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【発明の名称】 給湯装置
【発明者】 【氏名】井上 隆幸

【氏名】近藤 信二

【氏名】上谷 洋次

【氏名】大橋 正治

【氏名】浦田 隆行

【氏名】志賀 あづさ

【氏名】竹中 賢治

【氏名】望月 裕介

【氏名】米久保 寛明

【要約】 【課題】湯の保温に要するエネルギーの省力化。

【解決手段】水受け容器8と、水道水を水受け容器へ導く給水経路10と、加熱容器1で沸いた湯を外部へ導く出湯経路5とを備え、水受け容器8は加熱容器1の開口部を遮蔽する構成としたので、給水が手間をかけずに蓋を開けないで行え、また、簡単な構成で効率よく保温を行うことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上端に開口部を有する加熱容器と、前記加熱容器に注水するための水受け容器と、水道水を前記水受け容器へ導く給水経路と、前記加熱容器で沸いた湯を外部へ導く出湯経路とを備え、前期水受け容器は加熱容器の開口部を遮蔽する構成とした給湯装置。
【請求項2】 水受け容器が樹脂から成る請求項1記載の給湯装置。
【請求項3】 水受け容器の少なくとも一部を加熱容器内部に位置させてなる請求項1または2記載の給湯装置。
【請求項4】 水受け容器と加熱容器との間にシール部材を設け、このシール部材を水受け容器下方に位置させてなる請求項3記載の給湯装置。
【請求項5】 シール部材が水受け容器に固定されてなる請求項4記載の給湯装置。
【請求項6】 水受け容器の少なくとも底部の一部が断熱材料から成る請求項1〜5のいずれか1項に記載の給湯装置。
【請求項7】 水受け容器の少なくとも底部の一部に空気層を内包させてなる請求項1〜5のいずれか1項に記載の給湯装置。
【請求項8】 複数の空気層を内包させてなる請求項7記載の給湯装置。
【請求項9】 水受け容器の底部に、水受け容器の内側と外側とを結ぶ通気口を設けてなる請求項1〜8のいずれか1項に記載の給湯装置。
【請求項10】 水受け容器の底部に、筒状の開口部を設けてなる請求項1〜8のいずれか1項に記載の給湯装置。
【請求項11】 筒状の開口部に弁を設けてなる請求項10記載の給湯装置。
【請求項12】 加熱容器外周に断熱部材を設け、前記断熱部材上端位置を水受け容器底面より上位に位置させてなる請求項1〜11のいずれか1項に記載の給湯装置。
【請求項13】 加熱容器内へ注水を行うための注水管を水受け容器に設け、この注水管に弁を設けてなる請求項1〜12のいずれか1項に記載の給湯装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ジャーポット等の給湯装置に関するものであり、特に加熱容器への給水を自動的に行うと共に、加熱容器からの放熱を減少させ、主に保温時に必要なエネルギーを省力化することを目的としている。
【0002】
【従来の技術】図15に従来技術を示す。1は水を貯め加熱する加熱容器で上端に開口部を有しており、その開口部は蓋2で遮蔽されている。3はシール部材で加熱容器1と蓋2との気密性を高めている。加熱容器1の底面には水を加熱するヒータ4が設けられている。5は出湯経路でポンプ6によって加熱容器1内の湯を外部へ導く働きをする。7は出湯経路5途中に設けられた出湯弁で、出湯流量を調整する。
【0003】この構成によれば、加熱容器1内への給水は蓋2を開けて手動で行う必要があり、給水の手間がかかる。また、給水を行う度に蓋2を開けるので、加熱容器1内の温度が低下し、湯を効率よく保温することが難しい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、前記従来の給湯装置では、給水の手間を無くすことと、効率よく保温することが課題となっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記従来の課題を解決するもので、水道水を加熱容器に注水する水受け容器を加熱容器の上部に設けると共に、この水受け容器を加熱容器の保温に利用することで、給水の手間を無くすと共に、効率よく保温を行うことをできるようにするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、加熱容器上部に設けられ加熱容器に注水する水受け容器と、水道水を水受け容器へ導く給水経路と、加熱容器で沸いた湯を外部へ導く出湯経路とを備え、上記水受け容器は加熱容器の開口部を遮蔽する構成としたので、給水が手間をかけずに蓋を開けないで行え、また、簡単な構成で効率よく保温を行うことができるようになるものである。
【0007】請求項2に記載した発明は、特に、水受け容器を樹脂としたので、加熱容器の上方からの放熱が抑制され、簡単な構成で効率よく保温できるようになるものである。
【0008】請求項3に記載した発明は、特に、水受け容器の少なくとも一部を加熱容器内部に位置する構成としたので、簡単な構成で水受け容器の着脱の位置決めがし易くなると共に、水受け容器を小さくでき給湯装置全体の小型化が図れ、煮沸時の吹きこぼれも防止しやすくなるものである。
【0009】請求項4に記載した発明は、特に、水受け容器と加熱容器との間にシール部材を設け、このシール部材が水受け容器下方に位置する構成としたので、加熱容器内部の気密性が高まると共に、水受け容器と加熱容器の隙間が空気層として断熱効果を発揮し、いっそう効率よく保温できるようになるものである。
【0010】請求項5に記載した発明は、特に、シール部材を水受け容器に固定したことにより、シール部材の固定が容易に行えると共に、加熱容器内部の清掃が容易に行えるようになるものである。
【0011】請求項6に記載した発明は、特に、水受け容器の少なくとも底部の一部を断熱材料で構成としたので、加熱容器上方からの放熱がいっそう抑制され、効率よく保温できるようになるものである。
【0012】請求項7に記載した発明は、特に、水受け容器の少なくとも底部の一部に、空気層を内包する構成としたので、安価で、簡単に断熱構造とすることができ、効率よく保温できるようになるものである。
【0013】請求項8に記載した発明は、特に、水受け容器の少なくとも底部の一部に、複数の空気層を内包する構成としたので、簡単な構造で高い断熱構造とすることができ、効率よく保温できる給湯装置を実現できるものである。
【0014】請求項9に記載した発明は、特に、水受け容器底部に、水受け容器の内側と外側とを結ぶ通気口を設けた構成としたので、水受け容器から加熱容器への注水が円滑に行われると共に、効率よく保温できる給湯装置を実現できるものである。
【0015】請求項10に記載した発明は、特に、水受け容器底部に、筒状の開口部を設けた構成としたので、簡単な構成で水受け容器から加熱容器への注水が円滑に行われると共に、効率よく保温できる給湯装置を実現できるものである。
【0016】請求項11に記載した発明は、特に、筒状の開口部に弁を設けた構成としたので、水受け容器から加熱容器への注水が効率よく行われると共に、加熱容器上方からの放熱がいっそう抑制され、効率よく保温できるようになるものである。
【0017】請求項12に記載した発明は、特に、加熱容器外周には断熱部材を設け、この断熱部材上端位置が、水受け容器底面より上位に位置する構成としたので、加熱容器側面からの放熱が抑制され、効率よく保温できるようになるものである。
【0018】請求項13に記載した発明は、特に、水受け容器には加熱容器内へ注水を行う注水管が設けられ、この注水管に弁を設けた構成としたので、注水管の内部を通しての放熱を抑制することが出来、保温をさらに効率よく行うことができるものである。
【0019】
【実施例】(実施例1)以下本発明の第1の実施例について説明する。図1は本実施例の構成を示す説明図である。1は水を貯め加熱する加熱容器で上端に開口部を有しており、その開口部には加熱容器1に注水を行う水受け容器8が設けられている。9は注水管で加熱容器1内部の底部へ注水することで、湯の撹拌を抑制すると共に底部以外の湯の温度低下を防止している。10は給水経路で、水受け容器8へ水道水を導く働きをし、11は給水弁で水受け容器8への給水量を調節する。また12は給水口で、給水される水の勢いを抑制し、水受け容器8への給水を円滑に行うよう作用する。ここで、給水口12および水受け容器8は取り外しが可能なよう構成されている。
【0020】2は水受け容器の上部に設けられた蓋、14は蓋2に設けられた蒸気逃がし口、4は加熱容器1の底面に設けられ水を加熱するためのヒータ、5は出湯経路で取水口13から加熱容器1内の湯をポンプ6によって外部へ導く働きをする。また、7は出湯経路5途中に設けられた出湯弁で出湯流量を調整する。
【0021】以下、本実施例の動作について説明する。給水弁11が開かれ、給水経路10を通って導かれた水道水は水受け容器8に給水される。水受け容器8に所定の量が給水されると給水弁11は閉じられ、水受け容器8への給水は停止される。水受け容器8に給水された水は注水管9を通って自然落下し、加熱容器1の底部へ静かに注水される。注水された水は、加熱容器1内部の湯に比べて比重が大きいため、湯をほとんど撹拌することなく加熱容器1底部に貯まる。注水された水はヒータ4によって加熱されるが、湯と水の比重差が大きいため湯と水は2層に分離した状態を保つので、加熱による対流は水の層内部にとどまり、湯と水が混合されることはない。また、1回当たりに水受け容器1に給水される給水量は、取水口13上端と加熱容器1の底面との間に貯水され得る量以下に設定されているので、取水口13から水がそのまま出湯されることはない。取水口13よりポンプ6によって吸引された湯は、出湯経路5を通って出湯弁7によって流量調節されながら出湯される。非出湯時には、加熱容器1内で沸いた湯はヒータ4によって保温されるが、水受け容器8が加熱容器1の開口部を遮蔽しているので、水受け容器8に水がないとき水受け容器の上下の空気層はそれぞれ空気断熱層として作用し、加熱容器1の上方からの放熱が抑制される。
【0022】このように本発明によれば、給水の手間が省けるだけでなく、加熱容器からの放熱も抑制されるので、簡単な構成で効率よく保温を行うことができる給湯装置を実現できるものである。
【0023】(実施例2)次に本発明の第2の実施例について説明する。本実施例の全体構成は実施例1と同様なので異なる部分についてのみ説明を行う。図2は水受け容器8を示すもので、その材質は樹脂から成っている。
【0024】このように本発明によれば、樹脂は一般に熱伝導率が低いので、加熱容器1の上方からの放熱の抑制をさらに強化でき、簡単な構成のまま効率よく保温を行うことができる。
【0025】(実施例3)次に本発明の第3の実施例について図3を用いて説明する。本実施例の全体構成は実施例1と同様なので異なる部分についてのみ説明を行う。図3に示すように、水受け容器8の下方が加熱容器1内部に位置するよう構成されている。従ってこの構成によれば簡単な構成で、水受け容器8着脱の際に位置決めがし易くなると共に、水受け容器を小さくでき給湯装置全体の小型化が図れる。また加熱容器1の側壁が高くできるので、煮沸時の吹きこぼれが防止しやすくなる。
【0026】このように本発明によれば、簡単な構成で水受け容器の着脱の位置決めがし易くなると共に、水受け容器を小さくでき給湯装置全体の小型化が図れるようになるり、煮沸時の吹きこぼれも防止しやすくなるものである。
【0027】(実施例4)次に本発明の第4の実施例について図4を用いて説明する。本実施例の全体構成は実施例1と同様なので異なる部分についてのみ説明を行う。図4に示すように、水受け容器8の下方が加熱容器1内部に位置するよう構成されていると共に、水受け容器8の下方には加熱容器1との間にシール部材3が設けられている。従って、加熱容器1内部の気密性が高まると共に、水受け容器8と加熱容器1の隙間15が空気層として断熱効果を発揮するようになり、効率よく保温が行えるようになる。
【0028】このように本発明によれば、加熱容器内部の気密性が高まると共に、水受け容器と加熱容器の隙間が空気層として断熱効果を発揮し、いっそう効率よく保温できる給湯装置が実現できるものである。
【0029】(実施例5)次に本発明の第5の実施例について図5を用いて説明する。本実施例の全体構成は実施例1と同様なので異なる部分についてのみ説明を行う。図5に示すように、水受け容器8の下方には、シール部材3が固定されている。従って、シール部材の固定が簡単な構成で実現できるだけでなく、水受け容器8を取り外せば加熱容器1の清掃が容易に行えるようになる。また、実施例4と同様に保温も効率よく行える。
【0030】このように本発明によれば、シール部材の固定が容易に行えると共に、加熱容器内部の清掃が容易に行える給湯装置が実現できるものである。
【0031】(実施例6)次に本発明の第6の実施例について図6を用いて説明する。本実施例の全体構成は実施例1と同様なので異なる部分についてのみ説明を行う。図6に示すように、水受け容器8の底部は断熱材料16で構成されている。従って、加熱容器1の上方からの放熱がいっそう抑制され、効率よく保温できる。
【0032】このように本発明によれば、加熱容器上方からの放熱がいっそう抑制され、効率よく保温できる給湯装置を実現できるものである。
【0033】(実施例7)次に本発明の第7の実施例について図7を用いて説明する。本実施例の全体構成は実施例1と同様なので異なる部分についてのみ説明を行う。図7に示すように、水受け容器8の底部には空気層17が内包されており、断熱効果を有する構成となっている。従って、加熱容器1上方からの放熱を抑制することができ、効率よく保温することができる。図8は本発明による別の実施例を示したものである。水受け容器8は、上部材18と下部材19との間にシール部材3を挟んだ構成になっており、空気層17は上部材18とした部材19との間に形成されている。この構成であれば、特別な断熱性材料を使う必要がなく、安価で、簡単に断熱構造とすることができ、加熱容器1の上方からの放熱が抑制され、効率よく保温できる。
【0034】このように本発明によれば、安価で、簡単に断熱構造とすることができ、効率よく保温できる給湯装置を実現できるものである。
【0035】(実施例8)次に本発明の第8の実施例について図9を用いて説明する。本実施例の全体構成は実施例1と同様なので異なる部分についてのみ説明を行う。図9に示すように、水受け容器8の底部には複数の空気層17が内包されており、いっそう断熱効果を高めた構成となっている。従って、加熱容器1上方からの放熱はさらに抑制され、効率よく保温を行うことができる。図10は本発明による別の実施例を示したものである。水受け容器8は、上部材18と複数の下部材19を重ね合わせることで複数の空気層を形成している。図9や図10に示すような構成であれば、特別な断熱性材料を使う必要がなく、簡単な構造で高い断熱構造とすることができ、加熱容器1の保温を効率よく行うことができる。
【0036】このように本発明によれば、簡単な構造で高い断熱構造とすることができ、効率よく保温できる給湯装置を実現できるものである。
【0037】(実施例9)次に本発明の第9と第10の実施例について図11を用いて説明する。図11に示すように、水受け容器8の底部には、筒状開口部20が設けられており、水受け容器8の内側と外側とを結ぶ通気口として作用する。
【0038】以下本実施例の動作について説明する。給水弁11が開かれ、給水経路10を通って導かれた水道水は水受け容器8に給水される。水受け容器8に所定の量が給水されると給水弁11は閉じられ、水受け容器8への給水は停止される。このとき筒状開口部20の先端は水受け容器8内の水面より上位にあり、筒状開口部20からは加熱容器1内へ注水は行われない。水受け容器8に給水された水は注水管9を通って自然落下し、加熱容器1の底部へ静かに注水される。ここで、筒状開口部20によって加熱容器1内部の空気溜まり21は上方に貫通されており、水受け容器8から加熱容器1への注水を円滑に行わせる作用を持つ。すなわち筒状開口部20が無い場合、図1に示すように、水受け容器8から加熱容器8へ注水が行われると加熱容器1内の水面が上昇し、それに伴って空気溜まり21が圧縮作用を受け、空気溜まり21の圧力が上昇して、水受け容器8から加熱容器8へ注水が円滑に行われにくくなってしまう。
【0039】例えば図1において、水受け容器8と加熱容器1との間の気密性が極めて高かったり、空気溜まり21が小さすぎたりすると、水受け容器8内の水は加熱容器1内へ全てが注水しきれずに水受け容器1内に水が残留したままになってしまうのである。こうなると加熱容器1を上方で水冷するようなものであり、加熱容器1内の上方からの放熱を促進してしまう結果になりかねない。
【0040】しかしながら図11のように、筒状開口部20を設けることで空気溜まり21の圧力上昇が無くなり、水受け容器8の水を全て加熱容器1内へ注水することで水受け容器8内に水が残留しない。従って、水が残留する場合に比べ加熱容器1内の上方からの放熱を少なくすることができる。このように本発明によれば、水受け容器から加熱容器への注水が円滑に行われると共に、効率よく保温できる給湯装置を実現できるものである。
【0041】(実施例10)次に本発明の第11の実施例について図12を用いて説明する。本実施例の全体構成は実施例9と同様なので異なる部分についてのみ説明を行う。図12に示すように、水受け容器8の底部には筒状開口部19が設けられ、さらに筒状開口部20には弁22が設けられている。この弁は弾力性のあるシート部材から成り、通常は閉じており、空気溜まり21の圧力が上昇したときにのみ開くよう設定されている。すなわち、水受け容器8から加熱容器1内へ注水が行われているとき、茎溜まり21の圧力は上昇しようとするが弁22が開くので圧力は上昇せず、注水が円滑に行われる。従って水受け容器8内部には水が残留しない。一方、水受け容器8から加熱容器1内への注水が完了すると、空気溜まり21の圧力は安定するので弁22は閉じる。その結果、空気溜まり21は外気と貫通せず閉空間となるので加熱容器1の上方からの放熱が効率よく抑制され、保温が効率よく行われるのである。
【0042】このように本発明によれば、水受け容器から加熱容器への注水が効率よく行われると共に、加熱容器上方からの放熱がいっそう抑制され、効率よく保温できる給湯装置を実現できるものである。
【0043】(実施例11)次に本発明の第12の実施例について図13[A]および図13[B]を用いて説明する。本実施例の全体構成は他の実施例と同様なので異なる部分についてのみ説明を行う。図13[A]に示すように、23は断熱部材で加熱容器1の外周に設けられている。断熱部材23の上端は水受け容器8の底面より上位に位置しており、双方が重なり合う部分h>0となる。
【0044】一方図13[B]では、断熱部材23の上端は水受け容器8の底面より下位に位置しており、双方の重なり合う部分h<0となっている。[A]、[B]共に24は加熱容器1を本体に固定するための固定部材であり、これについては特別な断熱作用は持っていない。断熱部材23は可能な限り加熱容器1外周全てを覆うように取り付けられるが、固定部材24の高さ方向の厚みや、水受け容器8の底の深さなどの設定によって、[A]や[B]のような違いができてしまうことがあり得る。[B]において、加熱容器1のh<0に相当する部分は、空気溜まり21が固定部材24と加熱容器1側壁を介して隣り合うことになり、ここから放熱が促進される。
【0045】しかしながら、[A]では空気溜まり21が加熱容器1側壁を介して隣り合うのは断熱部材23なので、ここからの放熱は生じにくい。従って、[A]のように、断熱部材23の上端を水受け容器8の底面より上位に位置させることで、加熱容器1内での放熱は抑制され、保温を効率よく行うことができるようになる。
【0046】このように本発明によれば、加熱容器側面からの放熱が効果的に抑制されるので、加熱容器内部の湯の保温が効率よく行える給湯装置を実現できるものである。
【0047】(実施例12)次に本発明の第13の実施例について図14を用いて説明する。本実施例の全体構成は実施例1と同様なので異なる部分についてのみ説明を行う。図14に示すように、水受け容器8には加熱容器1へ注水を行う注水管9が設けられている。この注水管9の途中には弁25が設けられており、この弁25は弾力性を有するシート部材から成っている。この弁は通常閉じており、水受け容器8に給水された水の重量で下方向へ開き、注水が行われるよう設定されている。従って、注水が終わった後は、弁25は閉じており、注水管9の内部を通しての放熱が抑制される。
【0048】このように本発明によれば、注水管9の内部を通しての放熱を抑制することが出来るので、保温をさらに効率よく行うことができるものである。
【0049】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載した発明によれば、給水が手間をかけずに蓋を開けないで行え、また、簡単な構成で効率よく保温を行うことができる給湯装置を実現できるものである。
【0050】また、請求項2に記載した発明によれば、加熱容器の上方からの放熱が抑制され、簡単な構成で効率よく保温できる給湯装置を実現できるものである。
【0051】また、請求項3に記載した発明によれば、簡単な構成で水受け容器の着脱が行いやすくなると共に、水受け容器を小さくでき給湯装置全体の小型化が図れ、煮沸時の吹きこぼれも防止しやすい給湯装置を実現できるものである。
【0052】また、請求項4に記載した発明によれば、加熱容器内部の気密性が高まると共に、水受け容器と加熱容器の隙間が空気層として断熱効果を発揮し、いっそう効率よく保温できる給湯装置を実現できるものである。
【0053】また、請求項5に記載した発明によれば、シール部材の固定が容易に行えると共に、加熱容器内部の清掃が容易に行える給湯装置を実現できるものである。
【0054】また、請求項6に記載した発明によれば、加熱容器上方からの放熱がいっそう抑制され、効率よく保温できる給湯装置を実現できるものである。
【0055】また、請求項7、8に記載した発明によれば、簡単に断熱構造とすることができ、効率よく保温できる給湯装置を実現できるものである。
【0056】また、請求項9、10に記載した発明によれば、水受け容器から加熱容器への注水が円滑に行われると共に、効率よく保温できる給湯装置を実現できるものである。
【0057】また、請求項11に記載した発明によれば、水受け容器から加熱容器への注水が効率よく行われると共に、加熱容器上方からの放熱がいっそう抑制され、効率よく保温できる給湯装置を実現できるものである。
【0058】また、請求項12に記載した発明によれば、加熱容器側面からの放熱が抑制され、効率よく保温できる給湯装置を実現できるものである。
【0059】また、請求項13に記載した発明によれば、注水管の内部を通しての放熱を抑制することが出来、保温をさらに効率よく行うことができる給湯装置を実現できるものである。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成12年3月16日(2000.3.16)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2001−258730(P2001−258730A)
【公開日】 平成13年9月25日(2001.9.25)
【出願番号】 特願2000−74038(P2000−74038)