| 【発明の名称】 |
発酵機能付き炊飯器 |
| 【発明者】 |
【氏名】市川 恵
【氏名】阿部 真千子
【氏名】桑原 和子
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| 【要約】 |
【課題】パン生地の醗酵を所要の通りに行うことができる炊飯器を提供すること。
【解決手段】炊飯器本体2に収容される内釜24と、内釜24を加熱するための加熱手段(ガスバーナ8、電気加熱ヒータ38)と、調理モードを選択するための調理モード選択手段54と、調理モード選択手段54により選択された調理モードでもって加熱手段の加熱状態を制御するための制御手段80を有する炊飯器。内釜24の釜底温度を検出するための第1温度検出センサ40と、内釜24の釜縁温度を検出するための第2温度検出センサ42とが設けられ、調理モード選択手段54により醗酵モードを選択した場合、制御手段80は第2温度検出センサ42の検出温度に基づいて加熱手段の加熱状態を制御する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 炊飯器本体と、この炊飯器本体内に収容される内釜と、前記内釜を加熱するための加熱手段と、炊飯する炊飯モード、酵母を発酵する発酵モード及びパンを焼き上げる焼成モードを選択するための調理モード選択手段と、前記調理モード選択手段により選択された調理モードでもって前記加熱手段の加熱状態を制御するための制御手段と、を具備する発酵機能付き炊飯器であって、前記内釜の釜底温度を検出するための第1温度検出センサと、前記内釜の釜縁温度を検出するための第2温度検出センサとが設けられており、前記調理モード選択手段によって前記発酵モードを選択した場合、前記制御手段は前記第2温度検出センサの検出温度に基づいて前記加熱手段の加熱状態を制御することを特徴とする発酵機能付き炊飯器。 【請求項2】 前記制御手段は、前記調理モード選択手段によって前記焼成モードを選択した場合に、前記第1温度検出センサの検出温度に基づいて前記加熱手段の加熱状態を制御することを特徴とする請求項1記載の発酵機能付き炊飯器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、パンの酵母を醗酵する発酵機能を備えた炊飯器に関する。 【0002】 【従来の技術】発酵機能付き炊飯器として、例えば特開平9−164074号公報に開示されたものが知られている。この公知の炊飯器は、装置本体内に装着された内ケースを備え、この内ケース内に炊飯又は発酵するための内釜が収容され、この装置本体の上端部には、その上面開口を開閉するための蓋体が開閉自在に装着されている。装置本体内には、加熱するための燃焼バーナ及びシーズヒータが配設され、燃焼バーナは内ケース内に収容された内釜の下方に配置され、シーズヒータは例えば内ケースの周囲、上記内釜の下方及び内蓋の上面に配置されている。この炊飯器では、炊飯するときには燃焼バーナが利用され、炊飯したご飯を保温するとき、またパンの酵母を発酵するときにはシーズヒータが利用される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】この公知の炊飯器においては、内ケース内に収容された内釜の下側に温度センサが配設され、この温度センサは内釜の底壁の温度を検出し、燃焼バーナ及びシーズヒータはかかる温度センサからの検出信号を利用して加熱制御される。一般的に、燃焼バーナの加熱力は強く、一方シーズヒータの加熱力は弱く、内釜の底壁の温度を検出する温度センサは燃焼バーナに近接して配置され、燃焼バーナからの熱の影響を受け易く、また内釜内の温度情報を正確に得ることが難しい。パン酵母を発酵する場合、その発酵温度は約35℃前後であり、このような発酵温度を内釜の底壁下側に配置した温度センサで正確に温度管理を行うのは難しく、パン酵母を所要の通り発酵させることができない。 【0004】本発明の目的は、酵母の発酵温度を正確に温度管理することができる発酵機能付き炊飯器を提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、炊飯器本体と、この炊飯器本体内に収容される内釜と、前記内釜を加熱するための加熱手段と、炊飯する炊飯モード、酵母を発酵する発酵モード及びパンを焼き上げる焼成モードを選択するための調理モード選択手段と、前記調理モード選択手段により選択された調理モードでもって前記加熱手段の加熱状態を制御するための制御手段と、を具備する発酵機能付き炊飯器であって、前記内釜の釜底温度を検出するための第1温度検出センサと、前記内釜の釜縁温度を検出するための第2温度検出センサとが設けられており、前記調理モード選択手段によって前記発酵モードを選択した場合、前記制御手段は前記第2温度検出センサの検出温度に基づいて前記加熱手段の加熱状態を制御することを特徴とする。 【0006】本発明に従えば、内釜に関連して第1及び第2温度検出センサが設けられ、第1温度検出センサは内釜の釜底の温度を検出し、第2の温度検出センサは内釜の釜縁の温度を検出する。酵母を発酵する発酵モードにおいては、第2温度検出センサの検出温度が利用され、制御手段はこの第2温度検出センサの検出温度に基づいて加熱手段を加熱制御する。内釜の釜縁は加熱手段からの直接的な熱の影響を受けることが少なく、それ故に、内釜内全体の温度情報が正確に伝達され、かかる釜縁の温度を検出することによって、内釜内全体の温度情報を正確に得ることができる。発酵モードの場合、この第2温度検出センサの検出温度に基づいて加熱手段を加熱制御することによって、内釜内の温度を発酵に適した温度、例えば35度前後に保持することができ、酵母菌の発酵状態を所要の通りに保つことができる。 【0007】また、本発明では、前記制御手段は、前記調理モード選択手段によって前記焼成モードを選択した場合に、前記第1温度検出センサの検出温度に基づいて前記加熱手段の加熱状態を制御することを特徴とする。本発明に従えば、パンを焼く焼成モードにおいては、第1温度検出センサの検出温度に基づいて制御手段は加熱手段を加熱制御する。内釜の底壁は内釜内の内容物と接しており、それ故に、内容物の温度情報が正確に伝達され、かかる釜底の温度を検出することによって内容物の温度変化を正確にとらまえることができる。焼成モードの場合、第1温度検出センサの検出温度に基づいて加熱手段を加熱制御することによって、内容物を焼成に適した温度、例えば170〜180℃まで加熱し、パンの焼き上げを所要の通りに行うことができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発明に従う発酵機能付き炊飯器の一実施形態について説明する。図1は、本発明に従う炊飯器の一実施形態を一部切り欠いて断面で示す断面図であり、図2は、内釜及びこれに関連する構成を簡略的に示す簡略図であり、図3は、支持プレート及びこれに装着された第2温度検出センサを示す斜視図であり、図4は、図1の炊飯器の操作パネルを示す正面図であり、図5は、図1の炊飯器の制御系を簡略的に示すブロック図である。 【0009】図1及び図2を参照して、図示の炊飯器は炊飯器本体2を備え、この炊飯器本体2は、例えばテーブル(図示せず)等に載置される下部本体4と、この下部本体4に取り付けられる上部本体6とから構成され、上部本体6は下部本体4の上端部に着脱自在に取り付けられる。下部本体22には燃料用ガスを燃焼する環状のガスバーナ8と、ガスバーナ8を点火する点火装置10と、このガスバーナ8に燃料用ガスを供給するための燃料ガス供給系12とが配設されている。燃料ガス供給系12は、ガス供給管14によって形成されるガス供給流路を備え、このこのガス供給流路がガスバーナ8に接続されている。ガス供給流路には、電磁開閉弁94(図5参照)、ガバナ96(図5参照)及び比例弁16が設けられており、電磁開閉弁94はガス供給流路を開閉し、ガバナ96はガス供給流路を流れる燃料用ガスの圧力を所定圧に維持し、また比例弁16はガス供給流路を流れる燃料用ガスの供給量を制御する。下部本体4の上面はプレート18によって覆われ、燃料ガス供給系12はプレート18の下方に配置され、ガスバーナ8の一部はプレート18の開口を通して上方に位置している。 【0010】上部本体6内には円筒部材20によって収容空間22が形成され、この収容空間22内に炊飯、パン生地の醗酵及びパンの焼成を行うための内釜24が収容される。上部本体6の収容空間22の上端部には半径方向内方に突出する環状支持部26が設けられ、この環状支持部材26は円筒部材20の上端に固定されている。内釜24の上端には半径方向外方に突出する環状フランジ28が設けられており、かかる環状フランジ28を環状支持部材26に載置することによって、内釜24が収容空間22に収容される。 【0011】上部本体6の上端部には、その上面を覆うように外蓋30が支持軸32を中心として開閉自在に装着されている。外蓋30の内面には取付部材34が取り付けられ、この取付部材34に内蓋36が着脱自在に装着されている。かく構成されているので、外蓋30を図1に示す閉状態にロックすると、この外蓋30は上部本体6の収容空間22の上面を覆い、それに装着された内蓋36は内釜24の上面開口を覆う。また、外蓋30を支持軸32を中心として図1のおいて時計方向に回動して開状態にすると、内釜24の上面開口及びその上方が開放される。 【0012】この炊飯器では、更に、円筒部材20の外側に、上下方向に間隔をおいて電気加熱ヒータ38が配設されており、電気加熱ヒータ38は円筒部材20を介して内釜24を加熱する。このような電気加熱ヒータ38は、必要に応じて、外蓋30の内側にも設けることもできる。この形態では、ガスバーナ8及び電気加熱ヒータ38が内釜24を加熱するための加熱手段を構成し、強い加熱力でもって内釜24を加熱するときにはガスバーナ8が利用され、また弱い加熱力でもって内釜24を加熱するときには電気加熱ヒータ38が利用される。その炊飯器では、後述するように、炊飯加熱、焼成加熱及び蒸し加熱するときにガスバーナ8を用いて加熱され、保温加熱及び発酵加熱するときに電気加熱ヒータ38を用いて加熱される。 【0013】この炊飯器には、内釜24の釜底温度を検出するための第1温度検出センサ40と、内釜24の釜縁温度を検出するための第2温度検出センサ42とが設けられている。この形態では、ガスバーナ8の中央に支持部材44が配設され、この支持部材44に上下方向に所定範囲にわたって移動自在に第1温度センサ40が支持され、この第1温度センサ40は、ばね部材(図示せず)によって上方に弾性的に偏倚されている。内釜24の環状フランジ28を環状支持部材26に載置した状態では、第1温度検出センサ40はばね部材の作用によって内釜24の底壁略中央部の外面に圧接され、この内釜24の釜底温度を検知する。また、図3に示すように、環状支持部材28の一部46に凹部が設けられ、この凹部内に第2温度検出センサ42が配設されている。内釜24の環状フランジ28を環状支持部材26に載置した状態では、第2温度検出センサ42はこの環状フランジ28の下面に接触し、この内釜24の釜縁、即ち内釜24の環状フランジ28又はその近傍の温度を検知する。尚、この第2温度検出センサ42を円筒部材20の上端部内面に配設し、内釜24の上端部外面に接触乃至圧接させて釜縁温度を検出するようにしてもよい。 【0014】上部本体6の上面の前面側には操作パネル50が設けられている。図4を参照して、図示の操作パネル50には、電源スイッチ52、調理モード選択手段54、温度設定手段56、タイマ時間設定手段58及び表示手段60が設けられている。電源スイッチ52は、炊飯器の電源をオン、オフするためのスイッチであり、押圧するとオンとなり、もう一度押圧するとオフとなる。調理モード選択手段54は、この形態では、4個のスイッチ、即ち炊飯スイッチ62、蒸しスイッチ64、醗酵スイッチ66及び焼成スイッチ70から構成され、炊飯スイッチ62(又は蒸しスイッチ64、発酵スイッチ66、焼成スイッチ68)を押圧すると、炊飯モード(又は蒸しモード、発酵モード、焼成モード)が設定され、かかる炊飯モード(蒸しモード、発酵モード、焼成モード)に従って炊飯調理(又は蒸し調理、発酵調理、焼成調理)が行われる。 【0015】温度設定スイッチ56はアップスイッチ70とダウンスイッチ72から構成され、アップスイッチ70を押圧する毎に設定温度が1℃上昇し、ダウンスイッチ72を押する毎に設定温度が1℃低下する。また、タイマ時間設定スイッチ58はアップスイッチ74とダウンスイッチ76とから構成され、アップスイッチ74を押圧する毎にタイマ設定時間が1分長くなり、ダウンスイッチ76を押圧する毎にタイマ設定時間が1分短くなる。温度設定手段56に設定された設定温度及びタイマ時間設定手段58により設定された設定時間は、例えば液晶表示装置から構成される表示手段60に表示される。操作パネル50には、更に、警報ランプ78が設けられ、この警報ランプ78は炊飯器に異常が発生すると点灯して調理者に異常の発生を知らせる。 【0016】炊飯器には、更に、燃料ガス供給系12等を作動制御するための制御手段80が設けられている。図5を参照して、制御手段80は例えばマイクロプロセッサから構成され、第1メモリ82、第2メモリ84、第3メモリ86及び第4メモリ88を含んでいる。第1メモリ82には炊飯モードにおける炊飯温度や炊飯時間等の炊飯制御プログラム情報が記憶され、第2メモリ84にはパン生地の醗酵モードにおける発酵制御プログラムが記憶され、また、第3メモリ86にはパン生地の焼成モードにおける焼成制御プログラムが記憶され、更に、第4メモリ88には蒸しモードにおける蒸し制御プログラムが記憶されている。制御手段80は、更に、異常検知手段90及びタイマ92を含んでいる。異常検知手段90は、第1温度検出センサ40の検出温度に基づいて異常を検知し、内釜24の釜底の温度が異常高温度(ハイカット温度)、例えば180℃に達すると異常信号を生成する。また、タイマ92は設定時間を計時する。 【0017】第1及び第2温度検出センサ40,42からの検出信号並びに電源スイッチ52、調理モード選択手段54、温度設定手段56及びタイマ時間設定手段58からの操作信号は、制御手段80に送給され、制御手段80はこれら検出信号及び操作信号に基づいて燃料ガス供給系12、点火装置10、電気加熱ヒータ38及び警報ランプ78等を後述する如く制御する。次に、主として図1及び図5とともに図6〜図10を参照して、上述した炊飯器の動作について説明する。炊飯器を用いて調理を行うには、まず、電源スイッチ52を押圧してオン(閉)にし(ステップS−1)、次いで調理モード選択手段54によって調理モードを選択する(ステップS−2)。例えば、炊飯モード(又は発酵モード、焼成モード、蒸しモード)を選択する場合、炊飯スイッチ62(又は発酵スイッチ66、焼成スイッチ68、蒸しスイッチ64)を押圧することによって、炊飯モード(又は発酵モード、焼成モード、蒸しモード)を選択することができる。 【0018】炊飯モード(又は発酵モード、焼成モード、蒸しモード)を選択した場合、制御手段80の第1メモリ82(又は第2メモリ84、第3メモリ86、第4メモリ88)に記憶された制御プログラムが読み出され(ステップS−3)、読み出された制御プログラムに基づいて炊飯調理(又は発酵調理、焼成調理、蒸し調理)が行われる(ステップS−4)。炊飯モードを選択した場合、炊飯すべき米は炊飯制御プログラムに従って図7に示すように炊飯される。この炊飯モード時には、内釜24はガスバーナ8及び電気加熱ヒータ38によって加熱され、また内釜24の温度は第1及び第2温度検出センサ40,42によって検出される。更に説明すると、炊飯モードによる調理では、比例弁16が開となり、点火装置10から火花が生じている状態において電磁開閉弁94が開となる。かくすると、燃料用ガスが燃料ガス供給系12を通してガスバーナ8に供給され、ガスバーナ8から噴出する燃料用ガスが点火燃焼され、ガスバーナ8からの加熱によって前炊き工程が開始する。この前炊き工程では、第2温度検出センサ42の検出温度が利用され、制御手段80はこの検出温度に基づいて比例弁16を制御し、これによってガスバーナ8の加熱状態が制御される。内釜24の炊飯水が沸騰して第2温度検出センサ42の検出温度が100℃を幾分超えると、本炊き工程が開始し、ガスバーナ8による加熱が引き続き行われる。この本炊き工程では、第1温度検出センサ40の検出温度が利用され、制御手段80はこの検出温度に基づいてガスバーナ8の加熱状態を制御する。このように本炊きが行われて第1温度検出センサ40の検出温度が約160℃に達すると、比例弁16が閉になるとともに、電磁開閉弁94が閉となり、ガスバーナ8による加熱が停止して本炊き工程が終了し、続いてむらし工程が開始する。むらし工程では、ガスバーナ8及び電気加熱ヒータ38による加熱は行われず、そのままの状態でむらしが行われる。このむらし工程では、再び、第2温度検出センサ42の検出温度が利用される。むらし工程において第2温度検出センサ42の検出温度が約70℃まで低下すると、むらし工程が終了して保温工程が開始する。保温工程では、電気加熱ヒータ38に電流が供給され、電気加熱ヒータ38によって内釜24が加熱され、制御手段80は第2温度検出センサ42の検出温度が約70℃に維持されるように電気加熱ヒータ38の加熱状態を制御する。炊飯モードを選択した場合、上述したように炊飯が行われ、その後炊飯したご飯の保温が行われる。 【0019】前炊き工程、むらし工程及び保温工程では、第2温度検出センサ42でもって内釜24の釜縁温度を検出している。内釜24の釜縁、即ち内釜24の環状フランジ28及びその近傍は、加熱手段としてのガスバーナ8及び電気加熱ヒータ38から位置的に離れ、これらの熱の影響を受け難く、従ってかかる釜縁温度を検出することによって、内釜24内全体の温度情報を正確に得ることができる。特に、この釜縁温度は上述した理由により100℃以下の温度管理に適し、前炊き工程、むらし工程及び保温工程を所要の通りに行うことができる。これに対し、本炊き工程では、第1温度検出センサ40でもって内釜24の釜底温度を検出している。内釜24の釜底は、調理すべき内容物との距離が近く、内容物の温度変化を迅速に検知することができ、従ってかかる釜底温度を検出することによって、内容物の調理の仕上がり程度を正確に知ることができ、特に、この釜縁温度は上述した理由により100℃以上の温度管理に適し、本炊き工程を所要の通りに行うことができる。 【0020】発酵モードを選択した場合、パン酵母は発酵制御プログラムに従って図8に示すように発酵される。この発酵モードを選択した場合、タイマ時間設定手段58によって発酵時間が設定され、かく設定された発酵時間の間、図8に示す発酵工程が行われる。この発酵工程では、内釜24は電気加熱ヒータ38によって加熱され、また内釜24の温度は第2温度検出センサ42によって検出される。即ち、発酵モードによる調理では、電気加熱ヒータ38に電流が供給され、電気加熱ヒータ38によって内釜24が加熱され、制御手段80は第2温度検出センサ42の検出温度が温度設定手段56によって設定された温度、例えば35℃に維持されるように電気加熱ヒータ38の加熱状態を制御し、この発酵加熱がタイマ時間設定手段58により設定した時間行われる。この発酵工程では、第2温度検出センサ42でもって内釜24の釜縁温度を検出しており、このように釜縁温度を利用することによって、発酵時における内釜24内全体の温度情報を正確に得ることができる。 【0021】焼成モードを選択した場合、発酵した酵母は焼成制御プログラムに従って図9に示すように焼成される。焼成モードを選択した場合、図9に示す焼成工程が行われ、この焼成工程では、内釜24はガスバーナ8によって加熱され、また内釜24の温度は第1温度検出センサ40によって検出される。即ち、焼成モードでは、比例弁16が開となり、点火装置10から火花が生じている状態において電磁開閉弁94が開となり、ガスバーナ8からの燃焼加熱によって焼成工程が行われ、制御手段80は第1温度検出センサ40の検出温度に基づいて比例弁16を制御して図9に示すように焼成する。そして、焼成が行われて第1温度検出センサ40の検出温度が焼成終了温度、例えば180℃に達すると、比例弁16が閉になるとともに、電磁開閉弁94が閉となり、ガスバーナ8による加熱が終了して焼成工程が終了する。焼成工程では、第1温度検出センサ40でもって内釜24の釜底温度を検出しており、この釜底温度を利用することによって、内容物の調理の焼き上がりを正確に知ることができる。 【0022】この実施形態では、焼成終了温度がハイカット温度、即ち加熱手段(ガスバーナ8及び電気加熱ヒータ38)の作動を強制的に停止させる温度に設定されている。かく構成されているので、炊飯モード、又は蒸しモードにおいて第1温度検出センサ40の検出温度が180℃に達すると、異常検知手段90が異常信号を生成し、制御手段80はかかる異常信号に基づいて加熱手段(ガスバーナ8)の作動を強制的に停止する。また、焼成モードにおいて第1温度検出センサ40の検出温度が180℃に達すると、異常検知手段90は上述したように異常信号を生成し、この異常信号を利用して電気加熱ヒータ38の作動が停止し、焼成工程が終了する。このように構成することによって、制御手段80による制御を簡単にすることができる。尚、上述した構成に代えて、ハイカット温度を焼成終了温度よりも高く設定するようにしてもよい。 【0023】また、蒸しモードを選択した場合、調理すべき食材は蒸し制御プログラムに従って図10に示すように蒸し調理される。蒸しモードを選択した場合、タイマ時間設定手段58によって蒸し時間が設定され、設定した蒸し時間の間、図10に示す蒸し工程が行われる。この蒸し工程では、内釜24はガスバーナ8によって加熱され、また内釜24の温度は第1温度検出センサ40によって検出される。即ち、蒸しモードでは、上述したと同様にしてガスバーナ8からの燃焼加熱によって蒸し工程が行われ、制御手段80は内釜24内の水が沸騰状態に維持されるように第1温度検出センサ40の検出温度に基づいて比例弁16を制御し、内釜24内にて生成される水蒸気によって蒸し調理が行われる。そして、蒸し調理がタイマ時間設定手段58により設定された時間行われると、制御手段80はガスバーナ8の作動を停止して蒸し工程が終了する。蒸し工程では、第1温度検出センサ40でもって内釜24の釜底温度が検出される。 【0024】以上、本発明に従う炊飯器の一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。例えば、図示の実施形態では、蒸し工程を行うことができる炊飯器に適用して説明したが、このような蒸し工程を行うことができないものにも同様に適用することができる。また、例えば、図示の実施形態では、加熱手段がガスバーナ及び電気加熱ヒータから構成されたものに適用して説明したが、これに限定されることなく、加熱手段が電気加熱ヒータのみから構成されたものにも同様に適用することができる。 【0025】 【発明の効果】本発明の請求項1の醗酵機能付き炊飯器によれば、発酵モードにおいては、釜縁の温度を検出する第2温度検出センサが利用され、制御手段はこの第2温度検出センサの検出温度に基づいて加熱手段を加熱制御するので、内釜内全体の温度情報を正確に把握して酵母を所要の通りに発酵させることができる。 【0026】また、本発明の請求項2の発酵機能付き炊飯器によれば、焼成モードにおいては、釜底の温度を検出する第1温度検出センサが利用され、この第1温度検出センサの検出温度に基づいて制御手段は加熱手段を加熱制御するので、内釜内の内容物の温度変化を正確にとらまえることができ、パンの焼き上げを所要の通りに行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000284 【氏名又は名称】大阪瓦斯株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月4日(2000.4.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100092727 【弁理士】 【氏名又は名称】岸本 忠昭
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| 【公開番号】 |
特開2001−286393(P2001−286393A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月16日(2001.10.16) |
| 【出願番号】 |
特願2000−102765(P2000−102765) |
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