| 【発明の名称】 |
車両用空調シート装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 嘉秀
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| 【要約】 |
【課題】シートクッションに設けた送風通路の開口を床面に配設した空気ダクトに蛇腹で接続する必要をなくして、シート装置の車両への組付けを極めて容易にした車両用空調シート装置を提供する。
【解決手段】シート装置を構成するシートクッション及びシートバックの少なくとも一方のシートパッドに裏面から表面に貫通する送風孔を設け、該送風孔内にシートパッドの裏面側から表面側に空気を送る送風装置を設け、前記送風孔と連通し車両の床面近傍で下方に開口する空気通路をシートパッドの裏面に設け、該空気通路に接続され床面に向かって開口する空気ガイドを前記空気通路の開口部に設け、車両の空調装置に連通されて床面に配設された空気ダクトに前記空気ガイドに向かって開口する吹出し口を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シート装置を構成するシートクッション及びシートバックの少なくとも一方のシートパッドに裏面から表面に貫通する送風孔を設け、該送風孔内にシートパッドの裏面側から表面側に空気を送る送風装置を設け、前記送風孔と連通し車両の床面近傍で開口する空気通路をシートパッドの裏面に設け、該空気通路に接続され床面近傍で開口する空気ガイドを前記空気通路の開口部に設け、車両の空調装置に連通されて床面に配設された空気ダクトに前記空気ガイドに向かって開口する吹出し口を設けたことを特徴とする車両用空調シート装置。 【請求項2】 シート装置のシートバックのシートパッドに裏面から表面に貫通する送風孔を設け、該送風孔内にシートパッドの裏面側から表面側に空気を送る送風装置を設け、前記送風孔と連通し車両の床面近傍で開口する空気通路をシートパッドの裏面に設け、該空気通路に接続され床面近傍で開口する空気ガイドを前記空気通路の開口部に設け、車両の空調装置に連通されて床面に配設された空気ダクトに前記空気ガイドに向かって開口する吹出し口を設け、前記空気通路の前記開口部近傍に前記吹出し口から吹出された空調空気を前記空気ガイドを介して前記空気通路内に送る補助送風装置を設けたことを特徴とする車両用空調シート装置。 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の車両用空調シート装置において、前記空気ガイドの開口がシート装置の前後位置調整移動量に応じて車両前後方向に拡張していることを特徴とする車両用空調シート装置。 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の車両用空調シート装置において、前記空気ガイドの開口が前記空気ダクトの吹出し口と当接しシート装置の前後位置調整移動に連動して変位するように前記空気ガイドが変形自在であることを特徴とする車両用空調シート装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、シート装置のシートクッション又はシートバックの裏面から表面に空調された空気を送る車両用空調シート装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】シート装置を構成するシートクッション及びシートバックに空調空気を供給する車両用空調シート装置は、例えば特開昭11−268517号公報に記載されているように、シートクッション及びシートバックのシートパッドに該シートパッド表面に開口する多数の送風出口を有する送風通路を設け、該送風通路をシートクッション下方において車両の床面に向かって開口し、該送風通路の開口を車両の空調装置に連通されて床面に配設された空気ダクトに蛇腹を介して接続している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の車両用空調シート装置では、シートクッション及びシートバックのシートパッド内に送風通路を設け、シートクッションに設けた送風通路の開口を床面に配設した空気ダクトに蛇腹で接続するので、シート装置の車両への組付けが面倒で時間と労力を要し、またシートパッド内に送風通路を設け、シートクッションとシートバックとの間で送風通路を接続しなければならないので、シートパッドの構造が複雑になるという問題があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、シート装置を構成するシートクッション及びシートバックの少なくとも一方のシートパッドに裏面から表面に貫通する送風孔を設け、該送風孔内にシートパッドの裏面側から表面側に空気を送る送風装置を設け、前記送風孔と連通し車両の床面近傍で開口する空気通路をシートパッドの裏面に設け、該空気通路に接続され床面近傍で開口する空気ガイドを前記空気通路の開口部に設け、車両の空調装置に連通されて床面に配設された空気ダクトに前記空気ガイドに向かって開口する吹出し口を設けたことである。 【0005】請求項2に係る発明の構成上の特徴は、シート装置のシートバックのシートパッドに裏面から表面に貫通する送風孔を設け、該送風孔内にシートパッドの裏面側から表面側に空気を送る送風装置を設け、前記送風孔と連通し車両の床面近傍で開口する空気通路をシートパッドの裏面に設け、該空気通路に接続され床面近傍で開口する空気ガイドを前記空気通路の開口部に設け、車両の空調装置に連通されて床面に配設された空気ダクトに前記空気ガイドに向かって開口する吹出し口を設け、前記空気通路の前記開口部近傍に前記吹出し口から吹出された空調空気を前記空気ガイドを介して前記空気通路内に送る補助送風装置を設けたことである。 【0006】請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1又は請求項2に記載の車両用空調シート装置において、前記空気ガイドの開口がシート装置の前後位置調整移動量に応じて車両前後方向に拡張していることである。 【0007】請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項1又は請求項2に記載の車両用空調シート装置において、前記空気ガイドの開口が前記空気ダクトの吹出し口と当接しシート装置の前後位置調整移動に連動して変位するように前記空気ガイドが変形自在であることである。 【0008】 【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項1に係る発明においては、シート装置のシートパッドに送風装置を備えた送風孔を設け、該送風孔と連通し車両の床面近傍で開口する空気通路をシートパッドの裏面に設け、該空気通路に接続され床面近傍で開口する空気ガイドを前記空気通路の開口部に設け、車両の空調装置に連通されて床面に配設された空気ダクトに前記空気ガイドに向かって開口する吹出し口を設け、前記吹出し口から吹出される空調空気を空気ガイド、空気通路、送風装置を介してシートクッション又はシートバックの表面に供給するようにしたので、シート装置の車両への組付けが極めて容易となり、またシートパッド等の構造を簡単にすることができる。 【0009】上記のように構成した請求項2に係る発明においては、シート装置のシートバックのシートパッドに送風孔を設け、該送風孔内に送風装置を設け、該送風孔と連通し車両の床面近傍で開口する空気通路をシートパッドの裏面に設け、該空気通路に接続され床面近傍で開口する空気ガイドを前記空気通路の開口部に設け、車両の空調装置に連通されて床面に配設された空気ダクトに前記空気ガイドに向かって開口する吹出し口を設け、前記空気通路の前記開口部近傍に前記吹出し口から吹出された空調空気を前記空気ガイドを介して前記空気通路内に送る補助送風装置を設け、前記吹出し口から吹出される空調空気を空気ガイド、補助送風装置、空気通路、送風装置を介してシートバックの表面に供給するようにしたので、請求項1に記載の発明の効果に加え、空気ダクトの吹出し口から離れている送風装置を助けて補助送風装置が吹出し口から吹出される空調空気を空気通路内に効率的に送風し、十分な量の空調空気をシートバックの表面に供給することができる。 【0010】上記のように構成した請求項3に係る発明においては、空気ガイドの開口をシート装置の前後位置調整移動量に応じて車両前後方向に拡張したので、シート装置が前後位置調整のために移動されても、空気ダクトの吹出し口から吹出された空調空気を空気ガイドに送ることができる。 【0011】上記のように構成した請求項4に係る発明においては、空気ガイドの開口が空気ダクトの吹出し口と当接しシート装置の前後位置調整移動に連動して変位するように前記空気ガイドを変形自在としたので、シート装置が前後位置調整のために移動されても、空気ダクトの吹出し口から吹出された空調空気を空気ガイドを介して空気通路に送ることができる。 【0012】 【実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、10はシート装置で、シートクッション11及びシートバック12から構成されている。シートクッション11の両側下面にはアッパレール13が夫々固定され、アッパレール13は車両の床面14にブラケット15を介して固定されたロアレール16上に摺動可能に支承されている。これによりシート装置10は車両の前後方向に位置調整のために移動可能となっている。17は車両の空調装置18に連通された空気ダクトで、シートクッション11の下方で床面14上に配設されている。 【0013】図2において、20,21は、シートクッション11、シートバック12のシートパッドで、フレーム19,22及びフレーム19,22に張架された弾性ワイヤ23,24上に取付けられている。シートパッド20,21には、裏面から表面に貫通する送風孔25,26が設けられ、表面には送風孔25,26に連通する複数の溝27,28が設けられている。溝27,28内には、当業者間で立体織物、或いは3次元織物と呼ばれている通気性を維持できる立体メッシュ編物29,30が充填されている。溝27,28内に立体メッシュ編物29,30を充填することにより、溝27,28に着座者の圧力が作用しても立体メッシュ編物29,30により溝27,28の通気作用を維持することができる。立体メッシュ編物29,30及びシートパッド20,21の表面を覆って立体メッシュ編物パッド31,32が設置され、この立体メッシュ編物パッド31,32の外側を通気性のよい表皮33,34が被覆している。立体メッシュ編物29,30は溝27,28の通気性を維持するためのものであるので、比較的剛性の高い、硬めのものであるが、立体メッシュ編物パッド31,32は通気性の他に着座者の座り心地を向上させるものであるので、柔らかめのものを使用する。 【0014】送風孔25,26内には、シートパッド20,21の裏面側から表面側に空気を送る送風装置35,36が設けられている。送風装置35,36は小型モータ37により回転駆動される送風ファン38をケース39に回転可能に支承したもので、このケース39を送風孔25,26内に入れて弾性ワイヤ23,24に固定している。シートクッション11のシートパッド20の裏面には、送風孔25と連通し車両の床面14近傍で下方に開口する空気通路40が設けられている。この空気通路40に接続され床面14に向かって開口する空気ガイド41が空気通路40の開口部42においてフレーム19に取付けられている。空気ガイド41に向かって開口する吹出し口43が車両の空調装置18に連通されて床面14に配設された空気ダクト17に設けられている。 【0015】シートバック12のシートパッド21の裏面には、シートパッドの裏面を覆うようにフレーム22に固定されたバックカバー45との間に空気通路46が設けられ、空気通路46は送風孔26に連通し車両の床面14近傍で下方に開口している。空気通路46に接続され床面14に向かって開口する空気ガイド47が空気通路46の開口部48においてフレーム22に取付けられている。この空気ガイド47に向かって開口する吹出し口49が空気ダクト17に設けられている。空気通路46内には吹出し口49から吹出された空調空気を空気ガイド47を介して空気通路46内に送る補助送風装置50が開口部48近傍においてフレーム22に取付けられている。図3に示すよううに、空気ガイド41,47の開口51,52は、シート装置10の前後位置調整のための移動量より若干長く車両前後方向に拡張している。 【0016】上記のように構成した実施形態において、シートクッション11の表面から空調空気を送出する場合、空調装置18から空気ダクト17へ送られる空調空気を吹出し口43から空気ダクト41の開口51内に噴出させる。送風装置の35のモータ37を起動して送風ファン38を回転駆動し、空調空気を空気ガイド41、空気通路40、送風孔25、溝27、立体メッシュ編物29、立体メッシュ編物パッド31及び表皮33を通ってシートクッション11の表面に供給する。シートバック12の表面から空調空気を送出する場合、空調空気を吹出し口49から空気ダクト47の開口52内に噴出させる。補助送風装置50のモータ37を起動して送風ファン38を回転駆動し、空調空気を空気ガイド47を介して空気通路46内に送る。送風装置36のモータ37も起動され送風ファン38が回転駆動されるので、空気通路46内に送られた空調空気は、送風孔26、溝28、立体メッシュ編物30、立体メッシュ編物パッド32及び表皮34を通ってシートバック12の表面に供給される。シート装置10が位置調整のための前後に移動されても、空気ガイド41,47の開口51,52は、シート装置10の前後位置調整量より若干長く車両前後方向に拡張しているので、吹出し口43,49から噴出される空調空気は空気ガイド41,47の開口51,52内に受入れられる。 【0017】上記実施形態においては、空気ガイド41,47の開口51,52をシート装置10の前後位置調整量より若干長く車両前後方向に拡張することにより、シート装置10が位置調整のための前後に移動されても、空気ガイド41,47の開口51,52の内側に向けて空調空気が吹出し口43,49から噴出されるようにしたが、図4に示すように、空気通路40,46の開口部42,48に設けられる空気ガイド55,56を、弾性変形可能なワイヤ57,58で形成した枠体を空気を通さないシート59,60で筒状に覆った変形自在な構成としてもよい。この場合、シート装置10を位置調整のために前後方向に移動すると、空気ガイド55,56の開口61,62が吹出し口43,49と当接してシート装置10の前後位置調整移動に連動して変位し、吹出し口43,49から噴出される空調空気は空気ガイド55,56の開口61,62内に受入れられる。 【0018】また、上記実施形態では、空気ガイド41,47の開口51,52を床面14に向かって下向きに開口させ、空気ダクト17に連通する吹出し口43,49を空気ガイド41,47に向かって上向きに開口させているが、空気ガイド41,47を床面14の近傍で水平方向に開口させ、空気ダクト17に連通する吹出し口43,49から空調空気を水平方向に空気ガイド41,47に向けて噴出させるようにしてもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000101639 【氏名又は名称】アラコ株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年5月22日(2000.5.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064724 【弁理士】 【氏名又は名称】長谷 照一 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−327362(P2001−327362A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月27日(2001.11.27) |
| 【出願番号】 |
特願2000−150063(P2000−150063) |
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