|
|
【発明の名称】 |
カーペット等の清掃方法および清掃用具 |
| 【発明者】 |
【氏名】牡丹 年一 |
【課題】カーペット、絨毯上に落ち、毛足に絡みついたペットの毛などを簡単な作業でほぼ完全に取り去ることができる経済的、衛生的かつ快適な手段を提供する。
【解決手段】清掃対象物との摩擦係数が0.2〜1.8であるスポンジの平坦面を清掃対象物に擦りつけることによってカーペット等の毛足に絡みついた塵芥を束状に丸めて除去する。 |
【特許請求の範囲】
清掃対象物との摩擦係数が0.2〜1.8であるスポンジの平坦面を清掃対象物に擦りつけることによってカーペット等の毛足に絡みついた塵芥を束状に丸めて除去することを特徴とするカーペット等の清掃方法。 【請求項1】 清掃対象物との摩擦係数が0.2〜1.8であるスポンジからなり、かつ少なくとも一面に実質的平坦面を有することを特徴とするカーペット等の清掃用具。 【請求項2】 スポンジは清掃対象物と摩擦することによって該清掃対象物と逆の極性に帯電する特性を有するものであることを特徴とする請求項2記載のカーペット等の清掃用具。 【請求項3】 スポンジは支持体に取り付けられていることを特徴とする請求項2または3記載のカーペット等の清掃用具。 【請求項4】 支持体は、本体部と把持部からなることを特徴とする請求項4記載のカーペット等の掃除用具。 【請求項5】 平坦面は、その前面に逃げ部を具備してなることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のカーペット等の清掃掃除用具。 【請求項6】 スポンジはゴム系スポンジであることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載のカーペット等の清掃掃除用具。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明はカーペット、絨毯等に付着した塵芥を取り除く清掃方法および清掃用具に係り、特に、ペットとして飼育される愛玩犬の毛がカーペット等に付着した場合に、これを効率よく、かつ、きれいに取り除くための清掃方法ならび清掃用具に関する。 【0002】 【従来の技術】犬、猫等のペットを室内で飼育する場合には、カーペットや絨毯に絡みついたペットの毛がだに等の巣窟になることもあり、見た目にも良くなく、また衣服等にくっつき不快感を与えることが多い。そのため、カーペット等を常にきれいに清掃することが求められている。しかし、従来の電気掃除機による清掃では毛足に絡みついたペットの毛は容易に取り去ることができない。特に、ペットが長毛種の犬である場合にはその傾向は一層著しい。このため、最近では、粘着テープをロール状に巻き付けたローラ式清掃用具を用い、粘着テープにペットの毛等の塵芥を付着させて清掃することが行われている。しかしながら、上記ローラ式清掃用具を用いても、カーペットの毛足の中に入り込んだ毛は容易に取り除くことができず、かつ、粘着テープに付着した塵芥の後始末も面倒であり、さらに、粘着テープの使用寿命が比較的短く、頻繁に取り替えを要するなど経済性に欠けるという問題があった。 【0003】かかる問題の解決のため、実用新案登録第3022843号公報には、箒先をゴム、樹脂スポンジなどの摩擦係数の高い材料で構成し、該箒先によって絨毯の間を摩擦することによって、絨毯の間に落ちた毛などの掃除を可能にする提案が、また、実用新案登録第3036950号公報には、底面部に複数の溝が形成されその溝によって塵芥を掻き出す掃除用具が提案されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明者が試した結果によれば、上記提案による手段によっては必ずしも充分に絨毯からペットの毛を取り去ることができない。また、場合によっては、上記掃除用具自体にペットの毛などの塵芥が付着し、改めてこれを取り去らねばならず、衛生上の問題もあり、快適性に欠けるものであった。 【0005】本発明は、上記従来の清掃用具にかかる問題点の解決を図ったもので、カーペットあるいは絨毯上に落ち、毛足に絡みつきあるいは毛足の中に入り込んだペットの毛などを簡単な作業でほぼ完全に取り去ることができる経済的、衛生的かつ快適な手段を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者は、絨毯上に落ちたペットの毛が一定の条件を有するスポンジの平坦な面でカーペット上を擦ると、ペット等の毛が束状に丸められ雪だるま式に肥大して容易に取り去ることのできる状態になることを発見し、その条件を追求して本発明を完成した。 【0007】すなわち、本発明に係るカーペット等の清掃方法は、具体的には、清掃対象物との摩擦係数が0.2〜1.8であるスポンジの平坦面を清掃対象物に擦りつけることによってカーペット等の毛足に絡みついた塵芥を束状に丸めて除去するものである。この際、該スポンジは清掃対象物と摩擦することによって該清掃対象物と逆の極性に帯電する特性を有するものとすることが好適である。 【0008】また、上記発明を実施するためのカーペット等の清掃用具は、清掃対象物との摩擦係数が0.2〜1.8であるスポンジからなり、かつ少なくとも一面に実質的平坦面を有するものである。この場合において、上記清掃用具のスポンジは清掃対象物と摩擦することによって該清掃対象物と逆の極性に帯電する特性を有するものであることを好適とする。 【0009】さらに、本発明に係る清掃用具は、上記特性を有するスポンジを支持体に取り付けたものであることを、さらに、上記支持体は、本体部と把持部からなることを好適とする。 【0010】本発明の清掃用具は、上記に加えて、その平坦面の前面に逃げ部を具備してなるように構成し、ペットの毛が効率的に摩擦面に入り込むようにするのが好ましい。 【0011】本発明において、特に好ましいスポンジ材料は、ゴム系のスポンジ材料、特にJIS K6301に規定するC硬度が10〜20程度のゴムスポンジである。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態に基づき具体的に説明する。図1は本発明に用いる清掃用具の1例としてブロック状のスポンジ1を用いた例を示す。このスポンジは、基本的に、以下の条件を満たすことが必要である。 ■少なくとも一面に実質的平坦面を有すること■清掃対象物との摩擦係数が0.2〜1.8であること【0013】まず、本発明に係るカーペット等の清掃用具は、図1に示すように少なくともスポンジ1の1面に実質的平坦部1aを有していることが必要である。かかる平坦面を有することが、図2に示すようにスポンジの平坦面1aをカーペット2の表面を擦りながら移動させる際にペットの毛などの塵芥を絡め取りながら丸め、かつ、雪だるま式に大きく成長させるために必要な条件である。溝や大型の突起はかえって上記機能の発揮を妨げ、不都合である。なお、ここにいう実質的平坦面とは、ほぼ幅100mm、長さ200mmに亘ってマクロ的に平坦な面を有していることをいい、スポンジ面として特有の凹凸を有することを含む。 【0014】また、本発明係るカーペット等の清掃用具は、清掃対象物との摩擦係数が0.2〜1.8、さらに好ましくは、0.7〜1.5であることが望ましい。例えば発泡塩化ビニールや発泡ポリプロピレン、あるいは発泡ポリエチレンは上記カーペット素材との間の摩擦係数が低すぎてペットの毛を丸める作用が弱すぎ、一般に本発明の目的に適さない。これに対し、摩擦係数が2以上の材料は使用の際の抵抗が大きく、容易にペットの毛を絡め取ることができない。本発明者が多種類の素材について摩擦係数の測定を行った結果、上記の範囲が作業性がよく、ペットの毛を絡めながら丸めるのに適していることが明らかになった。 【0015】なお、上記摩擦係数は、いわゆる動摩擦係数(滑り摩擦係数)をいうが、これもカーペットの素材、その表面状態等と発泡スポンジの素材、硬度、発泡の程度等により定まるものであるので、使用対象との関係で適度の摩擦係数を有するものを選択し用いるのがよい。 【0016】上記の性質を有するスポンジ状物質の平滑な面をカーペットに適度に押圧しながらカーペット上を滑らせると、図2に示すように、カーペット上に散布した犬等のペットの毛が束状に丸められ、容易に除去できる状態になる。すなわち、カーペットの毛足の中に入り込み、あるいは絡みついた犬の毛3aが摩擦によって引き出され、また、逃げ部4を介してカーペット2とスポンジ1との間に引き込まれ(3b)、スポンジ面の適度の凹凸によりスポンジ面上を回転しながら移動し、さらに他の毛と絡み合って束状になり、次第に肥大して(3c、3d)、最後にスポンジ1の後端から直径数mm以上、ときには10mm以上の束となって排出される。 【0017】このようにして、本発明に係る清掃用具によりペットの毛を絨毯等から簡単に取り除くことができるが、その効果を一層高めるためには、上記スポンジを清掃対象物と摩擦することによって該清掃対象物と逆の極性に帯電する特性を有するものとすることが好ましい。カーペット等は、通常ウール、ポリエステル、アクリル、ナイロンなどの繊維を素材として製造されているが、これらは、ポリウレタン、ポリエチレン、塩化ビニール、テフロン、天然ゴム等と摩擦することにより一般に正に帯電する性質を有する。逆に言えば、上記素材は負に帯電する性質を有する。本発明において清掃対象とするペット等の毛は、清掃対象物たるウール、ポリエステルなどとともに正に帯電する。したがって、本発明において、カーペット上を清掃対象物と逆の極性に帯電する特性を有する素材を用いれば、静電作用によってカーペット等の中からペットの毛を浮き上がらせることができ、一層確実、かつ、徹底的にペットの毛を取り除くことができる。 【0018】すなわち、摩擦による帯電は、本発明の「雪だるま式丸め」を一層促進させるのに寄与する。このようにカーペットに対して逆の極性に帯電する物質としては、カーペットとして通常用いられるウールあるいはポリエステル(これらの混紡を含む)に対しては、発泡ゴムなどのゴム系の素材、たとえばJIS K 6301に規定するC硬度が10〜20のゴム系スポンジが静電気の発生容量も大きく最も好適である。これらはカーペット素材に対して負に帯電する。しかしながら、必ずしも負に帯電するものに限る必要はなく、要は、カーペット上を摩擦しながら移動させたときカーペット等と逆の極性に帯電するものであればよい。 【0019】上記発明を実施するための手段としては、上記特性を有するスポンジを適当な大きさに裁断してそのまま使用してもよい。その場合、部屋の隅各部や家具の間、ソファ、車のシートなどの狭いところの清掃も可能である。 【0020】また、図3に示すように、スポンジ1を本体部5aと把持部5bからなる支持部5に取り付け、さらに本体部5aの底面前方部を僅かに削り込んで逃げ部4を設ければ、カーペットの清掃作業を楽に行うことができ有利である。さらに、図4に示すように、支持部を比較的大形の平板状とし、これに長い柄を把持部5bとして取り付けるようにすれば、広いカーペット面を楽な姿勢で清掃することができる。なお、カーペット面を上記特性を有するスポンジで擦りペットの毛などの塵芥を丸めて取る手段であれば、他の変形例を取りうることはもちろんである。 【0021】 【実施例】ポリエステル製カーペットの敷き詰められた室内で長毛種の犬を3日間飼育した。その後、ゴム系スポンジを幅120mm、長さ240mmに調整し、該スポンジを図2に示すように一端を僅かに上げた状態でカーペット上に繰り返し擦り付けて犬の毛を捕集した。その結果、カーペット上に散在し、あるいは毛足に絡みついた犬の毛がスポンジの後端から直径約10mmの束となって排出されるのが観察された。さらに、カーペット上を仔細に観察したが、毛足の中を含め犬の毛は実質的に見出されれず、清掃が完全であることが分かった。 【0022】同様の実験を電気掃除機および粘着ローラタイプの清掃用具によって行った。その結果、電気掃除機によった場合にはカーペットの毛足に絡みついたあるいは毛足の中に入り込んだ犬の毛は除去することができず、肉眼による観察結果でも、犬の毛が多数残っているのが認められた。事実、電気掃除機により捕集された犬の毛の重量は、本発明を用いて捕集された重量の50%に過ぎなかった。 【0023】粘着ローラタイプの清掃用具によった場合は、電気掃除の場合と同様、カーペットの毛足の中に入り込んだ犬の毛を除去することができず、清掃後に肉眼で観察したところ、カーペットの内部に犬の毛が多数残っているのが認められた。また、粘着ローラタイプの清掃用具により捕集された犬の毛の重量は、本発明を用いて捕集された重量の55%に過ぎなかった。 【0024】 【発明の効果】本発明は上記のように特定範囲の特性を有するスポンジでカーペット面を擦って清掃するようにし、しかも、清掃の結果、ペットの毛が清掃用具に付着することなく、束となって丸まって捕集できるようにしたので、きわめて効率的、かつ、衛生的にカーペットなどの床面を清掃できる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】599105492 【氏名又は名称】牡丹 年一 【識別番号】599105506 【氏名又は名称】三野 龍太
|
| 【出願日】 |
平成11年7月27日(1999.7.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100108176 【弁理士】 【氏名又は名称】白木 大太郎
|
| 【公開番号】 |
特開2001−37696(P2001−37696A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月13日(2001.2.13) |
| 【出願番号】 |
特願平11−211641 |
|