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【発明の名称】 電気圧力釜の蒸気排出装置
【発明者】 【氏名】クオン キュン−アーン

【氏名】リー ヨン−ホ

【要約】 【課題】本発明は炊事途中オーブン内の圧力調節が可能な電気圧力釜の蒸気排出装置を提供する。

【解決手段】本発明による電気圧力釜の蒸気排出装置はふたを貫通して、内部に蒸気排出路が形成された蒸気排出パイプ40と、蒸気排出パイプ40と結合されたフレーム42と、前記フレーム42の先端に一端が回動自在に連結されて他端が前記蒸気排出パイプ40の上端と分離可能に密着される加圧プレート44とで構成されて、前記加圧プレート44の回動作動により蒸気排出パイプ40の蒸気排出路40aを開閉するバルブ機構と、電磁気力を通して前記バルブ機構を作動させることによって蒸気排出パイプ40の密閉圧力を調節する圧力制御手段とを含んで構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ふたを貫通し、内部に蒸気排出路が形成された蒸気排出パイプと、蒸気排出パイプと結合されたフレームと、前記フレームの先端に一端が回動自在に連結されて、他端が前記蒸気排出パイプ上端と分離可能に密着される加圧プレートとで構成されて、前記加圧プレートの回動作動により蒸気排出パイプの蒸気排出路を開閉するバルブ機構と、電磁気力を通して前記バルブ機構を作動させることによって蒸気排出パイプの密閉圧力を調節する圧力制御手段とを含んでなる電気圧力釜の蒸気排出装置。
【請求項2】 前記圧力制御手段は、バルブ機構の加圧プレート下方に位置されるようにフレームに装着されたボビン及び前記ボビンを包む磁力コイルで構成されて、前記加圧プレートに対して引力を加える電磁石と、前記電磁石の磁力コイルに印加される電源を調節する制御部とで構成されることを特徴とする請求項1に記載の電気圧力釜の蒸気排出装置。
【請求項3】 前記バルブ機構は、前記蒸気排出パイプの上方に垂直移動可能に位置されて蒸気排出パイプの蒸気排出路を開閉するように装着された三脚形態のバルブキャップと、前記バルブキャップを電磁気力で結合させる受け台とで構成されることを特徴とする請求項1に記載の電気圧力釜の蒸気排出装置。
【請求項4】 オーブン内部から蒸気排出が行なわれる排出経路上において、蒸気圧の調節を目的に電磁石に加えられる電流の強さを工程中に連続的に制御することにより蒸気排出路を開閉して流路抵抗を調節することを特徴とする調理機構の蒸気排出装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気圧力釜に係り、より詳細には炊事途中オーブン内部の圧力調節が可能な電気圧力釜の蒸気排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気圧力釜は、電気を加熱源として用いて炊事作用を行ない、オーブン内部を高圧に維持して加熱温度を正常気圧の場合より高くすることにより炊事を迅速に行なうためのものである。図3に示したように電気圧力釜は、オーブン10と、前記オーブン10が安着する本体ケース12と、前記本体ケース12を開閉するふた14と、オーブン10を加熱/保温するための電気装置及び炊事時オーブン10内部の圧力を調節するための蒸気排出装置を含んで構成されている。
【0003】図4に示したように電気装置は、本体ケース12に装着されて炊事時に誘導電流を発生させるワーキングコイル16と、保温時に比較的弱い発熱作用を行なうヒーター18等とで構成されている。そして、蒸気排出装置は、その機能によって炊事始め後一定時間が経過した時に、自動開放されることによってオーブン10内部の圧力を低めるソレノイドバルブ20と、炊事途中オーブン10内部の圧力が一定値を超過する場合に開放されることによってオーブン10内部の圧力が過多に上昇されることを防止すると同時に一定に維持されるようにするポイズバルブ30とで構成されている。
【0004】図5に示したように前記ソレノイドバルブ20は、ふた14のトッププレート141に装着されて、トップカバー142の外部に連結される蒸気排出パイプ22と、前記蒸気排出パイプ22内部の蒸気孔22aを開閉するダイアフラム24と、前記ダイアフラム24に結合されたプランジャ26及び前記プランジャ26の作動のためのソレノイドコア28とで構成されている。
【0005】前記ポイズバルブ30は、図6に示すように、ふた14に貫通設置された蒸気排出パイプ32と、ふた14の外部から前記蒸気排出パイプ32の上端に装着された圧力錘34とで構成されている。前記圧力錘34は、その内部に蒸気排出パイプ32の蒸気排出路32aの上端を開閉するバルブピン35が備わり、下側に蒸気が排出される排出ホール34aが形成された構造で構成されている。
【0006】上述したように構成された電気圧力釜の炊事作動は次のようである。まず、ワーキングコイル16によりオーブン10に渦電流が誘導されて、渦電流によってオーブン10が徐々に加熱されることによって米粒に水分が吸収されるようにするふやかし過程が進められる。一定時間のふやかし過程後、高い温度でオーブンを加熱する加熱過程を経ることによって炊飯用の水の温度が急速に高まり沸き上がる沸騰過程が進められる。
【0007】この時、オーブン10の上端は、結束装置(図示せず)によりトッププレート141の下部面と結束密着されて、蒸気排出装置を構成するソレノイドバルブ20及びポイズバルブ30は、閉鎖状態を維持するようになる。したがって、炊飯用の水が沸き始める沸騰過程が始まると蒸気発生によりオーブン10内部の圧力が大気圧より高まるようになる。オーブン10内部の圧力が高まることにより炊飯用の水の温度も正常気圧における沸騰点(約100℃)より高い温度まで上がるために米粒が速く煮えるようになる。
【0008】一定時間の沸騰過程が終了された後にはワーキングコイル16による加熱が中断された状態で蒸らし過程が進められる。蒸らし過程が終了された後にはソレノイドバルブ20の作動によりオーブン10内部の蒸気が外部に排出されて圧力が低くなった状態でヒーター18によりオーブン10が一定な温度で弱く加熱される保温過程が進められる。
【0009】ここで、ソレノイドバルブ20の作動は、制御部(図示せず)の制御によりソレノイドコア28に電源が印加されて、前記ソレノイドコア28から生じる磁力によりプランジャ26がダイアフラム24を弾力的に変形させることによって蒸気孔22aが開放され、開放された蒸気孔22a及びこれと連通された蒸気排出パイプ22の蒸気流路を通してオーブン10内部の蒸気が排出される方式で行なわれる。
【0010】また、炊事途中にオーブン10内部の圧力が基準値より高まると、ポイズバルブ30の作動によりオーブン10内部の蒸気が適正量外部に排出されることによって過度な圧力上昇が防止される。このようなポイズバルブ30の作動に対して詳細に説明すると次のようである。
【0011】まず、オーブン10内部の圧力が基準値に到達する前には蒸気排出パイプ32の蒸気排出路32aがバルブピン35により閉鎖された状態を維持するようになる。これはバルブピン35が圧力錘34の重量により下方に圧迫されることによって蒸気排出路32aを遮断するためである。そして、オーブン10内部の圧力が基準値、すなわち圧力錘34の重量を超過する程度になると、バルブピン35が持ち上げられて圧力錘34が一側に傾き次に搖動することによって蒸気排出路32aが開放されてオーブン10内部の蒸気が圧力錘34の排出ホール34aを通して排出されることによってオーブン10内部の圧力が基準値以下に低くなる。
【0012】オーブン10内部の圧力が低くなると圧力錘34がその構造上再び平衡を維持してバルブピン35が蒸気排出路32aを遮断することによって行き過ぎた圧力低下が防止され、このような作動が繰り返されて炊事時オーブン10内部の圧力が一定範囲内で維持される。すなわち、上述したような従来の電気圧力釜では蒸気排出装置の圧力調節及び安全作動を通して効果的な炊事を行なうことができるようになっている。
【0013】しかし、このような従来技術によるとポイズバルブ30が炊事時オーブン10内部の圧力を圧力錘34の作動を通して一定水準に維持するので、一定な圧力によるいわゆる単一圧力炊事のみが遂行される。したがって、オーブン10内部の圧力を調節してユーザーの趣向に合う多様な状態に飲食物を調理できないという問題点が生じる。また、構造が複雑で多くの部品を必要とするソレノイドバルブ20がポイズバルブ30と別途に具備されなければならないので電気圧力釜の生産コストが高いという問題点も生じる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記した従来技術の問題点を解決しようと案出されたことであり、本発明の目的は、電磁石方式の簡単な構造で、炊事途中オーブン内部の圧力が過度に高まらないようにすると同時にオーブン内部の圧力調節を可能にする電気圧力釜の蒸気排出装置を提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的のために提供される電気圧力釜の蒸気排出装置はふたを貫通し、内部に蒸気排出路が形成された蒸気排出パイプと、蒸気排出パイプと結合されたフレームと、前記フレームの先端に一端が回動自在に連結されて他端が前記蒸気排出パイプ上端と分離可能に密着される加圧プレートとで構成されて、前記加圧プレートの回動作動により蒸気排出パイプの蒸気排出路を開閉するバルブ機構と、電磁気力を通して前記バルブ機構を作動させることによって蒸気排出パイプの密閉圧力を調節する圧力制御手段とを含んで構成される。
【0016】ここで、前記圧力制御手段は、バルブ機構の加圧プレート下方に位置されるようにフレームに装着されたボビン及び前記ボビンを包む磁力コイルで構成されて、前記加圧プレートに対して引力を加える電磁石と、前記電磁石の磁力コイルに印加される電源を調節する制御部とで構成される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付された図1及び図2を参照して詳細に説明し、従来技術と同一な部分に対しては同一符号を与えるようにする。まず、本発明の実施の形態による電気圧力釜の蒸気排出装置は、図1に示したようにふた14のトッププレート141を貫通して内部に蒸気排出路40aが形成された蒸気排出パイプ40と、前記蒸気排出パイプ40の蒸気排出路40aを開閉するバルブ機構と、電磁気力を通して前記バルブ機構を作動させることによって蒸気排出パイプ40の密閉圧力を調節する圧力制御手段とを含んで構成される。
【0018】前記バルブ機構は、蒸気排出パイプ40と結合されたフレーム42と、前記フレーム42の先端に一端が回動自在にヒンジ連結されて他端が前記蒸気排出パイプ40上端と分離可能に密着される加圧プレート44とで構成される。ここで、前記加圧プレート44は、オーブン内部の圧力形成に大きい影響を与えない程度の軽い重量で構成される。
【0019】また、加圧プレート44の底面には蒸気排出路40aの開閉作用がより効率的に行なわれるようにする円錘形のノズルキャップ441が具備される。そして、前記圧力制御手段は、バルブ機構の加圧プレート44の下方に位置されるようにフレーム42に装着されたボビン52及び前記ボビン52を包む磁力コイル54で構成されて前記加圧プレートに対して引力を加える電磁石50と、前記電磁石50の磁力コイル54に印加される電源を調節する制御部とで構成される。
【0020】このような蒸気排出装置は、電磁石50の位置によって、蒸気排出パイプ40が電磁石50の内部に挿入されたいわゆる一体型(図1(a)参照)と、電磁石50が蒸気排出パイプ40と離れて位置された分離型(図1(b)参照)で構成される。
【0021】上述したように構成された本発明の実施の形態による蒸気排出装置によると、大別して非圧力炊事方式及び可変圧力炊事方式に区分される炊事作用と、オーブン内の圧力が過度に高まることを防止する過圧防止作用とが可能であり、これに対して詳細に説明すると次のようである。
【0022】まず、非圧力炊事方式は、炊事時前記圧力制御手段の電磁石50に電源が印加されないようにして蒸気排出パイプ40の蒸気排出路40aが加圧プレート44の自体重量のみで閉鎖された状態を維持するようにすることである。このような非圧力炊事方式によると、前述したように重量が軽い加圧プレート44の特性上沸騰過程でオーブン内の圧力が大気圧以上にすこしのみ高まっても加圧プレート40が持ち上げられて蒸気が排出されるためにオーブン内の圧力が常に大気圧に維持される。したがって、炊飯用の水の加熱温度がほとんど大気圧下での沸騰点(約100℃)を越えないようになるので、自然な状態の米飯が炊かれるようになる。
【0023】そして、可変圧力炊事方式は、電磁石50の電磁気力を通して加圧プレート44と電磁石50とが大気圧より大きな力で相互結合されるようにすることである。したがって、加圧プレート44が電磁気力により電磁石50と結合されて形成される密閉圧力が大気圧より高まると、沸騰過程で生じた蒸気によるオーブン内の圧力上昇を通して炊飯用の水の加熱温度が大気圧下での沸騰点より高まるようになる。
【0024】前記可変圧力炊事方式では制御部を通して電磁石50に印加される電源の強さを制御する方式で、電磁石50と加圧プレート44との結合強度による密閉圧力を調節するようになる。これによると、オーブン内の圧力が加圧プレート44に加えられる密閉圧力を超過する場合、前記加圧プレート44がヒンジ軸を中心に回動されて持ち上げられながら(図面上仮想線で表示)蒸気排出路40aが開放されて、開放された蒸気排出路40aを通してオーブン内の蒸気が所定量排出されるので、設定値以上の過度な圧力上昇が防止される過圧防止作用も遂行される。
【0025】過圧防止作用でオーブン内の圧力が減少された後には加圧プレート44が再び電磁石50と結合されて蒸気排出路40aが密閉されて圧力上昇が再開される。可変圧力炊事方式は、飲食物を比較的高い温度で加熱することに適しているが、このような可変圧力炊事方式によると制御部を通して電磁石50に印加される電源を制御することによりユーザーが所望する多様な温度で炊事が可能になる。
【0026】続いて、本発明の他の実施の形態による蒸気排出装置は、図2に示したようにバルブ機構が蒸気排出パイプ40の上方に垂直移動可能に位置された三脚形態のバルブキャップ60と、前記バルブキャップ60を電磁気力で結合させる円形の受け台62とで構成される。このような本発明の他の実施の形態によると非圧力炊事時、前記バルブキャップ60が自体重量により蒸気排出パイプ40上に安着した状態を維持するようになる。そして、可変圧力炊事時には電磁石50で生じる電磁気力によりバルブキャップ60が下方に引き寄せられて蒸気排出路40aを密閉することによりオーブン内の圧力を制御するようになる。
【0027】過圧防止作用時には、バルブキャップ60全体が所定の間隔ほど上に浮き上がり(図面上仮想線表示)蒸気排出路40aを開放するようになる。以上から見たように、本発明の各実施の形態による電気圧力釜の蒸気排出装置によるとユーザーの趣向によって非圧力炊事及び圧力炊事を選択して米飯を炊くことができるのみならず、圧力炊事時にも圧力の強さを調節することによって米飯の炊事状態を多様にできるようになる。
【0028】最後に、本実施の形態による蒸気排出装置は、圧力釜のみならず、炊事時圧力調節を必要とする多くの調理器具(例えば万能クッカー)に適用可能なことを明らかにしておく。
【0029】
【発明の効果】本発明による電気圧力釜の蒸気排出装置によると、圧力炊事と非圧力炊事とを選択して行なうことができて、圧力炊事時にもオーブン10内部の圧力調節が可能であるために結果的にユーザーの趣向に合うように多様に米飯を炊くことができる等、電気圧力釜の商品性向上に寄与することになる。また、ポイズバルブ30のような別途の安全手段を必要としないために電気圧力釜の構成が簡潔になって結果的に電気圧力釜の生産性向上に寄与する。
【出願人】 【識別番号】590001669
【氏名又は名称】エルジー電子株式会社
【出願日】 平成12年10月30日(2000.10.30)
【代理人】 【識別番号】100077517
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 敬 (外3名)
【公開番号】 特開2001−299573(P2001−299573A)
【公開日】 平成13年10月30日(2001.10.30)
【出願番号】 特願2000−329909(P2000−329909)