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【発明の名称】 壁面据付型折畳式腰掛
【発明者】 【氏名】遠藤 悟郎

【要約】 【課題】常時は壁面にある枠内に場所どることなく収納されているが、使用時にのみ簡単な操作で腰掛状態に切替えできる壁面据付型折畳式腰掛を提供する。

【解決手段】壁面に据え付けられる収納枠1と、その枠内の両側中間位置に基部が枢着されて枠内上半部に折り畳まれた収納状態から前方に向け略水平に張出された腰掛状態の2態様に切替えできる座板2と、収納状態とされた座板2の基方部裏面を覆うように枠内の下半部に折り畳み収納された状態から腰掛状態とされた座板2の先方部裏側の係止段部22に前端が係止する斜め前方へ枢動された状態に移行するカバー板3と、腰掛状態とされた座板2の基端を受けて座板2の枢動を規制するストッパ部12と、カバー板3を常時枠内に向け牽引してカバー板3の先端裏面を座板2の裏面に向け圧接させる引きばね4とより構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 壁面に据え付けられる収納枠(1) 内に、その両側中間位置に基部が枢着されて枠内上半部に折り畳まれた収納状態と前方に向け略水平に張出された腰掛状態の2態様に切替えできる座板(2) と、収納状態とされた座板(2) の基方部裏面を覆うように枠内の下半部に折り畳み収納された状態から腰掛状態とされた座板(2) の先方部裏側の係止段部(22)に前端が係止する斜め前方へ枢動された状態に移行するカバー板(3) と、腰掛状態とされた座板(2) の基端を受けて座板(2) の枢動を規制するストッパ部(12)とを設けるとともに、前記カバー板(3) を常時枠内に向け牽引してカバー板(3) の先端裏面を座板(2) の裏面に向け圧接させる引きばね(4) を設けたことを特徴とする壁面据付型折畳式腰掛。
【請求項2】 引きばね(4) が、収納枠(1) の内部下方に張架された横軸(41)に巻付けらて先端をカバー板(3) の裏面中間位置に連結させた帯状板ばねである請求項1に記載の壁面据付型折畳式腰掛。
【請求項3】 収納枠(1) が、壁面自身に形成されている請求項1または2に記載の壁面据付型折畳式腰掛。
【請求項4】 収納枠(1) が、壁面に形成されている凹部に嵌め込むものとした請求項1または2に記載の壁面据付型折畳式腰掛。
【請求項5】 収納枠(1) の上部に手摺り(13)を形成してある請求項1〜4のいずれかに記載の壁面据付型折畳式腰掛。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗面所や脱衣場のような狭い空間や、廊下、待合室などの壁面に設置しておき、常時は座板が壁面に据え付けられる枠内に場所どることなく収納されているが、使用時にのみ簡単な操作で前方に向け略水平に張出されて腰掛として切替使用できるようにした壁面据付型折畳式腰掛に関するものである。
【0002】
【従来の技術】洗面所や脱衣場のような狭い空間や、廊下、待合室などの壁面に設置しておき、常時は座板が壁面に据え付けられる枠内に場所どることなく収納されているが、使用時にのみ前方に向け略水平に張出された腰掛状態に切替えできるようにした壁面据付式折り畳み椅子は既に知られているが、従来のものは座板を枠内へ収納された状態から前方に向け略水平に張出された腰掛状態へ切替える操作に手数を要するうえに安定性にも乏しいものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようとするところは上記した従来の問題点を解決し、洗面所や脱衣場のような狭い空間や、廊下、待合室などの壁面に設置しておき、常時は壁面に据え付けられる枠内に場所どることなく収納されているが、使用時にのみ簡単な操作で前方に向け略水平に安定して張出された腰掛状態に切替えできるようにした壁面据付型折畳式腰掛を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するためになされた本発明に係る壁面据付型折畳式腰掛は、壁面に据え付けられる収納枠内に、その両側中間位置に基部が枢着されて枠内上半部に折り畳まれた収納状態と前方に向け略水平に張出された腰掛状態の2態様に切替えできる座板と、収納状態とされた座板の基方部裏面を覆うように枠内の下半部に折り畳み収納された状態から腰掛状態とされた座板の先方部裏側の係止段部に前端が係止する斜め前方へ枢動された状態に移行するカバー板と、腰掛状態とされた座板の基端を受けて座板の枢動を規制するストッパ部とを設けるとともに、カバー板を常時枠内に向け牽引してカバー板の先端裏面を座板の裏面に向け圧接させる引きばねを設けたことを特徴とするものである。
【0005】このような壁面据付型折畳式腰掛によれば、常時は全体が壁面に据え付けられる枠内に収納されているため、場所どることがなくて狭い場所を有効利用できることとなるが、必要時には収納枠内に収納状態とされた座板の上端を前方に引き出すだけの簡単な操作で座板が前方に向け略水平に張出された腰掛状態に切替えられることとなり、しかも、この腰掛状態に切替えられた座板は、その基端が収納枠内に設けられているストッパ部に受けられてその枢動が規制されているのみならず、座板の引き出し操作に伴い斜め前方へ枢動されるカバー板の先端と座板の先方部裏側の係止段部に前端とが係止されて過大な荷重にも耐えることとなり、極めて安定した腰掛として便利に使用することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形態を、図示する壁面嵌め込み式のものを実施例として詳細に説明する。1は壁面Wに据え付けられる収納枠である。この収納枠1は図5に示した第2の好ましい実施態様のように、壁面Wの一部に形成した凹部に直接形成したものとしても、図1〜4に示したの実施態様および図6〜7に示した第3の実施態様のように、前面が開口とされた独立の浅箱体としてこれを壁面Wに沿って取付けるようにしたり、壁面Wに形成した凹部に嵌め込むようにしたものてもよい。そして、この収納枠1の内部には、後記する座板2を枠内に収納したときに座面が当接される当板11としての上桟と、座板2が腰掛状態とされたとき座板2の座面基端が当接されるストッパ部12としての下桟とが横方向に設けられており、さらに、収納枠1の上部には腰掛利用時に利用できるように必要に応じて手摺り13を設けてある。
【0007】2は収納枠1内の両側中間位置に基部が枢着されている座板であって、この座板2は後記するように収納枠1の枠内上半部に折り畳まれた収納状態と、収納枠1内の中間位置から前方に向け略水平に張出された腰掛状態の2態様に切替えできるものとしてあり、この座板2の前端は裏側に向けた厚肉部21とされてその境界面を傾斜とする係止段部22に形成してある。
【0008】3は収納枠1の両側板部に基端方部両側をもってピンにより枢着してあるカバー板である。このカバー板3は常時は収納枠1の枠内上半部に折り畳み収納されている座板2の基方部裏面を上部で覆った状態で枠内に納められて場所どることがなく、狭い室内空間を有効利用できることとなるが、腰掛として使用したいときには、収納枠1の枠内上半部に収納状態とされている座板2を前方に引き出せば、この座板2の基方部裏面を上部で覆ったカバー板3はその先端に形成してある弧状の接触縁が座板2の裏面にガイドされつつ前記したピンを支点として枢動されて斜め前倒しされてゆき、座板2が収納枠1内の中間位置から前方に向け略水平に張出された状態でこのカバー板3の先端が座板2の前記した係止段部22に係止され、これにより座板2は腰掛状態に保持されるように構成してある。
【0009】4はカバー板3を常時は枠内に向け牽引してこのカバー板3の先端縁を座板2の裏面に向け圧接している引きばねであって、この引きばね4は収納枠1の内部下方に張架された横軸41に基端が巻付けられる一方、先端はカバー板3の裏面中間位置に連結させた帯状板ばねを用いている。
【0010】このように構成されたものは、常時は壁面に据え付けられている収納枠1の内部上半部に座板2が折畳収納されるとともに、この座板2の基方部裏面を覆うようにして枠内の下半部にカバー板3も折畳収納されており、しかも、カバー板3が引きばね4により枠内に向け牽引されていることにより座板2とともに枠内に安定保持されているから、場所どることがなくて狭い場所を有効利用できることとなる。
【0011】しかして、腰掛けとして利用したいときには、収納枠1の内部に収納状態とされた座板2の上端を前方に引き出せば、座板2の基方部裏面を上部で覆ったカバー板3はその先端縁が座板2の裏面にガイドされつつ前記したピンを支点として枢動されて斜め前倒しされ、座板2が収納枠1内の中間位置から前方に向け略水平に張出された状態でこのカバー板3の先端が座板2の前記した係止段部22に係止されるとともに座板2の座面基端がストッパ部12としての下桟に当接係止され、この2つの両係止部分により座板2は略水平に張出されるから、座板2は過大な荷重にも耐える安定した腰掛状態に保持されて利用者は安全に利用することができることとなる。しかも、枠内に収納された状態にある座板2を引き出す操作は、引きばね4があるにもかかわらず座板2の重量が引き出しを補助するために極めて軽くできることとなり、簡単な操作で座板が前方に向け略水平に張出された腰掛状態を得ることができることとなる。
【0012】
【発明の効果】本発明は前記説明から明らかなように、洗面所や脱衣場のような狭い空間や、廊下、待合室などの壁面に取付けた場合、常時は壁面に据え付けられる収納枠内に座板およびカバー板が場所どることなく収納されているが、使用時にのみ座板を引き出すだける簡単な操作で座板が前方に向け略水平に安定して張出された腰掛状態に切替えられるもので、構造が簡単なために安価に量産できる利点と相俟ち、従来の問題点を解消した壁面据付型折畳式腰掛として極めて有用なものである。
【出願人】 【識別番号】593169393
【氏名又は名称】遠藤 悟郎
【出願日】 平成12年3月8日(2000.3.8)
【代理人】 【識別番号】100078101
【弁理士】
【氏名又は名称】綿貫 達雄 (外2名)
【公開番号】 特開2001−245751(P2001−245751A)
【公開日】 平成13年9月11日(2001.9.11)
【出願番号】 特願2000−63554(P2000−63554)