| 【発明の名称】 |
コーヒードリッパー |
| 【発明者】 |
【氏名】行重 実
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| 【要約】 |
【課題】個別にカップ等の容器にコーヒーを作る場合にコーヒー漏れの無いコーヒードリッパーを提供する。
【解決手段】逆円錐台状の濾紙収納部11の底部分には濾過されたコーヒー液を落下させる通水孔16が設けられ、下部には板状の載置部20を備えるコーヒードリッパー10において、通水孔16に常時は弾性的に付勢されてコーヒー液の流下を防ぐ栓17を設けると共に、栓17を開く操作部材18を設け、操作部材18の操作部40を濾紙収納部11の一方側に設けられた把手22の近傍に配置した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 逆円錐台状の濾紙収納部の底部分には濾過されたコーヒー液を落下させる通水孔が設けられ、下部には板状の載置部を備えるコーヒードリッパーにおいて、前記通水孔に常時は弾性的に付勢されて前記コーヒー液の流下を防ぐ栓を設けると共に、該栓を開く操作部材を設け、該操作部材の操作部を前記濾紙収納部の一方側に設けられた把手の近傍に配置したことを特徴とするコーヒードリッパー。 【請求項2】 請求項1記載のコーヒードリッパーにおいて、前記濾紙収納部の底部には、周囲に内フランジを備えた開口が形成され、該開口に前記通水孔が中央に形成されたガイド部材がシール状態で固定されていることを特徴とするコーヒードリッパー。 【請求項3】 請求項2記載のコーヒードリッパーにおいて、前記ガイド部材の上側には、前記濾紙収納部内に収納する濾紙の底部を支持する支持部材が設けられていることを特徴とするコーヒードリッパー。 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のコーヒードリッパーにおいて、前記栓はゴム又は弾力性を有するプラスチックからなり、前記操作部材は、前記濾紙収納部の側部に設けられたガイド部及び前記把手を貫通して上下方向に移動可能に支持され、該操作部材の下端には前記栓が、上端には前記操作部がそれぞれ設けられ、更に、前記把手と前記操作部との間には前記栓を上方に付勢する弾性部材が設けられていることを特徴とするコーヒードリッパー。 【請求項5】 請求項4記載のコーヒードリッパーにおいて、前記操作部を下げた状態で保持する掛止部が設けられていることを特徴とするコーヒードリッパー。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、挽いたコーヒー豆原料からコーヒー等を入れる場合に使用するコーヒードリッパーに関する。 【0002】 【従来の技術】従来のコーヒードリッパーは、全体が陶器、磁器又は耐熱性プラスチックからなって、逆円錐台状の濾紙収納部の底に通水孔を設けておき、底部には円形の載置部が設けられたものが知られている。このようなコーヒードリッパーの使用にあっては、カップ等の所定の容器に、載置部を介してこのコーヒードリッパーを載せた後、濾紙収納部に漏斗状の濾紙を広げて入れ、濾紙内に挽いたコーヒー豆(粉砕したもの)を所定量入れた後、上から熱湯を注いで容器内に抽出したコーヒー液を流下させ、コーヒーを作っていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、濾紙収納部の底に通水孔が設けられているので、一つのカップ内にコーヒー液を抽出したコーヒードリッパーを、他の容器に移そうとする場合、コーヒーの原料豆や濾紙に含まれているコーヒー液が通水孔から雫となって漏れ出すという問題があった。ここで、勿論大型の容器に必要とする人数のコーヒーを作って、小分けすることも可能であるが、大型の容器を必要とし、更には、一旦作ったコーヒーの香りが飛んだり、あるいはコーヒーが冷めるという問題があった。また、コーヒーを抽出後、そのまま台等に置くと、コーヒードリッパー内に残っているコーヒー液が漏れ出る等の不都合があり、コーヒーを抽出後は直ちに濾紙毎抽出滓を捨てるか、又は別の容器に載せておく等の必要があった。更には、このコーヒードリッパーを使用して紅茶や緑茶を作ることは、お湯の通過時間が短いので極めて困難であった。本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、個別にカップ等の容器にコーヒーを作る場合に、移送中にコーヒー漏れがなく、場合によっては紅茶や緑茶を作ることも可能なコーヒードリッパーを提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に係るコーヒードリッパーは、逆円錐台状の濾紙収納部の底部分には濾過されたコーヒー液を落下させる通水孔が設けられ、下部には板状の載置部を備えるコーヒードリッパーにおいて、前記通水孔に常時は弾性的に付勢されて前記コーヒー液の流下を防ぐ栓を設けると共に、該栓を開く操作部材を設け、該操作部材の操作部を前記濾紙収納部の一方側に設けられた把手の近傍に配置している。このようにコーヒードリッパーを構成することによって、通水孔は常時は閉となって、把手の近傍に設けた操作部を操作した場合のみ、通水孔は開となるので、濾紙収納部を通すコーヒー液の漏れ出しがなくなる。 【0005】また、本発明に係るコーヒードリッパーにおいて、前記濾紙収納部の底部には、周囲に内フランジを備えた開口が形成され、該開口に前記通水孔が中央に形成されたガイド部材がシール状態で固定されるのが好ましい。これによって、濾紙収納部及び載置部を含むドリッパー本体とガイド部材を別物品で構成することができる。従って、ドリッパー本体を比較的精度の出にくい陶器や磁器等のセラミックで作り、ガイド部材を精度が出るプラスクチックや金属で構成することができる。そして、本発明に係るコーヒードリッパーにおいて、前記ガイド部材の上側には、前記濾紙収納部内に収納する濾紙の底部を支持する支持部材が設けられているのが更に好ましい。更には、本発明に係るコーヒードリッパーにおいて、前記栓はゴム又は弾力性を有するプラスチックからなり、前記操作部材は、前記ドリッパー本体の側部に設けられたガイド部及び前記把手を貫通して上下方向に移動可能に支持され、該操作部材の下端には前記栓が、上端には前記操作部がそれぞれ設けられ、更に、前記把手と前記操作部との間には前記栓を上方に付勢する弾性部材が設けられているのが好ましい。これによって、比較的簡単な構成で、上部の操作部を操作して栓の開閉ができる。そして、本発明に係るコーヒードリッパーにおいて、前記操作部を下げた状態で保持する掛止部が設けられているのがより好ましい。 【0006】 【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。ここに、図1(A)〜(C)は本発明の一実施の形態に係るコーヒードリッパーの説明図であって、(A)は断面図、(B)及び(C)はそれぞれ(A)における矢視A−A図である。図2は同斜視図、図3(A)〜(C)はこれらの部品図である。 【0007】図1〜図3に示すように、本発明の一実施の形態に係るコーヒードリッパー10は、逆円錐台状の濾紙収納部11を有するドリッパー本体12と、ドリッパー本体12の下部に設けられた開口13に装着されるガイド部材14と、ガイド部材14の上側に設けられた支持部材15と、ガイド部材14の中央に形成された通水孔16を開閉する栓17と、栓17の操作部材18とを有している。以下、これらについて詳しく説明する。 【0008】ドリッパー本体12は陶器、磁器等のセラミックからなって、逆円錐台状の濾紙収納部11と、これに連接される円筒部19と、円筒部19の下部外側に設けられた円板状の載置部20とを有している。濾紙収納部11の上部にはリング状の外フランジ21が設けられ、この外フランジ21の一部に把手22が設けられている。この把手22はこの実施の形態では断面L字状となってその一端が外フランジ21の一方側に一体的に接合されている。濾紙収納部11の底部には、底板23の外径より少し小さい外径の円筒部19が一体的に連接されている。円筒部19の上側位置には中央に開口13が形成された内フランジ24が一体的に設けられている。円筒部19の外側下部には、このコーヒードリッパー10をカップ等の容器に載せる載置部20が設けられている。この載置部20の直径はカップ等の容器の直径より大きければ十分である。なお、載置部20に適当に切欠き等を設けて、内部に注いだコーヒーの量が目視できるようにしてもよい。 【0009】前記内フランジ24の開口13に装着されているガイド部材14は、図3(A)に示すように、中央に通水孔16が設けられた雄ねじ部材25と、ゴム板等からなるパッキン26と、雌ねじ27とを有し、雄ねじ部材25の雄ねじ部28にパッキン26を装着した後、雄ねじ部28を開口13に挿通し、雄ねじ部28に雌ねじ27を螺着させて、図1に示すように、このガイド部材14をドリッパー本体12の底部にシール状態で取付けることができるようになっている。雄ねじ部材25の上側には、フランジ29が設けられ、このフランジ29の中央に平面視して円形の窪み30が設けられている。この窪み30は上部がテーパー状となって上方に拡径する通水孔16の最大直径より大きくなっている。なお、雄ねじ部材25及び雌ねじ27は耐熱性を有するプラスチック又は金属からなっている。 【0010】前記窪み30には支持部材15の下部リング部31が嵌入し、これによって支持部材15がガイド部材14の上部に固定できる構造となっている。支持部材15は全体が耐蝕性を有するステンレス等からなって、下部リング部31とこれより直径の大きい上部リング部32と上部リング32と下部リング31とを連接する2本の支持柱33、34とを有している。この支持部材15は、図2に示すように、濾紙収納部11の底部に配置されて、使用時に濾紙収納部11内に配置される濾紙35の底部を支持して、濾紙35と濾紙収納部11の内側壁面との間に隙間を形成し、コーヒー液が円滑に下方に濾過されるようになっている。 【0011】ガイド部材14の通水孔16には下部から栓17が嵌入し、常時は流下するコーヒー液の流れを止めている。この栓17の主要部36は実質的に円錐又は円錐台状となって、ゴム又は弾力性を有するプラスチックから構成されている。主要部36の底部には円柱部37が一体的に設けられ、金属製の操作部材18の下部取付け孔に装着されている。主要部36の下部の直径は通水孔16の下部直径より大きくなって、栓17を上方に付勢した場合、確実に通水孔16の下部を閉塞するようになっている。なお、栓17の傾きを防止するため、主要部の周囲に適当なガイドを設けることもでき、円錐台状の主要部の壁面にリング状の膨出部を設けることもできる。 【0012】図1(A)、(B)、(C)、図3(B)に示すように、操作部材18の下部取付け孔は、栓17の円柱部37の直径より僅少の範囲で小さくなって、円柱部37が緊結状態で嵌入するようになっている。操作部材18は前記した下部取付け孔が設けられている水平部38と濾紙収納部11の側面に沿って斜めに立ち上がった傾斜部39とを有し、把手22から上方に突出する傾斜部39の上端にはプラスチック、金属又は陶器からなる操作部40が設けられている。この操作部40と把手22との間には弾性部材の一例であるスプリング41が設けられて、操作部材18全体、即ち栓17を上方に付勢している。傾斜部39は濾紙収納部11の外側面に設けられているガイド部42の貫通孔43及び把手22に設けられた貫通孔44によって上下方向に移動可能に支持されている。ドリッパー本体12の把手22の上、及び操作部40の下部には、操作部40を下方に押して栓17を開けた場合には、その状態を保持する掛止部45が設けられている。この掛止部45は、図3(B)に示すように、Z字状の下部材46と、この下部材46の先曲がり部47が嵌入する幅を有するU字状の上部材48とを備え、上部材48を操作部40に固定し(樹脂で一体成形でもよい)、下部材46を把手22の上に固定することによって装着される。なお、下部材46の中央に設けられた長孔49は把手22の貫通孔44の位置に合わせておく。 【0013】続いて、本発明の一実施の形態に係るコーヒードリッパーの使用方法に付いて説明する。まず、濾紙収納部11の底部の開口13に、パッキン26を装着した雄ねじ部28を挿通し、雌ねじ部材27を雄ねじ部28に螺着させてガイド部材14をシール状態で濾紙収納部11に固定する。次に、このコーヒードリッパー10を所定の容器等の上に載置部20を介して載せた状態で、図2に示すように、上部から濾紙35を濾紙収納部11内に入れる。このとき、濾紙35の底部は支持部材15の上部リング部32内に嵌入するようにする。この後、コーヒー豆を挽いたコーヒー原料を濾紙35内に入れて、上から熱湯を注ぐことによってコーヒー液ができる。この場合、把手22の上に設けられている操作部40を押圧した状態で熱湯を注ぐと、コーヒー液が容器内に流下する。別の容器にコーヒー液を注ぐ場合には、操作部40の押圧状態を解くと、スプリング41によって操作部材18が上昇し、栓17で通水孔16を閉塞する。これによって、容器以外の場所にコーヒー液の雫が落ちるのを防止できる。栓17を開けた状態に保持する場合には、操作部40を押し下げて、下部に設けられている上部材48を下部材46の先曲がり部47に掛止するようにする。これによって、スプリング41の付勢力が制御されて、栓17が下方に移動し、通水孔16が開いたままになる。 【0014】前記実施例においては、掛止部45は掛合する下部材46及び上部材48によって構成したが、磁石、フック、その他、操作部40を一時的に下位置に固定できるものであれば、他の手段であってもよい。また、コーヒードリッパー10の大きさ、載置部20の大きさも用途によっていろいろあり、基本的に本発明の要旨の変更しない範囲の大きさ、形状の変更はあり得る。 【0015】 【発明の効果】請求項1〜5記載のコーヒードリッパーにおいては、通水孔に常時は弾性的に付勢されてコーヒー液の流下を防ぐ栓を設けると共に、栓を開く操作部材を設け、操作部材の操作部を濾紙収納部の一方側に設けられた把手の近傍に配置したので、把手の近傍に設けられた操作部を操作することによって、通水孔の開閉が行える。これによって、複数のカップ等の容器にコーヒーを入れる場合に、コーヒー液を零すことなく行える。また、コーヒーを抽出した後も、残ったコーヒー液の漏出がないので、そのままこのコーヒードリッパーをテーブル等に置くこともできる。そして、栓を閉めた状態で使用すると、紅茶や緑茶のように、抽出時間の長いものにもこのコーヒードリッパーを使用することができる。特に、請求項2記載のコーヒードリッパーにおいては、濾紙収納部の底部には、周囲に内フランジを備えた開口が形成され、開口に通水孔が中央に形成されたガイド部材がシール状態で固定されているので、材料を適材適所(例えば、ドリッパー本体を陶器等のセラミックス、ガイド部材を加工精度を必要とするプラスチックや金属)に使用することができる。請求項3記載のコーヒードリッパーにおいては、ガイド部材の上側には、ドリッパー本体内に収納する濾紙の底部を支持する支持部材が設けられているので、濾紙と濾紙収納部との間に空間部が形成され、濾紙が濾紙収納部の壁面に付着することによる濾紙詰まりが無くなり、円滑に濾過が行える。請求項4記載のコーヒードリッパーにおいては、栓はゴム又は弾力性を有するプラスチックからなっているので、確実に通水孔を閉塞することができ、また、この栓の開閉を操作部材を介して操作部によって外部から操作できる。特に、把手と操作部との間には栓を上方に付勢する弾性部材が設けられているので、常時は栓を閉じておくことができる。請求項5記載のコーヒードリッパーにおいては、操作部を下げて、栓を開けたままにしておけるので、操作部を手で押さえておく必要がなくなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591005501 【氏名又は名称】行重 実
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| 【出願日】 |
平成12年3月29日(2000.3.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090697 【弁理士】 【氏名又は名称】中前 富士男
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| 【公開番号】 |
特開2001−275840(P2001−275840A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月9日(2001.10.9) |
| 【出願番号】 |
特願2000−90262(P2000−90262) |
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