| 【発明の名称】 |
パッド材、寝装用パッド、こたつ敷パッドおよび枕カバー |
| 【発明者】 |
【氏名】餅月 征三郎
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| 【要約】 |
【課題】木炭担持シートが有する木炭の優れた機能を有効に発揮させ、外観性や接触感を改善し、木炭による汚れの発生を防止して、寝装品などに適したパッド材を提供する。
【解決手段】多数の貫通空間42を有するメッシュ表地40と、メッシュ表地40の背面に隣接して配置され、シート材料に木炭粉を担持させてなる木炭担持シート30と、木炭担持シート30の背面側に配置される裏地10と、 パッド材Pの平面形状を小区画に分割して線状に延び、メッシュ表地40から裏地10までを接合するキルティング部60とを備えることで、木炭担持シート30の機能を有効に発揮させながら、木炭担持シート30が直接に使用者の身体や衣服に接触することを防げる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】最表面に配置され、多数の貫通空間を有するメッシュ表地と、前記メッシュ表地の背面に隣接して配置され、シート材料に木炭粉を担持させてなる木炭担持シートと、前記木炭担持シートの背面側に配置される裏地と、パッド材の平面形状を小区画に分割して線状に延び、前記メッシュ表地から裏地までを接合するキルティング部とを備えるパッド材。 【請求項2】前記木炭担持シートと裏地との間に、中綿材をさらに備える請求項1に記載のパッド材。 【請求項3】前記メッシュ表地が、目付30〜350g/m2であり、前記貫通空間が内径0.5〜5mmである請求項1または2に記載のパッド材。 【請求項4】前記木炭担持シートが、木炭チップを炭化させ活性化してなる活性化木炭の粉体を、繊維材料を抄造してなるシート材に担持させてなるものである請求項1〜3の何れかに記載のパッド材。 【請求項5】請求項1〜4の何れかに記載のパッド材からなる寝装用パッド。 【請求項6】請求項1〜4の何れかに記載のパッド材からなるこたつ敷パッド。 【請求項7】請求項1〜4の何れかに記載のパッド材からなる枕カバー。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、パッド材、寝装用パッド、こたつ敷パッドおよび枕カバーに関し、詳しくは、寝装品や住宅用品、日用品などの材料となり、吸放湿性や脱臭性などの木炭が有する機能を利用して、使用者の健康増進や環境改善を果たすことができるパッド材と、このパッド材を用いた寝装用パッド、こたつ敷パッドおよび枕カバーを対象にしている。 【0002】 【従来の技術】木炭には、優れた吸放湿性があり、脱臭性や遠赤外線放射性、帯電防止性などの機能も有していることが確認されている。このような木炭の機能を利用して、ベッドのマットレスや布団の上に敷く寝装用パッドを製造することが提案されている。就寝時に発生する汗や臭いを効果的に吸収し、遠赤外線効果で身体を暖め、シーツなどが身体にまとわりつくことも防止できるとされている。木炭の塊や粉を直接に寝装用パッドに用いることは困難なので、通常は、木炭の粉を不織布や編織布あるいは紙などの繊維材料に担持させて、木炭担持シートを製造し、この木炭担持シートを寝装用パッドの一部に使用することが考えられる。 【0003】木炭担持シートの製造方法としては、木炭粉を合成樹脂などに練り込んでシート状に成形したり、木炭粉を配合した染料で編織布や編織布を製造する糸を染工処理したり、木炭粉を含有する塗剤をシート材料の表面に塗工したり、紙などの繊維材料を抄造する際の抄造液に木炭粉を分散させておいたりする方法が提案されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】木炭担持シートは、その表面が木炭に特有の黒色を呈するので、寝装品などの表面に木炭担持シートをそのまま配置することは、外観性の点で問題があった。また、真っ黒な木炭担持シートが身体や衣類に直接に触れることは、あまり良い印象を与えない。木炭担持シートは、軽く接触した程度であれば木炭粉が脱落することはないが、強く擦り付けたり、汗などの水分が存在する状態で強い圧力が加わると、木炭粉の脱落がわずかに生じる可能性があり、木炭担持シートが接触している身体や衣類などに木炭粉が付着して汚れる心配がある。 【0005】このような問題を解消するため、木炭担持シートの表面を、木炭を担持させていない通常の編織布や不織布で覆っておくことが提案されている。この布として通気性に優れた布を用いることも提案されている。しかし、木炭担持シートを布で覆ってしまうと、どうしても、木炭が有する各種機能が低下するという欠点がある。また、木炭担持シートの表面を覆う布が汗を吸ったままになると、身体が触れたときに不快な感触を与えてしまう。表面に身体の重みなどで圧力が加わると、木炭担持シートに吸収保持された水分の一部が表面の布に浸出してきて、身体に湿った感触を与えてしまう。さらに、木炭担持シートの表面が布で覆われていると、木炭担持シートに吸収された水分などが放出され難く、いつまでも湿った状態になるという欠点もある。木炭担持シート自体の放湿性は良くても、表面を覆う布が湿気の放出を阻害してしまうのである。 【0006】本発明の課題は、上記した従来技術の問題点を解消し、木炭担持シートが有する木炭の優れた機能を有効に発揮させ、外観性や接触感を改善し、木炭による汚れの発生を防止して、寝装品などに適した材料を提供することである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明にかかるパッド材は、最表面に配置され、多数の貫通空間を有するメッシュ表地と、メッシュ表地の背面に隣接して配置され、シート材料に木炭粉を担持させてなる木炭担持シートと、木炭担持シートの背面側に配置される裏地と、パッド材の平面形状を小区画に分割して線状に延び、前記メッシュ表地から裏地までを接合するキルティング部とを備える。 〔木炭担持シート〕木炭担持シートは、基材となるシート材に粉粒体状の木炭を担持させたものである。寝装品や衣料その他の日用品、住宅設備品などに利用されている通常の木炭担持シートが使用できる。 【0008】基材となるシート材は、合成樹脂のシートあるいはフィルム、不織布、編織布、紙などが用いられる。綿などの天然繊維からなる不織布や編織布は、洗濯が容易で取り扱い易い。木炭は、吸放湿性など目的とする機能に優れたものであれば、各種の木質材料を炭化させたものが用いられる。木炭の機能として、吸放湿性、遠赤外線放射性、脱臭性、ガス吸着性、帯電防止性、イオン交換性、電磁波吸収性などが挙げられる。木炭は、使用する木材の材質および炭化処理の処理条件によって、前記した機能に違いが生じる。好ましい木炭の具体例として、備長炭や竹炭が挙げられる。 【0009】さらに、好ましい木炭として、木炭チップを炭化させる際の処理条件を変更することで木炭の表面活性を向上させた活性化木炭が挙げられる。活性化木炭として、日の丸カーボテクノ社製の商品名「カーボテック21」が挙げられる。シート材への木炭の担持方法としては、木炭粉をその表面機能が良好に発揮できる状態でシート材に担持させることができれば良く、既知の各種技術が適用できる。例えば、木炭粉を合成樹脂に混練し、この合成樹脂をシート成形する方法が採用できる。合成樹脂に木炭粉が均等に混練されるように界面活性剤や分散剤を配合しておくことができる。木炭粉を染料に配合しておき、この染料で染工処理した糸で編織された布あるいは編織布を前記染料で直接に染めたものが用いられる。紙などの繊維材料を抄造する際に、繊維材料を分散させた抄造液に木炭粉を配合しておき、抄造と同時に木炭粉を担持させることができる。 【0010】〔メッシュ表地〕木炭担持シートの表面に隣接してパッド材の最表面に配置される。通常の布に比べてはるかに粗い網状をなし多数の貫通空間を有する、いわゆるメッシュ状の生地からなる材料が使用される。経編地の技術分野では、特定の編組織を有する生地をメッシュ地と呼ぶが、このメッシュ地のほかにも、前記のような貫通空間を有する透孔組織を有する生地を用いることもできる。具体的には、チュール地、マーキゼット地などが挙げられる。さらに、経編地だけでなく、丸編地や織物で同様の構造を備えるものであっても構わない。本発明では、狭義のメッシュ経編地だけでなく、上記した様々なメッシュ様の生地を全て含む用語として、メッシュ地という技術用語を用いている。 【0011】メッシュ地は、通常の糸材料から編織によって製造される。糸材料としては、ポリエステル、ナイロンなどの合成繊維あるいは綿、ウール、絹などの天然繊維が使用できる。メッシュ地自体には吸湿性を要求しない場合は、強度的に丈夫なポリエステルなどが好ましい。編織組織を適切に設定することで前記した多数の貫通空間を有する網状の組織が得られる。編織後に、編織によって形成された貫通空間を、熱や薬剤の作用で固定化させる固定処理を施すことができる。メッシュ表地として比較的に厚みを有するものを用いることが好ましい。パッド材の最表面と木炭担持シートとの間に間隔をあけて、身体などが直接に木炭担持シートに接触し難くでき、接触感を改善し、木炭による汚れを防止することができる。具体的には、目付30〜350g/m2程度、好ましくは目付30〜200g/m2程度に設定できる。 【0012】メッシュ表地の貫通空間は、大きな寸法のものを多数設けておくほど木炭担持シートの機能を良好に発揮できる。但し、大きな貫通空間は、木炭担持シートの露出が増えて外観性を損なう場合がある。また、身体などが貫通空間の内部の木炭担持シートに接触し易くなる。これらの得失を勘案して適切な貫通空間の形状寸法および配置数を設定することができる。具体的には、内径0.5〜5mmの貫通空間を配置しておくことができる。 〔裏 地〕木炭担持シートの背面側を覆う材料である。パッド材の用途や要求性能に合わせて適宜の布材料が使用される。例えば、綿などの天然繊維材料、あるいは、ポリエステルなどの合成繊維材料からなるものが用いられる。 【0013】木炭担持シートが吸収した水分や湿気をパッド材の裏面側に浸透させないためには、湿気の遮断性を有する材料が好ましい。逆に、パッド材の表裏で湿気や空気が流通したほうが良い場合には、裏地にも通気性の良い材料を用いる。木炭担持シートと裏地の間に中綿材を配置する場合は、中綿材がはみ出さないように保持しておける機能も要求される。 〔キルティング部〕基本的には、通常の布材料におけるキルティングと共通する構造である。メッシュ表地、木炭担持シートおよび裏地を含むパッド材の全ての生地層を重ね合わせた状態で、メッシュ表地から裏地までを縫い合わせたり熱融着させたりして接合し、接合個所が線状に延びて、パッド材の平面形状を、菱形、矩形、多角形、直線帯、波帯などの繰り返しパターン形状からなる小区画に分割する。 【0014】このキルティング部によって、パッド材を構成する各層が一体化し、洗濯を繰り返しても各層が偏ったりずれたりし難くなる。使用時にずれることも防げる。特に、中綿材を用いる場合には、全体に一定量の中綿材が分散して配置された状態を維持することができ、折り畳みを繰り返したり洗濯を行っても中綿材の偏りが生じ難くなる。 〔中綿材〕パッド材のクッション性や保温性、断熱性などを高める機能がある。通常の寝装品や衣料などに利用されている中綿材の材料が用いられる。具体的には、天然繊維あるいは合成繊維からなる通常の綿のほか、繊維や糸、布片などを集積したもの、合成樹脂の発泡体シートやその細片なども使用できる。 【0015】中綿材の厚みは、パッド材の用途や要求性能によって適切な範囲に設定される。通常は、1〜100mm程度の範囲内で設定される。パッド材の表面のメッシュ表地と中綿材との間には木炭担持シートが介在しているので、中綿材を構成する微細な繊維などがメッシュ表地の貫通空間からパッド材の表面に露出することはない。 〔パッド材の用途〕木炭担持シートが有する吸放湿性などの機能が利用できる用途であれば、各種の寝装品、住宅用品、衣料品、日用品などに使用できる。 【0016】中綿材を用いてクッション性や保温性を高めたパッド材は、寝装用パッドやこたつ敷パッドに有用である。枕カバーには、中綿材のないパッド材が使用できる。 【0017】 【発明の実施形態】〔寝装用パッド〕図1、2に示す実施形態は、本発明のパッド材を、ベッドのマットレスの上あるいは敷布団の上に敷いて使用する寝装用パッドに利用する。寝装用パッドPは、ベッドや布団の大きさに合わせた矩形シート状(例えば、100×200cmの矩形)をなしている。図2に詳しく示すように、最表面から順番に、メッシュ表地40、木炭担持シート30、中綿材20および裏地10が重ね合わされている。 【0018】メッシュ表地40は、ポリエステル繊維糸で編成され、比較的に粗い網目状をなすメッシュ編地からなり、表裏を貫通する貫通空間42が全面に配置されている。メッシュ表地40の目付は65g/m2程度のものが用いられる。木炭担持シート30は、吸放湿性などに優れた活性化木炭(日の丸カーボテクノ社製、カーボテック21)を綿布に担持させてなる「チャコシート」(商品名、日の丸カーボテクノ社製)を用いている。中綿材20は、ポリエステル綿を用い、防ダニ・抗菌・防臭処理を施している。裏地10は、綿ブロード地を用いている。各層が重ね合わされた寝装用パッドPの外周部分は、編織布からなる縁材50で覆われ、縫合線52で縫い合わされている。 【0019】寝装用パッドPの全体に、メッシュ表地40から裏地10までを縫い合わせた縫合線からなるキルティング部60が設けられている。キルティング部60では、それ以外の部分に比べて厚みが薄くなっており、特に中綿材20がほとんど厚みがなくなっている。図1に示すように、キルティング部60は、寝装用パッドPの平面形状において、斜め方向に延びて互いに交差する直線を等間隔で平行に多数設けることで、平面形状全体を矩形の小区画に分割している。上記のような構造の寝装用パッドPは、ベッドのマットレスあるいは敷布団の上に敷いて使用することができる。寝装用パッドPの上に薄くて通気性のあるシーツなどを敷いて使用することもできる。 【0020】寝装用パッドPの木炭担持シート30が、メッシュ表地40の貫通空間42を介して外界と広い面積で接触しているため、就寝中に発生する汗などの水分や湿気、臭いは、メッシュ表地40の貫通空間42を通じて木炭担持シート30で効率的に吸収される。また、木炭担持シート30が有する遠赤外線放射性や帯電防止性も良好に発揮される。使用者の身体や衣服と木炭担持シート30との間にメッシュ表地40が存在しているので、木炭担持シート30に含まれる木炭が使用者の身体や衣服に付着することが防止される。木炭担持シート30が吸湿した状態でも、メッシュ表地40の介在によって使用者の身体との間に間隔があくので、べとつき感などで使用者に不快な思いをさせることが防げる。 【0021】寝装用パッドPを洗濯したり洗濯後に乾燥したり陰干ししたりする際、あるいは、木炭担持シート30の吸湿水分を天日乾燥で除去したりする際には、メッシュ表地40の貫通空間を通じて、木炭担持シート30に洗濯液が効率的に接触して汚れが速やかに除去されたり、乾燥が迅速に行えたりする利点がある。〔枕カバー〕図3、4に示す実施形態は、パッド材を枕カバーに利用する。枕カバーCは、パッド材で全体が矩形の袋状になるように縫製されたものである。枕カバーCの内部に、そばがらやプラスチックビーズなどが詰められた枕材70を収容して使用される。 【0022】図4に詳しく示すように、枕カバーCは、前記実施形態と同様の材料および構造を有するメッシュ表地40、木炭担持シート30および裏地80を重ね合わせ、キルティング部60で一体的に接合している。但し、前記実施形態と違って、中綿材20は使用されていない。枕カバーCの場合は、枕材70にクッション性があるので、枕カバーCにはそれほどクッション性は要求されないためである。但し、複数のシート材をキルティング加工した構造を有する枕カバーCには、単なる積層布に比べればクッション性にも優れており、使用感の向上に寄与している。 【0023】なお、枕として使用する際には、枕材70が収容された枕カバーCの外側をさらに、比較的に薄くて通気性の良い綿布などからなる表カバー袋で覆っておくこともできる。 【0024】 【発明の効果】本発明のパッド材は、吸放湿性や脱臭性などの優れた機能を有する木炭担持シートの表面に、多数の貫通空間を有するメッシュ表地を配置しておくことで、木炭担持シートの機能を有効に発揮させることができる。使用者の身体や衣服などが木炭担持シートに直接に接触することが防げるので、木炭による汚れの心配やべとつき感などがなく、快適に使用することができる。メッシュ表地から木炭担持シートを挟んで裏地までをキルティング部で小区画に分割して接合しているので、木炭担持シートの機能を損なうことなく各層の一体性を確実に維持することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599077812 【氏名又は名称】モチヅキ興産株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月7日(2000.4.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100073461 【弁理士】 【氏名又は名称】松本 武彦
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| 【公開番号】 |
特開2001−286369(P2001−286369A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月16日(2001.10.16) |
| 【出願番号】 |
特願2000−107082(P2000−107082) |
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