| 【発明の名称】 |
誘導加熱式炊飯器 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤田 篤志
【氏名】浜田 浩典
【氏名】小南 秀之
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| 【要約】 |
【課題】炊飯鍋外面に形成された非磁性金属層が経年変化で削れた場合等に鍋鳴りが発生するのを抑制すること。
【解決手段】高周波インバータ9に含まれたスイッチング素子10の導通、遮断を制御する制御回路11と、前記高周波インバータ9に接続された誘導加熱コイル12と、外面に非磁性金属層を持つ炊飯鍋13とを有し、前記誘導加熱コイル12から発生する高周波磁界により前記炊飯鍋13を誘導加熱し炊飯する誘導加熱式炊飯器において、前記スイッチング素子10の導通時間に上限を設けたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 高周波インバータと、前記高周波インバータに含まれたスイッチング素子と、前記スイッチング素子の導通、遮断を制御する制御回路と、前記高周波インバータに接続された誘導加熱コイルと、外面に非磁性金属層を持つ炊飯鍋とを有し、前記高周波インバータの動作周波数が炊飯鍋の固有振動周波数または高次周波数に合致するのを回避すべく前記スイッチング素子の導通時間に上限を設けた誘導加熱式炊飯器。 【請求項2】 高周波インバータと、前記高周波インバータに含まれたスイッチング素子と、前記スイッチング素子の導通、遮断を制御する制御回路と、前記高周波インバータに接続された誘導加熱コイルと、外面に非磁性金属層を持つ炊飯鍋とを有し、前記高周波インバータの動作周波数が炊飯鍋の固有振動周波数または高次周波数に合致するのを回避すべく前記スイッチング素子の電圧に上限を設けた誘導加熱式炊飯器。 【請求項3】 高周波インバータと、前記高周波インバータに含まれたスイッチング素子と、前記スイッチング素子の導通、遮断を制御する制御回路と、前記高周波インバータに接続された誘導加熱コイルと、外面に非磁性金属層を持つ炊飯鍋と、磁界周波数測定装置を有し、前記高周波インバータの動作周波数が炊飯鍋の固有振動周波数または高次周波数に合致するのを回避すべく、磁界周波数により前記スイッチング素子の導通時間を制御する誘導加熱式炊飯器。 【請求項4】 高周波インバータと、前記高周波インバータに含まれたスイッチング素子と、前記スイッチング素子の導通、遮断を制御する制御回路と、前記高周波インバータに接続された誘導加熱コイルと、外面に非磁性金属層を持つ炊飯鍋と、電圧周波数測定装置を有し、前記高周波インバータの動作周波数が炊飯鍋の固有振動周波数または高次周波数に合致するのを回避すべく、電圧周波数により前記スイッチング素子の導通時間を制御する誘導加熱式炊飯器。 【請求項5】 高周波インバータと、前記高周波インバータに含まれたスイッチング素子と、前記スイッチング素子の導通、遮断を制御する制御回路と、前記高周波インバータに接続された誘導加熱コイルと、外面に非磁性金属層を持つ炊飯鍋と、電流周波数測定装置を有し、前記高周波インバータの動作周波数が炊飯鍋の固有振動周波数または高次周波数に合致するのを回避すべく、電流周波数により前記スイッチング素子の導通時間を制御する誘導加熱式炊飯器。 【請求項6】 高周波インバータと、前記高周波インバータに含まれたスイッチング素子と、前記スイッチング素子の導通、遮断を制御する制御回路と、前記高周波インバータに接続された誘導加熱コイルと、外面に非磁性金属層を持つ炊飯鍋と、前記制御回路に含まれる駆動信号発生回路と、駆動信号周波数測定装置を有し、前記高周波インバータの動作周波数が炊飯鍋の固有振動周波数または高次周波数に合致するのを回避すべく、前記スイッチング素子の導通時間、遮断時間等により前記制御回路が前記高周波インバータの動作周波数を推定し、前記スイッチング素子の導通時間を制御する誘導加熱式炊飯器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭で使用される誘導加熱式炊飯器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】誘導加熱式炊飯器では、誘導加熱コイルから高周波磁界が発生し、電磁誘導による渦電流のために炊飯鍋が加熱される。 【0003】以下、従来の誘導加熱式炊飯器について、図7に基づいて一例を説明する。図において、1は高周波インバータ、2は前記高周波インバータに含まれるスイッチング素子、3は前記スイッチング素子2の導通、遮断を制御する制御回路、4は前記高周波インバータ1に接続された誘導加熱コイル、5は炊飯鍋である。 【0004】前記炊飯鍋5は、通常、外面が発熱源となる磁性金属層6、内面が良熱伝導性を持つ金属層7で構成されているが、本事例では特に発熱効率を高めるため、最外面に非磁性金属層8を設けている。 【0005】この構成において示すように前記高周波インバータ1により供給された高周波電流によって前記誘導加熱コイル4からは高周波磁界が発生し、電磁誘導による渦電流のために前記炊飯鍋5外面の前記非磁性金属層8、前記磁性金属層6が加熱される。前記非磁性金属層8、前記磁性金属層6で発生した熱は、前記炊飯鍋5内面の前記金属層7を伝導し、水及び米が加熱される。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成において、経年変化によって前記炊飯鍋5の最外面の前記非磁性金属層8が削れる場合や、使用者が前記非磁性金属層8のない前記炊飯鍋5を誤って使用する場合がある。その場合、前記磁性金属層6が前記炊飯鍋5外面に露出し、前記加熱コイル4から見たインダクタンスが増加するため、前記スイッチング素子2の導通時間が長くなり、前記高周波インバータ1の動作周波数が低下する。前記炊飯鍋5は固有振動周波数を持っているため、前記高周波インバータ1の動作周波数が、前記炊飯鍋5固有振動周波数または高次周波数に合致すると、前記炊飯鍋5が共鳴し、大きな音を発する。これを便宜上、鍋鳴りと呼ぶ。また、前記高周波インバータ1の動作周波数が、可聴周波数域に達すると、前記高周波インバータ1動作周波数の音が聞こえるため、使用上問題である。 【0007】そこで本発明は、上記従来の課題を解決するもので、高周波インバータの制御により、高周波インバータ動作周波数の低下を抑え、鍋鳴りをなくした誘導加熱式炊飯器を提供することを目的としたものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明は、高周波インバータと、前記高周波インバータに含まれたスイッチング素子と、前記スイッチング素子の導通、遮断を制御する制御回路と、前記高周波インバータに接続された誘導加熱コイルと、外面に非磁性金属層を持つ炊飯鍋とを有し、前記高周波インバータの動作周波数が炊飯鍋の固有振動周波数または高次周波数に合致するのを回避すべく、前記スイッチング素子の導通時間に上限を設けたものである。 【0009】 【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、高周波インバータと、前記高周波インバータに含まれたスイッチング素子と、前記スイッチング素子の導通、遮断を制御する制御回路と、前記高周波インバータに接続された誘導加熱コイルと、外面に非磁性金属層を持つ炊飯鍋とを有し、前記高周波インバータの動作周波数が炊飯鍋の固有振動周波数または高次周波数に合致するのを回避すべく、前記スイッチング素子の導通時間に上限を設けた誘導加熱式炊飯器とするものである。当該構成によれば、前記スイッチング素子の導通時間がある一定以上に長くならないため、周波数の低下を抑え、鍋鳴りをなくした誘導加熱式炊飯器を提供することが出来る。 【0010】請求項2記載の発明は、高周波インバータと、前記高周波インバータに含まれたスイッチング素子と、前記スイッチング素子の導通、遮断を制御する制御回路と、前記高周波インバータに接続された誘導加熱コイルと、外面に非磁性金属層を持つ炊飯鍋とを有し、前記高周波インバータの動作周波数が炊飯鍋の固有振動周波数または高次周波数に合致するのを回避すべく、前記スイッチング素子の電圧に上限を設けた誘導加熱式炊飯器とするものである。当該構成によれば、前記スイッチング素子の導通時間が長くなることによる電圧上昇を抑えるため、前記スイッチング素子の導通時間はある一定以上に長くならず、上記第1の手段と同様の効果が得られる。 【0011】請求項3記載の発明は、高周波インバータと、前記高周波インバータに含まれたスイッチング素子と、前記スイッチング素子の導通、遮断を制御する制御回路と、前記高周波インバータに接続された誘導加熱コイルと、外面に非磁性金属層を持つ炊飯鍋と、磁界周波数測定装置を有し、前記高周波インバータの動作周波数が炊飯鍋の固有振動周波数または高次周波数に合致するのを回避すべく、磁界周波数により前記スイッチング素子の導通時間を制御する誘導加熱式炊飯器とするものである。 【0012】請求項4記載の発明は、高周波インバータと、前記高周波インバータに含まれたスイッチング素子と、前記スイッチング素子の導通、遮断を制御する制御回路と、前記高周波インバータに接続された誘導加熱コイルと、外面に非磁性金属層を持つ炊飯鍋と、電圧周波数測定装置を有し、前記高周波インバータの動作周波数が炊飯鍋の固有振動周波数または高次周波数に合致するのを回避すべく、電圧周波数により前記スイッチング素子の導通時間を制御する誘導加熱式炊飯器とするものである。 【0013】請求項5記載の発明は、高周波インバータと、前記高周波インバータに含まれたスイッチング素子と、前記スイッチング素子の導通、遮断を制御する制御回路と、前記高周波インバータに接続された誘導加熱コイルと、外面に非磁性金属層を持つ炊飯鍋と、電流周波数測定装置を有し、前記高周波インバータの動作周波数が炊飯鍋の固有振動周波数または高次周波数に合致するのを回避すべく、電流周波数により前記スイッチング素子の導通時間を制御する誘導加熱式炊飯器とするものである。 【0014】請求項6記載の発明は、高周波インバータと、前記高周波インバータに含まれたスイッチング素子と、前記スイッチング素子の導通、遮断を制御する制御回路と、前記高周波インバータに接続された誘導加熱コイルと、外面に非磁性金属層を持つ炊飯鍋と、前記制御回路に含まれる駆動信号発生回路と、駆動信号周波数測定装置を有し、前記高周波インバータの動作周波数が炊飯鍋の固有振動周波数または高次周波数に合致するのを回避すべく、前記スイッチング素子の導通時間、遮断時間等により前記制御回路が前記高周波インバータの動作周波数を推定し、前記スイッチング素子の導通時間を制御する誘導加熱式炊飯器とするものである。 【0015】 【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例について図面を参照しながら説明する。図1において、9は高周波インバータ、10は前記高周波インバータ9に含まれるスイッチング素子、11は前記スイッチング素子10の導通、遮断を制御する制御回路、12は前記高周波インバータ9に接続された誘導加熱コイル、13は炊飯鍋で構成される。 【0016】前記スイッチング素子10は、前記制御回路11によって、導通時間に上限を設けられている。 【0017】前記炊飯鍋13は、最外面が非磁性金属層14、その内面に磁性金属層15、最内面に良熱伝導性を持つ金属層16で構成されている。 【0018】図2は、前記スイッチング素子10の電圧、電流、駆動信号をそれぞれ示している。 【0019】前記高周波インバータ9により供給された高周波電流によって前記誘導加熱コイル12からは高周波磁界が発生し、電磁誘導による渦電流のために前記炊飯鍋13外面の前記非磁性金属層14、前記磁性金属層15が加熱される。前記非磁性金属層14、前記磁性金属層15で発生した熱は、前記炊飯鍋13内面の前記金属層16を伝導する。 【0020】上記の構成において、前記炊飯鍋13は、経年変化により最外面の前記非磁性金属層14が削れる場合や、使用者が前記非磁性金属層14のない前記炊飯鍋13を誤って使用する場合がある。その場合、前記磁性金属層15が前記炊飯鍋13外面に露出し、前記加熱コイル12から見たインダクタンスが増加するため、前記高周波インバータ9の動作周波数が低下する。しかしながら、図2に示す、前記スイッチング素子10の導通時間には上限が設定されているため、動作周波数はある一定以下にはならない。その結果、前記スイッチング素子10の導通時間の上限設定により、鍋鳴りをなくすことが出来る。 【0021】(実施例2)また、本発明の第2の実施例は、本発明の第1の実施例における前記スイッチング素子10導通時間上限設定の代わりに、前記スイッチング素子10電圧に上限を設定するものである。 【0022】上記構成において、経年変化等により前記磁性金属層14が前記炊飯鍋13外面に露出した場合、前記加熱コイル12から見たインダクタンスが増加するため、前記スイッチング素子10電圧ピークが上昇し、前記高周波インバータ9の動作周波数が低下する。スイッチング素子10の電圧が上限に達した場合、前記スイッチング素子10導通時間はそれ以上に長くならないため、前記高周波インバータ9の動作周波数低下を抑えることが出来る。従って、上記実施例1と同様の効果が得られる。 【0023】(実施例3)次に本発明の第3の実施例について図面を参照しながら説明する。図3において、17は高周波インバータ、18は前記高周波インバータ17に含まれるスイッチング素子、19は前記スイッチング素子18の導通、遮断を制御する制御回路、20は前記高周波インバータ17に接続された誘導加熱コイル、21は炊飯鍋、22は磁界周波数測定装置で構成される。 【0024】前記磁界周波数測定装置22は、前記誘導加熱コイル20等から発生する高周波磁界を測定し、前記高周波インバータ17の動作周波数を検知するものである。 【0025】上記構成において、前記磁界周波数測定装置22の周波数測定結果を元に、前記制御回路19が前記スイッチング素子18の導通時間を制御することにより、前記高周波インバータ17の動作周波数低下を抑えることが出来る。従って、上記実施例1と同様の効果が得られる。 【0026】(実施例4)次に本発明の第4の実施例について図面を参照しながら説明する。図4において、23は高周波インバータ、24は前記高周波インバータ23に含まれるスイッチング素子、25は前記スイッチング素子24の導通、遮断を制御する制御回路、26は前記高周波インバータ23に接続された誘導加熱コイル、27は炊飯鍋、28は電圧周波数測定装置で構成される。 【0027】前記電圧周波数測定装置28は、前記スイッチング素子24電圧等を測定し、前記高周波インバータ23の動作周波数を検知するものである。 【0028】上記構成において、前記電圧周波数測定装置28の周波数測定結果を元に、前記制御回路25が前記スイッチング素子24の導通時間を制御することにより、前記高周波インバータ23の動作周波数低下を抑えることが出来る。従って、上記実施例1と同様の効果が得られる。 【0029】なお、本実施例においては、一例としてスイッチング素子電圧を測定する構成を示したが、これに限るものではなく、高周波インバータ動作周波数と同じ周波数で変動する電圧であればよい。 【0030】(実施例5)次に本発明の第5の実施例について図面を参照しながら説明する。図5において、29は高周波インバータ、30は前記高周波インバータ29に含まれるスイッチング素子、31は前記スイッチング素子30の導通、遮断を制御する制御回路、32は前記高周波インバータ29に接続された誘導加熱コイル、33は炊飯鍋、34は電流周波数測定装置で構成される。 【0031】前記電流周波数測定装置34は、前記スイッチング素子30電流等を測定し、前記高周波インバータ29の動作周波数を検知するものである。 【0032】上記構成において、前記電流周波数測定装置34の周波数測定結果を元に、前記制御回路31が前記スイッチング素子30の導通時間を制御することにより、前記高周波インバータ29の動作周波数低下を抑えることが出来る。従って、上記実施例1と同様の効果が得られる。なお、本実施例においては、一例としてスイッチング素子電流を測定する構成を示したが、これに限るものではなく、高周波インバータ動作周波数と同じ周波数で変動する電流であればよい。 【0033】(実施例6)次に本発明の第6の実施例について図面を参照しながら説明する。図6において、35は高周波インバータ、36は前記高周波インバータ35に含まれるスイッチング素子、37は前記スイッチング素子36の導通、遮断を制御する制御回路、38は前記高周波インバータ35に接続された誘導加熱コイル、39は炊飯鍋で構成される。 【0034】前記制御回路37は、前記スイッチング素子36駆動信号発生回路40と、前記スイッチング素子36駆動信号周波数測定装置41から構成される。 【0035】上記構成において、前記制御回路37は、前記スイッチング素子36駆動信号周波数により、前記高周波インバータ35動作周波数を測定し、前記スイッチング素子36の導通時間を制御することにより、前記高周波インバータ35の動作周波数低下を抑えることが出来る。従って、上記実施例1と同様の効果が得られる。 【0036】なお、本実施例においては、一例としてスイッチング素子駆動信号周波数を測定する構成を示したが、これに限るものではなく、スイッチング素子の導通時間、または遮断時間のみから高周波インバータ動作周波数を推定する構成であってもよい。 【0037】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、スイッチング素子の導通時間等に上限を設けことにより、炊飯鍋外面に形成された非磁性金属層が削れた場合などに生じる高周波インバータの動作周波数低下を抑えることができ、鍋鳴りの生じない誘導加熱式炊飯器を提供することが出来る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年5月29日(2000.5.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−333856(P2001−333856A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月4日(2001.12.4) |
| 【出願番号】 |
特願2000−157749(P2000−157749) |
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