| 【発明の名称】 |
消火器を備えた座席 |
| 【発明者】 |
【氏名】木野村 晃
【氏名】平山 富造
【氏名】筑波 聡
【氏名】古野村 宗夫
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| 【要約】 |
【課題】緊急時においての消火器の取り出しを容易に行えるようにすること。
【解決手段】消火器収納箱20内に、消火器30を横向きに載置するための支承台21を設けるとともに、この支承台21上に、消火器30の奥側に係合される係合部22aを有した引出部材22を摺動自在に組み付け、消火器収納箱20の開口に設けた扉23と引出部材22の外端側とを、チェーンやワイヤ等の索条24によって連結しておいて、扉23を開いたとき、引出部材22の一部を消火器収納箱20から引き出すと同時に、この引出部材22の係合部22aに係合している消火器30の手前側の一部を消火器収納箱20から引き出すようにしたこと。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シートの下部に消火器収納箱を配置して、この消火器収納箱内に消火器を収納しておくようにした座席において、前記消火器収納箱内に、前記消火器を横向きに載置するための支承台を設けるとともに、この支承台上に、前記消火器の奥側に係合される係合部を有した引出部材を摺動自在に組み付け、さらに、前記消火器収納箱の開口に設けた扉と前記引出部材の外端側とを、チェーンやワイヤ等の索条によって連結しておいて、前記扉を開いたとき、前記引出部材の一部を前記消火器収納箱から引き出すと同時に、この引出部材の係合部に係合している前記消火器の手前側の一部を前記消火器収納箱から引き出すようにしたことを特徴とする消火器を備えた座席。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、不特定多数の人が利用する列車やバス等の乗物に適用される座席に関し、特に、消火器を備えた座席に関するものである。 【0002】 【従来の技術】不特定多数の人が利用する列車やバス等の乗物においては、万一の場合を想定して消火器を用意しておくことがなされている。この消火器は、列車やバス等の乗物におけるような限られた空間内に用意しておくには大きなものであるため、その収納箇所に苦慮しているのが実状である。 【0003】このため、従来では、この消火器を備えるための空間が座席の下部に存在していることに着目して、この座席下の空間内に単なる収納箱を設けておき、この収納箱内に消火器を入れておくようにしていた。 【0004】ところが、いざ消火器をこの収納箱から取り出そうとすると、結構手間取るものであることが、本発明者等の検討によって明らかになった。その大きな理由の第一は、列車やバス等の乗物においては、前述したような狭い空間を有効に利用するために、各座席同士をできるだけ詰めて設置してあり、座席間に形成してある通路は、ここに屈んで座席の下を覗くには狭いからである。手間取る第二の理由は、消火器を取り出す必要のあるのは通常緊急時であり、座席間のしかも奥にしまい込まれている消火器の取り出しが、冷静沈着に行えない可能性があるからである。収納箱の設置が座席の間のしかも奥の方になるのは、通路を通る人の邪魔にならないようにしなければならないし、混雑時に座席下に入ってきた乗客の足に当たらないようにもしなければならないからである。 【0005】そこで、本発明者等は、列車やバス等の乗物に消火器を設置するに当たって、使用しない時には全く邪魔にならないことは当然として、使用時には簡単に取り出すことができるようにするはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成するに至ったのである。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、乗物に設置される消火器についての上記実状に鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題は、緊急時においての消火器の取り出しを容易に行えるようにすることである。 【0007】すなわち、本発明の目的とするところは、消火器を使用しない時にはこれが全く邪魔にならならないことは当然として、緊急時においての消火器の取り出しを容易に行うことのできる消火器を備えた座席を、簡単な構成によって提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するために、本発明の取った手段は、後述する実施の形態の説明中において使用する符号を付して説明すると、「シート10の下部に消火器収納箱20を配置して、この消火器収納箱20内に消火器30を収納しておくようにした座席100において、消火器収納箱20内に、消火器30を横向きに載置するための支承台21を設けるとともに、この支承台21上に、消火器30の奥側に係合される係合部22aを有した引出部材22を摺動自在に組み付け、さらに、消火器収納箱20の開口20aに設けた扉23と引出部材22の外端側とを、チェーンやワイヤ等の索条24によって連結しておいて、扉23を開いたとき、引出部材22の一部を消火器収納箱20から引き出すと同時に、この引出部材22の係合部22aに係合している消火器30の手前側の一部を消火器収納箱20から引き出すようにしたことを特徴とする消火器を備えた座席100」である。 【0009】すなわち、本発明の座席100は、そのシート10の下部に配置した消火器収納箱20内に消火器30を収納しておくようにしたものであるが、この消火器30が乗客等の通行の邪魔にならないようにしてあるとともに、必要な時にこの消火器30の取り出しを迷わずかつ簡単に行えるようにしたものである。 【0010】つまり、この座席100においては、消火器収納箱20内に、消火器30を横向きに載置するための支承台21を設けるとともに、この支承台21上に、係合部22aにて消火器30の奥側に係合される引出部材22が摺動自在に組み付けてあり、この引出部材22によって必要な時の消火器30の取り出しを迷わずかつ簡単に行えるようにしたものである。 【0011】何故なら、この引出部材22の外端には、チェーンやワイヤ等の索条24によって扉23が連結してあるから、図7に示すように、扉23を開放することによりこの引出部材22が半自動的に引き出され、この引出部材22の引き出しに伴って、消火器30の頭部(操作用のハンドルがある部分)も、消火器収納箱20の開口20aから自動的に引き出されるからである。 【0012】消火器30の頭部が消火器収納箱20の開口20aから少しでも出れば、乗物の狭い通路にて大きく屈まなくても、また動転している場合であっても、そこに消火器30が存在していることは一目瞭然となる。また、この消火器30頭部が通路側に出るのであるから、その操作用のハンドル等の掴みを、手を少し座席下に入れるだけで容易に行うことができる。そこで、この消火器30の頭部を掴んでそのまま引き出せば、この消火器30の当該座席100の下からの取り出しは簡単に行えるのである。 【0013】この消火器30の引き出しに際しては、後述する実施形態に係る座席100の消火器収納箱20においては、消火器30を支承する支承台21の中央に凹所21aが形成してあり、かつこの凹所21aの両側上面には滑動部材25が取り付けてあるから、消火器30の支承台21に対する引出は安定した状態で、しかも滑らかに行うことができるものである。また、引出部材22についても、支承台21の凹所21aの底部に配置してあり、その上部をベルト通しのようなガイド板22cによってガイドされているから、扉23の開放に伴って他に引っかかることなく引き出されるのである。 【0014】従って、本発明に係る座席100によれば、消火器30を使用しない時にはこれが全く邪魔にならならないことは当然として、緊急時においての消火器30の取り出しを容易に行うことのできるものとなっているのである。 【0015】 【発明の実施の形態】次に、上記のように構成した本発明を、図面に示した実施の形態である座席100について説明すると、図1には、この座席100の通路とは反対側の概略構成が示してあり、この座席100の通路側は、図2に示したようになっている。つまり、この座席100においては、これを構成しているシート10の後方下部に消火器収納箱20が配置してあり、この消火器収納箱20内には、図3にも示すように、消火器30が収納してあるのである。 【0016】座席100のシート10は、図1及び図2に示した支持板12等によって乗物の床面上に固定したシートフレーム11に取り付けてあるが、この支持板12は、乗物の進行方向に直交する方向に配置してある。この支持板12は、消火器収納箱20の固定を主に行うものであるが、シートフレーム11の支持も行えるようにしているとともに、消火器30の進行方向、つまり通路方向に直交する方向に配置するようにするものでもある。従って、消火器30を収納するための消火器収納箱20は、当該座席100の後部下側に横置きにして配置されるのである。 【0017】この消火器収納箱20内には、図1、図2及び図6に示すように、消火器30を載置するための支承台21が設けてあり、この支承台21上の消火器30が載置される部分には、図6及び図7に示したように、滑動部材25が取り付けてある。この滑動部材25は、当該支承台21に対する消火器30の滑りを容易にするとともに、異音の発生をも防止するために、合成樹脂等の材料を採用して形成したものである。そして、この支承台21には、図6に示したように、断面谷型の凹所21aが形成してあり、この凹所21aによって消火器30を転動しないように支承するようにしてある。 【0018】この支承台21の凹所21aの底部上には、図7に示したように、引出部材22が引き出し自在に組み付けてある。この引出部材22は、消火器30の高さより少し長い程度の細長いものであり、支承台21の上面に取り付けたガイド板22cによって支承台21から外れないようにしてあるとともに、凹所21aの底部上面上に対して、自在に出し入れされるものである。この引出部材22の内端には、消火器30の奥側にある糸尻部31に係合される係合部22aが形成してあり、また、この引出部材22の外端には、後述する索条24を取り付けるための連結穴22bが形成してある。 【0019】一方、消火器収納箱20の開口20aは、図2、図4及び図5に示したように、扉23によって開閉されるものであり、この扉23は、平常時には閉められていて、中の消火器30に人や物が当たらないようにしてある。勿論、この扉23の前面には、この奥に消火器30が入っていることが表示してある。なお、この扉23は、消火器収納箱20に対して蝶番23aにより連結してあることは言うまでもない。 【0020】この扉23の内側には、図5に示したように、索条24の一端が取り付けてあり、この索条24の他端は、引出部材22の外端側になる連結穴22bに連結してある。この索条24は、チェーンやワイヤ等からなるもので、扉23を閉めたときには、消火器収納箱20内に収納されるものである。 【0021】この索条24は、扉23を開いたとき、引出部材22の一部を消火器収納箱20から引き出すことになるものであって、引出部材22は、その係合部22aにて消火器30の奥側(糸尻部31)と係合しているから、扉23の開放と同時に、この引出部材22の係合部22aに係合している消火器30の手前側の一部が消火器収納箱20から引き出されることになるのである。 【0022】 【発明の効果】以上、詳述した通り、本発明においては、上記実施形態にて例示した如く、「シート10の下部に消火器収納箱20を配置して、この消火器収納箱20内に消火器30を収納しておくようにした座席100において、消火器収納箱20内に、消火器30を横向きに載置するための支承台21を設けるとともに、この支承台21上に、消火器30の奥側に係合される係合部22aを有した引出部材22を摺動自在に組み付け、さらに、消火器収納箱20の開口20aに設けた扉23と引出部材22の外端側とを、チェーンやワイヤ等の索条24によって連結しておいて、扉23を開いたとき、引出部材22の一部を消火器収納箱20から引き出すと同時に、この引出部材22の係合部22aに係合している消火器30の手前側の一部を消火器収納箱20から引き出すようにしたこと」にその構成上の特徴があり、これにより、消火器30を使用しない時にはこれが全く邪魔にならならないようにすることができることは当然として、緊急時においての消火器30の取り出しを容易に行うことができる、消火器30を備えた座席100を、簡単な構成によって提供することができるのである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390021577 【氏名又は名称】東海旅客鉄道株式会社 【識別番号】000003517 【氏名又は名称】天龍工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月7日(2000.3.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083932 【弁理士】 【氏名又は名称】廣江 武典
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| 【公開番号】 |
特開2001−245749(P2001−245749A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月11日(2001.9.11) |
| 【出願番号】 |
特願2000−61777(P2000−61777) |
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