| 【発明の名称】 |
ペーパーホルダー |
| 【発明者】 |
【氏名】野口 政人
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| 【要約】 |
【課題】ロール状ペーパーから必要長さのペーパーを引き出して、切断する動作を片手のみで行うことが可能で、引き出したペーパーを折り畳んだり、巻いたりする動作の簡略化を図ることができる、ペーパーホルダーを提供する。
【解決手段】ペーパーホルダー10は、複数のロール状ペーパー12を回転可能な状態で収納するペーパー収納部13と、ペーパー収納部13内の複数のロール状ペーパー12からそれぞれ引き出されたペーパー12aを互いに重ね合わせた状態で取り出し可能なペーパー取出口14と、ペーパー取出口14に重なり合った状態で位置するペーパー12aを係止して切断する切断機構21とを備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数個のロール状ペーパーを回転可能な状態で収納するペーパー収納部と、前記ペーパー収納部に収納された複数個のロール状ペーパーからそれぞれ引き出されたペーパーを互いに重ね合わせた状態で取り出し可能なペーパー取出口と、前記ペーパー取出口に重なり合った状態で位置するペーパーを押し切りにより切断する切断機構とを備えたことを特徴とするペーパーホルダー。 【請求項2】 前記切断機構として、前記重なり合った状態のペーパーに対して昇降する切断刃と、前記切断刃が下降して前記ペーパーに接触するまで前記切断刃の刃先を覆う刃カバー部材と、前記切断刃の下降時に前記ペーパーを押圧するペーパー係止部材とを設けた請求項1記載のペーパーホルダー。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、トイレットペーパーなどのロール状ペーパーを片手のみで引き出して切断することのできるペーパーホルダーに関する。 【0002】 【従来の技術】トイレットペーパーなどのロール状ペーパーを片手のみで引き出して切断することのできる器具として、様々な種類のペーパーホルダーが開発されているが、代表的なものとして、実開昭63−120986号公報、特開平9−135787号公報、特開平10−117965公報などに開示されているものがある。 【0003】これらのペーパーホルダーは、いずれもロール状トイレットペーパーから必要な長さのペーパーを取り出して切断するという作業を片手のみで行うことができるものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】トイレの中などで実際にトイレットペーパーを使用する場合、ペーパーホルダーから所定長さだけ引き出したペーパーを折り畳んだり扁平筒状に巻いたりすることにより、ペーパーを幾重にも重ね合わせた状態にして使用している。 【0005】このようにペーパーを折り畳んだり扁平筒状に巻いたりする動作は、通常両手を使って行っているが、片手しか使えない人や手先が不自由な人にとっては、極めて困難な動作である。このため、両手が自由に使えない人がトイレを使用する際にはこれらの動作に長時間を要しており、肉体的負担が大きく、精神的な苦痛にもなっている。 【0006】また、両手が自由な健常者が病人や老人などを介護する場合、一方の手が塞がっていて、他方の手のみでトイレットペーパーを引き出して使用しなければならない状況が生じることがある。ところが、上記のペーパーホルダーは、ペーパーの引き出しから切断までは片手のみでできるが、その後、ペーパーを折り畳んだり巻いたりする動作は片手のみでは難しく、介護者などは不便を強いられているのが実状である。 【0007】このような不便な状況は、実開昭63−120986号公報、特開平9−135787号公報、特開平10−117965公報などに開示されているペーパーホルダーを使用しても解消することはできない。 【0008】本発明が解決しようとする課題は、ロール状ペーパーから必要長さのペーパーを引き出して切断する動作を片手のみで行うことができるとともに、引き出したペーパーを折り畳んだり巻いたりする動作の簡略化を図ることができるペーパーホルダーを提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明のペーパーホルダーは、複数個のロール状ペーパーを回転可能な状態で収納するペーパー収納部と、前記ペーパー収納部に収納された複数個のロール状ペーパーからそれぞれ引き出されたペーパーを互いに重ね合わせた状態で取り出し可能なペーパー取出口と、前記ペーパー取出口に重なり合った状態で位置するペーパーを押し切りにより切断する切断機構とを備えたことを特徴とする。 【0010】このような構成とすることにより、複数枚が重なり合った状態のペーパーをペーパー取出口から必要な長さだけ引き出し、そのまま切断機構で切断することができるようになるため、ロール状ペーパーからペーパーを引き出して切断する動作を片手のみで行うことが可能となるとともに、引き出したペーパーを折り畳んだり、巻いたりする動作の簡略化を図ることができる。 【0011】前記切断機構として、前記重なり合った状態のペーパーに対して昇降する切断刃と、前記切断刃が下降して前記ペーパーに接触するまで前記切断刃の刃先を覆う刃カバー部材と、前記切断刃の下降時に前記ペーパーを押圧するペーパー係止部材とを設けた構成とすることにより、ペーパーの係止および切断を一連の動作で行うことが可能となるため、操作性が向上する。また、刃カバー部材で覆われている切断刃は、ペーパーを切断するときのみ露出するので、安全性も高まる。 【0012】また、前記切断刃が下降して前記刃カバー部材と前記ペーパー係止部材の少なくとも一方が前記重なり合った状態のペーパーに接触するまで、前記刃カバー部材から前記切断刃の刃先が露出するのを阻止するストッパ部材を設けた構成とすることにより、切断刃とペーパーとの間に手指が介在する状態で誤って切断刃を下降させたとき、手指を傷つけるのを防止することができる。 【0013】前記ペーパー収納部に設けるロール状ペーパー支持部材を片持ち梁とし、かつ自由端側を上方に傾斜させた構造とすることにより、収納部内においてロール状ペーパーを回転容易な状態に保持するとともに、ロール状ペーパーは回転に伴って低位置にある支持部材の固定端側に移動しようとするので、ロール状ペーパーが支持部材から離脱することがなく、ペーパーを円滑に引き出すことができる。また、片持ち梁であるので支持部材へのロール状ペーパーの交換や補充も容易である。 【0014】前記ペーパー取出口の下方に、前記ペーパー取出口から重なり合った状態で取り出された前記ペーパーを折り畳んだ状態で収容可能なペーパー収容部を設けることにより、重なり合ったペーパーをさらに折り畳む動作を容易に行うことが可能となるため、利便性が向上する。 【0015】 【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態であるペーパーホルダーを示す斜視図、図2は図1のペーパーホルダーの正面パネルを開放した状態で示す斜視図、図3(a)は図1のペーパーホルダーの正面透視図、同図(b)は図1に示すペーパーホルダーの側面透視図、図4は図3(a)の部分拡大図である。 【0016】本実施形態のペーパーホルダー10は、ドア状に開閉可能な正面パネル11aを有する箱体状のホルダー本体11内に3個のロール状ペーパー12を回転可能な状態で収納するペーパー収納部13が設けられ、ペーパー収納部13に収納された3個のロール状ペーパー12からそれぞれ引き出されたペーパー12aを互いに重ね合わせた状態で取り出し可能なペーパー取出口14が正面パネル11aの下端部に設けられ、ペーパー取出口14から重なり合った状態で取り出されたペーパー12aを切断するための押し下げレバー15が正面パネル11aに配置されている。 【0017】また、正面パネル11aを閉止状態に保持するため、ペーパー収納部13のコーナー部分に、押圧によって出没するマグネット体16が取り付けられ、マグネット体16と対向する位置にある、正面パネル11aの背面にマグネット吸着体17が配置されている。 【0018】正面パネル11aの背面には、片持ち梁式のロール状ペーパー支持部材として、自由端側を上方に傾斜させた3本の支持軸19を保持部材20に取り付け、ロール状ペーパー12の中心孔18を支持軸19に通して支持する。また、レバー15によって作動する切断機構21が設けられている。レバー15は、下方へ押し下げる切断機構21を作動させるが、内蔵されているばね(図示せず)によって上方へ付勢されているので、押し下げ力を解除すると、元の位置まで自動的に復帰する。 【0019】切断機構21は、レバー15の下降、上昇によってギロチン状に下降、上昇して、重なり合った状態のペーパー12aを切断する切断刃22と、切断刃22が下降してペーパー12aに接触するまで切断刃22の刃先を覆う刃カバー部材23と、切断刃22の下降、上昇に伴ってペーパー12aを押圧、解除するペーパー係止部材24a,24b,25a,25bと、刃カバー部材23が切断刃22を覆う方向に付勢するスプリング26とによって構成されている。刃カバー部材23とペーパー係止部材24a,24bとは一体的に形成されている。 【0020】また、切断刃22が下降して刃カバー部材23が、重なり合った状態のペーパー12aに接触するまで、刃カバー部材23から切断刃23の刃先が露出するのを阻止するストッパ部材27、ペーパー取出口14から露出したペーパー12aを前方へ導くガイド部材28が設けられている。ストッパ部材27は、前方に向かって付勢された弾力性線材で形成されており、その下端のL字状部分27a(図5参照)が正面パネル11aの下端部分より下に下がったとき、すなわち、ペーパー係止部材24a,24bおよび刃カバー部材23によってペーパー取出口14が完全に閉塞されたとき、切断刃22との係合が解除されるようになっている。 【0021】次に、図5〜7を参照して、ペーパーホルダー10の使用方法について説明する。3個のロール状ペーパー12を支持軸19に装着し、それぞれのロール状ペーパー12から引き出したペーパー12aを重ね合わせ、これらの先端をペーパー取出口14から少し露出させた状態で正面パネル11aを閉止すると、3個のロール状ペーパー12はホルダー本体11内のペーパー収納部13に収納される。このとき、ペーパー取出口14付近は図5に示すような状態となっているので、重なり合ったペーパー12aの先端部分を片手で掴んで引っ張れば、重なり合ったままの状態でこれらのペーパー12aを必要な長さだけ引き出すことができる。 【0022】重なり合ったペーパー12aを必要な長さまで引き出したら、正面パネル11aにあるレバー15を下降させると、刃カバー部材23で覆われた切断刃22がそのままペーパー係止部材24a,24bとともに下降していき、図6に示すように、刃カバー部材23の下端部分およびペーパー係止部材24a,24bが、ペーパー係止部材25a,25bの上に位置するペーパー12aに接触する。 【0023】この後、さらにレバー15を下降させると、刃カバー部材23はペーパー係止部材25a,25bで係止されるので、図7に示すように、切断刃22のみが刃カバー部材23から露出して下降していき、ペーパー係止部材24a,24b,25a,25bによって動かないように係止されたペーパー12aを切断することができる。このとき、刃カバー部材23の下端部分もペーパー12aが移動しないように係止する機能を発揮している。 【0024】重なり合ったペーパー12aが完全に切断され、レバー15に加えていた力を解除すると、切断刃22、刃カバー部材23およびペーパー係止部材24a,24bなどが自動的に上昇して元の位置まで復帰する。これによって、必要な長さの重なり合ったペーパー12aを得ることができる。 【0025】このように、ペーパーホルダー10を使用することにより、複数枚が重なり合った状態のペーパー12aをペーパー取出口14から必要な長さだけ引き出し、重なり合ったままの状態で切断することができるため、ロール状ペーパー12から必要な長さのペーパー12aを引き出して、切断する動作を片手のみで行うことが可能となる。また、切断したペーパー12aは、既に重なり合った状態であるため、引き出したペーパー12aを折り畳んだり巻いたりする動作を簡略化することができる。 【0026】また、レバー15の下降、上昇によって作動する切断機構21を設けたことにより、ペーパー12aの係止および切断を片手のみの一連の動作で行うことができるため、操作性も良好である。また、刃カバー部材23で覆われている切断刃22は、ペーパー12aを切断するときのみ露出するので安全性も高い。 【0027】ペーパー収納部13に収納されているロール状ペーパー12は、保持部材20への固定端側が下方に傾斜した支持軸19によって回転容易な状態に保持されているので、ロール状ペーパー12は引き出し時の回転に伴って保持部材20側に移動しようとするため、支持軸19から離脱することはなく、ペーパー12aを円滑に引き出すことができる。また、正面パネル11aを手前に引けば、正面パネル11aの背面のマグネット吸着体17がマグネット体16から離脱し、図2に示すように、正面パネル11aが開き、支持軸19に対するロール状ペーパー12の装着や取替えあるいは補充なども片手でできるので極めて便利である。 【0028】また、レバー15を下降させたとき、刃カバー部材23およびペーパー係止部材24a,24bがペーパー取出口14を完全に閉塞するまで、刃カバー部材23から切断刃22の刃先が露出するのを阻止するストッパ部材27を設けているので、ペーパー取出口14の隙間あるいは切断刃22とペーパー12aとの間に手指が介在する状態で誤って切断レバー15を下降させても、手指を傷つけるのを防止することができる。 【0029】なお、本実施形態のペーパーホルダー10は、3個のロール状ペーパー12を収納する構造であるが、本発明はこれに限定するものではないので、使用条件に応じて、ロール状ペーパーの収納個数を増減した構造とすることができる。また、ロール状ペーパー12のペーパー12aについては、単層タイプ、複層タイプのいずれも使用することができる。また、ペーパーホルダー10は壁などに取り付けたり台の上に置いたりしてもよく、その使用場所も限定されないので、トイレに限らず、要介護者のベッド付近やキッチンなどに設置して使用することができ、移動も容易である。 【0030】次に、図8を参照して他の実施形態について説明する。このペーパーホルダー30には、ペーパー取出口31の下方に、ペーパー取出口31から重なり合った状態で取り出されたペーパー32を折り畳んだ状態で収容可能なペーパー収容部33が設けられている。これにより、重なり合った状態で取り出したペーパー32をさらに折り畳む動作を容易に行うことが可能となるため、利便性が向上する。その他の部分の構造、機能などについては、前述したペーパーホルダー10と同様である。 【0031】 【発明の効果】本発明により、以下に示す効果を奏する。 【0032】(1)複数個のロール状ペーパーを回転可能な状態で収納するペーパー収納部と、ペーパー収納部に収納された複数個のロール状ペーパーからそれぞれ引き出されたペーパーを互いに重ね合わせた状態で取り出し可能なペーパー取出口と、ペーパー取出口に重なり合った状態で位置するペーパーを押し切りにより切断する切断機構とを備えた構成とすることにより、複数枚が重なり合った状態のペーパーをペーパー取出口から必要な長さだけ引き出し、そのまま切断機構で切断することができるようになるため、ロール状ペーパーからペーパーを引き出して切断する動作を片手のみで行うことが可能となるとともに、引き出したペーパーを折り畳んだり、巻いたりする動作の簡略化を図ることができる。 【0033】(2)切断機構として、重なり合った状態のペーパーに対して昇降する切断刃と、切断刃が下降してペーパーに接触するまで切断刃の刃先を覆う刃カバー部材と、切断刃の下降時にペーパーを押圧するペーパー係止部材とを設けた構成とすることにより、ペーパーの係止および切断を一連の動作で行うことが可能となるため、操作性が向上する。また、刃カバー部材で覆われている切断刃は、ペーパーを切断するときのみ露出するので、安全性も高まる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598003450 【氏名又は名称】野口 政人
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| 【出願日】 |
平成12年3月31日(2000.3.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100099508 【弁理士】 【氏名又は名称】加藤 久
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| 【公開番号】 |
特開2001−275881(P2001−275881A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月9日(2001.10.9) |
| 【出願番号】 |
特願2000−98668(P2000−98668) |
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