| 【発明の名称】 |
炊飯器 |
| 【発明者】 |
【氏名】西山 潤
【氏名】西脇 悟
【氏名】中川 博之
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| 【要約】 |
【課題】炊飯ジャーの蓋に設けられる蒸気通路において、蒸気の通過に伴って生じる騒音を抑制減衰させ、静かな炊飯ができるようにすることである。
【解決手段】蒸気通路1の途中におねば除去装置8を設けてなる炊飯器において、上記おねば除去装置8と蒸気孔4との間に、蒸気通路1を絞る絞り部と拡大する拡大部とからなる消音装置9を設け、おねば除去装置8で発生する騒音を含み外部に放出される騒音を抑制減衰するようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 蒸気通路の途中におねば除去装置を設けてなる炊飯器において、上記おねば除去装置と蒸気孔との間に消音装置を設けたことを特徴とする炊飯器。 【請求項2】 上記の消音装置は、蒸気通路の絞り部と拡大部とを設けてなることを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。 【請求項3】 上記の消音装置を蒸気通路に対して着脱自在に取り付けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の炊飯器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は炊飯ジャー等の炊飯器に関し、特に蒸気通路における消音装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】炊飯器の内部で発生する炊飯時の蒸気を排出するために、炊飯器の蓋には蒸気通路が設けられ、その終端の蒸気孔から蒸気を外部に排出するようにしている。このような炊飯器で炊飯を行った場合、炊飯に伴って炊飯器の内部で生じる音や、蒸気が蒸気通路や蒸気孔を通過する際に生じる音が蒸気孔から外部に漏れ出て、炊飯に伴う騒音となる。 【0003】また、炊飯に伴って発生する蒸気と共にでんぷん質の粘性体である、いわゆるおねばが前記の蒸気通路に侵入し、そのおねばが蒸気孔から外部に噴出して吹きこぼれとなることがある。 【0004】上記のおねばを蒸気孔の手前の蒸気通路で捕捉・除去するために、蒸気通路をラビリンス状に屈曲させてなるおねば除去装置を設けることが知られている(例えば、特開平11−18930号公報、特開2000−162号公報参照)。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記のおねば除去装置においては、蒸気通路が複雑に屈曲され、その途中で通路幅が変化し、減圧作用が生じる部分が存在するので、前記の炊飯に伴う騒音を抑制する消音効果もあるように見える。 【0006】しかし、実際はそのおねば除去装置に捕捉されたおねばと蒸気との衝突、蒸気によるおねばの攪拌作用等を受けて発生する音が蒸気孔に接近した部分で生じるため、外部に騒音として漏れ出ることになり、消音効果は期待できない。 【0007】そこで、この発明はおねば除去装置において発生する騒音も含み、蒸気孔から外部に漏れ出る騒音を抑制減衰させる消音装置を備え、静かな炊飯ができるようにした炊飯器を提供することを課題とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために、この発明は、蒸気通路の途中におねば除去装置を設けてなる炊飯器において、上記おねば除去装置と蒸気孔との間に消音装置を設けた構成を採用した。 【0009】上記の構成によると、おねば除去装置を含みそれより後方(炊飯鍋側)において発生する騒音を抑制減衰させることができる。 【0010】上記の消音装置は、蒸気通路の絞り部と拡大部とを設けてなるものを用いることができ、またその消音装置を蒸気通路に対して着脱自在に取り付けた構成を採ることができる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2に示された第1実施形態の炊飯ジャーの蓋には、従来通り蒸気通路1が設けられる。この蒸気通路1の入口となる蒸気口2は蓋下面において炊飯鍋3の上方に臨んで設けられる。また、蒸気通路1の出口となる蒸気孔4は蓋上面に設けられる。 【0012】上記の蒸気通路1の内部において、蒸気口2の近くに調圧装置5が組み込まれ、球状の調圧ボール6により弁孔7を開閉させ、炊飯鍋3の内部圧力を調整するようになっている。上記の調圧装置5の出側におねば除去装置8が設けられ、そのおねば除去装置8と蒸気孔4との間に消音装置9が設けられる。 【0013】おねば除去装置8は蒸気通路1の一部に設けられたサイクロン室10と、サイクロンキャップ11とにより構成される。サイクロン室10は、その内周壁に接線方向に開放された吹き込み口12が設けられる。 【0014】図2に示すように、サイクロンキャップ11は、サイクロン室10の上面に嵌着されてこれを閉塞する閉塞板13と、その閉塞板13を貫通して下方に伸びる排気筒14とからなる。閉塞板13の上面に排気筒14と同芯の消音装置9用の入口筒15が上向きに一体に設けられる。上記の排気筒14の下端部がサイクロン室10の底面近くで開放される。また、閉塞板13の上面において、入口筒15の側方に側方案内筒17が設けられる。 【0015】上記のサイクロン室10にサイクロンキャップ11を被せることにより、前記のおねば除去装置8が構成される(図1参照)。このおねば除去装置8において、吹き込み口12からおねば混じりの蒸気が吹き込まれると、周壁の内面に沿う旋回が生じ、サイクロン作用により気液分離が行われ、おねばと蒸気が分離される。分離された蒸気は排気筒14を通り入口筒15を経て消音装置9に吹き出される。 【0016】消音装置9は、図2に示すように、前記のサイクロンキャップ11と、その閉塞板13上に被せられた蒸気マフラー18とにより構成される。蒸気マフラー18は上端閉塞の円筒形をなし、中央部に下端開放の中央案内筒19が設けられる。また、その中央案内筒19と周壁21との間の上端閉塞面に、上下両端が開放されたマフラー排気筒22が設けられる。上記の周壁21の下端縁が閉塞板13の外周縁に着脱自在に嵌合される。中央案内筒19は前記の入口筒15の外側に嵌合され、またマフラー排気筒22は前記の側方案内筒17の内側に嵌合される。 【0017】上記の中央案内筒19と入口筒15の上下方向の間隔、両者の半径方向の間隔、及び中央案内筒19の下端と閉塞板13の上面との間隔は、蒸気の通過に支障を来さない範囲で狭い断面積をもつように形成され、蒸気の通路を縮小させる第1の絞り部23となっている。 【0018】中央案内筒19の外周面と周壁21の内周面との間に広い空間が形成され、この部分が拡大部24となっている。前記の第1の絞り部23は、中央案内筒19の下端部において拡大部24に連通される。 【0019】また、前記の側方案内筒17の上端と蒸気マフラー18の上端壁面との間隔、側方案内筒17とマフラー排気筒22の半径方向の間隔、マフラー排気筒22の下端と閉塞板13の上面との間隔は、蒸気の通過に支障を来さない範囲で狭い断面積をもつように形成され、蒸気の通路を縮小させる第2の絞り部25となっている。 【0020】上記の入口筒14の上半分に設けられた上下方向のスリット26、26’、及び側方案内筒17に設けられた上下方向のスリット27、入口筒15側が低くなるように付与された閉塞板13の傾斜面は、おねば除去装置8において除去されないおねばが消音装置9内に侵入した場合に、これを入口筒15を通しておねば除去装置8に戻すためである。また、排気筒14に設けられたスリット26’は、サイクロン室10におねばが溜まって排気筒14の下端部を閉塞した場合にも、蒸気の通路を確保するために設けられたものである。 【0021】なお、図2(b)に示すように、側方案内筒17及びマフラー排気筒22の横断面形状が勾玉状をなしているのは、これらの断面積の不足を補うためである。 【0022】その他、図1において、28は蓋フック、29は放熱板フック、30は表示装置である。 【0023】第1実施形態の炊飯ジャーは以上のように構成され、次にその作用について説明する。炊飯の進行により炊飯鍋3の内部から蒸気が発生し、一定以上の圧力に達して弁孔7が開放されると、蒸気は図1に矢印で示すように、蒸気口2、調圧装置5を経ておねば除去装置8に入る。おねば除去装置8においては、前述のサイクロン作用によりおねばが分離される。おねばはサイクロン室10内に滞留し、蒸気は排気筒14を通って消音装置9に入る。 【0024】消音装置9に入った蒸気は、第1の絞り部23を通過して拡大部24に入り、さらに第2の絞り部25を通り、マフラー排気筒22、蒸気孔4を経て外部に放出される。 【0025】また、消音装置9には炊飯器の内部で発生する音、調圧装置5,おねば除去装置8等で発生する音が蒸気と同じ経路で外部に放出されるが、各絞り部23、25、及びその途中の拡大部24を通過する間に圧力損失をうけて、騒音レベルが低下する。 【0026】上記の消音装置9の消音効果を確認するために、上記の第1実施形態と同じ構造の消音装置で実験した結果を次に示す。 【0027】〔実験条件〕1.8リットル炊きのIH型炊飯ジャーに3000mlの水を入れて沸騰させた。この時の蒸気孔近辺における騒音を前記の消音装置9を装備しない従来品と、これを装備した本発明品とについて計測し比較した。 【0028】 【表1】
【0029】なお、消音装置9は、上記のように、絞り部23と拡大部24が少なくとも各1ヵ所あることが必要である。勿論2ヵ所以上設けてもよい。 【0030】図3は消音装置9の第2の実施実施形態である。この場合は、楕円形のケース31のキャップ32を被せた形状をなす。ケース31は前述の場合と同様に、おねば除去装置8の一部を構成するようにしてもよく、独立に設けてもよい。入口筒15’は短く形成され、その周りにケース31の楕円の向きと90度向きの異なる楕円形の下部案内筒33が設けられる。キャップ32の下面中央部に同様の楕円形の上部案内筒34が設けられ、その上部案内筒34が下部案内筒33の内側に若干の隙間をおいて嵌合される。入口筒15’が第1の絞り部23、上部案内筒34の内側が第1の拡大部24a、下部案内筒33と上部案内筒34間の隙間が第2の絞り部25、下部案内筒33の外周面とケース31の内周面との間が第2の拡大部24b、キャップ32に設けられた2ヵ所のマフラー排気筒22が第3の絞り部25’となる。 【0031】図4は第3の実施形態である。この場合のケース31は四角形であり、短い形状の入口筒15’と一つの下部仕切り壁35を有する。キャップ32はマフラー排気筒22と一つの上部仕切り壁36を有する。この場合も、入口筒15’が第1の絞り部23、その上方の空間が第1の拡大部24a、下部仕切り壁35と上部仕切り壁36との隙間が第2の絞り部25、キャップ32に設けられたマフラー排気筒22の下方の空間が第2の拡大部24b、マフラー排気筒22が第3の絞り部25’となる。 【0032】図5は第4の実施形態である。この場合のケース31は円形であること、下部仕切り壁35、上部仕切り壁36が円弧状である他は、前述の第3実施形態と同じである。 【0033】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば、おねば除去装置を含めそれより後方の炊飯器内部側で発生する騒音を抑制減衰させるので、蒸気孔から外部に放出される騒音レベルが引くなり、静かな炊飯を行うことができる。また、消音装置を通過する間に蒸気の流れが圧力損失を受けるので、蒸気孔を通過する際の摩擦音も低減される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002473 【氏名又は名称】象印マホービン株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年5月23日(2000.5.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074206 【弁理士】 【氏名又は名称】鎌田 文二 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−327400(P2001−327400A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月27日(2001.11.27) |
| 【出願番号】 |
特願2000−151881(P2000−151881) |
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