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【発明の名称】 炊飯器
【発明者】 【氏名】佐野 正人

【氏名】久保 雅史

【氏名】小山 政博

【要約】 【課題】衛生的に保温性能を向上させること。

【解決手段】蒸気通路15と、鍋内に連通した送風通路16と、前記蒸気通路15と前記送風通路16のいずれかに吸排気機構装置と防じんフィルターを配設することで、前記吸排気機構装置が動作すると、前記送風通路のフィルターにより、きれいな空気を鍋内に送り込み、衛生的に炊飯・保温することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本体の上面開口部を覆う蓋を備え、前記蓋又は本体に、炊飯時の蒸気を排出する蒸気口を有する鍋内に連通した蒸気通路と、鍋内に連通した送風通路とを設け、前記蒸気通路または送風通路のいずれかに吸排気機構装置と防じんフィルターを配設してなる炊飯器。
【請求項2】 防じんフィルターは、本体または蓋より着脱自在の構成としてなる請求項1記載の炊飯器。
【請求項3】 防じんフィルターの交換時期の報知手段を有してなる請求項1記載の炊飯器。
【請求項4】 防じんフィルターに抗菌機能を有した材料を使用してなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の炊飯器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭、あるいは業務用に使用する炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の炊飯器では、炊飯が終了して保温になると加熱手段への通電をOFFし、所定の保温温度に下げて保温するように構成されているが、加熱手段がOFFのままでは、余分な水分が蒸発して蓋および鍋側面に結露し、その結露水が滴下してご飯がべたつく等の問題を防止するために間欠的に加熱手段への通電を行なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の炊飯器では、加熱手段への加熱によって余分な水分が鍋や放熱板に付かないようにしていたため、ご飯が必要以上に加熱され、ご飯の変質、変色が著しくなるとともに、加熱では強制的に鍋内の余分な水分を外部に排出することが出来ていないため、加熱手段の加熱のばらつきによって生じる温度差により温度の低いところに結露水が付着しやすい、という課題があった。
【0004】本発明は、上記課題を解決するもので、吸排気駆動装置でご飯の余分な水分を減らしてご飯のべたつきを抑えるとともに、早く保温温度まで降下させて、ご飯の劣化・におい・腐敗を少なくするとともに、蓋内の蒸気通路と鍋内に連通した送風通路にフィルタを配設することで、鍋内にホコリやごみの進入を防止し、衛生的に向上させることができる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明は、本体の上面開口部を覆う蓋を備え、前記蓋又は本体に、炊飯時の蒸気を排出する蒸気口を有する鍋内に連通した蒸気通路と、鍋内に連通した送風通路とを設け、前記蒸気通路または送風通路のいずれかに吸排気機構装置と防じんフィルターを配設してなるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明によれば、吸排気機構装置を動作させた時に、外気の空気を鍋内にいれ、鍋内の空気を蒸気通路を通じて排出する際に、外気のほこりやごみを鍋内に進入させることがないため、衛生的に炊飯・保温することができる。
【0007】請求項2記載の発明によれば、防じんフィルターを水洗いすることができ、いつもきれいな空気を鍋内に送り込むことができ、衛生的である。
【0008】請求項3記載の発明によれば、消費者に対し、防じんフィルターの交換時期をお知らせすることができ、より衛生的に炊飯・保温をすることができる。
【0009】請求項4記載の発明によれば、抗菌材の作用により、衛生的に炊飯・保温することができる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例について、図1〜図3を用いて説明する。
【0011】図1〜図3において、本体1は、上面が開口し、この本体1内部に鍋2の収納部である保護枠3が配設され、この保護枠3の外側に加熱手段である誘導コイル4が設けられている。
【0012】5は本体1の上面開口部を覆う蓋で、この蓋5は本体1の上部を構成する上枠6の上部に一体成形されたヒンジ部材7にピン8を介して回動自在に支持されている。9は蓋下面部材である外蓋カバーで、この外蓋カバー9は蓋5の内側に固定されている。この外蓋カバ−9には発熱体である放熱板10と鍋パッキン11を備えた放熱板ユニット12が着脱自在に取付けられており、この放熱板10の上部には、外蓋カバー9に支持されている蓋加熱手段である蓋誘導コイル13が位置している。この蓋誘導コイル13の電磁作用により、放熱板10が発熱する。鍋パッキン11は、前記蓋5を閉じたときに鍋2のフランジ14に圧接してその鍋2を密閉するようになっている。
【0013】また、蓋5の内部には、炊飯時又は保温時において発生する蒸気を排出する蒸気通路15を設置しており、また、鍋内と連通し、本体1の外気の空気をとり入れる送風通路16を設置している。送風通路16の途中には、鍋内の空気を吸排気させる吸排気機構装置17を設置しており、送風通路16と放熱板10の間から蒸気が漏れないように送風口パッキン18を配設し、炊飯時又は保温時において、蒸気が漏れないようにしている。前記送風通路16には、鍋側の穴に鍋側用フィルター19を配設し、外気側に外気用フィルター20を配設している。また、蒸気通路15には、鍋側の穴に鍋側用フィルター21を配設し、外気側に外気用フィルター22を配設している。
【0014】次に、フィルターの役割について説明する。炊飯時又は保温時において、前記吸排気機構装置17を動作させ、吸気の役割をさせると、図1のような矢印の方向に空気は移動し、20のフィルターに外気からのほこりやごみが付き、吸排気機構装置17にほこりやごみが付着せず、衛生的に良くすることができる。また、鍋内に、ほこりやごみを進入させることなく、炊飯や保温をすることができ、衛生的に良い。
【0015】また、前記吸排気機構装置17に排気の役割をさせると、図2のような矢印の方向に空気は移動し、22のフィルターに、外気からのほこりやごみが付き、効果は上記と同様の効果を得ることができる。また、送風通路の鍋側の穴の鍋側用フィルター19と蒸気通路の鍋側の穴の鍋側用フィルター21は、二重用フィルターとして配設されており、より衛生的に炊飯・保温をすることができる。
【0016】次に、吸排気機構装置17と送風通路16の部位の詳細の構成について説明する。吸排気機構装置23は、例えば、送風機24で構成し、前記送風機24の送風ガイド25は外蓋カバー9に設置している。
【0017】また、送風ガイド25にはファンカバー26が着脱自在に設けられている。送風機24のファン部27は、ファンカバー26に回転自在に軸支している。そして、送風機24のモータ部28は外蓋カバー9の蓋5内部側に設けている。このため、ファン部27を通る吸気はモータ部28を通らないため、モータ部28には蒸気や湿った外気が直接通ることがない構成となっている。ファンカバー26が着脱自在となっているため、送風ガイド25の内部が汚れた場合にはファンカバー26を外して掃除することが出来る。さらに、ファン部27がファンカバー26とともに取り外すことが出来るため、ファン部27は外して水洗いすることが出来るとともに、送風ガイド25内の掃除もさらにやりやすい構成となっている。
【0018】また、ファンカバー26の吸気口の穴29に吸気用フィルター30を一体化またはネジ止めなどの機械的固定などで固定し、構成している。そうすることで、送風機24が吸気の動作をした時、外蓋カバー9と放熱板10の間の隙間31から空気を吸気し、ファンカバー26の排気口の穴32から空気を排出し、鍋内に空気を送り込む構成となっており、ファンカバー26の吸気用フィルター30にほこりやごみが付着し、鍋内にはきれいな空気を送り込むことができ、衛生的である。また、ファンカバー26の排気口の穴32の排気用フィルター33を一体化またはネジ止めなどの機械的固定などで固定し構成している。そうすることで、二重のフィルター作用の構成となり、より衛生的に炊飯又は保温をすることができる。
【0019】また、ファンカバー26とフィルター30・33を一体化の構成にすることにより、ファンカバー26を着脱自在の構成とすることで、フィルター30・33も水洗いすることができ、衛生的に良い。
【0020】次に、34は前記誘導コイル4または前記蓋誘導コイルに電力を供給する操作基板で、操作基板34には、表示部であるLCD35とLED36を設置している。
【0021】前記フィルターが、防じん効果がなくなってくると、前記送風機24の回転数が低下してくる。その送風器24の回転数の変化を、前記操作基板により読みとり、前記LCD35または前記LED36で消費者に対し、お知らせすることができる。そうすることで、いつもきれいな空気を鍋内に送り込むことができ、衛生的に炊飯・保温することができる。
【0022】また、前記フィルター30・33は、例えば、網状の形状のものを使用し、材質は、樹脂材料又は金属材料を使用しても良い。また、フィルターの材料を樹脂材料を使用する場合は樹脂の中に、銀系の抗菌剤をまぜ、抗菌レベルを向上させたものも、なおさら良い。そうすることにより、吸排気機構装置23を動作させた時に、よりきれいな空気を鍋内に送り込むことができ、衛生的に炊飯・保温することができる。
【0023】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によれば、吸排気機構装置を動作させた時に、外気の空気を鍋内にいれ、鍋内の空気を蒸気通路を通じて排出する際に、外気のほこりやごみを鍋内に進入させることがないため、衛生的に炊飯・保温することができ、ご飯のにおい・露・腐敗を効果的に抑えることができる。
【0024】また、請求項2記載の発明によれば、防じんフィルターを水洗いすることができるため、いつもきれいな空気を鍋内に送り込むことができ、衛生的である。
【0025】また、請求項3記載の発明によれば、消費者に対して、防じんフィルターの交換時期をお知らせすることができ、より衛生的に炊飯・保温をすることができる。
【0026】また、請求項4記載の発明によれば、更に効果的に、ご飯の露・におい・腐敗などを抑えることができる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成11年9月10日(1999.9.10)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2001−78882(P2001−78882A)
【公開日】 平成13年3月27日(2001.3.27)
【出願番号】 特願平11−257028