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【発明の名称】 商品陳列ユニット
【発明者】 【氏名】大澤 真一

【要約】 【課題】在庫管理が容易で、飲料ボトル等の重量商品の陳列姿勢を確実に確保でき、且つ、商品仕切り板の掛け違いを防止できる商品陳列ユニットを提供すること。

【解決手段】縦に長い金属製板材の両端部を直角に屈曲させた両端部に前方係合部21、後方係合部を有する商品仕切り板2と、商品53を前方にスライドさせるローラ枠配設枠体11と、商品仕切り板2の前方係合部21が着脱可能に係合する係合穴14を横方向に多数形成した前方係合穴部13と、商品仕切り板2の後方係合部22が着脱可能に係合する係合穴13を横方向に多数形成した後方係合穴部15と、を有する前方に向かって下り傾斜する状態に設置される商品陳列ユニットであって、前記前方係合穴部13及び前記後方係合穴部15に形成された係合穴の位置又は形状を商品仕切り板の掛け違えのないように設けた商品陳列ユニット10。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 縦に長い金属製板材の両端部を直角に屈曲させた両端部に前方係合部、後方係合部を有する商品仕切り板と、商品を前方にスライドさせる底面部と、前記商品仕切り板の前方係合部が着脱可能に係合する係合穴を横方向に多数形成した前方係合穴部と、前記商品仕切り板の後方係合部が着脱可能に係合する係合穴を横方向に多数形成した後方係合穴部と、を有する前方に向かって下り傾斜する状態に設置される商品陳列ユニットであって、前記前方係合穴部及び前記後方係合穴部に形成された係合穴の位置又は形状を商品仕切り板の掛け違えのないように設けたことを特徴とする商品陳列ユニット。
【請求項2】 前記商品を前方にスライドさせる底面部が、商品を前方にスライドさせるように回動可能に架設された多数個のローラを配設したローラ配設枠体であることを特徴とする請求項1記載の商品陳列ユニット。
【請求項3】 前記前方係合穴部及び前記後方係合穴部に形成された係合穴の位置が、隣接する両側の係合穴の位置と左右同列にないことを特徴とする請求項1又は2記載の商品陳列ユニット。
【請求項4】 前記前方係合穴部及び前記後方係合穴部に形成された係合穴の形状が、丸穴以外の形状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の商品陳列ユニット。
【請求項5】 更に、前端部に商品前方倒れ防止板を着脱可能に支持する係合溝を有する請求項1〜4のいずれか1項記載の商品陳列ユニット。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、店内の棚に載置して使用する陳列商品の前出しが可能な商品陳列ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スーパー、ドラッグストアー等の量販店においては、図3に示す商品陳列ケース50に多種類の商品を個々の陳列棚へ豊富に陳列しており、商品は手前の方から売れていくため必然的に前の部分が空くことになり、従って奥にある商品を手前に出す所謂前出作業が必要となる。このため、種々の自動又は半自動の前出し機能を備えた商品陳列棚又は商品陳列具が多数提案されている。例えば、商品収納ケースの底側に前方に向かって下り傾斜する状態に架設された多数の回転ローラを有する陳列商品取り出しユニット51がある(特開平8−24091号公報)。
【0003】しかしながら、前記陳列商品取り出しユニット51は、商品の仕切り機能を持つ両側板52a、52bが固定して対設されているため、この両側板で形成される幅寸法に見合う大きさの商品53を陳列できるものの、その幅寸法より大きい商品の陳列は、それに見合う別途のユニットが必要である。このため、多種類の陳列商品取り出しユニットを取り揃える必要があり、在庫管理等が煩雑であるという問題がある。また、商品の仕切幅の調節を自在とするため、着脱可能な商品仕切り板を設けた陳列棚もあるが、飲料ボトル等の重量商品の横滑りを確実に防止できない、また、商品仕切り板の掛け違いを生じ見栄えが悪い等の問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的は、在庫管理が容易で、飲料ボトル等の重量商品の陳列姿勢を確実に確保でき、且つ、商品仕切り板の掛け違いを防止できる商品陳列ユニットを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本発明者は鋭意検討を行った結果、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明の請求項1は、縦に長い金属製板材の両端部を直角に屈曲させた両端部に前方係合部、後方係合部を有する商品仕切り板と、商品を前方にスライドさせる底面部と、前記商品仕切り板の前方係合部が着脱可能に係合する係合穴を横方向に多数形成した前方係合穴部と、前記商品仕切り板の後方係合部が着脱可能に係合する係合穴を横方向に多数形成した後方係合穴部と、を有する前方に向かって下り傾斜する状態に設置される商品陳列ユニットであって、前記前方係合穴部及び前記後方係合穴部に形成された係合穴の位置又は形状を商品仕切り板の掛け違えのないように設けたことを特徴とする商品陳列ユニットを提供するものである。かかる構成を採ることにより、1個又は複数個の前記商品陳列ユニットを組合わせて、前方に向かって下り傾斜する状態に並べ、次いで、複数個の商品仕切り板の係合部を前方及び後方係合穴部の対応する係合穴に係合させて陳列商品の種類と量に応じた商品陳列区画を設ける。これにより、飲料ボトル等の重量商品の陳列姿勢を確実に確保でき、且つ、商品仕切り板の掛け違いを防止できる。また、当該商品陳列ユニットはどの様な形態の商品に対しても適用できるため在庫管理が容易である。
【0006】また、本発明の請求項2は、請求項1記載の商品陳列ユニットにおいて、前記商品を前方にスライドさせる底面部が、商品を前方にスライドさせるように回動可能に架設された多数個のローラを配設したローラ配設枠体であることを特徴とする。かかる構成を採ることにより、請求項1記載の発明と同様の効果を奏する他、商品の前出しをスムーズに行うことができる。
【0007】また、本発明の請求項3は、請求項1記載の商品陳列ユニットにおいて、前記前方係合穴部及び前記後方係合穴部に形成された係合穴の位置が、隣接する両側の係合穴の位置と左右同列にないことを特徴とするものである。かかる構成を採ることにより、前記請求項1記載の発明と同様の効果を奏する他、簡単な方法により、商品仕切り板の掛け違いを防止できる。
【0008】また、本発明の請求項4は、請求項1記載の商品陳列ユニットにおいて、前記前方係合穴部及び前記後方係合穴部に形成された係合穴の形状が、丸穴以外の形状であることを特徴とする。かかる構成を採ることにより、前記請求項1記載の発明と同様の効果を奏する他、簡単な方法により、商品仕切り板の掛け違いを防止できる。
【0009】また、本発明の請求項5は、請求項1記載の商品陳列ユニットにおいて、更に、前端部に商品前方倒れ防止板を着脱可能に支持する係合溝を有することを特徴とする。かかる構成を採ることにより、前記請求項1記載の発明と同様の効果を奏する他、陳列商品の大きさ、重量等に応じた商品前方倒れ防止板を取りつけることができ、商品の転落を確実に防止できると共に、安全で見栄えのよい商品陳列棚とすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態における商品陳列ユニットを図1及び図2を参照して説明する。図1は商品陳列ユニットの使用状態を示す斜視図であり、図2は図1の商品陳列ユニットの各構成部を分解した斜視図である。
【0011】商品陳列ユニット10は商品陳列ユニット本体1と、商品仕切り板2と、商品前方倒れ防止板3とから構成される。商品陳列ユニット本体1は中央部が3つの区画に仕切られた浅い箱状枠体部19と、前方係合穴部13と、後方係合穴部15と、前方係合穴部13の前方端とで係合溝16を形成する商品前方倒れ防止板支持部17とから構成され、全体は樹脂製の略四角状である。中央部の浅い箱状枠体部19の区画には、商品53を前方にスライドさせるように回動可能に架設された多数個のローラ111を配設した3個のローラ配設枠体11をそれぞれ嵌め込む。ローラ配設枠体11は5列のローラ配設部を有する浅い箱状物である。また、中心に軸通穴を有するローラ111は、ローラ配設枠体11の両側壁板114及びローラ案内壁板12に形成された軸穴113に軸支される軸112に回動可能に取り付けられる。この時、各々のローラ111の頂部がローラ案内壁板12及び商品安定補助板18の頂部より約0.3mm程度上方に出る程度に取り付けられる。
【0012】このローラ案内壁板12は商品が安定にスライドする安定補正板の機能も有するものである。従って、ローラ案内壁板12及び商品安定補助板18の好ましい断面形状は、図2で示されるような四角形よりも、三角形、台形等の商品の底部との当接部分が少ない形状のもののほうが、摩擦抵抗を低くでき、商品の底部形状が歪なものであっても円滑なスライドを行わせることができるため好ましい。
【0013】前方係合穴部13には、横方向に多数の係合穴14が1列毎に3列形成され、穴の位置が、隣接する両側の穴の位置と左右同列にないジグザグ模様に形成されている。係合穴14の穴形状は商品仕切り板2の前方係合部21の断面形状よりやや大きめの矩形状である。また、後方係合穴部15には、前方係合穴部13の係合穴と同様の形状の係合穴が形成され、前方係合部13の係合穴14aと、後方係合穴部15の係合穴14b間の長さ寸法は商品仕切り板2の前方係合部21と後方係合部22間の長さに等しい。
【0014】商品仕切り板2は縦に長い金属製板材の両端部を直角に屈曲させた両端部に前方係合部21、後方係合部22を有する仕切り板本体部23と、前方係合部21、後方係合部22にそれぞれ一端を接合する補強材24とから形成される。商品前方倒れ防止板3は、透明な横長のアクリル樹脂製板材であり、係合溝16と支持部17により、着脱可能に支持される。
【0015】上記の如く構成された商品陳列ユニット10を使用する方法を次に示す。商品陳列ユニット本体1に、商品53を前方にスライドさせるように回動可能に架設された多数個のローラ111を配設した3個のローラ配設枠体11をそれぞれ嵌め込む。次に、図では省略する商品陳列棚の横幅に見合うだけの1個又は複数個の商品陳列ユニット10を、前方に向かって下り傾斜する状態に並べる。該前方に向かって下り傾斜する状態に並べる方法としては、特に制限されず、例えば、前方に向かって下り傾斜する陳列棚に載置する方法、後方裏面に厚さ数cmの板材を張り付け所謂下駄を履かせる方法等が挙げられる。次いで、複数個の商品仕切り板2の係合部21、22を前方係合穴部13及び後方係合穴部15の対応する係合穴14、14にそれぞれ係合させることにより、陳列商品の種類と量に応じた商品陳列区画を設ける。次に、商品前方倒れ防止板3を係合溝16に係合させ、商品53をローラ上に並べれてセッティングを終了する。そして、陳列されている最前列の商品53が取り出されると、後続の商品53が陳列姿勢を保ったまま、順次前方へスライドすることになる。
【0016】これにより、飲料ボトル等の重量商品の陳列姿勢が確保でき、且つ、商品仕切り板の掛け違いを防止できる。また、当該商品陳列ユニット10はどの様な形態の商品に対しても適用できるため在庫管理が容易である。また、商品前方倒れ防止板3は着脱可能であるため、任意の高さのものを用意することにより、商品の高さと重量に適したストッパーを交換使用でき、商品の転落を防止すると共に安全且つ確実な陳列ができる。
【0017】本発明の商品陳列ユニットが使用される陳列棚としては、特に制限されないが、例えば、図3に示すような商品陳列ケース50の陳列棚及びスーパー並びにドラッグストア等のゴンドラ等が挙げられる。
【0018】また、本発明の商品陳列ユニットは上記実施の形態に制限されず、商品を前方にスライドさせる底面部としては、上記ローラ群の他、例えば、摩擦係数の低い樹脂マット類及び前後方向に山部、谷部からなる波形が連続する波板材等を使用するもの等が挙げられる。また、商品仕切り板としては、前方係合部及び後方係合部を有するものであれば特に制限されず、上記板材の他、例えば、線材で形成したもの等が挙げられる。また、係合穴の形状としては、丸穴以外のものであればよく、上記矩形状の他、例えば、三角形以上の多角形状、星型形状等の特殊形状が挙げられる。また、係合穴の位置としては、上記複数列としたジグザグ模様以外に、単列として係合穴を上記四角形以上の多角形状、星型形状等の特殊形状にしてもよい。これによっても、掛け違いを防止できる。丸穴は隣接する係合穴に誤って係合する場合があり、掛け違いを生じる恐れがあり好ましくない。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、1個又は複数個の前記商品陳列ユニットを組合せ、前方に向かって下り傾斜する状態に並べ、次いで、複数個の商品仕切り板の係合部を前方係合穴部及び後方係合穴部の対応する係合穴にそれぞれ係合させることにより、陳列商品の種類と量に応じた商品陳列区画を設ける。これにより、飲料ボトル等の重量商品の陳列姿勢を確保でき、且つ、商品仕切り板の掛け違いを防止できる。また、当該商品陳列ユニットはどの様な形態の商品に対しても適用できるため在庫管理が容易である。
【出願人】 【識別番号】394016874
【氏名又は名称】河淳株式会社
【出願日】 平成9年11月26日(1997.11.26)
【代理人】 【識別番号】100098682
【弁理士】
【氏名又は名称】赤塚 賢次 (外1名)
【公開番号】 特開2001−78860(P2001−78860A)
【公開日】 平成13年3月27日(2001.3.27)
【出願番号】 特願2000−261622(P2000−261622)