| 【発明の名称】 |
鍋等の加熱調理容器の着脱自在な取手 |
| 【発明者】 |
【氏名】信濃 修三
【氏名】友岡 秀秋
【氏名】芦原 毅一郎
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| 【要約】 |
【課題】先端に掛け金具を有する取手本体の下側に、先端を受座に形成した握り部材を、前後一対のリンク片とにより開閉自在に吊り設けることで、挟持用のばね部材を不要とする鍋等の加熱調理容器の着脱自在な取手を構成する。
【解決手段】先端に鍋の開口縁20に掛け止める金具4を備えた取手本体1と、先端を鍋外側面に当接する受座5に形成して、取手本体1の下側に先端部の前リンク片9と後方の後リンク片12とにより開閉自在に吊り設けた握り部材2とから取手を構成する。受座5をアルミニウム等によりダイキャスト成形する。前リンク片9の長さを取手本体1と握り部材2とが先端上下面から互いに接して重合する長さに規制する。取手本体1と握り部材2の上下面に前リンク片9よりも長い後リンク片12を軸承部13,14と共に交互に収容する凹所15,16を設ける。取手本体1と握り部材2との閉成により掛け金具4と受座5とで開口縁20を挟持する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 先端に鍋等の加熱調理容器の開口縁に掛け止める下向きの掛け金具を備えた取手本体と、先端を容器外側面に当接する受座に形成して、取手本体の下側に先端部の前リンク片と後方の後リンク片とにより後端側を低く斜めに開閉自在に吊り設けた握り部材とからなり、その前リング片の長さを、上記取手本体と握り部材とが先端上下面から互いに接して重合する長さに規制するととも、取手本体と握り部材の上下面に前リンクよりも長い後リンク片を軸承部と共に交互に収容する凹所を設け、取手本体と握り部材との閉成により上記掛け金具と受座とで開口縁を挟持するように構成してなることを特徴とする鍋等の加熱調理容器の着脱自在な取手。 【請求項2】 請求項1記載の着脱自在な取手において、上記取手本体の先端面を開口縁の傾斜外縁に適合する逆傾斜面に形成するとともに、上記握り部材の受座をアルミニウム又はその合金によりダイキャスト成形し、上記前リング片の長さを、受座の先端上面が取手本体の先端下面よりも突出して上記傾斜外縁の段部に適合する長さに規制してなることを特徴とする鍋等の加熱調理容器の着脱自在な取手。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、鍋や釜などの加熱調理容器の開口縁に掛け止めして使用する着脱自在な取手に関するものである。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】取手本体の下側にレバー部材を回動自在に軸支し、そのレバー部材と取手本体との間に進退自在に並設したクランプ部材を、レバー部材側にばね部材を介して取付けたリンクにより引き込んで、取手本体の先端部とクランプ部材の先端部に下向きに形成した屈曲端部により鍋縁を挟持し、レバー部材の開放により挟持を解除して取外しを行う取手が知られている。 【0003】このような従来の取手では、取手本体とレバー部材及びリンク以外に、クランプ部材や挟持維持用のばね部材などを不可欠とすることから構造が複雑となり、また挟持状態ではレバー部材が取手本体内に納まっているので、これを解除するための押し戻し部をレバー部材に設ける必要があった。 【0004】この発明は上記従来の課題を解決するために考えられたものであって、その目的は、取手本体とその下側の握り部材を、前後一対のリンク片により吊り設けることによってクランプ部材及び挟持用のばね部材が省略でき、これにより握り部材の開閉により鍋や釜等の開口縁を挟持するものであっても、構造をシンプルに、また握り部材の開閉だけで挟持と取外しを容易に行いうる新たな鍋等の加熱調理容器の着脱自在な取手を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的によるこの発明は、先端に鍋等の加熱調理容器の開口縁に掛け止める下向きの掛け金具を備えた取手本体と、先端を容器外側面に当接する受座に形成して、取手本体の下側に先端部の前リンク片と後方の後リンク片とにより後端側を低く斜めに開閉自在に吊り設けた握り部材とからなり、その前リング片の長さを、上記取手本体と握り部材とが先端上下面から互いに接して重合する長さに規制するととも、取手本体と握り部材の上下面に前リンク片より長い後リンク片を軸承部と共に交互に収容する凹所を設け、取手本体と握り部材との閉成により上記掛け金具と受座とで鍋縁を挟持するように構成してなるというものである。 【0006】またこの発明は、上記取手本体の先端面を開口縁の傾斜外縁に適合する逆傾斜面に形成するとともに、上記握り部材の受座をアルミニウム又はその合金によりダイキャスト成形し、上記前リング片の長さを、受座の先端上面が取手本体の先端下面よりも迫り出て上記傾斜外縁の段部に適合する長さに規制してなるというものである。 【0007】上記構成では、長さを異にする前後一対のリンク片により握り部材を取手本体の下側に後端側を低く斜めに吊り設け、その握り部材を取手本体に接するところまで握り締めて閉じるだけで、鍋等の開口縁に取付けることができ、また開口縁の挟持も自然に維持されることから、これまで不可欠とされていたばね部材が不要となり、リンクにより掛け金具を進退移動する仕掛も不要となるので、構造がシンプルとなって組み立て易くなる。また取手の装着取外しも握り部材の開閉操作だけで済むので使用し易いものとなり、受座をアルミニウム又はその合金により形成したものにあっては、焔に焙られても受座が焦げるようなことがなく、長期の使用にも充分に耐えるものとなる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下この発明を鍋を対象とする図示の実施形態により詳細に説明する。図中1は所要長さの取手本体、2は取手本体下側の別体の握り部材で、それらは握り部材2の先端部を除きプラスチックをもって形成されている。またその両方の長さは略同一で、先端部を撥状に拡幅したものからなり、上下面は互いに重合するようにフラット面に形成してある。さらにまた握り部材2の開閉操作を容易となすために、握り部材2の後部両縁を、図2に示すように、取手本体1の両側よりも幅広に弯曲して張り出し形成し、その上の取手本体1の後部両側面に指掛け用の凹部3,3を形成したものからなる。 【0009】上記取手本体1の先端には、鍋の開口縁20に掛け止める下向きの掛け金具4が取手本体内に埋込んで突設してあり、また先端面1aは開口縁20の傾斜外縁に適合する逆傾斜面に形成してある。 【0010】上記握り部材2の先端は、鍋外側面に当接する受座5に形成され、その受座5は焔に焙られても焦げや損傷を来すことのないアルミニウム又はその合金によりダイキャスト成形されたブロックからなり、その先端面は鍋外側面に適合するように緩やかな弯曲膨出面に傾斜形成されて、ねじビス6により握り部材2の本体に内側から一体に取付けられている。 【0011】上記取手本体1及び握り部材2の受座5の両先端面には幅広の切込溝7,8が凹設してあり、その切込溝7,8に横幅のある前リンク片9が、取手本体側と握り部材側とに支軸9,10により回動自在に支承して収容してある。この前リンク片9の長さは、上記受座5の先端上面が取手本体1の先端下面よりも迫り出た状態で、先端上下面から互いに接して重合する長さに規制され、それにより受座5の先端上面が開口縁20の傾斜外縁の下側の段部に納まって、上記掛け金具4と取手本体1の先端面と共に開口縁20を挟持できるようにしてある。 【0012】また取手本体1と握り部材2の上下面の中程には、後リンク片12の軸承部13,14が所要間隔を空けて交互に上面又は下面から突出形成してあり、その取手本体1の軸承部13の前後下面と、握り部2の軸承部14の後部上面は、相互の軸承部13,14を互いに受け入れる凹所15,16に形成してある。 【0013】上記後リンク片12は前リンク片9よりも長く、握り部材2を閉じて取手本体1と重合したときに、支軸17,18により軸承された両端の上記軸承部13,14と共に、上記凹所15,16に斜めに収容可能な長さからなる。因に、その1例を挙げれば、前リンク片9の軸間寸法17mm,後リンク片12の軸間寸法25mm、取手本体側の前リンク片9と後リンク片12の軸間寸法42mmである。このような後リンク片12と上記前リンク片9とによつて握り部材2は、図3に示すように、取手本体1の下側に前後に可動自在に後端側を低く斜めに吊り設けられている。 【0014】上記構造の取手では、図3に示すように、握り部材2を開放した状態で、取手本体1の先端の掛け金具4を開口縁20の上から内側に差込んで引っ掛け、先端面1aを傾斜外縁に当接する。この状態で取手本体1と握り部材2の両方を握って、握り部材2を引き絞ると、前後一対のリング片9,12により取手本体1の下側に斜めに吊り設けられた握り部材2は、前後リンク片9,12を前側に回動しながら前進移動して、図4に示すように、受座5の先端面下縁が鍋外側面に当たるようになる。 【0015】先端面下縁が鍋外側面に当たると、握り部材2はそこを支点として取手本体1の下面へと回動するようになって両方の間隔が狭まり、上記受座5の先端面が取手本体1の先端面から迫り出す。この迫り出しにより受座5の先端面が鍋外側面に当接されて、図5に示すように、先端上面が傾斜外縁の下の段部に納まり、また後リンク片12が軸承部13,14と共に凹所15,16に入り込んで、取手本体1と握り部材2の先端上下面が互いに重合する。 【0016】この先端上下面の重合よって握り部材2は、その部位を支点に取手本体1の下面まで強制的に引き付けられて上面全体が強く接するようになる。また後リンク片12では、握り部材側の支軸18が互い接した上下面による重合ラインを越えて取手本体側に移動し、反対に取手本体側の支軸17が握り部材内に移動するようになる。このような状態では握り部材側の軸承部14がリンク片14を介して前方へ圧迫され、その結果、取手本体1と握り部材2とが固く閉じて、上下一体の1つの取手を構成するようになる。 【0017】これにより開口縁20は、下向きの上記掛け金具4と取手本体1の先端面及び握り部材2の先端の受座5によって挟持され、握り部材2を開放しない限り取手から手を離しても、緩んだり外れたりするようなことがない。また幅広の受座5により鍋外側面が受け止められるので取手は横振れもせず、確り固定されて安定したものとなる。 【0018】また取外し時には、取手本体1の後部両側を摘んで指を上下面に間に押し入れたり、あるいは摘んだ状態で他の指で握り部材2を押圧して、重合ラインよりも上側の取手本体内に納まった後リンク片12の上記支軸18を、重合ラインより下側に引き出すだけでよく、この僅かな押圧力により握り部材2は簡単に開放されて先端部による開口縁20の挟持が解除され、取手本体1を摘んで開口縁20から取り除くことができる。 【0019】このように長さを異にする前後一対のリンク片9,12により握り部材2を取手本体1の下側に後端側を低く斜めに吊り設けた取手では、後リンク片12の前後の支軸17,18の位置によって開口縁20を挟持又は開放することができるので、閉成による挟持状態を維持するためのばね部材が不要となり、掛け金具4を開口縁20に係脱するために進退移動させる仕掛も不要となるので、構造も簡素化されて組立て容易なものとなる。また握り部材の開閉操作だけで取付け取外しが行えるので頗る使用し易いものとなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500151411 【氏名又は名称】株式会社ミツワコーポレイション
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| 【出願日】 |
平成12年3月31日(2000.3.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062225 【弁理士】 【氏名又は名称】秋元 輝雄
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| 【公開番号】 |
特開2001−275858(P2001−275858A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月9日(2001.10.9) |
| 【出願番号】 |
特願2000−98128(P2000−98128) |
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