| 【発明の名称】 |
接続バーによって回転状態で接続されたヒンジ機構を含む自動車用シート |
| 【発明者】 |
【氏名】リュドビック フロロ
【氏名】ジャン − リュク ル ブレステ
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| 【要約】 |
【課題】それぞれが、共通の幾何学的旋回軸線(10)が通る回転中心(A、B)を有する2つのヒンジ機構(31、32)を含む自動車用シートを提供する。
【解決手段】該ヒンジ機構は、前記旋回軸線と多少同軸または平行に延在する接続バー(4)によって、回転状態で接続される。この接続バーは、該バーの軸線を通る全体的な面に少なくとも1つの平坦な長手方向の領域(45、46)を含む。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 それぞれが、共通の幾何学的旋回軸線(10)が通る回転中心(A、B)を有する2つのヒンジ機構(31、32)を含み、該ヒンジ機構が、前記旋回軸線と多少同軸にまたは平行に延在する接続バー(4)によって回転状態で接続された自動車用シートであって、該接続バーが、このバーの軸線を通る全体面に少なくとも1つの平坦な縦方向の領域(45、46)を含むことを特徴とするシート。 【請求項2】 前記バー(4)が、該バーに沿って軸線方向にずれてかつバーの軸線に対してある角度の面に配置された幾つかの平坦領域(45、46)を含むことを特徴とする、請求項1に記載のシート。 【請求項3】 前記バー(4)が、該バーに沿って軸線方向にずれてかつ直交面にある2つの平坦領域(45、46)を含むことを特徴とする、請求項1に記載のシート。 【請求項4】 前記バー(4)が管で構成され、1つまたは複数の前記平坦領域(45、46)が前記管を押し潰すことによって形成されることを特徴とする、請求項1に記載のシート。 【請求項5】 前記平坦領域が穴(47)を含むことを特徴とする、請求項1に記載のシート。 【請求項6】 前記バーが、前記ヒンジ機構の一方(32)のシャフト(37)に堅固に取り付けられた端部を有し、1つまたは複数の前記平坦領域(45、46)が前記端部の近傍に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のシート。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、接続バーによって回転状態で接続されたヒンジ機構を含む自動車用シートに関する。このようなヒンジ機構は、現在、シートのシートパン(seat pan)とリクライニングバックレストとの間で所定の位置に固定することができる調節可能な接続を行うために使用されている。これらの機構は、バックレストの傾斜角度調節の制御に使用する原理に応じて、種々のタイプが可能である。 【0002】 【従来の技術】システムは、特に「連続的ヒンジ(continuous hinge)」と呼ばれ、所定の位置における固定と、例えばヒンジ機構のハウジングの内側に設置し、シートの側部に設置した回転式制御ノブで制御した歯車システムなどによる調節との両方を保証する。このようなシステムは、例えばフランス特許第2706380号(FR−2706380)およびドイツ特許第4023824号(DE−4023824)の文書に記載されている。 【0003】ヒンジ機構は、シートの各側部でシートパンの骨組フランジとバックレストの骨組フランジとの間にシートパンに対してバックレストの旋回軸線上に配置される。これらの機構は、従来、フランス特許第2706380号で示されているように、例えばシートパンフランジに取り付けられたハウジングや、このハウジング上で旋回するよう設置され、バックレストフランジに取り付けられたカップ(cup)を含む。ヒンジ機構間の制御の同期を確保するため、これらは、該機構およびシートパンに対するバックレストのヒンジ軸線と同軸か、ドイツ特許第4023824号に示すように、この軸線に対してずらした剛性同期バー(regid synchro bar)によって、公知の方法で接続される。 【0004】該同期バーとヒンジ機構との接続は、固定してもよい。例えば、バックレスト調節制御装置(backrest tilt angle control)を配置したシートの側部に配置されたヒンジ機構は、該機構の各側部で突き出し、特にシートの外側に向かって突き出して制御ノブを設置するシャフトを含む。これで、前記同期バーを、制御ノブの反対側で、該機構のシャフトの他端に溶接しシートの内側に向けることができる。シートの他方の側部では、接続は概ね、バーのスプライン端部(splined end)によって、またはスプライン穴またはヒンジ機構の対応するメススクエア(famale square)と係合するドライブスクエア(drive square)によって確実にされる。 【0005】バックレストおよびシートパンの骨組の製造および組立中の避けられない様々な幾何学的欠陥(geometrical defects)により、2つのヒンジ機構間の正確な同軸性(coaxiality)が得られないことが多い。シートパンに対するバックレストの旋回軸線は、この2つの機構の中心を通る幾何軸線であるが、各機構自体の軸線は、ずれるか、その間にわずかな角度を形成してもよい。また、同期バーは、完全に直線でなくてもよい。その結果、制御しながらバーを回転すると、ヒンジ内またはヒンジと同期バーの間の連結部内に応力が誘発され、その応力はシートパンとバックレスト骨組フランジとの相対的位置に応じて、したがってバックレストの傾斜角度に応じて変化することができる。シャフトのスプライン端部とこれが装着されるヒンジ機構との間に存在し得る機能的クリアランスにより、上述した同軸性の欠陥の一部を吸収することができるが、それは不十分であり、バックレストの傾斜角度制御装置の可撓性に影響を与える操作トルクの結果が大きく変動する。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この問題を解決し、操作中に突然の変動またはピークのない、可能な限り小さくかつ一定であるトルクを備えた、可能な限り軽い制御のヒンジシステムを提供することである。 【0007】 【課題を解決するための手段】これらの目標に留意して、本発明の主題は、それぞれが共通の幾何学的旋回軸線が通る回転中心を有する2つのヒンジ機構を含み、該ヒンジ機構が前記旋回軸線と多少同軸にまたは平行に延在する接続バーによって順番に接続される自動車シートであって、この接続バーが少なくとも1つの平坦な長手方向領域(flattened longitudinal zone)を含み、前記領域でバーにバーの残りの部分より高い可撓性を提供することを特徴とする自動車シートである。このバーは概ね円形の断面を有し、これはバーに、その寸法およびそれを作成した材料によって決定される曲げ特性を与え、各平坦領域(flattened zone)におけるバーの可撓性は、前記バーの捻れ強度に必ずしも大きい影響を与えることなく、前記平坦領域の全体面(general plane)に直交する方向で大幅に増加する。 【0008】したがって、その回転中や、特にバーの制御された回転によって生じるバックレストの傾斜角度の変化中に、平坦領域におけるバーの可撓性の増加が全体的な可撓性を提供し、これによって、ある程度2つのヒンジ機構の同軸性欠陥が吸収され、したがって、これらの機構にかかる応力が減少し、したがって回転制御力が減少する。 【0009】この応力の減少は、好ましくはバーが、バーに沿って軸線方向にずれて(offset)かつバーの軸線の周囲で異なる角度の面にある幾つかの平坦領域を含む場合、特に顕著である。特定の配置構成によると、バーは、バーに沿って軸線方向にずれてかつ異なる直交面を有する2つの平坦領域を含む。これで、平坦領域の可撓性の組合せが、平坦領域の軸線方向で両側に配置されたバーの部分を接続する自在継手と同じ方法で作用し、関節機構の同軸性欠陥によって接続バーが曲がった場合に、バーの回転を容易にする。 【0010】本発明の特定の配置構成によると、バーは管で構成され、単数または複数の平坦領域は、前記管を押し潰すことによって形成され、平坦領域における材料の区間(section)は、バーの残りの部分と同じままである。平坦領域は、この平坦領域の中心において、前記平坦領域の全体面に対し垂直に多少穿孔される穴を含むことが好ましい。そして、この穴においてバーの区間は減少して可撓性を増加し、穴が大きくなるほど可撓性が大きくなるが、捻れ強度特性はそれほど減少しない。つまり、穴によって、伝達可能なトルクを大幅に減少させることなく、回転制御の可撓性を大幅に増加することができる。 【0011】一般的方法では、手動制御ノブまたはレバーを含むシートの側部に配置されたヒンジ機構は、それ自身がシャフトを含み、その一方端は前記ノブまたは前記レバーを収容し、他の機構に面する他方端は、例えば溶接などによって接続バーの端部に堅固に取り付けられる。この場合、1つまたは複数の平坦領域が、前記端部の近傍に、したがってバーの最も剛性のある区間の近傍に配置され、端部に同軸性の欠陥がある状態で回転する場合に、バーの変位を可能な限り制限する。 【0012】他の特徴および利点は、本発明による接続バーによって取り付けられたバックレストとシートパンとのヒンジ機構を含むシート骨組について与えられる記述によって明白になる。 【0013】 【発明の実施の形態】図1の図面は、バックレストの骨組1と、横材または他の同様の構造的要素によって取り付けられ、シート・パン骨組2を備える2つの側部フランジ21、22との略図を示す。バックレスト骨組1は、各側部の底部にバックレスト側部フランジ11、12を含む。バックレスト骨組は、ヒンジ機構31、32によってシートパン骨組に接続され、該ヒンジ機構はそれぞれシートパンフランジ21、22とバックレストフランジ11、12との間に配置され、シートパンに対してバックレストが幾何学的旋回軸線10を画定する。ヒンジ機構31、32は、例えば上述したフランス特許第2706380号文書で示されているような、それ自身が公知のタイプである。各機構は、特に、ハウジング33と、該ハウジングに対して回転するカップ(cup)34とを含み、それらの間に機械的要素(図示せず)が配置され、それによって確実にカップが機構の中心軸線35、38を中心としてハウジングに対して制御された状態で回転し、使用者によって任意の位置で相対的に固定することができる。各ヒンジ機構31、32のハウジング33は、例えば溶接などによってシートパンフランジ21、22に堅固に取り付け、カップ34を、同様の方法でバックレストフランジ11、12に取り付けるか、またはその逆を実施する。 【0014】図面に示された点AおよびBは、バックレストの幾何学的旋回軸線10を画定して、シートパンに対するバックレストの傾斜角度を調節する、各ヒンジ機構の個々の回転中心を備える。この調節は、例えばシートの側部に配置され、ヒンジ機構32の制御シャフト37の外端に設置された刻み付ノブ5によって得られ、このシャフトは回転軸38を有する。 【0015】例えば金属管などによって構成された接続シャフト4が、以下の方法で2つのヒンジ機構を接続する。−接続シャフト4のメス端部(female end)41が、例えば嵌め込み(fitting)および溶接(welding)43によって、ヒンジ機構32の制御シャフト37の、ノブ5とは反対側の端部39に堅固に取り付けられる。−シャフト4の他端部42は正方形またはスプライン形の断面を有し、ヒンジ機構31の中心に制御要素に対応する断面を有する穴44に挿入される。 【0016】したがって、それ自身公知の方法で、バックレストの傾斜角度は使用者によって調節され、使用者は、ノブ5を回転することにより、機構32は直接に、および機構31は接続シャフト4による同期によって制御する。手動制御の代わりに、ヒンジ機構の制御シャフトの回転を動力化することができる。 【0017】本明細書の冒頭で示したように、2つのヒンジ機構31と32の軸線35と38が位置合わせされず、そのため、接続シャフトの回転中に非常に高い応力が発生することがないよう、前記接続シャフト4は、本発明によると、少なくとも1つの平坦領域を有する。図示の例では、シャフト4は、シャフトに沿ってずれていて、相互に対して90°ずれた角張った面(angular planes)の2つの平坦領域45、46を有している。これらの平坦領域は、例えばバー4を構成する管を単に押し潰して獲得される。 【0018】図2から分かるように、枠組フランジの平行度の欠陥は、ヒンジ機構の同軸性の欠陥を招き、幾何学的軸線35と38の間の角度は、理解しやすいよう、図面では任意に誇張されている。その結果、2つの機構間の接続バーが、ある程度(in a way)バックレストの幾何学的旋回軸線10に対して曲がる。このシャフトの曲がりは回避できない。しかし、平坦領域46は、ほぼ平坦な区間を有し、これはシャフト4の管の残りの部分より可撓性が高く、シャフト4に加えられる曲げが全てここに集中する。シャフト4をそれ自身を中心に1/4回転した場合、同じことが、平坦領域45にも当てはまる。全体として、平坦領域でシャフト4の可撓性が増加することにより、端部41および42がヒンジ機構の同軸性欠陥により強制的に同軸でなくなった場合、前記シャフトの湾曲した屈曲を容易にする。 【0019】平坦領域は、側部に配置することが好ましく、この側部では接続バーと機構との間の接続部、つまり図示の例では右側(RH side)で剛性が高くなり、シャフト4を機構32のシャフト37に接続する溶接により、前記接続シャフトの端部41は、骨組に対して、穴44内へのスクエア42の滑り嵌めが特定の機能的クリアランスの恩恵を受ける他方側より剛性が高くなる。容易に理解できるように、この配置構成によって、理論的回転軸線10を中心とする接続シャフト4の変位の振幅を、その回転時に制限することができる。 【0020】平坦領域の可撓性は、バーの捻り強度を大幅に減少させることなく、平坦領域で適切な直径の穴47を作成することにより、改良することができ、その寸法は、可撓性と捻り歪みとの間の最良の妥協点(trade−off)を獲得するため、実験的に最適化することができる。 【0021】この局所的な可撓性の増大により、動作トルクが回転中に急変せず、その平均値および最大値が大幅に減少し、制御がはるかに軽くなる。比較の例として、発明者は、最大トルク測定値が、直径10mm、肉厚が1mmで、全長にわたって連続的な円形断面の鋼管から形成した先行技術による接続バーを使用すると4Nmで、同じ幾何学的欠陥のある特徴を有する枠組設定のこの管に、本発明を実現した後は、2.9Nmに減少するのを観察することができた。 【0022】本発明は、一例としてのみ上述した設計に制限されるものではない。特に、シャフトの長さに沿った平坦領域の数、形状およびレイアウト、およびその角度的レイアウトは、様々なシートの個々の形状に可能な限り最もよく適合するよう修正することができる。例えば、上記の例にある平坦領域2つのセットは、同様ではあるがシャフトの他端部に配置された第2のセットによって完成させて、さらなる変形応力を制限することができ、これで全体が二重自在継手伝達ライン(double universal joint transmission line)と同じ方法で挙動する。例として与えられたヒンジ機構のタイプも制限的ではなく、本発明は、シートの2つの側部の間で制御トルクを伝達しながら、軸方向の位置合わせ不良を、シャフトの端部間で例えば数度に制限する必要がある場合に、常に使用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500551921 【氏名又は名称】フオレシア シエージ ドトモビル ソシエテ アノニム
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| 【出願日】 |
平成13年3月21日(2001.3.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066692 【弁理士】 【氏名又は名称】浅村 皓 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−286364(P2001−286364A) |
| 【公開日】 |
平成13年10月16日(2001.10.16) |
| 【出願番号】 |
特願2001−80717(P2001−80717) |
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