| 【発明の名称】 |
額 縁 |
| 【発明者】 |
【氏名】安田 寛明
|
| 【要約】 |
【課題】デッサン、版画等のように薄い絵やキャンバスのように厚い絵を、裏板を交換することなく、同じ額縁を用いて展示できるようにした額縁を提供すること。
【解決手段】額縁枠体1と、この額縁枠体1内に挿入する透明板4及び裏板5とで構成するとともに、裏板5を、裏板本体51と、裏板本体51の片面側において裏板本体51の外周を囲むように配設した枠体52とで構成し、絵6の厚さに応じて反転使用するようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 額縁枠体と、該額縁枠体内に挿入する透明板及び裏板とで構成するとともに、前記裏板を、裏板本体と、該裏板本体の片面側において裏板本体の外周を囲むように配設した枠体とで構成し、絵の厚さに応じて反転使用するようにしたことを特徴とする額縁。 【請求項2】 額縁枠体を、透明又は半透明の合成樹脂製の額縁枠体片で構成したことを特徴とする請求項1記載の額縁。 【請求項3】 額縁枠体片の空洞内に、電球等の照明器具を配設したことを特徴とする請求項1又は2記載の額縁。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、デッサン、版画等のように薄い絵やキャンバスのように厚い絵を同じ額縁を用いて展示できるようにした額縁に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、額縁は、展示する絵に応じて、例えば、デッサン、版画等のように薄い絵とキャンバスのように厚い絵に応じて、それぞれ適合する構造の額縁を使用するようにしていた。これは、例えば、額縁を、額縁枠体と、この額縁枠体内に挿入する透明なガラス板や合成樹脂板(本明細書において、「透明板」という。)、収納する絵の大きさに合わせて窓孔を形成したマット及び裏板とで構成し、薄い絵の場合には、厚みある裏板を、厚い絵の場合には、薄い裏板を用いるようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このように、従来の額縁は、展示する絵に応じて裏板を選択的に使用するようにしているので、同じ額縁を薄い絵と厚い絵に共用することができず、裏板を交換しなければならないという問題があった。 【0004】また、従来、一般に額縁枠体は、木、金属等の材質にて製作されているため、デッサン、版画等の絵に対しては、重厚すぎる感じを与えるという問題があった。 【0005】本発明は、上記従来の額縁の有する問題点に鑑み、デッサン、版画等のように薄い絵やキャンバスのように厚い絵を、裏板を交換することなく、同じ額縁を用いて展示できるようにした額縁を提供することを第1の目的とする。 【0006】また、本発明は、従来の木製や金属製の額縁にはない多様で、軽快な意匠性を持たせることが可能な額縁を提供することを第2の目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明の額縁は、額縁枠体と、該額縁枠体内に挿入する透明板及び裏板とで構成するとともに、前記裏板を、裏板本体と、該裏板本体の片面側において裏板本体の外周を囲むように配設した枠体とで構成し、絵の厚さに応じて反転使用するようにしたことを特徴とする。 【0008】この額縁は、裏板を、裏板本体と、裏板本体の片面側において裏板本体の外周を囲むように配設した枠体とで構成し、絵の厚さに応じて反転使用するようにしているので、デッサン、版画等のように薄い絵やキャンバスのように厚い絵を、裏板を交換することなく、同じ額縁を用いて展示することができる。 【0009】この場合において、額縁枠体を、透明又は半透明の合成樹脂製の額縁枠体片で構成することができる。 【0010】これにより、額縁枠体の内部が透けて見えるようになり、従来の木製や金属製の額縁にはない、多様で、軽快な意匠性を持たせることができる。 【0011】また、裏板を、額縁枠体片の空洞内に、電球等の照明器具を配設することができる。 【0012】これにより、別途照明器具を配設することなく、照明することができる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の額縁の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図6に、本発明の額縁の一実施例を示す。この額縁は、額縁枠体1と、額縁枠体1内に挿入する透明板4及び裏板5とで構成するようにしている。 【0014】額縁枠体1は、図1〜図3に示すように、外表面を梨地状等に加工することにより艶消しした有色又は無色の透明又は半透明の合成樹脂、例えば、アクリル樹脂を用いて成形した額縁枠体片10の先端を互いに突き合わせ、組み立てるようにしたものである。 【0015】額縁枠体片10は、押出成形により内部に空洞1Rを有するように形成し、これを所定寸法に切断したもので、特に限定されるものではないが、額縁表面11の一端縁より周側面12をほぼ直角に屈曲するように連設し、また、他端縁より、透明板4及び裏板5を支持することができるように、額縁表面11の裏側位置に段面13を連設し、この段面13の端部を折り曲げて、周側面12に沿うように内側面14を連設し、この内側面14の端部には段面13とほぼ平行となるように裏面15を連設するようにする。 【0016】この額縁表面11の形状は、本実施例においては、略ヘ字形としたが、これに限定されず、例えば、箱形、円弧形等、所望のデザインとすることができる。また、内側面14の両端に対向して連設される段面13と裏面15間の窪みDを、端縁を互いに突き合わせる額縁枠体片10,10間の連結を強固に行うための補強継具2を嵌挿する嵌合溝16に利用し、これにより、所要の額縁枠体1を構成する。また、段面13の奥行きWは、額縁枠体片10,10間のコーナー継合部の嵌合溝16に補強継具2を嵌挿、接着しても、なお突出した部分があって、図2に示すように、この突出部分に透明板4及び裏板5が係止されるように定める。 【0017】額縁枠体片10,10間は、接着剤により接着することにより一体とすることができるが、この場合、額縁枠体片10,10間の接合強度を増すため、補強継具2を介して接着するとともに、さらに、額縁裏面のコーナー継合部に補強具3をビス止めして固定するようにする。 【0018】額縁枠体片10の段面13及び裏面15の表面には、それぞれV字形等の浅い溝13a,15aを形成する。この段面13の表面に形成する浅い溝13aは、補強継具2を介して接着する際に、接着剤が流れ出て額縁枠体片10が汚れることを防止するためのものであり、また、裏面15の表面に形成する浅い溝15aは、ドリル等による穿孔作業を簡単に、正確に行えるようにするためにのものである。 【0019】補強継具2は、突き合わせる額縁枠体片10,10間のコーナー継合部の嵌合溝16に嵌挿できるように、L字形をしており、額縁枠体片10に接着可能な材質、好ましくは、額縁枠体片10と同じ材質で以て形成する。 【0020】補強具3は、突き合わせる額縁枠体片10,10間のコーナー継合部の裏面に配設できるように、L字形をしており、その各脚片に、それぞれ1又は2のビス取付孔3a,3aを形成し、補強継具2と同様、額縁枠体片10と同じ材質で以て成形するか、金属にて形成する。 【0021】また、枠状に組み合わせて額縁枠体1を形成する各額縁枠体片10には、裏板係止片7を、かしめピン、ビス等の係止具8にて揺動可能に係着する。 【0022】額縁枠体1内には、図2に示すように、透明板4及び裏板5を挿入する。 【0023】この透明板4は、ガラス板のほか、額縁枠体1と同様、合成樹脂製の透明板、例えば、アクリル板を用い、額縁枠体1の段面13に係止される大きさに形成する。 【0024】また、裏板5は、透明板4と同じ大きさで、表面を梨地状等に加工することにより艶消しした有色又は無色の透明又は半透明の合成樹脂、例えば、アクリル樹脂を用いて成形した合成樹脂製の裏板本体51と、この裏板本体51の片面側において裏板本体51の外周を囲むように配設し、接着剤により接着することにより一体とした枠体52とより構成する。そして、この裏板5の厚さは、額縁枠体1内に、透明板4、裏板5を挿入したとき、図2に示すように、裏板5の裏面が、各額縁枠体片10の裏面15と略同じ高さとなるように定め、これにより、裏板係止片7を揺動操作することにより、裏板5を係止できるようにする。 【0025】そして、デッサン、版画等のように薄い絵の場合には、図2(A)に示すように、裏板5を、裏板本体51が透明板4側を向くように配設し、透明板4と裏板5の裏板本体51との間に絵6を挟持するようにする。また、キャンバスのように厚い絵の場合には、図2(B)に示すように、裏板5を、裏板本体51が透明板4の反対側を向くように配設し、裏板5の枠体52で囲まれた内腔53内に絵6を配置するようにする。 【0026】ところで、この額縁は、外表面を梨地状等に加工することにより艶消しした有色又は無色の透明又は半透明の合成樹脂を用いて成形した額縁枠体片10を組み立てて構成することにより、内部が透けて見えるようになり、従来の木製や金属製の額縁にはない、多様で、軽快な意匠性を持たせることができる。 【0027】さらに、この額縁は、透明又は半透明の合成樹脂を用いて成形した額縁枠体片10の空洞1R内に、電球、発光ダイオード、冷陰極管等の照明器具9を配設することができ、これにより、別途照明器具を配設することなく、額縁及び絵6を周囲より浮き上がらせるようにして照明することができる。 【0028】また、額縁枠体片10の空洞1R内に、種々のデザインや着色を施した装飾物や反射板等を挿入することにより、額縁枠体1に、より多様な意匠性を持たせることができる。 【0029】 【発明の効果】本発明の額縁によれば、裏板を、裏板本体と、裏板本体の片面側において裏板本体の外周を囲むように配設した枠体とで構成し、絵の厚さに応じて反転使用するようにしているので、デッサン、版画等のように薄い絵やキャンバスのように厚い絵を、裏板を交換することなく、同じ額縁を用いて展示することができ、額縁の汎用性を高めることができる。 【0030】また、額縁枠体を、透明又は半透明の合成樹脂製の額縁枠体片で構成することにより、額縁枠体の内部が透けて見えるようになり、従来の木製や金属製の額縁にはない、多様で、軽快な意匠性を持たせることができる。 【0031】また、裏板を、額縁枠体片の空洞内に、電球等の照明器具を配設することにより、別途照明器具を配設することなく、照明することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000117629 【氏名又は名称】安田精工株式会社
|
| 【出願日】 |
平成12年3月21日(2000.3.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100102211 【弁理士】 【氏名又は名称】森 治 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2001−258703(P2001−258703A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月25日(2001.9.25) |
| 【出願番号】 |
特願2000−77460(P2000−77460) |
|