2巻線方式のモーターとし、前記吸塵用モーターを、その低電圧用巻線に低電圧を印加することによって駆動する構成とし、前記吸塵用モーターの駆動時に高電圧用巻線に発生する起電力をパワーブラシ用モーターの電源としたことを特徴とする電気掃除機
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワーブラシ用モーターおよび吸塵用モーターを備えた電気掃除機に関する【0002】
【従来の技術】従来、パワーブラシ付きの電気掃除機においては、吸塵用モーターとパワーブラシ用モーターが備えられ、電気的には前記吸塵用モーターとパワーブラシ用モーターとが並列に接続されており、そして同じ電圧で駆動させているため、パワーブラシ用モーターとしては高電圧用のモーターを使用している【0003】以下、このような従来のパワーブラシ付きの電気掃除機について、図面を参照しながら説明する【0004】図4は、従来のパワーブラシ付き電気掃除機のモーター駆動系の電気回路図、図5は、同パワーブラシ付き電気掃除機の断面図である。
【0005】従来のパワーブラシ付き電気掃除機におけるモーター駆動系の電気回路は、図4に示すように商用電源(AC100V)4をブリッジダイオード1を介して、互いに並列接続した吸塵用モーター2とパワーブラシ用モーター3に与えることにより、前記吸塵用モーター2とパワーブラシ用モーター3を駆動するようになっている。なお、図中の6は電源スイッチである。
【0006】また、構造的には図5に示すように、吸塵用モーター2を本体内におけるゴミパック19の後方に装置し、パワーブラシ用モーター3を吸込みノズル16内に装置するとともに、同じく吸込みノズル16内に装置されたパワーブラシ20に対しベルト21で回転伝達するようにしている。なお、図中の17は吸込み口、18は集塵パイプである。
【0007】このように構成された従来のパワーブラシ付き電気掃除機について、以下にその動作を説明する。
【0008】電気掃除機を運転すると、本体に設けられた吸塵用モーター2の回転により吸気作用が起こり、空気とともにゴミなどが吸込みノズル16の吸込み口17から吸気路を通じて吸い込まれ、集塵パイプ18を通じて本体内のゴミパック19に集塵される。このとき、吸込みノズル16に設けられたパワーブラシ用モーター3も同時に駆動し、その回転によって吸込み口17に設けられたパワーブラシ20をベルト21を介して回転させ、ゴミをかきあげることにより吸込み性能を上げている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この従来のパワーブラシ付き電気掃除機においては、高電圧用のモーターをパワーブラシ用のモーターに使用しており、この高電圧用のモーターは絶縁性および整流による刷子スパークの改善が必要であることから、低電圧用のモーターに比べ形状が大きくなっており、吸込みノズル形状を前記大きい形状のパワーブラシ用のモーターに合わせて大きくしなければならないという問題があった。
【0010】本発明は前記従来の問題に留意し、パワーブラシ用モーターとして小型な低電圧用モーターを使用することができ、かつ、吸込みノズル形状の小さい電気掃除機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するために本発明は、吸塵用モーターとして低電圧用巻線と高電圧用巻線の2種類の巻線を巻いた2巻線方式の整流子モーターを採用し、その吸塵用モーターを、その高電圧用巻線に高電圧を印加して駆動させるように構成し、吸塵用モーターの駆動時に低電圧用巻線に発生する起電力をパワーブラシ用モーターの電源としたものである。
【0012】この発明によれば、小型の低電圧用のモーターをパワーブラシ用モーターとして使用できるため、このパワーブラシ用モーターを設ける吸込みノズル形状を小さくでき、小型の電気掃除機が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、パワーブラシを駆動させるためのパワーブラシ用モーターと、吸塵用モーターを備えた電気掃除機であって、前記吸塵用モーターを、その回転子に低電圧用巻線と高電圧用巻線の2種類の巻線を巻いた2巻線方式のモーターとし、前記吸塵用モーターを、その高電圧用巻線に高電圧を印加することによって駆動する構成とし、前記吸塵用モーターの駆動時に低電圧用巻線に発生する起電力をパワーブラシ用モーターの電源とした電気掃除機であり、小型の低電圧用のモーターをパワーブラシ用モーターとして使用できるため、吸込みノズル形状を小さくできるため、小型の電気掃除機が得られるという作用を有する。
【0014】本発明の請求項2に記載の発明は、パワーブラシを駆動させるためのパワーブラシ用モーターと、吸塵用モーターを備えた電気掃除機であって、前記吸塵用モーターを、その回転子に低電圧用巻線と高電圧用巻線の2種類の巻線を巻いた2巻線方式のモーターとし、前記吸塵用モーターを、その低電圧用巻線に低電圧を印加することによって駆動する構成とし、前記吸塵用モーターの駆動時に高電圧用巻線に発生する起電力をパワーブラシ用モーターの電源とした電気掃除機であり、吸塵用モーターの電源として低電圧である電池等を利用でき、しかも、パワーブラシ用モーターの電源を、吸塵用モーターの駆動時に高電圧用巻線に発生する起電力を利用するので、他に特別の駆動電源を必要としないという作用を有する。
【0015】以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0016】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1の電気掃除機のモーター駆動系の電気回路図、図2は、同電気掃除機における吸塵用モーターの断面図である。なお、各図において、前記従来の技術と同じ構成部には従来の技術と同じ符号を付与している。
【0017】本発明の実施の形態1の電気掃除機におけるモーター駆動系は、図1に示すように商用電源(AC100V)4をブリッジダイオード1を介して吸塵用モーター2に与えることにより、この吸塵用モーター2を駆動するようになっている。前記吸塵用モーター2は、高電圧用巻線を有する高電圧側部2aと低電圧用巻線を有する低電圧側部2bを備え、いわゆる2巻線仕様となっている。そして、前記吸塵用モーター2の駆動時に、低電圧側部2bの低電圧用巻線に低電圧が発生させ、この低電圧側部2bに接続されたパワーブラシ用モーター3を駆動するようにしている。
【0018】また、吸塵用モーター2の低電圧側部2bおよびパワーブラシ用モーター3には低電圧の電池5を接続してあり、電池5の低電圧を吸塵用モータ2の低電圧側部2bに印加して吸塵用モーター2を駆動させ、同時に並列に接続されたパワーブラシ用モーター3も低電圧で駆動するようにしている。
【0019】なお、図中の6はAC電源の電源スイッチ、7はDC電源の電源スイッチである。
【0020】前記吸塵用モーター2は図2に示す構造になっており、すなわち、回転子14は低電圧用巻線8と高電圧用巻線9を有しており、低電圧用巻線8側には低電圧側刷子10と低電圧側整流子12が装置され、また、高電圧用巻線9側には高電圧側刷子11と高電圧側整流子13が装置されている。そして、回転軸には負荷としてファン15を結合している。
【0021】なお、吸塵用モーター2およびパワーブラシ用モーター3を組み込んだ電気掃除機本体の構成は、前述の図5と同じ構成であるので、その説明は省略する。
【0022】上記構成において、ACの電源スイッチ6をONにすると、商用電源4よりブリッジダイオード1にAC100Vがかかり、ブリッジダイオード1の作用で交流電圧が直流電圧に整流される。そして、整流された直流電圧が吸塵用モーター2の高電圧側刷子11を介して高電圧側整流子13および高電圧用巻線9にかかり、回転子14が回転する。この回転子14の回転により、回転子14の回転軸に取付けられたファン15の吸引作用で、吸込みノズルより空気とともにゴミ等を吸引する。
【0023】このとき、回転子14の回転により低電圧用巻線8に低電圧を発生させ、その低電圧を低電圧側整流子12を介して低電圧側刷子10からパワーブラシ用モーター3に取り込み、パワーブラシ用モーター3を駆動させる。このパワーブラシ用モーター3の回転により、従来の技術と同様にベルトを介して吸込みノズルの吸込み口に設けられたパワーブラシを回転させ、ゴミをかきあげて吸込み性能を上げる。
【0024】ここで、前記回転子14の回転によって発生する誘導起電力は、高電圧用巻線9と低電圧用巻線8との巻線数の比に減圧されるため、巻数比を適正にするとパワーブラシ用モーター3には12V程度の低電圧を供給でき、すなわち、パワーブラシ用モーター3として定格100Vのモーターよりも小型な定格12Vのモーターを使用することができる。
【0025】つぎに、DCの電源スイッチ7をONにした場合は、電池5より吸塵用モーター2の低電圧側刷子10から低電圧をかけて吸塵用モーター2を駆動させ、同時に並列に接続されたパワーブラシ用モーター3も低電圧で駆動される。
【0026】(実施の形態2)図3は、本発明の実施の形態2の電気掃除機のモーター駆動系の電気回路図である。
【0027】この本発明の実施の形態2の電気掃除機は、前記実施の形態1とは逆に低電圧用巻線に低電圧を印加して吸塵用モーターを駆動させ、同時に高電圧用巻線で発生する起電力をパワーブラシ用モーターの電源とすることに特徴を有する。
【0028】すなわち、高電圧用巻線よりなる高電圧側部2aと、低電圧用巻線よりなる低電圧側部2bをもつ、すなわち、2巻線仕様となっている吸塵用モーター2において、その低電圧側部2bに電池5を接続し、高電圧側部2aにパワーブラシ用モーター3を接続した回路構成としている。
【0029】この構成において、電池5より低電圧を吸塵用モーター2の低電圧側部2bにおける低電圧用巻線に印加することにより、吸塵用モーター2が駆動する。このとき、高電圧側部2aにおける高電圧用巻線に高電圧の起電力が発生し、この高電圧の起電力を利用してパワーブラシ用モーター3を駆動させることができる。
【0030】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明によれば、パワーブラシ用モーターとして低電圧用の小型のモーターを使用できるので、パワーブラシとパワーブラシ用モーターを設ける吸込みノズル部を小型化できる。また、高電圧と低電圧の双方の電源で動作させることができ、使い勝手が便利であるという有利な効果が得られる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成11年9月17日(1999.9.17)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2001−78932(P2001−78932A)
【公開日】 平成13年3月27日(2001.3.27)
【出願番号】 特願平11−262979