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【発明の名称】 温度制御装置
【発明者】 【氏名】椎野 重樹

【要約】 【課題】マッサージ機能を付加すべく、布団本体に振動ブロックを設けても、これを設けない場合に比較して、本体とコントローラとを接続する電線の本数が増えない。

【解決手段】温熱布団として用いるときには、布団本体に内蔵された温度センサー12,13からの温度情報がコントローラの検出回路23,24伝送され、これにより前記情報に応じてヒーター10,11に供給する電源電流が制御され、ヒーター10,11により暖められた部位の温度が設定された温度に保たれる。温度センサー13と並列にリレー20を接続し、この温度センサー13からの温度情報をコントローラの検出回路24に供給する電線にコントローラから電源電流を供給することにより、リレー20は付勢され、その接点18,19が閉じ、該接点を介して前記の電源電流が振動ブロック14に供給される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本体に内蔵された電熱体への電源電流を、この本体に内蔵された温度センサーにより検知された温度情報に応じて制御し、電熱体によって暖められた前記本体における部位の温度が設定された温度になるようにする温度制御装置であって、温度を前記のように設定するコントローラを備え、該コントローラと前記本体とは前記電熱体へ制御された電源電流を供給する第1の電線と、前記の検知された温度情報をコントローラに伝送する第2の電線とで電気的に接続されたものにおいて、前記本体には新たな機能を果たす被電源電流供給部を設け、前記温度センサーと並列にリレーを接続し、該リレーは励磁電流が供給れさたときに閉成される接点を有し、前記コントローラから前記第2の電線を介して電源電流が供給されると、前記リレーの前記接点が閉成され、この閉成された接点を介して前記第2の電線を介した電源電流が前記被電源電流供給部に供給されるようにしたことを特徴とする温度制御装置。
【請求項2】 少なくとも2個の前記した電熱体が内蔵され、前記本体における夫々の電熱体によって暖められた部位の温度を検知する各別の前記した温度センサーを備え、これらの温度センサーにより検知された夫々の温度情報に応じて前記電源電流を制御し、暖められた前記部位の温度が夫々設定された各別の温度になるようにする温度制御装置であって、前記コントローラと前記本体とは前記電熱体へ制御された電源電流を夫々供給する各別の第1の電線と、前記の検知された各別の温度情報を夫々前記コントローラに伝送する各別の第2の電線で電気的に接続され、前記温度センサーのうち特定された1個の温度センサーと並列に前記リレーを接続し、該リレーは励磁電流が供給れさたときに閉成される2個の接点を有し、前記コントローラから前記第2の電線を介して電源電流が供給されたときには、前記リレーの前記した2個の接点が閉成され、このれらの閉成された接点を介して前記第2の電線のうち前記特定された温度センサーの温度情報を伝送すべく特定された電線を介した電源電流が前記被電源電流供給部に供給されるようにしたことを特徴とする請求項1記載の温度制御装置。
【請求項3】 前記2個の接点のうち第1の接点は、その閉成により前記特定された電線を介した電源の一側が前記被電源電流供給部に、また前記2個の接点のうち第2の接点は、その閉成により前記被電源供給部が前記第2の電線のうち前記特定の電線を除く他の電線を介して電源の他側へ夫々接続されるようにしたことを特徴とする請求項2記載の温度制御装置。
【請求項4】 前記被電源電流供給部は、マッサージ用振動ブロックにより構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の温度制御装置。
【請求項5】 前記本体は布団本体であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の温度制御装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、温熱ヒーター等の電熱体を用いた布団本体等の本体と制御用のコントローラとを電気的に接続するケーブル等の電線の本数を少なくした温度制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ヒーターを有する温熱布団においては、該布団の前記ヒーターによって暖められる部位の温度を温度センサーによって検知し、この検知された温度情報をコントローラに送り、この温度情報に応じて前記ヒーターに供給される電流を制御して前記部位の温度を、コントローラで設定された温度に保つようにしている。因みに、温度センサーとしては線状の感熱線を用いることが多い。また、布団の上側と下側とを別々に温度制御するものも知られていて、この場合には夫々に各別のヒーターと感熱線を備えている。
【0003】さて、このような布団において、マッサージ効果をも得られるように、布団本体の中に、振動発生用のモーター等を有する振動ブロックを設けることも考えられる。そして、この振動ブロックに供給される電源電流を前記コントローラから供給するようにすると、布団本体とコントローラとを接続する電線の数は、前記ヒーター用の電源電流供給用と、温度センサーの温度情報伝送用と、振動ブロックへの電源電流供給用との3系統、6本必要となり、これらのコモン側を共通にしても4本必要となる。そして、前記のように上側と下側とを別々に温度制御する場合には、5系統で、コモン側を共通にしても、6本の電線が必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、温熱布団にマッサージ機能を付加しようとすると、布団本体とコントローラとを接続するケーブル等の電線の本数が比較的多くなる。この発明は、上記に鑑み、マッサージ機能等のように、温熱とは異なる他の機能を付加すべく、布団本体等の本体に他の被電源電流供給部を設けても、これを設けない場合に比較して、本体とコントローラとを接続する電線の本数が増えないようにした温度制御装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、前記した目的を達成するための、この発明の温度制御装置は、本体に内蔵された電熱体への電源電流を、この本体に内蔵された温度センサーにより検知された温度情報に応じて制御し、電熱体によって暖められた前記本体における部位の温度が設定された温度になるようにするものであって、温度を前記のように設定するコントローラを備え、該コントローラと前記本体とは前記電熱体へ制御された電源電流を供給する第1の電線と、前記の検知された温度情報をコントローラに伝送する第2の電線とで電気的に接続された温度制御装置において、【0006】前記本体には新たな機能を果たす被電源電流供給部を設け、前記温度センサーと並列にリレーを接続し、該リレーは励磁電流が供給れさたときに閉成される接点を有し、前記コントローラから前記第2の電線を介して電源電流が供給されたときには、前記リレーの前記接点が閉成され、この閉成された接点を介して前記第2の電線を介した電源電流が前記被電源電流供給部に供給されるようにしたことを特徴とするものである。
【0007】また、少なくとも2個の前記した電熱体が内蔵され、前記本体における夫々の電熱体によって暖められた部位の温度を検知する各別の前記した温度センサーを備え、これらの温度センサーにより検知された夫々の温度情報に応じて前記電源電流を制御し、暖められた前記部位の温度が夫々設定された各別の温度になるようにするものであって、【0008】前記コントローラと前記本体とは前記電熱体へ制御された電源電流を夫々供給する各別の第1の電線と、前記の検知された各別の温度情報を夫々前記コントローラに伝送する各別の第2の電線で電気的に接続され、前記温度センサーのうち特定された1個の温度センサーと並列に前記リレーを接続し、該リレーは励磁電流が供給れさたときに閉成される2個の接点を有し、前記コントローラから前記第2の電線を介して電源電流が供給されたときには、前記リレーの前記した2個の接点が閉成され、このれらの閉成された接点を介して前記第2の電線のうち前記特定された温度センサーの温度情報を伝送すべく特定された電線を介した電源電流が前記被電源電流供給部に供給されるようにしてもよい。
【0009】そして、前記2個の接点のうち第1の接点は、その閉成により前記特定された電線を介した電源の一側が前記被電源電流供給部に、また前記2個の接点のうち第2の接点は、その閉成により前記被電源供給部が前記第2の電線のうち前記特定の電線を除く他の電線を介して電源の他側へ夫々接続されるようにしてもよい。
【0010】前記被電源電流供給部は、マッサージ用振動ブロックにより構成されていてもよいし、前記本体は布団本体であってもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を図について説明する。図1において、符号1は布団本体であり、温熱作用とマッサージ機能とを有するものである。2はコントローラであって、前記の布団本体1を制御するものである。3は布団本体1とコントローラとを電気的に接続するケーブルであり、複数の電線を束ねたものである。前記コントローラ2には、電源コード4が接続され、電源スイッチ5、各種表示6、強弱切換スイッチ7の他、モード切換スイッチ8等が搭載されている。
【0012】図2において、符号10,11は、電熱体としてのヒーターであり、ヒーター10によって布団本体1の上半分を、ヒーター11によって布団本体1の下半分を暖めるものである。12,13は感熱線によって構成された温度センサーであり、センサー12により前記ヒーター10により暖められた布団本体1における部位、即ち布団本体1の上半分の温度を、またセンサー13により前記ヒーター11によって暖められた部位、即ち布団本体1の下半分の温度を検知する。
【0013】14はマッサージ用の振動ブロックであり、これも布団本体1に搭載されている。この振動ブロック14は周知のものであり、図示していないモータを備え、該モータの軸の偏心位置に錘を取り付け、このモータの回転により芯ぶれを生じせしめ、以て振動を発生させるようにしたものである。
【0014】図3は、前記コントローラ2を拡大して示すものである。図4は、前記ケーブル3を介した前記コントローラ2と、前記した布団本体1における前記ヒーター10,11、温度センサー12,13及び振動ブロック14との接続関係を示すものであり、黒丸を付した線は前記ケーブル3内の電線を、また前記黒丸を結ぶ鎖線の内側は前記布団本体1に内蔵された部材を示し、前記鎖線の外側はコントローラ2内の部材を示す。この図において、符号15,16,25,26はコントローラ2に搭載された図示していないリレーの接点であり、該リレーは前記モード切換スイッチ8の操作によって付勢・消勢される。符号20はリレーであり、順方向のダイオード21,22を介して前記ヒーター13に並列に接続されている。このリレー20は接点18,19を有する。
【0015】符号23,24は検出回路であり、前記温度センサー12,13の抵抗値を検出し、これにより温度情報を得、該情報に応じて前記ヒーター10,11に供給する電源電流を制御する。これによって、ヒーター10,11により暖められた部位の温度が前記コントローラ2により設定された温度に保たれる。
【0016】このように、布団本体1の温度を保持する状態では、前記接点16,25は開放、接点26は閉成され、接点15は図示の状態に切換わっている。前記振動ブロック14に電源電流を供給すべく、前記コントローラ2のモード切換スイッチ8を操作すると、前記接点16,25が閉成、接点26が開放され、接点15が図示とは異なる状態に切換わる。これにより、コントローラ2の電源端子12V+から、12V−へ、閉成された接点16,25及びダイオード17,21,22を介して前記したリレー20の励磁電流が流れ、該リレーが付勢される。この付勢により、前記接点18,19は閉成され、この閉成された接点18,19、前記接点15,16及びダイオード17を介して前記電源端子12V+から12V−へ、振動ブロック14への電源電流が流れ、該振動ブロック14が動作して振動し、マッサージ機能を生ずる。
【0017】上記した実施の形態では、布団本体1とコントローラ2とは前記黒丸を付した5本の電線で接続されている。そして、該5本の電線は、コントローラ2からヒーター10,11に電源電流を供給する第1の電線(2本)と、温度センサー12,13からの温度情報をコントローラ2の検出回路23,24へ伝える第2の電線(2本)と、これらの電線のコモン側(1本)とであり、第2の電線は振動ブロック14への電源電流供給用としても用いるので、該振動ブロック14を設けたことによる電線の増加はない。
【0018】上記実施の形態では、接点15を介して振動ブロック14を電源端子12V−に接続するようにした。これにより、振動ブロック14のマイナス側が、ヒーター10,11に供給される商用電源とは隔離され、安全性が高まる。因みに、前記振動ブロック14のマイナス側を前記コモン側の電線に接続すれば、コントローラ2の商用電源に一端子側が接続されているヒーター10,11を介して振動ブロック14のマイナス側が商用電源に接続されることになり、前記した安全性はある程度低下する。但し、振動ブロック14のマイナス側を前記コモン側の電線に接続すると、リレー20の接点は1個でよくなり、また夫々単一のヒーター及び温度センサーを用いた温熱布団にも適用できる。
【0019】また、上記実施の形態で用いた2個の開閉接点25,26を単一の切換接点に置き換えることもできる。尚、上記実施の形態では、リレー20に励磁電流として供給される電流が温度センサー13にも流れることになるが、該温度センサーの抵抗値は通常数十キロオームと、比較的高く、電源電圧が12V程度であれば、温度センサー13に流れる電流を無視することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は布団本体1等の本体に内蔵された温度センサー13と並列にリレー20を接続し、この温度センサー13からの温度情報をコントローラ2に供給する第2の電線にコントローラ2から電源電流を供給することにより、前記リレー20は付勢され、これにより該リレーの接点18,19が閉じ、該接点を介して前記の電源電流が振動ブロック14等の被電源電流供給部に供給される。従って、新たに前記した被電源電流供給部を設けても、本体1とコントローラ2とを電気的に接続する電線の本数を増加させる必要がない。
【出願人】 【識別番号】000000022
【氏名又は名称】赤井電機株式会社
【出願日】 平成11年8月19日(1999.8.19)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−54455(P2001−54455A)
【公開日】 平成13年2月27日(2001.2.27)
【出願番号】 特願平11−232278