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【発明の名称】 飲料抽出装置の給水タンク
【発明者】 【氏名】渡辺 信義

【要約】 【課題】給水容器の嵩を低くすることなくして、所望の水量を一気に供給できる。またメッシュフイルター、充填材が給水容器の開口より簡単に離脱することなく強固に固定される、反面容易に分離することもできる。さらに、メッシュフイルター、充填材の取り替えがそれぞれ別個に行われるために、コストの低廉をはかることができる。

【解決手段】上記給水容器の開口の周壁を中央下向きの段状に形成して、その下端に中央に向けてフランジ部を形成する一方、フランジ部周りの段状の周側壁に嵌合する枠体を設け、枠体内に充填材を密に装填し、メッシュフイルターをフランジ部上に載置すると共に充填材入りの枠体をメッシュフイルター上の段状の周側壁に嵌め込む構成としている。また、 上記給水容器のフランジ部上方の段状の周側壁に係止溝を設ける一方、枠体の周側壁に係止溝と嵌合する突部を設けてなる構成としている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】水の供給を受ける給水タンク(2)と、ヒータ(3)を備えた湯沸かしタンク(5)と、給水タンク(2)と湯沸かしタンク(5)とを連結する給水パイプ(7)と、コーヒー粉、紅茶葉等の原料をセットするチャンバー(8)と、湯沸かしタンク(5)内の沸騰水をチャンバー(8)上方へ導く吐出パイプ(9)とを具備してなる飲料抽出装置(1)を設けると共に、給水タンク(2)を給水容器(44)と、給水容器(44)を内蔵して給水パイプ(7)と繋がった水受け容器(45)との二槽構造に設け、給水容器(44)の底壁に開口(56)を形成し、この開口(56)をメッシュフイルター(46)と活性炭による充填材(61)とにて閉鎖してなる飲料抽出装置(1)の給水タンク(2)であって、上記給水容器(44)の開口(56)の周壁を中央下向きの段状に形成して、その下端に中央に向けてフランジ部(57)を形成する一方、フランジ部(57)周りの段状の周側壁(58)に嵌合する枠体(60)を設け、枠体(60)内に充填材(61)を密に装填し、メッシュフイルター(46)をフランジ部(57)上に載置すると共に充填材(61)入りの枠体(60)をメッシュフイルター(46)上の段状の周側壁(58)に嵌め込むことを特徴とした飲料抽出装置の給水タンク。
【請求項2】 上記給水容器(44)のフランジ部(57)上方の段状の周側壁(58)に係止溝(59)を設ける一方、枠体(60)の周側壁に係止溝(59)と嵌合する突部(62)を設けてなることを特徴とする請求項1記載の飲料抽出装置の給水タンク。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコーヒー、紅茶等の抽出を行う飲料抽出装置にあって、水の供給を受ける給水タンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、業務用として用いられる飲料抽出装置は図1及び図2に示すように、装置本体1A’の上部に固定された給水タンク2’と、装置本体1A’内後部に固定され、かつ下部胴体にヒータ3’を巻回した湯沸かしタンク5’と、給水タンク2’と湯沸かしタンク5’とを連結する給水パイプ7’と、湯沸かしタンク5’内の沸騰水を装置本体1A’前方上部より吐出する吐出パイプ9’と、装置本体の吐出パイプ9’下部にコーヒー粉、紅茶葉等の原料をセットするチャンバー8’とを具備し、給水タンク2’に所望の水を給水すると給水パイプ7’を通じて湯沸かしタンク5’内に入り、この湯沸かしタンク5’内の水がヒータにて加熱されて沸騰する。
【0003】そして、給水タンク2’に必要とする所定の水を追加すると給水パイプ7’を通じて湯沸かしタンク5’内に追加の水が供給され、湯沸かしタンク5’内でこの追加の水に相当する沸騰水がサイホン現象の働きにて吐出パイプ9’を通じてチャンバー8’上部へ吐出される。このチャンバー8’には濾紙を敷いた後、コーヒー粉、紅茶葉等の原料をセットし、このチャンバー8’上部より吐出された沸騰水は原料と混合し、チャンバー8’下部より抽出液となって滴下され、貯蔵容器10’内に溜められる。
【0004】更に、図11に示すように、給水タンク2’が給水容器44’と、この給水容器44’を内蔵した水受け容器45’との二槽構造からなっていた。この給水容器44’は底壁中央に開口を設けると共に、メッシュフイルター46’で形成した鍔46a’付きの中空箱体を設け、この中空箱体に活性炭等の充填材61’を内蔵して一体化した箱体とし、この充填材61’入りの箱体の鍔46a’を給水容器44’の開口56’を形成する周壁上に載置して、給水容器44’の開口56’を閉鎖し、給水容器44’内に供給される水が充填材61’入りの箱体を通過して水受け容器45’より給水パイプ7’へと導通されていた。この給水容器44’に供給される水には臭いやゴミ等が挿入されることがあり、この臭いやゴミ等を箱体を形成するメッシュフイルターと充填材とにて洗浄していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の飲料抽出装置の給水タンクにあっては、給水容器の開口を形成する周壁上に箱体の鍔を載せているために、給水容器の開口よりも箱体本体が大きく下方に位置することとなり、水受け容器内に入る給水容器よりも先にこの箱体が水受け容器の底に当たって浮き上がるので、給水容器の嵩を低くしなければならず、給水容器に供給される水の量を徐々に入れて所望の量を入れるには時間がかかることとなっていた。
【0006】また、給水容器の段状に載置される箱体はその鍔をフランジ部上に載せただけなので、飲料抽出装置の持ち運び時に、この飲料抽出装置を大きく傾けるだけで箱体が給水容器の開口より簡単にはずれ、給水容器内で箱体が遊びこの箱体を破損する恐れが生じていた。更に、箱体内の充填材の効果が低下した場合、または箱体を形成しているメッシュフイルターが破損した場合、この箱体全体を取り替えなければならないという問題点があった。
【0007】そこで、本発明はこのような従来の飲料抽出装置の給水タンクが有していた課題を解決したものであって、給水容器の嵩を低くすることなくして、所望の水量を一気に供給できる。またメッシュフイルター、充填材が給水容器の開口より簡単に離脱することなく強固に固定される、反面容易に分離することもできる。さらに、メッシュフイルター、充填材の取り替えがそれぞれ別個に行われるために、コストの低廉をはかることができることを目的とした飲料抽出装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の飲料抽出装置の給水タンクは、給水容器(44)の開口(56)の周壁を中央下向きの段状に形成して、その下端に中央に向けてフランジ部(57)を形成する一方、フランジ部(57)周りの段状の周側壁(58)に嵌合する枠体(60)を設け、枠体(60)内に充填材(61)を密に装填し、メッシュフイルター(46)をフランジ部(57)上に載置すると共に充填材(61)入りの枠体(60)をメッシュフイルター(46)上の段状の周側壁(58)に嵌め込む構成としている。また、給水容器(44)のフランジ部(57)上方の段状の周側壁(58)に係止溝(59)を設ける一方、枠体(60)の周側壁に係止溝(59)と嵌合する突部(62)を設けてなる構成としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図に基づき説明する。図中、図1は、本発明実施例の正面図、図2は、本発明実施例の側面図、図3は、本発明実施例の平面図、図4は、本発明実施例の縦断面図、図5は、本発明実施例の上部拡大縦断面図、図6は、本発明実施例の給水容器の縦断面図、図7は、図6のA部拡大図、図8は、本発明実施例の給水容器の分解斜視図、図9は、従来の飲料抽出装置の斜視図、図10は、従来の飲料抽出装置の側面図、図11は、図10のB部拡大図である。
【0010】飲料抽出装置1の装置本体1Aは、上端開口の内部中空で、図1、図2及び図4に示すように、縦断面コ字状に形成されており、上端開口を装置本体用蓋18にて閉鎖している。この装置本体1Aは後方に湯沸かしタンク5を内蔵し、この湯沸かしタンク5下方に電源コード収納部13を設け、下部前方にウォーマー12を備えた台座部11を設け、この台座部11上方を貯蔵容器10用の空間部14とし、この空間部14の上側で上部前方に嘴部15を設けている。
【0011】この嘴部15内に給水タンク2を内蔵し、この給水タンク2の下方に収納自在のチャンバー8を設け、装置本体1A内下部側壁に電気回路機構を操作するメイン基板を設け、給水タンク2とチャンバー8との間の上部前方の前壁にスイッチ16及びランプ17群を設けている。21はハンドルで、33は上部ホルダーである。
【0012】装置本体1Aの上部開口を形成する周壁の外側には、所定の間隔を隔てて複数の爪を設けている。この爪は、外向きであって、内側にわずかに弾性変形するように形成されている。そして、この爪の一つは、ハンドル載置部のハンドル21に隠れる内側に形成されており、後述の装置本体用蓋18の取り外し用の爪であって、装置本体用蓋18の取り外し用の爪用溝に係合している。
【0013】上部ホルダー33は、図5に示すように、嘴部15の下端を覆って、その中央に後述のシャワーボール用の透孔を設け、この透孔の前方に後述の水受け容器45の支え軸49に係合する保持軸51を垂設している。
【0014】装置本体1Aの嘴部15内にある給水タンク2は、図4乃至図5に示すように、給水容器44と、給水容器44を内蔵した水受け容器45との二層構造からなっている。この給水容器44は合成樹脂材料にて浅い小鉢状に形成しており、図6乃至図8に示すように、中央の底をL型状に形成して、最下端の中央を開口56としている。この開口56を形成する周壁をフランジ部57としている。このフランジ部57周りのL型段状の周側壁58に後述の枠体60の突部62を嵌合する係止溝59を設けている。
【0015】この給水容器44の開口56には、フランジ部57上にメッシュフィルター46を張設し、このメッシュフィルター46上のL型段状の周側壁58に沿って、着脱自在な枠体60を装着している。この枠体60内には活性炭による充填材61を密に装填している。この枠体60の外壁には小さな突部62が形成されている。この枠体60の突部62とこの突部62を嵌合する係止溝59は、枠体60の外周壁並びにL型段状の周側壁に適宜の間隔を隔てて、それぞれ相当する複数個を形成してもよい。
【0016】メッシュフィルター46は金属線を交叉して開口56の形状に沿って、長方形状に形成している。活性炭による充填材61が供給される水の臭いを取る働きをするものであって、特に充填材61を厚くする必要はなく、これに伴って、枠体60の厚みも充填材61の厚みに合わせて小さくてよいので、給水容器44のL型段状の周側壁58の高さを極力低くすることができる。
【0017】給水容器44の開口56をふさぐには、フランジ部57上にメッシュフィルター46を張設した後、充填材61を密に装填した枠体60をこのメッシュフィルター46上に載置して押圧し、枠体60の突部62を給水容器44のL型段状の周側壁58に設けた係止溝59内に嵌合すれば、給水容器44の開口56を覆い、ふさぐことができる。
【0018】又、メッシュフィルター46を交換するには、開口56下側よりメッシュフィルター46を突き上げれば、枠体60の突部62が係止溝59内よりはずれて、充填材61を装填した枠体60と共に開口56から抜け出て、簡単に取り替えることができる。
【0019】この給水容器44は水受け容器45との間に隙間があり、特に後述の水受け容器45に連結した蒸気抜パイプ50との間には大きな隙間が生じるように形成している。この給水容器44は後述の装置本体用蓋18の給水タンク用開閉蓋19の下方に配置するようにしている。
【0020】水受け容器45は、図4乃至図5に示すように、後方下向きに傾斜する傾斜底を有した浅い側壁の筒状に形成されており、後部側壁上部に蒸気抜パイプ用のパイプ48を連結している。この蒸気抜パイプ用のパイプ48よりも下方で離れた位置に給水パイプ7を連結している。49は傾斜底の下壁と一体形成された支え軸で、後述の上部ホルダー33及び係止部材の保持軸51に係合するようにしている。
【0021】この水受け容器45の上部開口を形成する壁の上端は、後述の装置本体用蓋18の環状溝に嵌合し、この環状溝内のクッション材に密に当接している。このように給水タンク7は、給水容器44を内蔵した水受け容器45の支え軸49を装置本体1Aの上部ホルダー33に設けた保持軸51に係合し、水受け容器45の上端を装置本体用蓋18の環状溝に嵌合しているだけで全く固定箇所のない構造としている。
【0022】給水パイプ7は、図5に示すように、水受け容器45の傾斜底の後端に水受け容器45と一体成形されているが、水受け容器45と別体に成形しても何ら支障をきたすことはない。この水受け容器45と一体成形された給水パイプ7は、水受け容器45に近い入り口を大きな口元とし、出口を段状の付いた小口径部としている。この給水パイプ7の小口径部が後述の密閉蓋6の第2パイプ部38の大口径の上部内側に嵌合している。
【0023】この給水パイプ7は、水受け容器45の後端と後述の密閉蓋6との間の距離を近づけて液流路を極端に短くしており、水受け容器45と密閉蓋6に最も離れたコーナーの壁面を大きな角度で形成している。このコーナーの大きな角度により泡溜まりがなくなり給水圧力が落ちることがなくなっている。
【0024】18は装置本体1Aの上部開口を閉鎖するための装置本体用蓋であって、外周に低い側壁を備えた皿状を逆位にした形状に形成されており、この周側内壁に所定の間隔を隔て複数の爪用溝を設けている。この複数の爪用溝の一つは装置本体1Aから装置本体用蓋18を取り外すための取り外し用の爪用溝であって、装置本体1Aのハンドル載置部に載置したハンドル21に隠れる位置の側内壁に形成されている。
【0025】この装置本体用蓋18は、前部で給水タンク2上方に位置する個所に開閉自在の給水タンク用開閉蓋19を設けている。この装置本体用蓋18は、給水タンク用開閉蓋19より離れた周囲の内壁に下向きで二つのリブからなる環状溝を形成している。この環状溝内にはポリエチレン発泡体またはシリコン発泡体からなるクッション材が押し詰められており、給水タンク2の水受け容器45の口元がこのクッション材に当接するようにしている。
【0026】湯沸かしタンク5は、ステンレス材料にて有底筒状に形成されており、図4に示すように、この上部開口を着脱自在の密閉蓋6にて閉鎖されている。この湯沸かしタンク5は、上部開口に近い筒状上部外周にこの湯沸かしタンク5を補強するための内方に窪んだ環状溝による環状ビードを設けている。この環状ビードは、外方に突出した環状突部であってもよい。27は湯沸かしタンク5を吊り上げるための把手である。
【0027】湯沸かしタンク5は、後述の熱板4上に着脱自在に装着されており、この湯沸かしタンク5の底面を熱板4の上面形状に沿って中央内側に向けて窪んだ山形状に形成している。この湯沸かしタンク5の底面は、熱板4との伝熱効率がよければよく、熱板4の上面形状が平面状であればそれに沿う平面状に形成してもよい。この湯沸かしタンク5の底面のコーナーは、大きな円弧状に形成している。このコーナーの円弧状により湯沸かしタンク5の底面の掃除を容易にしている。
【0028】湯沸かしタンク5を加熱する熱板4は、ヒータ3を備え熱伝導性の良好な金属材料、特にアルミダイキャスト等により中央開口の円板状に形成されている。この熱板4を加熱するヒータ3は、シーズヒータにより熱板4の下部周壁にリング状に埋設されている。この熱板4の中央開口には湯沸かしタンク5内の水の温度を感知し、かつ湯沸かしタンク5が熱板4上に載置したときにのみ電源をOFFするセンサー部材29が熱板4上に突出自在に装着されている。
【0029】この熱板4の下面を覆う熱板カバー29は装置本体1A内の下部ホルダー30にビス止めされており、熱板4と共に装置本体1A内に固定されている。この熱板カバー29は熱板4の熱を装置本体1A内下部に放熱しないように熱遮蔽の働きをしている。
【0030】31はガラス繊維等の断熱材で、加熱された湯沸かしタンク5の放熱を防ぐよう湯沸かしタンク5の胴体を囲んで円筒状に形成している。この円筒状の断熱材31の内周に外筒32を設けている。この外筒32は金属製材料にて円筒状に形成されており、湯沸かしタンク5を自由に出し入れできる大きさの直径に形成されている。この外筒32は外筒外周に巻き付けられた断熱材31と共に下端を熱板4外周の熱板カバー29上面に載置し、上端を装置本体1A内の上部ホルダー33に固定している。
【0031】この断熱材31は、組立前に外筒32に巻き付ければよいので、組立作業が簡単に行える。そして、断熱材31の内側への倒れを外筒32にて防止しており、しかもこの外筒32の内周が湯沸かしタンク5の着脱時のガイド筒としての働きをするために、湯沸かしタンク5を容易に着脱することができる。
【0032】また、断熱材31が外筒32と上部ホルダー33によって、上方より目視できないようにしているので、断熱材31の見苦しさと断熱材31のガラス繊維による痒さを防ぐことができる。さらに、後述の密閉蓋6の押圧による湯沸かしタンク5の縦方向への湾曲をこの断熱材31と外筒32とが防止して、湯沸かしタンク5の縦方向に対する補強を強化することができる。
【0033】湯沸かしタンク用の密閉蓋6は、湯沸かしタンク5の上部開口に着脱自在に装着しており、金属製材料にて平板状に形成し、この平板状の外周端に下向きの環状下向溝を設けている。この密閉蓋6は、上部中央を締付部材35にて押圧されている。この密閉蓋6の環状下向溝内にはシリコンゴム等の材料による環状シール材を装填している。この環状シール材下面は湯沸かしタンク5の上部開口を形成する周端と密に当接している。
【0034】この密閉蓋6は、上面に湯沸かしタンク5内と連通する蒸気抜パイプ用の第1パイプ部37と、湯沸かしタンク5内と連通する給水パイプ用の第2パイプ部38と、湯沸かしタンク5内と連通する吐出パイプ用の第3パイプ部39とを設けている。この第1パイプ部37は、密閉蓋6の後方に密閉蓋6と垂直に溶接されている。
【0035】第2パイプ部38は、第1パイプ部37の前方にあって、密閉蓋6と垂直に装着しており、上部を大口径とし下部を小口径とした段状に形成されている。40は注水パイプで、湯沸かしタンク5内に装填されており、 第2パイプ部38の小口径の下端に連結している。第3パイプ部39は、合成樹脂材料にて形成されており、中央前方にあって下端を密閉蓋6に無理嵌め装着して、上端を斜め下前方に向けて設けている。
【0036】吐出パイプ9は、後端を密閉蓋6の第3パイプ部39に嵌合し、先端を自由端とし後述のチャンバー8上方に配置している。この吐出パイプ9は密閉蓋6と別体にして密閉蓋6と共に着脱自在としているが、第3パイプ部39と一体成形しても何ら支障をきたすものでない。
【0037】蒸気抜パイプ50は、ゴム材料等の弾性材料にてチューブ状に形成されており、一端を水受け容器45の蒸気抜パイプ用のパイプ48に嵌合し、他端を密閉蓋6の蒸気抜パイプ用の第1パイプ部37に嵌合している。この蒸気抜パイプ50は密閉蓋6の取り付け、取り外し時に水受け容器45の蒸気抜パイプ用のパイプ48か若しくは密閉蓋6の蒸気抜パイプ用の第1パイプ部37のどちらか一方を抜いた状態にして作業を行ってもよい。この先端自由端の吐出パイプ9は別として給水パイプ7及び蒸気抜パイプ50は、容易に密閉蓋6の第2パイプ部38及び第1パイプ部37より着脱することができる。
【0038】52は係止部材であって図5に示すように、上部ホルダー33のシャワーボール用の透孔を覆うように形成されており、中央上部に上部ホルダー33の透孔よりも小さい吐出パイプ用孔を形成し、この吐出パイプ用孔の周りに水受け容器45の支え軸49に係合する保持軸51と同じ作動をする保持軸51を垂設し、中央下部にシャワーボール用開口を形成している。この係止部材52は、給水タンク7と共に着脱自在としている。この係止部材52は、吐出パイプ用孔に吐出パイプ9の自由端を下向きにして挿入している。53はシャワーボールで、上面に環状鍔を備えた網目半球状に形成されており、この環状鍔を係止部材52のシャワーボール用開口に下側より差し込んで係止めしている。
【0039】コーヒー粉、紅茶葉等の原料をセットするすりばち状のチャンバー8は、チャンバーホルダー54と共に装置本体1Aの前部に前後摺動自在に収納している。チャンバー8底面より抽出された抽出液を貯蔵する貯蔵容器10は、熱伝導性の良好なガラス製一重びんである。この貯蔵容器10を載置し、貯蔵容器10内の抽出液を保温するウォーマー12は、ホーローにて形成されており、装置本体1Aの前方下部の台座部11に設けており、下面に保温ヒータとセンサーとを設けている。
【0040】マイクロコンピュータによる電気回路機構は、湯沸かしタンク5の離脱時には通電せず、また湯沸かしタンク5内に水なしの空焚きには通電しない湯沸かしタンク通電制御手段と、湯沸かしタンク5内の高温水を高温状態から低温状態に予め設定された時間を維持し、その後高温状態に復帰させる湯沸かしタンク低温維持動作手段と、さらにウォーマー12においても常時保温状態を維持し、貯蔵容器10の離脱時には通電せず、また貯蔵容器10内に水なしの空焚きには通電しない貯蔵容器通電制御手段とを備えている。
【0041】抽出液の摘出にあたっては、先ず、給水タンク用開閉蓋19を開け、給水容器44内に給水すると、水は給水容器44の底部に設けた充填材61内及びメッシュフィルター46にて、水の中の臭いやゴミ等が吸収され、このメッシュフィルター46下端の開口56より落下して、水受け容器45内に供給される。この水受け容器45内の水は、後方下端の給水パイプ7を介して、湯沸かしタンク5内に溜まる。
【0042】電源を入れると熱板4により加熱されて湯沸かしタンク5内の水が熱湯となる。この熱湯となった後に給水タンク2に必要量の水を供給すると、注水パイプ40を介して湯沸かしタンク5内の下部に供給された水の量だけ熱湯がサイホン現象によって吐出パイプ9を通り、シャワーボール53内へ摘下し、予めチャンバー8にセットされたコーヒー粉、紅茶葉等の原料が濾紙を介して抽出液となってチャンバー8底面より流れ出る。この流れ出た抽出液を貯蔵容器10内に蓄えておき、貯蔵容器10をウォーマー12に載置すれば、ウォーマー12の加熱によって常時暖かいコーヒー、紅茶等の飲料を味わうことができる。
【0043】以上本発明の代表例と思われる実施例について説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造のみに限定されるものではなく、本発明にいう前記の構成要件を備え、かつ本発明にいう目的を達成し、以下にいう効果を有する範囲内において適宜改変して実施することができるものである。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から既に明らかなように、本発明にいうところの飲料抽出装置の給水タンクは、水の供給を受ける給水タンクと、ヒータを備えた湯沸かしタンクと、給水タンクと湯沸かしタンクとを連結する給水パイプと、コーヒー粉、紅茶葉等の原料をセットするチャンバーと、湯沸かしタンク内の沸騰水をチャンバー上方へ導く吐出パイプとを具備してなる飲料抽出装置を設けると共に、給水タンクを給水容器と、給水容器を内蔵して給水パイプと繋がった水受け容器との二槽構造に設け、給水容器の底壁に開口を形成し、この開口をメッシュフイルターと活性炭による充填材とにて閉鎖してなる飲料抽出装置の給水タンクであって、上記給水容器の開口の周壁を中央下向きの段状に形成して、その下端に中央に向けてフランジ部を形成する一方、フランジ部周りの段状の周側壁に嵌合する枠体を設け、枠体内に充填材を密に装填し、メッシュフイルターをフランジ部上に載置すると共に充填材入りの枠体をメッシュフイルター上の段状の周側壁に嵌め込む構成とし、また、上記給水容器のフランジ部上方の段状の周側壁に係止溝を設ける一方、枠体の周側壁に係止溝と嵌合する突部を設けてなる構成としているので、給水容器の嵩を低くすることなくして、所望の水量を一気に供給できる。またメッシュフイルター、充填材が給水容器の開口より簡単に離脱することなく強固に固定される、反面容易に分離することもできる。さらに、メッシュフイルター、充填材の取り替えがそれぞれ別個に行われるために、コストの低廉をはかることができるという顕著な効果を期待することが出来るに至ったのである。
【出願人】 【識別番号】398016865
【氏名又は名称】株式会社ユニマットオフィスコ
【出願日】 平成11年7月26日(1999.7.26)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−29233(P2001−29233A)
【公開日】 平成13年2月6日(2001.2.6)
【出願番号】 特願平11−210055