| 【発明の名称】 |
カーテンの仕上げ方法および装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】西川 智
【氏名】松井 康明
【氏名】頃安 雅樹
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】熱可塑性合成繊維を含有する編織物からなり、天部に所定間隔で一山以上の縫いひだを備えたカーテンを吊り下げ、このカーテンの上記縫いひだよりも下の部分を横断面ジグザグ状に屈曲し、このカーテンの表側および裏側の少なくとも一方で蒸気ノズルから過熱蒸気を噴射して、カーテンの裾部もしくは裾部かつその近傍を屈曲形状に固定し、カーテンを波板状に仕上げることを特徴とするカーテンの仕上げ方法。 【請求項2】カーテン天部の縫いひだよりも下の部分に幅方向に所定間隔で並ぶ多数の折込み具をカーテンの表裏側から噛み合い状に押し当て、この状態で上記表裏の折込み具をカーテンの裾に向かって下降させて規則的なジグザグ状に形成する請求項1記載のカーテンの仕上げ方法。 【請求項3】天部に所定間隔で一山以上の縫いひだを備えたカーテンを吊り下げるための手段と、上記カーテンの縫いひだよりも下の部分を横断面ジグザグ状に屈曲するための縦ひだ形成手段と、上記カーテンの表側および裏側の少なくとも一方で上記のカーテンに過熱蒸気を噴射するための蒸気噴射ノズルとを具備し、カーテンの裾部もしくは裾部かつその近傍に過熱蒸気を噴射することにより、カーテンを波板状に仕上げることを特徴とするカーテンの仕上げ装置。 【請求項4】過熱蒸気を噴射するための蒸気噴射ノズルが移動しながら、カーテンを波板状に仕上げることを特徴とする請求項3記載のカーテンの仕上げ装置。 【請求項5】カーテンの縫いひだよりも下の部分を横断面ジグザグ状に屈曲するための縦ひだ形成手段により形成されたジグザグ状の縦ひだ部分を、過熱蒸気を噴射するための蒸気噴射ノズルはカーテンが吊り下げられたときに裾部付近となる位置に配置され、カーテンを波板状に仕上げることを特徴とするカーテンの仕上げ装置。 【請求項6】蒸気噴射ノズルと対向してカーテン生地を挟み込み、過熱蒸気を吸引するひだ固定部を有することを特徴とする請求項3乃至5記載のカーテン仕上げ装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、縫製済みカーテンを吊した状態でその丈方向のひだを多数本付けて美しい波板状に仕上げるための仕上げ方法および該仕上げに使用するための仕上げ装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】カーテンとして、断面円弧形のひだ山部およびひだ谷部を交互に、かつ丈方向に長く型付けにより形成し、熱処理で固定した波板状のひだ付きカーテンが知られており、このひだを形成する方法の一例が特公平4−23025号公報に記載されている。この方法によれば、カーテン生地の大きさに合わせた第1型紙と第2型紙とを重ね合わせ、その両面に多数本の円柱体を交互に圧接して断面波形のひだを形成し、このひだを蒸熱で固定し、得られた波板状の型紙を伸張し、この2枚の型紙の間にカーテン生地を挟み、この波板状型紙をカーテン生地と共に型紙の弾力によって波板状の形態に復元させ、しかるのち処理釜に入れて脱気して空気を除去し、次いで蒸気を供給し、蒸熱後処理釜内を減圧冷却し、続いて蒸熱と減圧冷却とを繰り返してカーテン生地のひだ付けをする。 【0003】また、本出願人によって、特許第2860763号として、縫製済みカーテンを吊り下げた状態で天部以外の下方部分に波形ひだを形成することができ、しかも従来の高圧処理釜および真空ポンプが不要で、装置を小型化して設置スペースを大幅に節約し、カーテンの製造の最終仕上げ工程で実施するのに好適なカーテンの仕上げ方法および装置が提供されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特公平4−23025号公報の方法は、型紙間に挟んだカーテン生地を高圧蒸熱で処理するための高圧の処理釜と真空ポンプを必要とし、かつ2枚の型紙に型付けするためのスペース、この2枚の型紙間にカーテンを挟む際に上記型紙の伸張を可能にする広いスペース、上記の高圧処理釜と真空ポンプの設置スペースを必要とし、装置全体が大きくなり、また2枚の型紙間にカーテン生地を挟み、これを高圧処理釜に運んで蒸熱で処理するものであり、しかも蒸熱で処理する際は、処理釜を脱気した後、蒸気を供給し、次いで減圧冷却し、さらに蒸熱と減圧冷却をを繰り返すので、生産性が低く、大量生産には不適当であった。 【0005】他方、カーテンの天部に1山以上の縫いひだを一定間隔に縫製により形成し、この縫いひだ形成部の後側にカーテン吊り下げ用のフックを取り付けることが知られているが、このようなカーテンの天部よりも下の部分のみを上記の型紙に挟んで蒸気処理することは困難であり、また、縫製前のカーテン地を上記の型紙に挟んで蒸気で処理し、しかるのち上記天部の縫いひだを一定間隔に縫製により形成すると、型紙で形成した波形のひだが消えるおそれがあった。 【0006】特許第2860763号として、縫製済みカーテンを吊り下げた状態で天部以外の下方部分に波形ひだを形成することができる装置も開発しているが、カーテンの仕上げに時間がかかり、カーテンを多量に生産する縫製業者においては装置を複数台設置する等必要があるため、より効率的にカーテンの仕上げを行う仕上げ方法の提供が求められてもいる。 【0007】この発明は、よりカーテンの生産性を向上させることを可能とし、カーテンの製造の最終仕上げ工程で実施するのに好適なカーテン仕上げ方法および装置を提供するものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、熱可塑性合成繊維を含有する編織物からなり、天部に所定間隔で一山以上の縫いひだを備えたカーテンを吊り下げ、このカーテンの上記縫いひだよりも下の部分を横断面ジグザグ状に屈曲し、このカーテンの表側および裏側の少なくとも一方で蒸気ノズルから過熱蒸気を噴射して、カーテンの裾部もしくは裾部かつその近傍を屈曲形状に固定し、カーテンを波板状に仕上げることを特徴とするカーテンの仕上げ方法である。過熱蒸気を噴射して、カーテンを仕上げるのであるがその部分を、カーテンの裾部もしくは裾部かつその近傍とし、カーテンの生産性を向上させる方法としている。カーテンの裾部は通常3つ折りなどされた状態で裾縫いされており、裾部を仕上げればカーテンの中程(天部に付けられた縫いひだと裾部の間)まで美しい縦ひだが形成されるのである。 【0009】請求項2の発明は、カーテン天部の縫いひだよりも下の部分に幅方向に所定間隔で並ぶ多数の折込み具をカーテンの表裏側から噛み合い状に押し当て、この状態で上記表裏の折込み具をカーテンの裾に向かって下降させて規則的なジグザグ状に形成する請求項1記載のカーテンの仕上げ方法である。所定間隔で並ぶ多数の折込み具でカーテンの生地を屈曲状にして、かつ上記表裏の折込み具をカーテンの裾に向かって下降させて規則的なジグザグ状に形成するため、大変美しい縦ひだを形成することができる。そしてカーテンの裾部もしくは裾部かつその近傍に過熱蒸気を噴射してカーテンを仕上げるものである。これにより、カーテンを効率よく規則的なジグザグ状に形成することができ、カーテンの生産性を向上させることができるのである。 【0010】請求項3の発明は、天部に所定間隔で一山以上の縫いひだを備えたカーテンを吊り下げるための手段と、上記カーテンの縫いひだよりも下の部分を横断面ジグザグ状に屈曲するための縦ひだ形成手段と、上記カーテンの表側および裏側の少なくとも一方で上記のカーテンに過熱蒸気を噴射するための蒸気噴射ノズルとを具備し、カーテンの裾部もしくは裾部かつその近傍に過熱蒸気を噴射することにより、カーテンを波板状に仕上げることを特徴とするカーテンの仕上げ装置である。過熱蒸気を噴射して、カーテンを仕上げるのであるがその部分を、カーテンの裾部もしくは裾部かつその近傍とし、カーテンの生産性を向上させる装置としている。この装置により、カーテンの生産性をより向上させることができるのである。 【0011】請求項4の発明は、過熱蒸気を噴射するための蒸気噴射ノズルが移動しながら、カーテンを波板状に仕上げることを特徴とする請求項3記載のカーテンの仕上げ装置である。蒸気噴射ノズルが移動しながら、カーテンの裾部もしくは裾部かつその近傍に過熱蒸気を噴射するために効率よくカーテンの仕上げをすることができる。また、過熱蒸気を噴射しないときは、縫いひだよりも下の部分を横断面ジグザグ状に屈曲するための縦ひだ形成手段が有効に作用すればよいので、縦ひだ形成手段の移動速度を速くしておくことができ、カーテンの生産性をアップさせることができる。また、裾部もしくは裾部かつその近傍に過熱蒸気を噴射する際の移動速度も、種々変化させることができ、カーテンの生地の種類によって適宜適切な速度を設定する制御とすることができるのである。 【0012】請求項5の発明は、カーテンの縫いひだよりも下の部分を横断面ジグザグ状に屈曲するための縦ひだ形成手段により形成されたジグザグ状の縦ひだ部分を、過熱蒸気を噴射するための蒸気噴射ノズルはカーテンが吊り下げられたときに裾部付近となる位置に配置され、カーテンを波板状に仕上げることを特徴とするカーテンの仕上げ装置である。蒸気噴射ノズルはカーテンが吊り下げられたときに裾部付近となる位置に配置されているため、移動させる装置の構成をとる必要が無く、装置の移動部分をコンパクトにすることができる。裾部かつその近傍を仕上げる場合は、カーテンを吊り下げている手段の方を移動させるか、裾部付近となる位置に配置した状態で少しの範囲だけ蒸気噴射ノズルが移動できるようにしておくことによりカーテンを仕上げることができる。裾部付近となる位置に配置については、カーテンを吊り下げる支柱等に設置したビーム部材に配置させたり、全く別体として床に置く装置として構成してすることも可能である。 【0013】請求項6の発明は、蒸気噴射ノズルと対向してカーテン生地を挟み込み、過熱蒸気を吸引するひだ固定部を有することを特徴とする請求項3乃至5記載のカーテン仕上げ装置である。蒸気噴射ノズルとひだ固定部とでカーテンを挟み込んで蒸熱処理をすることにより、蒸熱加工がつきにくいカーテン生地等でもより確実にカーテンを仕上げをすることができる。 【0014】 【発明の実施の形態】図2はカーテンの仕上げ装置の概要を示す正面図であり、上部レールおよび下部レール30は、それぞれ左右の支柱(図示されていない)間に昇降自在に設けられている。そして、左右の支柱は上端に中空の第1上部軸11および該第1上部軸11の中心線を通る第2上部軸12がそれぞれ回転自在に支持され、第1上部軸11の両端に固定された第1スプロケット13aおよびその下方の第2スプロケット13bに第1チェーン14が巻掛けられ、この左右の第1チェーン14に上部レール20の両端が接続され、第1上部軸11の中央に固定した第3スプロケット13cをモータ駆動で回転させることにより、上部レール20が昇降する。また、第2上部軸12の両端に固定された第4スプロケット13dおよび下方の下部軸15の両端に固定された第5スプロケット13eに第2チェーン16が巻掛けられ、この左右の第2チェーン16に下部レール30の両端が接続され、下部軸15の一端に固定した第6スプロケット13fをモータ駆動で回転することにより、下部レール30が昇降する。 【0015】上部レール20は、図3に示すように、両端の接続金具21を介して第1チェーン14に接続され、その全面に固定された幅方向のガイドレール22の前面にアリ溝型の案内溝22a(図4参照)が設けられ、この案内溝22aに嵌められた多数の鼓形ローラ23が、レージトング24を構成する長リンク24a、短リンク24bの中間交差部の連結ピン25に取り付けられ、レージトング24の伸縮に伴って案内溝22aを転動するようになっている。そして、右端を除く長リンク24aの下端に上下方向のバー26aが垂下状に連結され、その下端にパイプ26bが固定されてカーテン吊り下げ用の掛け金具26が構成され、上記のパイプ26bの上端にカーテンK(図2参照)の天部に取り付けられているフックFが引っ掛けられる。他方、右端の長リンク24a(図3参照)の下端にロックピン27が後ろ向きに突設され、このロックピン27に、上記接続金具21に取り付けたフック金具28の先端を引っ掛けることによりレージトング24が固定される。 【0016】下部レール30の左右両端には(図5および図6参照)、前記左右の支柱に沿って昇降自在な側板31が固定され、前面には多数個の裏側折込み具32が等間隔に固定されている。この裏側折込み具32は、ステンレス鋼の線材をほぼU字形に湾曲して作られたものであり、半円形の湾曲部が前方を向き、2本の脚部が後方を向いて上下に平行に並ぶように該脚部が下部レール30に固定される。また、下部レール30の上面には、幅方向に長い板状のノズルホルダ33が載置され、その上に複数個の蒸気分配器34が一列に固定され、これら複数個の蒸気分配器34がノズルホルダ33で一体化されている。 【0017】この蒸気分配器34は(図6、7、8参照)、その前面に並設した4個の蒸気噴射ノズル35に過熱蒸気を分配するためのもので、直方体形状に形成され、後部に上下2本の電熱ヒータ36が平行に装着され、前部の幅方向中央に蒸気供給用の主通路34a(図6参照)が上下方向に設けられ、この主通路34aの左右に分岐してそれぞれ上下2本の副通路34b(図8参照)が設けられ、この副通路34bの前方に分岐して左右2本を1組とする4組の分配通路34cが設けられる。一方、蒸気噴射ノズル35は、前後方向に長く、前端に丸みを付けた舌片形に形成され、その厚み方向を横に向けて固定され、上記の蒸気分配器34の分配通路34cに連通する上下左右の合計4本の蒸気通路35aを有し、この蒸気通路35aが蒸気噴射ノズル35の前端で径を縮小して開口している。そして、蒸気分配器34の上面には、蒸気噴射ノズル35の前端上方に延びる短冊形のノズルカバー37が固定され(図6、図7参照)、また主通路34aの上端に過熱蒸気供給用の蒸気パイプ38が接続される。 【0018】上記の蒸気分配器34は、図6に示すように、その背面下部がヒンジ39で下部レール30の背面上部に接続される。そして、複数個の蒸気分配器34の中で左右両端に位置する蒸気分配器34の背面に作動用アーム40の先端に下方のエアシリンダ41のピストンロッド42の先端が連結され、このエアシリンダ41の下端が下部レール30の下面に突設した下向きの後部ブラケット43の下端に支持金具44を介して前後揺動自在に取り付けられ、上記ピストンロッド42の突出時に実線のように蒸気分配器34が下部レール30上に乗って蒸気噴射ノズル35が前向きに倒れ、上記ピストンロッド42の引っ込み時に鎖線のように蒸気分配器34が下部レール30の後方に倒れて蒸気噴射ノズル35が起立するようになっている。 【0019】上記下部レール30の両端に位置する側板31には、図5および図6に示すように、その前縁に上下方向に長い前部ブラケット46が上向きに固定され、この左右の前部ブラケット46の上端から上下方向に長い支持レバー47が前後揺動自在に垂下され、この左右の支持レバー47の下端が溝型材からなる揺動レール48で接続され、上記支持レバー47が下向きのとき、この揺動レール48が上記下部レール30と対向するようになっている。そして、この揺動レール48の背面に前記裏側折込み具32と同様の表折込み具49がその湾曲部を後向きにし、かつ上記裏側折込み具32と噛み合うように幅方向位置を半ピッチずらして固定される。 【0020】また、上記左右の支持レバー47は、揺動レール48の上方部分が板材からなるステー50で接続される。このステー50の中央部には、幅方向に長い窓孔50aが開口し、上記支持レバー47が下向きのとき、この窓孔50aが前記上記噴射ノズル35の先端と対向するように揺動レール48の取付け高さが設定されている。そして、このステー50の前面に幅方向に長い吸引箱51が、その背面に開口する吸引口51aが上記の窓孔50aと連通するように固定され、この吸引箱51の一端に開口する排出口51bに吸引パイプ52(図7参照)を介してブロア(図示されていない)の吸込口が接続され、上記吸引口51aの内側に網スクリーン53が固定される。また、吸引箱51の上面には、薄板からなるくし状体54が固定され、その短冊形のくし歯状部分54aが前記ノズルカバー37と噛み合って上記表側折込み具49の上方空間を塞ぐためのノズル間カバーを形成している。 【0021】上記の構造において、上部レール20を作業員の目の高さに下降させ、下部レール30をその下方に位置させ、揺動レール48を前方に揺動させて任意の手段で係止し、表裏の折込み具32、49を開き、その噛み合いを外した後、表裏の折込み具32、49の間にカーテンKを通し、上部レール20の掛け金具26にカーテンKの天部フックFを引っ掛け、しかるのちレージトング24を伸縮させて掛け金具26の幅方向位置を裏側折込み具32の幅方向位置に一致させ、この上部レール20をカーテンKの裾が床から若干離れる高さまで上昇させる。 【0022】次いで、下部レール30の後下方のエアシリンダ41(図6参照)を作動させ、そのピストンロッドを突出させ、蒸気分配器34を下部レール30上に戻して蒸気噴射ノズル35を前向きに倒し、該下部レール30を目の高さに上昇させ、揺動レール48の係止を解き、この揺動レール48を下部レール30との対向位置に戻し、表裏の折込み具32、49の間にカーテンKを挟んで両折込み具32、49を揺動レール48および吸引箱51等の重量に基づく付勢力によって噛み合わせる。ただし、この噛み合い深さは、前部ブラケット46の種々の高さにストッパピン(図示されていない)を突設し、所望の高さのストッパピンに支持レバー47を係止することによって調節することができる。そして、上記の噛み合わせ後、下部レール30を上昇させて所望の高さで停止させ、次いで上記の下部レール30を下降させてカーテンKに表裏の折込み具32、49の配列ピッチに対応する波形ひだKaを成形する。この波形ひだKaの成形動作中に電熱ヒータ36に通電し、そして、蒸気噴射ノズル35がカーテンKの裾に達した時、蒸気分配器34に過熱蒸気を供給し、蒸気噴射ノズル35から過熱蒸気を噴射させ、かつ誘導レール48の上の吸引箱51に接続されているブロア(図示されていない)を作動させて吸引箱51の背面の吸引口51aに負圧を発生させながら、裏側折込み具32によって形成されたひだ山部分を蒸熱で固定する。そして、蒸熱による固定ができたならば、下部レール30を下降させ、蒸気噴射ノズル35および吸引箱51がカーテンKの裾を通過したとき下部レール30を停止させ、過熱蒸気の供給、通電およびブロアを停止し、上部レール20を下降させ、レージトング24を収縮させてカーテンKの天部を結束し、フックFを掛け金具26からカーテンKを外す。 【0023】この実施例では蒸気噴射ノズル35の上方にノズルカバー37が、また隣接するノズルカバー37の間にくし歯状体54のくし歯状部分54aを存在させ、蒸気噴射ノズル35から過熱蒸気を噴射させた際、この過熱蒸気の飛散が蒸気のノズルカバー37およびくし歯状部分(ノズル間カバー)54aで防止され、上記処理が有効に行われる。しかし、限定するものではなく特に設けておかなくても発明が成立することはいうまでもない。 【0024】上記の実施の形態では、蒸気噴射ノズル35を前向きに倒した状態で波形ひだKaを形成したが、後ろ向きに倒したままで波形ひだKaを形成し、カーテンKの裾部において蒸熱処理を行うために前向きに倒してもよいのである。波形ひだKaを形成する際に前向きに倒しておくと、蒸気噴射ノズル35自体の熱により波形ひだKaにアイロンを掛ける状態に近くなり、より美しい波形ひだKaとする効果がある。また、蒸熱処理の際には、蒸気噴射ノズル35は停止させて処理させることや、ゆっくりと下方に移動させること等適宜な動作とさせることができる。 【0025】このような蒸熱処理を行えば、従来よりもカーテンK1枚の処理時間が短縮でき、カーテンの生産性を向上することができる。また、裾部への蒸熱処理により美しいひだKaを形成することができる。 【0026】(その他の実施の形態)その他の実施の形態を図9に示す。基本的な装置の構造は上記の装置とほぼ同じであるが、蒸気噴射ノズル35を下部レール30とは別に設けている。図9では波形ひだKaを形成する装置の支柱(図示されていない)の下方に掛け渡したビーム部材61に蒸気噴射ノズル35を設けているのである。 【0027】上記の構造において、上部レール20を作業員の目の高さに下降させ、下部レール30をその下方に位置させ、揺動レール48を前方に揺動させて任意の手段で係止し、表裏の折込み具32、49を開き、その噛み合いを外した後、表裏の折込み具32、49の間にカーテンKを通し、上部レール20の掛け金具26にカーテンKの天部フックFを引っ掛け、しかるのちレージトング24を伸縮させて掛け金具26の幅方向位置を裏側折込み具32の幅方向位置に一致させ、この上部レール20をカーテンKの裾が蒸気噴射ノズル35が前向きに倒れた位置になる高さまで上昇させる。 【0028】次いで、下部レール30を目の高さに上昇させ、揺動レール48の係止を解き、この揺動レール48を下部レール30との対向位置に戻し、表裏の折込み具32、49の間にカーテンKを挟んで両折込み具32、49を揺動レール48および吸引箱51等の重量に基づく付勢力によって噛み合わせる。ただし、この噛み合い深さは、前部ブラケット46の種々の高さにストッパピン(図示されていない)を突設し、所望の高さのストッパピンに支持レバー47を係止することによって調節することができる。そして、上記の噛み合わせ後、下部レール30を上昇させて所望の高さで停止させ、次いで上記の下部レール30を下降させてカーテンKに表裏の折込み具32、49の配列ピッチに対応する波形ひだKaを成形する。この波形ひだKaの成形動作中に電熱ヒータ36に通電し、そして、下部レール30がカーテンKの裾に達した時、エアシリンダ60を作動させ、そのピストンロッドを突出させ、蒸気噴射ノズル35を前方へ移動させる。 【0029】このとき、カーテンKには両折込み具32、49により波形ひだKaが形成されており、また両折込み具32、49の近くで前方へ移動させるために、蒸気噴射ノズル35は、該波形ひだKaにスムーズに入っていくのである。もちろん、上記に述べた実施の形態のように、旋回して波形ひだKaに入っていくようにすることもできる。両折込み具32、49の働きでほぼスムーズに蒸気噴射ノズル35は波形ひだKaに入るが、もし万一入ることに失敗したとしても作業者が手で簡単に手直しすることで対応が可能であるので特に問題となることはない。 【0030】そして、蒸気分配器34に過熱蒸気を供給し、蒸気噴射ノズル35から過熱蒸気を噴射させ、かつ誘導レール48の上の吸引箱51に接続されているブロア(図示されていない)を作動させて吸引箱51の背面の吸引口51aに負圧を発生させながら、裏側折込み具32によって形成されたひだ山部分を蒸熱で固定する。そして、蒸熱による固定ができたならば、上部レール20を上昇させて、蒸気噴射ノズル35および吸引箱51からカーテンKの裾を上方へ通過させる。カーテンKの裾が通過できれば上部レール20を停止させ、過熱蒸気の供給、通電およびブロアを停止し、上部レール20を下降させ、レージトング24を収縮させてカーテンKの天部を結束し、フックFを掛け金具26からカーテンKを外す。 【0031】もちろん、裾の部分だけでなく、必要に応じて裾部分より少し上の部分から蒸熱処理をする方法をしてもよいのである。また、蒸熱処理がかかりにくいカーテンの生地である場合には、従来と同様にひだKbのすぐ下側から裾まで全ての範囲に蒸熱処理をすることができるのである。これは本発明の実施の形態全てに当てはまることである。 【0032】さらに、その他の実施の形態の別例を図10から図12に示す。本実施の形態では、蒸気噴射ノズル35から噴射される過熱蒸気を吸引する吸引口51aがひだ固定部71に設けられており、カーテンKを蒸気噴射ノズル35とひだ固定部71で挟み込んで、蒸熱処理を行うというものである。蒸気噴射ノズル35一つにひだ固定部71は一つ対応するように吸引箱51に設けられている。図10においては蒸気噴射ノズル35は、すでに説明しているように下部レールに設けている。吸引箱51も上記で説明したように誘導レール48に設けられている。 【0033】両折込み具32、49でジグザグ状にカーテンKを屈曲させて、下部レール30を下降させ、波形ひだKaを形成している際に蒸気噴射ノズル35は、図10のように前側に倒していてもよいし、蒸熱処理をする際に初めて倒すようにしてもよい。ここでは下部レール30が下降して波形ひだKaを形成するときから、前側に倒れている状態で説明する。 【0034】下部レール30が下降しているとき、ひだ固定部71はエアシリンダ72のピストンロッドが延びた状態となっており、カーテンKは挟んでいない。カーテンの裾部もしくは裾部かつその近傍に蒸気噴射ノズル35が来たときに、下部レール30が停止し、エアシリンダ72が作動し、吸引箱51全体が移動レール73上を蒸気噴射ノズル35の方向へ移動することにより、蒸気噴射ノズル35をひだ固定部71とでカーテンKを挟み込み、過熱蒸気を噴射し、ひだ固定部71側で吸引して蒸熱処理を行うのである。 【0035】カーテンKを強く挟み込んで蒸気噴射ノズル35、ひだ固定部71が移動せずに蒸熱処理をすることや、カーテンKの厚みを考慮して少し間隔を開けておくことにより、蒸気噴射ノズル35、ひだ固定部71を移動させながら蒸熱処理を行うようにすること等種々の蒸熱処理の方法を採用することができる。 【0036】 【発明の効果】以上、詳しく述べたように、この発明は、よりカーテンの生産性を向上させることを可能とし、カーテンの製造の最終仕上げ工程で実施するのに好適なカーテン仕上げ方法および装置を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000163121 【氏名又は名称】極東産機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月25日(2000.4.25) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−299568(P2001−299568A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月30日(2001.10.30) |
| 【出願番号】 |
特願2000−166810(P2000−166810) |
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