| 【発明の名称】 |
簡易式粉砕装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】濱口 睦夫
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| 【要約】 |
【課題】コーヒー豆等の豆の風味を損なわずにこれを粉砕でき、小型で安価であり、家庭用にして業務用のコーヒー豆等の粉砕機と同等の粉砕状態が確保でき、あらゆる豆類等の固形物を必要な粒度に粉砕することができ、しかも粉砕後の粉体が静電気を帯びて本体にしつこく付着することがないために、掃除がし易く、安全性に優れた簡易式粉砕装置を提供すること。
【解決手段】すり鉢状の筒体にて形成したテーパーホルダー1の内周壁に沿った1又は複数箇所に、小さな角錐形状の突起からなる歯2aを多数設けたテーパーコレット2が該突起をテーパーホルダー1の内周壁よりも内側に突出させた状態で上下方向に向けて備えられており、しかも該テーパーホルダー1で囲まれた空間の中心線上に該テーパーホルダー1の内周壁に略沿った形状を有しその外周壁面の全面ないし一部面に亘って小さな角錐形状の突起からなる歯3aを多数設けた粉砕ビット3が、モーター7により駆動させるべく上方に突出させた支持軸3aに支持された状態で備えられている |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 すり鉢状の筒体にて形成したテーパーホルダーの内周壁に沿った1又は複数箇所に、小さな角錐形状の突起からなる歯を多数設けたテーパーコレットが該突起をテーパーホルダーの内周壁よりも内側に突出させた状態で上下方向に向けて備えられており、しかも該テーパーホルダーで囲まれた空間の中心線上に該テーパーホルダーの内周壁に略沿った形状を有しその外周壁面の全面ないし一部面に亘って小さな角錐形状の突起からなる歯を多数設けた粉砕ビットが、モーターにより駆動させるべく上方に突出させた支持軸に支持された状態で備えられていることを特徴とする簡易式粉砕装置。 【請求項2】 テーパーホルダー内の内周壁の全面ないしその一部面、或いはこれに加えて粉砕した後の粉の流通経路が、静電気による帯電防止加工されている請求項1に記載の簡易式粉砕装置。 【請求項3】 テーパーホルダー内の下部開口に筒形の静電気帯電防止ユニットが備えられている請求項1又は2に記載の簡易式粉砕装置。 【請求項4】 モーターに代えて手回しハンドルで粉砕ビットを回転させる構造を有する請求項1乃至3のいずれかに記載の簡易式粉砕装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は例えばコーヒー豆,大豆を含む豆類及び胡麻並びに胡椒の実等を粉砕するのに用いられる簡易式粉砕装置に関する。 【0002】 【従来の技術】焙煎後のコーヒー豆を飲用として抽出する前段階として、熱湯で抽出し易くするためにこれを細かく粉砕する必要がある。またコーヒー豆以外でも、例えば豆腐等の大豆加工品を作るときには大豆を細かく粉砕する必要がある。さらに胡麻及び胡椒及び胡椒等の実も、料理の内容次第でその使用前に細かくすり潰すことがある。 【0003】これら豆及び実等を細かく粉砕したりすり潰したりする装置又は機器並びに器具として、従来より専用の粉砕機がある。 【0004】この種の粉砕機には、大量に粉砕を行なうものとして業務用の大型の粉砕機があり、これを小規模で行なうものとしては電動式及び手動式の小型のミルなどがある。 【0005】このうち、従来技術による大型の大豆及びコーヒー豆の粉砕機は、ケースの上部に豆の投入口が備えられており、ケース内の投入口下方には、対面する方向に近接させた固定円板とモーターの駆動により回転する回転円板の双方の対向面に互いに所定間隔を以て噛み合う角錐または円錐状の突起がそれぞれ複数数個形成されており、これらの下方に排出口が形成された方式、つまり擦歯式のものである。 【0006】この粉砕機による豆の加工の流れを説明すると、モーターの駆動により回転円板を回転させた状態で、投入口に豆を投入させると、豆は双方の円板の間に入り、双方の円板の突起で擦り潰されて粉砕される。粉砕後の粉は下方に落下して排出口から排出される。 【0007】これに対し、従来技術に係る電動式の小型のミルは、限られた小さな容器内で最大限の粉砕能力が発揮できるように、該容器内に備えたプロペラ状の切断刃をモーターの駆動により高速で回転させて、該容器内に投入した豆や実等を高速で切断する方式、つまり回転羽根式のものである。 【0008】そして、従来技術に係る手動式の小型のミルは、内周壁に突起状の歯が繞設されているすり鉢状の容器内に、直接、豆や実を投入し、該容器の内周壁に沿う形状の周壁面に突起状の歯が繞設されているすりこぎ状の押し棒で、豆をすり潰す方式、つまり擦石式のものである。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】前述した業務用の大型の豆粉砕機の擦歯式の方式は、豆等を高い品質で所望の粒度に粉砕できる点において最も適しているが、この種の粉砕機は駆動に大きな力が必要なために、モーターも大きな設定が必要になる。このため、家庭用として個人が使用するには不向きである。 【0010】また、この種の粉砕機は、水平或いは垂直に歯を設けてあるので、切削歯面積が大きく、粉砕滓及び豆が残り易いなっている。このため、数日粉砕機を使用しないでいると、残った残滓や豆などが悪臭を発生し、新しい豆にこれらの悪臭が移ることがある。 【0011】また、この種の粉砕機を搭載した全自動のコーヒーメーカーは、抽出フイルター部で粉と給湯が結合されるので、湯気等が逆流し易くなっており、また高速で擦歯を移動させて粉砕するので粉砕した粉に静電気が発生し易くなっている。このために機器内周辺に湯気で湿気った粉や静電気を帯びた粉が付着して、コーヒー滓が溜まり易くなるのであった。 【0012】これに対し、前述した手動式の小型のミル及び、電動式の小形のミルは家庭用向きのものであるが、これらのうち前者である擦石式のものは、歯が接触し易く磨耗は避けられない課題があり、微粉を発生し易い機構になっている。このため、これを防ぐには歯を数ケ月で交換する必要があった。 【0013】また、後者の羽根式のものは、カッター刃の回転軌跡が底から一定面の高さにあるために、均質な粉砕粒度が得られなかった。またカッター刃を高速で回転させているために、粉砕した粉に静電気が発生して上述した問題が発生し易くなるのであった。 【0014】また、回転刃によるものは、粉砕粒度を調整することが出来ないために、微粉が発生し易くなっている。このように微粉にまで豆を粉砕すると、コーヒーの香りが抽出の前段階で飛んで、抽出したコーヒーは深みのない香りになるのであった。 【0015】この他にも、回転刃によるものは、これを高速で回転させているために、粉砕後の粉に静電気が発生して、機器内周辺に静電気を帯びた粉が付着して、コーヒー滓が溜まり易くなるのであった。 【0016】本発明は以上のような問題に鑑みて提案されたものであり、その目的は、コーヒー豆等の豆の風味を損なわずにこれを粉砕でき、家庭用にして業務用のコーヒー豆等の粉砕機と同等の粉砕状態が確保でき、あらゆる豆や実等の固形物を必要な粒度に粉砕することができ、しかも粉砕後の粉体が静電気を帯びて本体に付着することなく、掃除がし易く、小型で安価であり、しかも安全性においても優れた簡易式粉砕装置を提供することにある。 【0017】 【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するために提案される本発明に係る簡易的粉砕装置は、すり鉢状の筒体にて形成したテーパーホルダーの内周壁に沿った1又は複数箇所に、小さな角錐形状の突起からなる歯を多数設けたテーパーコレットが該突起をテーパーホルダーの内周壁よりも内側に突出させた状態で上下方向に向けて備えられており、しかも該テーパーホルダーで囲まれた空間の中心線上に該テーパーホルダーの内周壁に略沿った形状を有しその外周壁面の全面ないし一部面に亘って小さな角錐形状の突起からなる歯を多数設けた粉砕ビットが、モーターにより駆動させるべく上方に突出させた支持軸に支持された状態で備えられていることを特徴とする。 【0018】本発明に係る簡易式粉砕装置において、テーパーホルダー内のテーパーコレット上方、つまり粉砕ビット上方には大きな空間が形成されている。さらにこの空間上方にはコーヒー豆等の豆の投入口が設けられており、この投入口から投入したコーヒー豆等の豆は前記空間内に溜まる。 【0019】粉砕ビットとテーパーコレットとの間の間隔は、所望の粒度の粉砕が行なわれ、しかも粉砕ビットの歯とテーパーコレットの歯とが当たらない間隔になっている。 【0020】この隙間に浸入したコーヒー豆等の豆はモーターの駆動で粉砕ビットが回転することにより、その外周壁に設けられている歯とテーパーコレットの内周壁に設けられている歯とによってすり潰されるようにして細かく粉砕される。尚、粉砕後のコーヒー粉は、順次下方に落下して、容器内に入る。 【0021】そして、粉砕ビットの外面には螺旋状の溝を形成して、粉砕ビットとテーパーコレットとの間にコーヒー豆に流入し易いようにし、また粉砕後の粉が下方に排出され易いようにした。 【0022】そして、テーパーホルダーの位置を上下調整させることにより、テーパーコレットの幅を若干、絞ったり広げたりすることができるようにした。この結果、粒度の粗いコーヒー粉から細かい粉まで、好みの粒度の粉に挽くことができる。つまり、荒挽きのアメリカンコーヒー、中挽きのレギュラーコーヒー、細挽きで粘りけのあるコーヒー等、風味の異なるコーヒーを無段階でつくり出すことができる。 【0023】しかも本発明に係る簡易式粉砕装置は、大型の豆の粉砕機と同様に、豆を切断するのではなく擦り合わせて粉砕するので、低速回転でも十分に豆を挽くことができる。つまり、摩擦熱の発生が極めて少ない。このため、コーヒー豆の粉が熱を帯びて香りの成分を水分と共に飛ばしてしまうようなこともないのである。この結果、コーヒー本来の豊かな風味をもつコーヒー粉に挽くことができるのである。また摩擦による静電気の発生も少ないので、粉や残滓が排出経路内で付着することもない。 【0024】さらに本発明に係る簡易式粉砕装置は、大型の豆の粉砕機のように螺旋状の搬送装置を内部に搭載しておらず、豆の自重による落下で豆及び粉砕後の粉の移動が行なわれるため、電動でありながら、小型で簡易な装置にすることができる。 【0025】本発明に係る簡易式粉砕装置において、テーパーコレットはテーパーホルダーの内周壁に形成した凹部に嵌まった状態で備えられている。しかもこのテーパーコレットは、テーパーホルダーを取り外した後、簡単に上方に抜き出すことができるようになっている。このため、テーパーコレット及びテーパーホルダーの掃除が簡単にでき、しかも水洗いもできる。 【0026】このテーパーコレットは縦方向に複数に分割できるものであるが、一体型のものであっても構わない。 【0027】本発明に係る簡易式粉砕装置を更に簡略な構成にしたものとして、テーパーコレットとテーパーホルダーとを一体形成した装置も、本発明に含まれる。 【0028】ところで、豆を挽くとその摩擦で静電気が発生して豆が機器にしつこく付着し易くなるが、本発明に係る簡易式粉砕装置はこの静電気の発生が少なく、しかも粉の排出口又はこれを加えた粉の排出経路に帯電防止対策が施されているので、このような問題は生じない。 【0029】帯電防止処理は幾つかの方法が考えられるが、本発明では、テーパーホルダー内の内周壁の全面ないしその一部面、或いはこれに加えてテーパーコレットの内周壁を帯電防止加工したものと、テーパーホルダー内の下部に筒形の静電気帯電防止ユニットを備えたものを挙げた。 【0030】帯電防止技術は、豆の粉砕装置以外の分野において各種のものが公知であり、本発明はこれら公知技術のものが適用される。 【0031】尚、上述した本発明に係る簡易式粉砕装置はモーター駆動のものを採用しているが、モーター駆動に代えて手回しハンドルによる手動式のものであっても構わない。 【0032】 【発明の実施の形態】本発明の目的及び構成は以上の通りであり、続いて、本発明に係る簡易式粉砕装置を添付図面に沿って説明する。図1は本発明に係る簡易式粉砕装置を示した正面断面図、図2は粉砕ビットをテーパーホルダー内から上方に抜き出した状態を示した斜視図である。 【0033】これら各図において示す本発明に係る簡易式粉砕装置は、豆の投入容器であるすり鉢状の筒体で形成されたテーパーホルダー1と、該テーパーホルダー1の内周壁に接面して嵌まる大きさのすり鉢状の筒体で形成されており、その内周壁面の全面ないし一部面に亘って小さな角錐形状の突起からなる歯2aが多数設けられた縦長の1又は複数のテーパーコレット2と、該テーパーコレット2の内周壁に略沿った形状を有しその外周壁面の全面ないし一部面に亘って小さな角錐形状の突起からなる歯3cが多数設けられた粉砕ビット3と、該粉砕ビット3を駆動させるモーター7と、が一体的に組み付けられており、テーパーホルダー1の上方には豆の投入口4が形成され、テーパーホルダー1の下端部には排出口5が形成されており、この排出口5には筒形の静電気帯電防止ユニット10が備え付けられたものである。 【0034】前記テーパーコレット2の内周面に形成されている多数個の歯2a・・・は、所定間隔を以て水平方向に並んで略リング条に形成されており、粉砕ビット3の外周面に形成されている歯3a・・・も同様に所定間隔を以て水平方向に並んで略リング条に形成されており、双方の歯2a・・・、3a・・・の条の位置をずらして、互いに接触しない状態で噛合するように位置させてある。 【0035】この支持軸3aはモーター7の駆動力が得られるようになっている。尚、モーター7の高速回転を減速させる必要があり、この減速はギャードボックス8内で行なわれるようにした。 【0036】これら各歯2a,3cは、図1及び図2においては四角錐に形成されているが、例えば三角錐、円錐、円柱等、豆が粉砕できる形状のものであればよい。これら各歯2a,3cの素材は、鋼、超合金、セラミック、サーメット、コーティング等、磨耗に強いもので出来ている。これら歯2aと歯2aは互いに接触しない程度の隙間をもって噛合した状態にあり、この間隔はテーパーホルダー1の上下位置を調整してテーパーコレット2の幅を広げたり絞ったりすることによって調節することができるようになっている。 【0037】続いて、図1により、その使用方法と豆の流れについて説明する。 【0038】先ず、モーター7を駆動させたままにしておき、続いて前記投入口4からコーヒー豆などの豆を内部に投入する。投入した豆は、テーパーコレット2と粉砕ビット3の上方のテーパーホルダー1内の空間に溜まる。このように溜まった豆は順次、テーパーコレット2と粉砕ビット3の間に入り込み、順次、回転する粉砕ビット3により、回粉砕ビット3の歯3cと前記テーパーコレット2の歯2aによって挽き潰され、これが進行しながら下方に移動し、最後には細かく粉砕されて前記投入口5から下方に備えた容器内に落下する。 【0039】尚粉砕されて粉になった後は、排出口5から下方に落下するのであるが、排出口5周りに静電気帯電防止ユニット10が備え付けられているために、挽くときの摩擦で静電気を帯びた粉は周囲に付着することなく、そのまま落下する。 【0040】 【発明の効果】以上説明した本発明に係る簡易式粉砕装置は構成が簡単で、家庭でも使用できる小形のものであるため、使い勝手が良く、しかも豆の粒度の調節が自在に行なえるので、荒挽きから細挽きまで、好みの粒度に挽くことができるようになったのである。 【0041】また、回転速度が低くても均質な粒度の粉砕が可能になったので、運転騒音を相当減少させることができるようになったのである。 【0042】さらに、歯の機構容積が従来比で1/2以下にすることができ、また垂直落下方式と静電気防止対策で残滓が殆ど残らないようになったのである。この結果、悪臭のある残滓を含まない新鮮なコーヒー粉が得られるようになったのである。 【0043】さらに、微粉等の粉残滓が飛び散らなるようにしたので、清潔で使用後の清掃も簡単に行なえるようになったのである。 【0044】この他、構成が簡単で小形で軽量にすることができるため、機械設計をし易く、安価にて製造することができるようになったのである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】393029538 【氏名又は名称】濱口 睦夫 【識別番号】598175517 【氏名又は名称】迫谷 隆弘
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| 【出願日】 |
平成12年3月22日(2000.3.22) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−258765(P2001−258765A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月25日(2001.9.25) |
| 【出願番号】 |
特願2000−126656(P2000−126656) |
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