| 【発明の名称】 |
燃焼機器 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐藤 圭一
【氏名】弘田 泉生
【氏名】島田 良治
【氏名】大森 英樹
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| 【要約】 |
【課題】従来の構成の燃焼機器は、調理室を十分均一には加熱できないという課題を有している。
【解決手段】一組の下バーナ13の中央に下バーナ13と平行に負電極17を設け、この負電極17に直流高圧電源16から直流電圧を印加するようにして、下バーナ13に電界を加え、炎を調理室30の中央に向かうように制御すると共に、負電極17を円柱状でかつ先端を円錐状とした形状として、電圧印加時の電界の集中位置を負電極17の先端部に固定でき、先端部以外の負電極と下バーナとの間の炎に安定した電界を供給でき、調理室30を十分均一に加熱できる燃焼機器としている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 調理室と、調理室の下部に設けている一組の下バーナと、調理室の上部に設けている上バーナと、前記一組の下バーナの中央に下バーナと平行に設けた負電極と、前記負電極と下バーナ間に電界を印加する直流高圧電源とを備え、前記負電極は円柱状でかつ先端部を円錐状とした燃焼機器。 【請求項2】 負電極は、先端部をL字型とした請求項1に記載した燃焼機器。 【請求項3】 負電極は、先端部以外を絶縁物で覆った構成とした請求項1または請求項2に記載した燃焼機器。 【請求項4】 負電極は全て絶縁物で覆った構成とした請求項1または請求項2に記載した燃焼機器。 【請求項5】 直流高圧電源は、乾電池で駆動する構成とした請求項1から4のいずれか1項に記載した燃焼機器。 【請求項6】 直流高圧電源は、上下バーナが確実に着火した後に負電極に高電圧を印加する構成とした請求項1から5のいずれか1項に記載した燃焼機器。 【請求項7】 直流高圧電源は、調理物の調理の進行状態に応じて出力を制御する構成とした請求項1から6のいずれか1項に記載した燃焼機器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ガスグリル等の燃焼機器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の燃焼機器は、図12に示すような構成となっている。図12(a)は、従来の燃焼機器の全体構成を示す内部透過斜視図であり、図12(b)は同じく側面図である。また図12(c)は、下バーナ13の炎口付近の斜視図と、前記炎口から吹き出す炎の状態を示す説明図である。 【0003】ガスコンロ本体11内には、上バーナ12と、一組の下バーナ13と、焼き網14を載置する調理室30と、下バーナ13の炎口の上部に設けているガイド23を備えている。焼き網14上には、魚等の調理物19を載置している。下バーナ13は、調理物19から摘下する油分などでの目詰まり等を防ぐために、調理室30の両サイドに配置した構成となっている。 【0004】下バーナ13から噴出する炎は、下バーナ13が調理室30の両サイドに配置されているために、調理室30の中央部には届きにくいものとなっている。このため、下バーナ13を上下二段の構成とし、下部に位置する炎口上に、図13(c)に示しているように、2次空気を誘引するガイド23を設けているものである。 【0005】このため、2次空気は斜め下方に誘引される。下バーナ13の下部に位置する炎口から放出される炎は、図12(c)に示しているように、この2次空気によって調理室30の中央部にまで誘導されるものである。またガイド23を配置していない下バーナ13の上部に位置する炎口から放出される炎は、図12(c)に示しているように、ドラフト力によってすぐ上に向かい、調理室30の端部を加熱する。この2種類の炎によって調理室30の調理物19は均一に加熱されるものである。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成の燃焼機器は、調理室を十分均一には加熱できないという課題を有している。すなわち従来の構成のものは、下バーナ13の上部に配置しているガイド23によって、二段に構成している下バーナの炎口から、調理室30の中央部を加熱する炎と、調理室30の端部を加熱する炎が交互に現れるようになっているものである。 【0007】 【課題を解決する手段】本発明は、一組の下バーナの中央に下バーナと平行に負電極を設け、この負電極に直流高圧電源から直流電圧を印加するようにして、下バーナに電界を加え、炎を調理室の中央に向かうように制御すると共に、負電極を円柱状でかつ先端を円錐状とした形状として、電圧印加時の電界の集中位置を負電極の先端部に固定できるものである。このため放電が発生した場合にも、炎に安定した電界を供給でき、調理室を十分均一に加熱できる燃焼機器としている。 【0008】 【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、一組の下バーナの中央に下バーナと平行に負電極を設け、この負電極に直流高圧電源から直流電圧を印加するようにして、下バーナに電界を加え、炎を調理室の中央に向かうように制御すると共に、負電極を円柱状でかつ先端を円錐状とした形状として、電圧印加時の電界の集中位置を負電極の先端部に固定でき、先端部以外の負電極と下バーナとの間の炎に安定した電界を供給でき、調理室を十分均一に加熱できる燃焼機器としている。 【0009】請求項2に記載した発明は、負電極の先端部をL字型とする構成として、金属製の焼き網等との間での放電を一点に固定でき、先端部以外の負電極と下バーナとの間の炎に安定した電界を供給でき、調理室を十分均一に加熱できる燃焼機器としている。 【0010】請求項3に記載した発明は、負電極は先端部以外を絶縁物で覆った構成として、先端部以外では放電が発生しないようし、負電極と下バーナとの間の炎に安定した電界を供給でき、調理室を十分均一に加熱できる燃焼機器としている。 【0011】請求項4に記載した発明は、負電極は全て絶縁物で覆った構成として、負電極と下バーナの間の炎を介して漏れ電流が流れる程度を抑えることによって、放電を防ぎ、安定した電界を炎に供給するようにして、調理室を十分均一に加熱できる燃焼機器としている。 【0012】請求項5に記載した発明は、直流高圧電源を乾電池で駆動する構成として、コンセントのない流し台にでも設置でき、調理物を十分均一に加熱できる燃焼機器としている。 【0013】請求項6に記載した発明は、直流高圧電源は上下バーナが確実に着火した後に負電極に印加する構成として、非燃焼時に通電を防ぐことで無駄な消費電力をなくし、電池の寿命を延ばすことができる燃焼機器としている。 【0014】請求項7に記載した発明は、直流高圧電源は、調理物の調理の進行状態に応じて出力を制御できる構成として、電源の消費電力を低減し、調理室を十分均一に加熱できる燃焼機器としている。 【0015】 【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例について説明する。図1は、本実施例の構成を示す内部透過斜視図である。また、図2は同じく側面図、図3は同じく平面図である。本実施例の燃焼機器は、ガスコンロ本体11内に収容している調理室30と、調理室30の下部に設けている一組の下バーナ13と、調理室30の上部に設けている上バーナ12と、前記一組の下バーナ13の中央に下バーナ13と平行に設けた負電極17と、負電極17と下バーナ13間に直流高電圧を印加する直流高圧電源16とを備えている。本実施例では、前記負電極17は直径5mmで長さ30cmの棒状の金属を加工しているもので、円柱状でかつ先端が円錐状である形状としている。すなわち、先端を曲率の小さい尖った部分としているものである。直流高圧電源16は、前記負電極17と、ガスコンロ本体11との間に−10kV程度の直流高電圧を印加している。ガスコンロ本体11と下バーナ13とは電気的に接続されているため、負電極17は、下バーナ13を基準にして−10kV程度の電圧が印加されているものである。つまり、調理室30の中央部に設けている負電極17と、下バーナ13との間には−10kV程度の電位差による電界が形成されているものである。なお、負電極17の端部は絶縁体18によってガスコンロ本体11から絶縁されている。 【0016】以下、本実施例の動作について説明する。炎は一般にプラズマ状態となっているが、電界をかけることにより正負電荷のバランスが崩れ、負電極側に引き寄せられることは古くから知られている。このため、負電極17と下バーナ13との間に電界を形成することによって、下バーナ13から噴出する炎は噴出方向に影響を受けるものである。すなわち、調理室30の中央に、下バーナ13と平行に設けている負電極17の方向に引き寄せられるものである。このため、調理室30は均一に加熱されるものであり、焼き網14上に載置されている魚等の調理物は加熱むらが発生しないで均一に加熱されるものである。従って出来映えの良い調理物ができるものである。 【0017】このとき本実施例では、負電極17を円柱状でかつ先端を円錐状としている。すなわち、先端に曲率の小さい尖った部分を有する形状としているものである。このため、直流高圧電源16によって、負電極17に高電圧を印加したときに、負電極17と負電極17の上部に位置している金属製の焼き網14との間に、あるいは下部に位置している金属製の受け皿15との間に放電が発生する場合には、この放電位置は必ず負電極17の先端からとなるものである。換言すれば、負電極17の先端に電界が集中する曲率の小さい部分を設けているため、先端以外の箇所では金属部との間の放電現象を防止できるものである。 【0018】このため本実施例によれば、電圧印加時に負電極の至る所でランダムに発生する放電を防止でき、負電極17の先端部以外の箇所と下バーナ13との間の炎に安定した電界を供給でき、調理室30を十分均一に加熱できる燃焼機器を実現するものである。 【0019】(実施例2)続いて本発明の第2の実施例について説明する。図4は、本実施例の構成を示す内部透過斜視図、また図5は同じく側面図である。本実施例では、負電極17は、先端部を10mm程度折り曲げてL字型としている。このため、金属製の焼き網14あるいは金属製の受け皿15との間の距離が先端部で短くなるものである。このため、放電が発生する位置を先端部の一点に固定でき、負電極17の先端部以外の箇所と下バーナとの間の炎に安定した電界を供給できるものである。このため調理室30を十分均一に加熱できる燃焼機器を実現できるものである。 【0020】(実施例3)続いて本発明の第3の実施例について説明する。図6は本実施例の構成を示す内部透過斜視図である。本実施例では、負電極17の先端部以外をセラミックパイプなどの絶縁物18によって覆った構成としているものである。このため絶縁物18によって覆っている部分では、放電現象が発生することがなく、放電が発生する位置を負電極17の先端部だけに限定できるものである。このため、前記各実施例と同様、負電極17と下バーナ13との間の炎に安定した電界を供給することができ、調理室30を十分均一に加熱できる燃焼機器を実現できるものである。 【0021】(実施例4)続いて本発明の第4の実施例について説明する。図7は本実施例の構成を示す内部透過斜視図、また図8は同じく平面図である。本実施例では、負電極17は全てセラミックパイプ等の絶縁物18で覆った構成としているものである。このため、本実施例によれば、負電極17に直流高電圧を印加したときに、負電極17と下バーナ13の間の炎を介して流れる漏れ電流を抑えることができ、負電極17の全体を放電を防ぐことができる構成とできるものである。従って、常に炎に安定した電界を供給でき、調理室30を十分均一に加熱できる燃焼機器としている。また本実施例によれば、絶縁物18によって負電極17を完全に覆っているため負電極17に埃が付着することを防止できるものである。 【0022】(実施例5)続いて本発明の第5の実施例について説明する。図9は本実施例の構成を示す内部透過斜視図である。本実施例では、直流高圧電源16を乾電池20によって駆動する構成としている。つまり、DC−DCコンバータ21等により乾電池電圧1.5Vを10kV程度まで昇圧している。このとき炎を介して負電極17と下バーナ13との間に流れる電流は10uA程度であるので消費電力は10mW程度となり、電源効率が70%程度であれば、電流容量12Ahの電池1本で1年間の使用が可能である。 【0023】以上のように本実施例によれば、直流高圧電源16を乾電池20によって駆動する構成としているため、コンセントの設置されることの少ない流し台にも自由に設置して使用することが可能である。また、カセットコンロ等にも使用でき、設置範囲が拡がり使用感の向上が図れ、かつ電圧印加時の電界集中による放電を防止でき、電界の形成に必要な電圧を低減でき、調理物を十分均一に加熱できる燃焼機器を実現できるものである。 【0024】(実施例6)続いて本発明の第6の実施例について説明する。図10は本実施例の構成を示す内部透過斜視図である。本実施例では熱電対22を使用して、上バーナ12から噴出したガスの着火、あるいは下バーナ13から噴出したガスの着火を検知するようにしている。前記熱電対22の信号は例えばマイコンによって構成している電圧出力制御手段23に伝達されるものである。電圧出力制御手段23は、マイコンの計時機能を有しており、前記熱電対22が検知する温度が所定値以上の状態が5秒間継続したときには着火が正常に行われたものと認識して、直流高圧電源16を駆動する信号を送るものである。なお、前記5秒間という時間は、例えば立ち消え状態になっていないことを確認するための時間であり、特にこだわる必要はないものである。 【0025】このため本実施例によれば、着火ミス等での非燃焼時での直流高圧電源16の通電を防ぐことができ、無駄な消費電力をなくし、電池寿命を延ばすことのできる燃焼機器を実現するものである。 【0026】(実施例7)続いて本発明の第7の実施例について説明する。図11は、本実施例の構成を示す内部透過斜視図である。本実施例では、直流高圧電源16は、調理物の状態に応じて出力を制御する構成としているものである。魚等の調理物の場合は、加熱の初期段階では魚からの油分等を含むガスが多量に発生するが、調理が進むにつれ前記ガスの発生量は減少してくるものである。このため調理時間全体にわたり電圧出力を一定、例えば−10kVとすると、加熱初期では前記ガス等の影響によって、負電極17と下バーナ13とのインピーダンスが低下するものである。つまり、負電極17からの放電が発生しやすく、電極間電流も−150uA程度となり、直流高圧電源16の消費電力が1.5W程度まで増大するものである。一方加熱調理の終期では、前記ガスの発生がほとんどないため、電極間電流は−1uA程度以下とほとんど流れない。 【0027】そこで、本実施例では、電力制御手段21は加熱を開始した調理初期では、すなわち電流検出手段25が検出する電流の絶対値が10μA程度から150μA程度の間は、直流高圧電源16の消費電力の設定を150mW程度以下となるように制御しているものである。このため、本実施例によれば、直流高圧電源16の消費電流を低減することができ、直流高圧電源16の乾電池の寿命を延ばすことができるものである。また、調理室30を十分均一に加熱できる燃焼機器を実現するものである。 【0028】 【発明の効果】請求項1に記載した発明は、調理室と、調理室の下部に設けている一組の下バーナと、調理室の上部に設けている上バーナと、前記一組の下バーナの中央に下バーナと平行に設けた負電極と、前記負電極と下バーナ間に電界を印加する直流高圧電源とを備え、前記負電極は円柱状でかつ先端部を円錐状とした構成として、電圧印加時の電界の集中位置を負電極の先端部に固定でき、先端部以外の負電極と下バーナとの間の炎に安定した電界を供給でき、調理室を十分均一に加熱できる燃焼機器を実現するものである。 【0029】請求項2に記載した発明は、負電極は、先端部をL字型とした構成として、金属製の焼き網等との間での放電を一点に固定でき、先端部以外の負電極と下バーナとの間の炎に安定した電界を供給でき、調理室を十分均一に加熱できる燃焼機器を実現するものである。 【0030】請求項3に記載した発明は、負電極は、先端部以外を絶縁物で覆った構成として、先端部以外では放電が発生しないようし、負電極と下バーナとの間の炎に安定した電界を供給でき、調理室を十分均一に加熱できる燃焼機器を実現するものである。 【0031】請求項4に記載した発明は、負電極は全て絶縁物で覆った構成として、放電を防ぎ、安定した電界を炎に供給するようにして、調理室を十分均一に加熱できる燃焼機器を実現するものである。 【0032】請求項5に記載した発明は、直流高圧電源は、乾電池で駆動する構成として、コンセントのない流し台にでも設置でき、調理物を十分均一に加熱できる燃焼機器を実現するものである。 【0033】請求項6に記載した発明は、直流高圧電源は、上下バーナが確実に着火した後に負電極に高電圧を印加する構成として、非燃焼時に通電を防ぐことで無駄な消費電力をなくし、電池の寿命を延ばすことができる燃焼機器を実現するものである。 【0034】請求項7に記載した発明は、直流高圧電源は、調理物の調理の進行状態に応じて出力を制御する構成として、電源の消費電力を低減し、調理室を十分均一に加熱できる燃焼機器を実現するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月17日(2000.3.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−258760(P2001−258760A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月25日(2001.9.25) |
| 【出願番号】 |
特願2000−76188(P2000−76188) |
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